25 仮面舞踏会
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が10人、霊能者が1人、首無騎士が2人、魔鏡が1人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2011/02/03(Thu) 01時半頃
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[逃げろ、と急かす声は、一斉に落とされた照明に
一寸先も見えぬ闇で閉ざされたホールの中央から。
気でも狂れたかのような、哄笑と共に。]
冗談だ。よく逃げなかったな。
嬉しいよ。歓迎する。この宴の場に、居合わせた者たちに。
[ぽつりと一つ、蝋燭が燈る。不気味に浮かび上がる仮面。
そこから連鎖するように、灯かりは二つに、四つに、八つに、
――やがては国旗と生花と調度で賑々しく飾り付けられた広間を、
真昼より明るく煌々と照らし出す。
水晶の連なるシャンデリアは、正にもう一つの太陽だった。]
舞台は整った。馳走も溢れんばかりに。
(#0) 2011/02/03(Thu) 01時半頃
――さあ、楽の音を!
踊ろうではないか、今は全て忘れて、誰でもないモノになる。
芝居の道化のようにな。
[仮面に刻まれたのは、耳まで届く深い弧。
世界を嘲っているようにすら見える。
燦めくシャンデリアの真下で、長身痩躯が長い髪を、漆黒の外套の裾を翻せば、
たちまち陽気な楽の音が広間を満たした。
順に入場してくる、男と女。
仮面の奥で憎悪に滾る瞳は、同様に素顔を隠した参列者を
確認するように一人ずつ眺める。
その中には勿論、血脈を同じくする弟妹も、
悪趣味な贈り物をしっかり着込んできた女も*含まれていた。*]
(#1) 2011/02/03(Thu) 01時半頃
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[目の前の婦人にふわりと微笑む。 口元に指を当てた仕草は、どこか悪戯めいて]
内緒ですよ。 実はパートナーの女性とは、今日が初対面なのです。 実在するかもわからない、美しい女性。 なんて空想を馳せるくらいはいいでしょう?
――という戯言をするだけで、実際は単に、エスコートし損ねただけかもしれません。
[なんということだ!自分としたことが、友人が「どちらの恰好で現れる」のか確認し忘れていた。 まぁここで彼―彼女?―を待つのが妥当だろうと判断し、しばらくはエントランスの入口付近で待機**]
(1) 2011/02/03(Thu) 01時半頃
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─ 離宮/エントランス ─
[特徴的な外観を持つ離宮そのものの造形や、庭園等に男が目を向ける事は無い。自然に心を打たれることはまだあれども、そう言った富と権力を表す作られた景色の美しさに、心を奪われる事が無い。 エントランスに辿り着いた時、男は既に軽く酒気を帯びていた。 先に古い友人でもある、ガティネ公爵──ワイアットと、その後妻が到着していれば、アイリスを探す事よりも彼等への挨拶を優先させるのだろうが。]
──……
[ストロベリーブロンドの髪を見付けて、口元を歪め顎髭を撫でた。 彼女を目指して歩く姿で、果たして向こうはバーナバスを認識する事が出来たのか。男は、片手首から先を失っている所為か、アルコールの為か、体躯はそれなりに良いと言って良かったが、野卑とはならぬものの、背が傾いていて歪な印象を与える。]
此れは、貴婦人をお待たせしてしまったようですな。 お久しぶりで、私の顔が分かりますか。 ……アイリス ──ベレスフォード侯爵夫人。
[迎えに行かなかった事にも遅刻にも心を痛めた様子はなく。 差し伸べる腕、手の甲に口づけ、手を取って中へ向かおうとする仕草はうやうやしく。]
(2) 2011/02/03(Thu) 01時半頃
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私の数少ない外出のうちの2つよ。
[お返事は口調は明るいものであったけれど、相変わらずディーン様の表情は険しいままでした。ですから、私は淑女の嗜みとして深く尋ねることは致しません。]
ディーン様が貧乏籤……そうかしら?そうなのかしら? けれど、ディーン様は、とても綺麗な色彩をお持ちだと思うけれど。
[馬車にあがる為に差し出される手を取ります。 それが武道をされる殿方と比べると華奢であるとは、知りません。 私の鳥のように貧相な身体を支えるには十分に力強いもので、安心してその身を任せながら、きっとずれたお話を致しました。]
(3) 2011/02/03(Thu) 02時頃
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[馬車に乗り座ろうとすれば、服の皺を気にするいつもの家庭教師の姿。 私はずっと部屋に籠ることが多いですから、服に皺着けぬように動かず座るは得手とするところです。気遣いを無駄にせぬように、出来るだけ動かぬように座って他愛のないお話を致します。
ただ、久々の外出でしたから、物珍しさに一度だけ、窓から後に連なる馬車達を眺めたりしましたけれど。それくらいは許されるでしょう。 馬車の数はいくつだったでしょう。ディーン様のお荷物も多いようでしたが、私の荷物も多いようでした。侍女のアンナもあの馬車の中のいずれかに在るのでしょう。けれど、詳しくは私の知るところではありません。
そして、程すれば、お兄様の離宮へ辿り着くのでしょう*]
(4) 2011/02/03(Thu) 02時頃
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― 離宮/エントランス ―
まあ、それは素敵ね。物語のよう。
[三十三も年上の侯爵に嫁がされた身からすれば、フィリップの口から語られるのは心踊るロマンスの片鱗を感じさせるものだった。冗談ともつかぬ口調に、童女のように瞳を輝かせながら聞き入ること暫し。夢中になっていたので気付かなかった――最初は鼻に酸っぱい、酒精の香り]
バーナバス……今は貴方も侯爵位を賜ったのでしたわね。 朧げにですけれど、ええ。
――覚えて、いるわ。
[彼から漂う匂いから顔を逸らしたいのに、振り向かねばならぬ苦行。正直、肉親からの手紙で覚悟はしていたが、泥酔する男には悪い印象しか湧いてこない。眉を顰めぬよう、かえって顔面の筋肉を引き攣らせながら、ほっそりとした手を預ける。薄絹の手袋故に唇が直接触れぬのがまだ救いだった]
(5) 2011/02/03(Thu) 02時頃
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―到着前・馬車にて―
[答えを聞き、口端が微かにゆがむ。 けれどそれはすぐに消えた]
だろうな。安心した。 そう、君達兄妹を消したがるのは兄上と母上くらいだろう。
[強い口調でコーネリアの言葉を肯定する。 ベネデットは知っている。兄にそうさせたのが誰なのか。 少し俯いた彼の表情を知る者は黒犬のみ]
僕も、兄上が大嫌いだ。
[ゆっくりと言うと、口を閉ざした。 コーネリアが目を閉じると膝に布をかけてやり、自身も目を閉じた。ただし、眠る事はなく**]
(6) 2011/02/03(Thu) 02時頃
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[たとえアイリスに、眉を顰められとしても、気にする事は無かっただろう。 貴婦人方のその種の反応には慣れてしまっていた。繊細な女心の機微を汲んで気を配ろう、愛でようと言った意識には、残念ながら昔から恵まれていなかったが、女と言う種族を軽く見積もる傾向に拍車が掛かっていた。]
ほう、覚えてる。 ……それは良かった。 そちらは、その素晴らしい髪色も。 昔とお変わりがないようで。 否、ますますお美しくなられたようですな。
[腕を通して、伝わる小さな音色に、ふ、と笑いながら。]
(7) 2011/02/03(Thu) 02時半頃
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[それからもルーカスと何度か言葉を交わすうち、馬車は第二王子の離宮へと到着する。 一時は曇った表情も、その頃にはすっかり普段通りの柔らかな笑顔。]
まあ、懐かしいわ。 こちらにお邪魔するのはいつ以来かしら。
[そんな他愛のないことを口ずさみながら、豪奢な離宮を見上げる。 それから程なくして、ルーカスにエスコートされて馬車を降りるのだろう**]
(8) 2011/02/03(Thu) 02時半頃
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──あの没落一直線の男爵家の面々は まさか、私が君を引き受けるとは 思わなかったに違いない。 遠回しな、断りの心算だったのだろうが。
[華奢なヒールの婦人の歩みに合わせ、歩調を緩める。]
ヴェスパタイン王子のように 美麗な男がエスコート役なら、 未亡人とは言え、そちらに映えたのでしょうな。
(9) 2011/02/03(Thu) 02時半頃
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バーナバスは、アイリスに、再婚のご予定は?──と尋ねた**。
2011/02/03(Thu) 02時半頃
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それでは、失礼致します。 また会場で……嗚呼、仮面の下を問うのは野暮でしたわね?
[フィリップの相手への好奇心はあったが、バーナバスに導かれるまま軽い会釈を残してその場を後にする。 引き摺るドレスは喪服の如き漆黒の天鵞絨。その裾と、ごわごわ嵩張るペティコートにびっしり金糸の刺繍はあれど、地味なほど慎ましく映ることだろう。参列する女性は年若い者ばかりのようだし、無理矢理この場に引っ張り出してきたヴェスパタインへの意趣返しでもある。 魅惑的なデコルテを演出する撫子色のローブも、結局は豊かなストロベリーブロンドを殊更強調するためにあるに過ぎない。塔のように結い上げることはせず肩に垂らしていることを、他の女性に見咎められないかという不安は残る]
ありがとう存じます。
[社交辞令と分かってはいても、どうやら場違いな格好ではなかったらしいと秘かに胸を撫で下ろした]
嫁ぐ前には幾度か顔を会わせる機会がありましたもの。 年の近い弟君の方とは、懇意にさせていただきましたし。
[過去のこと、家族のこと、慎重に話題を選ぶ。声音にも態度にも親密さが足りぬのは仕方がない]
(10) 2011/02/03(Thu) 02時半頃
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ええ、もう見捨てられたものかと、諦めておりました。 嫁ぎ先で跡取りもないまま、 主人は先立ってしまいましたから。
[そして、これだけの財力と権力を持つヴェスパタインと敵対し、家財は焼失。立場は全く好転しておらず、両家からこの政略結婚は失敗であったと烙印を捺されることだろう。 エスコートされる形ながら、何とか酒臭い男から距離を取ろうと無駄な足掻き。歩みを遅らせればその分、男も合わせてはくれる]
……貴方こそ、折角の軍功がおありですのに、 結婚はなさらないの? こんな行き場のない未亡人の相手だなんて、 お気の毒ですこと。
[恐らく原因は彼が酒に溺れているせいだろうと単純に推察しながら、冷たくあしらった]
(11) 2011/02/03(Thu) 03時頃
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[>>0:103夫の漏れた笑みには、真紅が一度細められただけ。 この国で己が一人生きてゆくなど、出来よう筈もない それくらいは判っている だからこそ自ら棺桶に飛び込んだのだから]
ふふ
[笑う夫のそば、口元を袖で隠して小さく微笑む]
酷い事を仰るわ。 私にはあなたしかいないのに?
[それから、眉根を寄せて首を振って見せた]
そうしましょう。 有難う御座います、あなた。
[舞踏会の衣装は何もひとつに決める必要はなく 彼に選ばせたのは彼と踊る際だけ着れば良いかと 色の狭間に泳ぎながら部屋を出る夫の囁きを聴く]
(12) 2011/02/03(Thu) 07時半頃
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――…どうせヴェスパタインさまの目的も同じなら 必要などないと思うのよ?
[そう告げて、首をかしいだ。 夫と姉を取り合った第二王子は、己にも声をかけてきた。 人のものがほしかったのか、それとも姉の代わりがほしいのか どちらかなど、興味もなく どうせ彼の傍へ行けば同じ行為がまっているのだと囁いて]
香が薄かったかしら 私のあなた ずいぶんと鼻が利くのね。
[笑み消し呟くと仕度をと衣装部屋から夫を追い出した。 当然提案など受け入れる気は無い。 これは己が未だ此処に生きて在る証]
(13) 2011/02/03(Thu) 07時半頃
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[やがて夫の選んだとおりの衣装で妻は馬車へ乗り込む。 東洋の装飾施されたその中で、愉しげに微笑みながら外の景色を物珍しそうに見やり、話しかけられる当たり障りのない会話には全て是で答えるばかり] [離宮のエントランスに降り立つと、身長差ある夫にエスコートを受けエントランスに姿を見せる。 東洋の絹織りは異彩を放つかどうか。 黒の扇で口元隠し、一人ごちる]
『ああ……此処へくるのは久しぶりだ 王子は私を覚えているだろうか それとも未だ姉の幻を見ているか』
[異国の言葉で発する音。 其々に馬車が到着する時刻なのだろう、見知らぬ男女が数人見える。 夫の傍らで小首を傾ぎ、挨拶があるなら妻として恥じぬ程度の返しを向ける。 やがて広間の準備が整う頃、東洋の派手な色合いの面をつけて広間へ向かう姿があった**]
(14) 2011/02/03(Thu) 07時半頃
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[馬車の中での着替えがどれ程大変か――と言うのは先に部屋で試着した際に想像できなくもなかったが、家を出るのに女の姿で、と言うのは嫌だったのだから止むを得まい。 ただ、セシルの想像以上にアクロバティックに困難であった、とのみ付け加えておく。 それでも、忠実にして有能なる侍女のお陰で、広大な森を過ぎて第二王子の離宮が見えてくる頃には、何とか体裁を整えていた。]
(15) 2011/02/03(Thu) 08時頃
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[モンタランベールの紋章を隠した地味な馬車が乗り入れる頃には、既に先客のそれが何台か停まっていたことだろう。
初老の従僕の手で開かれた扉から降り立ったのは、鮮やかに燃え立つ炎。 赫灼たる赤に、煌く炎の金で装われ、紅玉のビーズが光を弾いて連なる。 そこにアクセントとして要所要所に大粒のダイアモンドがあしらわれ、更なる光輝を与えていた。
奇妙なのは、そのドレスが流行を全く無視してつくられていることだ。 乳房を覗かせる大きく開いた襟ぐりもなければ、大胆に露出する背中の開きもない。 ダイアを嵌め込んだ太いチョーカーを巻いた喉元から、手袋に包まれた指先まで、肌の見える部分は極めて少ない。 かろうじて、火炎の形にカットされた胸元に白い肌が覗くくらいだ。 整った白い貌さえ上半分は炎の仮面に覆われて、顔立ちすら分からない。]
(16) 2011/02/03(Thu) 09時半頃
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[炎の精霊に扮した女は、支え手の手も借りず自分で立つと、すっくと頭を聳やかす。 大きな頭飾りから零れたあかがね色の髪が、仮面の上でさらりと揺れる。 肩までしかない短い髪を結い髪に見せかけるためか、後頭部は殆ど紅玉を散りばめた真紅の飾りに覆われていた。 そうして、仮面の奥から暗緑色の瞳を彷徨わせ、今宵のパートナーたる友人の姿を探した。**]
(17) 2011/02/03(Thu) 09時半頃
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― 第二王子離宮 ―
[私はディーン様の手を借りて馬車から、地へ降り立ちます。 先方へ視線を向ければ、先客の離宮へ向かう鮮やかなお姿も見えましょうか。]
お洋服、舞踏会のものを着込んでくるべきでしたかしら? 此方で着替えさせていただければ良いと、思ったのだけれど。
[私は急に不安になって、ディーン様に尋ねました。 着替えたとて、今とあまり代わり映えはしないでしょうけれども。 肌を露出させたとて、肌と布の境は定かではないでしょう。 リボンもフリルも白に白ならば、装飾余り無い今のドレスとどれ程印象が変わるものか、客観的には判らないものです。
けれど、一つ馬車の中交わした会話で、改めたい箇所があったのです。頂いた紅に想いを馳せながら、エスコートされるがまま歩いていれば、背後で新たな来客を知らせる馬車の音が聴こえました。]
(18) 2011/02/03(Thu) 10時半頃
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まぁ、まるで炎の妖精のよう。 素敵だわ。素敵ね。
[ご挨拶をと思って振り返れば、地味な色彩の馬車から現れたのは、燃える火炎。ほぅっと感嘆の息を吐いた私の存在は、視線彷徨わすその麗人の視界に入ること叶ったでしょうか。お気付きになれば、私もディーン様も挨拶を向けたことでしょう。
私は流行に聡い方ではございませんが、麗人が纏われているドレスが流行からは外れていることは判ります。けれど、それすら超越し、赤を纏うはかくあらんやといったようなお姿に、頂いた紅をつけるに少し意気地が湧きました。嗚呼、けれど、近くにこのような方が居られれば、私が纏う紅も可哀想でないかもしれないとも思うのです。]
(19) 2011/02/03(Thu) 10時半頃
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[そのような想い持って、肌を焼く心配ない夜会ということもあり、珍しく流行に乗ったデコルテと背の肌蹴た型の白のドレスを纏い立った姿見の中。 まるで首と身体を切断するように首筋を廻る紅は、私に似合うかどうかは別といたしまして、斬首刑を思わせて好ましいと思うのは、もう少し先の出来事となりましょう。
今は無色彩のまま、客人にお会いすれば、ディーン様の隣で挨拶を向けつつ、私はエスコートされるがまま歩むのです*]
(20) 2011/02/03(Thu) 10時半頃
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[夢物語に似せて>>1いると、現れたのは婦人のパートナーと思しき人物>>2。 軽く挨拶を済ませると、自身もパートナーを探す為にその場を離れる。 他に知り合いがいれば簡単に言を交わしながら。 やがて現れた炎の精霊>>16には息を飲み、人波を悠然と掻き分けると一礼。]
これは、お美しい。 うっかり僕も心を奪われてしまいそうだ。 お嬢様、今宵は僕と一緒の時を、過ごしてはいただけませんか?
[やはり芝居がかった台詞に、真相を隠して。 その手を取ると、ひざまずくようにキスをする。]
(21) 2011/02/03(Thu) 10時半頃
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[からから、と音をたてて馬車は第二王子の離宮へと進む。 すっかり日は暮れ、ランタンのぼんやりとした明かりが馬車内の二人を照らした。
女は頬杖をつきつつ、ちらりと隣に座る男に目をやった。 異母兄は腕を組み、俯いて考え事をしているのか、眠っているのか。そこまで伺い知ることはできなかったが。
掴めない男だ、と女は思った。
ベネデッド。王国の第四王子にして、私の異母兄。 実兄の第三王子との関係は悪くなかった―――、というのは、そこまで関わりが無かったからかもしれない。 第三王子イアンは、母親の生まれが伯爵家であったことも関係してか人好きのする性格で情に厚く、他の王子に比べ王族のそれよりもくだけた振舞いをすることが多く、いい意味でも悪い意味でも目立つ存在だった。 その為、派手好きで我の強い第二王子のヴェスパタインとは事あるごとに対立することが多く、関係良好とはとても言えたものではなかった。 第四王子のベネデッドとは、どうだったのだろう。あまり記憶に残るところはないが、兄はベネデッドの事を他の王子に比べて目立ちはしないが、王子の中では一番のキレ者だと言っていたかもしれない。]
(22) 2011/02/03(Thu) 14時頃
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[私のヴェスパタインとベネデッドを嫌う言葉を聞き、安心したとはどういう意味なのだろう。 女はぼんやりと考えるが、真相は言った本人にしかわからぬ事。 男はずっと腕を組み、黙り込んだまま。
まだ、離宮までの道は遠い。
おそらく、一番最後に到着するのはこの馬車であろう。**]
(23) 2011/02/03(Thu) 14時頃
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[こんなことならば、普段の三割増しで香水を振り掛けて貰うのだった。せめてこの、此方まで悪酔いしそうな臭気から、身を守る盾とはなったろうから。後悔に曇らせかけた眉を、慌てて取り繕う。男爵家から見捨てられた未亡人の相手を引き受ける物好きが居ただけマシだと自身に言い聞かせるも、やはり慣れぬ。堪難い。 幾許の非難を篭めた扇越しの会話は、ドレスの裾引く衣擦れよりかそけく、誰の耳にも届かない。秘め事はその後ろめたさ故に甘美な誘惑を伴って、その妖しさをかえって際立たせるよう。華美に着飾る娘たちの纏う色彩を目の端に留めながら、ホールの前でアイリスもまた用意していた仮面を着ける]
(24) 2011/02/03(Thu) 15時半頃
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[目元だけを覆うそれは、ドレスに合わせた金縁の黒。貌の半分を影の如く埋没させるかわりに、残る口元を白粉より仄白く、紅引く唇のかたちを意識させる。浮かべる笑みは隠さねど、動かぬ偽りの表情であればそれは仮面と大差ない。完全なる線対称を崩すのは、黄金と黄玉を連ねた左手のブレスレット、そして右耳の上からにょっきり突き出た羽根飾り。蝶の片羽を模して、黒とピンクが交互に透ける]
…………。
[パートナーの一歩後ろから続き、笑みはそのままに優雅な一礼。通常の舞踏会のように、王――この場合は主催者であるヴェスパタインの前に進み出て、名宣り挨拶を交わすような無粋な慣習は省略される。今宵は仮面舞踏会、誰何を問わぬことこそが礼儀]
(25) 2011/02/03(Thu) 15時半頃
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