228 吸血鬼の宴
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ジェレミーに1人が投票した。
オズワルドに10人が投票した。
オズワルドは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
月の宴が終わる。
皓皓たる満月は次第に輝きを収め、縫い留められていた星々がゆっくりと動きだす。
魔力に満ちた時が終わり、城の魔法もやがて解けるだろう。
城を包んでいた霧の濃さは変わらないまま、門扉は鉄が鳴く声を上げてひとりでに開く。
どこかで時計の鐘が鳴り、祭りの終わりを告げた。
(#0) 2017/10/08(Sun) 23時頃
門から出れば、あるいは鏡の扉を通れば、元の廃墟の前に出るだろう。
外に出れば、全ての傷は消える。
人間であれば記憶もまた消されて、森の外の町まで運ばれる。
再び時が巡るまで、廃墟の城は静かに眠り続ける。
(#1) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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─ 塔 ─
[問いに返されたのは、揺らがぬ答え。>>2:206]
全てを受け入れる強さ……か。 随分と強欲ねぇ。
[くす、と楽し気な笑い声が落ちる。 けれど、濡羽を見返す瞳に揶揄の彩はない]
ま、でも。 そういうのは、キライじゃないわ。 強欲上等、欲しいものを欲しいとはっきり言えるのはいい事よ。
[軽い口調で紡いだ後、距離を詰め]
(0) tasuku 2017/10/08(Sun) 23時頃
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……相応の対価を得られるならば、アタシにできる助力はしましょう。
その果てに己が身がどうなっても構わぬと。 そう、言い切れるなら。
……花畑に埋めてきた、騎士の矜持、引っ張り出すのも吝かじゃないわ。
[この少年に肩入れする事でどうなるか。 何となく、察しはつくのだが──それもまた、一興か、と。 そんな事を考えつつ、花硝子は艶やかに笑んで見せた。*]
(1) tasuku 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[彼の懐に飛び込んでいく刹那、稲妻が身体を撃つ。 だがそれより先に心臓を貫いたのは、心に届く声だった。]
…… ─── 、
[全身を痺れさせる雷光の愛撫に喘ぎながら、唇で音を綴る。 レフ……、と。]
(*0) nekomichi 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[満ちた月の魔力は、城主の手で在りようを変えられた蒼光は、この吸血鬼を焼き尽くすに足る。 閉じられた顎門の間、鋼の牙が触れ、直接に雷光を注がれればなおのこと。
内腑を蹂躙する焦熱と、沸騰するような快感に、膝を折りそうになる。 身体を投げ出し悶え狂ってしまいたい。そんな誘惑に抗して、手を伸ばす。
命尽き、灰へと変わりゆく身体。 その速さを凌駕して、新たな肉体を構築していく。 ざわりざわめく体に、新たな血が巡る。]
(*1) nekomichi 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[囁きの宣。 伸ばした指先が、愛し仔の胸を差す。 その先端から溢れ、放たれるは血の弾丸。
意思持つ弾は、狩人の胸を正確に打ち抜き、埋め込まれていた黒玉を正確にとらえて背中へと抜けた。]
(*2) nekomichi 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[まとわりつく雷光を振り払い、我が仔を抱きしめに行く。
宴の終わりを告げる時計の音が、遠く鳴り響いていた。**]
(*3) nekomichi 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[ 詰まる距離を、拒絶はしない。 一歩、自らも互いの間を縮めるように。 賛辞には、些か青き少年の色を滲ませて笑み、 騎士たる花に向けるは、 決意の宿る、黒き双つの眸。 ]
……強欲、なのが俺だから。
[ 騎士の矜持の何たるか?>>1 知らぬは美コ、詮索せぬが花。 そんなことを、誰が言い始めたのか? 総てを知るのが、己の役目。 ]
(2) ゆら 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[ 果てに待つのが破滅であろうとも、 此れだけは、永遠に変わらない。 執拗な迄に、求め続けよう。
問いに答えるのも、ただひとつ。 こくり、と力強く頷いて。 ]
覚悟≠ヘ、疾うにできている。
[ 一興、に終わらせはしない。 永劫回帰、奴に与えるべきは、 耐え難き、漫然としたアンニュイを。 ]*
(3) ゆら 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[向けられる決意は揺らぎなきと知れるもの。>>2 >>3 ならば、と花硝子は月へ向けて手を差し伸べる。 ふわり、舞い落ちるのは真白の薔薇、一輪]
……そこまで言われちゃ、アタシも本気でかからないとダメよねぇ。
[ぼやくような嘆息の後、表情を改めて]
『相想華の騎士』の名において、月夜に仮初の盟を。
[言葉と共に差し出すのは、手にした白薔薇。 受け取られるならば、次に求めるのは対価たる真紅。*]
(4) tasuku 2017/10/09(Mon) 00時半頃
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[ 掲げられた掌に舞い落ちる、 一輪の、真白の棘の花。 仮初に契るは、ひとつの盟。 影を圧した花硝子をひとつ拾い上げ、 自らの指先へと、そっと添わせる。 ]
…… 月夜に、盟を。
[ ─── ぽたり、堕ちる滴は、 真白に紅をいろどりながら、 その花を、此の掌に収め。
軽く首を傾いで、白き首筋を晒す。 どうぞ、と言わんばかりに、 薄く微笑みを、見せた。 ]**
(5) ゆら 2017/10/09(Mon) 02時頃
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ヨーランダは、シーシャをつんつんつついた
tayu 2017/10/09(Mon) 07時半頃
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[雷光が吸血鬼を灼く。 彼にとってはそれすらも官能だと理解するにはまだ年期が足りなかったけれど、 魔を狩る者としての高揚と、突破してくるがいいと渇望する矛盾に心を灼かれる。
終焉の先に永遠があるものなら…]
(*4) enju 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[滅びを再生で覆しながら吸血鬼は顎門をくぐり抜ける。 それでも、伸ばされた手は届かせない。 阻む。狩人である限りは ── ]
── !
[指先から放たれる黒柘榴。 それは吸血鬼を構成するもの。他者に与えることの稀なる不死者の血だった。
胸をうたれる。]
(*5) enju 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[音を伴う衝撃が肉体と同時に精神の堰に穴をあけた。 ギリギリの高みにまで押し上げられたものが一気に迸る。]
(*6) enju 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[名を、記憶を返されて、同時に抱擁された。
世界の色が塗り変わる。]
(*7) enju 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[我と我が身を引き裂いて表したいほどの歓喜と羞恥と焦燥と悔悟の動揺。]
なんという無茶をなさるのです!
[鉤爪を床に落として抱擁に応え、深い安堵に身を浸した。]
(*8) enju 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[名前を呼ばれた。 彼女に、与えられた名前>>199]
…。
[あの窓枠から今にも溢れてきそうな生き物から 今すぐに逃げなければならないという焦りと、 例え人ではないとしても、若い女性の姿をした 彼女の裸身を見ることに対する抵抗と。 あの不定形の生き物が、 彼女を獲物と定めぬようにしなければ、という想いと。
色々な想いが、痛む頭の中で渦巻いていたけれど]
(6) yuno 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[遠くに響く鐘の音を聞く。]
宴が終わる刻限です。
今年は ── 最後まで保ちましたね。
[宴の間中、戦闘行為に終始したわけだけども、それだけジェレミーを痛めつける=喜ばせることができたなら、上等ではなかろうか。 当人も「とても佳かった」と言ってくれている。*]
(*9) enju 2017/10/09(Mon) 10時頃
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「シーシャ」>>199
[――ただ、『逆らえない』と。 私の名を呼ぶ、その声に逆らうことはできないと 半ば強迫めいた想いに突き動かされた。]
…。
[ざざ、と音を立てて茂みから立ち上がる。 絡まった枝葉を払うと、ゆらり覚束無い足取りで彼女の元へ]
[彼女の手首にかかる銀鎖は、 あの温室にいたときはなかったような気がするがどうだったか。 何れにせよその手に自分のそれを重ねる。]
(7) yuno 2017/10/09(Mon) 10時頃
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『私の血を、吸うのですか?』
[出会ったときと同じく、指先を掌に滑らせる。
私に手折られるか、という言葉の意味を 実のところ図りかねていたけれど。]
…。
『血は、吸わない方がいいと思います。』
[私の血は、吸血鬼にとって良くないものだから。 ――…だけど。]
『ただ、闇雲に殺されるのは嫌です』 『でも。もし、殺されるのなら 私は、あの生き物よりも貴女に殺されたい。』
[紫の瞳を伏せながら、偽りなく心を綴る。]
(8) yuno 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[それから]
『貴女に、謝りたかった』
[短く綴る言葉。 この後どうなるかはわからないけれど、 ただ、一目会えてよかったと、そう想いを込めて。]*
(9) yuno 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[水音を立てながら歩み来る青年。 彼の下半身が湯に浸かることに私は小さな満足を覚えた。 魔物から逃れ、別の魔物の懐へ踏み入るのはやはり狂気なのではあるまいか。
私の両手をとった彼の後方、茂みが大きな音をたてた。 追って来た"墓荒らし"を殺すため、黒妖犬が二匹阻む。その一切をシーシャの耳と意識から隠すように、湯霧が立ち籠めていた]
……おや 方便にしては、拙い物言いだね
[吸わない方が良い。 掌の上を滑っていく音達に耳を傾けながら私は少し笑った]
(10) tayu 2017/10/09(Mon) 10時半頃
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そうも愛らしく誘われては、そそられてしまう
[視線を逸らしがちに見えるシーシャの体へ、より距離を削って]
一体なにを謝ろうと言うのかな 貴方の心が貴方の体を裏切るのなら、殺してあげても良いけれど
[手を重ねたまま腕を持ち上げ、シーシャの襟を引く。 身を寄せた分だけ必然、両手首を縛る銀が私の胸に触れ、肌を赤く爛れさせる音がした。 頭一つ分の身長差 私の唇は彼の首ではなく、整った顎の骨に近付いて囁きを触れさせる]
(11) tayu 2017/10/09(Mon) 10時半頃
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[痛みを伴わない抱擁も、好きだ。 絆を確かめるための接触。]
無茶などしていないよ。 知っているだろう?
[首筋を唇で食む柔らかさは、鮮血の刻が終わった印だ。]
(*10) nekomichi 2017/10/09(Mon) 11時頃
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おまえの手で殺されたい。 おまえの腕の中で蘇りたい。
この宴でなければ、難しい。
[そのために、毎年宴に来ている。 死に至るほどの官能に身を浸し、蘇って愛を新たにするために。]
(*11) nekomichi 2017/10/09(Mon) 11時頃
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今年はとても激しくて佳かったね。 おまえの凛々しい姿も楽しめた。
来年はどんな設定にしようか。 せっかくだから、この部屋のものでも楽しみたいと思わないかい? ───最初からそれだと、"保たない"かな。
[既に次の宴へと心を馳せる。 いつだって、愉しいことを考えていたい。 幾度でも、愛され直したい。]
(*12) nekomichi 2017/10/09(Mon) 11時頃
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