24 ロスト・バタフライ
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―― 霧の中の古ぼけた教会 ――
[祭壇以外、手入れを殆どしていない此の教会。 室内に入っても薄ら煙るのは外の霧か埃の所為か。
祭壇の前に行っても、自分は此れと言ってすることがない。 双児は神に背く近親相姦、そして同性愛故に、人々に忌避された]
ねえ、神様。
[それは敬虔な信徒とは程遠い。 何処か皮肉すら感じさせる口ぶりで]
私達の運命を決めたのはあなたですか?
(72) 2011/01/27(Thu) 16時半頃
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[だとしたらどうだろう。 憎むべきか?感謝すべきか?
余りにも残酷な運命だったと謂える。 妹に出会ってからの日々は、相応に辛かった。 だけど―――同時に幸せでもあったのだ。 最愛の人を見つけ、深愛を抱くことが、 こうも幸福なことだなんて識らなかった。
贅沢は言わない。 悲しみも受け入れる。 だからヨーランダという存在だけは 欠けてはならない、欠けて欲しく、ない。 ずっと、傍に居て欲しい。 私から離れないで、恐れても、世界が霧に包まれても きっとその手を握って生きていくから。]
(73) 2011/01/27(Thu) 16時半頃
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私達は何も出来ないけれど…―――
[妹を思う。不器用で、人と接するのが苦手で。]
何でもないヨーランダだって、 私は好きなままいたわ。
[あんなにも純粋で、心根が優しくて、時々見せる笑顔が綺麗な妹。]
運命を信じない、なんて今更言えるかしらね。 だって、それは、いつだって理不尽で、可笑しくて。
……笑ってやれ、この理不尽な運命を。
[浮かべるシニカルな笑み。 戯言だ。と少し悲しげに表情を崩したけれど。]
(74) 2011/01/27(Thu) 16時半頃
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私は墓地の番人。 此の墓地は全ての人を受け入れます。
[祭壇を見上げ、強い眼光を湛えていた]
そして私たちはその人々の行方を見届ける者。 悪霊…いえ、この言葉は相応しくないかもしれない。 害を為すであろう者。それすらも、受け入れ、見届ける。
それがきっと、私達の残酷な運命の終結にも近いのでしょう。
(75) 2011/01/27(Thu) 16時半頃
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―夜・小屋―
[食後は多少会話があったかもしれないが、結局眠りについた。]
あの頃は雑魚寝なんてものは、日常茶飯事でしたね。毛布の類いがあるだけ幸せでしょう。
[慣れた手つきと寝付きにて、目を閉じた。]
(76) 2011/01/27(Thu) 16時半頃
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[幾つかの思い出を脳裡に過ぎらせ、静かに息を吐く。 双児は何故此処にいるのかを、他の人々に語る心算は無く。
静寂の教会で祭壇の前に立ち、 唯、見上げるだけ。
これから起こる出来事が、その結末が、 幸福に終わればいいと願いながら**]
(77) 2011/01/27(Thu) 16時半頃
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おいしそうか 面白そうか
そうだなあ 片羽、探してくれそうな子は もうちょっと見てたいなあ?
──足掻いてくれないとつまらないし
つまらないのは、面白くないしね
(*15) 2011/01/27(Thu) 19時頃
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おれとしたら ──
あの双子でもいいんだけど、
イーラは嫌?
イーラが嫌?
嫌なら、やめておこうかな
それだと、誰になるかなあ
(*16) 2011/01/27(Thu) 19時半頃
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ああ
もし、ナハトが誰がいいかで 悩むんなら
あんまり、痛くしないで壊さないでくれるんならさ
(*17) 2011/01/27(Thu) 19時半頃
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── おれでもいいよ。
(*18) 2011/01/27(Thu) 19時半頃
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[告げる声は特段、何か深く考えるわけでもない風]
まあ、あんまり壊されると困るけどー ちょっとかじられて、 ちょっとナハトと混ざって おれが、ちょっと欠けるくらいで済むなら
いいよ それでも。
(*19) 2011/01/27(Thu) 19時半頃
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生きてる人の手で退治されたり──全部消されるより、 おれの名前を呼んでくれる イーラやナハトにあげる方がいいけど
まあ──おれをナハトがいらないんなら別かな?
[声は、混じるのも齧られるのも面白がるように笑う]
イーラにナハト、誰か欲しい子いる?
(*20) 2011/01/27(Thu) 19時半頃
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―朝・小屋―
!? だ……れ、だ?
[何処からともなく響く何かの声。]
声というより、悲鳴の断片のようだ。 これは何の苦しみ?
[空気が澱んでいると言うより、何かこの辺に居るような印象を受けた。]
―いやかなり焦げた肉の臭いですね。しかもこの感じはあまり嗅いだことはありません。
[商売柄色んな肉を知っている。が、今の匂いはそれをもってしても何か掴めない。]
誰かが珍しい動物でも捕らえて焼いたのでしょうか。
[様子を見ようと小屋を出た。]
(78) 2011/01/27(Thu) 19時半頃
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欲しい子?
最終的には皆同胞にするのだから、問題無いが 私は男は暫くいらぬ、今日の分でいい
女は…――――
ここにいる女は、弱い者が多い 怒りの矛先には、少々脆いな
まぁ、気が向いたら考えておく
(*21) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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要らないわけないよ。
[ガウの言葉に、きょとりと目を瞬かせ]
うん、嬉しいな。 ガウと混ざるのも、いいかもしれない。
でももうちょっと待って。
もうちょっとだけ、一緒に。
そうだなぁ、もう少し他の人の様子を伺って、
欲しい子を、決めようかな。
(*22) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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でもそうだな、どうせなら。
見ていて楽しい子は食べなくていいかな。
(*23) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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おれ的には、女の子がいいかなあ
男より、やわらかそうだし、甘そうだし。
そうだね
── 褐色の肌の子とか、いいかもね?
[そんな風に、候補を挙げて]
(*24) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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目の悪い、あの子? なんだ、気に入ったのか、ガウ
女の中じゃ、一番硬そうだが ガウが気に入ったのなら、ガウはその子にするか?
(*25) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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食べて楽しい子。
食べなくて楽しい子。
あは、変だね。
どうせ結末は同じなのに。
(*26) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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>>*21
へえ、イーラは男がいいの?
あはは、ちょうどおれと逆だね。逆だ。 うん。それで、半分半分。 ── ちょうどいいのかもしれないけど
[からから 声は笑う]
(*27) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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ガウが気に入ったなら、
今日はガウにあげてもいいよ。
そうだね、今のところ、
フィルもニールも食べても面白くなさそう。
金髪の、レティは。
[そこで言葉を切って、へらりと笑う。]
うん、もう少し仲良くなりたいな。
仲良くなってから食べてしまったら、彼女はどんな顔をするか、気になるから。
(*28) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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いや、男が良いと言うんじゃないぞ
壊しがいのある物が良い、と言うのだ
壊した後、憎悪を買うような物も良い
私の心に、甘美に響く断末魔が聞きたい
(*29) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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>>*22
えへへへへへへへ えへへへへへへへへ
うん。── おれもナハトのこと要らなくないよ
[返す声、嬉しそうに]
(*30) 2011/01/27(Thu) 20時頃
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ふふ、可愛いガウは後で頭を撫でてあげよ。
もし僕と、…もしかしたら僕が、2人と混ざる時が来たら、
その時は、宜しくね。
(*31) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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混ざる日が来るかどうかも、わからないが
もしそんな日が来たら、憤怒と怠惰の混ざった姿になるのか
面白そうだな、そんな日も
(*32) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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>>*25
ううん。気に入った、っていうか、
ちょっとだけ──似てるから気になるのかな?
…きひひ さあ。どうかな。
見えないなら、たべるのが簡単ってだけかも。
(*33) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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[どうやら、外が騒がしくなって来た様子。何人かが、あのローストを見たので御座いましょうか?まぁ私は、人が呼びに来るまで台所で待機致しましょう。自分から外に出ると、一番早起きなはずの私が最初に気がつかぬのはおかしい、となりますからな。私は、私の目標のために、まだまだ信用される存在である必要が御座いますから。]
騒がしい まだお休みの方もいらっしゃると言うのに
[しらじらしい、とも想いますが。私には、必要ですから。]
(79) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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似てる?
あの子はガウの誰かに似てるんだね。
少しでも気になる子がいたら、男の子なら何かアタックしなきゃ。
…なんてね。あは。
(*34) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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にーてーるー? 何処がだ、よくわからんな
まぁ良い、今日はこいつ、と言うのがいたら言うと良い
順番など、たいした差じゃないからな
(*35) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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―回想・夜―
…ぅ?
[ふ、と目の前にいる女性の匂いに首を傾げた。 ここには届くことのない、日の光の匂い。
なんとなく嬉しくなって微笑みがこぼれた。 食事は誰かに手伝って貰ったりしながら終えて。
その後は、眠りの国へと沈んで。
目覚めた時、少女の景色は変わらず乳白色の世界に包まれていた。]
(80) 2011/01/27(Thu) 20時半頃
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