92 帝都の夏、長い夜
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ベネット、ヨーランダ、ゆり、ケイト、ジリヤ、トレイル、明之進、イアン、ルーカス、シーシャの10名。
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[春原は、資料をどうしただろうか? ただ、PCの済に着信ランプを見付け、自分のガラケーを開く。 フリーメールで両方受信可にしておくと、こういう時に便利だ。]
……綺麗な仏さん、ねぇ。
[>>1:212死体には手を付けた痕跡なし、無抵抗の死。 逃げていた、とかそういう事もないんだろうかとは思うが。後はメールの通り、警邏からでないと厳しかろう。
携帯から、簡潔な礼を返す。 ……ただ、投げやりな末尾が気になって『ちゃんと食べろ』だの『できるだけ寝ろ』だの書きかけて。 もう寝ている頃合いかもしれないが。結局、『P.S. お弁当や寝床はいつでも提供しますよ』とだけ、追伸で付け加えて送った。]
(0) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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[そして、作業するうち。 >>1:187襖越しの詫びの声が聞こえ。足音が遠ざかるのを確認し、溜息を吐いた。]
…………。 ……ちょっと、表見てきます。
[喫茶店に戻れば、今度こそ表を施錠しプレートを裏返し。床を拭けば、厨房へ。 片付けなくていい、とは言ったが。大方、手の届く範囲は片付けて帰ったのだろう。それは想像が付く。……が。]
うん……こんなトコであんな物開けたら、こうなるよね……。
[片付けた所で、シュールストレミングスの匂いが取れるワケもなく。全開の換気扇を以て尚、心なしか臭う。 ……これで明日営業できるかどうかは、師匠の判断を仰ごう。どの道、自分は調査で出る事になるのだろうが。溜息を吐いて、奥へと戻った*]
(1) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時頃
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― 自宅 ― [目が覚めて、椎紗のビジョンから導き出した答えをメールで送る]
氏名 椎紗 白蛇の妖 この妖は反対派ではない。 和平派、ないし中立を保っている。 各所へ通達請う。
[父親へメールを打ち、SNSでも日記をあげた。 両方共、写真と見まごうばかりの椎紗のイラストが添付されていた。]
(2) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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/* 井出のキリングやけど、よく考えたらパルック殺害時は夜中になるから11歳が出歩いとったらおかしいやんな? というわけやから別にやった方がええねぇ。
(*0) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時頃
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/*大地の行動力ならありえなくはない気はしつつ…… たまたま何故か居た、程度でいいかな?とは思ってる。
寧ろ時間ずらした方が理由めんどくさそうだ。
(*1) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時頃
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/* せやなぁ。 見つけやすい場所がええって話しもあるし、パルックと一緒に演説台に送っとくか。 子供をそんな目にとかえらいこっちゃやけど、妖やしね俺。
(*2) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時頃
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/*ていうか俺ら、和平派じゃねーし。 反対派なんだからちょっと過激でも、な。
(*3) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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/*あとあれだ。
顔色悪い景気悪そうなおっさんが死んでるよか、小さい子供が死んでる方がショックがでかい。
(*4) 2013/08/11(Sun) 00時頃
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/* 大ニュースになるやろな。 よし、そんじゃちっと井出の分書き足してこよ。
(*5) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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―翌朝―
[―― 一室。 熱帯夜に見舞われた帝都のホテル。 冷房をつけぬのに汗もかかず、とぐろを巻く――というわけではないが、丸くなって眠る椎紗の姿がある。]
……ん、…… ん?
[もぞ、とシーツが動いた。 小さな黒い蛇が白い首に絡みつく。]
ぁ、あー……朝 か……
(3) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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/* 20分なったしさくっとキリングロール落とすな。
(*6) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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― 丑三つ時の怪 ―
[帝都に聳え立つ中央ホテルの最上階、そこのバルコニーに一人の男が立っていた。 雨の降る中、真夜中ですら灯りの消えないこの街を見下ろして男は何を考えているのか。
ふいに男の背後で煙が揺らめく。 最初は薄く、まるで霧のような煙が。 徐々に濃く、大きな塊へと変化して。
そして一人の男の姿を象った。]
隠神からの返事持ってきたわ。
[手に持つ煙管から煙が立ち上り、それは部屋の主――パルックへと伸びていく。]
(4) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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/*ん、よろしく。
(*7) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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[手に、足に、腹に、そして首に煙は絡みつきパルックの動きを縛る。]
…隠神の一族ん中でもなぁ、意見は割れとったんやけどな。
[優雅な仕草で煙草吸い煙を燻らせ。 その煙が幾つもの人型を作っていく。]
(5) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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――――我らの住処を奪ったのは誰だ
――――共存を拒んだのは誰だ
――――血を求め里山を荒らしたのは
――――木々を乱獲し里山を潰したのは
(6) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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お前達、人間――共存を拒んだのは人間達である。
(7) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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[人型達は怨嗟の声を上げ部屋の主を睨む。 部屋中へと膨らんだ妖気は重苦しく、禍々しい。]
あんた動くんが遅すぎんねん。 和平を望むんやったら50年ははよ動かなあかんかったんや。
[人型が次々に部屋の主たる男へと襲い来る。 耳を、指を、足を、腕を、首筋、そして腹へと噛み付き食いちぎっていく。
食いちぎられた破片と赤い血が部屋を汚し、やがて部屋の主たる男は床へと崩れ落ち。 暫く痙攣を繰り返し、そして動かなくなった。
その様を無感動に見つめ、咥えていた煙管から再度煙を吐き出せば。 それは倒れた男とそして自分を包み込み、その場から掻き消える。]
(8) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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[煙が運んだ先は演説台の上。 そこに無造作にパルックを放り出し、少し考えてから位置を調整する。 あちこち食いちぎられた男の死体が見えやすいようにし。]
朝まで死体漁られんかったらええんやけどね。 …なあ、そう思うやろ?
[腐肉を食らう子鬼なんかに狙われたら朝には骨だけになっているかもしれない。 出来れば顔は残っていて欲しいものだと思いながら、ちらりと視線を飛ばし。 視線の先にいた少年――井出へと話しかけた。]
(9) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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ガキがこんな時間うろついとったらあかんでぇ。 俺みたいなヤツに殺られてまうからな?
[にこり、と井出へと笑いかけるが暗闇の中その笑顔は見えるだろうか。 咥えていた煙管を一振りすれば瞬時に日本刀へと姿を変え。 とん、と軽く地面を蹴って井出へと飛びかかり。]
―――小賢しい事するから死ぬんや。
[一閃。 胸元を斬り叫ば、その小さな身体から血が吹き出し明之進の身体を紅く染める。 声を出す間もなく絶命した少年を抱えるとパルックの傍へと無造作に放り投げた。
小さな子供を殺した罪悪感などあるはずもなく。 無感動に並んだ死体を一瞥すれば、そのまま暗闇の中へと姿は消えていった*]
(10) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2013/08/11(Sun) 00時半頃
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/*あー楽しかった(笑顔
(*8) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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/*やー明格好いいー(笑顔
(*9) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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……春原さん、遅くまでごめんなさい。
[と。奥に戻り、彼女の方へ声を掛けた。 >>1:218動画の中にその姿が無いなら、父親に関してはひとまず収穫が無し……となるのだろうが。]
もう時間もかなり遅いですし、もしよかったらここの客間を使ってください。一応、来客に備えて用意はしてあるので……。
[逆に、戻る場所があるのなら、そこまで送るつもりで。]
ね、師匠。それでいいでしょう? …………師匠?
[……だが。 師匠は険しい表情のまま、不意に立ち上がって。]
(11) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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……雷雅、何処行くの?
[あんな表情を見るのは、久しぶりだ。 ――――……それこそ、自分の一族が雷に打たれ死んだ、あの日以来の。 咄嗟に呼びかけるのは、昔の呼び名。]
……仕事? でも、こんな時間だよ? 一体何を……
[嫌な予感がする。 引き止めようと、立ち上がり、その服の裾を掴みかけて。
……『夜明けまでに戻る』と言い残し。 勝手口から、外へ消えて行った。]
(12) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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……死んだか。
[無残な死体を晒して、パルックは死んだ。 部屋にいてもわかる。あれの生命反応が途絶えた事くらい。]
……俺だ。 あぁ、殺れ。 手口は何でもいい。惨たらしく、惨めに、一切の情もなく、殺せ。
[無感情な声は、部下に殺戮を命ずる。 自分に心酔する部下など掃いて捨てる程いる。
――――自分は、皇血族の長なのだから。]
(*10) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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………………。
[唐突な出奔に、一瞬、続ける言葉を見失い。]
……あ……あ。 ごめんなさい、春原さん。
[……そうだ、今は春原が居た。 どこかに戻るのならば、そこまで送り。逆に、ここに居るのなら客間を案内し、自分は居間で寝ずの番を務めただろう。 調べ物に明け暮れ、師匠の戻りを待つ為に*]
(13) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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[翌日には、パルックや大地の他にも人間、妖、問わず死体が見つかるだろう。
そして、その者たちは和平派、反対派、関係なく殺されているとわかるだろう。]
…………誰か、俺を………………
(*11) 2013/08/11(Sun) 00時半頃
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