88 めざせリア充村3
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[誰も居ないであろう、少し離れた森の中。 滅多に人が寄り付く場所では無いため、怪しがられる事も不思議がられる事も無いだろう。 この辺りでいいか、と一番最初に歩みを止めたのは誰だったか。 ソフィアが箱を地面に置いた。>>50 ………恐らく、これの中に居るのだろう、彼が。 自然にリッキィの足は箱の近くへと寄り、膝を折ると蓋が外された箱の中身を呆然と見つめる。]
………、
[触れようと手を伸ばせば、その指はそっと頬に触れて。 数刻前に止まったはずの涙は再び落ち始める。 あぁ、本当に]
(死んじゃった、……もう、二度と会えないのか…) ………なら、――――
[指先から感じられる温度は、とても、冷たかった。]
(54) 2013/07/01(Mon) 23時半頃
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[時間だ、と呼ばれるまではずっとそのまま。 いや、時間だと言われても中々離れなかったかもしれない。]
[見送る準備の手伝いはあまりできなかったかもしれないけれど、指示を出されればその通りに動いただろうか。 そして、上がる煙を見つめ]
………そのうち、そっちに行くから。
[小さく、小さく呟いた。]
(55) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[>>52 着けられた感覚に違和感はなく、自分で見ることはできないが確かにそこに在る感覚があった]
うん、大丈夫――ありがとう。
[にこりと微笑み、また抱き寄せた。 それからまた少し休憩して――王国軍の拠点に着いたのは、ヤニクを弔っている最中だったろうか]
(56) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[箱の中は、入れる時と同じ。 焼き焦げて落ちた首は生前の面影を どれくらい残していただろうか。
膝をついて頬に触れているリッキィ>>54を見て、 掠れ消え行く声>>53を聞く。
自分はかける言葉はない。 かけられる言葉もない。
ただ黙って、許される限りの別離の時を見守って。 やがて時間となれば、リッキィの背を叩いて促した。
箱の中に油をかける。 火を入れるのはチアキの役目だっただろうか。]
(57) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[もっと話がしたい。 ありがとうを言い忘れてるんだ。
笑わなくてもいいって教えてもらったのに、俺はやめられなかったね。 折角心配してくれたのにごめん。 また手を怪我したんだ。きっとお前のほうが痛そうな顔して心配してくれるんだろうな]
……ごめん。
[それらを言葉にすることはなく、ただ手を握り締める。 リッキィがヤニクの焼け落ちた頭部に触れているのを見たが、自分にはその権利はないように思えた。
本当は、自分もそうしたかったくせに]
(58) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[煙があがり、消えるまでの間。 現れた人影>>56に目を見開いて。 共にモニカがいると気付けば更に。
それから気まずげに視線を逸らした。]
(59) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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リッキィ。
[ソフィアに促される彼女に、自分も促して しばらく、無言で佇む。
火を落とす。
その表情は、きっと酷いものだっただろう。 だから、俯いて隠す。 いつからか、ついた癖。誰にも、本音を隠して圧し殺して
……そうして、いま何が残っているのだろうか]
(60) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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ソフィア、リッキィ。
[火の前に立ったまま、小さな声で二人に呼びかける]
……いつかさ。また、昔みたいな日が来るのかな。
ソフィアがクッキー焼いてくれて、コーヒーも淹れてくれてさ。 でもコーヒー豆わかんないから、リッキィが教えてやっててさ。 僕が横から茶々入れて……
[ふつり。 言葉は途切れた]
(61) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[すっと、背筋を伸ばす。 その癖は、命令を出すときのもの]
……お偉方から、千枚刃に出撃要請がかかった。 重要拠点を、能力者が消えた今のうちに叩きたいんだそうだ。
恐らく、あちらは雷神を投下してきている。 …魔女は、行方不明になってるらしい。
…………リッキィ。
ライジを、殺せる?
(62) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[>>56王国軍の拠点に着いて、どうやら弔っている最中に来たようだ。 人影を見れば分かる。ヤニクを弔っているんだと。]
…、下がってるよ。
[と、オスカーにそう小さく声をかけて、とっとっ、と一歩ニ歩と下がる。]
(63) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[ふと、人の気配がしてそちらに目を向ける]
オス、カー?
[まず、その長身が目に入って、それから]
……モニカ。
[息を、飲んだ]
(64) 2013/07/02(Tue) 00時頃
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[燃えている箱を見て、それが何を示しているかは分かっていた。 >>59 視線を逸らしたソフィアを追うことはない――]
やぁ、先に弔っていたんだね――。
[声を掛けながら、ガサリ――木々を掻き分けて近づいて行く。 >>63 傍にモニカが居たのは見て取れたことだろう]
ところでチアキ――僕ってもう戦死者入りしてる?
[ソフィアが視線を逸らしてしまったので、代わりにチアキに尋ねることにした。]
(65) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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[来るよ、とは言葉に音にする事ができずに黙って、俯いて。 チアキの言葉通りを送っていた日々は、もうそんなにも遠い出来事なのだと実感すると、俯いたまま。]
……私に、直々のご指名、か。 期待されてるのか、それとも危ない道具の処理か。
[雷神の投下の可能性。魔女の行方不明。 なる程、それなら今以外ベストなタイミングは無いだろう。 息を吸って、はいて。焼けた匂いが、した。]
ご命令とあれば。 チアキ、そんな聞き方しないで「命令」して。 じゃないと、きっと……
[それでも迷って、動揺して、手にかけられないかもしれないけれど。 それだったら、自分が死ぬだけだと、少し前の兄の去り際を思い出した。 静かに、上官の言葉を待つ。]
(66) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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……。 [黙ったまま、オスカーの傍についていく。 こんなタイミングで着くとは思わなかった。
…こんな時に来なければ。 何か問われれば、こちらも静かに口を開くつもりでいる。]
(67) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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……チアキ、
[>>61名前を呼んで、その先は出なかった。
肯定なんてできなかった。 否定なんてしたくなかった。 だってそれは、夢見てたこと。
一人じゃクッキーなんて作れない。 一緒に作ろうって言った人はもういない。 今度、コーヒーの作り方を教えてくれるって言った人は。
やがて、「上官」としてのチアキの声がした。 リッキィへの問い>>62に僅かに肩を揺らして。 オスカー達が現れたのはその直後だったか。]
(68) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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[噂をすれば、なんとやらか。 チアキの視線の先を辿ればそこには話題になっていた魔女とオスカーが。]
……連絡、来てないっていうから………生きて、たんだ。
[喜んでいいのか、モニカと共に居る理由を問いただせばいいのか。 微妙な表情をしていた。]
(69) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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[ああ、困らせてしまったな。 目を伏せて、首を振る。
謝ることはしなかった。 謝れば、それが無理なことだと強調してしまうから]
……では、“千枚刃”リッキィ。 “雷神”を、討ち取ってくることを、命じる。
[リッキィの言葉通り、命令を下す。 そうすることで。命令した方の責任に、なるといい。 そんな思いで
オスカーたちの姿が見えたのは、その後か]
(70) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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残念ながら。今から捜索隊を無理矢理出すところだ。
[>>65オスカーに答えて、そうして じっと、モニカを見る。
訊きたいことは、無限にあったが、ともかくいま一番の疑問を口にしようとして]
それで、その……
[魔女と呼ぶか、モニカと呼ぶかで、一瞬の間]
……彼女は、なぜここに?
(71) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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了解しました。
[指をきっちりと揃えて、背筋を伸ばして、チアキの瞳を見つめてはっきりと返事を。 ほんの少しだけ震えていたけれど、大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて腕を下げる。 黒いコートにはもしかしたら鉄の匂いが移ってしまったかもしれない、けれど今、それをどうする事も出来なくて軽く畳んで返す。]
………ありがとう、チアキ。ごめん。
[彼らが到着したのは、恐らくその後。 二人の姿を見つけて声を漏らして。何でこんな場所に居たのかは気になったけれど。]
…後で、話し聞かせて。それじゃ、行ってきます。
[踵を拠点の方へと。]
(72) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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[>>67 モニカが傍に来ればその手を握った]
うん、残念ながら。
[>>69 今にも倒れそうなのは秘密にして、冗談混じりにそう告げる]
リッキィ――ライジは"最期まで"共和国に残るって。 左腕も失っていたし――遠くない内に"どこぞの馬の骨ともしれないやつ"に討ち取られるかも、ね。
[>>70 先のチアキの言葉は微かに聞こえてた。 ライジの様子をリッキィに伝えれば、彼女はどうするだろうか]
(73) 2013/07/02(Tue) 00時半頃
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捜索隊だなんて大げさだな。
[>>71 恐らくは断れなかったのだろうが――自分はそれほど有益な駒でもないはずだが……はて? 答えが見つかるはずもない]
"モニカ"とはD地区で接触・交戦し引き分け。 目を覚ましたのが遅かったから共和国の拠点まで連れていかれたけど――
[ひらりと共和国軍の羽織るマントをはためかせた]
"ライジ"の希望もあり――
(74) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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―戦場・最前線― [兵は少し、連れてこられただろうか。 居たとしても戦力にはならない、いわば特攻隊に近い装備でリッキィと共にここへ立っていた。 青い軍服は綺麗な物へと取替えられていて。 遠くから見れば、誰だか判別できなくても、兵が攻めて来たと分かるだろう。 見渡す限り、地面は火に焼かれた後があって。 その理由を彼女が知るわけもないけれど、少しだけ先ほどの焦げた匂いを思い出した。 足ががくがくと震えている兵達を見ると、瞼を閉じて声をあげる。]
……これより、行動へと移る。 怯むな、恐れるな。前だけを見て………進め。
[それは、攻撃開始の合図。 金糸が風に浮かび上がる。瞼を上げれば碧眼が見えたと同時に、 風の刃が容赦なく敵を襲いはじめた。]
(75) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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[一拍の間を置き――]
僕はモニカを連れて他の国へ行くことにした。 二度とモニカを魔女になんてしない。
だから――手伝ってくれないか?
[それは亡命の片棒を担いでくれという頼み]
(76) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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―少し前・森の中―
………、わざわざ教えてくれてありがとう。 でも大丈夫だよ。 …………私が負ければ、オスカーの言う通りになるかもしれないけれど。 それに、簡単にライジ兄は死なない。
[既に、オスカーには背を向けていただろうか>>73。 ピタリと足を止めると、一気に言葉を紡いで。 兄は簡単に死なないと、それだけ伝えるとまた歩きだした。*]
(77) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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……。
[その手を握られて、オスカーを見て、チアキを見る チアキの視線が痛い。 「彼女」と呼ばれて、一瞬私が答えるべきか悩む。 オスカーの言葉を聞いて、反応をうかがっている。
ここで、何か喋ればいいのだろうけども。 …やはり、ヤニクを殺したの事にきにしている。 あのあと、どうしたかも。]
(78) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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[モニカとヤニクのことについては、 自分から告げるつもりはなく。 だからこそ先の報告でもヤニクの死については、 結果しか報告していなかった。]
チアキ…どうする?
[オスカーの一連の話を聞いて、 チアキに尋ねる。
国営軍事局占領都方面独立混成部隊隊長なんて 長ったらしい肩書きを背負ったどこかの上官様ではなくて、 ただのチアキに。]
(79) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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― 戦場・最前線 ―
[見張り櫓のてっぺんで、空を見ていた。 過去へ、未来へ、思いを馳せて。 現在が抜け落ちた頭は空っぽだった。
志乃の歌を聞きたいと思ったが、 彼女はもうここには…どこにも…居ないから 代わりに軍医に持たされた薬を飲む。
錠剤を奥歯ですり潰して飲み込みながら、 青の兵隊がやってくる様を見下ろして。]
さて。覚悟決めて………生きるか。
[上着の裾を翻し、櫓を下りる。 手近な兵に、応戦の指示を渡しながら。]
(80) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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[>>72コートを受け取り、頷く。 血濡れた軍服は、彼女がいまどこにいるのかを示していた]
お偉方は、英雄殺しを失いたくないらしい。 ことに、いま赤の能力者が減った状況では、一人でも確保して潰しにかかりたいようで。
[リッキィの背中を見送った後、>>74オスカーに答えて
はためく共和国の紋章と、亡命の頼みと、……懐かしい名前に 深い、ため息を吐く]
……らいにぃは、ほんと。 優しいよ。
[小さな独り言]
……俺に、亡命の手助けをしろと? ……オスカー、俺が誰だか分かって言ってる?
[俺の立場を]
(81) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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ん、そうだね――。
[>>77 続けれらる言葉は口の動きだけで――リッキィがそれを読み取れたかはわからない]
(82) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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[一般の兵達の命じたのは、 最低限の応戦。そして防衛。
鉄製の盾で道を閉鎖しその内側で構え、 そこを破られる危険性が見えれば その時はじめて攻撃に出るようにと。
犠牲を出す事を良しとはしないが、 少数の犠牲を払ってでも、 多数は生き延びろ。
そうして整えた陣形。 戦場に出るのは、俺ひとり。
風の刃(>>75)は、 早速、何枚かの盾を裂いたが、 兵達は素早く隊列を組み直す。上出来だ。]
(83) 2013/07/02(Tue) 01時頃
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