158 Anotherday for "wolves"
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『人を殺した人がいる、から…――。』
[その、メアリーの声は。 8年前の、キャサリンのことを、 スティーブンのことを指していたのだろうけれど。
その言葉を聞いた男が連想したのは、 教会で見たあの光景で――――]
(616) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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―――――……、
[思わず、診療所の方を振り返る。 入口に佇むスティーブンの姿を、 奥に留まる4つの影の姿を、
見つめて、 その瞳に確かな怯えの色を宿した。]
(617) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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―― 少しだけ遡る ――
[茉莉花の茶はアルカイド>>573が淹れたもの。 清々しい花の香りがふわと広がる。 まろやかで品のある味わいで あたたかさにほっとしながら 「おいしい」とアルカイドに声を向ける。
スティーブンの帰りを待つ間に 茉莉花の茶の量は半ばほどまで減り、
噂の真相を聞く間は茶を口にする余裕はなく。
頭を押え表情を歪める彼>>607に 案じるような視線を向ける。 この惨たらしい事件に彼が心を痛めているのだと思って。]
(618) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[だって可笑しくて仕方がないのです。 涙が浮かんでしまうほどに、愉快で仕方がないのです。
死んだと判れば すぐにでも過去として処理してしまう、彼女(マーゴット)が。 すぐにでも過去として処理されてしまう、彼女(オーレリア)が。
可哀想ねと呟くのは、小さく。 『味方』にも届かぬ音で、唇だけを動かしました。
今宵、私に食べられるあなた(マーゴット)。 彼方が死ねば、みんなあなたを過去にするでしょうね。
それって、ああ、なんて。]
滑稽なのかしら。
(*66) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[もう二人人数が増えたところで、カップを空にした。 したい話はドナルドにした、 聞きたい話はスティーブンから得た、さて。]
俺は、もう行くよ。 人手が必要なら声をかけてくれ。
何が出来るかわからんが。
[片付けなら、得意なんだと自嘲する。 そういえば雇い主はどうしているのか、顔を出そう。]
(619) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[ >>532絡められ、 語られるお伽噺には。 顔を強張らせ、 …… ――― 。 ]
[ 口を 閉ざす。 ] [ 犬の、ばさばさ揺れる尻尾の音>>551。 それが、傍らに耳にはいるも、
雑音が邪魔するなかで 誰が誰の貌をみあってるか、 なあんて。
そんなのを観察する間まではなかった。]
(620) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[>>603吐き捨てられた言葉。 明瞭に突きつけられた怨みに目を見開いて]
だろうね。
[一瞬、穏やかに笑った。
その姿が、此方を向いたグレッグ>>617に どう映ったのかはわからない。
ただ、随分と 場には不釣合いな笑みだっただろう。 不気味なほどに。]
(621) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[ただ。 『投票』の話になって、 流れた視線と。
それの示すところには>>560 流石に気付いて。
いつものへらり、とした 薄ら笑みは浮かべずに
金色をじい と見てから。 赤毛の鴉へ、 泳ぐ。 ]
( さっきの、
…… 『起こるのが 知っている風だったのは』、)
(622) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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―――…ごめん。 昨日から、気が立ってるんだ。
…多分、不安なんだと思う。
だから、
[ゆっくりと目を伏せる、 >>603メアリーの残していった言葉に >>621スティーブンの返す言葉に、 顔を上げることができなくて、 ごめん。と、短くもう一度呟いて。]
(623) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[戸口の方で話す声は微か聞こえてくるけれど 意識しなければその内容は掴めない。
茉莉花の茶を口に含む。 此方での話に意識を向ける。
飲み終わったら一度家に戻ろう。 そう考えて、また一口、飲み。
そうする間にグレッグとメアリーは診療所を後にして]
(624) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[私怨なら。
それに すこうしの偏見を加えれば。 >>394答えを得られたと言え、 間違いなく、票をいれやすいのは
ワタシにとって、渡鴉で。]
[ こそり。
端を、耳にいれても。 さっきの微かに聞こえたはなしは 輪郭が浮かぶ前に 消える。]
[ 別の意味で、眩暈がしそうだね。]
(625) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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……何か、重要なこととか。 決まったらさ…、
言ってくれたら、伝達とか…するから。
[ここで話が決定しても皆に伝わらなければ意味がない。 配送の関係で、村中を駆けるのは慣れているから。 スティーブンから、 奥の4人にも伝えてもらえるだろうか、そう告げて。
薬はここにはないという。 そのことに礼を言うと、メアリーの後を追って 診療所を後にした。]
(626) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[ でも。 こっそり。
『昨夜』の話を冗談にする気はなく。 破軍星の煌めきを、渡鴉へ向けたまま。
――― 星陣を、 『もしも』、の、ときに備えて 。 ]
[ …… 琥珀色を横目で見るも、直ぐ伏せる。]
(627) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[話の区切りをつけたところで席を立ち、 グレッグがまだ其処にいれば囁きをひとつ落としてから 診療所を後にする。]
(628) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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―4歳の記憶―
[わたしの大事なリボンの話。
お父さんのお友達のおじさんがクッキーをくれた。
何でも患者さんからもらったけど 自分は食べないからって。 クッキーを食べないなんて変な人もいるもんだ。 と運命の神とその送り主に密かに感謝して。
クッキーを包んでいた袋を結ぶ紐は 艶やかな淡いピンクのリボンで その色が可憐でとても素敵に思えた。]
(629) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[ それ、ちょうだい!
と声を大にすると、お父さんは 二つ返事でそのリボンをわたしにくれた。
お母さんがそのリボンを半分に切って、 ふたつに結った髪に飾ってくれた。
ふたりがとっても可愛いよって言ってくれるから わたしはお姫様になれた気がした。]
(630) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[次の日、私が手紙を捨てようと ゴミ箱の中を覗いたら、誰がいれたのか わたしのリボンがくしゃりとゴミと一緒に詰め込まれていた。
わたしはうわぁんと泣いて、 そしたらすぐに事情を知らずに捨てた兄は 謝ってくれたけど。
その騒動のせいで、結局父の大事な手紙は そのまま庭で灰になってしまった。
その日 わたしは大切なことを学んだ。]
(631) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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で、スティーブン…大丈夫か?
[しばらく、戸口で誰かと 穏やかさとは縁遠いやり取りが漏れ聴こえる
嫌な符牒の合い方だなと 心なしか顔を曇らせる
>>622 こちらへ向いた視線の主に にやりと笑いながら]
…俺如きに怯えてる訳?
[気持ち軽めに突いておく]
(632) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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「自分の大事なものと 誰かの大事なものは同じじゃない。
誰かの大事なものと 私の大事なものは同じじゃない。」
(633) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[去り際に、ジョスランに呼び止められるのなら。 一度足を止める。聞かされた言葉に瞬いて。
その後、ジョスランにぽつぽつと言葉を返してから メアリーの後を追って行った。]
(634) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[歩いているとまた一匹の猫を見つける。 またあいつだ、ラディスラヴァの猫だ。 屈むと寄ってくるので抱き上げて撫でた。]
お前は主人が嫌いなのか。
[犬と違いここまで自由なのが不思議で仕方ないが、 その気ままさがいいのだろうか。 ラディスラヴァは宿屋に居るはずなので 届けようと猫の宅配便。 こんなこと必要無いのかもしれないが、 飼い主がやめろと言うまでは、何度でも拾うつもりだ。]
(635) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[ わからないけれど、 謝罪の声>>611が聞こえた気がして
首の薔薇の元の持ち主を知らないわたしは 彼女が怯える理由がわかりません。 そして何を「視て」彼女が「そう」なったのかすら 見ることはできないのです。
困惑も、不安も、嫌疑も 「なにか」は視えるのに 「なにも」見えない。 ]
ごめんなさい……。
[立ち入りすぎてしまったかと、反射的に零れた声。 現場を見て倒れてしまった彼女の前で、 オーレリアの名前を出してしまった事を 悔やむ。
惨劇を聞いただけのわたしと、惨劇を見てきたわたし。 彼女の滲んだ泪は多分じぶんのせいだから、これ以上触れてはいけないかもしれない。 彼女の傍から距離を取るため 数歩下ろうと**]
(636) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時頃
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>>623 いいんだ。仕方ないだろう。……色々と。
[首を振る。 グレッグもまた、 現状に怯えているように見えた。
続いた言葉には頷いた。 ドナルドからの呼びかけはいつのことだったのか。 聞こえたときに軽く手を振り「大丈夫さ」などと。 >>632]
わかった。 ――とはいえ、今のところ何かが決まりそうでもないが。
[そう云って、奥の四人に 「何か大事な話があれば グレッグが伝達してくれる」と、伝えただろう。
去る背を見送る。――空を仰ぐ。*]
(637) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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…… 疑わしきは、罰せよ 、
[過去を 空に浮かべて ぽつり。]
… っていうからねえ。 結局どんな手をもっても。
私怨を咎めたとしたって、 『自分が殺されないために』 無実が無実を 声高に、糾弾したなら、 それはどうなることやら。 結局 その方法をとるなら魔女裁判や、 …異端審問以上には成り得ないんじゃあないの。
[そして、それはどうして咎められようか。 けれど 多分。きっと、それ以上の方法はない。]
(638) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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( あのころに戻るんだろうか。 )
[破軍星に対峙して、 大敗した (させてやった)
バカなやつらを嘲った日を、おもいだす。 敵軍の兵に見せかけて、自軍を裏切って薙ぎ払い。
ついでに 金はじゅうぶん、あったから。 …… 逃げてやった。 ]
[ ―――― そのまま、冥府まで 獰猛な牙で『誰か』の心臓をかっさらって 還ろうとすれば 拾われた。 ]
( けれど また、 )
[ 殺伐とした日々に、戻るしかないのか。] [ ぐるぐる 馬鹿なあたまを働かせながら。]
(639) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時頃
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でも、
…もし、犯人が『ひとり』じゃあないなら、 下手に投票をやったとしても …、
うまく、してやられそうだけどねえー。
[ そもそも、族長を殺せるおおかみが。 ひとりなのか。 と。
不意に、おもう。
けれど、ひとりでも。 この平和を崩すものがいるなんて あまり考えたくないから。
――― 言うだけに、留めて。 ]
[それから、だろうか。 戸口が軋み 声が漏れ聞こえてきたのは。]
(640) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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[まるで鸚鵡返しをするように、その言葉は聞こえました。 見えない彼女が落とすそれと。 話せない私が落とすそれ。 まるで重なったようにさえ思う言葉に 私は首を振って答えました。]
「いいえ、ごめんなさい。 瞳を『視られる』のは、苦手なんです。 汚い色を、しているから。」
[この色を知ることが出来ないとわかっていても、そう告げたのは 彼女の指先は、彼女の目のかわりなのだろうと思うからでもあり。 そんな風に、日常の会話を織り交ぜれば 謝らせてしまったことを、払拭できるかと思ってのことでした。 きっと言葉は、彼が素敵なお節介を焼いてくれたでしょう。
数歩、下がろうとする彼女の手を、私は捕まえて。]
(641) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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「その、首飾り。 大切に、して下さい。」
[銀細工がどういう経路で、その首を彩ったかは判りませんが。 それはドナルドくんがオーレリアちゃんに渡した きっと大切なものだったから。]
「似合ってますよ。」
[掴まえた掌に、そう、綴りました。 オーレリアちゃんには謂えなかった、その、言葉を。]
(642) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[スティーブンが戻り>>637 伝え聞いたことに、わかったとひとつ頷き。
もう行く、というジョスラン>>619が席立つを見送り、 再びカップに口をつければ残りは僅か。
アルカイドとドナルドのやり取りを気にしながらも 家で待つだろう家族の事が案じられて]
僕もそろそろ帰るよ。
[残りの茶を飲み干して、立ち上がる。]
ご馳走様。 お邪魔しました。
[軽く頭を下げてから、診療所を後にする。**]
(643) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[もっと、しっかり考えなければいけません。 私は頭の中のどこか遠くで、そう考えていました。
これがもし、オーレリアちゃんの貰ったものだと仮定して その銀細工を首から提げているということは 持ち主がオーレリアちゃんと知る人には、私が犯人ですと看板を下げているのと同じこと。 彼女がとても狡賢く、それを見越して…という可能性もなくはありませんが そう思うに思えなかったのは、指先が彼女の瞼に触れていたからでしょう。
ならば、誰が?
村の人々の顔を。 そして集会所に呼ばれた顔を思い浮かべます。 漸くそこで、オーレリアちゃんすぐ近くにあった 黒く棚引く髪の主を、思い出しました。
長さままでも手にかけられるような、そんな『人』。]
(644) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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