239 ―星間の手紙―
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[────── ピピピピピ ]
……ん、 おはよう、ございます。
[部屋に鳴る電子音。一日の目覚めを告げる音。 睡眠用のカプセルから白い肢体を滑らせて 誰かがそこに居る訳でもないのに、私は挨拶をした。
喋らな過ぎて声の出し方を忘れてしまった遠い昔、 挨拶は大事だと伝えてくれた人がいるから こうして今でも習慣として深く深く根付いている。]
(16) 2018/04/22(Sun) 20時半頃
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― 宇宙港上空 ―
こちら『赤い蠍』号。エリアF-Sに到達、入港誘導求む。
[手足のように扱い慣れた船といえども、油断はしない。 管制の指示に従って、慎重に高度を調整する]
了解、G-23クリア。 現在距離3800、G-24、G-25クリア。
[無事に目的地に届くこと。 乗客たちや、積み荷の依頼主たちにとって、それが当たり前でなければならない。
戦闘機乗りだった頃とは、少し違うのだ]
(17) 2018/04/22(Sun) 21時頃
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[とたたたんたん、 ワタシは小さな隙間をすり抜けて 小高い丘の上に立つ
振り返ると、どこから吹いて来る風が 一面に咲く花々を揺らしてた
サワサワ揺れる黄色い花の絨毯の上 白いものがひらひら舞う]
チョウチョ、チョウチョ、ナノハニトマレ
[アレがチョウチョというものなのだと あの子はワタシに教えてくれた
花が一斉に咲き始め チョウチョが飛び始めるのがハルだといった
しかし、ハルの前にはフユがある ワタシはソレを見たことがない]
(18) 2018/04/22(Sun) 21時頃
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[くるりと向きを変えみたなら、 青く咲く花が敷き詰められた絨毯が広がっていた
青の花はとても小さく ワタシの目には、ひとつひとつがよく見えない 寝床へ帰る寄り道でそこを通ることにした
『今日も宇宙《ソラ》は異常なし 青い星みたいな花がたくさん咲いている 黄色い花のそばを白いチョウチョが飛んでいた』
それだけ、記録に残して寝床へ帰る 夢を見ることもなく、ワタシは眠る]
(19) 2018/04/22(Sun) 21時頃
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今日は嵐が酷そうだ
[1階の窓から外を見ると、呟いた。 こうなると、通信もどうなるかわかったものではない。 しかし、どんなに途切れ途切れでも、雑音だらけでも通信はいまだに届いていた。]
(20) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[ 貴方を抱きしめる腕だけ残っていれば良い って
──── わたし、そう思ったの ]
(21) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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―― 惑星F321にて ――
[鏡に映った自身の寸胴の身体を、男は見つめる。 ぷかぷかと円筒形の水槽の中に 脳味噌がひとつ浮かんでいた。 事故の前の自分の姿が、思い出せない]
アノママ、死ンドキャヨカッタンダ。
[ぼそり、と罅割れた電子音で呟いてから 通信ソフト「ルシフェル」を起動させた]
(22) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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……クリスマス。
[ふと、懐かしい幼馴染の顔が浮かんだ]
ルシフェル。音声加工ソフトヲ起動サセロ。 以前ノ俺ノ声紋ヲ再現デキルカ?
[マイクに向かって、告げた]
(23) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[通信を切ってから、ひと息。 脳味噌の入った水筒を機械の指で弾いた]
ナーニガ『怪我ノ方ハ大丈夫ダ』ダ。 笑ワセル。
[低い電子音を響かせ、ひとしきり笑ったあと]
コンナ姿ニナッチマッタノナンテ、 教エラレルワケネエダロ。
[自嘲気味に、呟いた*]
(24) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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お降りの際は、お忘れ物の無いようご確認ください。 またのご乗船をお待ちしております。
[操縦士自らのアナウンスも板についてきた。 初めのうちは、もっと柔らかく!軍人じゃないんだからもっと柔らかく!と雇い主に叱られていたものだ。 そうは言っても軍人あがり、よくぞここまで頑張った。
障害を打ち砕き、あるいは躱すために作られた、鋭い形の機体を駆っていたあの頃。 仲間たちはみな腕利きで、大胆だけれど慎重だった。
それでも、還ってこない者は幾人もいた。 傷を負って、飛べなくなった者も]
あいつ、今どうしてるのかな。
[かつての仲間が事故に遭い、『奇跡の生還』を遂げたと聞いたのは、自分が怪我で退役した後だった]
(25) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[とたたたんたん、 ワタシは小さな隙間をすり抜けて 広場の噴水を眺めていた
広場には、ヒトの姿は全くない 動く姿が見えるのは、噴水から吹く水くらい ヒトも他の生き物もワタシの目には入らない
噴水の縁から水面を見ると ゆらりと揺れる白いものが見えている ワタシが首を傾げると、ソレも同じ動きをする
ソレはワタシで、ワタシがソレ
きっと、あの子が見ていたワタシの姿もコレだろう ワタシは水に口をつけ、ちろと水面に波紋を作る]
(26) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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今日は何をしましょう。 新しい通信はあるのでしょうか。
あなたからの言葉は、ありますか?
[白い髪を褒めてくれたあなた。 表情の乏しい私にも優しくしてくれたあなた。 遠く離れた今でもあの温もりは忘れられない。
朝、昼、晩。 定期的な時間帯にルシフェルを確認する。 たとえ来ていなくても私から報告することがあるから。
例えば────。 今日も白が綺麗ですよ、って。]
(27) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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***自律人形:RZ0002 起動***
!記録系統にERRORが見られます! 直ちに問題を解決して下さい。
(28) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[……私の胸元で、警告色が光りました。 見慣れた文字列の並ぶ液晶を、スカーフで隠します。
私には、ERRORがあるそうです。 何処かおかしくて、何処か間違っているそうです。
誤りは正さねばなりません。 ですがわたしは、 このERRORの存在をひた隠しておりました。 私を使ってくださる、"ご主人様"にさえ。]
(29) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[私は──── ただ、恐ろしいのです。 廃棄される事がではございません。 勿論、破壊される事でもございません。]
( 私が恐れているのは ……そう、 わたしの記憶が消えてしまう事 )
[或る日から、思考に雑音が乗る様になりました。 ですがそれは、私の記憶なのだと思います。
だって、そうでなければ この雑音に交じる思考、感触でさえ まざまざと思い出せる筈がないのですから。]
(30) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[──── ええ、解っています。 私には、記憶なんてものはありません。 あるとすれば、記録だけ。
食事すら出来ないこの身ですもの。 お友達と食べたケーキの味なんて、 誰かに作ってあげたディナーの味なんて、 一体 どうやって知る事が出来るでしょうか。
けれど確かに、これは私の記憶なのです。 この矛盾が、ERRORの正体なのでしょう。 このERRORを消してしまえば 記憶さえも、消えてしまうのでしょう。]
(31) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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( 嫌だわ、そんなの ────……、)
(32) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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アシタ、ハマベヲ、サマヨエバ ムカシノ、コトゾ、シノバルル
[あの子が歌った歌をワタシは口ずさむ]
カゼノオトヨ、クモノサマヨ
[しかし、クモとはムシではないのだと あの子はワタシに教えてくれた
『今日も宇宙《ソラ》は異常なし クモのない宇宙はよく見える』
ムシであるクモも、最近あまり見ていない それをつけ足そうかと思ったが 記録に残していたのを思い出して、やめた]
(33) 2018/04/22(Sun) 21時半頃
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[とたたたんたん、 ワタシは小さな隙間をすり抜けて 広場を見下ろせる時計台に上っていた
石畳みで舗装された広場では 市が開かれ、馬車が走り、 ヒトがたくさん往き交い賑わっていたという
リンゴーン、リンゴーン
テイジのカネが辺りに鳴り響く まるで、おとぎ話みたいであったけど
コレは近くで聴くモノではない しばらくしたら、鳴り止んだものの 前脚で耳を塞いだくらいでは、しのげない
久しぶりに来たから、うっかり忘れてた]
(34) 2018/04/22(Sun) 22時頃
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―― … ――…… …… 0010001010101011 …… 0111100001000100
……Connecting…… ……Connecting……
……Success. Communication software "Lucifer" start. Checking the received message.
(35) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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とうとうこの日が来てしまったね、メアリ。 地球を捨てなければならないなんて、 父さんが小さい頃は思いつきもしなかったよ。 母さんと一緒に、先に「エデン」でいい子にしてるんだよ。
大丈夫さ。 離れてたって父さんの声は届く。 ルシフェルが「届けて」くれるからね。 本当は映像がつけられればよかったんだが ……流石に、難しくてね。
メアリと母さんの元気な姿が見られないのは残念だが 代わりに、いつでも元気な声を聞かせておくれ。 愛しているよ。
(遠い昔――電子の海の中、 屑と成り果てた送信済のメッセージより抜粋)
(36) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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アカイ、メダマノ、サソリ ハネヲ、ヒロゲタ、ワシノ、ツバサ
[落ち着いてから、ワタシは歌を口ずさむ 歌い損ねていた歌をひとつ]
アオイ、メダマノ、コイヌ ヒカリノ、ヘビノ、トグロ
[クモも見かけなくなって久しいが、 ヘビもカエルも、ここ数十年は見た記憶がない
と、いっても ワタシがどれくらいの歳月を こうして過ごしているのかも分からないけど
寝床に戻る前に、明日の餌場を探すことにしよう]
(37) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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ハロー、ハロー。 どこかのあなたに、この花が届きますように。
[こんな風に宇宙《ソラ》に星植物《スタープランツ》を流すようになって、どのくらいになるかしら。
誰かの手元に届いていたりするかしら? どこかで花が咲いていたりするかしら?
ふわり、ふわり、星の海。 誰も聞いていないけど パイバーイ、って、遠ざかっていく星植物《スタープランツ》に手を振って。 わたしは遥かなるエデンに想いを馳せた]
(38) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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[わさ、わさ。 一面に広がる青い花が揺れていた。 それは『海』っていうものに似ているんだって。 誰かが教えてくれたんだ。
だけど本当の海は、お花ではなくて全部が水で、 とってもとってもしょっぱくて、 きらきらしていて
お友達が、憧れていたっけ]
(39) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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[とたたたんたん、 ワタシは小さな隙間をすり抜けて 寝床にするりと戻って行った
かつて、あの子がワタシに色々と 歌や言葉や、たくさんのものを教えてくれた場所
ワタシが作られ、生まれた場所 ──に、似せて作った部屋だと、あの子はいっていた
ワタシが作られ、生まれた場所は ココから遥か離れた所にあったという
楽園に似た名前のところにあった 小さな小さな隠れ家だったと聞いてるが
どれくらい昔のことだったか? あの子も寝床で目覚めないまま詳しいことは分からない
ワタシは、ただ毎日、外を見て記録を残すだけ]
(40) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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[短いレターを「ルシフェル」に託して。 どんどん、どんどん、遠くなっていく星植物《スタープランツ》を見る。
誰も聞いていないのに、挨拶をするなんて馬鹿げてる? 喋らな過ぎるあの子に「挨拶は大事だよ」って教えたのに わたしが挨拶をやめるわけにはいかないよ。
あの花は、何色の花を咲かせるのかしら。 海のような青い花? それとも、あの子のような白い花?]
(41) 2018/04/22(Sun) 22時半頃
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[くるりん、くるん。 今日のお仕事はこれでおしまい。 宇宙《ソラ》をくるりと回って、星につながる軌道エレベーターに乗り込んで、 エデンのみんなを思い出す。
ハロー、ハロー。 みんな離れ離れになってしまったけれど 元気にやっているかしら?*]
(42) 2018/04/22(Sun) 23時頃
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