276 【素桃村7】四月と、春に焦がるる白い羽根
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[そうして、トントン拍子に進んでいく後日の飲み会企画を立てながら。>>629]
「恋人」か。 なんか、不思議な気分だな。
[もう少ししたら、誰かと恋に落ちる、なんて。 まだ実感が湧かないまま、スマホを引っ張り出せば連絡先を二人に教えておこう。*]
(681) 2020/03/29(Sun) 22時半頃
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── そうして ──
[再びそっと会場を抜け出した先は、中庭の片隅。 ジャケットのポケットに手を突っ込み、大きく深呼吸をひとつ。]
…………よし。
[ポケットから出した左手を翳せば20数年ぶりに現れた弓は、記憶よりでかかった。 恋矢を打つことから避けていた間も、自分の中で身体に合わせて成長してたのだとわかれば、なんとも言えない気分になりながら。
集中して瞼を閉じれば、伝えられた二人を思い描く。 右手をかざせば、鈍い銀色の矢が二本。 それらを束ねて弓に矢をつがえ、空に放つ。
息を止めて待つ、緊張の数秒。
矢が二つの薬指に命中し、一瞬光の輪になって消えていく気配を確認してから。 ゆっくりと、目を開ける。]
(685) 2020/03/29(Sun) 22時半頃
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──どうか、 たくさんの幸せが彼らの元へ、訪れますよう。
[淡い花びらが舞う青空を見上げて、そう願った。*]
(686) 2020/03/29(Sun) 22時半頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/03/29(Sun) 22時半頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/03/30(Mon) 00時頃
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── 会場内 ──
[ドリンクコーナーに行けば、スタッフに適当にあるものを自分で混ぜてもいいか聞いてから。 アップルタイザーとシナモンウイスキーを2:1の割合でグラスへ注いでいく。 なんとなく手持ちぶさたなのもあるし。 カクテル作りは香料の調合に似ていて、落ち着くのだ。]
そういや、恋矢って刺さったら どれくらいで効果出るもんなのかね。
[すっかり、打つ方ばかり考えていて。 打たれる方のことは考えていなかった。 痛みはないだろうけど、さてどんな形状の恋矢が自分に刺さってるのやら。]
(728) 2020/03/30(Mon) 09時頃
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[マドラーで混ぜた液体に辛口のシャンパンを注いで更に混ぜれば、アップルサイダー・ミモザもどきの完成だ。 味見を一口。出来上がったグラスを手に、壁際へ。
ここに集まった恋天使達が、相談できる仲間でもある、と改めて気づいたのはさっきのボーイズトークの終盤で。>>723>>727 勿論と力になると、二つ返事で頷き。 何かあれば頼りにしようと心に止めておく。]
……………。
[あとは、その時がくるのを待つばかり。 時間まで壁に背を預けてグラスを傾けながら、ぼんやり会場内を眺めていた。***]
(729) 2020/03/30(Mon) 09時頃
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