94 月白結び
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
雷門が無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ラッシード、カミジャー、梅子、置壱、カルヴィン、サミュエル、錠、志乃、ヴェスパタイン、夕顔、サイラス、華月斎、クラリッサ、ノーリーンの14名。
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― 回想>>1:146 ―
あら、それは困ったでしょう。 どうぞ?
[煙管をしまうと、匂いを払うようにしてから店内へ一緒に行く。]
(0) 2013/09/02(Mon) 07時頃
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― 回想>>1:165>>1:181 ―
ん、綺麗と言ってもらえて嬉しいなあ。 良かったら、どれか着てみて?
[彼女に志乃と名を教え。 彼女の名も聞いただろう。
そして、碧い着物に手を伸ばす彼女に微笑んで。]
ええ、勿論構わないわ。 奥に行きましょうか。
(1) 2013/09/02(Mon) 07時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 07時頃
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― 鳥居の傍 ―
[てっぺんまで太陽が昇る時間も、星が静かに瞬く時間も、新しい陽の照らし始める時間も。
いつだって、二つの世界の狭間に。 鳥居の傍に、カミジャーは立って居ます*]
(2) 2013/09/02(Mon) 17時頃
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― 現世 ―
メール、ちゃんとあっちには届いたらしいな。
[太った男はパソコンの液晶画面を覗き込み、水滴をつけたコーラのペットボトルをあおった*]
(3) 2013/09/02(Mon) 17時頃
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― 河原 ―
[fizzの反論は尤もで。>>1:215
何も言えなかったけれど、悪戯めいたものが感じられる視線には、唇を尖らせる。]
現代社会のが、よっぽどシンドイと思いますよ。 こんなストレートな、やりたいことやれる世界のが……俺は好きです。
[昔話の住人たち、予想そのままの姿の彼らに軽く手を振り、挨拶して。]
何回かなら大丈夫だよな、うん。 カッパさんたち、よろしく。
[金色の頭に、親しげに留まる蝶々には、止まり木たる本人は気付かない。>>1:218]
(4) 2013/09/02(Mon) 18時頃
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[良い経験だと袖をまくり相撲をとるらしい歌手の、その姿の似合わなさに少し笑った。
蝶々に応援される取り組みは、結局自分は6戦中4回の勝利で終わった。>>1:239 容赦なく地面に転がされて、泥だらけだ。]
あー、温泉なんてあんの? 行きてーっ!
[汗もかいた。 体を動かした疲労と心地よさと、思った以上の汚れによるヤケも追加で。
華月斎の提案に、転がったまま希望を叫んだ。]
(5) 2013/09/02(Mon) 18時半頃
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………はぁ、は…… ああ、久し振りにこんなに動いたな…
[自分が取り組んだのは二回、いずれも負けた。 一度は様子見、二回目は本気で。怪力で有名なかの妖怪相手に健闘を見せた宇佐美に拍手したり、と休憩の間も自分らしくもなく健全そのものの楽しい時間を過ごした。 ポケットから取り出した端末で河へ戻ってゆく河童を逆光で一枚、撮影して――]
俺は…
……すまない、用が。
[叶うならば温泉の場所だけでも教えて欲しくはあるが。 受信したメッセージの内、一つに眉を寄せて立ち上がり、軽く服を払う段で]
(6) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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華、これを。 金に換えられるかは解らないが俺の世界ではそれなりの彫金の店の物だった筈だ。
河童殿の胡瓜代と、良い思い出をくれた礼に。
[腰で揺れていた銀の鎖を外し、投げる。 純粋な銀では無い上にこの世界での銀の価値等知らないものだから余り意味はないかも知れないが、気持ちの心算。 龍の頭と透かし彫りのデザインはそこそこに凝った物、まあ束の間の暇潰しにはなろう
まだその場に蝶は舞っていたか、いたならば指先で遊ばせ、小走りで川原を後にする。
>>4現代社会のほうがしんどい、という尤もな意見を発した宇佐美青年の肩を通り過ぎ様、軽く叩いて。]
(7) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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本屋のバイトが筋力つけてくれてんのかも。 荷物結構重いもん持つし…
[思った以上の戦果に、汗をかいた得意げな顔で自己分析。
用事があるという黒井には少し残念に思ったが、引き止めるつもりは無い。 時間は有限なのだから。]
(8) 2013/09/02(Mon) 19時半頃
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[身体を起こして去っていく長身を見送ると、華月斎へと向き直り]
あー…ごめん斎さん。 俺お礼になるような金になるモンとか持ってない。
[自分も何か礼をすべきかと考えるも、自分の出せるものはといえば]
…お菓子くらいならあるけど。
[それで良いのだろうか、と座り込んだまま華月斎の方を見る。]
(9) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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[近くに放り投げていた黒いリュックに手を伸ばした。 相撲前に仕舞っていたスマートフォンを取り出し画面を点灯させ、メッセンジャー画面をスクロールする。
表示された内容に、僅か思案顔。
指先が文字を打とうとする。 けれど、何を打てば良いかわからず、結局はすぐに、画面は閉じられた。]
(10) 2013/09/02(Mon) 20時頃
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―風車の小道―
[僕はカミジャーに帰る事を伝える為に風車が回る小道を進んでいた。 花が咲き誇るように回る朱の歯車。 それを数えて、8(0..100)x1個カウントした時だ。]
なに、話?
[震えたスマートフォンに目を通す。 どうやら司が会いたいと言っているらしいが、僕には何のことやら見当も付かない。 文面には聊かの吐息を混ぜて打ち返した。]
(11) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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地図抜荷 錠は、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 21時頃
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― →風車の小道 ―
[返信を読んでから走る速度を上げた。 今でも週に数回走り、鍛えているとはいえ自分が鍛えているのは歌手としての肉体であってマラソン用のそれではない。 到着する頃には肩で息をする程度には呼吸が乱れていたか]
ゆい、とかいった……な?
[まず名前を確認。髪を結び直す間を挟めば直ぐに喋りに影響は無くなる。 それを待って、相手の姿を改めて眺めた。 その手に面があるのは見えるだろうか。見えたなら目を留めて。]
(12) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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急いで帰りたい場所があるのか? それとも、そんなにも無愛想になるほど、この里が合わないのか。
[気になっていたのは彼の表情。 無であるように見えながらも諦めが透けそうな。自分の周り、業界には同じ顔の大人が多々いる。 が、子どもがそんな顔をしているのは ――自分の傍に子どもがいないのが当たり前だから、というのもあるが―― 初めて見た。]
……大きなお世話、お節介。 というのは承知の上だが。どうせ元の世界に帰れば話をする事など二度とないだろうからな。 問題ない程度に訊かせろ。
(13) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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[僕が風車の音を耳にしていれば、その中に駆け足の音が混ざった。 それは遠くから上がる息と共に。 何をそこまで慌てる必要があるのだろうかと、僕が向けるのは煤けた蘇芳だ。]
どうも、司さん。 僕は『子供』じゃなくて、雁眞唯。
[彼のフルネームはどこかで聞いていただろうか、顔をきちんと合わせ対話をするのは初めてだ。 見上げる首は少し痛くなりそうなほど、僕たちには身長差があった。 長い髪を結う紐はまた黒く、少し上質なものを思わせる。 それが呉服屋で手に入れた物と知らない僕は、揺れる紐をその瞳に映し続く言葉(>>13)を大人しく聞いた。]
大きなお世話、お節介、その通りだね。
[彼を此処まで突き動かすものはなんだろう。 僕には見当が付かず、推測を重ねながらも言葉を続けた。]
(14) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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僕が帰る事に、君にとって不都合でも?
[質問を質問で返す、踏み入られる事を拒む常套句だ。 茶屋での夕顔・喜壱との会話、行動言動。 さらにはスマートフォンのメッセンジャーアプリへの投稿を踏まえて察するに 高圧的、言うならば自己中心的思想であり、尚且つやや甲斐甲斐しい――それこそお節介というもの――の印象を受けた。 けれどしかし、何の交流もない僕にその気をかけるとなれば、彼は子供好きか。 いや、それはたぶん違うだろう。]
そうだね、ここは僕には合わない。 僕はきっと招かれざる客だ。
[推察推敲を繰り返し、僕は言葉を落とす。 狐の面は片手、彼も目がいくことだろう。 彼が覚えているのならその面は、胸倉をつかんだ相手の右側を覆っていた狐。 まるで温度のない声と、まるで諦めさえ透けて見えるような表情、煤けた蘇芳をもって 僕は彼を見上げている。]
(15) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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― 呉服屋 くれなゐ ―
[促されるまま奥へ進み、入り口からは見えない場所に進めば、彼女はカーディガンのボタンへ指をかけた]
ねえ志乃さん 私、着物をちゃんと見に漬けたことがなくって…
[不安げに伏せられた睫毛。 その視線の先、床に置かれた風呂敷包みの中。 震える携帯電話が鈍い音をたてた]
ええと… 失礼します
[未読メッセージがたまってるとか、そもそもメッセージが送られたとか、そんなシステム。 彼女にはよくわからず、変更できずにいる]
(16) 2013/09/02(Mon) 21時頃
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─ 長屋通 ─
いいや? 化けて出たんだよ。おれは。
[付喪神などという上等なものではないと、七蔵に首を振る。 役目を果たせぬままで捨てられ、朽ちて、忘れられた。 けれど、それは厭だと。 忘れ去られたくなどないと。 そんな思念が、いつしか人の形となった。]
……そうやって、情けをかけてくれる人間がいるということだけでも、とても幸せだよ、おれは。
[だから、有難うと。 頬を膨らませる七蔵>>1:248を見て、笑った。]
(17) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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― 河原 ― [相撲を楽しんでいた様子の人間たちを、楽しそうに見る。]
あい、分かった。 そう遠くもないし、案内しよう。
主は行かんのか。まあ、後で来れば良いしな。
[寝転がっている宇佐美>>5へ笑いかけ、用があるという司>>6には少しだけ残念そうに言う。]
(18) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[投げられた物>>7を咄嗟に受け取る。]
何だこれは。 変わった細工物だな。
礼など、俺の方から言いたいくらいだ。 胡瓜代も要らんが……でも、有難く貰っておく。
[司の気持ちだということは伝わっていた為、返すことはせずまじまじと其れを眺めた。 蝶が礼を言うように司の周りを飛ぶ。]
主も、気にしなくて良い。 気持ちだけで十分嬉しい。
[宇佐美>>9へも首を振って笑った。]
(19) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 21時半頃
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…なんっていうかさ。 良い人、じゃなかった、良い妖怪ばっかだね。
俺、いや、俺たちばっかり楽しんで得してる。
[何も求めず笑って見せる華月斎に、苦笑した。>>19
立ち上がって、服の泥汚れをはたく。 温泉でシャツを洗うくらいはしたほうが良いかもしれない。]
(20) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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んや、ソウイウのって、ここに来るまで思ってもなかったから。 だからせめて、オレには憶えておくくらいしか、できないし?
[それは果たしてやさしいのか、礼を言われるような立派なものか けれど錠が先ほどよりも表情を和らげたように見えたから>>244、雪も同じように微笑んだ。
送り出してくれる>>247彼にゴメンネ、ともう一度謝って 瑛里紗や夕顔にもまた手を振り、歩き出そうとするが]
―― わあっとと、ありがとう! 迷うとこだった!
[指差される先と間逆に進もうとしていて、照れながらも方向転換をしたのだった。]
(21) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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―回想>>1:211―
[七倉とかいう少女と雪と出くわしてから後、錠の着物の裾を握るようにして半分くらい隠れながら、話を聞いていた。]
……せや、名前は大事なもんや。いつまでも大事にせなあかん。 七倉えりさ、憶えといたる。
[そう言って、錠の身の上話を黙って聞いた。それについての2人の人間の感想も。けれど自分の正体について聞かれると、黙って首を振った]
(22) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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言うたやろ。名前はいつまでも大事やいうて。 誰ばりには教えられん。うちは夕顔、それでええやないの。
…うちの事にいつまでも探りいれよったらあかん。 そないに元気あるんやったら川にでも言って河童と相撲でも取って来い。
[そう言って、雪の姿を見送った後、ぽつりと呟いた]
あんたが自分の話そないにするん、うち初めて聞いた気がする。
[地面に視線を落とし、小石を蹴った]
(23) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[携帯を開いて、中身を確認して、そのまま閉じた。 操作に慣れていない彼女が、人前で文章を打つことはほとんどない]
それでは、よろしくお願いします
[志乃の助けを借りれば、見られる程度にはなったろうか。 ひっつめの茶髪が、浮いて見えたかもしれない]
(24) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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よし、ならば七蔵は、志乃の店に行くか! それともまずは焼き鳥か?
夕顔も暇なら一緒に来るといい。 きっと楽しいぞ。
[それから、焼き鳥と着物に興味を示した>>1:246七蔵を案内しようと、歩き出す。]
心配ない、焼き鳥は、多分お前達の知ってる焼き鳥と同じだ。 ねぎまもいいが、柚子つくねが旨いぞ、柚子つくねが!
[商店通りの中ほどにある、辰次というあやかしが営む串物屋には、いつも世話になっている。 夜なら酒を飲みながらもいいと笑いながら。]
(25) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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そうか。黒井司だ。引き止めてすまない。
[>>14見上げられるのも話がしにくい事であるし、疲れたのもあり、で手近な石へ腰を下ろす。 彼が倣おうともそのままでいようとも、視線で追うだけ、話し易い姿で其処に居ればそれでいい、と]
俺はお前を子ども、と呼んだが、正直に言って大人になろうと子供であろうと中身に大差はない、 と思っているんだが。
唯、お前は河童に興味が無い、と言ったな。 なら何に興味がある?
自分に合わない、というのはさておき。 『きっと招かれざる客』、だという視点は何をもって判断している。
…小学生だと思っていたが、もしや中学二年生なのか?
[いい歳をして子どものままのような大人も、ませた子どもも居る。 その範疇には思えない目の前の少年。
何故追い掛けて来たのかと自分の胸に問えば、その答えは恐らく]
(26) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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