212 冷たい校舎村(突)
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[モデル台から降りて、視線を向けてくる生徒の列へ、歩んでいく。 何も気にすることなく堂々と、その間をすり抜けて、前へ前へ。 ハダカのまま、何も恐れずに。 立ち向かっていく。 立ち向かっていく。
人の群れを掻き分けた先、辿り着いたのは暗色のカーテン。 中を見られないように常に締めていたそれに、手をかけながら振り返る。]
ごめんね先生、わたし、描き上がるまで待ってるつもり、ないからさ。
[薄く微笑んでみれば、先生は手を振って応えてくれた。
キャンバスの中に描かれるわたしを見せてもらうのも好きだったけど。 やっぱりわたしは何にもなれないよ。 何にもなれない、天ケ瀬ささらだったよ。
現実を見ないわたしを、甘えさせてくれてありがとう。]
(559) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[カーテンを開く。 そこに現れた窓の鍵に手をかけて、それも開く。 暖房の効いた室内に、雪風が勢いよく吹き込んできた。
外は真っ暗で、真っ白で、風の音以外に何も聞こえない。 素肌に直接寒さが突き刺さる。
息を吸ってから、徐に窓の縁によじ上って、身を乗り出して、 そのまま振り返ることもせず、
——ハダカのわたしは、白い世界に飛び込んだ。]
(560) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[次に、能久が教室へと帰ってくればお帰りという言葉>>493に、逆じゃないんだろうか、と疑問に思いつつ、「ただいま…?」と返しただろう。それから橘と能久のやり取り>>499>>508を遠巻きに微笑ましく眺めた。 たとえ輪の中に居なくてもこういう光景を見るのは好きだ。 そしてその光景を眺めながら、非日常の中で、こういう日常のような空気を作り出せる橘が居てくれて、よかったかもしれない、なんて思う。 もし彼の笑顔が素ではなく無理して作っているものなら、無理してほしくはないが。その判断は俺には出来ない。]
(561) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[落ちて行く。 どこまでも落ちて行く。
落ちている間も、わたしの体には雪が纏わり付いて、 凍り付いて、ああ、それでも、今、この今だけは、
絵画のように美しい、 白いドレスを纏っているように、見えるかなあ、
って、
]
(562) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[わたしは、帰るよ。 ここはわたしの世界じゃなかった。 誰の世界だったのかも、最後まで分からないままだったけど。
わたしはあの世界の一部として必要とされていたとしても、 死を選ぼうとした“あなた”を、連れ戻す役割じゃなかったってこと。
わたしは、あの放送の留まること無い笑い声を知らない。 塞き止めることのできない泣き声も知らない。 “死”も知らなければ、“別れ”も知らない。 弟や先生に甘え続けていたわたしには、“死んでみよう”と思ってしまうことなんて、きっとない。
だから、“あなた”の気持ちは分からないかもしれない。 他人に深く踏み込もうとしてこなかった、その代償かな。]
(563) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[だから、“あなた”に対して思うことは、 ……例えどんな服を着ていたとしても、構わないから、 生きている姿がこれからも見たいな、ってことだけ。
あの文化祭が最高の思い出だったのは、 わたしも同じなんだよ。
だから。
ね。]
(564) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[その後、天ケ瀬や三星、大和に、他の皆を出迎えれば、その度に「おかえり」と出迎えて。三星と大和には、「食べ物と飲み物、ありがとう」とも、しっかり伝えた。
天ケ瀬が暗幕を取り付けようとしているのには成程と思い、古辺>>538以外にも人手が必要そうならば自分も手伝っただろう。折角、背が高いのだから。
それから皆が寝る支度に入ったなら、自分も寝袋を一つ広げてその中に潜り込んだ*]
(565) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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— 8:50 3F 美術準備室 —
[この世界のチャイムが鳴る。
3Fの美術準備室。 そこの扉の前には、脱ぎ捨てられた上履きが落ちている。
扉を開けば、暖まっている室温が漏れ出すだろう。 暖房を確認すれば、服を着ているなら蒸し暑く感じるほどの高い温度が設定されていることに気付けるか。
部屋の中に見えるのは、片付けられた机や椅子、そして画材の数々。 そして、真ん中のモデル台の上に横たわっている、何も服を着ていないマネキン。 その体型と、セミロングの髪のウィッグは、天ケ瀬ささらの特徴そのまま。 何が原因なのか、後頭部にはヒビが入っており、そこから赤黒い血が流れ出ている。
マネキンのすぐ近くには、女子の制服のブレザー、スカート、そしてブラウスやタイツや、薄青色の上下の下着までもが、 丁寧に畳んで置かれていて、まるでマネキンが脱いだ服のように見えるだろう。]
(566) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[モデル台に向けて立てられているキャンバスには、 鉛筆で絵の下書きが途中まで描きかけられている。
それは誰をモデルにしたものなのか、 はっきりと分かる状態までは書き込まれておらず、
ただ、絵の中の少女の表情は、 微かに笑おうとしているようにも見えるかもしれない。]
(567) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[やっぱり、クラスメートに見られるのは恥ずかしいから、
できればあまり見つめないでくれると、うれしいな。
なんて、ね。**]
(568) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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― それから ―
[目を開ければ見慣れない天井。 そういえば学校で一夜を過ごしたんだっけ、と思い出すのはそう難しいことではなく。
静かだったからたぶんみんな寝ていた、と……思ってたけど]
ささらちゃん……?
[ささらちゃんの姿が見当たらない。>>548 まだ明け方だよ、早起きだったわたしはいいけど彼女はいいんだろうか。 ちょっとだけ心配になった。 首元が寒いなって思ったから、マフラーだけして保健室を出た。
でもあてなんかなくて、 気がついたら、陸上部の屋台の前に来ていた。
発泡スチロールにチョコバナナが1本だけ刺さってたからそれを、手にして]
(569) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[振り返るとそこにはあお姉がいた。 わたしはちょっとだけ笑った。 あお姉が文化祭にいるって光景。現実にはかなわなかったそれを目にして。
あお姉がその手にカッターナイフを持ってなかったらもっと笑えたんだけど。
顔は影がかかってて見えない。 でも、喧嘩をした時みたいにわたしへの恨み言を口にする。 なんでアンタばっかり楽しそうなの、って。 あたしから居場所を奪った癖に、って。
わたしが後に生まれたせいで親にほっとかれた気分になったのが、 そもそもぐれた原因だってさ。わたしにどうしろと?]
(570) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[ほんとうに自分勝手だ。
だけど、あお姉、わたしはあなたが嫌いになれないよ。
あなたも小さいわたしにとっては、 ヒーローみたいに憧れの対象だったから]
(571) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[ちょっとだけ怖かったけど、]
きてくれて、ありがとう。 それから―――
[言葉を紡ぐより先にわたしの喉にカッターが埋まる。
ねえ、これでよかったのかな―――]
(572) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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[だから3度目のチャイムがなった時。
首から血を流して。 あおいマフラーを血に染めて。 チョコバナナを手に握りしめて。
屋台の前でわたしのマネキンは倒れている。何も告げずに**]
(573) 2017/03/14(Tue) 00時頃
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