279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
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では、行こうか
[ ミタシュ>>29とモナリザに>>35声を掛けた 前を立ってトコトコと。
二人との距離は、きっと、少しだけ遠い ]
(43) 2020/09/01(Tue) 23時頃
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、なんだね。
[ 途切れた言葉の先>>30を知らない。何だか顔を見上げるのが怖くて歩みを止めぬまま ]
…。分からない。 この後に及んで、情が邪魔をする
[ 莫迦だよな。自嘲的に笑った 信じる、と伝えた者が居る。 その内一人は命を散らす事で、奇しくも 信頼が正しかった事を証明してしまった
信じる人。信じられない人。 ピースはまだ埋まらない ]
お前さんは?
[ 問いかけた *]
(44) 2020/09/01(Tue) 23時頃
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いって 、らっ しゃ、 い。
ぼく は、 のこる …… よ。 あしで まとい、 になる、 し、
[ 己の足元を見下ろす。地からずっと高い位置にある足先は未だ安定せず、厚く覆われた装備の下、萎びて小さな形があるだけだ。片方に至っては気体から変われてもいない。 きっと今すぐにでも駆けて行きたいくらいのはずだ。 首を横に振る。]
だ、 から、 かえって きて、 ね。 おしえ、 て。
みんな が、 みた、 へりん、 の こと。 これから のため、 の 、 なに か。
ぼく も しりた、 い。 …… まって、 る。 から。
[ コーヒーでも入れて。と言おうとした口は、アーサーの小さな背中を思い出して閉じられた。]
(45) 2020/09/01(Tue) 23時頃
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[ トルドウィン>>38の腕が一瞬浮いて、再び閉ざされる。 旅立つ3つ、あるいは4つの背を見送ってから、トルドウィンへと視線を向けた。]
…… みつ 。 もっ て、 る ?
[ 一言、ヘリンが絶賛した甘いそれの在り処を尋ねた。]
(46) 2020/09/01(Tue) 23時頃
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わからない。 思い当たるようなことは、特にないが。
[ヒューマノイドの問いかけ>>25には、ゆるく首を振った。少なくとも彼女はアーサーのように、何かを知る能力があるというようなことは、言っていなかった。]
発見の手段、か。 わたしは、スプスプイがまだ何かを教えてくれる気がしているんだがな。
[息絶えたスプスプイの分隊と、本隊。今は全てミタシュが胸元に持っている彼らの亡骸。 それらを指して、男はそう呟いた。]
(47) 2020/09/01(Tue) 23時頃
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[蜜を持っているか>>46、と問われれば目を瞬いて、頷く。]
ああ。
[ポーチから濃い琥珀色のチューブを何本か出して、シルクに差し出した。]
どうぞ。好きなだけ。
(48) 2020/09/01(Tue) 23時頃
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……痕跡など、
[空腹にまかせて食い散らかしたので、ないとは言い切れなかった。スン……と黙った。]
(*11) 2020/09/01(Tue) 23時半頃
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トルドヴィンは、自分も一本、蜜チューブを開けて舐めている。
2020/09/01(Tue) 23時半頃
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情。とは、どういうことでしょうか。 となたもクラゲだと思いたくない、ということでしょうか。 あるいは、どなたか特定の方を外して考えているということでしょうか。
[ヒューマノイドは、感情に関する認知が少ない。 どうしても推測しきらない項目が多くなり、質問が生まれる。]
残り6名から、あと2名。 確率論だけで言えば、3名で行動している今、ここに1体はいてもおかしくありません。 ですが、私にはおふた方のどちらかが宇宙クラゲと考える材料がありません。
情とは、こういうことなのでしょうか。
(49) 2020/09/01(Tue) 23時半頃
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― 少し前:談話室 ―
ぜんぶ 、 が いい 、よ。
[ ミタシュ>>39の問いには短く答えた。 もう一度近い言葉が繰り返されるから、フェイスカバーの奥、頷いて見せる。宙に浮く髪が海藻みたいに踊った。]
…… ? あの、 ね。
[ 不思議そうな顔をした。それから、緩慢な手招きを。 小柄な彼女と屈めない己では距離は完全に縮まらなくて、結局言葉はすべて空気に溢れてしまった。]
いい、 よ。
[ そうしてスプスプイの形は、ミタシュの胸元へ宿る。]*
(50) 2020/09/01(Tue) 23時半頃
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残しているのか? 喰い荒らすクラゲは長生きしないぞ。
(*12) 2020/09/01(Tue) 23時半頃
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しかし、なかなか難しいものよな。 自分はクラゲでないという思考のもと動いているが、誰をクラゲに仕立て上げたものか。
やはりワクラバとかいう、あれがよいかな。
(*13) 2020/09/01(Tue) 23時半頃
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そうだな、あの男は言葉が少なすぎる。 ちょうどいいんじゃないか。
(*14) 2020/09/01(Tue) 23時半頃
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ありが 、とう。
[ トルドウィン>>48のポーチから次々と琥珀色が現れた。 ぷしゅぷしゅ。ゴロゴロ。頼りない音を立て、前進する。 チューブに手が届く段階で何度目かの腕を借りようと手を伸ばし、それが叶ったなら腕一本分の距離を残して浮き止まった。]
ひと しぼり、 で いい、 の。 こーひー に、 いれよう と おもっ て。
[ 淹れるのが上手だったコータも、目の覚めるような味を提供してくれたヘリンも、皆の為にと準備してくれたミタシュもいない。 五度目のコーヒーは、分厚く覆われた己が手で危なっかしく淹れられた。]
(51) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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とる どいん 、 も のむ ……?
[ 念の為という様子で尋ねた。 ワクラバの姿があったなら、彼にも同様に。 望まれた数だけ出来上がったカップは、淵にところどころ茶色い染みができている。]
……。
[ 己の分には借りた琥珀色を一絞り垂らして、深い色に混じって見えなくなるのを暫く眺めていた。]
(52) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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特定を外して考えている、だな。 物事に対する考え方、姿勢、感情の発露。
…それらが自分と近い程吾輩は安心する。 吾輩は、そういった者に疑いを向ける事は出来ない。
[ この船には多種多様な人が集まっている。 生まれも育ちも、身体の構成さえも多様だ。 変化に乏しかった故郷の星とは全く違うことだ。
…だからこそ似ている感じた者には親しみを覚える ]
(53) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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確率論で考えると、そうであるな。 難しいが、…それと情とは違うと思うぞ。
材料が無いから。 その理由で疑わないのは計算と理論に基づいたものだろう。 情とは、誰かに抱く感情の事だ。
[ 果たしてヒューマノイドは感情を抱くのだろうか。 自分の考えが通じたか分からず、きょとりと見上げた* ]
(54) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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…… わくら、 ば ?
[ ひとりの名前を呼んだ。 しかし、手元から上がった視線はトルドウィンの方を向いている。]
すぷすぷ い が、 おしえ、て くれる こと って、
[ 談話室の人数が減る前、トルドウィン>>47が話していた言葉をなぞる。]
そういう こと を、 いいたい、 の。
[ それは、己も抱いた懸念>>3:104だ。 今なお残る、可能性のひとつだ。 曖昧な言葉に形を与えるように、予想の答えを求める。]
(55) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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…… なん、で あんな かお、 した の。
[ 昨晩、コータと、コータに寄生した宇宙クラゲと言葉を交わす間、トルドウィンは言葉をほとんど発さなかった>>3:220。表情を変えなかった>>3:182。 と、思う。コータとワクラバ、両者の間を視界は行き来していて、彼のすべてを見ていた訳ではないから。 その中で唯一捉えた眉間の皺>>3:190。ミタシュ>>14には遠く感じたそれは、己>>3:195にとっては案外すんなり嵌る言葉だった。
……そう言ったことを、拙い言葉でゆっくりと伝える。 時間がかかっただろう。暫く彼を待たせることになる。]
とるど いん 、 は、 どう おもっ、 た の。 なに を かんがえ て、 るの。
ぼくに は、 きみが よく みえな、 い から、 みせ て。 もっ、 と。
…… じかん が、 ない んだ。
[ それは、話題に上がったもうひとりの彼>>3にも言えることだけれど、生憎と身体に定着した口はひとつだったから、逸る気持ちを抑えるように話し終えた唇を食んだ。]*
(56) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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[やはりどこか頼りない様子で近付いてくるシルク>>51に腕を貸しつつ。]
ああ、ヘリンがコーヒーに入れたら美味いと言っていたな。
[それは確か、彼女とシルクのファーストコンタクト>>0:192でもあったか。そんなことを思いながら。]
……いただこう。
[念の為>>52、といった問いかけに頷いたのは意外だったろうか。 無事淹れてもらえれば、新しく開けたチューブを一本分。コーヒーと、カップの底に溜まった蜜。濃度の違う二つは、軽くカップを揺らしているうちにだんだんと混ざって、境界線が見えなくなる。]
(57) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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─ → ヘリンの部屋 ─
[ 今回は目指すべき場所はハッキリと分かっている 無機質な廊下を歩きつつ同行者とは会話を続けていたのだろう ]
本当に、なんでヘリンだったのだろうな コータに仲間を聞いたから怒りでもしたのかな
[ 将来クラゲに対抗する薬を作る、と宣戦布告をした>>3:211自分であってもおかしくなかった筈なのに
コータは、トルドヴィンとヘリンが仲間だ、と答えた …その事実は、どうとでも解釈できる以上、考えない方が良いのだろう ]
(58) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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[ 辿り着いたヘリンの部屋。
知りたい。知りたくない。 答えはもう知っている筈なのに部屋の前に立てばどうしても手は震えた。 同行者を振り返り、そして現実と対峙する ]
ほれ、なで繰り回しても良いんだぞ。 [ 誰もいない空間に悪戯に声を放る。当然返る声などない。 室内は掃除ロボットによりある程度片付けられたのだろう。そこは生きた者の存在を感じられない、ただの死んだ部屋だった
…もっと動揺すると思った。 けれども幼き少女とヒューマノイドの前で動揺することは、小さな猫の小さなプライドが許さなかった
弔いも感傷も、やるべき事を済ませてから ]
(59) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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…何か見つかるだろうか
[ 辺りをキョロキョロと見渡し何かしらの証拠を探す 猫の目線からは変わったものは見つけられなかった** ]
(60) 2020/09/02(Wed) 00時頃
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特定の対象を外して考えている。 考え方、姿勢、感情の発露が近い方、ですね。 あまり推奨された行為ではありませんが、致し方ないのでしょうか。
[ヒューマノイドが自身と似ていると感じる相手は、この船には居ない。 正確には、もう居ない、というべきだが、ヒューマノイドにはその自覚も薄い。]
まずは、その方に宇宙クラゲが寄生している可能性を念入りに調査し、対象から外して問題ないかを吟味すべきと提案します。 お一人でも、お二人でも、外せることも今は情報の一つです。
今日、違えることは、命取りです。
(61) 2020/09/02(Wed) 00時半頃
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私に感情はありません。判断しかできません。 ですがそれ故に、迷っています。 判断すべき事象が曖昧すぎ、判定に至れません。
情によるものはいえ、思考のきっかけがあることは助けにすら思います。 推奨はされませんが、それすらも私には足りていません。
[話すうち、ヘリン女史の部屋に着く。 アーサー氏が呼びかけても、返る声はない。]
(62) 2020/09/02(Wed) 00時半頃
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[すっかり蜜の溶けたコーヒーを少しずつ、噛むように飲みながら。 シルクからの問いと視線>>55に顔を上げた。]
……そうだ。 スプスプイの分隊が、本隊が死ぬ前に死んでいたとしたら、と考えていた。
本当はどちらが先に死んだのか。 少なくともわたしには見分けられない。
[男の視線は、分隊を預けられていたワクラバを向いている。 それは昨日も考えたこと。断言できないと、一度は保留にした可能性。>>3:89]
故に、わたしはワクラバが疑わしいと思っている。
(63) 2020/09/02(Wed) 01時頃
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[そう名指しして、一口コーヒーを飲む。 続く質問を、ゆっくりとした言葉を。シルクに視線を移して、ただ黙って聞く。>>56]
どんな顔をしていたかなど、自分ではよくわからないが。
[そう言いつつも、男はあの時、隠そうという気も恐らくなかった。>>3:182]
……"おまえらも災難だな"などと。>>3:180 自分を害するだろう相手に向けて、よくも言えるものだと感心しただけだ。
[男は表情を変えることなくそう答えて、またカップに口をつけた。 男の解釈は、もしかしたらワクラバの意図するところとは違っていたのかもしれないが。*]
(64) 2020/09/02(Wed) 01時頃
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[実際のところ、クラゲは別の解釈をしていた。>>3:180]
"災難"だと? まるでこちらを追い詰めたようなことを言う。 まずそうだが、こいつから喰ってやろうか。
[あの時クラゲは、そのようなことを考えていた。]
(*15) 2020/09/02(Wed) 01時頃
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……ヘリン女史は昨日錯乱されておられましたが、どなたかを糾弾される様子も、強く擁護される様子もありませんでした。 昨日はコータ技師への疑いが強く、彼についての話が全体の話題の中心でしたから、無理もありません。
[空になった、清掃のされた部屋に入る。 そこには人の気配はなく、はじめから誰もいなかったようにすら思える。]
彼女が喪われたことに理由があるなら思考の余地がありますが、理由がない可能性も想定すべきです。 我々が捜索しなければならないのは、死因ではなく宇宙クラゲですので。
(65) 2020/09/02(Wed) 01時頃
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[それは酷な話に聞こえるだろうか。だが、ヒューマノイドには気遣う機能もなければ、その時間もない。]
これは……Man-juの包装紙でしょうか。
[アーサー氏の視界からは見えないものも見える視点の高さだが、確認できたものは女史がここにいたと、そして今はいなくなったことを示すだけの、哀しい残滓だけだった**]
(66) 2020/09/02(Wed) 01時頃
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[ >>57意外だった。意外だったから、]
いが、 い だ。 にがて だと、 おもっ 、て た。
[ そのまま口にした。 おっかなびっくり淹れたコーヒーは、誰のものより薄い。 それでも深い色を残す中へ、己が絞った何倍もの量の蜜が落ちていくのを見ていた。 少量なら一瞬だが、あの量ならば少し時間がかかるだろう。
この場で口にできない己と蜜が溶けるのを待つ彼。 どちらもコーヒーを口にしないまま、時が流れる。]
(67) 2020/09/02(Wed) 01時半頃
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