158 Anotherday for "wolves"
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仕返し? ふふ、大丈夫。
そんなことするような『人』も 一緒に食べてしまえばいいのよ。
[それは言葉で連ねるだけならばとても単純な話です。]
『過ち』は正さなくちゃならないのよね?
牙をなくした狼と、 ただ食事をしただけの狼と、
どっちが『過ち』なのかしら。
[続く言葉は一族の手で…だったでしょうか。 牙無き奴等に制裁を、なぁんて大義名分を掲げるのも面白いかもしれません。]
(*30) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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───あなたは、私を止めないのね?
[例えそれが彼女の大切な友人であろうとも。 私は戸惑うこともせず食べて見せるでしょう。
知らない、と逃れようとする言葉にだけは>>*26 そっとそっと、微笑んで。]
いいえ、あなたは知っているの。 『知っている』のよ。
[止めなかったこと、それはすなわち肯定。 そう受け取った私は、黙った彼女の可愛らしい顔を思い出しながら くすくすと耳を擽るような音で、笑っていました。]
(*31) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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さあ、他のお二人はどうかしら?
私を止める? それとも止めない? 他に食べたい『山羊さんの仲間』でもいるかしら?
[艶やかな誘惑は、他の二人へと届くでしょう*]
(*32) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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[聞こえる声>>*14に、ほんの少しだけ目を細める。 高い音色を彩る高慢さは、 彼女の気位の高さを思わせる。
高慢に傅くほど矜持は低くない。 嗜虐的な考えがうっすらと過ぎるもののそれは直ぐに消えた。
子供に向けての語り口>>*15>>*16>>*17が聞こえる。 彼女が語りかける相手はすぐに知れるから男は暫し無言のまま。
子供と称される彼女>>*22の途惑いと続く反応に耳を傾け、 二人の女性の話が済み、新たに声掛けられる>>*32を耳にとめ]
(*33) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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――…未だ決めかねている。 『邪魔』と思う者がいればそちらに傾くかもしれないが、 『恩寵』に対しては、キミに否を唱えるほどの思いいれはない。
(*34) 2015/05/14(Thu) 14時半頃
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[細められた目も>>*33 矜持も、消えていく考えも。 黙っていては伝わらぬこと。]
ふふっ、そう。 可哀想に、あの子は見捨てられるのね。
[唄紡ぐ盲目の小鳥。 彼女がきっと仲間だと思っている一人から、命を見限られたのだと知れば。 それはそれは、絶望に染まる表情をするのでしょうね。]
(*35) 2015/05/14(Thu) 17時頃
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『邪魔』がいれば教えてね? 一人ずつ、邪魔者は消していきましょう。 私も手助けするわ。
だって、私たちは『味方』なんだもの。
[そうでしょう、と。 偽りの涙を横に流しながら、嗤います。 学者さんの謂う通り、普段と変わらぬ貌を張り付け。
その厚い駱駝のカーテンの下に、真紅の瞳を細めて**]
(*36) 2015/05/14(Thu) 17時頃
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好きにするさ。
[それは丁度、意識を失って見えた彼女の枕元で かつての友と呼んだ男に言い放ったと同じ、投げやりさで]
好きに、するといいさ。
[恩寵うたう小鳥を食わんとする彼女の声>>*19に応える]
(*37) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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[耳に残る、娘の歌声。
視えなかったものが─── そう歌った彼女の目に、今は何が見えるのだろう]
それがお前たちの意思ならば。
[構わないと告げる音は、やはりどこか諦めに似る。 ”彼ら”を諦めたわけではない。 ただ、もっと違うものを男は随分前に諦めてしまった]
お前たちが──…生き延びる道ならば。
[同族を自らの牙にかけること、男はやはり選ばない。 艶やかな声持つ人狼の娘、この娘に言わせれば、 自分もまた充分に腑抜けの一員なのやも知れぬ。 そうと思えど、それを変える気とてなく]
(*38) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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…… 力持つ者の話を、聞いたことはあるかね?
[代わりに問うのは、若者らへ。 それが何か、どれ程のものであるのか。 男とて、詳しくを知るわけではないけど]
(*39) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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これまでは使われなかった力だ。 私も詳しくは知らん。
だが、以前耳にしたことがある。 人を食らう人狼を見抜く術持つ者の話を。
[視るは生者であるか死者なのか。 それすらも良くは分からない。 分からないまま、ただ警告のみを発する]
(*40) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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この村に今、いるのかも知れない…いないのかも知れない。 だが、気をお付け。
血は血の中に、用心して隠し切ることだ。 耳と牙、…醒めるのはお前たちだけではあるまい。
[最後の響きは案ずるように、諦めのようにどこか*暗く*]
(*41) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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『過ち』……。 悪いこと。 でも…、友達は、食べちゃいけない…もん。 [「どっちが過ち」か、なんて。 そんなことはわからないけど。
少女はその先の考えを 遮断した。答えを知るのが 怖い気がして。]
(*42) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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止めないよ……。 怒られても、しらないもんね。
お姉さんの言ってること 意味わかんない。
[わたしを馬鹿にしようとして わざと難しい言い回しをするんだ。 と、少し不機嫌そうに不満じみた声で。]
(*43) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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[“お姉さん”の声に呼応するように聞こえる男の声。 幸か不幸か自分に話しかけられたことはないから あまり聞かぬふりをするけれど。
男はオンチョウというのが誰のことかわかっているようで>>*34 ここでもおとなの仲間はずれのような気がして面白くなかった。
何が『味方』なもんか。
ラディスラヴァの口ぶりに頭の中で そう否定して。]
(*44) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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お父さんまで難しい話する……。
[『力持つ者』の話。 それが何なのか 力とは何なのか 見当もつかない。
けれど。]
わたしかくれんぼ上手だから。 大丈夫だよ。
[と父には嬉しそうに その無垢な弾む声で 返事をした。]
(*45) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[不利益を被ると思しき考えは共有する意識にのせず。 それはいいこで在り続けた癖か本質か。]
犠牲を払わねば得られぬものもある。 寧ろ、犠牲を恐れた故に失うことの方が、怖いよ。
[可哀想と称される娘を思う。 より失えぬものの為に見捨てる。 力をつける為の糧があるにこしたことはない。]
『邪魔』を消して、 耐えることを強いられぬ『楽園』でも作るかい?
[手助けするという『味方』>>*36に軽い調子で言葉を向ける。]
(*46) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[諦めにも似た音色>>*38が 彼には思うところがあるのだろうと感じさせた。]
――……。
[お前たちが生き延びる道、と彼は言う。 私たちではなく、お前たち、と。 自身を含まぬかのような物言いにピクと片眉がはねた。]
我が子が愛しいならその子の傍に居て その子が大人になるまで守っておいでよ。 何処の馬の骨とも知れぬ者に任せたくはないだろう?
[軽口染みたものを年上の彼へ投げ]
(*47) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[力を持つ者の話>>*39>>*40>>*41には]
御伽噺や伝承にそんな話があったような気がするけど 人を食らう人狼を見抜く術持つ者、か。
この村に、いなければいいね。 もし居たら、厄介だ。 族長と同じかそれ以上に『邪魔』になるかもね。
――…ん、用心するよ。
[普段と変わらぬ柔らかな口調で。]
(*48) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[「おとなの仲間入り」なんて 全然違うじゃない……。
ツン、と口をとがらせる。 昨日からこのかた、うまくいかないことばかり。]
お兄さん、聞こえる? …あなたは誰? わたしの頭の中に住んでる悪魔なの?
[と女よりは幾分か柔らかな声色の持ち主に語り掛けてみることにした。]
(*49) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[聞こえる少女の声>>*49に意識を向ける。]
聞こえているよ。 ――…ああ、名乗っていなかったっけ。 残念ながら悪魔じゃないなぁ。
ほら、聞き覚えがないかい? 僕は本屋のベネットだよ。
[柔らかな口調のまま、名乗り]
(*50) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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[おとこの声が返ってきたのはおそらくその時>>501]
(*51) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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ベネット……? 本屋のベネット…。
[聞いたままに繰り返して]
うそ…――。 じゃあもしかして、お姉さんの村に住んでる人…?
じゃあ本当に村の人を殺しちゃうの…? どうして…。
[どうして。 理由はずっと話していた。 なんとなく話が理解できるようになってきた。
思い出せ、思い出せ。 彼らはなんと言っていたか。]
(*52) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[少女の反応>>*52から 正体に気付いていなかったのだと確信する。]
――…お姉さんに名を訊いてみるといい。 きっとキミも知ってるひとだ。
全部、村での話だよ。
[屠ろうとするのが誰なのか。 それを導き出すとすれば彼女自身。 どうして、の答えは綴らず、 村の人を、という言葉を肯定する応えを。]
(*53) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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あーら、奇遇なこと。 いつも守られているお姫様。
自分から食べられに来てくれたのかしら?
[くすくす、くすくす。 高く澄んだ声は、目の前の二人へと落ちました。
偽りの涙で腫らした瞼を抉じ開けて。 奥に光る真紅は、瞳孔を細めて獲物を見つめます。]
(*54) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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誰…――?
[あなたは誰?]
誰…――?
[殺されちゃうのは…誰?]
(*55) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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そうだな。 …ああ、メアリーはかくれんぼの名人だ。 きちんとそのまま隠れておいで。
なあに、心配することはない。 ここに居るのは、みんな味方なのだから。
[弾むような娘の声>>*45に返るは、父の声。 優しい声色で安堵させるように告げる言葉は、 ひょっとしたら己のためでもあっただろうか]
(*56) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[ベネットの軽口>>*47が響く。 聡い青年だと、内心苦笑した。
確かに、先の言葉に男は自分を入れてはいない。 入れずとも良いと思っていた。
彼ら──族長に従う者らは、犯人を捜すだろう。 犯人を見つけずにはいられぬだろう。 ならば自分が。その時には彼らの盾になろうと]
おやおや。
[けれど口に出す音は別のこと]
(*57) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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私がそう簡単に死ぬように見えるかい? これでも、伊達に年を重ねてきたわけじゃない。
……そら。 誤魔化すのだって、充分お手のものさ。 だから、大丈夫だよ。
[そんな言葉で、彼の気遣いをはぐらかす]
(*58) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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────…
[やがて聞こえて来た、彼女の声>>*54 急がなければと、それには応えず、男は黙って空を見上げた*]
(*59) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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