14 学校であった怖い話 1夜目
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―1年C組教室―
きゃっ!
[思わず少し身を引いた、目の前の床に、落ちてきたものが突き刺さる。 黒い持ち手と鋭い刃先を持つ、それは]
……鋏?
[呟いて、顔から血の気が引いた。 もう少し反応が遅れていたら、]
な、何なのよ、もう……。
[思わずその場に座り込んでしまった。 それでも震える手で、鋏を掴もうとゆっくり手を伸ばして]
(158) 2010/07/22(Thu) 00時半頃
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―1年C組教室―
[鋏は深く刺さっているのか、なかなか抜けなかった。 両手を添えて力を込め、やっとのことで引き抜いた瞬間。
――カツ、]
え、
[教室の前のほうで、小さな音がした。 そちらを見れば黒板の前、白いチョークが一つ、持つ手もないのに浮かんでいる]
(160) 2010/07/22(Thu) 00時半頃
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……うん。 それは、やだ。
[ちらと、気付かれないように、オスカーを見た]
んぅ、そっかぁ。 ほんとは、あとがいいんだけど……。
[“大将”の出した「イチオシ」に、悩むように唸る]
(*48) 2010/07/22(Thu) 00時半頃
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ひかるげんじ?
[源氏とGENJI、2つの差異は分からないお年頃だった。 “大将”からの言葉に、更に唸った後]
どーしよ、きーちゃん。 ……え、わたし?
[何故かそちらにぶん投げた、つもりが逃げられたようだ]
(*51) 2010/07/22(Thu) 01時頃
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むー。 ぱてぃは、なにかあるって、じぶんでいったんだよね。
[光GENJIはともかく、ぐるぐる、悩んでいる気配]
たいしょーは、どっちがおもしろいとおもう?
[“狐”に逃げられたので、問いの矛先をそちらに向けた]
(*52) 2010/07/22(Thu) 01時頃
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―1年C組教室―
[呆然として見ている中、白いチョークで黒板に線が引かれる。 強い力が掛かったようで、キィ――、と不快な音をたてた。 それを合図に緑色のものが浮かび、赤いものが浮かび、何本ものチョークが、縦横無尽に黒板の上を駆け巡る。 言葉を発することもなく、立ち上がることもできないまま、広い黒板が粗方塗りつぶされた頃。 不意に全ての動きが止まり、ぱたりと床に落ちて転がる。 中央にはっきりと刻まれた、赤い3文字。
『オ イ デ』
その字は次の瞬間どろりと溶けて、液体状のそれが何本もの腕と化し、教室内にいた者に襲い掛かり――]
い、やぁぁぁっ!
[手にした鋏を滅茶苦茶に振り回しながら、必死で立ち上がり、扉のある方まで逃げ出した]
(172) 2010/07/22(Thu) 01時半頃
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「のびしろ」……かぁ。
[暫くの沈黙の後で]
…… じゃあ、わかった。
おすかーに、する。
(*54) 2010/07/22(Thu) 01時半頃
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……むぅ。 やっぱり、あいりすにしよっかなぁ。
[一度決めたものの、再び悩み出した]
(*57) 2010/07/22(Thu) 01時半頃
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―2階廊下―
[やっとの思いで外に出て、思い切り扉を閉める。 閉めた扉の内側、べたべたと幾つもの手形がついて――静かになった。 鋏を抱きしめ、荒く息を吐く]
……もう、さい、あく。
[長い髪はすっかり乱れていて、項垂れた。 逃げ出す途中で腕に触れられた部分に、未だぬるぬるとした感触が残っている気がした]
(176) 2010/07/22(Thu) 01時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 01時半頃
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―廊下―
[暫くその場で息を整えて]
……移動、しましょうか。 多分、早く合流したほうが、いいような。
[今は静まり返った教室をちらと見る。 絆創膏を取りに行くという当初の目的は果たせなかったが、中に戻る気にはならない。 2人の承諾を得てから、先程電話で大丈夫らしいことの確認された教官室へ向かうことになるか]
(186) 2010/07/22(Thu) 02時半頃
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どっちかは、わかんない。 ……“ほりー”のきおくにはないから、あいりすかも。
[そろそろショートしそうだった]
それに、たぶん、だけど。 おすかー、あいりすが、すきかもしれない。
(*59) 2010/07/22(Thu) 02時半頃
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……んー。 “ほりー”は、たぶん、ないかなぁって。
[所謂「女の勘」というやつだ]
わ、わ、えっと、 じゃあ、あいりすでいい?
[いきなりの態度の変わり様に、若干気圧された]
(*61) 2010/07/22(Thu) 02時半頃
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……あ、ありがと。 大丈夫、自分で拭くから。
[叶うならハンカチをオスカーの手から受け取り、その部分を拭う。 断られたならされるがままで]
……うん。 ちょっと、マシになった。
[そう言って。 その後2人の少し後ろから、教官室まで歩いた]
(193) 2010/07/22(Thu) 03時頃
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……ふふ。
[“大将”の言葉に想像が掻き立てられたか、 二人の背中を見て、口許が微かに笑む]
うん、わかった。 ごめんねたいしょー、なかなかきめれなくて。
[謝罪と共に、請負う旨を告げた]
(*63) 2010/07/22(Thu) 03時頃
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