270 「 」に至る病
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[けだるげに呼びかける。 投げかけるのは、彼女が六歳だった頃 たまに親子感で交わされた幼児語であった。
何の事はない。 伴侶として共に風呂に入るのが気恥ずかしいので 相手を子ども扱いしているだけである。
あの頃よりきっと増えた洗顔料や、 シャンプーの類を見下ろして 結局昔から使っている洗剤を手に取ると 娘用のボディスポンジを泡たてて、彼女の背中を流した。]
(53) さねきち 2019/10/15(Tue) 00時半頃
|
|
…………、
[首裏や背中をひとしきり洗ったところで セイルズは彼女の体を見下ろして何かを言いかけ ――……口を閉ざし、咳払いを1つ。]
……前とか、足の間は、ちゃんと自分で洗うんだよ。 見てない。見てないから。
[はい、とボディスポンジを手渡して目をそらす。]
(54) さねきち 2019/10/15(Tue) 00時半頃
|
|
[手錠は動きにくいし指輪はなくしそう、とか。>>30 無茶言うな、とか>>-205
相変わらず僕は、蒼佑と一緒になって浮かれたり、呻くような記憶を慰めたりはできそうにない。 それでも、100年一緒に居た分だけ。 どうすれば蒼佑が弱いかは、わかってるつもりだ。
僕の食事の時、紛らわすように吐かれる息も。 終えた後に覗きこんでくる顔も。 何百回と見て来たんだから、知らないわけがない。]
(55) SUZU 2019/10/15(Tue) 01時頃
|
|
[真っ赤になった蒼佑の顔を見れば、口角が微かに上がり。 くつくつと堪えきれず小さく肩を震わせながら、ベッドに腰掛ける蒼佑についていく。
ネクタイやシャツを取り去るのを待ち。 咬みやすいように片膝に跨るよう乗り上がれば、再び肩へ手を掛ける。]
ちょっと痩せたか?
[なんとなく見慣れた身体の厚みが変わったような気がして、呟きながら。 消えかかった咬み痕に目を細めながら、薄く口を開いた。
その時。]
(56) SUZU 2019/10/15(Tue) 01時頃
|
|
…………。 それは、あとじゃだめか?
[おあずけの一声に、また不満げな顔を。>>33 今は少し下にある蒼佑の顔を見下ろせば、大人しく待てをする犬のような顔をしていて。 はぁ、と息をついた。]
(57) SUZU 2019/10/15(Tue) 01時頃
|
|
うん、パパ。 しっかり背中あわあわしてね。
[あまりにもパパがあたしを子供扱いするものだから 思わず微笑んで、昔のように幼児語で返した。>>52
――気恥ずかしいのだろう。あたしも、彼も。
そんなセイルズの変化が、 あたしはいっとうに愛おしい]
(58) gurik0 2019/10/15(Tue) 02時頃
|
|
[惚れた方が負け、という格言を思い浮かべるのはもう何度目だろう。 先程までの緊迫した状況が幻だったかのように、アオがとても嬉しそうに肩を震わせるから、「参ったな」と今度は声に出して呟いた。 片膝に、慣れた体重。>>56]
仲直りのキスってやつだよ。
[直前の「待て」に不満そうなアオに対し、此方はにこやかに主の施しを待っている。 100年一緒にいた分、こういう時にアオは強引に進めないというのをよくわかっている。 こんな風にアオと情に訴えた駆け引きをするのが男はとても好きだった。]
(59) Ellie 2019/10/15(Tue) 16時半頃
|
|
―― 朝餉 ――
…………近いうちに、ママの命日が来るんだ。
[そういう話を切り出したのは、 きっと風呂から出て、 休日である事を確認してから洗濯機を回して 昨日冷蔵庫にしまったパスタを温めていた頃合だった。
”いつもどおり”きっちりと服を着込んだセイルズは 娘を前に獣に成り果てた男とは遠く
紅茶を淹れながらおもむろにその話題を切り出して 娘をちらりと一瞥し、再びカップに視線を戻した。] 例年通り僕は会いにいってくるから 帰りは夕方になるけど――……
[君も来るか、と言いかけて、口を噤む。 静寂が食卓に落ちた**]
(60) さねきち 2019/10/17(Thu) 00時頃
|
|
―― 朝餉 ――
[湯気を立てるティーカップに 角砂糖を入れながら、 あたしはじっとパパを見つめた]
……ママの、命日。
[小さく、鸚鵡返しに呟いた。
ママがどうやって死んだのかも ママの墓地がどこにあるのかも あたしはまったく知らされていなくって]
(61) gurik0 2019/10/17(Thu) 02時頃
|
|
[ママが生きていた頃の話ならともかく。 吸血鬼と眷属の話題に次いで、 ママが亡くなったことは触れにくい話題だったから。
あたしは恐る恐るパパの様子を窺って]
その……あたしはついていっちゃ、だめ?
[すこし不安げに、聞いてみたんだ]
(62) gurik0 2019/10/17(Thu) 02時頃
|
|
[パパとママが、 どういうお別れをしたかは知らないけれど]
あたしも、家族だから。 ちゃんと手を合わせてあげたい。
[勇気を振り絞って、じっとパパを見つめた]**
(63) gurik0 2019/10/17(Thu) 02時頃
|
|
―― 朝餉 ――
そう…………
[落ちた呟きを拾って>>61 セイルズはこくりと頷いた。 自分自身のコップに珈琲を淹れようとして 娘から出た言葉に、少しだけ手の動きを止める。]
……かまわないよ。
[数秒の沈黙を挟んでから、再び頷いた。 半ば望んでいたことなのに、 彼女の口から行きたい、と切り出されると 少しだけ不安になってくる。]
(64) さねきち 2019/10/17(Thu) 08時半頃
|
|
[――――二人を混同しないであげて。と 白い眷属に言われたことを思い出す。
妻と娘にとって自分はどう映るのだろう。 二人目の眷属を迎えたことは。 ……妻はきっと怨んでいるだろう。
そんな事を考えながら、セイルズは食卓についた。]
優しい子だね、君は。 彼女を……家族だと思ってくれるなら、 祈ってあげてほしい。
[微笑みながら、そうしてほしいと添える。
食前の祈りは相変わらず捧げない。 捧げどころを失った想いだけが燻っている。*]
(65) さねきち 2019/10/17(Thu) 08時半頃
|
|
―― 命日 ――
……けっこう古い墓地でね。 彼女が眠るのは、新しく敷地が増やされた場所だが
[十字架の墓が立ち並ぶ墓地へ 娘を伴って出かけたのは、それから少し経った日の事だった。
蒼い草原の上にいくつも灰色の十字架が立っている。 誰かが誰かの墓に花を供えているのが見える。
セイルズは墓地の入り口から少し歩いた場所 立ち並んだ墓の一角へ向かうと]
(66) さねきち 2019/10/17(Thu) 08時半頃
|
|
会いに来たよ、クラリッサ。
[本来悼まれるべき家族に悼まれず 一人の男に添って、100年を生きた女性の名を呼ぶ。]
今日は娘も一緒なんだ…… ずいぶんと、君に会わせていなかったけれど
[呼びかける間も、十字を切ることはなく 乾いた風が、墓地を駆け抜ける**]
(67) さねきち 2019/10/17(Thu) 08時半頃
|
|
やさしい……のかな。
[あたしは曖昧に微笑んだ。>>65
会ったことのないあたしのママ。 ずっとずっとママみたいな人にならなきゃいけないって 化粧を真似して、髪形を真似して。 きっと今は“本当に血の繋がった母娘”みたいに、 あたしたちは似ていると思う]
(68) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
[今でも、あたしはママの夢を見る。
ママはさみしそうにあたしを見つめて、 あたしの首筋に手を掛けるの。 大好きなあたしのママ。 どうしてあたしの首を締めるんだろう。
苦しいって思った瞬間に、 すうっとママの身体は溶けていって あたしの中に消えてゆく。
きっと、ママも寂しいんだ。 パパがママを失ってさみしいように]
(69) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
[ママの気持ちを考える。 大切な人を残していく無念を思う。
ママのことを考えて、考えて、考えて、 あたしはママにならなきゃって思うんだ。
パパのさみしさを埋めてあげられるように]
(70) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
("I am you, and you are me.")
(71) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
[あたしはきっと、やさしくなんてないよ。
お空の国に行ったときに、 ママに家族って認めてもらえるのか 不安なだけなんだ]*
(72) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
―― 命日 ――
[十字架の立ち並ぶ墓地を、パパと並んで歩く。 白い薔薇の花束をたずさえて]
ここに、ママが眠ってるのね。
[パパの足が、ひとつの十字架の前で ぴたりと立ち止まる。
十字架には「Clarissa」と、ママの名前が刻まれてる。 生没年を見遣り、パパとママの歩んできた 歴史の長さを知った]
(73) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
……ママ。
[白い薔薇の花束を、墓地に手向ける。 乾いた風が、あたしの亜麻色の髪を揺らした]**
(74) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃
|
|
―― 旅行前夜 ――
[新たな誓約を交わしてから幾ばくかの時が経過した。 相変わらずヴィラドメア城での日々は、 執筆活動を中心に進んでいた。
しめじの炊き込みご飯の素のお返しにと ヴェルヌイユ宅へカレー缶のセットと福神漬けを 送ったりしたがリコールは受け付けてはいない。
とある日には役所に書類を提出した。 初めて出会った日の分は額縁に入れて保管してある為、 提出したのは新しく署名させたものである。 これで法的に『メルヤ・スチュアート』が 世界に誕生したことになる]
(75) rusyi 2019/10/17(Thu) 17時半頃
|
|
旅行に行く準備はこれで良かろう さて――もう一度確認するか
[明日から向かう地中海への旅行。 その前日に届いた純白のドレスをメルヤに渡し 着用するのを待つ間に荷の確認を幾度も行っていた*]
(76) rusyi 2019/10/17(Thu) 17時半頃
|
|
[いつも言葉は多くなかった。 初めての夜でさえ、そうだった。 こちらは言葉によって己が削られるのを惜しみ。 彼女は、どこか玄冬の夜の幻想のような人だった。
言葉を尽くす習慣はなかったけれど]
ん……
[省略された言葉が何なのか>>-671 音にならない息をまるで聴き取ったように]
(77) tayu 2019/10/17(Thu) 21時頃
|
|
そう そうだね。わたしも
私も、だよ
(78) tayu 2019/10/17(Thu) 21時頃
|
|
――命日――
……ありがとう。
[乾いた指先を、娘の小さな頭に伸ばした。 そのままいくらか撫でて 白い薔薇と墓石に目を落とし思考をめぐらせる。
生まれた年と、死んだ年。 それから名前だけを刻んだ小さな墓がそこにある。
クラリッサ・ローズブレイド。 きっと順風満帆な人生を送っていれば 一人の令嬢として生を終え、 もっと”家族”に囲まれて弔われていたはずの女。
殺したのは、他ならぬセイルズだ。 愛を言い訳にして何度も何度も毒を盛り 気を狂わせて殺してしまった。]
(79) さねきち 2019/10/17(Thu) 21時半頃
|
|
[かわいそうに。という嘆きと、 いまだ燻る「あいしている」のやり場がないまま ここに祈ることもなく通って約三十年。
愚かにもセイルズは同じ轍を踏もうとしている。
長年添い遂げた妻の後を追うこともできずに ただ生を長らえて 幼い少女を生かすといいながら 自由に生きる尊厳を奪った。
…………いとし子には 反抗期も成長に伴う別離も存在しなかった。 彼女の意思が芽生える前に殺したようなものだ。]
(80) さねきち 2019/10/17(Thu) 21時半頃
|
|
[二人も殺したセイルズに、よもや祈る神などなかった。 残り100年か200年の命を抱えて きっと行くなら地獄だ。
――――けれども、その前に]
(81) さねきち 2019/10/17(Thu) 21時半頃
|
|
馬鹿な僕の独り言として聞いてほしいんだが… ……1つだけ、聞きたいことがあったんだ。 ここに君を連れてきたときに。
[優しく呼びかける声は、 父が娘に呼びかけるようであり あるいは夫が妻に呼びかけるようでもあった。
セイルズは亜麻色の髪から手を離す。 ”彼女”から視線をそらし、 灰色の空を見上げた。]
(82) さねきち 2019/10/17(Thu) 21時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る