219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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(本来の剣閃よりも可笑しな方向に 打ち込まれた短剣は、脇腹にずぐり、と埋まった。)
[弾み。 制御の箍を超えた、 少女らのか細い首を捉えた浮刀が、
───意思を持ったように、 彼女らの首を横に薙ごうとした。]
(唖、と思う暇も無い儘、───滑らかに。 引かねば両断をするような、火勢で。)*
(132) 2017/06/20(Tue) 01時頃
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(>>@76 最初は、異物感。 次いで来るのは、湧き上がる熱のような、 最後に、全身を回る痛みは ”何の痛み” か。
─── ”一度目” で無い筈の刃疵は、 けれど ”一度目” に覚えなどは無く。)
[咄嗟にしゃがんだ双つ頭。 抜かれた力に、空を斬る刀に安堵をする暇も、 そのような事を考える思考もみな、停止した。
ぐ、と再び灯された、少女らの足の力が奏でた、 蹴り出した混凝土の音も何処か遠くさえ感じた。
大人よりずうっとのろまな足音も、 その、次に切っ先を向けられたの為らどうするのだ と、言いたいくらい無防備で、華奢な背も。]
(134) 2017/06/20(Tue) 02時半頃
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…… 待っ、 ───、
[追いかけようと伸ばした掌から溢れた白刃、 少女を捕まえられなかった二対の浮刀、 皆な、はららと血色の花弁に成って──散って往く。]
( ……とめどなく赤を零し続ける怪我では 見開いた玻璃が追おうとしても届かず、 足の縺れて、下駄は滑稽な音を奏でるばかり。
───届かない。 )
(135) 2017/06/20(Tue) 02時半頃
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( ……臆、 痛みなんて無いほうが、好い。 ─── ほんとうに。 )
(136) 2017/06/20(Tue) 02時半頃
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[数日前。 駅の前で耳にした話が ふ、と駆け巡ってくのは何故やら。 群衆の目がない事はこの時ばかりは助かりながら、 カタミ薬局よりもやや上のミラーズロードの中途。
流れ出す緋色を戒めるように、 緩めた帯をきつく、締め直した。 ──黒地に滲む赤の目立たなさに安息ひとつ、 肺から吐こうとするだけで、ずぐずぐと脇腹が痛む。
「きみらは、その手でひとを殺して迄。 生き帰りてえ、と思うのか。」
詰る心算でも、責める心算でも 殊更、説法ですらない、純粋な興味を浮かべかけた 問いは空に浮いたまんまで、
─── 傷口の熱が、掻き消した。]
(137) 2017/06/20(Tue) 02時半頃
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( …断ち切りそうになった命が留まった、 椿の華が、落ちなかった。 その事に覚えた虚脱感と言うものを、 ぼう、と、考えて、───。 )
[ 今、真に無防備なのは誰なのやら、と。 (ひとか、けものか、襲われでもしたのなら、) ───── 考えて、にがわらった。 ]*
(138) 2017/06/20(Tue) 03時頃
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( ……それを見越しでもしたように、 >>140聞こえたかれの声には思わずに ───苦味を増しざるを得んだろうよ。 )
[是が電話のようなものとは違って好かった、と、 ひとめを憚らないからこその建物の影。 路上に腰を降ろしながら、心底思うのだ。]
(これも、明日迄の辛抱。 凌げれば、なんでも無いこと。 ……でも、知っちまったら、かれはまた。)
[なんでだろう、なァ。 輝久でも無くても、心配されちまいそうな事くらいは。 分かってしまったもので、なるだけ念話には 伝わらないよう、痛みを押し殺して、──。]
(141) 2017/06/20(Tue) 03時半頃
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『……あ? 取り敢えず北のほうに向かってみようと している最中だよ。
───きみは。』
(無駄な抵抗にも、程がある。 嘘は吐いてはねえが、曖昧に場所を濁した。 >>140きみだけじゃあなく、この身に怪我を 負ったときも曝されちまう、──なんて知ったら。 昨日の土竜でも思い出して、埋まりたい気持ちに なるには違いないんだろうが、──……。)
(142) 2017/06/20(Tue) 03時半頃
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( ……ふ、ッ と、何となく。 )
『変な事聞くみてえだけどさ。 きみはさ、他所様を手にかけて迄。 ───生き返りたい、と思うような事はあるか?』
[「何となくだよ、何となく…。」
取ってつけたように空を仰ぎながら、 然の返事が何うであれ、此処に腰掛けるのは小休止。 ──それ以上の意味合いなんてのは、無かった。]
(かれを帰すのだけは、 我儘だとは言え諦めちゃいけねえ気がして。 その裏で、── …… 臆。 是は未だ、秘しておこう。)*
(143) 2017/06/20(Tue) 03時半頃
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(きみであればきっと、隠し通さねないだろうと思う。 けれども、かれであれば如何して、
────隠し通せると思ったのだろう。)
[二重合わせのように張り付いた 能く似た顔の面影が、糊が乾いたように剥がれてゆく。]
(……其処に を覚えたとしても、 其れは、かれにとっては迷惑しかないだろう。 臆、迷惑、ってのは今更だっけ、なァ。 )
(171) 2017/06/20(Tue) 16時半頃
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(彼を生かさなければならない と言う使命感と。 いっそ、あの儘殺して貰えれば、と言う思いと。 厭厭、ひとの首を手折ろうと思ったあの子らを、 見逃す義理だても無かっただろうに、と思った 悪魔じみた囁きと、人としての義と、 今更湧いた空座への在り様と───…
……臆、面倒くせぇなあ。)
[………相半は矛盾に、矛盾は虚構に。 ぐるぐると渦巻いた暗澹は玻璃の闇を深め、 考える事を
”諦めた”
のでは無い。 …投げ棄てた。]
(172) 2017/06/20(Tue) 16時半頃
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( 縛られていたのは己。 縛っていたのは誰で、 縛られに行っていたのは誰か。 己を、逃げられる糸で雁字搦めしていないか。 その蜘蛛の糸は天上へ昇るものか、 蜘蛛の巣か、見分けくらいつくだろうに。 )
[積み石を、積む。空白の過去の過ちには気づけない。 そりゃあ、然うだ。───そもそも、”無い”んだから。]
(173) 2017/06/20(Tue) 16時半頃
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[帯で隠しても、混凝土に溢れた赤華は消せない。 布地に散った赤染みは消えない。 一見では分からなくとも纏った鉄の匂いは 消えないのだから、無駄な努力だ、と考えるだけの 思考も、鈍った頭では回らない。]
[……>>162かれの言葉が聞こえた。] [渋るような間が、一寸。疚しい事がある、と。 自白するに等しい間だと、我ながら思った。]
『 ……。 ───臆、 良いよ。 』
(174) 2017/06/20(Tue) 16時半頃
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( 風に触れさせた吐息でも無いのに、 薄っぺらく延びた返事を雑破に搔き消すよう。 重ねた問いかけは、──少々、意地悪だったか。 )
『 ……今は? 』
[>>165 飲み込まれた言葉の尻尾を追い掛けた。 添えられた最もの疑には、『何となく』、を繰り返す。 出来る限り冗句の体を繕ったものだが、 きみのエントリー料は迄は知らないからこそ 下手に程があるんじゃねえか、と思った。]
(完全な面を被るには、被れていたころには。 演じていたころには未だ時も年も足りていない。 あの幼子らのことを、言えたもんじゃあない。)
(175) 2017/06/20(Tue) 16時半頃
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(それでも。此方に来ると言うので在れば いつ迄も立ち竦んでは居られないもので、)
虚勢で立ちあがる二本の足に鞭を打ち、 から、と音ばかりは涼やかな下駄の音に全てを秘した。 着物を正して、短くも耐え忍ぶには長い掌を見下ろし、 嘆息を溢せば、───臆、逃げちまおうか、と。]
(鬼ごっこの役者でもねえのに、 かれに見つかる前に行こうとした北に足を転がす。 ……それも、>>164無駄な努力。)
[安堵する息の音色。 振り向けば、(互いに疵を匿す、)かれのすがた。 こうも少年から相対していても相手のばかり。>>162
其れが真に相手の望んでいることとは限らないのだから、 これが見世であれば滑稽極まりない、と 観衆は思うのだろうが、残念ながら此処はうつつ。]
(179) 2017/06/20(Tue) 17時頃
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[男は自らの間抜けさにも気付かない儘、 混凝土の上の血痕を有象無象の雑踏に 紛らわせるよう一歩の間合いを埋めながら、 まじまじと見詰められる>>164瞳に───…。]
( ……出来る限りの涼しい顔を演じて、 )
─── なんだい、そんなに見て。 …………塵でも着いてんのかね?
[痛み続ける ”何某か” の疵を隠しながら、 脇腹の熱を冷ますように風を浴びれば、逆さに染みる。 寄りかける眉根を離す事に意識を手向けながら、 「ミッション、きみは分かったか?」なんて ゆる、と亦、なんでもないように首を傾げて。
──そそくさと場を離れるよう、 追い越すように、先んじようとしたのだった。]*
(180) 2017/06/20(Tue) 17時頃
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『 ……そうかい。 』
[隠せている筈なのに、 見透かされている。>>181
逡巡した思考にも似て、 うちに孕んだ矛盾めいた現状を知りもしないからこそ >>182(既に歩み出されていた足なんか知らないで、) 詰まった音を逆撫でるような問いを送った。 少しでもその足が止まればいい、と思った。]
( 正解なんて無いような意地悪を放り投げても 歯切れの悪さが歯止めになる証明なんざ、 ─── …… 何処にもねえのにな。 )
(192) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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( 卑怯者は。 卑怯だと思わない。 そも、卑怯なのは、己の問いのほう。 )
『 別に、そんなんじゃねえよ。 唯、──生き延びても、 ”生き返れなかった”人間は。 ……どうなんのかなァ、って具合に ちょいと考え込んじまったもんで。 』
[>>183 青年が意識していないのだろう、 素直に呑み込まれた言葉から帰ってきた応えは 時に、悟っているのでは無いかと思うほどに 硝子片の断片めいて鋭く、突き刺さる。]
(193) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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(──輝久なら、紛う事なく気づいているんだろう。 >>182いっそ咎めるなり、或いは知った上で。 別の節介を焼いたかもしれない。
けれど、”僕の全く知りやしない”彼の青年は、 それを気づいて言ってんのか、分かんねえから。 つい、と、はぐらかしちまうのさ。)
(194) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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[臆、誤魔化すのは。 未熟な嘘で騙すのは、己の体だって同じ。 本来は蹲っちまうほどの怪我でさえ、
(未だ、…こんくらいなら、動けるだろう。)
思い込みで騙して。 思い込んでは、騙って。]
( 間違いなく最善どころか、 帰してやろうと思っているはずの かれの足を引っ張るのだとしても。 )
[───触れれば手折れそうな白椿にも似た、 (友と違って、その腕の力さえも分からない、) 彩が摘み取られずに、自分であった事を歓ぶだけ。]
(195) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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[相手の為、と偽って。 我を、我儘を通す事を諦められない自分に、 (”互い様”である事でさえも見つけられやしない儘。) 早早と先んじて仕舞えばわからんだろう、と、 浅はかさでひとたり、すれ違う。]
(>>184鉄の香が、移る。)
[振られた白銀に ”じゃあ、何で──、” と 言わんばかりだった玻璃が────凍った。]
……… ───── 。
(196) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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(是が、例に因って”友人”であれば。 観念したように手のひとつ、上げられたんだろう。 けれども”見知らぬ者”に弱みを見せたくなかった、 道化の如き芝居の───止め時を知らなかった。)
ははっ、怪我ってのは。何の事だ。 僕は大丈夫だから、─── ……。
[疑問と謂う名の通せんぼ。 それを無視して、無理矢理通って仕舞おうとした 天罰のように、怪我の所為で縺れた足が 何も無いはずの地表に、引っ掛かった。 その弾みで、傷口が叫びを上げた。]
──── ッ、
(197) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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[その儘、普段なら食い縛れた筈の足が、 重力に逆らえず、儘、力に従って倒れる。 無意識に脇腹を庇うように伸ばした腕が帯に触れ、 ───仄かに擦れて覗いた布地の色は。
……藤色では無く、緋だ。] ( ……慌てて立ち上がろうとして、 一瞬遅れて気づいて、気まずげな顔をする。 ──そも、隠し通せるようなもんでは無いのだ。 )
……駄目か。
[ぽつ、と、俯いた儘でぼやいた。 のろ、と混凝土に手をついて、側のガードレールに 着く手を移してから、痛む怪我の重さに反した軽さで へら、と笑って、─── ]
(198) 2017/06/20(Tue) 20時半頃
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(───見えた傷口に、そッ、と蓋をする。) [擦れた帯の位置を怪我を隠すよう、──戻した。]
嗚呼。 ……問題ねえから、行こう。
(血が流れるたび、 夢幻とは違った朧に眩む頭でそれでも尚、 急かすように、然う、と促した。)
[他者の怪我を死んだらと終わり、とでも謂う癖に。 己の怪我では立ち止まらない此の足と云うのは、 無理矢理座らせられるか留められない限り (或いは終わらない限り、)
───困った事に、 制止を聞こうともしないもので。]*
(199) 2017/06/20(Tue) 21時頃
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( >>225場所を詐れたってのに、 然うしなかったのは、何でだろうなァ。 ……僕にも分かんねえ事だったが 片隅で疚しさがあったから、──かもな。 )
(256) 2017/06/21(Wed) 00時頃
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[花は、手折れば折れるもの。 近づいた羽蟲を喰らう食虫花程の逞しさなど、 あるように見えたとて、虚構のガワでしか無いのだ。]
(……内側に渦巻く澱は、其れに良く似ていても。)
[>>236よもや、信じられているとも、思わない儘。]
(臆、けれども。 知ったら知ったで、僕は斯う思うだろう。 ──── ”其れで良い” と。)
(257) 2017/06/21(Wed) 00時頃
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[──やもすれば。 ずうっと夢を見せて来てくれた彼に この段に置いても、信じて居ないとも取れる 我が儘を抱くがまゝ、先んじようとして。
(>>242伸ばされかけた手を、 気遣いのよに留める言葉などとかすら、 逃げようとした戒めのように───、)
体を崩すうしろ、 自らの疵さえ隠す事に必死な男が、 傷むかれの臓の事など如何して気付けるものか。 >>246遅れてやってきた息呑む音にせいぜいが、 臆、やってしまった、── と思うが関の山。]
(266) 2017/06/21(Wed) 00時頃
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はは、
(……かれの心配も。>>246 かれへの有難さや申し訳なさより、 醜態を晒した自己への嫌悪に変わる。)
……気遣わせちまって悪いな。 ああ、無理はしない。
[ ─── "約束する” とは言わない。 ]
(270) 2017/06/21(Wed) 00時頃
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[(疵を噛み潰す為に、) のっぺりとした笑みの仮面を貼り付けて、 ”他人様”に向けるような不確かな肯定で、強がった。]
( ……きっと。 もし記憶が在った処で、 同じ事をする。同じ虚勢を張る。 )
[>>250 抱えられるなんて申し出が出た日には、 目を見開いて、
「──幾ら参加者以外には見えてなくとも、 そんな情けねえ真似させらんねえよ」
なんて笑って、首を振ったに違いないから、 青年の見当は少なからず間違っていないのであった。 ──臆、奥で強行手段を考えられてるなんてのは、 男には存ぜぬ噺。]*
(273) 2017/06/21(Wed) 00時頃
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─ 北エリア / 九想屋・広場前 ─
( 喪った血の分だけのふらつきを 下駄で踏み殺して、辿り着いたのは 九想屋の建物が聳える──その手前の広場。 )
[>>244>>271 真先に見えたのは”黄色い観衆”どもより何より、 デッキブラシを構えた少女と、 ぐる、と大空を旋回する黒い影。 昨日も見た少女にはた、と、玻璃を留めた。]
(279) 2017/06/21(Wed) 00時頃
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