82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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熱いところもあるのだな。
[トルドヴィンが戻ってきたら今度はきちんと 向き合って話をしてみよう**]
(476) 2013/05/12(Sun) 04時頃
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―→台所― [名残惜しいけれど、気恥ずかしさが勝って 離れると、珍しく動揺する声が聞こえて>>408 顔を上げれば、逸らされてしまったけれど 真っ赤な顔が見た。
同じ、なんだと嬉しくなって、小さく笑う。]
夕飯で来たら呼ぶからね
[小瓶を拾えば、そう言って瞑想部屋を出て行った。 台所へ行く前に、道着から普段着に着替えて 鼻歌交じりに調理を開始した。
頬がまだ熱い。 でも、そんなこと気にならないくらい、幸せだった。 恐ろしい病気が、迫ってきていると、知っているけれど。 一緒に生きていられるのが、後どれくらいか、わかないけれど。
幸せ、だった。]
(477) 2013/05/12(Sun) 08時半頃
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[さて、調理開始と。 貰った鹿肉を駒切りにして、生姜を刻み、すりおろし、 村長を拝み倒して、分けてもらった酒で煮る。 煮たって、酒が少なくなった頃に、砂糖やらの 調味料を加えて、できあがった。佃煮を 皿に盛りつけた。飾りに刻んだ生姜を乗せて完成だ。
同時進行で、攻芸が採ってきた筍を使って、 筍ご飯を作りつつ……
お隣さんに分ける為に、 竹の筒に詰め込んで、一旦保冷庫に保管した。
デザートに何か凝ったものを作ろうかと思ったが、 最初は、自然なまま食べるのが、一番かと 洗って、簡単にカットしただけのままさらに乗せた。]
(478) 2013/05/12(Sun) 08時半頃
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攻芸ーー! ご飯出来たよーー!
[一人残した攻芸が、 何を考えていたのかは露知らず>>413
元気よく、名前を呼んで夕飯ができたことを知らせた**]
(479) 2013/05/12(Sun) 08時半頃
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[水に身体は冷やされて心地良いが、頭は一向に冷えなかった。 立ち直ったつもりでいたが、まさか主に手をあげる等 思い出すだけで頭痛と腹立たしさが蘇る]
………当然と言えば当然か。
[桶に汲んだばかりの水は自分の心の様に波打っていた。 共鳴は起こらないと主は言い切っていた。 自分が病に罹った時はそうかもしれないが、主の時は]
…戦士である主を尊敬している。
[色々入り混じった感情から、 表に出しても大丈夫だと考えた答え。 それを持って夕食作りの為に主の元へと戻った]
(480) 2013/05/12(Sun) 10時半頃
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[マーマレードが出来た頃には、オレンジを使ったパウンドケーキも焼き上がった頃だろう。 甘い香りが漂う。 トレイルが起きたなら、すぐに紅茶も煎れられるようにと準備を整え。
未だトレイルが眠っているのを見れば、そっとその頬に口付けを落とした。]
(481) 2013/05/12(Sun) 10時半頃
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――――… さて、と。
[柔和な表情は、棚に視線を向けた途端に険しいものとなる。 視線の先にあるのは、錬金術師が渡してきた小瓶。
あの手を見たからには、あのような症状になる薬か病かいずれかがあるのだろうとは思うが。 得体の知れないものを服用する気にもなれず。 実戦経験の中で身につけた僅かな薬学知識を頼りに、小瓶を手に取り、蓋を開けてその臭いを確認する。]
(482) 2013/05/12(Sun) 10時半頃
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……………………。
[紫黒の瞳が、僅かに翳る。
本当にそのような病があるならば、自分はともかくトレイルだけは被害にあわぬようにしたい。 となれば、まずは薬の安全性を試す必要があるだろうか、などとも考え。 再び瓶を棚に戻しながらも、苦い表情でそれを見つめるのだった。**]
(483) 2013/05/12(Sun) 10時半頃
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[テーブルの上にある小瓶に異様な圧迫感を感じながらも やるべきことが先、と主の前で片膝を折って跪く]
先程は大変なご無礼申し訳ありません。 御処分もお叱りも御随意に。
[目を伏せ、頭を垂れる。 時として主を導くのもラーマの役割だが、 チアキやサミュエルではあるまいし、歴戦の戦士を叩くなど ラーマとしてあるまじき行為だった。 跪いたのは、主に仕えると決めた日以来だった]
(484) 2013/05/12(Sun) 10時半頃
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――瞑想部屋――
……735274
[身体を動かしている時は良い。 何も考えず、何も悩まずに居られる。
寝れない子供が羊の数を数えているような数値を超えて お経のように淡々と数を数えながら 宙に向いた足が、上下に動く] …………7697840
[>>479チアキに呼ばれた事で、身体を下ろす。 かいた汗を布で拭い、瞑想部屋を出た。]
(485) 2013/05/12(Sun) 11時頃
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…共鳴は起こらないでしょうから、私が飲む必要も無いでしょう。
[主の交換条件>>475を思い出して、 先の主の言葉を借りて言い切る]
戦士として主は尊敬しております。
[付け足す様に、主に対しては共鳴が起こり得ると口にするが、 顔は上げずに俯いたままだった**]
(486) 2013/05/12(Sun) 11時頃
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……水を浴びるか風呂に入りたい。
[居間に出て一言告げると、チアキの正面に座る。 今日の夕飯は、鹿肉の佃煮と筍ご飯、 それにカットフルーツ>>478。
言うほど慎ましいラインナップにならなかったのは 共に村で過ごす彼らからの施しがあるからだ。]
……他の者も当然、 れんきんじゅつしの話は聞いたんだよな?
[どういう選択を取るのか気にならない訳でも無いが、 各ライマーとラーマ達も、後悔のしない選択をするだろう。 食事を取りながら、ぼそりと呟く。]
(487) 2013/05/12(Sun) 11時頃
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―夜中―
…………
[いつしか眠りについていた。 今は何時くらいだろうか。 目を覚ませば、隣りに兄が寝ていて。]
……………狭い。
[文句を一つ。それから。]
……おい、兄さん起きろ。
[腹に軽く手刀を食らわせた。 照れ隠しで、普段以上に容赦がない。]
(488) 2013/05/12(Sun) 11時頃
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[後でトルドヴィン辺りに話を聞いてみてもいいなと思いつつ。 日中会った時は来客の対応に追われていた様子だったので れんきんじゅつしの話は出来なかった。
そも件の病気は本当に存在するものやら――…。
もう薬を飲んでいる者もいるかもしれないが、 この地でその病に伏した者も居るわけでは無いし。
自分は更々飲むつもりなどは無いが チアキにひっそり飲ませるとかも有りなのだろうか。 飲ませた事を知ったら、ものすごい怒られそうだが。]
…………。
[考え事をしながら食事を進めていたので、 米がぼろぼろ道着に溢れている事に気づかない。]
(489) 2013/05/12(Sun) 11時頃
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…………。
[兄が衝撃で起きるのを無表情で見つめ、 落ち着くのを待つ。]
……大丈夫か? 出かけるぞ、兄さん。
[加害者は涼しい顔でベッドから身を起こし、 勝手に決めて外へと誘う。]
(490) 2013/05/12(Sun) 11時半頃
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[どこへ、と尋ねられれば。]
……そうだな。 草原に行こうか。あそこは特に風を感じられるんじゃないか?
もしかしたら、うまく兄さんを振るえなくなるかもしれないから。 その前に……風の唄を、歌いに行こう?
[微笑んで、兄へと手を伸ばす。 兄が体を起こせば、するりと離してしまうけれど。**]
(491) 2013/05/12(Sun) 11時半頃
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― 夜・自宅 ―
[目覚めるとすでに窓の外は暗かった。 ホウホウと森でフクロウが鳴く声が聞こえる。 微弱な風が窓硝子を叩く音も。
静かに体を起こし、 ぐぐと両腕を伸ばしてあくびをした。
空腹に気付き、夕飯時を寝過ごした事を知り。 寝台を、寝室を、抜け出して台所へと。 ドリベルが隣でまだ寝息を立てているようなら 彼の様子を確かめるように顔を覗きこんでから。
寝しなに飲んだ薬の事は夢だったんじゃないかと思った。 今はまだ身体におかしなところは無く、 健やかに身体機能のすべてが生きている。
その身の内にひたひたとゆっくり染みる 薬の影響は…70(0..100)x1。]
(492) 2013/05/12(Sun) 11時半頃
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…親父殿の墓参りにも、行かねばならないな。
[父親が死んだのは、丁度チアキがこの地に来た頃合だったか。 命を救って2年で死去してしまったのは哀しい事ではあるが 高齢であったし、寿命ばかりはいかんともし難い。 いつか親父殿はラーマとして復活を遂げるのだろうか。 それは本人次第なので、男には解らない事ではあるのだが。
今は此処に居ない兄二人>>0:291は、大分歳が離れていた。 上の兄は恐らく健在であり、今頃は40は超えているはずだ。 修行の最中に命を落とした兄は、 チアキと変わらぬ年頃で亡くなったと聞いている。
顔も知らない次兄はともかく、長兄に良い思い出が無い。 米粒をぼろぼろこぼしながら、物思いに耽る――]
(493) 2013/05/12(Sun) 11時半頃
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――10歳の頃の記憶――
[ライマーになったばかりの頃、兄や他の弟子達と共に 魔物の討伐をしたり、父親の修行を受けていた。
父親の教えは厳しいものではあったが、 幼い頃から鍛えられて居た事もあり 日常=修行の生活は、攻芸にとってそう苦では無かった。
しかし、長兄はそうでは無かったらしい。 親から強制されて自分の生き方を制限される事に 苛立ちやストレスが溜まっていた様子。
弟である攻芸に愚痴をこぼした所で、 俺にはわからんと返されるだけ。
兄に同調せず、父親に従順な攻芸の姿勢は、 彼にとって気に入らない態度であったようだ。 傀儡人形のように与えられた事をこなす攻芸を見ては つまらぬ事で当たるようになり、理不尽な拳が飛ぶ事もあった]
(494) 2013/05/12(Sun) 12時頃
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[そんな長兄を見ては、侮蔑を覚えた。 子が親を選べぬ自然の摂理を嘆いても仕方ない。
振るわれる拳も、痛みも、ただ軽蔑を深める事でしかない。
修行で死んだと言われている次兄の事も、呆れていた。 ――親父殿は不幸な人だ。今でもそう思う。
だからこそ、己がしっかり与えられた事を努めねばならない。 振るわれる拳を受けながら、 兄を反面教師と捉え、より切磋琢磨に鍛錬に打ち込んだ。
その思いを、当時のラーマに話した事がある。
それを聞いて苦笑を浮かべた長髪のラーマは、 一体何を思っていたのだろうか。
――あれが。その時駆使していたラーマこそが、 次兄であった事など、―――男は今も尚、知らない。*]
(495) 2013/05/12(Sun) 12時頃
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― 昼寝前 ―
……はい。
[頷かれて、数秒。 自分の行動に対して恥ずかしさが募る。 しかしサミュエルが動じていないのであれば、 こちらもそれ以上気にするわけにもいかず。
重ねられた手はいつもと同じで、 けれどそこから感じる安堵は常より大きかった。
出かける時と、帰った時と。 離れる時と、戻った時と。 どこかセットのような手繋ぎが、途中で途切れませんように。
互いがいつまでも十全であるよう願って、 指先に力を込める。]
(496) 2013/05/12(Sun) 12時頃
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…キリシマさんのところで… 随分と長居を……してしまいましたから。
[予定外の時間の消費について、一部のみを取り上げる。 朝、家を出る時にした話題は、日常に戻るきっかけ。 あの頃はまだ病のことなど何も知らなかった。 …あの頃に戻れればという願いは、栓のないこと。]
…昼寝というより…夕寝です。
[言いながらも誘いを取り下げることはしない。 風に当てていたシーツを広げ、横になる。 さらりとした真新しいシーツの心地に 睡魔はあっという間に訪れた。]
(497) 2013/05/12(Sun) 12時頃
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[夕食に呼ぶと出てきた攻芸に、 汗を流したいと望まれれば、>>487]
あー……風呂場の水瓶、少なくなってたから 食事が終わったら、汲んでくるね お湯が良ければ、焚くよ
一緒に入る?
[くすりと笑って、小首を傾ぐ。 もちろん、男二人で入れるほど広くないので冗談だが、]
……うん、少なくとも ケヴィンさん達とドリベルは、会って話を聞いてる
[他の人の事を聞かれれば、真面目な顔で答えた。]
(498) 2013/05/12(Sun) 12時半頃
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[食事をしながら、攻芸がこっそりと 薬を飲ませようと考えているなんて>>489 微塵を考え付かない程に、今は少し浮かれていた。
黒い小瓶は、台所の戸棚にちょこんと置いてある。 あれを使うつもりは、毛頭ないが。
もくもくと食事をしていると、 何か考え事をしていているのか、ぼろぼろと 米を溢す攻芸に気付いて、]
攻芸、こぼれてるよ 小さい子みたい
[おかしそうに笑って、手を伸ばす。 服の上のは、タオルで取って、顔にもついているのなら、 指でつまもうと……]
(499) 2013/05/12(Sun) 12時半頃
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伯父さんの墓参り、か……そうだね
[以前行ったのは何時だったろう。 母から親戚から、色々なうわさを聞いていた。
とても厳しい人だと。 そして、とても不器用な人でだと。
我が子を立て続けに失って、 その苦悩は、母の姉、攻芸の母親から聞いていた。
だからこそ、我が子がライマーを目指すことを 頑なに反対していたのだと思う。 それに反して、自分は小さな頃からライマーに憧れていた。 でも、才能がないからと思って、諦めていた。
だから、なれると分かったら、あんなすごい人たちに出会ったら、 夢を叶えたいと思ってしまうのは仕方がない。]
(500) 2013/05/12(Sun) 12時半頃
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[攻芸と組むことが決まった時、 最初に報告したのは伯父。
大事にしますから、 もう一度、失うようなことはしませんからと
根拠のない誓いを立てたのを覚えている。 今は、共に生きて、共に死のうと、思っているけれど。
攻芸が死ぬ前。 彼が手にしていたのが、彼の兄であったことは、 母伝いに聞いた覚えがあったけれど、口にすることはなかった。
昔の事を語るのは、今と比べられそうで怖かったから]
明日、早く起きて伯父さんとこに行こうか
[もう一度、 新しい誓いを立てる為にもと、 一緒に行こうと、誘ってみた。**]
(501) 2013/05/12(Sun) 12時半頃
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― 夜 ―
…………?
[身近で動く気配に、意識が浮上する。 しばらくふわふわと境界を漂った後に目を覚まし、 周りを包む暗さに首を傾け。 聞こえてくる夜鳥の声に、今の時間を把握した。]
……寝すぎた。
[前髪を分け、目元を擦って覚醒を促す。 共に寝ていたサミュエルの姿がないことに、 少し動揺はしたものの。 台所の方から聞こえてくる音に、 いくらなんでも過敏になりすぎかと息を吐いた。]
(502) 2013/05/12(Sun) 13時頃
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ああ、すまんが頼む。 その間に、食器類は洗っておく。 ……そうだな、熱い湯に入りたい。
[>>498水を井戸へ汲みに行くつもりらしいチアキに、 首を縦に振り、役割分担をしておく。 肉体的にはたいして動いた気はしてないのだが 今日は色々な事を考え込んでしまったので 何も考えずに、湯に浸かりたいと思いつつ。]
……一緒に? 別に構わぬが、少し狭くはないか?
[冗談が解らない性格のせいか、そのまま受け止める。
チアキが自分を喜ばせようと作ってくれる食事。 味が良く分からなくなってしまった今となっては、 舌づつみを打つ事もできず、申し訳無さを覚える。]
そうか、……。誰も病になどかからなければ良いのだが。
(503) 2013/05/12(Sun) 13時頃
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[台所へと入れば、サミュエルが棚を物色していた。 空腹と聞けば、確かに、とこちらも自覚する。]
……何か作りましょうか…。
[時間としては随分と遅くなるが、 空腹のままではもう一度眠るのは無理そうだった。
昼にもらった腸詰を少量、こちらは軽く火で炙るだけ。 汁物は、森で取れたきのこと野菜を数種類刻んだもので スープを作り、軽く胡椒で味を調える。 あとはケヴィンにもらったパンを並べれば、 いただきもの尽くしの遅い夕飯の完成だ。]
(504) 2013/05/12(Sun) 13時頃
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[瓶から杓一杯分の水を掬って飲む。
それから、空っぽの腹を掌で無で擦り、 パンと軽く炙った豚のベーコンで簡単な食事を。 オレンジもひとつ食卓に転がし。
素っ気ないながらに居心地の良い食堂で、 椅子に腰掛けてすこし曇った硝子窓の外を見た。 夜を見つめながらの静かな食事。
脂の甘さを味わい、小麦とバターの旨みを味わい。 素朴な食事に腹は落ち着いたものの。 妙な胸騒ぎを感じて。
経験したことの無い、頭の奥が浮つくような。 手足の先がじわりと熱を持っているような。 そういった些細な違和感から覚える胸騒ぎ。
アルコールを摂取する習慣があれば、 もしかすると軽い酔いだと錯覚するだろう、感覚。]
(505) 2013/05/12(Sun) 13時頃
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