158 Anotherday for "wolves"
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[けれど、まだ。
その囁きを、深く問うことはしない。 もしかしたら。…いや、きっと。
居るはずの、『敵』も『味方』も。 ……わからない、この状況で。]
[壁を張った世界で生きる猫が、 特に仲のいいわけでもない (ひとりは苦手で、ひとりは寧ろよろしくない)
ふたりに聞いたところで、 答えてもらえるかどうかさえ、わからない。]
[ だから。 猫の目を影から光らせて、観察するだけ。]
(481) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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えぇー。 子どもの時からいっしょに居たから もう時間たまったと思ったのに。 おとなになったらいつでもけっこん できるんじゃなかったのか……。 たばかられた。
[兄の言葉>>466にがっかりして肩を落とす。
昨日ジョスランに言った内緒の話。 その話には続きがある。]
でももう少し先になったら グレッグお兄ちゃんともけっこんできるんだよね。
(482) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[ ぐらりと天秤の傾く音。
それは身体にも感染ってしまって、 へたり。と立ち上がったばかりの椅子へ腰を下ろした。
突然訪れたその出来事に、涙も浮かばず 実感も沸かずに、ただ その事実を耳にするばかりで。
昨日言葉を交わしたばかりの族長が 明日会えばいいのだと思っていたばかりの… ]
オーレリアが……
[ もう、会えない? ]
(483) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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嘘、でしょう?
.
(484) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ 街を纏めていた市長さんが亡くなったと報せがあった。 市長さんとお父様とは仲良しで、 わたしもよく遊んで貰っていたから すぐに執り行われた葬儀には わたしは黒いワンピースで よく事情もわからないまま参列して。
わんわん泣いていた、市長さんのかぞく。 困った顔の市政の職員さんたち。 どうしてあいつが、と悔しがるお父様と同じ 歳の頃のひとたち。
その中でひときわ泣いていた ―――市長さんの おくさま 。]
で、ね。 はじまったんだ。 せんせいの言ったみたいな………魔女裁判が。
[ 覚えのあるそれ>>472に 声はひとつ 落ちて ]
(485) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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おとうさまは、そんなことはしないって…。 街のひとを信じるから 誰も殺さないって言って
ころされて しまった。
[ 俯いて、涙は溢れないけれど 薄らと開いた目は とおく とおく 焦点は合わず
深淵を 見下ろす 。
そのまま 言葉は続いて ]
………だから、そう。 せんせ、 ひとりで抱えないでね。 わたしも もう せんせがああなるのも サイラスが ああなるのも 嫌なの。
[ 語尾は微かにつよさを帯びて、彼>>474の背を押した ]
(486) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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…… へえ、 ジョーもくるのかい?
[>>469渡鴉が、ちらり。 ワタシと、ベネに隻眼をくぐらし。 犬の兄弟を誘う。
普段なら。 そう言って、嫌がらせにも似た 揶揄を浴びせるのだけれど ――、]
…… いいよ。 ――― 行こう。 野外に留まってるのも、よくないだろうしねえ。
[ぐるうり。にんげん達を差すように見渡し。 今日は野次も無く、ベネに心配気な目を向けてから。 そそくさと、黒猫は再びあるきだした。 *]
(487) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[マーゴとのやり取りが一区切りついた頃。 スティーブンが、まるで物語の語り手のような口ぶりで話し始めた>>472。
残酷な御伽噺だという通り、それは確かに酷な話。 それが酷だと思えたのは、村人と人狼の話としているが、まさに今の自分達の状況のようだったから]
族長が言ってたのって、つまりはそういうことなんだろうなぁ。
[御伽噺と今の自分達を比べて、改めて死んだ族長が言わんとしたことを噛み締める]
(488) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[グレッグが父を「ルパート」と呼び 母を「キャサリン」を呼ぶのは
彼が……、従兄が本当の家族を忘れられないから。
お父さんとお母さんがそうだったように わたしがグレッグお兄ちゃんとけっこんしたら。
本当の家族になれる。
4つのピース。ひとつは欠けてしまったけど。 きっと3つはきっちりはまる。 そうしたら、もっときっとずっと一緒にいられる。]
(489) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[『猫』と喩うに応えるアルカイド>>458にはたと瞬く。 ベネも、ということは他のひとにも言われるのだろう。]
猫みたいに可愛がられると それはそれで困るんじゃない?
[思いつくのは撫でることや餌付けすること。 けれど猫のようでも猫でない彼に そんな可愛がり方は如何なものかと思い、 困るだろうと結びつけた。]
(490) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[人の声はなるだけ聞かぬように、 近く響く足音>>463に意識を向けようと努める。]
平気とは言い難いけど何とか。 ……ポテト? そうだね、それなら、気にならなくなるかな。
[アルカイドのやさしさ>>464に、 小さくありがとうの言葉を紡ぐ。]
(491) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[蒼を氷にしたのは己の言葉。 途切れる音色に、伏せた眸がアルカイド>>468に向く。]
アルカイド……、
[無理に答えなくていい。そう言おうとするがそれは遅く。 肯定の響き>>473が続き、向けたままの眸が揺れる。]
そ、か。 族長の言葉を聞いた時、 そういう覚悟もしなきゃならないって思ったはずなのに いざ、そうなると――…、 全然覚悟なんて出来てなかったって分かった。
[独白にも似た響きでぽつりと言い。 ドナルドの名を呼ぶ声>>408と足音に口を噤む。]
(492) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[尋ねた言葉の答えは分かっている。 そんな冗談を言う人ではないということも
──── 十分に知っていた。]
(493) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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ああ、きっとそうなんだろうな。 正して納得してくれなきゃ、ただの仲間殺しだろうが。
[それでもきっと、共存を望むひとおおかみに残されている手段は……。 戻ると言ったスティーブン>>474に頷いて、そうしてその背を見送る]
先生、あんま無茶すんなよ。 ……何かありゃ、マーゴに声を。荒事には自信がないが、いないよりはマシだろ。
[マーゴと一緒の時、何かあったならば駆けつけると、そんな約束を言外に込めた。
それは、スティーブンが紡いだ御伽噺に触発されこぼれたマーゴの父の話>>485、それに続いた医師を案じる声>>486と、己の心配を混ぜたものだった]
(494) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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― 診療所 ―
[診療所についたころ、 まだスティが戻っていないなら。
戸の表で待っているように 三人(と、一匹)に告げると、裏手に回る。 出てきた時と同じ硝子窓をそっと押し。
まるで、泥棒か 猫か。 (もしくは、その両方か)
慣れたように下の枠を掴んで、 『よ』 と、 潜り。
屋内から、戸の方へ かつり、歩を進め。 ]
(495) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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どーぞ、入りなあ
[ ぎ。 と。
鍵と戸を軋ませながら開けて、三人を (家主でもないのに)招きいれようか。 *]
(496) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ドナルドとジョスランの二人が話し始め さて如何しようかと考える。 先に行くか、待つか。 どちらかといえば早く此処から離れて 人の目の届かぬ場所へ行きたいという思いが強い。
迷う間に二人の話は落ち着き、 ドナルドがジョスランに問う>>469を聞き 合流することが決まれば>>471 遅ればせながら、ジョスランに軽い会釈を。]
――…そ、だね。 診療所、もうすぐだし。
[はやくいこうと促す言葉は飲み込んで 向けられた心配げなまなざしに微かな笑みを形作る。 歩みだした黒猫を追うように、再び足を踏み出した。]
(497) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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うん……メアリーのお墓参りが終わったら もう一度宿屋に会いに行こうと思ってた。
なんだか 辛そう……だったから。
[ ぎゅ、と袖を引く。 ]
いっしょにきてくれる?
[ なんだか今日は、この温度>>479と 離れていたくなくて。 ]
………サイラス………
[ ほんとうに彼が此処に居る事を確かめるように もう一度 首元に顔を埋めた *]
(498) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[はらはらと横に零れていくものを止める術を知りませんでした。 大切な友人が、失いたくなかった一人が。 見るも無残な姿と朽ちた、教会。 一瞬しか見ていないのに焼きついた光景が、離れてくれません。 瞳を閉じても、瞼を開けても。 離れてなどくれませんでした。]
…っ、 …、…──
[声なき嗚咽、その声を更に奪おうとする私の右手。 その手が解かれたのは、お医者さんの指先に。>>378
溢れる涙もそのままに、私はほんの小さく頷きました。 痛いのは、絞める首ではありません。
身体の奥、もっともっと奥にある。 強くもない心が、ただ痛かったのです。]
(499) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ぱたん、と扉が閉まる音がします。>>379 お医者さんは、スティーブン先生は 優しい気遣いを投げかけてくださいました。 ああ、今頃その気使いを受けた猫は 何処へ行ってしまっているのでしょう。
宿屋の一室、私は一人きりになりました。]
っ、ぅ … ……ぃぁ ……ゃ
……ぁ゛ あ゛ …──!!
[喚きだそうとする喉が発したのは、潰れたような音。 ばたばたと落ちる涙と、その汚い嗚咽は暫く部屋に響いていました。]
(500) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[促される>>470ままに墓参りを済ませると マーゴの花輪を墓石に飾る。
「きれいな方をお母さんにあげるの」
そして自分はバスケットの中から くたびれた花輪を出して 自分の頭に。
花輪を飾る自分の姿は見えないけど 本当に教会に掛かっている絵のよう なのだろうか。
スカートを翻してみるけど いまいちピンとこず。
家に帰るのはいいのだけれど。 なるべくなら村はあまり歩きたくないな、 と兄の手をとり墓地を後にした。]
(501) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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そんな、ゲームじゃないんだから。 たまったからアガリ、にはならないんだよ。
[>>482そう笑ってから。 引き下がる様子のないメアリーの言葉に、 苦笑にも似た、少し困ったような。 それでいて悪い気もしていない兄心も含んだような そんな笑みが零れて、吐息のあと小さく頷いた。]
―――…わかったよ。 メアリーが結婚できる歳になったら…真剣に考える。
[きっと、それまでに従妹は本当の恋を知るだろう。 その場凌ぎの言葉にはなってしまったけれども、
それで納得してくれるだろうか、 それまで男のことを本気で結婚させないつもりだろうか。 ちらりと、従妹の様子を仰ぎ見て。]
(502) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[おとこの声が返ってきたのはおそらくその時>>501]
(*51) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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―― 診療所 ――
[どうやら家主は未だ帰らぬよう。 戸口の前でアルカイドに待つよう言われ>>495 頷いて待とうとするとなぜか彼は裏手のほうへ。 勝手口の鍵でも持っているのだろうか、と思いながら 言われた通りおとなしく待てをする。
戸が開く音と招く声>>496に視線を向ければ アルカイドの姿あった。]
本当に、勝手知ったる、だなぁ。 じゃ、お邪魔します。
[ゆるく頭を下げ、人目届かぬ屋内へ。*]
(503) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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そうだな、俺達は宿に行こう。 教会の中を見て、倒れたラディスラヴァもいるし。
……レオさんにも、声かけてみるか?
[袖を引いてくるマーゴ>>498には頷き、思いつくくままに言葉を紡いでいく]
大丈夫、ちゃんとここにいるさ。
[首元に顔を埋める頭を、片手でぽふり。 そうしてからマーゴの頭に鼻先をうずめて、もう少しだけ自分の温度を伝えてやる]
(504) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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え?
[びっくりした声はすぐ隣にいた兄にも聞こえただろう。 尋ねられたら、向こうの茂みで何か動いたから そう返す。
帰りの道は少女には珍しく口数少なくなるのは 不気味な噂からか。
一歩 一歩
村に近づくたび、少女の顔は曇る。]
(505) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[>>487存外猫は大人しいから気が抜ける。 >>497もう一人、ベネットはどうだろうか。 別段普段通りに見えるが皆がそうだからまだ実感もわかない。
族長が死んだ。あの人も生きていたんだ。 そんな感想しか出てこないまま、 皆と一緒に診療所の方へ。]
(506) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[>>501綺麗な花輪が墓石に乗せられ飾られる。 花輪をかぶったキャサリンの姿が浮かぶようだ、 叔母の姿は8年前から歳を取らず変わってなくて。 よく似ている親子だと面影と従妹を見て口端を上げた。
手を引いている間、メアリーが握る手の力に 左手の深爪の傷がピリリと傷んで眉を寄せた。
そういえば、朝は薬を塗るのを忘れていた。 薬は…どこにやったんだっけ。 ちゃんと持って帰って来ただろうか。 玄関口で転んだ記憶しかない、忘れてきたのだろうか。
メアリーの手を繋いだまま、足を留める。 >>505驚いた声には、こちらも考え事をしていたから 特に気には留めずに緩く首を傾げるだけで。]
(507) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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―――…ごめん、メアリー。 俺、診療所に忘れ物してるかもしれない。
…少し、寄るだけだから。 そっち側、回ってもいいか?
[スティーブンを嫌っている事は知っている。 寄ることも後回しにすることはできた、けれども。
教会の片付けのことを考えると、 破傷風には気をつけろと、 昨夜言われたスティーブンの言葉を思い出すと やはり薬は手元にあった方がいい気がして。
宿の台の上に置き忘れている事は頭から抜けたまま、 少しずつ表情を曇らせていくメアリーへと訊いた。]
(508) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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ベネット……? 本屋のベネット…。
[聞いたままに繰り返して]
うそ…――。 じゃあもしかして、お姉さんの村に住んでる人…?
じゃあ本当に村の人を殺しちゃうの…? どうして…。
[どうして。 理由はずっと話していた。 なんとなく話が理解できるようになってきた。
思い出せ、思い出せ。 彼らはなんと言っていたか。]
(*52) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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