人狼議事


191 The wonderful world -7 days of MORI-

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【人】 探偵 オズワルド

[>>+7:171
蛾の翅を翼に空を駆る類の手が、
どろりと崩れかけている龍に触れた。

ばちん、と弾かれるように。
痙攣した龍と、巻き込まれた蛾が地へと堕ちる。

男はそちらへ歩みながら、
形なき龍に兵隊の剣が突き付けられ、
地面に這いながらも手を伸ばす類を見た。

>>7:+179
倒すのがミッションの目的だと問う
兵隊の少年の言葉は男が思っているものと同じだった。

殺して生き返りを望むのは、
やはりどうしても躊躇われる]

(47) rento24ss 2016/06/19(Sun) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[もしここで殺すことがミッションだと言われたら、
その時はどうしようかと過るが、
コンポーザーの答えに、男は目を瞬かせて、
―― そして安堵の息を吐いた。


ミッションは達成された、と。>>7:+184


その言葉に怒鳴を振り返って、親指を立てる。
やったな、と言わんばかりの表情で。

けれど、それも長くは続かない。
コンポーザーが再び形を変え、人の形で礼を言ったその後。


―――― 視界が白一色に染まりゆく]*
 

(48) rento24ss 2016/06/19(Sun) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド

―― 審判の部屋 ――


[瞼を開いて飛び込んできたのは目に痛いくらいの、白。

周りには、地上で見かけた顔に、
死してから見かけた顔もあった。

服の一部が赤く染まっていたり、ボロボロだったりと
見るからに戦闘後の様相を呈している者もいた。

その参加者たちと向かい合う様に一人の男が立つ。
龍となり狐となり、モリ区を消滅させると
言っていたコンポーザーだった。

彼が読み上げる名前の中に、自分たちの名前はない]

(79) rento24ss 2016/06/20(Mon) 01時頃

【人】 探偵 オズワルド

[しかし彼は言う。
この場に居る者に生き返りの権利を与えると。

その方法はオーダーメイド。
どのように自分が生まれ変われるか選べるという。

けれど、オーダーメイドに答える前に、
コンポーザーは参加者からの質問に言葉を連ねる。

その時になって、男はようやく
白上が死んだという事を知り、>>34
コンポーザーの返答にあからさまに眉根を寄せた]

(80) rento24ss 2016/06/20(Mon) 01時頃

【人】 探偵 オズワルド



  コンポーザーの権限で、
  白上刑事を生き返らせることはできぬのか……?


["全てが必要な事だった"
"白上の犠牲があったから生き返ることが出来る"

ただただ平然とそう告げるコンポーザーに微かな嫌悪を向け
ぽつりとつぶやいた一言は、
おそらく彼女らの声に掻き消されただろう>>65>>67]**

(82) rento24ss 2016/06/20(Mon) 01時頃

【人】 探偵 オズワルド

[喧騒の合間に聞こえる重く深い溜息>>129
振り返れば、最初は整えられていたであろう赤毛が
その主の手に掻き回されて、崩れる。

迷っていると、怒鳴は言った。

"エントリー料"を返してもらって、生き返る。
ヤクザ以外の生き方を知らない。
だから今の状態では生きてはいけない。

だがそんな自分でも生き返っていいのか、と。
まるで、今にも崩れ落ちそうな表情で。

男は怒鳴の話を黙って聞いていた。
その口からもう一度、あの日と同じ問いが零れるまで。

そして男は ―――― 声を上げて、笑った]

(189) rento24ss 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



   湿っぽい顔で何を言い出すかと思えば……。

   言ったであろう。
   生き返るべき人間なんて神にも分かりはしない。
   貴殿の事は、恨んでおらんとな。


[>>4:615
脱落する前日。クロネコ像の前での話。
あの時の怒鳴の問いと同じく男の答えも変わらない]


   ただ……願わくば、他者の人生を壊すような事は
   しないで欲しいとは、思うがな。
   他者の人生を壊すことでしか生きられないのは
   きっと、悲しい事であろう。
 

(191) rento24ss 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



[人の不幸を食い物にして刻んでいく生の果てが
どこに繋がっているかは分からずとも、
大方良くないであろうという事は薄らと、分かる。

いつかの悔恨を思い出しながら>>3:-157
男は、最初で最後になるであろう願いを告げた。

―――― そして、顔を上げる]

 

(192) rento24ss 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



   それとな、生き返ったら生き方を変えようと思うのだ。
   借金を返して、また妻と娘に会いに行こうとな。
   返済期限までに返せば問題ないのだろう?

   だから、ヤクザに戻った貴殿には
   もう会うことは無いだろう。


["エントリー料"を失って暫く過ごした後に決めた事。
"大切なもの"に心を奪われ過ぎて、
歯止めが利かない自分を振り返って、
これでは駄目だと、ようやく気付いたから]

(193) rento24ss 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



[遅いかもしれないが、失ったものを取り戻そうと思ったのだ。
それができるかどうかは分からないが。

そして男が借金を返す意思を持ったならば、
怒鳴の懸念も消えるだろう。


     ―――― だから男は手を差し出した ]

 

(194) rento24ss 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



   その代わり、次に会う時は
   共に戦った"戦友"として祝杯を上げようぞ。

   ……借金を返し終わった時にな。


[ >>6:+53>>6:+78
 差し出された手を握り返せなかった
 あの時を取り戻すように。

 男は穏やかに笑んで、パートナーへと正面から向き合った]*

 

(195) rento24ss 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[差し出した手は、掴んでもらえるだろうか。

お互いに元の心を手に入れた後の約束を
彼は是としてくれるだろうか。

それともあの時、自分がそうしたように、
彼の手は持ち上がらないままだろうか。

男は怒鳴の反応を手を伸べたまま待って、
そして彼の目から流れる涙に、目を丸くした]


  ―――― …… 貴殿には負ける。
  吾輩と組めて幸せなどと言った貴殿にはな。


[>>211
恥ずかしくないのかという怒鳴に苦笑しながら、
次から次に涙を溢れさせる彼にハンカチをと思ったが、
そういえばすでに渡していたなと、思い出した]

(279) rento24ss 2016/06/21(Tue) 22時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[その瞬間、差し出された手は荒々しくも掴まれる。
手から伝わる熱とは反対に、声色は冷たかったが、
男が恐怖心を抱くことは無かった]


  全く……どちらがお人好しか分からぬな。
  貴殿こそ、その言葉忘れるでないぞ。


[>>212>>213
脅しかける言葉は全て男を案じる言葉だ。
男の事を彼はお人好しだと散々言うが、
怒鳴も負けず劣らずだと男は思う。

そうして頬を緩める彼に、男もまた笑みを返した]

(280) rento24ss 2016/06/21(Tue) 22時半頃

【人】 探偵 オズワルド



  馬鹿者。吾輩に暴力を要求するでない。
  紳士たるもの、他者に暴力を振るってはならん。

  その時は止めてみせよう。
  力でなく、言葉でな。


[まるで子供のような泣き顔で、
ヤクザとは思えぬほどの笑みを浮かべる怒鳴。

その顔はとても美しいとは言い難いものだったが、
彼が浮かべるどんな笑顔よりも、輝かしかった]*

(281) rento24ss 2016/06/21(Tue) 22時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[男はコンポーザーへと歩み寄る。
緩慢に、そして微かに笑みを浮かべながら]


  どうかね。
  貴殿の感じた"可能性たち"は?


[コンポーザーに殴りかかり、
消滅させるはずの白上の生存を望み、
更には、殺しに来てやると述べる参加者たち。

その感想にコンポーザーが答えようがそうでなかろうが、
男はオーダーメイドを口にした]

(295) rento24ss 2016/06/21(Tue) 23時頃

【人】 探偵 オズワルド





   ―――― エントリー料と蘇りを、吾輩は望む。



 

(296) rento24ss 2016/06/21(Tue) 23時頃

【人】 探偵 オズワルド






    [   そこで意識は 再び 流転する   ]




  

(297) rento24ss 2016/06/21(Tue) 23時頃

【人】 探偵 オズワルド

―― カフェぱせり ――


[緩やかに流れるジャズピアノ。
芳しいコーヒーの香り。

雰囲気が良く、事務所とも近かったため
よく通っているカフェぱせり。
―― そして男が死んだ"はず"の場所でもある。

あの日と同じようにテーブルの前の椅子に腰かけていて。
違うのは、向かいに座る相手がいない事。

俯きがちな黒髪の女性も、
男を死に至らしめたコーヒーもテーブルにはない。

ただ、鮮烈な記憶が男の中に在るだけだ。

男は視線を宙に漂わせる事、数分。
何も注文することなく店を出た]

(298) rento24ss 2016/06/21(Tue) 23時頃

【人】 探偵 オズワルド


[多くの人が行き交うモリ区。
それは今日も例外ではなく、人々の騒めきが街を包み込む。

どこまでも突き抜けるように鮮やかな空と、
それを覆うような巨大な広告塔。
どこかを目指して歩む人々と車の群れ。

人々にとっては何ら意味のない光景かもしれない。
だけどその時、男は確かに思ったのだ]
 

(299) rento24ss 2016/06/21(Tue) 23時頃

【人】 探偵 オズワルド





   [ ―――― 嗚呼、なんて美しくもすばらしき世界 ]*



 

(300) rento24ss 2016/06/21(Tue) 23時頃

【人】 探偵 オズワルド

[生き返ったあの日から。
パートナーとの約束を守るべく、男は動いた。

一番初めにしたのは、妻への連絡だった。
五年前より別居した妻へ電話をするのは本当に久しぶりだった。

携帯電話に登録している電話番号はまだ繋がるだろうか。
緊張で心臓が嫌に脈打つ中、
電話のコール音だけが規則正しく呼び出し音を告げる。

そして数回目のコール音の後、それは途切れた。
もしもし、と呼びかける声が聞こえる。
それは紛れもなく妻の里見の声に他ならなかった]

(342) rento24ss 2016/06/22(Wed) 00時半頃

【人】 探偵 オズワルド



[男は伝えた。
謝罪と、借金を返すことと、
そしてまた一緒に暮らしてくれないかという事を。

妻は伝えた。
数秒間の沈黙を。
それは男にとって数分にも数時間にも思えた。

やがて口を開いた妻は、男にある条件を出す。
―――― 男はそれを是とした]*

 

(343) rento24ss 2016/06/22(Wed) 00時半頃

【人】 探偵 オズワルド


[借金の明細書に書かれている金額は、まず先頭が三。
次にコンマを挟んで数字が三つを二セット。
男の稼ぎでは到底返すのは叶わない数字だ。

だから男は苦渋の選択をした。

男は自らの事務所にある美術品や貴金属を
全て鑑定にかけて売り払う事に決めた。
その決断をするのに数日間頭を悩ませたが、
前に進むためにはそうする他ないと判断を下したのだ。

それでも借金の額には到底届かないだろうと思いながら、
男は鑑定結果が出る日を待ち続けた]*
 

(344) rento24ss 2016/06/22(Wed) 00時半頃

【人】 探偵 オズワルド


[鞄と紙袋を下げて往来を闊歩する。
向かう先は山桜組の事務所。

向こうからこちらに来ることはあっても、
こちらから向かう事など決してないだろうと思っていたのに。

やがて見えてきた門扉の前には誰かいただろうか。
いなければ適当な者を捕まえてこう告げよう。


―――― 吾輩の名は小津世造。
借金の返済と、約束を果たしに参った。
怒鳴京助にお目通り願いたい、と]**
 

(345) rento24ss 2016/06/22(Wed) 00時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[男は困惑していた。

山桜組と思われる人間に声を掛けて怒鳴の名を出し、
しばし待てと言い渡されてガンを付けられながら待つ事、数分。

戻ってきた使いが何事かを囁く。
その瞬間、強面の顔が驚愕に彩られ、
あれよあれよという間に中に通された。

男は当惑していた。

お荷物お持ちしましょうか!
今日は遠くからはるばるご苦労様です!
何か召し上がりたいものはあるでしょうか!

という事を、黒スーツを纏った厳つい男たちが
ドスが聞いた声でひたすら低姿勢で言い放ってくる]

(491) rento24ss 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[男はそれらに遠慮の返事をしながら、
要求を一つだけ口にした]


   ワインオープナーと、
   グラスを二つ用意してもらえると有り難い。

 

(492) rento24ss 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド

[そして通されたのは応接間然とした部屋だった。
鞄を足元に立てて置き、
紙袋はグラスが置かれているテーブルの上。
そして高級そうなソファに身を沈めて、尋ね人を待つ。

その後、尋ね人が現れたら男は立ち上がるだろう]


   久しぶりだな、ミスター。
   借りてたものを返しに来たぞ。


[鞄の中から取り出したのは、厚さ30数mmの封筒。
それをテーブルの上に置いて、怒鳴の方へと滑らせ差し出す]

(493) rento24ss 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



   全額、入っている。

   ……吾輩が持っていたものの中に、"本物"があってな。
   それが高く売れた。それだけでは足りなかったから、
   結局美術品は全て手放したがな。

   おかげで、借金も無くなったが
   部屋の中も空っぽになったわ。


[怒鳴と向き合う様に、
男は再びソファに腰を下ろしながら笑う。
苦笑交じりではあったが、その声に未練が滲むことは無い]

(494) rento24ss 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



   それでな、今日は貴殿に頼みがあって来たのだ。
   
   この前、妻に電話して
   また一緒に暮らしてくれぬかと頼んだのだ。

   そしたら条件を付けられた。
   "借金の完済証明書を持ってきたら考える"と。

   だから、それを書いてほしいのだ。
   他でもない貴殿に。


[>>212
あの白い部屋で握手を交わした時。
妻や娘を悲しませたら許さないと言わんばかりの
剣幕で睨んでくれた彼にこそ頼みたいと思ったのだ。

―――― 再び家族となれる為の"鍵"の制作を]

(495) rento24ss 2016/06/22(Wed) 23時半頃

【人】 探偵 オズワルド



   それともう一つ。
   持ってきたぞ、祝杯を。
   貰い物で、何のワインかもよく知らぬで申し訳ないが。


[テーブルの上に置いていた紙袋から
細長い箱を取り出して開ける。

" OPUS ONE "とラベルに掛かれた赤ワイン。

用意してもらったワインオープナーでコルクを抜いて、
怒鳴のグラスに注いだ後はボトルを差し出し、
今度は男のグラスに注いでもらおうと。

そして男はグラスを掲げる。
乾杯の音頭はどうしようかと逡巡して、
窓から差し込む陽の光にグラスが煌き、男は目を細めた]

(496) rento24ss 2016/06/22(Wed) 23時半頃

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オズワルド
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