97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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セレストに1人が投票した。
ベネットに1人が投票した。
ロビンに5人が投票した。
ロビンは村人の手により処刑された。
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ベネット! 今日がお前の命日だ!
2013/10/04(Fri) 02時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ベネットが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、オスカー、セレスト、明之進、イアン、クシャミの5名。
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[>>3:261に、硝子の花が舞い散る音への 評価がそれかよ、と眉を寄せて。
なるほど、響会機関の、箱入りだと 変なところで感心一つ。]
[焼き尽くすような光が周囲を照らす。 チェレスタの救出はアルトに任せ、 演奏を続けたのは、聖堂を覆う植物を 育てて、安らげる木陰を作るため。]
(0) 2013/10/04(Fri) 02時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 02時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 02時頃
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[駒鳥の脆く儚い音色は、硝子の鳴き声を最期に完全に途絶えた]
ゴートリンゲンの旋律が解けた……。 ロバート様の死を以って、音律に終符が。
――音域天使《メロディ・レンジェル》達がその力を結集して封印した。 太古の中に隠匿されし、ゴートリンゲンの音律《コール》。
不完全百合天律…≪リリスコール≫は…鎮まった。
[駒鳥の舞い散る、硝子の残響は、不快を催す雑音の筈なのに。 最期に響いたのは、生命の気を伴う様な、魂までも聴く者の心を掴み軋ませる。 そんな、不完全な不協和音だからこそかも知れない、音色だった]
(1) 2013/10/04(Fri) 02時頃
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[周囲を照らす、浄罪に焼き尽くす光。 堕ちた駒鳥を前に、今演奏は、オルガンの音色を残して微弱に休幕を降ろしていて。 助けに行くならば、今しかない]
…………ッ
[聖堂の十字、随分と危険極まりない場所だが。 チェレスタを救出する事を優先する為に、少年は様子を窺いつつ、チェレスタの元へ近づくべく]
(2) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 02時半頃
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[闇は光に、光は闇に 滅びは浄化で、世界を滅ぼし美しいを取り戻す
सेकाइनि होरोबि अरे 《世界に 光 あれ》
反転して捻れた天使の歌は 去りゆく者へ祝福を齎す《レクイエム》]
(3) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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[消え行く音。 天使はそれを、ただただ“悲しい”とだけ思った]
可哀想、に……
[悲しげに目を伏せて、はらりと涙を零した]
世界から、悲しみを取り除かなければ。
[――――浄化の歌を奏でなければ]
(4) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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Nearer my God to thee nearer to thee
E'en though it be a cross that raiseth me
still all my song shall be nearer my God to thee...
[紡がれる賛美歌。 それはどこまでも美しい音色]
[その歌声は、《音》は、世界中に広がっていく。 世界の人々へ、広がって行く]
[救済《エグゼキュシオン》が]
[処刑《エグゼキュシオン》が]
(5) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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[
絶望と渇愛のRequiem
第零楽章
]
(6) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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जामाओसुरुना 《もう、貴方達は歌わなくていい》
सुबेते केशिसातेयारु 《世界の為には、私が歌う》
किरेइनासेकाइओ त्सुकुरिनाओसोउ 《全て私に委ねればいい……》
[どこまでも高く、高く、高く……―――― 優しい歌声でありながら、 まるで脳を破壊するほどの《音》**]
(7) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 02時半頃
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― 大聖堂・パイプオルガンの部屋 ―
[スータンに包んで寝かせた仔犬 その行く末を見届けて 優しく高らかに歌う天使の声で我に返る]
あれ、音が変わってる?
[気がつけば、駒鳥の奏でる《音楽》は途絶え 何かが足りない感じがした]
(8) 2013/10/04(Fri) 02時半頃
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[旋律自体は美しいのが腹立つ]
[絶望と渇愛のRequiem第零楽章]
[出だしの賛美歌は、福音でありながら、 それが、毒奏であることはわかる。 だけに、青年は腹が立った。
指揮存在として、傲慢さは負けないつもりだが 全てを否定する様は 会う意味負けそうだと内心毒づいて。]
天使様の毒奏だよ。
[ては休めないまま、 戻ったらしきアスランかセシルに返す。]
(9) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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ねえ、ロビンはどこ? どこいったの?
[セシルとアルレッキーノがいた間 一体何が起こったのだろうか
それを聞くために パイプオルガンを奏でる神父の方へ向かった]
(10) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 03時頃
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……ロバート=グウェドリンは、 ゴートリンゲン……欲望にとらわれて 過剰に歌い続けた結果……落ちてしまった。
[指揮存在の傲慢さ、 楽曲のためならば、なにもしない。 例え救いを求められても……のままに アスランへ、事実を静かに告げる。
ロバートを伴って 未来に帰りたいと言った彼に。]
(11) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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天使様の毒奏…
[あのどこまでも強く歪み他者を侵し 消滅による浄化を願う《音楽》は 確かに《毒》である
その音色が美しく優しく清らかなほど 毒の強さも凄まじいものだろう]
明之は…せっかく… 一体、どうしてこんなことに?
[それは駒鳥の囀りが《聴こえ》ないのと どういう関係があるのだろう 何も分からず、神父かアルトからの答えを待つ]
(12) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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[レクイエムが聴こえる]
……、
[楽人《チェレスタ》は、《奏者》を失い、すなわちその存在は、すでに「イディオ」でなくただの楽器《チェレスタ》だった。 ゆらぁり、ゆら、と聖堂十字の角にその身を揺らしている。]
……――――
[《キズナ》も《調律》も失い、喉を傷つけた楽器は、もはや天使の声《チェレスタ》として何も歌っていない。]
(13) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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今の明乃はヴィエルジュ、っていう名前だ。 綺麗な場所に閉じ込められて過ごしたから、 この世界が醜く、悲しく見えて しょうがないんだとさ。
[その世界を見せたイーシュは 天使のその思いに何を思ったか。
軽く目を伏せて、 そのことを考える。]
(14) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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[浄化の旋律を模した、福音の賛美歌。 処刑《エグゼキュシオン》の毒奏。
世界を滅びの零へ帰す、絶望に彩られし渇愛の葬送歌が響く。 そして、毒奏は独唱にも転じ、他の旋律を否定する。 頭が痛い。 優しき、安楽死の処刑執行の旋律が、少年の脳を酷く軋ませる高音として襲い掛かる。
チェレスタを救出すべく追い求めながらも、その音律の波動に襲われ。 度々、その歌に抗う為の旋律を力強く口ずさむ]
(15) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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यारासेनाइ कोनोसेकाइनो 《世界はアリアの舞台には広く》
ओरेनोउतामो दारेनोउतामो 《世界は幾億物の音楽で満ち溢れて》
ताकाकुहिबिकिवातारु कोनोसेन्रित्सुओ 《果てに漸く協奏に響く空の高さを知る――》
[この詩も、何処の旋律も、否定は出来ない。 喩え雑音《ノイズ》の様にしか思えなかったゴートリンゲンの音色でも。 あの散り際に鳴り響いた、硝子の風花を思えばこそ、その歌は流れて。
重なりを覚える《指揮存在》の意思に、鎖は緋色に響き]
(16) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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落ちたって…ロビンの身体は…
[自分と同じ生身の人間のもののはず それがあの高さからの落下である 無事に澄むはずはなかった
神父は演奏を止むことなく それを淡々と、決められたことかのように
否、《見える》自分にも あの駒鳥はあるべき場所も帰るべき場所も すでに失われていたのは《見えて》いたのだ
ただ、《見えない》ように目を閉じていただけ]
(17) 2013/10/04(Fri) 03時頃
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[アルトの歌声が、毒奏のさなか響く。 右手はあわせて奏でた。 毒奏を緩め、強すぎる光を 木漏れ日にかえられるように。]
…………余程の幸運がなければ
[ゆるく首を振った。 そうしてから、じっと、アスランを見やる。
連れて帰る、その望みがたたれたはずの。]
(18) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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ヴィエルジュ? …綺麗な場所に、閉じ込められてたから?
何それ、すごい勝手な理屈 世界は自分のためだけにあるんじゃないのに
だったら、まだ…
[と、いいかけて口を閉ざした それは、セシルであった頃の自分がしたこと
その結果、あるべきところにあるべきものが収まらず さらに、この神父を深く悲しませたのだから]
(19) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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[意識のどこか遠くで、音を聞いている。 高く響く、音波にも似た鎮魂歌。天空より降る降る、嘆きの歌。 抗うアリア、力強くも荒くはなく、音波を和らげる。 聖堂自身の壁、天井、茨、蔦、何もかもから、かすかな震えとなったパイプオルガンすらも聞き。 複雑に混じり合った音律は、わずかな不安を招いた。]
[きし、と十字架が軋む]
(20) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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[《奏者》を無くし《調律》を無くし、その天使の声の途切れた音色の器。 ゆらゆらぁり、酷く不安定に、十字の角でその身を揺らす。 少年は屋根を目指すべく、駆け出しながら、緋色の鎖に唇を]
(21) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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ねえ、神父様…もし、セシルが死んでなくて ここにいるのが俺じゃなくて セシルだったら、どうなってただろうね
[そうすれば、歴史も変わり 今、ここにいる自分も存在してなかっただろうし
それから、ロビンもここに来てなかったかも知れない ふと、そういうことが脳裏を過る]
(22) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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……
[言葉が途中で消える。]
…………まだ、儚んで死ねばいい?
[彼自身が口にしなかったであろうを 静かに口にした。
それはそれで、イーシュが悲しむだろうなと、 唯の神父だったとき、感じたことを思い返す。 同時に、それをアスランに向けても……]
悪い、今のは忘れてくれ。 …………八つ当たりだ。
(23) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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[天から落ちた駒鳥。否、ロバートの最期の奏でを想い。 死したイーシュ。森と潰えたのだろうか、黒曜の男を浮かべ。
滅びの歌に抗いながらも、何か苦しげな表情を少年は浮かべながら。 軋む、十字架が折れるより前に頼む、と壁を廻る植物にも手を出し、屋根へ]
(24) 2013/10/04(Fri) 03時半頃
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