253 緋桜奇譚・滅
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[このお寺の前を通ると ―――風が急に吹いて来る。 すかぁとを抑える女学生の集団。 されど、『あれから』その噂は潰えた。]
(13) motimoti 2018/11/20(Tue) 07時半頃
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―あれから一年―
[井戸の周囲には結界が張られたが、 陰陽師の末裔らはこうも口にした。
冥府に定着しているもの、 怨念を強めて下界を脅かそうとする魂は 易々と通る事はできないが 此処は本来、あの世とこの世の通り道でもあり 完全に塞ぐことはできない。 『本来の状態』までの復旧しかできない――と。
陰陽師の口にした通り、一年後に 懐かしい顔が戻ってくる事象が散見される。
木葉天狗は廃寺を日々清掃し、 大天狗の帰りを待っていたが 彼の者が戻って来る気配は、無かった。]
(14) motimoti 2018/11/20(Tue) 07時半頃
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[鞍馬寺から各地方に散った弟子たちが 京を訪れ、廃寺まで顔を見せにやってきた。
線香の灯された八手の仏壇の前で手を合わし 懐かしい出来事を口々に語っては 本当に消えてしまったのだなあと目を伏せた]**
(15) motimoti 2018/11/20(Tue) 07時半頃
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[茶葉を三峯茶房に、水羊羹をへいも屋に。 来客用の買い出しに出たが 菓子は少々――多すぎた。
一年経たとはいえ癖が染み付いている。 ……八手から買い求めるようにと言われた個数だ 八手が賞味する数だけなら木葉が食すが、 日持ちのしない数を購入しているのは 菓子を求めてやって来る童女の分も>>0:31 含めての考えであろうことは知っている。] 『…持っていこうかな…。』 [そう口にし、京に広がる穹を眺めた。 夕暮れ色が広がっているが、じき、暮れるだろう。
京の外れと聞いていたが、 翔んで行けばそうとかかるまい。]
(18) motimoti 2018/11/20(Tue) 19時半頃
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[しかし、その辺りまで翔んでみると 紐にぶら下がっている姿を見かける。>>17 翼を休め、塀の上に降り立った。
家に帰らないのか。 そう口にしかけ、この一帯はすべて 改装となり人の暮らす民家であることを悟り]
『こんばんは、暖琴ちゃん。 おうち無くなっちゃったのか…知らなかったよ。 実はね。 羊羹を買いすぎたから、家に届けに来たんだ』
[しかし、童女とその家族が生活していた家屋は 手を入れられた上で、既に人の住居になっている]
『うちでよかったら食べに来ないかい?』
[包みを手首に下げたままそう告げて。]*
(19) motimoti 2018/11/20(Tue) 19時半頃
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[晴れない顔は笑顔に変わって、ほっとした。]
『よし、じゃあ行こう。』
[童女を連れて、廃寺を目指す。
いつもの様に縁側へと通し、 お茶と水羊羹を乗せた皿を童女に差し出した。]
『はい、どうぞ。 どう? 此処もけっこう綺麗になったでしょう』
[弟子の烏天狗たちが集めたお布施金を使い 以前よりも壁のひび割れが補修されていたり 障子の紙が張り替えられているのが解るだろう。 木葉天狗は自分の分と―― もうひと皿は仏壇へと供えよう。 湯呑の茶を入れ替え、 乾いた羊羹が残ったままの皿と入換に。]
(21) motimoti 2018/11/20(Tue) 20時頃
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[それから、童女のとなりに腰掛けて。]
『……暖琴ちゃんは、 お父さんとお母さんを待ってるんだね。』
[言い出し難いことだが、 ああして民家を見下ろしているだけに やはり触れてしまう話題だった。
彼女の父母が冥府に居るだろう話は、 へいも屋の轆轤から聞いたことだ。 吹聴している訳では無く、 大天狗が消えてしまった経緯を 弟子として知らねばならない過程で教えて貰った]
(22) motimoti 2018/11/20(Tue) 20時頃
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『聞かれたくないことならごめん。 ぼくが、待ってるから。八手様のことを だから暖琴ちゃんも待ってるのかなって思ったんだ』
[二つの湯呑から湯気が上がる中。 ぽつりと口にするのは、近頃胸に収めていたことだった
来客が立て続いて賑やかになったけれど 皆、消えてしまったのだと口にしている。 木葉天狗とてそう思っているのだが 最後に別れた様子は――あんなに元気だったから。
何処かに隠れていて、ひょっこり帰って来るのでは その様に信じてしまう。]*
(23) motimoti 2018/11/20(Tue) 20時頃
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『そっか…よかった。』
[綺麗になったと此処によく訪れていた童女が言うなら きっと、大天狗から見ても見違えただろう。
茶も菓子も毎日変えるようにはしているが 減っているようなことも無ければ 位置が変わっているわけでもない。
だからこそ、帰ってきていないのだと解る。 姿が見えなくても帰ってきていると希望を持つにも 来ていないと解ってしまう。]
『そっか……。 ぼくも、行きそうな場所は見てまわってるけど…』
[父母を探して、待っていると童女は言う。>>25 けれど、明くる日もそのまた明くる日も 探し妖は――待ち妖は帰ってこない。]
(26) motimoti 2018/11/20(Tue) 21時半頃
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『八手様のことも待ってくれてるんだね。 …………。 帰って来た妖怪はいるけれど、 八手様も、君の両親も帰ってこない。』
[茶の湯呑をじっと見ていたが、視線を童女に移す。]
『帰れないんじゃなくて、 帰らないのかもしれない
ぼくや君が前を向いて歩けるようになるまで 見守っているのかもしれないね。』
[笑っている――ようにみえるけど。 泣きたいのを我慢しているような目をしていた。 迷った挙句、童女の頭を撫でようとして]
(27) motimoti 2018/11/20(Tue) 21時半頃
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『でも、待つのをやめることはできないし、 探すのをやめることもできないよ。
ひとりでずっと待っているのは 毎日帰ってこないのを実感してつらいんだ 暖琴ちゃんは、どうかな。』
[笑っている、でも。 無理に笑っているのなら] 『かなしいときは口に出していいんだ。 笑えなくても、いいんだよ。 そうじゃなきゃ、ひとりで苦しむだけだもの 苦しい気持ちを外に出さなきゃ、もっとつらいよ。』
[その笑顔は―― きっと、苦痛を溜め込んでしまうのではと]*
(28) motimoti 2018/11/20(Tue) 21時半頃
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『うん、いい子にしてると思う。』
[一年前の事件に関しては触れなかった。
父母が戻らないことで 心を窶れさせていた幼い彼女が 感情だけで選択したこと、 桜に取り込まれてしまったこと―― それを罪とは言えない。]
『みんな、分かってる。 君がいい子にしてること』
[おんなじなのだ。 自分が彼女くらい幼く、そして同じ立場にあったなら。 生まれてからずっと育ててくれた大天狗を 呼び戻せると聞いたら、同じことをしていた]
(31) motimoti 2018/11/20(Tue) 22時半頃
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[寒くて独りなのだと童女は言う。>>30 彼女には友達も居て、お菓子をくれるおとなも居る でも、孤独を慰めることはできない。
それでも笑わなければ困らせてしまうと 泣きながら訴える声を聞いていると心が痛い。 木葉天狗にとっては小さな頭を抱えるようにした]
『ううん、それは……違うよ。
今みたいに泣いたっていいんだ。 だって暖琴ちゃんが泣いてたら みんなが助けたいって思う。 みんなに甘えていいし、 甘えた分お手伝いをしてあげたらいい。 そしたら、きっとみんなも暖琴ちゃんも嬉しいよ。』
(32) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時頃
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『嬉しいと、自然に笑えるでしょう? そうしたら、お父さんもお母さんも―― 八手様も、きっと喜ぶよ。』
[苦しいときも悲しいときも 自分の心に嘘をついて笑ってなきゃいけないなんて 拷問みたいなこと、きっと誰も望んでない。]
『あのね。暖琴ちゃんがよかったらウチに…』
[―――ふと、上を見た。
切れ目のような天井の一角。
あんなもの―――、 あっただろうか。]*
(33) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時頃
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『暖琴ちゃんがしちゃいけないのは 独りで無理をすることだと思うんだ。
京のみんなが支えあったから、 今も京がなくならないで済んだ。 だから、支えあって助け合わなきゃ。』 [少なくとも、そうすることが一歩になると思う。 前みたいに我慢していたら、 いつかダメになっちゃう日が来るような気がして。 良かったら此処に住むかと問いかけて、 しかし、天井の変化が目に付き――――。]
(35) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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[パカッとひらいた。]
(36) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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『えっ』
[そこから顔を出したのは、提灯と……南瓜? そして、見覚えがあり過ぎて困る―――]
『えっ…え、ちょ』
(37) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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いやーー、すまんすまん、遅うなったわい!
まさか極楽と天国があるとは思わなんだ。 東洋妖怪は極楽行き、西洋妖怪は天国…だなんてのう じゃこうのすけを探すのに苦労したわい
[首に花を編んだ輪っか――レイを沢山ぶらさげ 山伏姿ではなく南国風の花が 印字されたシャツを着た爺が飛び降りてきた。 続いて提灯と南瓜も落ちてくる。 娘との再会に涙を流して喜んでいた]
(38) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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[顎を外して固まっている弟子ににたり顔。]
しっかし天国も中々よかったのう。 すけべな格好をしたおなごは沢山おったし …いや、ごほん。
ほれほれ、お土産を沢山買うてきたぞい
[バターたっぷりのクッキイやチョコレエト 身体にあまりよくなさそうな色とりどり]
言ったじゃろう、かならず探してやると。
[共にとはいかずとも、探すと約束した>>4:30。 天国まで掛け合うにも距離があった上に、 二妖を送り届けるにはえらく手続きも掛かったが こうして連れてこれたのは 天狗が詰んだ得であると仏様はお許しになった。]
(39) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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[親子の再会を目を細くして見守ろう。
『爺ちゃん』へのほっぺちゅーは後回しでも許す たぶん、ないけど]**
(40) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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礼などいらぬわ。 おんしらがおらんかった月日――心細さを これから先、とくと埋めてやれ
………あ、待ち。 やっぱいまのなしじゃ
西洋人のぴちぴちぎゃるが観光で訪れたら仲持て。 言語が通じるもんが儂には必要じゃて・・
[>>45 天国のおかげで、西洋文化や西洋のおなごの魅力も ばっちり思い知った爺でありましたとさ。
こそこそ耳打ちした『お礼』が小声なのは 奥さんに聞かれると 色々とまずかろうあれでこれよ。]
(50) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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[まあ、それはそれとして。 一家の親愛を深める家族の様子は心洗われる。>>46]
おんし、いつまでそうしておるんじゃ?
[顎が外れたまま固まっていた木葉天狗も、 天狗爺に声をかけられ、ハッ!と背筋を伸ばす。 母親からのお礼を受けて、 いえいえそんなと頭をぽりぽり掻き]
『い、いやあ突然のお帰りだったものですから…。 しかし、八手様もお二妖も戻られて本当によかった。 ぼくは大したことは出来てませんが…… 何はともあれ、これにて一件落ちゃ』
(51) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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[しかし、事態はまだ解決してはいなかった。>>47]
(52) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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『い、いやッそれはその!!!!』
[般若が乗り移ったかのような母親を前にし、 顔を青らめ、泡でも吹きそうになっている弟子を尻目に]
……まったく、しょうがない弟子じゃのう。 まだまだ若輩者じゃて、すまぬのう
儂の留守にかけつけて、 幼い童に手をつけようとするとは…
恥を知れい、恥を。
[おまいう爺は自分の普段を棚に上げて大笑いで済ませる。 提灯一家の住居がなくなってしまった事情やら何やらを 果たして説明する隙が出来たのはいつのことやら]**
(53) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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『お、お待ちくだされ…ぼくはそのような 不届きなこと、考えては……っ 暖琴ちゃんのお宅がなくなったと聞いて それなら改装もしたので寺に住んではいかがと…!』 [いつの間にか正座させられた弟子が 鬼子母神と般若を足して二で割った妖気を纏う 提灯母親からどえらい圧力を かけられているのを面白がってみていたが>>54 家が無くなったという話を耳にし]
うむ?そうじゃったのか。 なれば一家よ、新たな住居を探すまでは 寺に滞在するが良かろう。 [そこで不意に呼ばれ、『TENGOKU』と刷られた 土産の紙袋を抱えたまま振り返る。]
(60) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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なん…
[いつもの様に駆け寄ってくる童女に、 顔面を庇うぽぉずをしかけるも 、、 ―― はぐに完全硬直。]
(61) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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ぶッふぉあ!!!
[突如のことに、鼻血が噴水のように飛び散る。 刀で頚動脈を断ち切ったかのような夥しい勢い。 ちょっとだけ魂が口から出かけたが さすがに三度目の死を経験するまでには至らず済んだ]
どぅふふ…あや、あぶない… ポックリ逝きかけたわい… よしよし、ええ子じゃのう。
[鼻血まみれで頬ずりしようとしたが 流石に嫌がられたかもしれない 緋桜すら避けた部分の血じゃし……。]
(62) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[土産袋は辛うじて無事であったが廊下板が血まみれに。
このときの鼻血はいつまでも床に色濃く残り、 のちの世では『血天井』として文化財になるそうな。
………天狗の鼻血とも知らずに]**
(63) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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