191 The wonderful world -7 days of MORI-
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ここには、いなさそう、だし。 探しに、行ってみない?
[ですから、僕は、飛んでやってきた幼馴染にその推測を告げて、 二人そろって、ある方向へと歩き出します。
西の方角。 まずは電気屋さんで、大事な買い物をするために。 そして、何より、ミッションの目的を掴むために。]
(46) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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―ミタマ電機にて―
[真っ先に僕が手に取ったのは、昨日の兵隊を直すための道具でした。 接着剤とか、あとは、傷―ヒビを隠すためのテープ。
そういうものを手に取ったあと、僕は幼馴染を振り返りました。]
(47) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[さて、その幼馴染の買い物についても触れておきましょう。
まず、目を引いたのは、いわゆる、中華包丁というのでしょうか。 切っ先が尖っていない、四角い刃を持ったそれは、 普通の包丁に比べると、やや重いらしいですが、 その分、肉や骨を叩き切ることに優れているとか、なんとか。
それを入れるためらしいウエストバッグをカゴに入れて、 彼はえらく嬉しそうだったので、 僕もあえてのそのチョイスに触れることはやめておきました。 ただ、返した笑顔は少々引きつっていたかもしれません。
烏やら熊やら狼やら。 ほら、敵の姿と合わせても、何となく、似合いそうですし、 きっと、そういった用途を考えての事でしょう。そうなのでしょう。]
(48) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[買い物を終えて、店内の隅で、兵隊に応急処置を施して、 そうして、店の外で、周囲を見回した僕は、 ひとつ、気になるものを見つけました。]
ルイ、あれ……。
[向かいの公園のど真ん中で、ふよふよ。 呑気に浮いているそれは、間違いなくノイズでしょう。
けれども、今までのそれらとは違って、 全くこちらに興味を示す様子はありませんし、 むしろ、寝ているようにすら思えたので、僕は首を傾げて、幼馴染を仰ぎ見ました。]
(49) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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……その、気にならない?
[尋ねた言葉に、幼馴染も同じ感想を抱いていたなら、 二人で、ブタのような愛らしい姿をしたそれに、近づくことになったと思います。
けれども、そこには、いつか見た銀髪のヒトの姿があったものですから>>@0、 僕も、幼馴染も咄嗟に身構えてしまったでしょうか。]
(50) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[彼から警戒を解かずに、ちらり、未だ眠り続けるそのノイズを見やります。 ふと、思い出したのは、いつか見た映画のワンシーンでした。
ひょんなことから足を踏み入れた異世界で、 料理を食べてしまった主人公の両親。 その強欲さの罰として、彼らが丸々としたおぞましいブタに変えられてしまった姿に、 まだ幼かった僕は、わんわんと泣いてしまった覚えがあります。
あの時はまだ、幼馴染も隣に住んでいたと思いますから、 彼もいっしょに見たかもしれないなぁとか思いつつ、 僕は、唇を引き結んで、黒い翼を持ったヒトを精いっぱいに睨みつけました。]
(51) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[目の前のノイズは、あの時見たそれと比べれば、 ずっと小さく、愛らしいのですが、 けれども、ブタという点では合致していたものですから、]
あ、あなたがここにいるってことは、 そのブタさんが、今回のミッションの対象なんですね?
[彼の視線がこちらに向いたなら、僕はそう問いかけたでしょうか。 尤も、答えが返ってきたのか、 或いは、それより先に、昨日までのような獣たちが襲い掛かってきたのか、さて。**]
(52) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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− 4日目 出現場所はドナルド[[who]]の見えるところ −
んお?
[そして、時間が飛び、また、どこかに立ちんぼだが、 誰かが見えている。参加者か?それとも?]
(53) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/11(Sat) 13時頃
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うわっ! あれは、怒鳴組のドナちゃん!!
[勝手につけている渾名は、知られてないとは思う。 ただ、カラオケボックスの見た目こわーい、怒鳴組さんたちを思い出しつつ。 まずは、圭一を探さないと、と思っていたら、まずは指令を聞くだろう。]
(54) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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―3日目・13'sスクエア前―
[どれくらいの時間が経っていただろうか。 体感時間が実際より何倍も長く感じていたが… 皆方は、参加者らしき人物を連れて出てきた。 >>3:520>>2 この時、手伝いをしたらしき人物はいただろうか…それとも、相棒を探しに出たのだろうか。
とにかく、大事に至らずほっと息をついた。]
…ん、大丈夫。 ちょっとさすがに、足は痛ーけど、ちょっと休めばどうにかなるだろ。 その人は…>>41
[傷口は、包帯でしっかり巻いて固定した。 走るのが辛いと言える段階でもないので、そう答えて。 ちらり。横に座らせている男の様子を見る。]
(55) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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………
[此方に接近する足音…2人分か>>49 丁度向き合う様に、顔を上げる。見えてきた姿は、1人は以前蹴り落とした翅の少年]
………
[まだ生きていたか、と、何処か安堵したなどと]
(@5) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[>>43パートナーが死んだ、と確認している言葉に、驚いて男と皆方を見た。 続いて、何かが伝えられようとして…>>44
言葉が伝えられる前に、自分の意識も深く…沈む。
完全に意識が塗りつぶされる直前、座っていた筈の男の姿が、大気に溶けるように消え去ったのが、見えた。*]
(56) 2016/06/11(Sat) 13時頃
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[と、翅の少年ではなく、此方を睨みつける…身長差から睨み上げるみたいになっているが>>51 その手や足は、もしかしたら震えていたのかもしれないが、見上げる瞳は勇敢なものだった]
………
[勇敢な、小さな少年の質問にこくりと頷く。 相手次第ではあるが、此方から仕掛けるつもりは今はない。
自分と刃を交えたところで、今回はただの時間切れにしかならないのだから。 それに……
(@6) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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………本当に死にたいなら、かかってこい。 生きたいなら……起こしてみせろ。
[奇跡を見たいなんて、何処か期待しているのだろうか。 死神は呟いた後で、再びピグに目を落とした。
生への挑戦者は、さてどうしただろう]**
(@7) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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――目覚め――
…… 窃盗だけじゃなく食い逃げもしてたのか?
[雑踏を探し歩くうち、聞こえてきた叫び声に 苦笑交じりに冗談を飛ばす。>>17
見下ろした卯月の目に涙はなかったけれど どことなく元気がないように見えて (それはきっと俺もなのだろう。 彼らの姿がなかった事が、 重く背にのしかかっている)
ぼろぼろの笑顔を浮かべた卯月へ、 ゆっくり指を向けて 額をつん、とつついてやる。]
(57) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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……おはよう。うさぎ。
[に、と浮かべた笑い顔は、 からかっているように見えただろうか。 相変わらず頭は痛いが、 卯月に無理に笑わせたくはなかった。
日を跨いだからかある程度傷は治っていたけれど それを確かめるよう、昨日消毒液を塗ろうとして 嫌がった頬に触れる。>>14]
傷、は、ある程度大丈夫みたいだな。 行こう。
(58) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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―4日目・中央エリア4前―
[次に道路の上で目覚めたとき、自分の居場所は (1.ヴァニタスコロシアム 2.901 3.スクランブル交差点 4.モリ警察署 5.ドラッグオージョウ) の前だった。
位置の関係上、皆方の姿は見えない。 周囲をきょろきょろと見渡した。]
(59) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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(お前は生きる為に。 ……俺は約束を守る為に)
[その贖罪>>20を知らぬ儘、 俺は卯月と共に歩きだすだろう。]
(60) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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[東区に向かったのは、 無意識にあの一匹と一人を探したく思ったからかもしれない。]
卯月。 ……ペンギンだ
[指差した先にはタトゥーを纏ったペンギンの姿。 よたよた歩いているさまだけは可愛らしい。]
動物園みたいだよな、こうも種類が多いと。 [ここに兎もいるし。 つい、と視線を外そうとして
……腹ばいになったペンギンが こちらに滑走してくるのが見えた。 咄嗟に身をかわす。]
(61) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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危、
[ペンギンが猛烈な速さでコンビニのゴミ箱に突っ込んでいった。]
……早く行こう。
[ぴくぴくしているペンギンの足を見遣ると、 卯月を促してさっさとその道を過ぎる。]
[真っ赤な顔で怒る ラーメン失楽園の店主の大声に驚いたり、
爆発したにも関わらず ちっとも壊れていない13'sスクエアを見上げて よくできた世界だ、と呆れたり。
東へ、東へ。 Barメメントの前で、黄色いブタを見つけた時は 卯月は一体どんな反応をしたもんだったか**]
(62) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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―中央エリア・モリ警察前―
警察署の横。 おまわりさん、あのノイズ逮捕してください!って相談に行きたいとこだよ。
これ、毎回同じ場所に送ってもらえるんじゃねーみたいだな。 なんて不親切設計。
[意識消失直前の、沈み込みたくなるような疲労感は今はない。 嘘のようにすっきりと、気力も充実している。 立ち上がる瞬間、微かに眉を顰めるが…重症だと思っていた足も、鈍い痛みは残るものの、歩行可能なまでに回復していた。]
(63) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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――っしゃ。これ位なら、なんとかなる。 後は輝にいと合流しないと… ――――痛っ!
[足を軽くとんとつき、具合を再確認していると お馴染みになってきた携帯からの連絡。>>#0 手のひらがちくりと痛んで…新しいタイマーの時間が刻まれていた。]
東西南北…。4箇所か。 昨日みてーに位置もはっきりしねーし。 先に合流を目指すしかないか。
[まずは、意識を集中して、皆方に現在位置を知らせることにした。**]
(64) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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[そして、怒鳴とは、目でもあっただろうか。 彼も指令に耳を傾けるのをみれば、もちろん、驚く。]
はい? あの、
死んだんすか?
[ストレートに。 まあ、職業柄的には、確かに死亡率は高いと思うけれど]
(65) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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[さて、怒鳴からは返事はあったか。 ともかく、耳に響いてきたテレパシーに、瞬いて、小さくわかったと言う]
とりあえず、ミッションとかを片付ける身なら、 ここは、穏便にいきましょーや。
[そう、軽めに、平和的に話しかけつつ、 モリ警察署のほうを向いた。]**
(66) 2016/06/11(Sat) 13時半頃
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― 或る少女の 見ていた 背 ―
「 ―― ぁ 痛っ 」
[ 喧噪から外れたところで、 蛇口をひねって 大量の水を脚にかける。 砂と血にまみれたそれに ひとり 苦笑していた。 作る表情が 苦笑ばっかりになってきた。 そんな 中学生。 ]
(67) 2016/06/11(Sat) 14時頃
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[ 体育の時間 だった。 勉強が苦手だから運動ができるとか、 そんなお約束展開が無いほどに、 頭も体力も"足りない"私だから。 だからそりゃあ まあ 50m走>>1:655なんて 勘弁してほしいし、 そのくらーい気持ちのままに、わかりやすく転ぶわけだ。 いつものことだった。 保健室に行きなさい、とか。 洗いに行ってきなさい って 先生に言われることも、 大丈夫?って 心配してくれる 数少ない友達も。 くすくすわらう 多くのおんなのこたちも。
努力しても いっつも転ぶんだ。 そうして諦める 私も。 ]
(68) 2016/06/11(Sat) 14時頃
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[ ぜんぶ ぜんぶ。 適当に水で流して、適当に拭いて。 そうすれば 痕が残ろうが治るから。 ずっとそうしてきたから。
だからね どうか 心配しないでほしい。 きみは私を振り向くこと無く、 ただ ずっと 前を見ていて。
そしてどうか、 足を引っ張りたくないと そう思っているのに。 思うばかりで全然結果に出ない私を、 どうかきみが、怒っていませんように。 ]
(69) 2016/06/11(Sat) 14時頃
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[ 駆け抜ける背は どこまでも 遠かった* ]
(70) 2016/06/11(Sat) 14時頃
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── 4th day:中央エリア ──
[ 目覚めは最悪だった。
意識が途切れる直前、結局、あの小さい死神は、 きみの絵本を返しに来ることはなかったな、 と気づいて、ひどく腹立たしく思う。
なので、人混みの雑踏に意識を取り戻したときも、 おれが考えていたのは、そのことについてで、 必ず、かの無礼な死神を除かなければならぬと決意する。]
── ネル、昨日の死神、が…………、
[ そこで、おれは硬直する。
きみが隣にいない。>>42
十七年間味知らなかった、血の気が引く、という感覚を、 たったの数日で二度も味わうことになろうとは。]
(71) 2016/06/11(Sat) 14時頃
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……ネル?
[ 恐る恐る、おれはもう一度声を上げてみる。 返事はない。きみはいない。 そこには、ただ、おれのことなんか見えない顔で、 楽しそうに、誰かと、親しい誰かと、 街を往く人びとが、生きているばかりで、
おれは、世界にひとりぼっち みたいな気分になって、
── そんなの、慣れっこなはずなのに、 なんだか、ひどく息がしづらい。]
(72) 2016/06/11(Sat) 14時頃
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