184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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あ────がっ?! かっ、ひゅ、ふぁ───っ、う、ううっ?!
[しかし口内に血の味が広がり、喉に舌先の塊が転がり込んだ頃。 自分を苛みながらも最後は救いの一手となろうとしていた刃が引き抜かれ、代わりに入り込んだ相手の手に堪らず呻く。 ズルリ、柔らかな舌の塊が引きずり出されれば途端に入り込んだ酸素に喉がなる。 しかし直ぐに多量の血液が喉を塞げば、多少は飲み込んだもののゲホゲホと血の塊を吐き出していた。 訳も分からず抱きしめられる。 口内も喉奥も焼けるように痛い、熱い。 なのに指先が冷たくて痺れて堪らない、それでも抱きしめられることが嫌で堪らず相手の肩を押し返し首を横に振る。 違う、そうではない、そう否定したくて唇を震わせようと、ごふりとまた血を吐き出して────そもそも舌を失い声帯を刻まれた娘では、まともに言葉を発する事はもうできなかっただろうが]
(198) 2016/02/27(Sat) 23時半頃
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[肩を押し返す両手が力を無くしていく。 相手をキツく睨みつけていた瞳が光を失っていく。 相手を喜ばせてしまったようだが、もうこれで良い。
これで、恐ろしい事も苦しい事も屈辱すらも無くなるなら。
娘の体が失血で冷たくなり、その力が完全に失われていく。 そっと瞳を閉じ、娘は今生を自らの手で終わらせた。
────と、思っていたのだ。 まさか、この悪夢に続きがあるとは、男の蘇りを目の当たりにしても尚思い至っていなかったのである]
(*59) 2016/02/27(Sat) 23時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 23時半頃
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[傲慢な娘は今は冷たい死骸となっていた。 舌先は取り出され、放られてしまっただろうか。 声帯ならば、刻まれただけなら回復するだろう。 しかし舌が戻らねば、上手く物を飲み込む事も発音する事も叶わない。 ────もし、相手が冷静であったならば、今こそ声帯を成す部分を取り出して完全に声を失う道を辿っていた事だろう。 そうでなかったことばかりは、娘にとっては幸いか。
────いや、本来ならば。 こんな場所で自ら命を絶つ事も 厭う男の腕の中で命尽きた事も その後に抱き上げられ、骸とは言え連れられていく事も 娘にとっては決して幸いなどではない。 しかし瞳を閉ざし血の気を失い命尽きた今では、その自尊心ばかりは保たれた この、短い間だけは。
その冷たい骸に温もりが再び宿るのはいつ頃か。 傷口は口内にばかりあったから、その癒えていく様は見ようとしなければ見えなかっただろう。 暫し娘は、漆黒の安息の夢を見る────]*
(203) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 01時頃
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