24 ロスト・バタフライ
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それは、なくしたもの方の気もなかなかしてさ
今、
そこにいるきみとは ちょっと、違う気もするね?
だってまだ、きみはそこにいるもの、 ねえ、もうひとり。
(*33) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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はたしてしかして、
なくした中で残っているのは何だろう?
──空虚? ──それとも忘却?
──そこにいる君は誰?
Who are you?
あはは
(*34) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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忘却と虚ろの中で残っているものが
僕でおれでおいらなら
おいらは、Gaudere ?
おいらに残るのは──あはは。
おれのことは縮めて、ガウでいいかな。
[くすくす、声で遊ぶみたいに楽しげで喜ぶみたいな声]
"おいら"がロバートを、ロビンって呼ぶみたいにさ。
ちょっと仲間みたいな呼び方、 皮肉っぽくていいな。 うん。なかなかいいよ。
(*35) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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さぁ、どうでしょう もし魂に宿る物があるとしたならば それは、純粋な感情で御座いましょう
お粗末様で御座います
[水を汲みに行くと言うのならば、任す事に致します。そろそろ、体力的に苦しゅう御座いますから。それに、体の不自由な方々をお守り致す事も、重要な事で御座います。ピッパお嬢様のお話を信用するのならば、危機が降りかかるようで御座います。声を出す事の出来ないレティお嬢様。目が可笑しい様子のペラジーお嬢様。今し方喉は回復致しましたが、まだまだ不安なコリーン様。子供のトニーと、見知らぬお二人。放っておくのは流石に心苦しく想いますゆえ]
私は、皆様の後に頂きます 習慣なので御座いますよ 皆様とご一緒に、頂くわけには参りません
(115) 2011/01/26(Wed) 14時半頃
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そう、空っぽ。
君は、いい子だね。
―――どうして?
どうして、だろう。
多分、うん、不要だったんだ。
(*36) 2011/01/26(Wed) 16時半頃
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空虚でも忘却でも、結果は一緒。だと思う。
ただ僕には何もない。
"nacht"。
…うん、"ナハト"。
ええ?それは、否定だって?
どちらでもいいじゃない。
僕は忘却し今は空虚な"ナハト"。
ふふ、こういうと僕、賢いみたいだね?
(*37) 2011/01/26(Wed) 16時半頃
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忘却する賢人ね、どんなだ
まぁ良い、ナハトとガウだな そう呼ぶ事にしよう
私の邪魔をしないなら、関わりの無い事だ
(*38) 2011/01/26(Wed) 16時半頃
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邪魔?だなんて。
イーラは何か、しようとしているんだね。
いいよ、僕。邪魔はしない。だって面白そうだから。
でも何もしない。
今の所は。
今の所は、ね。
(*39) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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―少し前―
[フィリップと名乗る少年の後に続き、辿り着いた>>31のは1つの小屋。 中にいた人の多さに驚くも、ただ口元は緩く笑うだけ。]
これが全員迷子だったら面白いのにな。 そうじゃないんだよね。 いや、やっぱり面白いかな。
――死者に逢いに、こんなに多くの人が来るなんて。
[しばらく言を交わしていると、また増えた人影>>57。 親しげにその一人と話すフィリップと相手を交互に見て、最後に眼鏡をかけた少年のほうに目を移した。]
サンチョ? ええと、初めまして、サンチョ?
僕は、ノックス。ファミリーネームはわからないんだ。
[他にもその場の人々と挨拶を交わし、先だって聞いた管理人を待つ。]
(116) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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サンチョ、ロバート、ロビン。
イーラはいいね。
沢山、持ってる。
僕?僕はゼロ。
(*40) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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[遅れて現れた待ち人は、殊更色彩の薄い2人の女性。 彼女達は寄り添うように手を繋いだまま、御伽噺のような話を紡ぎだす。]
悪霊に、片羽…。
[しばらくぽかんと口を開けたまま彼女たちを見ていたが、 やがて困ったように頭を掻いて、視線を落とした。]
どうしよう。 何一つ、僕には理解できてない。
[元より失ったものがわからないのだ。 いや、わからないから失ったといえるのか。]
(117) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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それにしてもさ。 悪霊だなんて、失礼だよね。
僕は悪霊じゃない。
僕は、僕だ。
でも僕って何だっけ?
そんなのどうでもいいか。
(*41) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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ノックスと言うのがあるのだろう、1じゃないか
それに、私も一つしかないさ 私はイーラ、憤り怒る魂の形
それ以外は、仮の物でしかない
元々の私は、どのような物だったのか そんな事すら、憤怒の炎が灰にした
表面にあるのは、残りカスだ
(*42) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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まったく、失礼な話だな
確かに私にあるのは憤怒、七罪の一つだが だから悪だと言うのは、不本意だ
生者が踏み荒らすから、憤ると言うのに 生者が正義、死者は悪か
死者は、理由なく何かをする事などない 何かが起こるのは、いつも生者の行動が悪いのだ
因果応報と言う言葉すら、生きる者は忘却したらしい
(*43) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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[食事と切り出した>>80少年をよそに、小屋の隅に腰掛けてふらふらと脚を投げ出しながら。 残った面々に向かってへらへらと笑い、誰に向かってでもなく話し出す。 誰かそれを拾う者はいただろうか。お構い無しに。]
あのお嬢さんは、声が出ないのかな。 代償、か。皆何を失ったのだろう。
[くるくると働くコリーン達の後姿を眺めるも、自分は動かない。 元より、ここでまで働く気はなかった。]
ありがとう。
[置かれたカップ>>100にも、へらりと笑みを。 丁寧に淹れられたそれを口に含むと、ふわりと温かな香りが香る。]
わぁ、美味しいなぁ。
(118) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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紅茶なんて、初めて飲んだ。
[仕えていた場所で、自分の身分は下の下。 水さえまともな水は飲んだ事が無い。]
(*44) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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[1、と数えられた「記号」にふるふると首を横に振る。 それは、自分のものではない。自分が呼ばれていたものは他にあった。忘れてしまったけれど。]
イーラは燃えてしまったのか。 じゃぁここに在るイーラは何だろう?
灰?憤怒。感情の塊。
それを言うなら僕は何の塊だろう。
怠惰?
…ああ、そういえば。 僕、よく旦那様に、怠けてばかりだと怒られていたな。
(*45) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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紅茶を知らぬ? なんだ、勿体無いな
美味かろう? 元はただの不味い葉だ、食う気にもならぬ物だ 使い方一つで、このような味も出す
要は使い道次第だ
(*46) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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イーラはきっと、考えすぎだね。
だから怒る。
僕みたいに何も考えなければきっと、灰すらも残らず跡形もなく消えられたよ。
[笑いながら、そう紡いで。]
(*47) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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うん、美味しい。
そう、全て、想い次第。
僕たちがここに在る様に。
欠けてようが、欠けてまいが。
生きている人は、それすらわからない。
可哀相だね。それに、可愛い。
(*48) 2011/01/26(Wed) 17時頃
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[首を振る様子に、意味がわからず。何かあるのかとは思ったが、深く思考する事はしなかった。関わりの無い事だ。]
ここにあるのは、憤怒だ 残りカスにあった、かすかな記憶を繋ぎ、形を成す者
怒りの魂に、灰の器 深い深い霧すら焦がす、炎だよ
怠惰、ああ怠惰 そいつも7罪だな
(*49) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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君は飲まないの? …そう、待ってるんだ。
[習慣と言い放つ>>115少年に目を瞬かせる。 見た所、身分は自分と近いのだろう。いや、彼のほうが上だろうに。 もう一度カップに口をつけてから、彼に声をかける。]
ええと、サンチョは嫌なんだっけ。 ロビン? 偉いね、君、僕よりずっと年下に見えるのに。 僕なんかお屋敷でもそんなしきたり守ってなかった。
うん、躾かってないから、僕。
[さらりと言った言葉に毒は含まれていなく。 ただそれが告げるのは、自分が誰かの「物」だったという事実。]
(119) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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我思う ゆえに我在り だ 何も思わぬと、私は私を保つ事が出来ぬのだよ
[器の表情は無表情、魂の中は逆巻く炎。こいつを内にとどめ置くには、なかなかの努力が必要なんだ。]
人が可愛い? 何を馬鹿な きぃきぃ煩い、邪魔な物だ
たまに静かな人もいるが、そういう者は特殊なのだ
その特殊な者以外は、いらぬのだよ、この地に
(*50) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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7罪。ああ、だから聴いたことがあったのか。
「怠惰」。旦那様は難しい話が好きだったから。
よく聞かされていた。お前は「怠惰」だって。
…。…。…。
あれ?今僕なんて言ったっけ?
[伏せた瞳を開いた後は、また器用に記憶を消したまま。 くるりと思考を翻して、別の話題に切り替える]
(*51) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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イーラは嫌いなんだね、人間。 可愛いと思うよ。 好きでもないけど。
面白い物だとは思う。
面白い物は嫌いじゃない。
そうだな、君が君を保つ為に、その怒りをぶつけるというのも、
嫌いじゃない。面白いから。
(*52) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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特殊じゃない人間を追い払ってしまって、
特殊な人間だけ残ったら、
ここはとても静かになって、僕たち消えてしまうかもしれないね?
(*53) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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おや、同業の方で御座いますか
[見知らぬ男性の一人、色素の薄い青年の様子に、私は小さく微笑みます。何の因果でここに参ったのか。きっと、私と似たような事情なのだろうと思うので御座いました。]
私は、執事で御座いますから 下の者達に禁止する事を、私が行なう事は出来ません 自分が出来る以上の我慢を、下の者にさせる事も出来ません
長という物は、そういう物で御座いますよ
(120) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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退屈で、退屈で、
ふふ、死んでしまうかもしれない。
[冗談交じりに言った声は、ふわりふわりと掴み所もなく。**]
(*54) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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余り疲れた感覚は無いのですが。 折角小屋が見えてきたのだし、あそこで休めたらと思いますね。
[遠めでようやく小屋であると理解できる距離を徐々に詰めていく。 >>114誰かが出てきたようだが、霧か何かの影響かよく見えなかった。]
誰かが出入りしていると言うことは、恐らく執事さんとやらがいるのでしょう。
(121) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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執事様。うん、見たことあるよ。 僕の所にもいた。でもずっと僕より綺麗な格好をしていたな。 多分僕よりずっと賢くて、ずっとご主人の傍にいさせて貰えていたんだろうな。
僕はただの小間使い。 この言い方も、だいぶ綺麗な言い方だからね。 下っ端も下っ端。誰も僕に礼儀なんて求めないよ。
まぁ、楽だけどね、とても。
(122) 2011/01/26(Wed) 17時半頃
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