155 【身内】砂煙の村
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……なに。
[問題の意味も それにこめられた思いも、なんにもわからないまま もう少し歳をとったらっていうおじちゃん>>52を睨みつける。
頭に乗る手をふりはらおうとしつつ それでも その手があごに向かえば、ちいさく首を傾げて 一体なにがしたいんだろう、って すこし考えはしたけど
怒ってたからかな、反応が遅れちゃって 気づいたらもう おじちゃんのお顔が、目の前に ]
…………
[軽くだけ触って、すぐに離れていく唇を見ながら ぼくは 信じられないってふうに、ただ目を丸くすることしかできない。 確かにちゅーしてほしいって思ってたけど……このタイミングは、ないんじゃないの。
ついさっきまで怒ってたのに、かっ、て お顔に熱が集まって 文句を言おうとした口は、ぱくぱく うごくだけ ]
(54) 製菓 2015/04/14(Tue) 00時頃
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[すきって、そんな一言も言ってくれないくせに どうしてこういうことはしてくるんだろう。 こっちの方がよっぽど難しいのに。]
ずるい。 おじちゃんは、ずるいよ、
[びっくりして、涙がひっこんじゃったのはいいけどさ 今度は真っ赤になったお顔を、どうすればいいの ]
…………おとななんか、きらいだ。
[負けおしみみたいに呟きながら、口元をそでで拭いて 寄せた眉は、いつまでたってもそのまま。
餌ばっかりぶら下げるくせに、ほんとに望むものはくれなくって あげくのはてに、困らせるなだなんて……どれだけぼくを ばかにするんだろう。 それでも──ちゅーひとつでこんなに喜ぶぼくは 確かにばかなんだろうけど ]
(55) 製菓 2015/04/14(Tue) 00時頃
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……するなら、もっと ちゃんとしてよ。 でなきゃ、がまんなんてできない。
[そらしてた視線を、やっとおじちゃんの方に戻しながら 見上げれば、そろそろ おじちゃんに抱きつこうとしたんだけど ふと ここが外だって思いだせば、思わず辺りを見回して固まっちゃう。
誰かに見られてたらって思うと、恥ずかしいなんてものじゃなくって むりやりおじちゃんの腕を取りながら、教会の方へと ]
……ねぇ、きょうかいにかえろう。
ふたりっきりに なりたい。 だれにも、じゃまされたくないの、
[それで もういちどつづきをして、って。 言いながらも、おじちゃんを引っぱってあるきだそうとしたら、素直についてきてくれたかな。
帰れって言われちゃうかもしれないけど ひとつ 我慢してあげるんだから、すこしぐらいわがままも聞いてよ ]
(56) 製菓 2015/04/14(Tue) 00時頃
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[ただひとつ。大切な大切なひとつの問いを、坊主に向けて投げてやる。 自らの首に縄を掛けて、その先端を坊主に渡すような、そんな感覚。どうかその縄を引いて、お前さんの手でこの首を絞めてくれとでも言うように。
しかし、その縄はまだまだ引いては貰えんらしい。癇癪を起こしたように叫ぶ坊主>>53には内心で苦笑を漏らしつつ、それでも振り払われん手には吹き出しそうになった。
だから、少しだけヒントをやろうと。答えをそのまま渡してやる気は更々無いが……ヒントくらいなら、やってもいいだろう。]
……やっと泣き止んだか。今日は泣きすぎだ、水分無くなるぞ。
[丸い目を更に丸くし、涙を引っ込めて頬を赤くする坊主>>54に、クツと喉を鳴らして。 金魚みたく口を動かす様は、可笑しいったらありはしない。 さっきまで、あんなに睨んでいやがったのに。餓鬼は単純だから、扱いやすい――なんてのは、ただの建前。
口を袖で拭く様>>55を、目を細めて見下ろして。ずるい、とそう宣われればただただ肩を竦めてみせるばかり。 狡いのはさてどっちだか……と。浮かんだ文句は飲み込んで、呆れたように、首を振る。]
(57) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃
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そうかそうか。俺も嫌われたモンだ。 しかし奇遇だな、俺も餓鬼は嫌いなんだ。
[坊主の言葉に揶揄るように言い返しながら、珍しく寄せられたままの眉を見つめて。 あれやこれやと策を弄してきているようだが、そんなモンに引っかかってたまるものかと。
だけれど、坊主の最大の策には。その身を挺したあの"悪戯"には。未だ思い返せば背が震えそうになるそれには、もう。負けたと言わざるを得んかもしれんと。]
……はあぁ。お前さんはすぐ調子に乗りやがって。 何度言ったら分かるんだ。
[更なる"おねだり"を仕掛けてきた坊主には、呆れたような嘆息を。一度餌をやったらすぐこれだ、と。眉間を押さえて坊主を軽く、睨む。 伸ばされた腕は触れてくるかと思いきや、その寸前でぴたりと止まり>>56。何事か、と思えば辺りを見回す坊主に、何を今更と眉が下がる。 腕を組んだり、強請ったりしてきたのはそっちだろうに。今更人目を気にして、どういうつもりなんだか。]
(58) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃
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阿呆抜かせ、帰るんだろう。 ……どこでそんな言葉を覚えてくるんだ、マセガキめ。そんな台詞は十年早ェよ。
[しかしそれにしても、その台詞は何だ。普段の言動とはずれたそれに、頭を抱えそうになりながら――まさかこの坊主、普段はわざと幼いふりをしているのだろうかと。そんな懸念すら、頭に浮かぶ。
腕を取り、元来た道を戻ろうとする坊主の頭をコツリと小突き。引く腕を逆に引き寄せて、向かおうとする足を無理矢理に止める。 ――だが、しかし。 坊主のその言葉に、少しだけ……そう、ほんの少しだけ、心を揺るがされてしまったから。]
………、夜になる前に、帰れ。 じゃないとお化けに襲われるぞ。
[坊主の鎖を指で引き、結局は坊主の向かおうとした方へと進み出してしまうのだからどうしようもない。 続きをして、と。そう言われて戻るなんざ、まるで――自分もそれを、望んでいるみたいじゃあないか。]
(59) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃
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[そうして、来た道を戻り。何しに出たんだと情けない気持ちになりつつも、扉を開けて坊主の背を押して教会の中に入れ。扉を閉めれば、先程のように鍵の音を小さく鳴らす。
"ふたりっきりになりたい"、と。その願いの為だと言い訳を並べて、扉に背を預け坊主の鎖を強く引けば、その身体はこの腕の中に入ってきてはくれたかね。]
――……ほら、どうするんだ。
[坊主の身体を抱き留めつつ、片手でまた顎を持ち上げて。暫く前に丁度この場所で問うたものと同じ問いを、今度はあの時とは逆の位置で問いかける。
あぁ、まったく。ここまで我儘を聞いてやるのは今日限りだ、と。いつに無く坊主に甘い自分に呆れの息を吐きつつも、散々泣かせた詫びも兼ねての事だから仕方がない、とそんな言い訳を浮かべながら。
今度も、坊主は"いい子"にしたろうか。もしもしなかったのなら、今度は瞼を塞いでやらずに、ちゃんと"いい子"に出来るまで待ってやろう。
――そして。]
(60) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 05時頃
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[人ひとり消えるまでは余りにも容易い。たった幼い子どもを掬い上げるだけで、溶けてしまうのだから。 背後から砂を踏む音>>2:152が聞こえれば、反射的に振り返る。]
あんた、どっか行くのか
[風に流される砂が、積り浜辺を成す砂が、海底へ沈む砂が。人間だったとするなら、誰もが不意に消えて行ってしまったんだ。 立ち去ろうとする彼があまりにも静かで、居なくなってしまうんじゃ、そんな気がして。小さく問いかけた。]
(61) 鹿さん 2015/04/14(Tue) 06時頃
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…?おい、
[そして、見つめていた彼が壁に凭れ掛かった>>2:154のなら。また体調に異変があったか、と歩み寄る。 乱雑に二つの袋――自分のものでない事が欠落していた――を地面に置き。つい、彼の力の無い肩に触れようとして、敏感になった警戒心でビクリと動きを止める。]
あ…、 …、なぁ。ヨーランダさん。 大丈夫か?
[知らないうちに、触れる癖がついいていのは恐ろしい。ぎこちなく名前を呼びとめて恐る恐る、様子を伺った。]
(62) 鹿さん 2015/04/14(Tue) 06時頃
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ぼくがきらいなのは、おとなだもん。 おじちゃんのことは すきだもん。
[負けおしみをくり返すみたいに言って、おじちゃんを睨みつける。 なんだかすっごくへりくつを言ってるって思ったけど、事実だからしょーがないよね。 ……おじちゃん>>58も、ガキは嫌いでも ぼくは嫌いじゃないんでしょう?
呆れたようなため息だって、今はどうってことないけど でも 誰かに見られたらって思うと、ちょっと困る。 すきな人とのちゅーを見られるのは、なんだか 恥ずかしいから ]
ぼく へんなこといってないよ。 やだ。だから かえりたくないんだってば!
[どこで覚えてくるんだ>>59なんて言われたって、正直な気持ちを言っただけだから、答えられるわけないじゃん。 無理矢理引き止められたら、いやいや って首をふりながら あきらめずに、ぐいぐい 腕を引っぱって
そうしたら 根負けしたみたいについてきてくれたから、思わず笑顔を浮かべちゃう ]
(63) 製菓 2015/04/14(Tue) 11時半頃
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[なんだかんだ言って、言うことを聞いてくれるのは おじちゃんも、ちょっとは望んでくれてるって ことなのかな。 ……そうだったら いいな ]
おじちゃんがいれば、おばけだってこわくないよ。 だから きょうはいっしょにねてね。
[当然みたいに言ったら、おじちゃんはどういうお顔をするのかな。 でもさ せっかく前より仲良しになれたんだから そのままお家に帰れるわけ ないよね。
どうせまた 帰れって言われちゃうんだろうけど 今からぼくは すこしの間、耳が悪くなる予定だから、なーんにも 聞こえないよ。 怒られたって 呆れられたって、わかんないよ ]
(64) 製菓 2015/04/14(Tue) 11時半頃
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[教会まで来て 背中を押されたら>>60、素直に中に入って カチャ、って ちいさく聞こえた音に、ほんのすこし 体が震えちゃう。
自分からしてって言っておいて、どうしてこんなに緊張しちゃうんだろう。 鎖を引かれるまま、おじちゃんの方に倒れこんで ぎゅって抱きつきながら、あごを持ち上げられるまま 上を向く ]
…………ん。
[ちょっとだけためらうみたいに目を泳がせちゃったけど、結局大人しく目をつむって どきどき する胸は、おじちゃんに押しつけながら そうしたら、体の震えまで伝わっちゃったかな ]
(65) 製菓 2015/04/14(Tue) 11時半頃
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ゃ……ッ!
[どん、って おじちゃんの体を押して、そののままぺったり尻もちをついちゃう。
心臓が、すっごくうるさい。 お顔もこれ以上ないくらい熱くって もしかしてぼく、しんじゃうんじゃないの ]
………… あ お じ、ちゃん、ごめん な さ……、
[しばらくは胸をおさえてうつむくことしか出来なかったけど 突きとばしちゃったことを思い出せば、真っ赤なお顔のまま、おじちゃんを見あげて 情けない声であやまってみたけど、ゆるしてもらえるかな。
なんだか 体の力がぬけちゃって、ものすごく恥ずかしいのに、どうしてだろう どうして……もういちど、なんて 思っちゃうんだろう ]
(66) 製菓 2015/04/14(Tue) 11時半頃
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おじちゃ ん、
[震える腕を伸ばして、よろよろ 立ち上がりながら すがりつくみたいに一度、おじちゃんの胸のあたりに顔をうずめて 落ち着こうって 深呼吸するけど、全然 逆効果で。
結局は落ち着けないまま、眉を下げておじちゃんを見上げて ]
…………ごめ ん、なさい、 い いやじゃないから。
……もういっかい "ちゃんと" して
[さっきから、ほんとに おねだりしてばっかりだ。 でも しょーがないじゃん。何度したって、たりないんだから。
ダメ押しみたいに、おねがい、って そう言ってみせたら また ちゅーしてもらえたかな ]
(67) 製菓 2015/04/14(Tue) 11時半頃
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――――…、ぁ、
[僅かな足音に呼応するように掛けられた声>>61に、びくりと肩を揺らした。 人に呼び止められる事など、滅多に無い。 特にまさか、彼に見咎められるとは思わずに。――彼はもっと、多くの人と声に囲まれる方が似合っていると、そう思うから。 その声に後押しされるように、もう一歩退がりかけて。]
……だ、いじょうぶ。 いつもの事、だけれど、――…、
[――背に壁が当たれば、勝手に逃げ出そうとして、そして勝手に、退路を絶たれたような心地。 伸びかけた彼の手は、避けることこそしなかったけれど――先の今でのその行為は余りにも軽率だと、そう思う。
――そう思う、からこそ。 離れていった彼の手>>62を追うように――反射的に、不自然に。"持ち上げてしまった"自らの腕は、行き場を無くした。
触れることのなかった彼の手の代わりに、触れられることのなかった肩をきつく握って。]
(68) g_r_shinosaki 2015/04/14(Tue) 12時半頃
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……怖く、ないのかい。 触れた方が――消えてしまったんだろ。
[手袋越しとはいえ、万一の事が起きた時。身を滅ぼす事になるのは、手を伸ばす彼の方だと。 意図せず責めるような響きを含んだ言葉を吐き出しながらも、彷徨わせた視線は煉瓦の上に放り出された紙袋へ。
今、助けはいらないと、そう告げたら。 ほんの先まで近くにあった彼の手は再び離れていってしまうのだろうかと、嫌に募る焦燥の中で思った。
――嗚呼、これでは余りに格好が付かない。 どうせ掴むのならば、躊躇わずに。すぐに手を伸ばせたならば良かったのに。]
――………、ッド、
[深く関わることなどないから、人の名前など覚えない。人の名前など、呼ばない。 恐らく初めて口にした彼の名前は、上手く発音しきることができないまま。 肩に爪を立てていた腕は、再び持ち上げた。]
(69) g_r_shinosaki 2015/04/14(Tue) 12時半頃
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[例えば、あまりに突飛のない世界の真実>>3を聞くことになったとして――そしてそれを信じたところで、尚。 手袋を外して彼に触れることは、きっとできなかっただろう。 "今は"まだ。それだけで、精一杯なものだから。
肩から離した腕で、彼の手袋に包まれた手を追おうと伸ばす。 これまで散々、拒まれるふりをして――その実、自分の方がすべてを拒絶してきていたけれど。 今回ばかりは拒絶されたくないと、そう思った。
もしもその手を掴む事ができたのなら――それだけの接触にも、震える溜息を吐いて瞳を持ち上げて、彼を見ようと。
そうして、その手が届いたとしても、そうでなかったとしても。]
(70) g_r_shinosaki 2015/04/14(Tue) 12時半頃
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[彼>>-25に触れた唇は、あっという間に砂へと変化してしまう。 ああ、彼の言葉を。耳も、心も残っている今、聞けて本当によかった。 その言葉は、甘くて、頭に溶けていくようで。涙が零れる感覚も、今はもうない。 気持ちを伝える唇さえ、今は消えてしまっている。
おれも、君と出会えて、]
(71) ymd_n_j 2015/04/14(Tue) 13時半頃
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[ふと気付くと、地面に寝ていた。 体はなかなか動かない。だるくて、重くて、ずっと寝ていたい気分。 もう少し、もう少しだけ。ゆっくり眠りたい……。 いや、待て。 あのとき確かに、おれは、]
……ヴェス…、
[彼に触れて、消えていったはず。 慌てて重たい上半身を起き上がらせれば、辺りへと目をやる。 彼は、どこへ。いや、彼は砂になったままなのだろうか。 不安になって辺りを見渡せば、彼はいるだろうか。]
(72) ymd_n_j 2015/04/14(Tue) 13時半頃
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[餓鬼は嫌いだ、と。そう告げてやれば、返される屁理屈>>63にほくそ笑む。 何だ、たまにはちゃあんと分かってんじゃあ無ェか、と。自分の吐いた言葉の裏に込めたものは、坊主の屁理屈と同じようなそれは……汲み取ってくれたと、そう思おうか。
帰れと言えば、案の定。駄々を捏ねる坊主に呆れはしたが、それでも理由がつくなら好都合。 餓鬼にせがまれ仕方なく、と。そういう体で教会へと踵を返したのなら、向けられた笑みには口をへの字に曲げてしまう。まったく、現金な餓鬼だこと。]
(73) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃
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……はぁ?何言ってる、夜になる前には帰るんだ。親御さんが心配すんだろうが。 いい子にしてちゃんと帰……、おい、聞いてんのか坊主。
[しかし、さらりと告げられたとんでもないおねだり>>64には、流石に眉を寄せて坊主を睨む。 いっしょにねてね、だと?馬鹿な事を言うんじゃあない。泊まるつもりか、この餓鬼は。 しかし向けた非難の眼差しも、うんざりとした言葉も何のその。まるで聞こえとらんとでもいう風な坊主には、ピクリと口の端が引き攣る。
――この糞餓鬼が。聞こえんフリをするとはいい度胸だ。 どうやら、突然耳が悪くなってしまったらしい坊主の耳へと口を近付け、半ば触れるようにしながら"聞こえんのか"と囁いてやれば、さて耳は良くなったか、えぇ?]
(74) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃
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[教会に入り、扉を閉め。促してやれば、こういう時だけは素直にいい子にしやがる。 押し付けられた身体は、少し震えて>>65いたろうか。怖いのか、緊張しとるのか、それはわからんが――どちらにせよ、こんなオッさんとキスする時の反応じゃあ無ェだろうに。 本当に、物好きなモンだと。そう思うも、……物好きなのは、自分も同じかと自嘲して。
合わせた唇を強くしたのは、自分が背を屈めたからか坊主が背伸びをした>>-37からか、あるいはその両方か。 坊主に触れるのは、これで四度目。その中でも最も強く触れたそれに坊主の身体が逃げそうになるも、それを許すわけもなく。 ――"知らんぞ"、と。俺は確かに、忠告したんだから。]
……っ、と。いきなり突き飛ばすとは随分じゃ無ェか。 腰でも抜けたか、坊主。……ん?
[突き飛ばされた>>66拍子に、ぎしりと背後の扉が軋む。情けなく地面に尻餅をつく坊主を、腕を組んで見下ろしながら、予想以上の反応に思わず小さく吹き出し。 謝る声には答えず。別に突き飛ばされた所で、痛くなんざありはせん。 真っ赤になって胸を押さえる坊主をそのまま見下ろして、クツクツと笑いながら起き上がってくるのを待つとしようか。]
(75) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃
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[そのうち、坊主が腕を伸ばして来たのなら>>67。手を引いてやる事はしなかったが、よく出来たと頭くらいは撫でてやろう。 胸に埋められた頭を、片手で乱雑に撫でながら、思うのはそんな事。 さて、坊主もこれで少しは懲りたかと、そう思っていたんだが。 ――どうやら自分は、この坊主の事を……少々、見くびっていたらしい。]
……今日は何度、おねだりをすりゃ気が済むんだ。がっつきよって……はあぁ。
[まさかまた、"もういっかい"と言われるとは思っていなかったモンで。肩を落として眉をハの字に下げれば、情けない形相を坊主へと向ける。 何度調子に乗れば気が済むんだ、この餓鬼は。一度キスしてやれば、何度も何度も強請りよって、と。
それでも今日は、そう、今日だけは。いつもよりも"少しだけ"我儘を聞いてやろうと、そう決めてしまったのは自分自身だ、と。]
(76) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃
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――……坊主。 目を閉じて、舌を出してみろ。べぇ、ってするんだ。
[軽く身を屈め、見本のように出してみせた舌を指し。やってみろ、と促せば、坊主は言う通りにしてくれたろうか。 まぁ、恐らくするだろう。餓鬼の事だ、ちゃんとキスしてと頼んだら舌を出せと言われた理由までは……きっと、分からんだろうがな。]
今度は、腰を抜かすなよ。 我慢比べだ、お前さんが音を上げるまで、"ちゃんと"してやる。
[それだけ告げれば、頭に乗せた手を頬へと添えて。此方からも軽く舌先を出し、差し出された舌へと触れる。そのまま舌の裏をなぞるようにしながら、唇で食み。少しだけ顔を進めて、坊主の息を塞いだ。
坊主が驚いて舌を引くなら、揶揄るように目を細めて。 あの様子だと、"こういう事"は初めてなんだろう?と。さぁてここからどうしてやろうか、そんな思惑に重ねた唇を歪めながら、小さく、小さく、喉を鳴らした。]
(77) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 14時頃
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[笑うおじちゃん>>75を、今は睨むこともできなくって あやまってみても返事がもらえないから、すこし不安になっちゃった。 笑ってるから、怒ってはないとおもうんだけど
腕をのばしても、引いてはもらえなかった>>76けど、そんなの気にしてる余裕もないまま。 震えながら おじちゃんにすがって、ぎゅう、って 腕を回しちゃう。
そうして 何度目かのおねだりに、落ちてくるのは呆れたみたいなため息で。 その反応はふふくだったけど、文句を言ってしてもらえないのは嫌だから、我慢 我慢 ]
おじちゃんが、わるいんだもん。 おじちゃんが、ぼくに おしえたんだから、
[……我慢って、思ったんだけど。 無意識に出てきたのは、責任を押しつけるみたいな言葉。 こんなこと言ってるから、一言余計だって言われるんだろうな ]
(78) 製菓 2015/04/14(Tue) 16時半頃
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……?べ ぇ
[不思議だったけど、言われるがまま>>77ベロを出して 首をかしげてみれば、理由を教えてもらえるかと思ったけど、やっぱり そんなことはないみたい。
あぁ、でも――さっきされたことを思い出せば、何をされるかは、ちょっと予想できちゃった。 だから 今度はおじちゃんを突きとばさないように、って 回す腕に力をこめて おじちゃんの手がほっぺに触ったなら、ぎゅうって目を閉じる ]
…………、ぅ、
[うらがわをなぞる舌に、思わず逃げちゃいそうになりながら 舌が食べられちゃうみたいな感覚に、体がこわばっちゃう。 それでも どうにか我慢して、舌を引っこめずにはいられたけど。
ちくちく するみたいな、たばこのにおい。 すきじゃないはずなのに、こんなに近くに感じられるのがうれしいだなんて……変になっちゃったみたい ]
(79) 製菓 2015/04/14(Tue) 16時半頃
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っん……ゃ、……んん゛、
[舌を引っこめなかったのは良いんだけど その代わり ぴくりともできなくって、おじちゃんに抱きついて されるがまま でも 上手く息が出来なくって、だんだん 苦しくなってきちゃって
背伸びをする余裕もなくなって、おじちゃんの背中を叩いちゃう。 苦しくって必死だったから、もしかしたら 痛かったかも。
そうしたら、おじちゃんは口を離してくれたかな。 離してくれなくっても、どうにか逃げようとしただろうけど ]
ぷ、ぁ……っ!
[口を離して、げほげほ、って 咳をしながら 真っ赤な顔で、ちょっと恨めしそうに睨んじゃう。 ぼくからしてって言ったから、文句なんか言わなかったけどさ ]
(80) 製菓 2015/04/14(Tue) 16時半頃
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………… おじちゃん、やっぱり たばこやめなよ。
[たばこのにおいしかしないよ、って 言いながら、隠すためにおじちゃんの体にお顔を押しつけて。 ぐりぐり 頭を動かしながら、熱をやりすごそうと。
やめなよって言っても、やめないってわかってるよ。 ぼくだって、本気でやめてって思ってるわけじゃないから、いいけどさ ]
……おじちゃんはいつも こんなちゅーしてるの?
[ちょっと すねるみたいな声音になっちゃったのは ぼくの知らないおじちゃんを見つけたみたいで、胸がちくってしたからで。 ……あぁ、やだなって思うけど、言ってからじゃ遅いよね ]
(81) 製菓 2015/04/14(Tue) 16時半頃
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[何とも不服そうに零された坊主の言葉>>78に、教会の天井を見上げて頭を掻く。 いくら教えたのが自分と言えど、こうも強請られるとは……素直と言うか、マセてると言うか。どちらにせよ、その一言は余計だと。 仕方無しに舌を出せと言ってみれば、素直に差し出されたそれに満足しつつ。 あぁ、しかし思ったよりもこの坊主は、それこそマセていたらしく、突き飛ばさずに耐えるようにしてみせる様>>79には、少しばかり感心したか。
触れた唇は、女よりも硬く。甘さといえば、仄かに香るラムネの香りくらいのもの。 お世辞にも気持ち良いとは言えんキスを交わしながら、薄く開けた瞳でそれに耐える坊主をこっそりと見つめて。 男とキスをするなんざ、気持ち悪くて仕方がない。ロクに応えられもせんこんな餓鬼なら尚の事だ。 その気持ちは今でも変わって無いものの、それとは裏腹に楽しむように動く舌は――この様子だと、気付かれそうにはない。]
(82) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 21時半頃
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…………、く、
[伸びた背は、徐々に下がり。それに従い離れそうになる唇を追うように、屈めた背はもう少し。 叩かれる背は痛くはあったが、あえて素知らぬフリをして――何だ、もう降参か、と。そう言いたげな視線を向ける。 そうすれば、まるで逃げるように。無理矢理に身体を離してくるモンだから、流石にそれ以上追う事はせんかったが。
あぁ、それにしても。顔を離した時の、坊主のその情けない姿>>80よ。 息も出来ん程に緊張でもしていたのかね、と。屈めた背を戻し再度扉に背を預け、伸ばした腕はまた組み直して。 だが、文句を言わんかった事は褒めてやろうか。自分がしてくれと言っておきながら文句を言われ日にゃ、その額を弾いてやったんだが。]
(83) ねこんこん 2015/04/14(Tue) 21時半頃
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