29 Sixth Heaven
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君は、…気にくわないと 謂ったのだったか。
[向き直る青年に、 顔を向ける。 思い出すはここにきた日に見た、一瞬閃いた鋭い眼光]
―――ラルフ。 成る程、獣と自称するに相応しい名か。 嗅覚は、鋭いらしいな。
…壊したいのは、 強欲ゆえもあるのかね。
(276) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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スティーブンは、微笑みに向かう顔は、常の生真面目そうなもの。
2011/04/20(Wed) 21時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 21時半頃
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−個室−
[廊下を走ることはなかった。 扉を閉め、寝台に腰掛け、ゆっくりと息を吐き出す。 手が震えていた。それは、何の感情故なのだろう]
…何もわかっていないのは、そっちでしょう。
[呟く。 ここにはいない相手に、聴こえるはずはないのだけど。 ゆっくりと息を吐き出してから、枕をぽふん、と一つ叩いた]
(277) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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[ほほえみのかめんは、くずれはしない ほほえみのかめんは、はずしはしない ほほえみのかめんは、とりさるまでも、ない]
強欲故、ですか。 ……そうですねえ。
[深く深く、腰かけ直して。 指を三本、立てた]
理由は三つほどありまして。
一つ。自由を奪われるのが気に食わない。 一つ。真実を隠されているのが気に食わない。 一つ。感情を、勝手に、奪われているのが、
なによりも、気に食わない。
[穏やかに微笑んだまま、告げた言葉は常の調子で]
(278) 2011/04/20(Wed) 21時半頃
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誰が、荷物なんて纏めるもんですか。 解らずや。
[枕をもう一つ叩く。ぱふん、といい音。 それから、枕を抱えたまま寝台へと背面から緩やかに倒れた。 見えるのは天井。そこにはステンドグラスも十字架もない]
…もうちょっと、胸とかあったら、良かったのかしら。
[メインルームに消えたコリーンの姿を思い出す。 あれぐらいご立派な肢体であれば、幼いなど言われずにすんだのか。 もちろん、少なくともそれは見た目だけの話だし、 チャールズが言っているのはそういうことではないとわかっているが]
(279) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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― 個室 ―
…………マーゴ…… [ポツリ、ポツリと落ちる少女の声の合間に 小さく少年の声が落ちたのは 少女の唇の感触を少年が感じた時。]
(280) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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成る程、 …シンプルだな。 あるがままでありたいと、…そういうことだろうか。 “感情”に、こだわりが?
[何故笑むのか。 彼の笑みは穏やかながら色が見えない。]
ここのシステムは、 秘密主義のかたまりだ。 世界をコントロールする、機構。
―――君の相方は ここのシステムのことに 多少なりと詳しいようだが…話しはしたのか。
(281) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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―個室6― っくし!
[水を浴びて、浴室から出たところでくしゃみをひとつ。 少女一人怒らせたとは思っていたが 妙な悩ませ方をしたとは知らぬこと]
……さて、困りましたね。 接続の件はどなたに言えば良いんでしょう [荷物の中から同じスータンを取り出して 着替えを済ませれば、見目は先ほどと何も変わらない。 鞄はその場においたまま、身ひとつで部屋を出る]
(282) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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―待機室―
[>>256同じ事を思ったというのに、きょとんと瞬いた。 その表情は、どこか同じようであったかもしれない。]
……なかなかに、思い通りに行かないものですね。
[呟けば、何か可笑しかった訳でもないけれど。 少しだけ気持ちが軽くなった気がして、 今度はふ、と、小さく笑った。]
あ、え、と。 ありがとうございます、チャールズ様。
[>>257長椅子を勧められれば、少し戸惑いながらも。 ぺこりと頭を下げて、パピヨンの傍らに座した。 彼女の反応は、どうだったのだろう。 椅子を進めてくれるその様子、教会を訪ねた頃と重なって。 先ほど少し気が軽くなった事も手伝って、 嬉しそうな笑みが落ちたのだった。]
(283) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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――……あ、シスター……、。
[チャールズとベルナデットのやりとり。 何か、口を挟めるでもなく。
立ち去る彼女の様子には立ち上がり駆けるものの。 ゆっくりとした動き、間に合わずに再度椅子に座り込む。]
――……はい。 [頭を冷やす、と言うチャールズには、 小さく返事をし見送って。
何か、伺うような視線。 ラルフに、スティーブンに……そうして最後、パピヨンに。 向ければ、小さく、囁きを落とした。 彼女には見えないだろうと思えば、 惑うように下がった眉を隠そうとすることもないまま。]
(284) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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いいえ。そうではないですよ。
[ふるり、と首を振る。 感情そのものにこだわりがあるわけでは、ない。 こだわっているのは、もっと別の。根幹の。]
リンダとは、ろくに。せいぜいどのくらいの覚悟なのか、問うた程度ですよ。
あるがままでありたい、というのとも、少し違うんですよね。 ……そう、つまるところ。こういうことです。
[にぃっっと、笑みを、深くして。]
(285) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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「しかるにさ」
「ぬるま湯に浸ってると 人間は だめになるよな」
(286) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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ムパムピスは、齧った林檎を食べ進めるでもなく、片手に持ったまま。
2011/04/20(Wed) 22時頃
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――……貴方は、駄目になっているんですか?
[ラルフ>>286の言葉が何だか耳に残る気がして。 顔を上げる。
理解が及ばない、と言うように、首を傾げた。]
(287) 2011/04/20(Wed) 22時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 22時頃
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[違う、と否定する声。 覚悟を問うたという、 その調子が、変わったような]
…“誰”だね。
[ラルフを見、問いかける。]
…今の世界がぬるま湯ならば 君は壊さんと欲す、 と…いうことかね。
(288) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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さあ。 僕自身はまったくそうは思わないですけれど。 ひとからみて、どうなのかはさっぱりですよ。
[ムパムピス>>287の問い掛けに、軽く首を傾げて。 ぬるま湯とは遠いところを歩もうとするスリルシーカーはそう答える。]
少なくても、信仰篤き人からみれば。 だめではなくとも不謹慎といわれるだろうことくらいは承知していますが。
(289) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―廊下― [カツン、と無機質な音。 足音は他に聞こえない。 待機室の他に此処にあるのは、個室と台所 生活施設に十二人以外の人影は無いようだった]
……私は、間違っているのですか?
[ひとり 問う声は低い]
(290) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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……お互い、ひっでー顔だな。
[お互い泣いて、そのまま話し込んで。 結論がついた、フィリップが マーゴを背中から抱きしめ その顔を覗き込みながら笑う。
そう、結論は、出た。]
…………顔、洗ってこようぜ。 そのままじゃ、アンタの顔が貼れちまう。 それに、スティーブンとムパスに あの状態で離れたから心配させてるとわりぃし
[今まで、空気をよんで大人しくしていたリベラを 己の肩に呼び寄せながら、 マーゴを開放して、屈託な笑って振りかえる。]
(291) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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うう。
[枕を抱えながら、小さく唸る。 どうしたものか、とばかりごろごろと転がったあと息を吐き出す。 正直なところチャールズには最早何を言っても 無駄なのではないかとすら感じてしまう。 生きてきた年齢分、宗教者としての熟練分、 当然彼のほうが上手なのだ。勝ち目はない。 もちろん、勝ち負けの問題ではないのだが。
ひとつ。ふたつ。パタン、パタンと転がる姿は まるで夏の夜に路地の上を転がる猫のよう]
……そうだ。
[ぱ、と。何かを思いついたように飛び跳ねて起きる。 枕を元の位置に直し、乱れた髪を直すと部屋の扉から顔を覗かせ 右、左と確認してから部屋を出て待機室へと再び足を運んだ]
(292) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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『誰』であるかはそんなに、大事ですか?『法』。 強いて。そう、強いて名乗れば。
『強欲』と名乗るのが正しいのかな。
[穏やかな笑みも、慇懃な調子も、かわりはしない。 けれど、そこにいるのは]
そうとってもらっても、それはそれで。 古に、こんな歌詞を遺書に書いて死んだ、ミュージシャンがいたんですよ。 そんな心境ですかね。
[そう言って、手帳にダーマトグラフで書いてみせた言葉は短く。
"It's better to burn out than to fade away.”]
(293) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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チャールズは、ベネットとすれ違うことなく、個室の並ぶ廊下を曲がり、台所へ。
2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―待機室― [ふつ、と。意識の底から引き上げられる様に眼が覚める。 …それでも、一度眠りの底についてからは、青年にしては随分と早い目覚めではあったけれど。
一度、二度とあおを瞬いて、周囲の変化に気付くのはたっぷりと数秒を掛けて後。 女の傍らにいた筈の男が、先日酒をくれた青年に代わっていることにまず気付き、 そうして、己の管理者たる男が近くにいる事に、今度はぱちりと瞬いた。 もそ、と毛布ごと僅かに身動ぎすれば、周囲にも眼が覚めたらしい事は知れようか。]
(294) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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― 個室 ―
[何故か酷く赤い顔をして。 口元を抑えながらこくこくと頷いた。 笑うどころではなくて、半ばショートしたままぽややんと]
う、うん……。
[ほとんど話の内容を理解していないのは丸解り。 笑顔を向けられてようやく表情筋が動き始める。 ふわふわと雲を踏むような足取りで、 慌ててフィリップの後を追い駆ける]
(295) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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ー→待機室ー [左右を確認したのは、チャールズと鉢合わせないために。 別に鉢合わせても良かったが、それよりも今、会っておくべきなのは]
…失礼、します。
[少し息が弾んでいるのは急いだからだ。 探している相手は、まだそこにいて、 だからほっとした様に息を吐き出したあと、一歩二歩と近づく。 スティーブンとラルフが話しているほうへと]
(296) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―台所―
……やはり無いか
[台所など、普段入ることの無い場所。 自宅の其れとは大分つくりの違う場所を がたがたと漁ってはみたものの、目的のものが無い]
台所にあるものでも無いし 個室にも無いとなると……
[腕を組んで呻る]
(297) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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―待機室―
私を『法』と定義する君は
[医学書にあった知識を引っ張り出す。 ギルバートが貝のように口を閉ざしたとき、 方策を求めて読み漁ったいくつか]
……もうひとりの彼か、否。 君は君であるとすべきか、『強欲』の。
[眼鏡の奥の藍を細めた。 書かれる文字。は歌詞の一部。]
…ニールかね。 刹那的で、熱を持つ言葉だな。
(298) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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…ああ。「死んだ」ほうは カート・コバーン…、か。
[と、呟く。 視界の端で毛布が動いた。 ラルフを見――入ってきたベルナデットに気づく。 チャールズは、一緒ではないようだ。 あたりまえだろう、か。]
(299) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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― 個室→ ―
…………
[あ、駄目だショートしてる。] [話した内容にあっているけど 顔を見ればわかっていないマーゴに苦笑一つ。
歩き出しも遅れる様子に 一度戸口に立ち、彼女が追いつけばその手を引いて。]
洗面所までは人に会わんといいなぁ?
[などと、のんきに口に出し廊下に出た]
(300) 2011/04/20(Wed) 22時半頃
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――待機室――
……。ありがとうございます。
[否定が返ってこぬことに、安堵と、満足感を覚える>>154。大きく頷くと、指の力を緩めた。 欲すがままに動くことで、どのような結果をもたらすかなど考えぬままに、ふたりの話を聞いていく]
牧師様も、在るがまま振る舞えば、それで"牧師様"を保てると思いますわ。 たとえ、あちらに行っても。 トニーでさえ、さして何も変わらぬまま健常でいられるのですから。
[帽子の下から見せる笑みに陰りはない。心底から信じている言葉。 だからスティーブンが来て、接続を是としない旨を聞いても態度は変わらない]
(301) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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刹那的で、熱に浮かされても。 ……すくなくとも、停滞も、そこにはない。
[ひとしきり、くくくと嗤いを立てれば]
まあ、そういうことですよ。 それをいいととるか悪いととるかは、まあ。 ……おしゃべりが、過ぎたかな。表に出るつもりは、なかったんですがね。
[目の端に映る女性の姿に、すっと瞳のいろを]
(302) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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…………。 たとえ拒んだとしても、"拒んだ世界"の上でわたくし達が生きなければならないことは、変わらないのに。 そこに負荷がかかるのは、欠落が生まれるのは、わたくしたちも同じ事なのに。
選ぶのは、世界か自分か、ではなく。 自分がどちらの世界で生きるか、ではありませんか?
[さらりと告げる言葉には、諦めの色はない。淡々と、首を傾げて言う。 重大さを感じないのは、ここに来て抑え込まれていた感情が発露しというのに、皆が大して変わったように思えないから。 チャールズやムパムピスが正気――のように思える――のまま、自身を勇気づけてくれるから。 思考は広がらぬまま、けれど自己は肥大化する]
(303) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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パピヨンは、ラルフの壊す、という言葉には、わずかに嫌悪を滲ませて口の端を曲げる
2011/04/20(Wed) 23時頃
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[フィリップの内心など露知らず。 手を引かれれば顔の火照りが引くどころではなくて]
な、何でフィルはそんなに平気なの……。
[頑として俯いたまま、手を引かれるがままに廊下を歩き出した]
→ 廊下 ―
(304) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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――……"誰"…?
[>>288スティーブンが問うのに、逆に其方を見た。 余り話をした事が無く、その調子が変わったとして気付けない。
返る返事>>289に、向き直り]
別に僕は、駄目とは思いませんが……。
[そも、判断出来る程に彼を知っている訳でも無いが。 食事や酒を用意したり、 この最中でも動揺など見られない様は、 寧ろどこか羨ましくもあったりして。
続く歌詞には、緩く首を傾げた。]
……シスター?
[>>294もそりと動く毛布には一度目を遣って。 息を切らし戻ってきたベルナデット>>296には、どうしたのだろうかと問う視線を。]
(305) 2011/04/20(Wed) 23時頃
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