82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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――少し前・キリシマ達の所――
えー俺は遠慮しておく。
[キリシマに稽古を? と聞かれて肩をすくめた。>>259 肉詰を渡されると逆にぱあっと顔を輝かせて。]
ありがとねー! キリシマさん。 お礼に果物置いていくー。
[これ大好き! と言いながら渡された好物を遠慮せず貰った。 その後の見事な鶴の一声にも感謝して>>261 もうちょっとお土産を増やすことにした。]
(269) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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――住処――
[ぱたり、と背後で扉が閉まる。
錬金術師たちの話しに思ったより動揺していたのは 手をつないでいたジェームスには伝わってしまったかもしれない。 握った瓶を玄関近くの棚の上に置く。]
……いまの、どう思った?
[穏やかな声のジェームスは>>267 どうやら自分ほど動揺していないようで。
いや、それとも違うふりをしてくれているのかもしれないけれど。
とにかく――何か言葉を聞きたくて尋ねる。]
(270) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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そうだねえ、病気の症状も、不思議だったし。 予防薬といいつつ、効く可能性半々、だってさ……
[見ないことには信じられないのも事実。 薬をちらりと見てから、今は気にしないことにした。
いや――これは、関わる話なのかもしれないけれど。]
……お預けごめんな? ちょっと、話そうか。出来れば座って。
[並んで座れる椅子を示す。]
(275) 2013/05/11(Sat) 20時半頃
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[腰掛けても、ジェームスの手は握ったまま。 トン、と一度だけつま先で床を叩く。]
ひとつ、謝るね。 俺は「強くなりたい」からライマー目指したわけじゃないの。
ラーマになりたくて、ここに来たんだ。 ……死ぬのが怖くて。ラーマなら、ずっと変わらず在れると聞いたから。
[五年間、一度も誰にも言わなかった秘密を。 ジェームスの手を握ったまま、呟いた。]
(278) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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……俺を、強くしようとしてくれたのに。 護ってくれていたのに、ね。
俺は死にたかった。死んで、ラーマになり、たかった。 でも、もう五年もここにいる。
……何で、だと思う?
[問いを転がして、じっとジェームスの眼を覗きこんだ。]
(279) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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――少し前・キリシマの家の前――
[腸詰と飲み物を持ったトルドヴィンが現れる。 飲み物は確かに二人分足らないが いきなりやってきたのだし、当たり前だろう。]
えー、いいよいいよ気にしないでー。 それより腸詰だけ摘まんでいい?
[お疲れーと言いながらトルドヴィンの背中を叩いて 皿にのっている腸詰を物欲しげに見る。
強く否と言われなければ、一つつまんで口に入れるだろう。]
(284) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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――少し前・キリシマの家の前――
……えー。それぐらいなら大丈夫だって。 それにちゃんと安全な相手に抱きついてるつもりだけど?
[むぼーびでもないよ、とトルドヴィンに言って>>286 なるべく素早い動きで彼に抱きつこうとしてみたが
残念な結果に終わっただろうか。]
(288) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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トレイルは、奇数=わりとがんばれた 偶数=大失敗 68(0..100)x1
2013/05/11(Sat) 21時頃
トレイルは、無念残念。
2013/05/11(Sat) 21時頃
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そう、不思議。俺も矛盾してる、気はしてた。 ……でも、死んでラーマになっても――
お前をのことか、全部忘れちゃうのかな、とか。 ……俺が、ラーマになったら、もうお前の相棒じゃなくなって お前は別の人の相棒になるのかな、とか。
そう思ったら――なんか、な。
[ジェームスの言葉に答えながら>>291 彼の手を少し強く握った。]
(298) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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[死にたくないと思ったのはもっとずっと、幼い時。 ライマーとラーマの関係を知って、 「ずっと生きていける」という望みを胸にここへ来た。
ただそれだけだった、はずなのに。]
……ごめんな、ずっと、
[続く言葉は、強く抱きしめられて>>295]
(299) 2013/05/11(Sat) 21時頃
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トレイルは、鳶色の目を閉じて、意識を手放した。**
2013/05/12(Sun) 01時頃
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んー……
[小さく呻く。 目を開ける前に、漂ってくる柑橘の香りに唇を開く。>>439]
ま、まれーど?
[つぶやいた声が枯れていて、喉もひりりと痛かった。 思わず喉に手を当ててから、ようやく目を開ける。
寝起きでぼんやりしていた頭がはっきりしてきて、 椅子の上にいることと、毛布をかけられていることに気がつき。]
……
[なにが起きたか思い出して、毛布を口元まで引っ張り上げる。]
(567) 2013/05/12(Sun) 18時半頃
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[くん、と毛布の下で鼻が動く。 漂うのはマーマレードだけではなく、パウンドケーキの匂い。>>481
ぐぎゅる、と腹が鳴る。 身体は欲求にずいぶんと正直だと苦笑いしてから、毛布を身体に巻きつけ、立ち上がった。
もちろんいく先は、彼のところ。]
ジェームス、水ちょーだい。 あとケーキ、食べる。
(568) 2013/05/12(Sun) 18時半頃
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トレイルは、ごほりと小さく咳をした。**
2013/05/12(Sun) 18時半頃
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夕食? もうそんな時間? じゃー、先に夕食しようかな……
でも一口だけケーキちょうだい。
[ジェームスの言葉>>575に少し迷いつつも 家中に漂う香りは抗いがたいものがあって 行儀は悪いのは承知してリクエストをしてみる。]
(592) 2013/05/12(Sun) 20時頃
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[水>>575で喉をうるおしてから軽く咳払いをする。 先ほどよりは痛みもなくなっていて 安心させるように、ジェームスの頭を撫でた。]
ん、だいじょーぶ。ちょっと枯れただけ。 身体は……まあ、修行の所為かかねえ。
[動ける程度には元気だったので、 へらりと笑いながら少しだけ誤魔化して返した。]
(593) 2013/05/12(Sun) 20時頃
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そ、修行のせい。 先生、お手柔らかにね?
[ジェームスの言葉>>599にくすくす笑っていると 腰に手が回されて、優しく抱き寄せられる。]
(603) 2013/05/12(Sun) 20時半頃
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用意された紅茶とケーキをつまみながら>>600 夕食の準備をしているジェームスを見つつ
視線は――棚におかれている瓶へと向けられた。 ジェームスがすでに調べたとは思わず>>482 近寄ってそれをじっと見つめた。]
(604) 2013/05/12(Sun) 20時半頃
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[薬を飲むべきか飲まないべきか。 飲んで効果がある可能性は五分五分、または不明。 副作用が出る確率はかなり高い。
発症すれば確実に死に至る病ならば十分意味はあるか。
飲むか、飲まないか―― 少し前の自分ならきっと、間違いなく、飲んだのだけど。 だって死体が残らないなら、ラーマになれるとも思えなく――]
(608) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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……え?
[食事を運んできたジェームスが言った言葉に>>606 眉を寄せて振り返る。
何を言っているんだ、と言いかけて それがジェームスだったと思いながら視線を再び瓶の方へと。]
(609) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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いや……意味ない、と思うよ? ラーマと人じゃあ、副作用の出方が違う可能性も大いにあるし。
[だから試さなくていいよ、と。 いつもより少し強い口調で言った。
視線を戻した時にはもう、どうするかは決めていた。]
(610) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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[真顔で思案に沈むことしばし。 顔をあげて、瓶を一つ、摘まんだ。]
そう、だね。 俺は飲もうかな。薬。死にたくないし。
ジェームスはやめとこーよ。 だって――俺に効かなかったら、 ジェームスだけ残して死ぬのは嫌だもの。
[らしからぬことを言っている自覚はあった。 それでも、そう言えばきっとジェームスは薬を飲まないだろうし 自分が薬を飲むのを止めないだろう。]
(617) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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[自分が飲まずに病気にかかったら、飲ませておくべきだったとジェームスは悔やむだろう。
飲んで副作用が出たら、飲ませるのではなかったと悔やむだろう。
だから自主的に飲む。それだけのこと。
副作用は身体の一部の硬化。 ラーマであるジェームスには命取りになりえる可能性もある。
そして――ジェームスが飲んで、彼だけ命拾いをしても、彼はきっと傷つく。 だからやはり、飲まないほうがいい。
完全に身勝手な思いだったので 一つだけ手にした瓶を無言でゆるく振った。]
(618) 2013/05/12(Sun) 21時頃
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…………うん、これは俺の意思。 俺の、命令、ね。
[結果がどうであれ、愛しい人がなるべく後悔しないように、と それだけ考えて導いた結論だった。
ジェームスが逆らわずに従ったのには>>621内心、ほっとする。]
だからさ、ジェームス。 俺がライマーとしてやっていけなくなっちゃっても ……側に、いてね。
(627) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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[それだけ言うと、瓶を開けた。
液体の量は少ない。 一息に流し込んで――]
……まずい。せめて甘いのがよかったな。 さ、食事をしよう?
[何事もなかったかのように笑って ジェームスの手を引いて食卓に着くように促す。]
(629) 2013/05/12(Sun) 21時半頃
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ならよかった。
…………でも。
[ジェームスの言葉>>635に笑いながら、 けれどその笑みは途中でこわばってしまう。
"壊れるまで側にいる"というジェームスは 自分が壊れた"後"のことはきっと考えていない、のだと思う。
だからそんなことは考えさせずに このまま過ごして欲しかった。]
……いや、いいや。
[首を横に振って、それ以上は何も言わなかった。]
(640) 2013/05/12(Sun) 22時頃
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ケーキ、二回も食べれるなんて今日はいい日だな。
[薬の苦さはかなりのもので、まだ尾を引いている。 早く味を忘れるために、スープを一口すくって口に含んだ。
幸い、まだ身体に何かの兆候はない。 願わくばこのまま――何もなく、過ぎて欲しかった。]
(641) 2013/05/12(Sun) 22時頃
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なんでもない、よ。
[じっと見つめられたのには何でもない様子を装って>>643
尋ねたくなる衝動は必死に抑え込んだ。]
えー……身体を動かさなきゃだめ? 練習はヤだなあ。 ……修行なら、考えるけど?
[それでも駄目? とジェームスに問いかける。 答えが何であってもよくて、いつものように彼との夕食をとる。
――それは、皿を片づけた後ぐらいだろうか。]
(645) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[めまいが、した。]
(646) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[視界が回る。 ぐるり、と一度で済むかと思いきや連続したので、 立っていられなくなって床に崩れるように座り込んだ。]
うっ――
[吐き気がする。 ケーキを吐き出したくなくて意地でこらえているうちに めまいも徐々にだが収まってきた。]
……じぇー、むす
[床に座り込んだまま、顔を上げられず 小声で近くにいるであろう彼の名前を呼ぶ。]
(649) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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[少しだけだが頭が痛い。 不快感は薄れたが身体が熱い。
抱き寄せられたジェームスの体温は心地よくて>>651 ふわり、と思考がどこかへ行きそうになる。]
……だい、じょうぶ……おさまった
[めまいと不快感はなくなったものの 身体を包む不思議な感覚は消えない。
これは何だろう――と考えて 一つ、近いものを思い出す。]
(654) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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さけ、よったみたいな…… だいじょうぶ、心配はしな――
[ジェームスの大きな手に背中を撫でられ 気持ちいいなあ、と思いながら目を細めた瞬間
胸を襲った激痛に声にならない悲鳴をあげて、床に倒れた。]
(655) 2013/05/12(Sun) 22時半頃
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――あ、ぅ、っ…
[胸が痛い。
どこ、ではなく締め付けられるような痛み。
息を吸おうとして途中で止まる。 抱えられたジェームスの腕の中>>659、胸を押さえる。
ああ、これが副作用なのか、と ぼんやりとした思考で思いながら
やはり彼には飲ませなくて良かった、と 他人事のように思っていた。]
(661) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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