10 蒼い空の、明日へ
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
本屋 ベネット が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、流浪者 ペラジー、水商売 タバサ、釣り師 ヌマタロウ、見習い医師 スティーブン、聖歌隊員 レティーシャ、靴磨き トニー、若者 テッド、店番 ソフィアの8名。
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/05/20(Thu) 02時半頃
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―診療所―
レティーシャ!!
[少女は腕を振り切り、行ってしまった。 走り去る背中に声を飛ばすも、それは聞こえぬ無駄な声なのだろうか。]
……ペラジー。 急性のアルコール中毒の恐れもあるが、あれだけ早く反応できていたなら違うだろう。 大丈夫、だ。
[小さく呟き、残った少女だけでもと部屋の中へ。 安心させるよう、頭を撫ぜながら*囁いた*]
(0) 2010/05/20(Thu) 02時半頃
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[ぴくりと耳を震わせる。 低い声が歌うメロディーに、不思議そうな表情を浮かべて]
なんか、聞こえた。 ぴっちぴちちゃぷちゃぷって。
[呟き、首を傾げる]
なんだ、この聲。変なの。
[歌なんてものを知らない少年は、 きょろきょろと辺りを見回し、その聲の出所を探すだろう]
(1) 2010/05/20(Thu) 02時半頃
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[やがて、飲んだくれの青年の姿を見つけて]
うわっ。テッドじゃん。 見つかったら、また蹴られちまう。
[酒びたりの男に過去に手酷くやられた事があるのか、 ふるりと身を震わせ、慌てて姿を隠した]
(2) 2010/05/20(Thu) 02時半頃
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[やるべきこともやらなきゃいけないことも無い。 ヌマタロウがどうしてもと言うなら、隣に座って戯言を聞くだろう。
そうしているうちにどこからか怒声が聞こえ、ビクッと肩を震わせる。 手が震える。顔が青ざめる。
胸が痛い。
心臓の傍に埋まったままの銃弾。腑抜けになった日を思い出す。
爆竹が弾けたみたいな小さな銃声。
灼きつくような胸の痛み、それよりイタい心の傷み。
胸を押さえて顔をしかめる。]
ちょっと、黙っててくれな、爺。 いつものこと…だから。
(3) 2010/05/20(Thu) 02時半頃
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若者 テッドは、靴磨き トニーが隠れているのに気づく余裕もない。
2010/05/20(Thu) 02時半頃
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[姿を隠したまま、ちらりと顔だけ覗かせる]
……テッドの奴、じーじと何話してんだろ? じーじ、殴られなきゃ良いなあ。
[猫の瞳を細めて。 何かあれば、襤褸を纏う老翁だけでも助けようと、身構える]
(4) 2010/05/20(Thu) 02時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/05/20(Thu) 02時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/05/20(Thu) 03時頃
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[呼吸を整えるけど、額に浮かんだ脂汗は隠しようもない。 手術では危なくて取り出せない場所に埋まった銃弾。其れが心肺を脅かしている。
時々、血を吐くこともある。
死への恐怖から逃れたくて酒に逃げ、寿命を縮めている。
感じた視線を追い、顔を出したトニーを見付け、 見たなと言うように睨んだ。
ヌマタロウがいるから乱暴したりはしないけど**]
(5) 2010/05/20(Thu) 03時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/05/20(Thu) 03時頃
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[青年と目が合えば、ひっと小さく叫んで。 覗かせていた顔を引っ込める。
どきどきと早鐘を打つ胸を押さえて、大きく深呼吸を繰り返し、 それでも、もう一度顔を出して]
――……。
[小さく何かを*呟いた*]
(6) 2010/05/20(Thu) 03時半頃
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そう、急くな。
[>>1:82 ぎろり睨まれても老人は何処吹く風。 そんな視線や態度は幾つも見てきているのだから。 ほほほ、と笑いながら]
テッド。 少し老いぼれと話をしてゆかぬか。 急いては事を仕損じる、と言うじゃろ。
[掛けた声はのんびりとしたものだった。]
(7) 2010/05/20(Thu) 08時半頃
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[青年が厭々ながらも隣に座したのなら 微笑を見せ、一つ頷いた。]
ええ子じゃ。
[さて、と一息ついて。 口を開こうとした所に届く怒声。 >>3 反応したテッドを見遣り]
……
[黙っててくれと言う青年の声には 沈黙を保ち、ふい、と天を見る。]
(8) 2010/05/20(Thu) 08時半頃
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[顔色や動きを見ればおおよその察しはついた。 何も知らない、という間柄でも無い。 天を見遣り暫しの間の後に、]
過去は、の。
[覗き見るトニーに気付かない訳では無かったが。 独りごちるように口を開く。]
未来のように、消えたりはせん。 じゃから、愛しく甘えたくもなるじゃろし ……人を永劫に縛りも、するのぅ。
[雨はしんしんと地を責め立てる]
(9) 2010/05/20(Thu) 09時頃
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…
[じ、とテッドを見据え]
怖いのかの
[率直な言葉をぶつける]
(10) 2010/05/20(Thu) 09時頃
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―某所― ベネット、何の用?
[唐突に呼び出され、本来は店を離れる気は無かったのだが。どうしても直接話さなければいけないという彼の言葉に渋々ながら出向いて来たのだった。目の前の男は気弱そうな表情で言葉を紡いでいく]
「ああ、実は……君のやってることなんだけど」 「これ以上はまずいと思うんだ」 「その……脱出とか」 「僕だけの胸のうちで留めるよ、もう殺したくないから。だから」
[目の前の男が言ってる事を纏めると、要は彼女のしようとしてる事に気がついたらしくかと言ってそれを管理者に報告する気も無いらしい。ただ、ソフィアが諦めてくれればそれで良いのだと……そう語る彼の額に拳銃を突きつけた]
(11) 2010/05/20(Thu) 11時頃
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ありがとねえ、ベネット。 お人よしで居てくれて。 貴方はもう、疲れたんでしょう? だったら、楽にしてあげるわ。
[にっこりと微笑んで、愕然とする彼を見やりながら拳銃の引き金を引いた。目の前で崩れ落ちる体。それを見下ろすと、薄く笑って銃弾をさらに打ち込んでいく。実際、彼の肢体を売る事を考えれば勿体無い話なのだが。逆に遺体を傷つけることで彼女へと疑惑が向かうことはある程度は減るであろうからとの心算で。]
おやすみなさいベネット。 永遠に。
(12) 2010/05/20(Thu) 11時頃
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[暫し青年と老翁を見詰めていたが、ふらりと踵を返す。 足音をたてず、猫の俊敏さで。 少年は光の差さない、うす暗い街を歩く]
テッドの奴、どっか痛いのかな。 殴られたり、蹴られたりした時みたいな、顔してた。
[ぽつり呟いて。 ふと立ち止まった時に、聞こえた銃声>>12]
――……ひっ。
[小さな悲鳴を上げて、身を竦めた]
(13) 2010/05/20(Thu) 11時頃
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[身を竦め、辺りをきょろきょろと見回して]
抗争……か? 巻き込まれる前に、逃げないと……。
[誰が死のうが、誰が殺そうか。 少年にはそんな事関係なかった。
この街ではそんな事、常だったから]
(14) 2010/05/20(Thu) 11時頃
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[大事なことはただ一つ。自分がそれに、巻き込まれない事――]
(15) 2010/05/20(Thu) 11時頃
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[そんなことよりも、今は――]
先生、どこにいるんだろう?
[苦しげな青年の顔を思い出し、 白衣の裾を翻して歩くヘーゼルの虹彩を探す]
(16) 2010/05/20(Thu) 11時半頃
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[彼の姿を求めて。 行きつく場所は診療所]
先生。いるか――?
[ノックとは謂えない乱暴さで扉を叩いて。 中へ届くように、声を*張り上げた*]
(17) 2010/05/20(Thu) 11時半頃
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うん。そっか。
[ポツリ、言って、頭を撫でてもらうけれど。 瞳は不安に揺れてしまう。]
……ごめん。せんせい。 やっぱり心配だから、行くね。 ありがと。
[せんせいの診療は正しいと信じてる。 だから、ただレティーシャが心配なだけ。気持ちの問題。]
[そして、そう言うとすぐに彼女が戻るだろう廃墟へ走った。]
(18) 2010/05/20(Thu) 13時半頃
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−廃墟−
[廃墟の中を、走って、走って、転んで。走って。 それを何度か繰り返した後、やがて倒れている彼女の姿を発見した。]
レティーシャ!
[不安に高鳴る心臓を抑え込みながら。ぺたり、頬に触れてみる。暖かい。 呼吸もしてる。震えたりもしていない。]
[ホっと胸を撫で下ろすけれど、このままでは良くないかもしれないと思い、元来た道を走って戻る。]
(19) 2010/05/20(Thu) 13時半頃
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−廃墟→雑貨屋−
[店の扉を開けるなり、奥に走って。 それはベネットとの『話』が済んで戻った後だろうか。 戻ってくる前ならば、中で待っていただろう。]
ソフィアさん!! 毛布か何か……。
[言って、ふるふると首を振る。 大きなものは、持ち歩いたら濡れてしまうし。 それに、盗られたら?とか、用が済んだら使えるものの方が良い?とか思い直して。]
えっと。暖かそうな上着とかないかな?
[そうして用意してもらえたなら、代金を支払って。 急いで廃墟へ戻っただろう。]
(20) 2010/05/20(Thu) 13時半頃
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−廃墟−
[服の中に上着をしまって走る。転ぶ。走る。 やがてレティーシャの居る場所まで戻れば、上着を脱がせて新しいものを上にかける。 幸い、ほとんど濡れてはいなかった。]
これですこしは……ましかな?
[上着は自分の物ではないから、多分自分がやったと気付かれる事はないだろう。むしろそれで良かった。]
……ごめんね。
[無理矢理連れていったこと。ポツリと呟く。 そして立ち上がると、脱がせた上着を干してから、その場を*後にした。*]
(21) 2010/05/20(Thu) 14時頃
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[トニーが顔を引っ込めてからまた顔を覗かせた。 明らかに心配している色。気紛れに蹴ったり叩いたり、食べ物で釣ってはくだらないことをさせてバカにしたりしたのに。 口を開いて声をかけようとしたがトニーは走り去ってしまった。]
なんなんだ、アイツ
(22) 2010/05/20(Thu) 15時半頃
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[独白のような老人の声は、ちゃんと聞こえていた。]
怖くは無いし、過去に縛られてもいない。
[疲れきった声で言う。]
…未来が無いだけだ。 できることはない。やりたいこともない。
野垂れ死ぬんだ、ひとりで。 おかしいよな、生まれた時はひとりでなんとも思わないのに、死ぬ時にひとりなのが
[黙り込む。その先は口にしたくない。 震える指先、隠す為にぎゅっと握り締めた**]
(23) 2010/05/20(Thu) 15時半頃
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―診療所―
水分を…勿論、汚水でなく人体に影響のないものをよく飲ませておくといい。 それから、君が傍に居てやれば落ち着くかもしれない。
何かあったら呼びなさい、直ぐに向かおう。
[行くと告げる少女へ言葉をかける。 疎まれてはいるが、心配である気持ちに変わりはない。 さて、その少女と入れ違いであったか。 乱暴なドアのノックに扉を開いた。]
(24) 2010/05/20(Thu) 18時頃
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[少女は夢を見る。 幸せだった家族との思い出。 今はもう、壊れてしまった日々の断片。]
[倒れた少女の指先がぴくりと動く。 閉じていた瞼が、ゆっくりと開いていく。]
ん……。
[小さく息を吐き、少女は立ち上がった。 頭は痛むが、目眩はもう無くなっていた。 ふと、少女の視線が干された上着へと向き、少女は今着ている上着が己の物ではないと気づく。]
……?
[不審に思いながらも、少女は、その上着の温もりを感じ、目を閉じた。]
(25) 2010/05/20(Thu) 18時半頃
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どうした、慌てて。
[なにかあったかと声をかけながら、小さな少年を中へと招く。 新しいタオルを出して、その頭の上に乗せた。 ジュラルミンケースはデスクの足元に。 少年が座るようなら、向かい合わせの椅子に*腰掛けて*]
(26) 2010/05/20(Thu) 18時半頃
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