人狼議事


270 「  」に至る病

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公証人 セイルズは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 14時頃


公証人 セイルズは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 22時頃


【人】 公証人 セイルズ

―― 内緒の子育て相談会 ――

[世界一可愛い、と愛しそうに語るチトフに
吸血鬼教授は目を細めて頷いた。>>234

聞けば、彼には随分と「アリス」に思いいれがある様子。
そこにどんな思い出が眠っているのかセイルズは知らない。
かつて「アリス」が何であったのか
知らないままに耳を傾ける。]

(281) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[――いきすぎた愛、とも呼ぶべき何かがあったとしても
内緒の子育て相談を交わす今この時には関係の無い事。

幼い吸血鬼社長の内心を知りえぬ教授は
先輩の顔をして、或いは父親の顔をして、
チトフに助言をする。

全く即物的な助言は
ただのお説教よりも効いたらしく>>236
ぱあっと表情を明るくしたチトフにつられて、
セイルズはにこりと笑った。]

(282) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【人】 公証人 セイルズ


 ああ、本当だとも。
 なかなか骨が折れるが、やってごらん。

[お堅い吸血鬼教授はロールプレイをしない。
けれども、いつもはどこか大人びたチトフが
子供めいて表情を曇らせたり、楽しそうにするから
やはりつられて>>236、父親めいた物言いになる。

――――あいされるべき子供>>231、に手を伸ばして、
その幼く小さな頭を大きな手で撫でた。]

 僕はね……
 娘のことも、楽しみだけど
 君たちのことも楽しみなんだよ。

[それは独り言にすぎないけれど
子供の将来を楽しみにする親の顔をして、
セイルズはそっとチトフの頭から手を下ろす。]

(283) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[見目がどうあれ年が倍以上違えば>>230
”先人”は眩しそうに若い旅人が歩む道を振り返る。>>229

かつて自分が歩んだ道筋に、彼もまたいるのだろうかと。
かつて自分が感じた痛みを、彼も感じてはいないかと。]

(284) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【人】 公証人 セイルズ

(まどろむような少しの間でもいい、
 飴玉を転がすような心の安寧があればいい。

 ――僕らはきっと、「   」なしでは生きられない)>>0:495
 

(285) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[娘と自分の幸せを願われれば、
軽快に笑って、「ああ」と相槌を打った。]

 ありがとう。

 "Happily Ever After."
 願わくば君たちの御伽の国(ワンダーランド)が
 長くありますように。

[天使様のような笑みを浮かべる彼と彼の眷属の前途を
もう一度だけ祈って――]

(286) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[それから数年の時が経って
彼の会社から「トナカイのほっぺ」以外の菓子が出ても

吸血鬼教授はまだ、かの製菓会社の商品を買っているし
彼に出会えば新作の感想を述べたし
講義の途中でその小さな頭が見えはしないかと考える。

時折”子供”のことを話すこともあっただろうか。

生徒であり、子育て仲間であり、
セイルズから見て子供のようでもあり
そんなチトフとの不思議な関係は、
今日現在まで、穏やかに続いているはずだ*]

(290) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

公証人 セイルズは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 22時半頃


【人】 公証人 セイルズ

―― 回想:何でもない昼下がりの事 ――

[きっと、それは遠い昔の、何でもない昼下がりの事。]

(320) 2019/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[あらゆる学問の徒に学びの場を与えるリンディン大学は
その日は静かな秋晴れの空に包まれていた。

外のカフェテラスで学生達がランチを食んだり
本を捲ったりしている。
石畳からちらちら生えた白い野草を優しい風が撫でている。

現代では完全にカフェとして改装されているその場所で
一人の教授が、一人の医学生の傍に腰掛けた。]

(321) 2019/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[学生の姓は『アルブレヒト』といったかもしれないし
そうではないかもしれない。――些細なことだ。

数十年前か数百年前かもわからぬ昔のこと。
あらゆる学問の徒に学びの場を与えるリンディン大学でさえ
珍しいとされる「吸血鬼」の教授が
やはり珍しいといわれた「吸血鬼」の学生と相席した。
それだけのことだった。]

(322) 2019/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 公証人 セイルズ


 やあ、 席が空いていないんで
 隣、いいかい。

[古い本を片手に、眼鏡をかけた教授は笑みを投げかける。
答えがなんであっても彼は座り、少しの間、
その吸血鬼の生徒と同じ時間を過ごした。

お互いの学問のことを話すこともあったかもしれない。
あるいは、吸血鬼について語ることがあったかもしれない。

それら全ては、
白い花を撫でる秋風のようにささやかに過ぎ去る。
昼休みの時間のお終いに、教授は生徒に対して
興味を持ったかのようにこう問いかけた。]

(323) 2019/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 公証人 セイルズ


 歴史を学び、人に学び、
 かくありたい、かく終わりを遂げたい、と思えど
 なかなか上手くはいかないみたいだ。

 僕なんかは、
 歴史の中で死んだ彼らよりも
 ずっと長い時間を生きているのに……
 吸血鬼のくせに、いつも人間のように迷っている。

 君はどうだい。
 君は、長い時間をかけて、
 どんな風に生きてみたいと思う?

[どんな答えが返ったとしても、
教授は「そうか」と頷くことはしただろう。]

(324) 2019/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[白い花が風に揺られている。
リンディンの鐘が鳴れば、
同じ場に憩っていた人々も吸血鬼も別々の道を歩みだす。

それは遠い昔の、秋晴れの昼下がりの事。

”娘”のために手紙の封をあけた教授が、
何年も昔の記憶の扉を開けて
その昼下がりの事を思い出したかどうかは――*]

(325) 2019/10/09(Wed) 23時半頃

公証人 セイルズは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 23時半頃


【人】 公証人 セイルズ

―― 静かな夜に ――

[今も昔も、願う――願い続けている。
愛するものの笑顔を。ただそれだけを。]
 

(341) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[読みふけっていた文献を閉じた。

ライトを消しても、昔のように絵本を閉じる音も
「おやすみなさい」を言うあどけない声もないことに
慣れてしまって随分時間が経つ。

疲れ目を揉んで伸びをし、ベッドに入り込んだ。
まどろんでいたセイルズの耳に、ノックの音が入り込む。]

 ……なんだい、ミルフィ。
 眠れないのかい?

[やはり、明日のことが不安なのか。
セイルズは少しだけ表情を曇らせ、
ミルフィのほうへ振り向こうとして――

その前に、するり、と入ってくるものがある。
セイルズはぱちぱちと眼鏡をはずした目を瞬きさせて
身を寄せてきた娘のつむじを見下ろした。]

(342) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[ドライヤーをかけて尚少しだけ濡れた髪から、
ふっと、シャンプーのものではない甘い香がする。

大きくなったなあ、という感慨と、
「女」になった娘への多少の動揺を抱えて
セイルズは彷徨わせていた手を、彼女の背に添えた。]

 この年になっても添い寝が必要かい?
 ……仕方のない子だ。

[そう囁くと、額に小さくキスを落とした。
それから、とんとんと彼女の背を叩く。
そして絵本を読み聞かせるように、静かに語りだした。]

(343) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ


 ――……パパの夢を聞いてくれるかい。

 僕はね……

  (嗚呼。
   例えばその白いうなじに深く牙を突きたてて
   十年来傷つけなかったその肌を暴いたならば)

 ……ミルフィが、優しい人を好きになって
 互いを深く愛して、
 

(344) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ

  (首筋を食み体を食み
   他の誰にも触れさせた事のない体に触れて
   こころゆくまで愛することが叶うならば)

 ウェディングドレスは白が似合うだろう。
 君が晴れ着をきて、青い空の下で
 愛する人と挙式を挙げる……

  (――――白い肌を赤く染めて、
   ただ、自分のものにできたならば、)

 僕は新婦の付き添いとして式に出る。
 そうして、幸せそうに泣く君を眩しそうに見て
 こう、言うんだよ。

(345) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ


   ”幸せにおなり” ……って

    (その時はじめて、僕はこう言うだろう。)
 

(346) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ


   ( ”You are mine, my love." )
 

(347) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[見下ろしたミルフィの姿がクラリッサのものと重なる。
めまいと頭痛に襲われ、セイルズは奥歯を噛んだ。

首を横に振る。]

 ( ――ああ、なんて反吐が出る衝動だ。
   それ以上ふざけた事を考えてみろ、殺してやる。 
   畜生にも劣る思考、欲求。
   お前に父親を名乗る権利はない!   )

[ミルフィの背を撫でる指先が少し震える。
それを隠すように、
セイルズは彼女の体を軽く抱きしめると、
目を閉じ、昔と同じ言葉を呟いた。]

 ……明日はちゃんと起きるんだよ。ミルフィ。
 

(348) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ

 
 "I'm so happy to be your daddy, my love."
 

(349) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 公証人 セイルズ


[何よりも娘として愛している。

――本能にきつく蓋をして**]

(350) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

公証人 セイルズは、メモを貼った。

2019/10/10(Thu) 00時半頃


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