254 【突発R18】クイン・エルヴィニアの宮殿
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[キラキラしたもの、女の子らしいもの。 嫌いなわけじゃない。むしろ好き。
だけど、どうせ似合わない。 似合わないから近づけない。 せめて1人で生きられるようにと、いつか1人で生きられるように勉強だけは頑張ろう。
頑張ったところで兄は超えられないけれど、頑張るのをやめたら転げ落ちて行くだけだから。
せめて、世の中の邪魔にならない人間になりたい。 度重なる母からの否定の言葉は、自己評価を下げに下げて反抗心すら削がせていた。]**
(21) 2018/11/24(Sat) 19時頃
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[商売人にもいろいろなタイプがいる。 愛想の良い者もいれば、職人気質の頑固な者も。 器量の良し悪しも様々だ。 天使のような容貌のならず者もいれば、死神のような顔をした花売りだっている。
さて閑話休題。
ひらりと彼女たちの許へ飛んでいった蝶がそのまま花へと変じたのを見れば。 黒髪の少女が頬を上気させるのが見えた>>17
あの様子だと、彼方の世界には魔法は存在しないのかもしれない。 なんにせよ、彼女の表情が綻ぶのを見れば此方もつい、ほっと息を吐いてしまう。 そのまま扉を通り抜けようと背を向けたところで]
「あ、ありがとうございました!」>>18
[背に聞こえた大きな声に、 つい後ろを振り向けば、ぺこりと頭を下げる少女の姿]
(22) 2018/11/24(Sat) 20時半頃
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どういたしまして。 可愛らしいお嬢さん。
[聞こえたかは、わからない。 それでもそう彼女に一声かけて部屋を辞した]*
(23) 2018/11/24(Sat) 20時半頃
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あら、やはり貴女、ここの種族ではありませんでしたのね。 陛下がお呼びになった人間という事かしら。 貴女のような子が、ねえ……
[上から下までざっくりと眺めて、はたと気づいたように一礼した]
これは、不躾に失礼いたしましたわ。 ええ、私は人間ではありませんでしてよ。 ここには貴女達以外に人間はおりませんもの。
私はエルヴィニアを治めるエルフの貴族…と言っても、貴女達は彼方から来たと聞いておりますから、何の事やらわかりはしないかもしれませんけれど。
[豊満な肢体を包むドレスの上、頭の両側には尖った耳がついている。それが他でもない、エルフの徴。困ったような仕草を見せる少女をもう一度見て、少々考え、また口を開いた]
そう言えば、着替えてはおりませんのね。 ……まあ、良いですわ。私にはそうは思えませんけれど、彼方ではそれが正装なのかもしれませんし。 貴女を歓待する宴が間もなく始まるでしょうから、恥ずかしくない格好であれば良いのよ。 そうね、貴女が呼ばれたわけは、誰かから説明があるでしょうけれど。
(24) 2018/11/24(Sat) 22時半頃
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[そんな事を話しながら、彼女が一瞬とても驚いたように見えたので視線をやると、ノクスフィグラの姿が見えた。彼の種族とはあまり交流がないので彼がどのような立場にあるのかも良くは知らない。ただ、あれが本来の姿でないらしい、という事ぐらいは一応聞き知ってはいたのだけれど。 驚くのも無理はないな、と思った]
……あら。
[彼が立ち去り際、輝く蝶を紫の薔薇に変えて、髪に止まらせた>>15のを見て、目を丸くした]
彼も陛下に招かれたという事かしら。 ……まあ、悪い趣向ではありませんわ。あの見た目には少々不似合いなぐらいに。
[満更でもない、といった表情で呟く。傍らの少女は芍薬の花を咲かせている。思わず大声で礼を言うあたり>>18は高貴の者ではなさそうだ、どちらかと言えば純朴な、村娘の類に感じられた*]
(25) 2018/11/24(Sat) 22時半頃
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[宮殿内を散策してる途中にも、時折刺さるような視線を感じた。 女王陛下から招待を受けた証を刺繍した腕章がなければ、途中すれ違う者たちの視線は、もっと冷ややかなものであったことだろう。
今更ながら、随分と無理な条件をつけてきたものだ。 長老たちはよっぽど自分たちが蒐集した魔法技術と心中したいらしい]
(僕らとしては、そんなことは真っ平御免なんだがな……)
[魔術や知識等というものは、民のために使わなければ意味がない。 もしも自分たちの魔術をエルヴィニア用いることができたなら、今回のように国の存亡に関わるような事態に陥ることも、異世界から人間を召喚することもなかったかもしれない。 考えても、詮無いことではあるけれど。
本日何度目かの溜息の後。 廊下を暫く歩いていると、とある部屋を見つけた。
何やら困惑した様子で話しているその部屋のエルフたちに話を聞けば、女王によって召喚された異世界の少女が此方の用意した衣装を召してくれないとのこと>>11]
(26) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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ふぅん……。
[背格好からして、あの黒髪の少女であることは間違いあるまい。
先ほど出会った少女の格好を思い出す。 見慣れない、変わった衣装を着ているとは思ったが、まさか着替えを固辞していたとは想像もしなかった。
よほどあの衣装にこだわりがあるのかとも思ったし、或いは、あれが彼方の世界の正装であるのかもしれない。 それならばその意志を無下にすることもできないが。 とはいえ、この場に集まっているのはエルヴィニアの貴族階級やそうでなくてもある程度の力を持った者たち。 何かしら機嫌を損ねるような気難しい者たち――それこそ此方の父や長老たちのような――が、いないとも限らない]
(27) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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[衣装室の中を見回す。 少しばかり訝しげな侍女たちの目が気にならないと言えば嘘になるが、構わず]
では、このドレスを彼女へ。
[そう口にしながら手に取ったのは、胸元に贅沢にフリルをあしらった薄紅色のシフォンドレス。 ウェストを絞り裾が広がるように仕立てられたそれを手にすると、それを衣装係のエルフに手渡した。 衣装係の眉間の皺がより深くなるのを見て取れば]
そうだな……。 お節介な男からの贈り物とでも 言っておけば彼女も無下にはしないだろうよ。
[――おそらくは。 言いかけた言葉を飲み込みながら、此方に向けられた視線に苦笑しつつ。 そっとドレスに芍薬の花をあしらった髪飾りを添える。 これで、誰からの贈り物か伝わるだろうと、衣装係に言い添えるのも忘れない]
(28) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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あとは……。
[大ぶりの真珠のイヤリングと、三連の真珠のネックレス。 銀色のミュールはそれほどヒールの高くないものを。 恐らく見た目通りの素朴な少女であろう彼女はあまり華美なものを選んでも身に着けてはくれないだろうと思うから]
それじゃあ、よろしく頼むよ。 ああ、そうだ。 彼女がもし他の衣装のほうがいいというのなら 希望を叶えてやってほしいな。 此方としては無理強いもしたくないし。
ん、僕かい? 僕は……少しそのあたりを歩きたいからさ。
[迎賓室のあの空気が少しばかり戻りづらいとは流石に口にはできなかった。 とはいえ特に呼び止められることはないだろうし、後はあの衣装係がきちんと自分の職務を全うすることに期待しよう]*
(29) 2018/11/24(Sat) 23時頃
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えるゔぃにあ……エルフ? あっあっ、ごめんなさい、正装では無いんですけど……その、急に知らない場所で着替えるのが、気が引けて……。
[知らない地名、その種族名はわかったけれど。>>24 それにしては豊満な肉体な気がしたが、巨乳エルフだって漫画でよくあるし、そもそもそんなのエルフの存在しない世界での自分のイメージなのだからこちらは違うのかもしれない。 だが、着替えていないことを指摘されれば恐縮しながら頭を下げた。
実際、知らない場所でいきなり脱ぐのは気がひける。 それに、自分には決して似合わない気がした。
スカートだって、制服のそれが精一杯なのに。
恥ずかしくない格好か、と思えば、慣れている格好だから良いのだけれど。 そも、そんなに畏まった場なのかどうかもあやふやだ。]
(30) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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……ええと、私は日本に住んでた、にとかなえです。 あの、どうして私は………ここに、いるんでしょう。
[誰かから説明がある。>>24 そう説明されても、やはり出来るなら先に知りたいものだから、そんな風に問いかけていた。 芍薬の花を手にしながら。 美しい薔薇が似合う女性へと。
……貴族と言われても、そんなものとは縁遠い自分にはいまいちピンと来ていなかったから、出来るだけ丁寧な言葉を使おうとして結果辿々しくなってしまったが。]
(31) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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[そんな風、問いかけていた矢先。 先程自分に衣装を着せようとしていた別の誰かが再びドレスを持ってやってきていた。>>28>>29 畳まれてはいるが薄紅色のドレスに、装飾品が何点か。 ぎょっとしながらそちらを見ては、胸元で芍薬の花を握りしめたままふるりと首を横へ。]
その、すいません、……私そういうのは……?
[しかしどうやら、『お節介な男』の贈り物らしい。>>28 よく見れば芍薬の花をあしらった髪飾り。 そもそも、ここで自分に視線を向けてくれた男性なんて今のところ1人だけだ。
ああ、自分を気遣ってくれたのか。 そう思うと少しだけ胸の中が温かくなった気がする。 けれどそれを直ぐ否定する癖が身にしみていた。]
(32) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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(そんなに、見窄らしいかっこだったんだな。ごめんなさい。)
[気を遣わせてしまうほどに。 この場がどんな場なのか分からないけれど、しかし気遣い屋らしい彼にさらに気を遣わせてしまった事に罪悪感が募る。 だからこそコリーンに頭を下げて。]
……その、すいません。 折角なので、着替えてきます。
(33) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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[その前に何か言葉は交わしただろうか。 着替えの部屋に向かったなら、衣装係の持ってきてくれた衣装へと着替えて見る。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。
そんな言葉に準えられる芍薬の花ほど、自分は美しくない。むしろ、外見は人と比べてはならないのに。 ふんわりとしたドレスを着て、芍薬の髪飾りをつけて。 真珠のイヤリングとネックレス。>>29 姿見を見て、普段の自分とはちがう姿に目を瞠った、けれど。]
………幸苗の方が、似合いそう。
[思わずつぶやいた、妹の名前。 暫くそのまま、姿見の前から離れなかった。]*
(34) 2018/11/24(Sat) 23時半頃
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─廊下─
[着替えが終わって、1人。
コリーンから聞いたのだったか。 それとも、着替えの最中に聞いたのだったか。 自分がここに招ばれた理由を耳にして、それが漸く実感を伴ってきていた。
『世界の黄昏に至りて彼方よりの来訪者来たれり、一粒の種地に落ちて此方に万の繁栄の種を残さん』
子を産み育む力が衰えているらしいこの世界。 自分が男だったら良かったのに、と思ったのは、よりその「種」を撒くことが出来るからだ。 女の身では、自分の体でその種を育まなくてはならない。 その方法は知りはするけれど、授業の保健体育と女子の噂話の域を出ないもの。 けれど、子を産む、産ませる、育む、となると。]
(35) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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(……産めよ、殖せよ、だっけ。)
[未だ平らな下腹を抑えながら、そんな時代もあったと思い返す歴史の授業。
それを、世界単位で望まれる為に招ばれた? ……ゾッとしない。こんな形でも、一人前に恋に対する憧れもあったし、人並みに結婚したり出来るかもしれないと言う儚い希望はあった。 それは確かに希な望みだったのだろう。 けれど可能性はゼロではない、そう思っていたのに。]
(……ううん。あちらの世界ではゼロだから、神様がこちらで役に立てって追い出したのかな。)
[こんな綺麗なドレスも装飾品も、元の世界では手を伸ばすことすらしなかったかもしれない。 将来、誰かの邪魔にならないように生きようと思っていた。 ここなら必要とされる。それは、喜ばしい事だけど。]
(36) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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(産み殖やせなくなったら?)
[それは、不必要とされる事、否定されることに慣れた自分の導き出した将来図。
この世界にも不必要だと言われたら、どうしよう?
そもそも、きちんと出来るのか。 世界の為に産み殖やすのなら、相手も1人だけとは限らない。 産むのは痛くて苦しいのは当然だし、そもそも、自分はそういう対象になれるのか。
……なれたとして。 果たして自分は、本当に、それで。]
(37) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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………っ。
[手に持つのは芍薬の花。 黒髪につけた髪飾りと同じ。着せられたドレスの色に似た。
戻ろうとして脚が竦んで動けなくなる。 廊下の壁を背に、硬く瞼を閉ざして俯き微かに震えていた。]**
(38) 2018/11/25(Sun) 09時頃
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[パタパタと、必死ながら軽い足音がする。その足音を追う乱暴な足音に掻き消されるような軽さは少女がキチンとした食事を毎日できないことを表すかのよう。 手にさげた籠から散る花は、少女が決して流すことのない涙のようにも見えた]
(39) 2018/11/25(Sun) 12時頃
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『いいっ加減にしやがれ!!』
[焦れたような声が手首を取り捻りあげるように少女を引く。 それに苦痛を呻くことなく開いた口からは、花の鮮やかさで声が飛び出た]
しつこくしないでください!私の売る花は野の花ばかり! 男に金をもらって股を開くほど落ちぶれちゃいませんの!! 加えて貴方のような醜男なんてもってのほかだわ!
[街に落ちた良家の子女、というのがふさわしいだろうか。街の色に染まり切らない語尾は潔癖なまでに烈しいが、それだけでしかない]
『てめぇ…!』
[自らを捉えた男が怒りも露わに拳を振り上げたのを見て首をすくめつつ、腕を握る手が緩んだのを幸いと振り払って男を振り返る。 それでも、殴られることに備えられるほど少女には経験がなかったのだけれど。 そのまま殴られるしかないかと考えた瞬間、背にしていた壁の感触が掻き消える]
えっ、きゃあっ!
[壁が穴に変わったなどということを理解出来ず、ただ少女は、アリスのように街の片隅に不意に現れて不意にかき消えた隙間に、落ちていった]
(40) 2018/11/25(Sun) 12時頃
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[落ちていたのは数秒か数分か、あるいは数時間か。 時間感覚もなくなるような暗闇が終わったのは突然。 べしゃりと石の床に落ちた少女からは淑女らしからぬ声が漏れただろう]
ぐえっ いたたた…なんですか、もう。 アリスは好きだけどワンダーランドを夢見る子供であれるほど楽天家じゃいられないんですよこっちは。 っ痛
[痛みに手を添えたのは男に引かれた腕。強がってはいたがやはりひねっていたようだ]
むぅ、困りました。 擦り傷とかなら消毒したらいいけど、ひねった時はどうしたらよかったんでしたっけ
[とにかく、と立ち上がり、扉から一度こそりと顔を出して廊下に出る。 何が起こったかわからないけれど、あのままあの場所にいても腕の痛みは終わらないだろうから、手当のできる人がいる場所を探してきょろきょろ辺りを見回しながら探索を開始した]
(41) 2018/11/25(Sun) 12時半頃
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―宮殿内・廊下―
[宮殿の中を暫く歩き、ぐるりと庭園を見て回って。 ふと、脳裏をよぎったのは先程の黒髪の少女。
あれから彼女は衣装を着てくれただろうか? 此方としては自分なりに彼女に似合いそうだと思ったものを贈ったつもり、なのだけれど。
彼方の世界に芍薬の花が美人を表す故事に使われていることは知らなくて>>34 ノクスフィグラにとって芍薬は、専ら薬草として用いるほうが一般的で花そのものに価値を置くことは少ない。
ただ、彼女の見るからに純朴で素直そうな様子が、此方の目にはとても愛らしく、好ましく映ったものだから。 「はにかみ」という花言葉を持つ、芍薬の花を彼女に贈った]
(42) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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[そういえば、と 彼女の名前を聞いていなかったことに気づく。 もしあとで会うことがあれば彼女に聞いてみるとしよう。
今度は、驚かないでいてもらえると嬉しいが。 現金なもので、あの黒髪の少女と会うことを考えると 迎賓室で重い溜息を吐いていたことをつい忘れてしまう。
怯えさせてしまいもしたけれど、 此方の贈り物にきちんと礼を伝えてくれた彼女は とても気立ての良い娘だと思ったから]
(43) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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……おや。
[庭園から宮殿内に戻って暫く歩いていると、進んでいく先に小柄な人影を見つけた>>41 彼女の服装といい、きょろきょろと周囲を見回す様子といい、どうやら、あの黒髪の少女と同じ"異世界からの来訪者"のようだ]
……。
(44) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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こんにちは、お嬢さん。
[今の自分の姿は少なからず若い女性を怖がらせてしまうものだから。 彼女から少し離れた場所から、そっとその背に声をかける]
見たところ、君も 『異世界からの来訪者』のようだけれど。 何か、お困りだろうか?
[言いながら、彼女の様子を観察する。 もし、彼女が怪我のことを口にするようなら、一言断りを入れてから治癒魔法を使おうとする。 この場所について聞かれれば、質問には答えられる限り答えようとするだろう]*
(45) 2018/11/25(Sun) 13時半頃
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―回想・銀色の夜―
[幼い頃、よくやんちゃをしては父や大人たちに叱られた。
あれは十になるかならないかの頃。 満月の夜に決まって父とその部下がどこかへ出かけていくのが不思議で仕方なかった。 召使たちから話を聞けば、ノクスフィグラの魔法技術を必要としているエルフたちとの交渉のため、領地の外へ出ているのだという。
その頃の自分は一族の領地の外の世界に興味津々で。 自分も領地の外に出てみたい、エルフや他の種族と会ってみたいと 駄々を捏ねて召使たちを困らせたり、父母に叱られたり。
それでも、その程度でへこたれるような自分でなかった。 良くも悪くも諦めが悪かった自分は、ある新月の晩、出かける父たちの後を追ってこっそり屋敷を抜け出した。 その前の年、誕生日祝いに強請った姿隠しの呪印を仕込んだ外套を身に纏って]
(46) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[途中まで――正確には、父の馬車にこっそり乗り込んでエルフの領地に向かうところまでは首尾よく進んだ。
父たちがやってきたのは、とあるエルフの貴族の屋敷だった。 父と部下を歓迎してのものか、その屋敷ではちょうど賑やかな宴が催されていた。
―――…。
初めて見る外の世界は、子供の頃の自分には、とても光り輝いて見えた。 シャンデリアの輝きに、豪華なご馳走。 何より煌びやかな衣装を身に纏った、様々な特徴を持つ他種族の姿。 それはちょうど、今日この場で催されている宴にも似ていて。
今まで本の中でしか知らなかった世界に夢中になってあたりを見回しているうちに―――…気がつけば、父の姿を見失っていた]
(47) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[そのことに気づいたときは焦った。
ここがノクスフィグラの領地から どれほど離れているのかは知らないが 子供一人で容易に帰れるような場所でないことは 流石に想像がついたから。
他種族の大人たちに見つからぬよう、 会場の中で父たちを探して歩いているうちに、 気がつけば、外に――中庭のほうへ出てしまっていた]
(48) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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[深い藍色の天鵞絨を敷き詰めたような夜空に 月は美しく銀色の光を投げかけていたけれど、 そんなことを気に留めている余裕は既になかった。
もし、父たちが自分を置いて帰ってしまっていたら? そして、もしこの屋敷の者たちに見つかってしまったら。 素性の知れない自分は、見知らぬ土地の 見知らぬ屋敷に入り込んだ侵入者として罰を受けることだろう。
不安と焦りが募る胸中、 どうにか中庭に面したテラスへ足を向けたとき。 不意にテラスのほうから何者かの気配がした]
(49) 2018/11/25(Sun) 14時頃
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