253 緋桜奇譚・滅
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/08(Thu) 09時半頃
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― 六道珍皇寺 ―
んぉーーー……
[人々に混じり、紅いそれを見上げる。 はらはら落ちる花弁は、血のようだ。]
迷ってるのか? 琴はお前の帰り道なんか、知らないぞ。
[首を傾げ、掴んだひとひらに声をかけると、それは青白い焔に包まれて消えた。]
足元くらいは照らしてやるから、自分で逝くんだぞ。
[にっこり!*]
(24) 2018/11/08(Thu) 12時半頃
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─いえと。へいも屋にて─
[子どもがいなくなって>>0:216、とそれから一旦途切れた身の上話を>>0:248再び丁寧に彼女は教えてくれる。
子どもが居なくなって、村中で一人きりになった彼女は龍神様のお嫁さんに、つまり人身御供にされたのだという。
確かに妖の気配のする彼女は人間が命を落として変化したものだと告げているのだろう。
龍神様の知り合いかという問いかけに、 警戒からか、首を振って答えることしか出来なかった。]
(25) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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[恐る恐る、何処から来たのと問うてみれば、北の方からだと教えてくれた。>>0:252 そうね。ここより北はもっと寒くて、京より栄えているところは無いはず。 小さな村の大きな池というものを思い浮かべてみる。]
龍神様はずっと眠られていたのね。 神様の終わりは寂しいものだったでしょう……
[龍神様は貴女を見てどう思ったか、時折目を覚ましたりしたのか、消えてゆく様はどうだったのか、それらは彼女の昔話。 知りたい気持ちをぐっと抑えて。 大丈夫かと声をかけてくれる彼女の心遣いが沁みていく。]
(26) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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[考えの底を見透かそうとするような、深い色の瞳>>0:253から逃れられない。 すると安心させるように、私の手のひらに龍神様の鱗というものが預けられた。]
これが…龍神様の鱗…──── 綺麗だわ…
[伽耶の目には、室内の光を受けてきらきらと輝いて見えるそれが妖力の塊に見えた。 手のひらに乗せてもらったそれを壊してはならないと、少しも動かさないよう注意して、 持ち主の方へと返すよう両手を突き出した。]
(27) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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見せてくれてありがとう。 それじゃあ、私の宝物も見せるね。
[美しいものを見せて貰った喜びに舞い上がる。 そうして巾着から取り出したのは、大きさで言えば人の眼球ほどの2つの珠。 白っぽいのと黒っぽいのと差はあれど、真珠のように輝いている。 そのうちの白い方を彼女の手のひらに乗せてみる。]
私ね、自分が蛇の妖だって知ってるんだけど、今のこの娘に取り憑く前の記憶が曖昧なの。 この珠は昔から持ってた事は分かるんだけど、物知り爺に聞いたら、
「お前の妖力にしては不相応なものを持っている。」 「譲られたか、盗ったか、何れにせよこれが扱えるのなら、お前は蛟の眷属だろう。」
って言ってたの。 だから身を守る為に大事にしないさいって。
[彼女に渡した珠から透明な水がしゅるりと立ち登り、珠へと引っ込んだ*]
(28) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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─ 翌朝 ―
[ふわぁん、と。 まるで低い位置を漂う雲のように。 煙は何かを形どることもなく京の空にあった。]
がおぉう。
……。
龍も、色気も。 むずかしいぃなぁ。 上手くけむけむで真似たいなぁ。
[昨日会った妖>>22曰く、愛らしくは、あるらしい。 けれども愛らしさと、色気の違いは、煙には分からない。]
(29) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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うまぁく真似て喜ばせたいんだぞぅ。
[煙を「言葉、言葉」と最初に呼んだモノは。 形を変えるととても喜んでくれた。
それを思い出し、昨日の妖にも言ったのと同じ独り言を呟いた。]
(30) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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[ふわりと風に乗って、昨日よりも赤い花弁が空まで届く。]
人攫いにぃ、人喰い桜。 見ぃつけたらぁ。
喜んでくれるかなぁ?
[血まで香るような気のするそれを。 ぺいっと煙の範囲から放り出し。 煙は一筋の細い雲、龍のような姿を取って、空を泳ぎ出す。**]
(31) 2018/11/08(Thu) 13時頃
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− 深夜・六道珍皇寺 −
[深夜、月が煌々と照らす六道珍皇寺の庭に降り立つ一羽の烏。 それが桜に近づけば、ばさりと翼の音を立てて弾き飛ばされた。]
やるなぁ、住職はん。 使い魔如き軽く弾くんか、面倒くさいもん張りおって生意気な。 [使い魔の目を通して周囲を確認する。 結界は極狭く、それ故に強力なもの。 それをどうにかするならば。]
(*2) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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手っ取り早いんは死んでもらう事やろなぁ。
(*3) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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[結界を張った主を殺してしまう。 それが早いし確実だろう。 だが、住職が殺されたとなれば邪魔をしてくる者もいるかもしれず。
それなら、それで暫く楽しめそうだと笑みを浮かべた。
何よりも退屈が嫌いだ。 長生きの秘訣は適度に刺激を貰う事。 だから今回の遊びには期待しているのだ。
邪魔をしてくる者があればよし。 なくとも冥府への扉が開けば愉快な何かが起こるだろう。
男は別にどちらでもよかった。 ただ男が楽しめればそれで目的は達成なのだから**]
(*4) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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─凛と。へいも屋にて─
[喰べた後の姿を見せられないというと、凛はへいも屋に部屋を用意出来ると言ってくれた。>>17 それには首を振って遠慮しておく。]
申し出はとても嬉しいけど、 うちの店の者をやって京外れのあばら屋を手入れさせるつもりなの。 そこに「京に要らない人間」を1人連れてきて欲しいの。
[久しぶりに人間を食べられることを想像して2つに割れた舌が出そうになるのを、袖を口元にやって凛の前から隠す。]
ここにお邪魔すると、不用意に私の変化を見てしまうものが出るかも知れないでしょう? 私、そういった姿を見たものに容赦はしませんの。
[蛇娘は繊細な神経の持ち主である。]
(32) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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[手付けのブランデーも喜んで貰えたようだ>>18 彼女がいい品というのだから、美男がいいな。 でも色男過ぎると逆に喰べづらくなるので彼女の選択に任せるつもりでいる。 人間が商売相手にも商品にもなるのだから不思議なものである。]
では、準備もあることだし、今から7日後でお願いしていいかしら?
[詳細な注文を終えれば、伽耶はへいも屋にきた手土産に菓子を買って帰るだろう。 その中に黒い蕩ける菓子はあったか。
この時は7日後が来る前に六道珍皇寺の緋桜の件でそれどころではなくなるとは、思ってもみなかった────**]
(33) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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/* 首無しです、と宣言しつつ。 ダミーキリングしたい人がいなかったら僕がいってついでに表で首無しCOしてもいいかなと考えてます。 割とプロローグから赤希望透けてたと思うんで潜伏しなくていいかなと。
(*5) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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/* 琴も首無だぞ! ダミーキリングは琴はこだわらないから、おまかせするんだぞ! がおーがおー
(*6) 2018/11/08(Thu) 13時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/11/08(Thu) 17時半頃
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/* 私も首無しです 蓮さん、ダミーキリングお願いします
(*7) 2018/11/08(Thu) 17時半頃
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― へいも屋にて伽耶と>>32>>33 ―
ん、7日後ね。 了解了解。
[京外れのあばら屋と聞くと。 頷いていた。
さてさて、どんな人間を見繕って連れていくか。 なるべく悪人で、それでいて色男が良いだろうと。
この時は彼女同様に。 その頃が大騒ぎになっているだなんて。 知る由も無かったのだが――*]
(34) 2018/11/08(Thu) 20時頃
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[さて出向こうというところで、 腰を立てたのがいけんかった ぎっくり腰…ではなく、 昨日走り回った反動がやって来た。]
あだだだ…… 慣れん事をしてもうたわい。
[曲がった腰と足に蘆薈、生姜、花薄荷を 煎じ練った薬膏を小間使いに塗ってもらう。
歳を取ると遅れて痛むからいけない。 昨夕のうちに按摩を呼び止めていれば>>0:219 跳ねっ返りも幾分和らいでいただろうに。]
(35) 2018/11/08(Thu) 20時半頃
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[なに、天狗爺の好色理念も大半ではあるが この歳では如何なる生薬も精力にならない。
不埒に手を出すまでには至らず>>0:234 儂は脱がんがおぬしは羽織を脱いで施術をと宣ったり 小袖の下を妄想してせいぜい鼻の下を伸ばしたり 鼻血を垂らす程度の害悪でしかない。
さりとて若い頃は―――]
はぁ……あと200年…いや300年若ければのう 目隠し鬼やとらとらで一晩遊びほうけても 屁でもなかったというに……。
[年甲斐もない追いかけっこの末路に苦しむ爺より 年寄りの昔語りに付き合わされる上、 せっせと薬膏を塗る木葉天狗こそ一番気の毒かもしれない 天狗の縦社会は非情であった。]
(36) 2018/11/08(Thu) 20時半頃
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[腰を叩かせ、葛湯をいただき、 薬膏が浸透するまで身体を休めれば いくらかも塩梅は和らいだ。
出歩くにも今の大きさより大きく身を変えるは 歳のせいかしんどく、童子の様相で廃寺を発つ。 短き足は酒屋を目指してはいるが、 足腰の重さが常より相俟って牛歩の歩みゆえ、 京の町をゆるりと眺めるも天狗爺の日課。
時折立ち止まり、耳を澄ます。 神隠しの噂は変わらず立てられていた。]*
(37) 2018/11/08(Thu) 20時半頃
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― 六道珍皇寺 ―
ふ わぁ り …… ?
はふんっ……っ!?
[人喰い桜であると噂の件の大桜。 緋色に染まるそれを近く、いっそその花の中に紛れ込もうと近づいて、煙は結界>>#0に思いっきり弾かれた。]
(38) 2018/11/08(Thu) 21時頃
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[思わず煙は形を無くして霧散する。 参拝客がなにか声がしたようなと、不思議そうに空を見上げるが、そこにはちょっと変な動きの煙が見えるばかり。]
結界、かなぁ? 前はなってなかったようなぁ?
ふむんふむん、近寄れないならぁ仕方ない。
[当のくるくる暫く結界のあるらしき場所を回っていたが。 やがて諦め、そこらへんでふわふわしだす。]
(39) 2018/11/08(Thu) 21時頃
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― 翌朝 ―
[陽の光が瞼を差して痛い程に眩しい。 眩しさに目を片手で覆いつつ布団から起き上がり伸びをした。]
んー……ねむい。
[ふわ、と欠伸を噛み殺せば目の端に涙が滲む。 昨夜の夜更かしが少々祟ったのだろう、眠くて堪らない。 別に朝に弱いわけではない。 これでも太陽の化身と呼ばれる身であるので陽の光は力となる。 どちらかと言えば夜の方が弱いぐらいだ。 烏は夜目が効かないから闇は苦手なのは当然と言えようか。]
(40) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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― 翌朝 ―
……何この妖気。
[六道の方から感じ取れるのはあからさまな妖気。 一人呟いた言葉に応じる様に。
髑髏と一つ目小僧も外へとやって来ていた。]
……貴方達も感じるでしょう? この力。ただごとじゃないわ。
[そうして、遅ればせながら。 唐傘も手元にやってくると。]
ちょっと様子を見てこようかしら。 まずは偵察だけ……ね。
[なら、自分と唐傘だけが身軽だろうと。 そう言って笑い。]
(41) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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[冷たい水で顔を洗えばようやっと目も覚める。 目が覚めて頭がすっきりと覚醒すれば空腹感を覚えた。]
朝ならこぉひぃやんなぁ。 爪輔はん起きとるかな。
[こぉひぃを飲みに行こう。 起きていなければ違う店に行けばいい。 散歩がてらに噂話を聞いて回るのもいいだろう。 最近の京の都は噂が飛び交い面白い。]
やっぱり泰平よりも動乱やんな。 退屈は僕を殺す。
(42) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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だからちょっとばかし仕掛けてもええんやろねぇ。
(43) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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[楽しそうに笑みを浮かべてそう呟けば。 ばさり、ばさりと大量に飛び立つ烏達。
指をぱちんと鳴らせば烏はその身に火を纏う。 それらが京の都中に散って。 無差別に人や妖を襲っていく。
人々を脅かしたり服を焦がしたり。 それが過ぎれば時には人間丸ごとこんがりと燃やしたり。 幸い今は火事は起こっていない。 大火災が起こってしまうと面白くない。 どうせ京が壊滅するのならば、火災よりも魑魅魍魎に侵される方が楽しいだろう。
人々は突如現れた燃える烏の群れに右往左往する。 その様を楽しげに眺めながら男はこぉひぃを飲もうと根城にしている家を出て。 悠々と都を闊歩している*]
(44) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/08(Thu) 21時半頃
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― 六道珍皇寺へ ―
[凜は基本的に、まともな道は歩まない。 裏道や、或いは川を飛び越えていき。
果ては、唐傘を掲げると風に乗る要領で飛んで行くのだ。 結果としてそれなりに目立つ行動にはなるのだったが。 そんな事も言ってられないだろうと。]
……結界?
[寺の中には入れるだろうが。 肝心の櫻までは行けそうもない。
さて、どうしたものかと思案して。]
(45) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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/* ダミーキリング了解。 更新前後くらいに落とします。 あ、妖精さんがやりたいなら妖精さんがやってもいいので!
(*8) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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昨晩なぁ、桜見に行ったんやけどな。 えらい堅牢な結界張りよって、面倒くさい事なっとったわ。 僕は結界破りなんて器用な真似出来ひんしね。 もう住職殺してまおうかなって。
住職殺されたら流石に騒ぎ大きゅうなるやろけど。 でもそろそろ本格的に動いていい頃やし、別にええかなって。
まあ、あの坊さん用心深そうやからねぇ。 夜にでも奇襲かけるわ。
[男は”仲間達”へ一方的に語りかける。 その声は楽しそうに弾んでいた。]
(*9) 2018/11/08(Thu) 21時半頃
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