246 とある結社の手記:9
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意に介さないとは……どういうことです? あたしは占い師は、3人はいないと思っています。
けれどあなたさまが、ご自分で占い師だと名乗られましたので、占い師だというのでしたら、お仕事をなさっていただきたいのです。 反対に、あなたさまが先程認められた、ピスティオだけが占い師とおっしゃるのであれば、あたしたちはあなたさまを、嘘つきとして詰問しなければなりません。
それが引いては、ピスティオを守るためになるでしょう。
あたしは何も知りませんから、お言葉をいただかなければ、動けないのです。
[回答を回避した婦人へ、一歩詰め寄ります。 あたしの中ではすでに疑念の湧いていることでしたが、それでも言葉かわさずに決めてしまうのは、こわいのでした。]
(93) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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─ 朝・自室入口 ─
───── へぇ。
[思いっきり鼻をかんだ手拭いを返されながら、イヴォンと朝の挨拶を交わす。>>27どうもそれは「いつもの」光景のようで……けれど、奇妙に歪なようにも思えた。結果、ひどく間抜けなこたえばかりが返る。]
(94) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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ピスティオは、イヴォンに返された手拭いを、ぐしゃりと丸めてポケットに突っ込んだ。
2018/07/30(Mon) 00時半頃
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え、
…… マリオ、が?
[ただ。平穏はすぐに破られることになる。 マリオが喰われた。>>28 その意味がすぐには分からない。いや、分かっていたのだ。幾らとぼけた青年にも。圧倒的な血の臭い、葬儀のような沈んだ空気。ちらりと見えた部屋の中に広がる赤いいろ────、]
……… っ 、───ひ ……ッ、
(95) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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ピスティオは、がたん。と音を立てて背後の壁に倒れ掛かった。
2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[死んでいる。死んでいる死んでいる死んでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんでいるしんで………
… ああ、うつろな 目だ。 ]
(*22) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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うわあッ!!!
[結局サイモンの死体を目にすることはなかったから。実際に死んでいるのを見るのは、これが初めてだった。腰を抜かしたように壁を背にへたり込みながら、がたがたと震えて少しでも遠ざかろうと足が床を空しく蹴る。
イヴォンの哄笑>>28も耳に響くことはなかった。 青年の目はただ、マリオだった「モノ」を凝視している。]
……な、なんで ───…
(96) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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お、俺っちが ひ、ひとだって、 い、いっちまった から 、
だ、だ だから、 ……?
(97) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[そう考えるんだろう?ほんとうの「占い師」は。 ああ、血の臭いだ。気分が悪くなるような血の臭いだ。]
(*23) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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…………っ
[それ以上は、もう無理だった。 込み上げる吐き気を手で押さえるようにして、どうにか視線を逸らす。そうして壁を頼りに、よろと立ち上がった。弟分の最後の顔を見ることは、どうしても出来なかった。*]
(98) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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─ロビー─
[暫く廊下で立ち止まった後、スージーが 部屋に入っていくのも見はしたけれど。 それは止めずに、自分は中に入らずに、 男は黙って階下に降りた。]
[すでに開票は始まっていて、 ── その結果、ワンダが連れていかれる、 その背中を、黙って見つめた。
はあ。とまた溜息だけ落ちる。 それを止める権利は、自分にはない。 冷たく見えるだろうなと、頭の隅で思った。
ただ、彼女がどんな顔をしているのか。 それだけは、じっと最後まで。]
(99) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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はーー……
俺っち、どうしてもあの匂いだけは、 ダメなんだよなあ…。
生臭くない?
[だから「肉」を運ぶときには、ルパートにはきちんと梱包をして貰っていたものだけど。感覚の違いをぼやく嘆きが、一つ零れた。]
(*24) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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[>>82無理しないで、というパティに頭を振った。]
いや……そういうつもりじゃない。 この甘さが、誰のためのものだったかを考えていた。
[ゆっくりと、この甘さを忘れないようにぬるくなり始めたミルクを飲み干した。 カップをパティに返し、何か言おうと考えて……。]
……。
[何も言えず、ただありがとう、ごちそうさまと告げてカウンターの椅子に座った。**]
(100) 2018/07/30(Mon) 00時半頃
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私は知りたくて仕方ありません。(>>93) まずは、あのかわいそうな二人の正体を…
能あるものがそれを教えてくれるでしょう。
あなたは、それが気にならないのね! おかしいわね。ほほほ…
[詰め寄るパティに向けて、女はそう言って笑った。女はパティの問いに、まだ答える気がないようだった。*]
(101) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 01時頃
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人間にとっちゃあそうらしいな。 おれもピスティオがそういうから"くさい"とわかる。 ははは。助かってるよ。
[血の臭いが苦手なピスティオ。対して人狼であるルパートには、その血のにおいとは、人間のスープのかおりだ。食事を拵えている台所からするいい匂いと然してかわりがない。]
(*25) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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― ロビー ―
[リンダが2階から降りてくる(>>3:84)のを目に留めると、カウンターの席から腰を上げた。スカートの裾を摘まんで、軽い会釈。さりげなくお嬢様の全身に視線を滑らせて、身支度の程を審査する。]
……これは、これは。合格でございます、お嬢様。 御一人でよくぞ……少々さびしい気もいたしますが…… いえ……なんでも……
[帽子については、あえて触れないことにした。 そして、ふと、リンダの視線に違和感を感じる。]
……お嬢様?
[彼女の目に映る光景(>>3:86)を想像できるわけもなく、 リンダからの返答がなければ、それ以上質問することなく、皆の会話へ注意を移すだろう。]
(102) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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成金 イヴォンは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 01時頃
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[>>89 イヴォンの視線がリンダとこちらに来るのに、黙って男は目を眇めた。]
…… それは、ローザスの奥方が 今、答えない理由には、 あんまり、ならないと思うかなー……
[何を聞きたがっているのかは、 だいたい察したけれど。 思ったことは、だいたい パトリシアが先に言っていた。]
…… それならオレだって 奥様の結果が先にしりたーいっていうけど。
言いたくない。ですか。
[イヴォンが答えない様子に、 眠たげな眼は、半眼に落ちる。]
(103) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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["占い師"と自称したイヴォンに対し、 今朝の結果を求めるパトリシア(>>3:87)。 それにはまずリンダとユージンが答えてからだ、 と返すイヴォン(>>3:101)。
"かわいそうな二人の正体"。それはつまり――]
"人狼"か、どうか…… そう仰りたいのでございますか?
[ロイエは、口をはさんだ。]
(104) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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―ロビー―
[自室で少し休んでからキッチンに寄り、いつものように飲み物を用意してロビーへ足を向ける。 ベッキーが現れる頃には、既に多くの人が集まっていた。]
みんなおはよう。
[その場にいる全員に当てた張りのない挨拶は、誰かの耳に届いただろうか。 話しを聞くに、どうやらまた夫人が悶着を起こしているようだ。中央のテーブルに一揃えの飲み物とグラスを並べる。ロイエの手が空いていたら手伝ってもらっただろう。用が済めば、空いた椅子に腰掛ける。
どうやらまだ何人か来ていないようだけど、そのうちに揃うことだろう。]
(105) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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(>>*17) さて、ワンダも予定通りだが……ああとも。 マリオは皆が守ってやらなかったから死んだんだ。
"嘘つき"が二人も出て、だあれもマリオが本当の人間と 真の意味では信じてやれなかった。 人間も、余計なことをしなきゃあよかったのにね。 薄情な大人たちばかりでマリオが割を食ったのさ。
……さあてどうだろうな。守護者についちゃあ、 リンダが結社員に答えさせたメモのかんじ、 居ると思うが。 おれたちが"三人"だって言い当てたくらいだ。
うん。おれはモンドだと思ってる――まあ違ったとして それはそれ。"力になれるかも"なんて来た場所で まんまといの一番に子供が殺されて、 どんな気持ち……なんだろうなあ? おれとしてもきいてみたい。
(*26) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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…… 後悔したほうがいいぜ、モンド。 おまえがあっちでもこっちでも、 誰かが何かの力があるというたびに 「おまえが襲われる!」なんて騒ぎ立てたから 憐れなマリオは襲われたのさ。
(*27) 2018/07/30(Mon) 01時頃
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庭師 ノアは、メモを貼った。
2018/07/30(Mon) 01時頃
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まったくだぜ。 う〜〜〜ん、そうだよなあ………
だってほら、ルパートさんだって強烈なドブの臭いとか嫌いだろ?
[人狼と人間では、幾ら声が通じようとも味覚も感覚もまるで違う。”くさい”とは思わないらしいルパートに、考えながら例を挙げた。それなりであり、その程度でもあった。]
(*28) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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─ ロビー ─
[結局ロビーに行く前に、暫く洗面台と仲良くする羽目になってしまった。やや暫くそうしていたから、ロビーに赴いた頃には既に多くの人が集まっていただろう。
そこで、もうひとつの「死」を知った。 無情にも連れていかれるワンダの姿に。]
……え。なに。本気かよ。 え?いや。処刑とかって冗談、だろ?
ワンダさんは人間かも… 、…
[落ち着きなく辺りを見渡して呟く声に力はない。追い縋るだけの勇気もない。そうかも知れない。違うかも知れない。分からない。
結局、ピスティオには迷うように彼女の背を見送ることしか出来なかった。かける言葉は思いつかなかった。]
(106) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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あっはっはっはっは ピスティオにとっちゃあ、人間の血ってのは どぶと比べていいもんなのか? 自分に流れているのにねえ。謙遜に聞こえちまうな。
[愉快そうにわらっている。]
(*29) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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守護者といっても、やはり一度に多くを救える…… というわけでは、ないようですね。 そして、結社からの情報がただしいのなら、 自分自身は……護ることができない。
なるほど……。
(*30) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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[飲み物をもってキッチンから入ってきたベッキー。 いつもの張りがない声に眉をひそめ、思わず立ち上がってしまう。]
ベッキー様……おはようございます。 お手伝いいたしましょう。 こちらは、わたくしが……。
[会話の邪魔にならないよう、ベッキーと手分けをして飲み物とグラスをテーブルに並べながら、皆の話しに耳を傾ける。]
(107) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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……へ???面白いかい?
そうだなあ。あまり変わらないんじゃないかな? だって臭いし。汚いし。 あまり触りたくないってところまで一緒っス。
流したくはないけど──…、うん。 流れてる分には関係ないしさ。
[笑い声には少し不思議そうに、あっさりとしたこたえが返った。]
(*31) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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守護者といっても所詮は一人の人間、 あっちにもこっちにも 行けるわけじゃあないってことかねえ。 昨日の晩も誰かを健気に守ってやっていたのかな。
(*32) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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[はー。と息を吐く。首に当てていた手を、 腹のあたりでざりざりと拭って、 それから、他は全部みないで顔を上げた。]
…… 人間だよ。
[イヴォンをじっと見ながら。 そう、答えを渡して]
って。オレが言ったら。 続きは、お話してくださるんですか。
[要求に答えてから、イヴォンの顔を見る。]
(108) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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[ロビーでは既にイヴォンと、その周辺で会話が交わされているようだった。先ほどよりも落ち着いて見える主の姿にほっと息を零しす。
けれど。その中に見えた一つの顔に、ピスティオの表情は硬くなった。口をややへの字に結びながら硬い表情のまま、ユージンへも視線を流す。彼との問答が、ふと頭を過った。]
(109) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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─ 回想>>2:326>>2:327 ─
人狼?人狼かあ……、
[うーん。と、問いに少し唸る。 そうして真面目な顔で頷いた。]
こわいよ。
こわい。だって俺っち、死にたくねえもん。
[最初の問いには、自分なりに考えた理由を添えてこたえて。続く問いに少し難し気な顔をした。]
(110) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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[言ってから、──頭痛がするように、 こめかみに拳を当てて、ぐりぐりとやった。]
……、……
[口の中に苦いものが広がったように 唇を左右に伸ばす。深々とした息が口から漏れた。]
…… 逆効果じゃー、…… ないですかねえ……
["ピスティオを守りたいなら。"
パトリシアの言葉が浮かんで、溜息しか出てこない。 この老婦人の行動のうち、── 使用人を敵視しない。 そこの点だけは、どうしようもないくらいに、 何も、変わっていないように、男には見えている。]
(111) 2018/07/30(Mon) 01時半頃
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