14 学校であった怖い話 1夜目
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そういう事だぜ、大将。 一番難しい条件をクリアーするには、後一回は他のヤツらをセシルに殺らせねえとなぁ……
ま、せめてお楽しみは味わってから脱落してくれよぉ? こっちはまだとっておきはないからいいけどよぉー。
[ゆらゆらと影は動き、色白の周りをぐるぐる回る。]
(*9) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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[ラルフが電話をかけるのを、見つめ。 彼に結果を問えば、通じない事実と砂嵐のような音を聞かせてくれただろうか。 そしてアイリスがいたはずの場所に、近付く]
……っ。
[感じたのは、怪異の気配。 顔色が更に青ざめるのに、誰か気付いたか]
ノックス先輩。 アイリスさんは、鬼に……?
[彼は、まだ近くにいただろうか]
(42) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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[脈有りだし幸せを願うのは当然だし、同時に兄の鉄槌を喰らうのも当然だろうという思考は、しっかりと語ることはなかった。なにせその兄本人がそこにいるわけで、もし聞こえたら巻き添えで刺されそうな気がしたから。 そんな馬に蹴られるような真似はごめんであったのだった。]
う、言う。言うから。先輩、言うんで許してください。
[パティに笑われ、どうにも恥ずかしくてたまらないというようだ。顔を背けて敗北宣言。 保健室のことを言われ、マリアンヌのことを言われ、テッドは黙る。それからしぶしぶと頷いて――]
――いない?
[それから届く声に。先ほど覚えた違和感を思い出す。しかしそれはすぐに結びつくようなものでもなく、やはり気のせいだろうと、じんわりした熱を振り払うように頭を振った。]
(43) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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オスカーは、ノックスのほうが先にそれを言い出していて、思わずじっと見上げただろう。
2010/07/22(Thu) 23時半頃
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……ん? 携帯は変な音がしてつながらない、一人で歩くようなタイプでもなさそう。なら、答えは……その一つくらいしか無いだろう。
[オスカーの言葉に、淡々と答える。 ……表情は曇らせていたものの。それは偽りでしかない。]
……オスカー、ソレ以外に思いつくのかい?
(44) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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副会長。 ……繋がらない、ですか?
[彼の反応からある程度察することはできたけれど、それでも尋ねた。 答えは電話の向こうの砂嵐で示されたか]
そんな……。
[それに被さるようなノックスの言葉>>41に目を伏せ、緩く首を振った]
(45) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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鬼に攫われた……って、それって……つまり……
[オスカーとノックスの言葉を耳にして眉根を寄せる、思い起こすのはサイモンやマリアンヌの最期]
……さ、探そうよ。 もしかしたら、アイリス、あの放送が怖くて、オバさんの最期が見たくなくて、出て行ったのかもしれないじゃない?
[そんな低い確率にすがりたくなるほど、人が居なくなるのは心細かった]
(46) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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確かに鬼しかねーよな…。 つかまたさっきのあの放送のじゃねえのかと思うけど、にしちゃいきなり消えて何も言われないとかねえよな。 あの人、ひとりで何も言わずに消えたりしそうにないし…。
[テレビへと視線を向ける。それから、やっぱり気になって、消火器を見て。 パティの言葉に、少し扉の方に近づく。今は大丈夫な気がしたので、がらっと何も言わずに開けてみる。]
(47) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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パティは、テッドの側に不安げに駆け寄った。
2010/07/23(Fri) 00時頃
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[ノックスに問い返され、考え込む。 セシルが何かしたなら、……テレビで一緒に映すだろう。また普通の怪異なら自分達に襲い掛からないのが不可解だった。やはり1番有り得るのは、鬼による――]
……まだ、決まったわけじゃない。 僕も探しに行きます。
[口ではそう言っても、顔には後悔が浮かぶ。近くにいたのに。守ることなんて、出来なかった。そして少しの間俯いていたが、すっと立ち上がると]
ノックス先輩――。
[近寄り、前触れなく手首を掴む。 振り払おうとされても離さないよう力を込め、こちらを見る彼の瞳を覗き込んだだろう。 オスカーの淡く赤みを帯びた瞳の意味は、果たして気付かれてしまうか]
(48) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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……確かに放送はないよな、セシルから。 それじゃ、まだ生きてる可能性が高いのか?
でも近くにいる誰かに声を掛けないで、どこかに行くというのも。ちょっと考えにくいんじゃないか? モニターを見ないだけなら目をつぶったり、視線を逸らしたりすればよかったはずだ。
[顎に手を当て考える素振りをすれば、]
……武器探すついでに先輩も探すか? もしそのような理由だったら遠くにはいかないだろうし。
[扉を開けるテッドの方を見やれば。 居たか?と声を掛けるだろう。]
(49) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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ノックスは、オスカーに手をつかまれて。彼の瞳が赤く光るのを、怪訝そうに見つめていただろう。
2010/07/23(Fri) 00時頃
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[扉の外はやっぱりしんとしていた。 誰もいない。――危ないものもなさそうだ。 懐中電灯で一応照らすけれど、人影一つすら見つからなかった。]
大丈夫ですよ、パティ先輩。なんとなく危なくないってわかるんで。
外には誰もいないぞ。しばらくは安全なんじゃないかと思うけど。
[ノックスに問われ、居ないと答える。]
まー、離れるなら武器もってかないとあとが怖いわな。
(50) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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テッドは、ノックスとオスカーの様子を扉のところから怪訝そうに見守る。
2010/07/23(Fri) 00時頃
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……こいつァ、まさか……ッ
[影が潜む色白の瞳は、オスカーの赤く光る瞳を見つめ。]
見ぃつけたぜェ。こんな、皆の前でやるたぁ。 なかなか度胸があるじゃねぇか、畜生が。
………悪ぃな。大将、お嬢。オレ見つかっちまったわ、こりゃ。
(*10) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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―教官室―
[闇へ落ちて行くマリアンヌを。命の花が最後に散る処を。 部屋の隅でうずくまったまま、身動き一つできず見つめていた。見開かれた瞳。悲鳴することすら忘れたように、小さく飲まれた息]
―――――――……。
[とん、とん、と自分の足元の床を確かめるように指で叩く]
…………かわいそう。
[それは誰に向けられた言葉だったのか]
(51) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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パティ先輩。 ……その、
[声を掛けたのは、先程マリアンヌのことを鬼でないと言った先輩。 少し言い澱んで]
みえたり、しないんですか。 アイリス先輩の……。
[アイリスを探しに行こうと言い、テッドに駆け寄る彼女に、最後までは言えなかった。 代わりに視線だけを向けて]
(52) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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……先輩。
[ノックスの優しげな瞳の奥、そこに"視えた"色。 僅かに目を見開き、そろそろと視線を外さないままに後退さる。 手には包丁を握り、ホリーの元へ。 そして背に庇うようにして囁く。パティや近くの者にも聞こえたか]
逃げて、ホリー。早く。
ノックス先輩は、人間じゃない。――鬼だ……ッ。
(53) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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みつけた? ……みつかった?
[怪訝そうなこえは、はっと息を飲む音に。 思い当たる節は]
“ひととわけるこ”?
(*11) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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……オスカー、その手の物は穏やかじゃないな?
[にこり。と穏やかに笑った。 場違いな笑顔、色白は包丁を持つ少年に続ける。]
なぁるほどねぇ。そっか、君かぁ。 ……うん、探してたんだよね。君のこと。
(54) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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……え?
[意識を別に向けているところに、オスカーの声が掛かる。 すぐには理解できない様子で、はた、と瞬いて]
ちょっと、 急に、何言ってるのよ。
[困惑したような顔で、その肩に触れようと、手を伸ばした]
(55) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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[ホリーの問いには言わんとする意味を解してゆっくりと首を左右に振る]
分からない、少なくとも、アイリスには触れてない。 アタシは見えるんじゃなくて、向こうから触れてくれなきゃ分からないんだ、そういう体質なだけだからね。 でも、もし鬼が攫ったんだとしたら、アイリスは人間だと思う、ここで鬼が鬼を攫うってことは考えられないでしょ?
……もしも、攫われたんだとしても、まだ生きてるかもしれない。 だから探しに行くよ、助けを待ってるかもしれないしね。
あと、ついでにアタシも武器が欲しい。 三階の技術室とかなら、ノコギリとか、トンカチとか、実用的な武器が手に入りそうだからその辺から行ってみようかなって。
[側に居るテッドには一緒に来てくれるかどうか聞こうとして一先ずじっと見つめてみた]
(56) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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[マリアンヌが死んだ。アイリスもいなくなった。 夢ではない。きっとこれは現実。
動き始める周囲の人影。思考が、行動が、追いつかない。 状況もきっと、全ては把握できてはいない。 取り残されたように、ただ不安げな表情で視線は彷徨う。
悲しめば良いのか、恐怖すれば良いのか、後悔すれば良いのか、それとも、それとも、――――]
………ま、まって。おいていかないで。
[扉へ向かう人影に気づき、慌てて顔をあげて立ち上がる。 兄はどうしていたか。その姿を探すように視線を動かすけれど]
(57) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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「ノックス先輩は、人間じゃない。――鬼だ……ッ。」
[オスカーの言葉に体を竦ませて、振り返りノックスとオスカーを交互に見る]
え……? オ、オスカー? アンタ、何言って……マイヤー?
[探してたんだという言葉に怪訝そうに眉を顰めてノックスを見る]
(58) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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! …ちくしょう、こっちかよ…!
["ノックス"に対峙するオスカーを見て、ぎりぎりと奥歯を食いしばる]
(*12) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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[少女の瞳が捕らえたのは、対峙するノックスとオスカーの姿だった]
……な、なにしてるの。
あぶないよ。
[オスカーの囁いた言葉>>53は届いていない。それに返すノックスの言葉>>54も。 だから少年の持つ凶器へただ戸惑った視線を向けつつ、縋るようにノックスの服の裾を掴もうと腕を伸ばした]
(59) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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武器を取りに行くんなら俺とより皆で行ったほうがいいとおもいますよ。 俺じゃ、パティ先輩を守りきれると思わないですし…。
[そう言いながら、とりあえず振り返る。そして見えた二人の様子を見て、――]
何やってんだ。んで何言ってんだ。
[眉根が寄る。]
(60) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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[己はその場を動かず、何度もアイリスの番号に電話をかけ直していた。 怪異による一時期的な妨害の可能性にすがっていたが、何度かけても結果は同じで]
……?マイヤー……?
[この位置からは、オスカーの囁きは聞こえなかった。 ただ、常ならぬ様子で彼とノックスが対峙して居るのが見えるのみ。 しかし、少しの間とはいえ共に動いていたノックスの違和感はなんとなく分かって]
(61) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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…… そう。
[目の前の少年を、すぐにでも殺してやりたいと思ったけれど。 再び“呼ぶ”には時間が掛かる]
ごめん、きーちゃん。 わたしがまちがえたから……。
(*13) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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ラルフは、反射的にメアリーを止めようと手を伸ばす。
2010/07/23(Fri) 00時半頃
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[顔を右手で覆い。くっくと小さく笑う。]
もーいいよなァ?自然体でよぉ。 ………初めまして、ってかァ。
ご察しの通り、"遊戯の鬼"をやらせてもらっている。 アイツの掌で踊ってると思うと、虫酸走るけどなァ。
[小さく舌打ちをすれば、悪態をついた。 普段の色白からは見れない表情を平気でやってのける。 にやり、と表情を崩し邪悪な笑みを浮かべた。]
とりあえずは、「おめでとう」、って言ってやろうか?
(62) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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[露になった包丁の切っ先が、小刻みに震える。 "視た"ばかりだからか、オスカーの息は荒く額に汗が滲んでいる。 それでも恐ろしいほど穏やかな笑顔を、気丈に睨みつけた]
……僕も、鬼を探してました。貴方が、そうだったんですね。
[肩に触れるホリーの温もりに、励まされるように。 ひとつひとつの言葉に力を込めて、ノックスに返した]
(63) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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へへ、お嬢はなぁんにも悪くないぜ? 一方的なゲームなんてつまんねぇだろ、ハンデだよ、ハンデ。
[影は屈託の無い笑みで仲間に言った。]
ま、少しばかりのお別れだ。 アイツらと違って、オレ達はまたすぐに会えるさぁ。
(*14) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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テッドは、ノックスの言葉を聞き、さすがに驚いた顔をして。
2010/07/23(Fri) 00時半頃
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マ、マイヤー……? アンタ、何、言って……?
アンタが、鬼って、じょ、冗談でしょ?
[顔が引き攣った笑いを浮かべる、しかし言葉とは裏腹にノックスの笑みを見るとぞくりと肌が粟立った]
……違う、コイツ、人間じゃ、ない……!
(64) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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そう、ですか。 生きてると、いいです……けど。
[パティの返答に寄せた眉は、相手にも見えたかも知れない。 鬼じゃない、という言葉には同意を返したけれど、続く声には僅かに目を伏せた]
(65) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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