253 緋桜奇譚・滅
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[ゆらぁり、ゆらぁり。 集まる鬼火を検分して、また桜に喰わせる。 桜は紅く染まる。]
……まだ足りないみたいだぞ?
[残念がるように、ぽつり**]
(1) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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父ちゃん……母ちゃん……どこいったんだ? 琴、ずっといい子にしてたのに、戻ってこないんだぞ……
寂しいなあ……
(*0) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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……だから、悪い子になっちゃうから。
叱りに来てほしいんだぞ。
いい子でいてもダメなら、悪い子しちゃうんだぞっ!
京中探して見つかんないなら、まだ探してないとこ開けちゃうぞ!
(*1) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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おおっ、よーらは琴に協力してくれるのかぁ? キャハハッ、大好きだぞ!
[ふわりと飛び上がる。 先程まで自身がいたところに、地蔵やら何やらが突き刺さるのを見て、笑う。]
すっごいんだぞ! じゃ、これはどうだ?
[ふ、と手を差し向ける。 それは、先程まで墓や地蔵が立っていた場所。]
(11) 2018/11/12(Mon) 08時半頃
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陰火、怨現
[地中から、青白い焔が溢れる。 それは明確な意思を持ち揺籃へと飛び交う。]
起こしちゃ、めー、だぞ?
[唇に指を当て、悪戯めいて笑う。 どこまでも、無邪気に。**]
(13) 2018/11/12(Mon) 08時半頃
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[無邪気に笑い、不意にひょいと路地へ姿を隠す。]
いけないいけない、やることあるんだぞ。
[揺籃と遊ぶのも大事だが、こっちも大事。 とはいえ、追ってきてもこれは完遂するし、 そうしたらもう一度遊びを再開するだけだ。**]
(16) 2018/11/12(Mon) 09時頃
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[そういえば。 聞こえた声のひとつに、はたと思い至る。]
なぁなぁ、もしかして、母ちゃんの人か? 琴の声、聞こえてるの。
[あの間違いを、あのときのあの言葉を。 表情を。思い出すのなら]
……あのね、ずうっと会えなくて、さみしいなぁ。
[この声が聞こえるなら、あのひとも]
会いたい会いたいって思ってるのに、どうしてかなぁ。
[子供を求める母なのならば]
(*3) 2018/11/12(Mon) 11時半頃
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会いたいなぁ、おかあさん
[母を求める子のお願い、聞いてくれないかなあ?*]
(*4) 2018/11/12(Mon) 11時半頃
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そうだぞ。 桜、咲いたら
(*6) 2018/11/12(Mon) 20時半頃
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もーっと、会えるぞ
(*7) 2018/11/12(Mon) 20時半頃
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キャハッ
[路地を抜けながら、小さく笑う。 ちょっとした、悪戯心《甘え》で、どうなるのかなって。
そんなことを考えて走って走って。 やがて、抜けた先で拾い上げたものは]
んー?これでいいのかぁ?
[三足の金色烏。]
(34) 2018/11/12(Mon) 21時頃
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[大事に大事に抱きかかえて、寺へと戻ろう。 よーらは着いて来てるのかな。 血塗れ烏を見て、何か気づいちゃうかな。]
でーもぉ、コイツがいいって言ったんだぞ。 だから、桜真っ赤っかだぞ!
(35) 2018/11/12(Mon) 21時頃
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―――ぁはっ
[くるくる。くるり。 抱えた煤け金羽そのままに。 戻り戻って、緋桜の根元へ。]
琴は起きちゃったなら協力してもらっただけだぞ。
[そのまま、翼を樹へと捧げる。 二人分の、強大な力を。]
(69) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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[ ――――― ゴ ォ オォオ ォォ オ ォォォン ッ ]
(70) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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[刹那、吹き荒ぶ緋き禍津風は京を覆う。 範囲にして、半分程。
よもやこの京に安寧の地などなし。 妖花は人も妖もなしにその生命を吸い上げんと、なお鮮やかに。]
(73) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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んーー………:いない。いない、いない、足りない!
こぉんなに集めてるのに!!
[腕を広げ、不満げに大声で喚く。 飛び交う鬼火。そのうちのひとつに目をやり]
じゃーんじゃん。じゃんねんむねん。 じゃんじゃん火。
(74) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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いっけぇーい!
[鬼火が1つ。 はっきりと人の顔を型どり揺籃へと飛ぶ。
その顔に、見覚えはあるだろうか。 しきりに、心の臓が痛いと繰り返す男の顔に。]
(75) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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[見覚えを覚えてしまったら。 その玉は次第に増えていく。 増えて、取り囲んで、熱病のように蝕んでいく。
何よりも熱く、焚き殺す。 恩讐の焔。]
(76) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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むー、でもやっぱり足りないぞ。 いっぱいだけど十分じゃない。
[子供そのものの拗ねた声色。 むくれたままの様子で]
……母ちゃん、まだ、贄の妖力が足りないぞ。 捧げないと、なんだぞ。
[小さく、囁く。]
(*10) 2018/11/13(Tue) 00時半頃
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ただの焔じゃないぞ。 こわぁいこわぁい、鬼火だぞ。
[怨みを抱いた彼岸の焔。 魂を迷い惑わせ連れて逝く、亡者の焔。]
"見ちゃった "のなら終わり…… なーんて、どこの国でも同じだぞ!
[ぐ、と身体に力を入れ、跳躍。 肉薄する。]
(101) 2018/11/13(Tue) 09時半頃
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よーら、大好きだぞ!
[明るいいつもの笑みを浮かべて。 罅割れた部分目掛け、蹴りだした。]
(102) 2018/11/13(Tue) 10時頃
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んーーー?
[がんがん。 何かが、障壁を殴りつけている。 緋桜の力はどんどん強くなる。 そんな攻撃、ちいともびくともしないんだけど。 だけどね?]
鬱陶しいんだぞ。
(107) 2018/11/13(Tue) 10時半頃
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[ ゴ ォ ゥ ―――――ッ]
[焔が燃え盛る。 それは半妖をぶつかる傍から灰にしていく。]
ちぇー あいつ、ぜーんぜん糧にならないんだぞ。
[元の魂は最初に吸血されたときに樹に行くので、半妖の中身は空っぽだ。 二度手間でしかなく、あまりの面倒さに唇を尖らせた。*]
(108) 2018/11/13(Tue) 10時半頃
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/* かあちゃんはよーらにセットよろしくだぞ。 あと、けむのはが占いだったんじゃ……?溶け発生なくなったんじゃ……?って思ってるのは琴だけかぁ?
(*11) 2018/11/13(Tue) 15時頃
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よーら、大好きだぞ。 ほんとは、もっと仲良ししたかったんだぞ。
[崩れた石片を見下ろす。 その魂は桜が取り込み、残るはただの欠片。]
でも、それでも、琴は開けたかったんだぞ。
(111) 2018/11/13(Tue) 17時半頃
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[ガラ ガラ] [石を集める。 かき集めて、手に取って。 石を積む。
花びらが塚に当たれば、儚く崩れる。 また積み上げる。 罪上げる。]
[ガラガラ ガラガラ]
(112) 2018/11/13(Tue) 17時半頃
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……
[風切る音に、無言で顔を上げる。 狂風、など。そんなもの、1人しかいない。]
なぁんだ、爺、思ったより早……―――
(122) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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いーや、遅いぞ。
[手を翳す。 渦巻く焔が、刃のような颶風とぶつかり合い、散る。]
天狗は韋駄天……って聞いてたけど、飾りかぁ? でも、戦いたくないのばっかり来るのは、琴も嫌だぞ。
(123) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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でもでもでもでも 爺は妖力はばっちりなんだぞ。 まだまだ、足りないんだぞ。
[桜吹雪に紛れ、火の粉が散る。 ゆらゆら ゆらゆら ゆらぁり]
残念なんだぞ。
[その言葉は、ほんとう。]
(124) 2018/11/13(Tue) 19時半頃
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残念。食べたかったぞ。
[異国出身の父を持ってしてもなかなか口にできぬ氷菓子。 本当に、食べたかった。 きっと、絶対、楽しかっただろうに。 美味しかっただろうに。]
むー、寒いぞ。
[発生する濃霧は、視界を奪う。 手探りでも、自身の手すらも覚束無い。 これは困った。
困った?]
(142) 2018/11/13(Tue) 20時半頃
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