229 観用少年
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ケイイチがいい
[子供のような我儘だと認識したのは言葉にしてから。 誰かを呼ぶと弁明する彼に、ふるりと首を横に振る。
答えを待つことはなく、足が勝手に寝台へと動いた。 寝台の上でシーツを纏う男に不思議そうにしたものの、 彼の隣にいるのは自分だといいたげに空いた場所に腰かけて]
一緒に、いる。
[膨らんだ頬を隠すこともなく、 梃子でも動かない雰囲気を醸して、ふいっと視線を逸らし]
(147) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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[実際、抱き上げて運ばれればそれまでではあったけれど。
生まれて初めて我儘を押し通すつもりの人形は、 不貞腐れた表情を押し込めて、にこりと笑ってみせた*]
(148) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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[裸にシーツを巻いたまま追い出される姿に、>>156 心が痛むものの芽生えた欲に逆らえず無言のまま。
慌ただしい彼の様子を眺め見て思考を巡らせる。 絡み合う仕草を思い浮かべては眉を寄せ、 距離を開いて座るその距離感も不満を露に。
震える声も、怯えた様子も、 何かを探るような視線も含めて不審だが、 それよりも開いた距離の方が気にかかる]
(162) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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……どうして? 仲良くするのはぼくじゃ駄目なの?
[傷つくなどあるはずもない。 目覚めて抱く情は根付いて咲けば、 何をされようとその感情は変わることはない。
肩を掴まれ、対面で視線を向けたまま、 切実な言葉に返す反応はこれまでと変わらずに]
(163) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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ケイイチと一緒にいる。
[繰り返す言葉を重ねて、腕の中に潜ろうと―― 肩を掴まれ届かず、腕だけがばたばた揺れる。
痛い、と呟けば離してくれただろうか。 解放と同時にバスタオル姿の彼に飛び込んで、 素肌に頬を擦り寄せながら]
(164) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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一緒なのは僕だけがいい。
[今宵は我儘を押し通すと決めた。 だから一歩も引かず、小さな身体は腕の中から離れない*]
(165) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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[鼓動はまるで早鐘のように、 体温もまた脈動のたびに跳ね上がる。
頬から伝わる体温は平常とは遠く、 顔を僅かに上げてから、誘う言葉が降ってきた。 指に顎を囚われ視界が影に覆われるのを、 意識できたのは僥倖だろうか]
け、ぃ
[部屋に響いた高音は、一点の濁りもなく]
(205) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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