人狼議事


272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲

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【人】 測量座 ハラフ

― 「翌日」 ―

[――目を開けると、そこはいつもの自宅だった。
 窓から差し込む日は白く、春先では有り得ない朝の肌寒さにぶるりと身震いする。ふと気付けば寝間着ですらない。どうやら仕事から帰って着替えもせず、ソファで寝入ってしまっていたようだ。
 ぐるりと首を回す。体が少し痛いのも、疲れが取れていないのも、恐らくその所為なのだろうが――どうして、こんな所で眠ってしまっていたのか。

 カレンダーを確認すれば、紛れもなく記憶にあった日の翌日だった。事故があった日より半年。だが、あの日に事故が起こらずに進んだ現在は、一体どのような日々を経たのだろう。
 過去へ遡った後に未来へ運ばれたようなもので、なんとも心もとないものだった。ただ少なくとも、昨夜ティムが泊まった、ということはないらしい。二人分の食事を用意したり人が泊まった形跡はなく、だが、妙なことに部屋が片付いていない。
 脱いでそのままの衣服、まとめられていないゴミ。洗濯は恐らく数日放置されている。最近用事が立て込んでいたのか? ――着替える余裕もないほどに?]

(99) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[何か、おかしい。
 胸が騒ぐままに情報を求めて部屋を漁る。そうだ、日記があれば、とサイドテーブルに駆け寄ったが、何故かそこは空っぽだ。半年の間に日記をやめた? そんな急に? いや、どこかに出しっぱなしにしているのか。大抵は眠る前に軽くペンを滑らせて書き込むが、テーブルで綴ることも時折ある。ならばその傍に積んでいるのかもしれないとそちらに目を遣れば、案の定そこに積んであった。
 貴重な情報を開こうとして、しかし、その上にメモ帳が置いてある。走り書きがあった、何が書かれているのか覗き込み]

(100) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 「面会 10時〜」

[――血の気が引く。

 苦しい。息が出来ない。
 一体何があった。何が、面会? ――誰が?
 病院の名も端に記されたメモ帳をはたき落として日記を手に取る。奇しくも丁度開かれたページは、俺にとって昨夜の出来事]

(101) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ ○/□ 晴れ
  昨日は日記を忘れた。記憶がところどころ曖昧。
  酒のせいかと思ったが、ティムによれば
  朝から様子がおかしかったらしい。
  ピンとこない。だが心配をかけたようだ。気には留めておく。

  天気が良かったので午後に散歩。
  パイとハンバーグのストックが減っていたので買い足す。
  帰り際、一人で寂しくないか、といったことを聞かれた。
  仔犬扱いか?
  余程調子が悪かったらしい。大丈夫だと言って帰す。

  昨日は空四の墜落事故が起こったらしい。
  遺族のことを思うと胸が痛む。
  普段より辛く感じるはティムと重ねたからだろうか。
  くれぐれも事故など遭わないようにしてほしいが… ]

(102) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[間違いなく、書き換えられた過去だ。
 どうやら改変した記憶が抜け落ちていることが伺える。だが違和感はあれど大きな疑問は抱かずにいたようだ。

 何もおかしいところはない、何も。
 ぺらぺらと飛ばし飛ばしで頁を捲っていく]

(103) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ □/○ 晴れ
  風邪が流行っている。今日だけで二人休み。
  ティムは相変わらず元気だった。
  本当に風邪引かないなあいつは。
  念のため早めに寝ておく。 ]

(104) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ ○/△ 曇り
  同僚に子供に生まれた。元気な男の子だそうだ。
  出産祝いは何を選べばいいのか。
  独身同士で話してもあまりいい案は浮かばず。
  候補は実用性でブランケット。ぬいぐるみもありか? ]

(105) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ □/△ 大雨
  大雨と強風による悪天候。午後は配達中止。
  明日の航路調整に手間取る。
  もう少し簡略化できないものか…

  先に上がったティムが食事を用意してくれていた。
  疲れていたので助かった。
  ティムも明日は忙しいだろうに。
  なるべく早く休ませる。 ]

(106) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[改変した未来の多くは覚えのあるイベントが並んでいる。異なるのはその場にティムの存在が確かめられたこと。事故に遭わずに済んだ後は変わりなく、ティムが日々生活を送っていることが分かる。

 大丈夫だ、何も、何も怖がることはない。
 大丈夫、大丈夫、おかしいことなんて起こってない、一ヶ月前もありふれた日常が淡々と書かれている、

 めくる、

 一週間前もそう、その次の日も、次の日も、次も、

 めくる、

 次も]

(107) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 [ -/- 

    どうしてティムが  ]
 

(108) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 ――――、は、 っ


[指が震える、息を忘れる。
 一ページの広さに、ただ一言だけが書き殴られていた。

 だがその白地の部分に裏抜けの色が滲んでいる。恐る恐る表面に触れれば、次頁に書いた文章の筆圧でへこんでいるのが分かった。
 強く、何か、衝動をそのまま書き留めるような文章が、この裏にあるのだろう。
 がちがちと震える指が頁の端を触る、かり、と爪先で捲って――]

(109) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ -/-
  新機体の導入は予定されていた日程通りに行われた。空二の試運転。陸路の走行に異常なし。「走りやすい」「操作が前より簡単だ」と話していた。空路へ切り替え。パネルの付け替え、作動に不備も無かった。確認は念入りだった。問題は見て取れなかった。あの場では。誰も分からなかった。正常に動いていると皆が信じていた。
  異常に気付いたのはあの機体が陸を離れてからだった。もう間に合わなかった。高度を上げていく機体を見上げておかしいと気付いても意味がなかった。不具合を起こしていると叫ぶ声が聞こえても見ていることしかできない。見ているだけだ。高く空へ上がっていく飛空艇を見ていた。上昇を止めて安堵したのは一瞬だった]

(110) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ 機体が落ちていく 落ちていった 多分誰かは叫んでいた、叫ぶことすらできなかった、地面に叩きつけられる空二を見ているしかなかった、何も出来なかった、何も 何も 何も分からず駆けつけて、そこでもやっぱり何も、できなかった。サイレンが鳴り響く中で救急隊員が運び出すのも見ているしか 無力だ、何もできない、病院で待つ間も何も 意識不明だと伝えられたのは何時間経ってからだったか、面会はかなわずに帰された、啜り泣きが聞こえる、駆けつけたティムの親だったと思う 俺はものを言えなかった。

  一日経った。目立った外傷はなかったと聞いている 仕事に向かえば、きっと大丈夫だと皆が話していた。あいつが丈夫なのは知っているから、皆そう言う、俺もそう思っている、けど、今日も意識が戻ったという知らせはこない 早く、早く ]

(111) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ -/-
  今日も連絡はなかった。意識が回復する場合、
  数日以内に起きる場合が多いという。
  明日には戻るだろう、大丈夫 ]

(112) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ -/-
  ティムの親から連絡、面会が許された。
  仕事は休む。明日行く、きっと起きてくれる ]

(113) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ばさりと落下音。力の抜けた手から床へと落ちた日記をそのままに、呆然と立ち尽くす。
 それ以降は白紙、白紙だ、何も書かれていない。最後の頁の日付は丁度昨日。

 今日が、その面会の日、らしい]

 ――、は、 …… ぅ、

[その場で崩折れそうになるのを、机に手をついて支えた。分からない、今読んだものは本当に自分の日記なのか、本当に起こったことなのか。脳が今知った情報の受け入れを拒んで、手足の震えが止まらない。
 いやだ、いやだ、信じられない、そんなことあってたまるか、信じない、携帯電話を取り出してティムにかける。電源が入っていないと機械音声。かける。かける。何度かけても繋がらない。出ない。ティムの声がしない。

 息をする、吸って、吐いて……一欠片でも平静を拾って、ソファの背にかけられていた上着を取り、腕を通す。
 携帯の時計を確認した。陸四を拾えば間に合うだろう。何もかも違うかもしれない。向かって、そこに誰も知り合いなどいないかもしれない。それならいい、それでいい、それを確かめられたらいい。

 思考は、明らかに逃避だった]

(114) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[まだ現実を受け止められないままに向かった病院では、受付の前でしばし惑ってしまう。
 だが、“どうしましたか”と尋ねられて]

 ……、あの、面会が、できると、

[“どなたでしょう”と優しく問いかける相手に、しばし言い淀む。尋ねるのが何故か恐ろしかった。名前を出すのが躊躇われた。不思議そうに首を傾がれ、やがてぽつりと零す。名前だけ、たった一言。
 “申し訳ありませんが、そのお名前の方はいらっしゃいませんね”――望んでいたのは、その言葉だったのに]

(115) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[面会手続きを進められる。申請書への記入を促される。面会証を渡されて、病室へと案内される。

 だが、その前で立ち尽くしていた。
 開けたくない。開けなければならない。呼吸が浅く、多くなる。
 この期に及んでもまだ受け入れられていなかった。名前を出して、何の問題もなく案内された今も。

 半ば、夢の中にいる心地で、扉を押す]

(116) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[白く清潔な部屋。物々しい医療機器が備え付けられたベッド、点滴。チューブ、コードで繋がれた、誰か。
 一歩、また一歩と近付いて、ベッドの傍から見下ろした。呼吸器が顔半分を覆っていようとも、それが誰かなんてこと、分からない訳がなかった]

 ……ティ、ム
  ティム、 ティム、…………

[幾度も幾度も名を呼んでも応えはない。何一つ返らない]

(117) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 どう して、

[――より良い未来を望んだ結果が、これだというのか]*

(118) calabari 2019/11/12(Tue) 02時半頃

【人】 測量座 ハラフ

― 病院 ―
[眼前に横たわる現実の非情には想像を絶するほど重かった。ぐしゃりと圧し潰されるように、精神は悲鳴を上げているのに、嗚咽を漏らし膝から崩れ落ちずに済んだのはただひとえに、その感情の吐き出し方すら分からなかっただけだった。

 だからか、言動はかろうじて人らしさをなぞれていたらしい。ティムの主治医とも会話をこなすことが出来ていた。本来、こうした込み入った内容は家族以外には語られないものだろうが、恐らく事前にティムの親から話が通っていたのだと思う。またこの時、あれこれ尋ねても不思議そうな対応ではなかったから、昨日までの俺も未だ話す機会を得られていなかったのだろう。

 問いかけたのはまず端的に、ティムの意識は戻るのかということだ。外傷はほとんど無いのだ、という点から語り始める医師からは、0か1かの単純な回答で導ける容態ではないことが知れた。はっきり言って下さって構わない、とだけ告げて、また見つめる。
 脳全体の機能が失われて戻らない脳死とは異なる、生命維持に問題は無い。だから、起きる見込みはある。医師は確かにそう告げた。同時に、意識が回復した例の多くが、数日以内であるとも]

(152) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[その瞬間、呼吸を忘れた。沈黙の中で、詰めていた息をはっと漏らす。事故が起きて何日が経った? 日記を思い出す。確か、今日で五日目だ。五日目。それは「数日」に該当する期間なのか。不安に視線を揺らしていれば、医師は緩く首を振る。
 もちろん、数日でなくとも回復する例は存在する、と。目安として提示されたのは、三ヶ月と一年。前者は、一般に永続的な植物状態だと認定される期間らしい。つまり、三ヶ月を境にして回復例は激減するということ。後者は――区切りとして選ばれやすい、と医師は濁した。区切り、それが何を指すかを、理解できてしまう。

 一年。それが、延命治療が打ち切られる一つの区切りだと]

(153) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[ぐらぐらと視界が揺れる。すぐ目の前にいるはずの医師さえも見失うような、酷い濃霧に置き去られたような気分だった。そうですか、と零す声に一切の色は失われ、視線は何もない宙を漂う。

 意識を戻す治療はないのか、とぽつり漏らす。曖昧な肯定が返り、今までの回復例で行われていた治療はここでも可能な限り行う、と伝えられる。ただ、まだこの分野での研究は進んでおらず、効果が保証されたものではないらしい。是非何でも試してほしいと前のめりになってすぐ、はっと我に返って姿勢を正した。家族でもないのに医師に意向を伝えるのはおかしいだろう。だが、家族からも同じ言葉を伝えられていたのだろう、ティムの主治医は深く頷き、出来る限り尽くす旨を約束してくれた]

(154) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[他にも幾らか話した後に、再びティムの病室へと戻る。
 恐ろしいほど静かな部屋だった。ただ眠るだけのティムの傍、床に膝をついてその顔を覗き込む。

 確かにティムであるのに、まるで別人のようだった。動かないのも、喋らないのも、笑わないのも、鳴かないのも。あれほど元気に振られていた尾が、動く気配がないのも。有り得ない姿だった。
 だって、つい先日まで。さっき、まで。ティムと話していたのだ。いつものように部屋で寛いで、食事をして、笑って、話して、陸二の後ろに乗って、散歩だってして、本当に、本当に穏やかな日々を過ごしていた、はずだったのに。

 モニターの電子音が規則正しく音を刻む。ティムが生きていると知らせる音。そんなものだけでは足りなくて、手にそっと指を伸ばした。
 あたたかい。あたたかい、のに、握り返されることはなかった。血の通っている以外は、ただの人形のようで、いや違う、ティムは確かに生きている]

(155) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 ティム、……ティム、起きろ、
 もう、五日だって、遅いだろ、
 ティム、
 ……早く、……

[手を握る。強く握って、けれどやはり、握り返されることはなく。返るのは呼気と、電子音だけだ。
 それでも繰り返す。チューブやコードに触れないように額を撫でてみたり、肩を指先で軽く揺らしてみたり。面会時間の終わりを告げられるまで、許される限りの接触を重ね、何度も何度も声をかけた。

 反応は何もなかった。何も返らなかった。ただそれだけしか頭になく、病院からの帰路のことは覚えていない。気付けば自宅に帰っていて、ソファに体を預け、ぼんやりと天井を見ていた。

 電気も点けずに過ごす部屋が次第に暗くなる頃、やっと追いついてきた感情。背にひたりと張り付いて離れないもの]

(156) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 ……ぅ、ぐ
  あ゛、ぁぁ……

[心を占める絶望に嗚咽がこみ上げる。手で押さえても喉に詰まった感情が端からぼろぼろと零れ落ちて、眼鏡が曇り、視界も顔もぐちゃぐちゃに乱れていく。

 ティムを助けたいと望んだ。失われた足を見る度に胸が痛んだ。例えそれが人を救った結果であったとしても、その代償として陸を空を駆ける足が奪われた事実は、耐え難い苦しみだった。
 だから――だから、その過去を変えられる機会を得て、ティムを事故から救えると思ってしまった。足を失わずに済む未来を選べるのだと。そうだ、確かに選べた。過去は書き換わって、ティムは五体満足で――だが、それがなんだ。例え足が失われていなかったとしても、彼が、ティムが意識不明なら、何も意味がないだろう?]

(157) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ


 ちがう……ちが、
 こんな、…ず、じゃ、こんなの、……

[より良いものをと選んだはずの未来だったのに。俺は何のために、三人を見殺しにしてまでこの世界を選んだというのか?
 ――俺が、変えなければ。三人は救われ、ティムも足を失うことはあれど命に別状はなく、意識も問題なくあった以前の方が。それを、俺は変えてしまった。知らなかった、知らなかった、変えたらこんなことになるなんて知らなかった!
 これは過去を変えたいなどと過ぎた願いを持った俺への罰なのか。それなら俺が事故に遭えばよかった。何故よりにもよってティムが、どうして、あいつは何も、何もしていないのに。

 眼鏡を上げ、濡れて湿った目元を袖で拭う。夕暮れの異物は現れない。変わっても責任は取れないと言っていたように。
 もう、変わらない。選択は覆らないのだ。どれだけこの現実に絶望しようが、受け入れを拒もうが、無慈悲に時は過ぎ、明日は訪れるのだろう]

(158) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[まだ、まだだ。意識が戻らないと決まった訳じゃない。まだ五日だ。例え多くが数日以内に起きると言われていても、それはつまり、そうではない例も存在するというのと同義だ。
 大丈夫だ。大丈夫、大丈夫、起きる。絶対に起きる。俺が信じないでどうする。

 人の命を踏み躙ってまで選んだ未来を、決して、無価値にする訳にはいかない。――絶対に、諦めてなんかやらない]

(159) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[翌日、上司と相談して暫くは業務を減らしてもらえるようになった。元々辞職を考えていたが、運行管理の後任を見つけるにも時間が必要で、なるべく居てほしいと望まれたこと、加えて勤務時間の融通なら可能だと挙げられて、辞職は一度考え直した。ティムの明るさを失った職場はどこか沈んでおり、なるべく見舞いを欠かしたくないのだと話せば、それは大いに認められた。

 その後、可能な限りほぼ毎日のペースで病院へと足を運んだ。同時に、植物状態からの回復例についても懸命に調べ続ける。パソコンには検索履歴が残っており、数少ない検索結果の中から探したと思われる医療関係者の記事や、植物状態の家族を持つ人物のブログなどがブックマークの中に無造作に並んでいた。一度は読んだらしいそれを熟読し、自分でも可能なケアを手当たり次第チェックしていく。気になる本は片っ端から調べて買った。気になった小説や仕事の参考書が大半だった本棚は様変わりした]

(160) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

【人】 測量座 ハラフ

[症例の中には、意識はあって周りで話していることが気配は感じ取れるのに、筋肉が動かせず反応を示せないパターンもあると言う。全てを認識できていながら何も伝えられない状況とは、一体どれほどの苦痛を、孤独を覚えるものだろうか。

 ゆえに、ティムの傍にいる際は、常に意識があるものとして接していた。実際にそこまで明瞭な意識がなかろうと、外部からの刺激は回復に重要な要素だと言う。目を覚ました患者が、日々呼ばれていたことや触れられていたことを薄っすら覚えている、といったケースは少なくないらしい]

(161) calabari 2019/11/13(Wed) 09時半頃

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