人狼議事


270 「  」に至る病

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【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



[朝の、まどろみの中にいた]

 

(17) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

 

[こういうときは必ず、ママの夢を見るの]

 

(18) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 寝室 ――


[唇と唇が触れ合いそうになるほど近い距離で、
 確かに愛しい人の声がした。>>8
 私はパチリと目を開けて、じっとあなたを見つめたわ]


  ……違うわ。
  私は、ミルフィじゃない。
  あの子は眠ってる。


[いつもより大人びた口調で言うものだから、
 きっとあなたは驚いてしまったでしょうね]
 

(19) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  セイルズ。
  あなたは私がいないと幸せになれない。


[いつでも傍にいるわ。
 忘れないで、と甘い声で囁いた]


  ねえ、ちゃんと私の名を呼んで。
  ――クラリッサって。  


[妖艶に微笑んで――……]
 

(20) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



        [  暗  転  ]

 

(21) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……パパ。あと、5分。


[寝ぼけ眼であたしはそうパパに返すんだ。
 でも、いつもより何か肌寒くて、
 おかしいなってあたしは目を開ける。

 そこにはきっと、
 ちょっといつもと様子が違うパパがいて。
 
 あたしはまともに服も着ていない
 はしたない格好で、ベッドに寝転んでいる。

 真っ白だったはずのシーツは血に汚れていて。
 いつも本の香りが漂っているはずの寝室は、
 濃厚な精の匂いに満ちている]
 

(22) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  え、え、え。


[首筋をさすれば、牙で貫かれた数ヶ所の噛み痕。
 秘所に走る微かな違和感に、あたしはパパを見つめる]


  夢じゃ、なかったの。
  あたし昨日。本当に。パパと……。


[ふるふると身体を震わせて]
 

(23) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  パパ!


[まともに服も纏わないままに。
 思い切り、パパに抱きついてやるんだ]


  ええと、その。すごくよかった。
  また、今度、やろ。


[羞恥心に蓋をして、
 たどたどしい口調でおねだりをする]
 

(24) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ああ、もう!
 恥ずかしくって、
 まともにパパの顔も見られないわ!]*
 

(25) gurik0 2019/10/14(Mon) 22時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[わしゃわしゃと、
 子犬のように頭を撫でられた。>>40
 完全に、子ども扱いだ。

 情事の最中みたいに、丁寧に髪を
 撫で梳いてもらえるはずもなく。

 昨日の男らしいパパは
 いったいどこにいっちゃったんだろうなって、
 あたしは心の中で何度も何度も
 昨夜のパパの姿を思い返していた]
 

(43) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[あたしの知らなかった、パパの顔。

 きっとああやって
 ママのこともたくさんたくさん愛したんだろうな。

 いつもの理知的で温厚なパパからは
 想像もつかないような、激しさと雄々しさ。

 ねえ、パパ。
 今まで知らなかったパパの一面を知って、
 あたしはもっともっと
 パパのことを好きになっていく]
 

(44) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[あたしはパパの家族。
 娘であり、伴侶。
 だから、ずっといっしょ]
 

(45) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……パパも、きもちよかった、でしょ?


[つん、と額をつつかれれば
 大変だったと言うパパに
 こてりと首を傾げた。

 だって、昨夜はあんなにもパパも興奮していた。

 そうして返される「また今度」の言葉>>41
 あたしはぱあっと顔を輝かせて]


  うん、たのしみにしてる。


[今度の機会を想像しながら、パパに頬をすり寄せた]
 

(46) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……きゃ、
  もう、パパってば!


[ひょいとそのまま抱き上げられて
 風呂場へと連行される。

 なんだか昔に戻ったみたいで、あたしは上機嫌だ。
 ただ子供の頃と違うのは、
 昔は額にされていたキスの場所が、
 唇になったっていうこと]
 

(47) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  寝ぼけて……?
  なんの話?


[訳の分からない話に、呆けたように返す。

 風呂場に行く途中、
 写真立てに飾られたママの写真が目に入った。
 あたしはいつもの日課を行うために]


  おはよう、ママ。


[元気に朝の挨拶をする]
 

(48) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……ね。パパ。
  今日はいっしょにお風呂に入ってくれるの?
  昔みたいに。


[最後にふたりでお風呂に入ったのは、
 いったい何年前だっただろう。

 セイルズのあたたかな腕の中で、
 あたしは上機嫌に問いかけた]*
 

(49) gurik0 2019/10/14(Mon) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  うん、パパ。
  しっかり背中あわあわしてね。


[あまりにもパパがあたしを子供扱いするものだから
 思わず微笑んで、昔のように幼児語で返した。>>52

 ――気恥ずかしいのだろう。あたしも、彼も。

 そんなセイルズの変化が、
 あたしはいっとうに愛おしい]
 

(58) gurik0 2019/10/15(Tue) 02時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 朝餉 ――


[湯気を立てるティーカップに
 角砂糖を入れながら、
 あたしはじっとパパを見つめた]


  ……ママの、命日。
  

[小さく、鸚鵡返しに呟いた。

 ママがどうやって死んだのかも
 ママの墓地がどこにあるのかも
 あたしはまったく知らされていなくって]
 

(61) gurik0 2019/10/17(Thu) 02時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ママが生きていた頃の話ならともかく。
 
 吸血鬼と眷属の話題に次いで、
 ママが亡くなったことは触れにくい話題だったから。

 あたしは恐る恐るパパの様子を窺って]


  その……あたしはついていっちゃ、だめ?


[すこし不安げに、聞いてみたんだ]
 

(62) gurik0 2019/10/17(Thu) 02時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[パパとママが、
 どういうお別れをしたかは知らないけれど]


  あたしも、家族だから。
  ちゃんと手を合わせてあげたい。


[勇気を振り絞って、じっとパパを見つめた]**
  

(63) gurik0 2019/10/17(Thu) 02時頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  やさしい……のかな。


[あたしは曖昧に微笑んだ。>>65

 会ったことのないあたしのママ。
 ずっとずっとママみたいな人にならなきゃいけないって
 化粧を真似して、髪形を真似して。
 きっと今は“本当に血の繋がった母娘”みたいに、
 あたしたちは似ていると思う]
 

(68) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[今でも、あたしはママの夢を見る。

 ママはさみしそうにあたしを見つめて、
 あたしの首筋に手を掛けるの。
 大好きなあたしのママ。
 どうしてあたしの首を締めるんだろう。

 苦しいって思った瞬間に、
 すうっとママの身体は溶けていって
 あたしの中に消えてゆく。

 きっと、ママも寂しいんだ。
 パパがママを失ってさみしいように]
 

(69) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[ママの気持ちを考える。
 大切な人を残していく無念を思う。

 ママのことを考えて、考えて、考えて、
 あたしはママにならなきゃって思うんだ。

 パパのさみしさを埋めてあげられるように]
 

(70) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



 ("I am you, and you are me.")

 

(71) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ


[あたしはきっと、やさしくなんてないよ。

 お空の国に行ったときに、
 ママに家族って認めてもらえるのか
 不安なだけなんだ]*
 

(72) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ

―― 命日 ――


[十字架の立ち並ぶ墓地を、パパと並んで歩く。
 白い薔薇の花束をたずさえて]


  ここに、ママが眠ってるのね。


[パパの足が、ひとつの十字架の前で
 ぴたりと立ち止まる。

 十字架には「Clarissa」と、ママの名前が刻まれてる。
 生没年を見遣り、パパとママの歩んできた
 歴史の長さを知った]
 

(73) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  ……ママ。


[白い薔薇の花束を、墓地に手向ける。
 乾いた風が、あたしの亜麻色の髪を揺らした]**
 

(74) gurik0 2019/10/17(Thu) 10時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



[ざわり、と葉擦れの音がする]

 

(98) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  あなたは、どちらだと思うのかしら。


[振り返った私は、きっと大人びた
 曖昧な笑みを浮かべていたはずだわ]
 

(99) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃

【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ



  こう言い換えましょうか。

  あなたは私に
  どちらでいてほしいのかしら。

  ねえ、セイルズ。


[墓地に湿気た風が吹き抜ける。
 十字架の前に手向けられた白薔薇が
 さやさやと揺れた]
 

(100) gurik0 2019/10/17(Thu) 23時半頃

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