241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[ 例えば、若くして命を落とした”セノオさん”が 花園のちいさなスパイスとして今も生きるように どこかの街に生きる笛吹き男も、確かにいたのだ。]
(255) 2018/05/14(Mon) 00時半頃
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[ 優雅に御機嫌ようと手を振った彼女は 果たして5年前、この街に生きていたのか。 ──なんて、ニーナの知らないジリヤのこと。**]
(256) 2018/05/14(Mon) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2018/05/14(Mon) 00時半頃
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[>>250男の子のような名前をした女の子の首を、しめる。 おともだちになりたかったけど、参加者ならしかたない。 だから、せめてこうしてあそびましょう。
殺し合うことで、あそびましょう。
12歳の女の子の非力な手。 しかし、しょうやちゃん?くん?……もまた、非力。
流石に、横のお姉さんが助太刀するのなら、 あっけなく引き剥がされるくらいのものだろう。*]
(@41) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[その表情を見れば、危険なことは容易に想像がつく。>>250 私達は、自分の力を何も知らない。 何ができるのか、よく分かっていないから。 きっと彼もそれで抵抗できないんだと、判断できた。]
……させないっ。
[折りたたみナイフの刃を出して、右手に構える。 そんなもので止まる可能性があるのか、それはわからない。
だけどそんな事は問題じゃない。 能力を理解していないのも、大丈夫と確信できた。
だって心は、こんなにも叫んでいる。]
(257) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[折りたたみナイフを思い切り、振り切って。]
……っ!!
[自分の左の手のひらを、切り裂いた。 大きな傷ではないけど、血が簡単に流れていく。 痛みはある。ものすごく痛い。 けれど、これでいいんだと思えた。]
行って……!
[溢れ出る血は、その言葉と共に。 無数の線になって、彼の首を絞める手へと向かう。 抵抗があれば、流れ出る血は更に勢いを増すだろう。 そしていつしか手首を包み込み、完全な球体に成り果てる。]
(258) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[それだけでは終わらない。 包み込んだ血液の球体は、あおいと名乗った少女に向かう。
少女の腕に、血液が食い込んで。 無数の線を描き、素早く離れ、私の所に戻ってくる。
少女の右手首を、あるべき場所に返して。]
ダメだよ。大切なものを、簡単に人にあげちゃ。 ……その、私にも大切なものがあるから。
それだけは、譲れないの。 ごめんね。
[それは決して、冗談とか社交辞令ではなく。 心の底から、少女を『傷つけたくない』と感じていた。
きっと幼馴染の彼に言わせれば、甘いのだろう。 けれど、もう一歩を踏み出す勇気は、今は持てなかった。 その顔はきっと、少しだけ青白い。*]
(259) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[そうして、改めて【死神のゲーム】>>0:#2に参加する決意を固めて。ふと、思い出す。]
さっきさ、スージーと話してた時。 こっち見てる奴等が居た。
俺に視線向けるヤツなんて珍しいから、なんか覚えてる。
[よく見れば地面には凍った跡>>86 白>>120と黒>>148の対照的な二人組の存在。 そう、”二人”組だった。]
アイツ等も、参加者なんじゃねーかな。 あっち……西の方に、向かって行ってたけど。
[あっちなんかあったっけ? 狼が湧いて出たのは、反対側のスクランブル交差点側からだよな?]
(260) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[分からない事があれば、即スマホを開きます。地図を見て……]
あ!!スタジオエデンだって!これじゃね?
エデンって「楽園」であってる? あってるよな?
なーなー。ここ行ってみね?
他人の尻馬に乗っちゃいけないってルールはねーし。 カンニングはまずいだろうけど、でも、宿題を写させて貰うくらいは誰だってした事あるよな?
[ふと記憶が混線する。 自分は宿題を写させて貰う側?写させてあげる側?どっち?? とにかく、一瞬混乱した後、ワレンチナを誘ってエデンへ向かおうとする。 道の途中に、黒牧の姿>>152>>232はまだ在っただろうか?**]
── 中央エリア→西エリア ──
(261) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2018/05/14(Mon) 01時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2018/05/14(Mon) 01時頃
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[ 倒したんだから、 其れくらい教えてくれても良いものを。
写真を見たら直ぐに分かるものなのか。 ── なんてことすら聞きたくなるけれど、 今は辿り着く方が先決か。時間も、あるのだし。
氷柱を放置して、 ……悪役よろしく笑っていた>>239おとこと、 さて行こうかと思った瞬間、 ( ── 向こうは、警戒していたようだけれど、 こちとら全く予測していなかった。 ) ]
(262) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[ がくん、!
肩を引っ張られる感覚と、それと、同時、 名前を叫ばれた、そう 音。
…耳に届いたのか、届いたんだ な。 そう自覚するのは結構遅かった、と 思う。
鼻先に届いた鋭い冷気>>232、も、 碧で捉えて、白い肌で感じて、 ── 嗚呼僕のものだ、と"分かってしまった"。 ]
(263) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[ 僕の世界を盗っていくなよ。 ]
[ ……一瞬 碧に反抗が灯ったのは内緒の話さ。 ]
[ こういう、ところは、 ほんとうのちちおやに、にたのだろう か、 ]
(264) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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…… 、吃驚した。
[ 貴方、そういうことなんですね。 そういう力、ということか。
手を振る男を、 まぁるく、…だけれど、 確かに焦りの含んだ碧で、追い。 ]
(265) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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…ヒイロ、有難う、…平気。 多分、もう何もないから。
[ 肩を一時貸してもらい、バランスを取り直す。 碧の瞳は、もう、 目的地の方角へと向いていた。
然し、去り際、冷たい息を吐く。 …威嚇じゃあないさ、きっと、これは。 指先を躍らせ、記憶を手繰り、形作って、
白の世界に、花を咲かせよう。 たった其れだけ。 ]
(266) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[ 母の墓石に花を添えるのと、同じことだ。
── 氷の、ミヤコワスレ。 暫しの慰めと別れを、雑音の狼へ* ]
(267) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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── 西エリア:スタジオエデン ──
[ 氷の世界から、灰色の街並みへと景色は戻り、 そうしてふたり並んで辿り着く。
何時かの忘れた、 ── 忘れたことすら曖昧な、"楽園"。
写真、とは、なんだろうか。 取り敢えずは其れを探そうと、足を踏み入れた** ]
(268) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[写真館、スタジオエデンの入り口扉の横には、いくつもの大判の写真が飾られている。
どれもが鮮明で、どこかの家族の大切な一場面をそのまま切り取ったような、
店員の撮影の腕前がありありと分かる写真たち。
その中の3枚に、妙なものが映り込んでいることに気付けるだろうか。
七五三の着物を着た女の子——その背後の木陰に。
ランドセルを背負って背筋を伸ばす男の子——その背後の壁に。
華やかな門出を祝う新郎新婦——その背景の柱の影に。
それぞれに、獰猛な目をした“クマ”のノイズ<グリズ>の姿がある。
その獣に触れた瞬間、それは写真の額縁の中から飛び出て、
唸り声を上げて襲いかかるだろう。]
(#2) 2018/05/14(Mon) 01時頃
/*
Tips:ノイズ<グリズ>
獰猛なクマ型ノイズ。
鈍足だが、凄まじいパワーを誇る腕力で標的を叩き潰す。
(#3) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[首を絞める力を込めるのに、集中していた。 しかし、切り離した右手首に、何やらあかいものが群がって。 それはわたしの力を引き剥がして、そして、こちらへ。 切り離した手首が、元の位置に戻ってきた。
きょとん、とした目でお姉さんを見つめる。]
だめ? ほかの あたびかそが いのかいな
[こちらに攻撃してくるでもなさそうだから、うーんと首をひねる。]
(@42) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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たつないもせの って なあに?
[歪な言葉で問いかけてみた。 幼い、無邪気な表情で。
すくなくとも。 わたしにとって、わたしのからだは大切じゃない。
お人形さんのようなこのからだは、 わたしと言っていいのかすら、わからない。*]
(@43) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[ワレンチナの語ってくれた言葉>>245>>246>>247は、自分の想像と違って居て。 甘いと、怒られるかと、呆れられるかと、真剣になれと言われるのかと思って居た。 何だか、初めて言葉が通じた気がする……]
はっ。はは。
[気が付くと、笑ってた。 笑って手を差し出して、強引に手を握って、握手してシェイクハンドした。]
よろしく。ワレンチナ。
[本当は、この人が人を”殺す”のだって、しなくて良いならそれに越したことは無いのだと、そう思って居るのだけれど。 やっぱり何処か他人事な彼の言葉に。今は苛立つ事も無く。……さっきまで、俺が自分が何か欠けている事に気付いて居なかったように。この人もまた、大切なものが欠けているのかもしれないと。そうしてそれに、気付く事が出来て居ないだけかもしれないと。そう思えば、腹も立たなかった。]
(269) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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[けれど自分が地面の凍った跡を見て、西に向かおうとしたら、ワレンチナは反対側に向かおうとするから。>>248 今度こそ声をあげて笑った。]
はははっ。俺達本当、正反対で噛み合わねーな。
”楽園”に行こうぜワレンチナ。 ”練習”は無しだ。時間がもったいないし、練習で怪我しちまって誰もミッションクリアー出来なかったら、俺達が消滅しちまう。
助けてくれるんだろ? 頼りにしてるから、一緒に行こう。
[そう言って笑うと、手を引いて、一緒に西へ向かった。**]
(270) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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『全身の骨が無くなっているみたい』
(@44) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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『先生、わたし、お人形さんになっちゃった』
『ともだち、できるかなあ』
『――でも、わたしを馬鹿にするひとは、もういないから』
(@45) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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『先生がみんな、片付けてくれたから』
『長生きしていれば、きっと出会えるかな――?』
(@46) 2018/05/14(Mon) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/14(Mon) 01時半頃
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[見つめられた目は、無垢で。>>@42 こんなことをしていたら怒られるんだろうな、と思いつつも、彼女に歩み寄り、少し屈んで目線を合わせた。 その時にちょっとふらついたのは、この際気にしない。]
きっとね、そう。 私は、誰も傷つかない方が、嬉しいな。
[無理矢理笑顔を作って、言葉を紡ぐ。 心情的には笑いたいのだけれど、めまいが許してくれない。
その段階になって、流れ出る血の『反動』に気づいたのだけれど。]
(271) 2018/05/14(Mon) 01時半頃
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― 回想 ―
[幼い頃の"俺"の記憶は、父親の背中から始まる。
売れない物書きだった俺の父親は、 世間一般のイメージにあるような父親とは 一線を画した存在だった。
父の書く原稿料だけでは生活なんて夢のまた夢で。 母は朝から晩まで、外に出て働いていた。
だから、物心ついた頃の俺の記憶の中に母はいない。]
(272) 2018/05/14(Mon) 01時半頃
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[彼女の言葉を読み解くのも、今の頭では一苦労で。>>43 正しい言葉に変換することも、脳は拒否している。
ただ、言いたい言葉をぶつけるしかなかった。]
あなたは、好きな人、いる? その人を、ずっと好きでいるために。 あなたじしんを、大切にする、の。
……ね?
[途切れ途切れの言葉は、体の震えと連鎖して。 ゆっくり、ゆっくりと流れ出た血を体内に戻していく。
……やりすぎたら、その時点で死んでしまいそうだなんて、全く笑えないけれど、表情は自然とほころんでいた。*]
(273) 2018/05/14(Mon) 01時半頃
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[こんな綺麗事
私には言う資格、ないのにね。]
(274) 2018/05/14(Mon) 01時半頃
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[当時のことで覚えているのは、夏の暑い日、 安アパートの一室で、机に向かって一心不乱に 原稿用紙と向き合う父の背中と、 その背中を見ながら、妹と一緒に古い畳の部屋で遊んでいた記憶。
父に、遊んでもらったことなんてない。 外に連れて行ってもらったこともない。 ただ、決まった時間になるたび必要最低限の寝食を 妹と二人揃って、与えられるだけの生活。
――それでも、まだ幸せなほうだった。 父の背中を見ながら、妹と二人、 遅くに帰ってくる母を布団の中で待つ。 ……あの日々は、もう戻らない。]*
(275) 2018/05/14(Mon) 01時半頃
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――…っ!
[一瞬、意識が飛んでいた。 それを自覚したのは、首を絞めてくる感触が 不意に途絶えたとき>>258]
……、け ぃ …っ。
[少女の手首の拘束が緩めば 咳き込みながら地面に伏せる。
呼吸を整えながら、それでも目線は 目の前の少女から外そうとしないのは 少女が、次に何を仕掛けてくるのかそれを見極めるため。]
(276) 2018/05/14(Mon) 01時半頃
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