29 Sixth Heaven
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接続させたくない、と 法を美徳とするあなたが思うだけの理由ですね。
[其れこそ、自身の破滅が容易に予想出来る。 始末される末路まではわからずとも]
ええ。 どうか、任を終えて戻る際にお願いします。 若し、出来るなら
[浮かんだ思考は、自分本位なもの。 口を噤む]
(225) 2011/04/20(Wed) 11時頃
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―待機室―
…………
[沈黙。 世界の打撃を承知のうえで、接続させたくない理由。 一個人の始末よりも大きな何かを想像してしまう。 身が震え、メインルーム映る壁を振り返る。 其処に人影は無い。 トニーは、コリーンは あれからどうなったのか。 首を振って、スティーブンへ向き直る]
スティーブン 貴方に家族は、いらっしゃいますか。
(231) 2011/04/20(Wed) 11時半頃
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ご両親が健在というのは、良いことですね。 私の両親は孫の顔見る事なく天に召されました 若し貴方に先を約束した方がいらっしゃらないのであれば 若し貴方が私の家族と会って好意を持ってくれたなら
[眉を寄せる。 複雑な心境]
いえ 貴方には貴方の人生があるのですし 強請はしませんが…… たまに妻子の様子を気にかけてやって貰えたらと。
(233) 2011/04/20(Wed) 11時半頃
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本当は、他人に頼むことではないと 理解しているんですよ。 それに
[長椅子から立ち上がる。 温もりが消える事にパピヨンが縋るなら 手を差し伸べ、繋げておくよう気を配るが]
此処へ来てから私にも 傲慢なり嫉妬なり、そういった感情があると 自覚しました。 厭なものですね、愛するものを他者に委ねるしか出来ぬとは。
あなたは 器を接続させたくないと仰るけれど ……それで、具体的にはどうやって抗うおつもりで?
(240) 2011/04/20(Wed) 12時頃
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意思を確かめる? [立ち上がり、視線が見下ろすものとなる。 表情を歪めて薄く嗤った]
器の意思など。 自ら望んで繋がれたいと思うものが居るでしょうか。 そんなものが居ればそれこそ 主の忠実なるしもべといえるでしょうね。 望んで繋がれたいなんて思わない私は 使徒として失格です。
器の意思は 諦め、自棄、偽善、自己犠牲、興味、侮蔑、陶酔感、使命感 そういうもので構築されていますよ。 どう選んでも茨の道なら 繋がぬようどうやって向けようと言うのです。
[器の意思といいつつ、全員の意思が同じでは無いだろう。幾つか重なるところはあったとしても。 見下す視線が鋭く細められた]
(243) 2011/04/20(Wed) 13時半頃
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[ため息、ひとつ]
これは、あまりに…… 器が「かわいそう」ですか? 憐れみ同情することは、対象を見下す行為に繋がるそうです。
[そう謂う思考が浮かぶ自分を 内心で恥じる気持ちは、此処へ来てから大分薄れかけている]
私達器に対してあなたが思う気持ち それは、どのようなものでしょう。
(248) 2011/04/20(Wed) 14時半頃
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そうですね。 ただ静かに、暮らしていただけでした。 何故このような試練を与えられたのか ……未だ納得出来ているわけではありませんが
[口元には薄っすらと浮かぶ笑み。 自虐的とも見える]
この世界を壊す度胸が、私にはありません。 約十年――…永遠にも聞こえる任期ですが 終えれば自由になれる なら、享受するより他ないでしょう。
[任期を終える時、確かに自由は訪れる。 魂そのものの解放であるとは、未だ知らぬ]
(250) 2011/04/20(Wed) 16時頃
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…………スティーブン
[言いかけて止めた男を見る。 彼が何かを知っている、ということを知っている。 聞き出そうとは、しなかった]
器の任期は約十年だそうですね。 けれど、管理者は? 果たしてあちらで負の感情をぶつけられる立場に居て 十年の歳月を耐えられるでしょうか。 実際、マーゴとペラジーの管理者は、交代の時期を迎えている。
ねえ 私は貴方達こそ、哀れに思いますよ。
(252) 2011/04/20(Wed) 16時半頃
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―待機室―
いいえ、失礼なのは寧ろ私でしょう?
[哀れみ見下す態度を取った事を、しかし詫びはしない。 顔をそらしたスティーブン。 沈黙。 と、待機室に増える人の気配]
嗚呼、ブラザームピス。 お帰りなさい、さあこちらへ。
[立ち上がったまま彼らを迎え 座り込むムピスに先ほどまで自分が居た長椅子を勧める。 パピヨンから離れる為に視線をベルナデットへ向けた]
ベルナデットも、片付けご苦労様でした。 大切なお話があるんです。
[そう告げて、パピヨンの傍らを離れる]
(257) 2011/04/20(Wed) 19時半頃
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[けれど待機室から出るわけではなく、ただ少女の傍へ]
次回の接続で、あちらへ行こうと思っています。 貴女をつれてゆく気はありません。
[そう、切り出した]
(258) 2011/04/20(Wed) 19時半頃
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理由?
[首を傾ぐ。 少し眉を下げて笑った]
貴女の管理する器が色欲であることがひとつ。 貴女が女性であることがひとつ。 貴女が私の妻ではないことがひとつ。 貴女が未だ幼いことがひとつ。 ……あげていけばまだありますが
[間近にきて、見下ろす視線の先もまた、あお。 碧混じるその色を一度見詰めて]
私の傍に居ては身の保障が出来ません。 それが一番の理由ですよ。
(260) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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貴女の精神が未熟であるとは思いませんが 私が連れて行きたく無いという理由はご理解頂けたでしょうか。
[尋ねられた内容には、思わず笑ってしまった。 首を振る]
管理者となる者が貴女より幼い事は、稀だと思いますよ。 器よりも管理するものの方が、しっかりしていないと 希少な器をダメにしてしまう。 世界がそんな間の抜けた選択をするとは思いません。 それに 私は妻を此処に呼びたいなど、微塵も思わない。
(263) 2011/04/20(Wed) 20時頃
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剥き身の刃物がどれ程危険かは理解出来るのでしょう? 貴女では鞘になれないと、そう申し上げているんですよ。
[黒檀色が細められる。 少し、哀しげに]
――…ベルナデット
(264) 2011/04/20(Wed) 20時半頃
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―待機室― 理解出来たなら、荷物をまとめていらっしゃい。 明日には此処を出てゆくように [怒らせたとは思ったが 目論見はおそらく成功するだろう。 すり抜ける少女を一瞥し、首を振る]
幼い子。 共に行けば必ず傷つけてしまうでしょう
[続くぼやきは小さく小さく]
(268) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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……頭を冷やしてきます。
[短く告げて、部屋に戻る。 言葉通り浴室で水を浴びる為に*]
(270) 2011/04/20(Wed) 21時頃
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―個室6― っくし!
[水を浴びて、浴室から出たところでくしゃみをひとつ。 少女一人怒らせたとは思っていたが 妙な悩ませ方をしたとは知らぬこと]
……さて、困りましたね。 接続の件はどなたに言えば良いんでしょう [荷物の中から同じスータンを取り出して 着替えを済ませれば、見目は先ほどと何も変わらない。 鞄はその場においたまま、身ひとつで部屋を出る]
(282) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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―廊下― [カツン、と無機質な音。 足音は他に聞こえない。 待機室の他に此処にあるのは、個室と台所 生活施設に十二人以外の人影は無いようだった]
……私は、間違っているのですか?
[ひとり 問う声は低い]
(290) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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チャールズは、ベネットとすれ違うことなく、個室の並ぶ廊下を曲がり、台所へ。
2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―台所―
……やはり無いか
[台所など、普段入ることの無い場所。 自宅の其れとは大分つくりの違う場所を がたがたと漁ってはみたものの、目的のものが無い]
台所にあるものでも無いし 個室にも無いとなると……
[腕を組んで呻る]
(297) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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チャールズは、台所でがたがたと物色中。
2011/04/20(Wed) 23時頃
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―台所―
[見つけたのは果物の類。 少し考えて、レモンを手に取ったところで 外から声がした]
……
[食事を取ってからどれくらい時間が経ったのか もう次の食事の時間が近いのかと時計を探したが見当たらない。 振り返り、いつもどおりを装った低い穏やかな声を送る]
人違いですよ。 食事が必要ですか、フィリップ?
(313) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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―台所―
おや、マーガレットも一緒ですか。 仲が宜しいようで、何よりです ベルナデットに御用事でしたか? 彼女なら今頃部屋で荷物をまとめてくれているはず、ですよ。
[呼ばれた声の主が居るだろう場所を告げる 怒らせはしたが、連れて行かぬという意思は伝わっただろう。 まさか待機室で公開以下略とは知る由も無い]
……あなた方は、既知の間柄で 器と管理者として此処にいらっしゃいますが そのことを幸いと思いますか、不幸だと思いますか?
[ふと気になったことを問うた]
(321) 2011/04/20(Wed) 23時半頃
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―台所― 食事が必要でないなら、暴食は我慢なさい。 摘み食いはいけません。 ……悪阻は妻と一緒に経験しましたね、そういえば。 あの頃はやたら食卓がサッパリしたものに変わっていて
[二人してタオルを手にしている様子に 僅かに疑問を浮かべた視線を注ぎつつ いわゆるともづわりを経験した昔を思い出して、ふと黙る]
って、今は違いますよ。 手紙を書こうとペンを探したのですが、無かったので これをインク代わりにしようかと。
[彼らに告げることでもなかったなと クレパスの見つけられなかった男は、レモン片手に苦笑いを浮かべた]
(325) 2011/04/20(Wed) 23時半頃
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―台所― ええ……と、まあ 悪阻についてはおいおい彼から聞いておいてくださいね。
[マーゴの疑問系には苦笑いで答え]
ええ、荷物を纏めて地上へ戻るようにお願いしました。 私は次の接続で、向こうへ行こうと思っています。
[その表情を歪めながら告げる。 不幸ではない、と 幸せです、と 互いに言い合う二人を交互に見遣り、つながれた手に視線を落とす。 視線は此処に入ってから一度もあわせていないから 彼らの目元には気づけないまま]
(336) 2011/04/20(Wed) 23時半頃
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そう、レモンはインク代わりに使えるんですよ。 妻と子あてに手紙を。 [マーゴの疑問にはフィリップの問いかけが答えとなっている。 妻子宛の手紙は届くかどうか、怪しいが 伝えたいことがあったから]
(337) 2011/04/20(Wed) 23時半頃
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私は次回の接続であちらへ行こうと 申し出る予定ですよ。
[少女の顔色が曇ったのが、声音からもわかる。 頷き、穏やかな低い声をかける]
ところでマーガレット あちらに拘束具はあるでしょうか。
[しかし問うたのは不穏な道具のありか] 一人であちらへ行けば、恐らくつらいでしょうが 私の管理者を命じられた彼女は修道女にと育てられた子。 これ以上汚してはなりません
[既に脳裏では染めてしまってはいるが、せめてこれ以上はと 裏目に出ていることを知らぬまま、引き止めるマーゴの手を困ったように見下ろす]
(346) 2011/04/21(Thu) 00時頃
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―台所―
……接続を拒む方に託すか それとも、任期の短いだろう方に託すか
どちらが確実でしょうか。
[届ける方法。 言われて少し悩む]
(347) 2011/04/21(Thu) 00時頃
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……ならば、どうしろと言うんです。 何も知らぬ少女に世の慾を押し付けたらそれこそ 直ぐに限界が来るのは彼女でしょう
[眉を寄せる。 十分理解してはいる。 それでも、何処かで自分だけは大丈夫かもしれないと その感情は傲慢のひとつ]
共に行けば 必ず傷つけるとわかっていて、連れて行けと?
(355) 2011/04/21(Thu) 00時半頃
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嗚呼、あるなら良かった。
[動けなくするためのものがあるらしい それで十分だと頷いた]
器は遅かれ早かれ壊れるものでしょう 壊れたまま繋ぐことは出来ないのですか? 器として、生きていれば吸い上げは可能なのでは?
……ふ
[自分から壊れに行く そのとおりだと嗤う]
ベルナデットは怒って行ってしまいました。 今頃愛想をつかして出て行く準備でもしているかと……
[と、視線を個室が並ぶ方へ向け 廊下から覗くペラジーに気づく。 何時からいたのか]
(359) 2011/04/21(Thu) 00時半頃
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―台所>>358―
ああ、任期の短い方に手紙を渡すなら あなたかスティーブンでしょうね。 ……早く届けるなら一番は、ベルナデットに頼むことなんでしょうが 怒らせてしまったままですし
[レモン片手に首を振る]
(361) 2011/04/21(Thu) 00時半頃
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フィリップ。 どんな目にあうか、理解出来ていると 本当に彼女を見てそう思いますか。
[眉を寄せた男の視界を鮮やかな色が横切った。 よろめくと、手にしていたレモンがコロンと落ちる]
(367) 2011/04/21(Thu) 00時半頃
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ペラジー……? 誰を探していたのです。
[黒檀色はまるく見開かれる。 彼がひとり此処まできたのかと 転がるレモンを追いかけついでに廊下に顔を出してキョロキョロとあたりを見渡す]
お一人で来たのですか……
(368) 2011/04/21(Thu) 00時半頃
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