人狼議事


172 ― 恋文 ―

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【人】 安全調査局 トヨタ

ーラブ・レターー

[男は相変わらず平坦で平凡な毎日を過ごしてしいた。
今日は、この間から置かせて貰うようになったレターセットの売れ行きをチェックする「仕事」で来ていた。

それぞれの色の減りを確かめ、少ないものはその場で発注伝票を切る。]


 珈琲はもう少し後で。
 仕事が終わってからのお楽しみにします。

[もうひとつお楽しみが待っている事に、男はまだ気づいていない。]

(15) 2015/10/21(Wed) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

 ――マスター、珈琲を。……ブラックで。


[実の所、そう売れ行きが芳しい訳ではなかった。
この分では、「引き上げ」を命じられるかもしれない。
溜息が混ざる珈琲は、いつもより苦い。]


 ……?今日はコアントロー入れないのかって……マスターからそう言うのは珍し―――――え?


[彼の手にあるルーズリーフ>>1:5に目が釘付けになった。
そんなまさか。]


 ……コアントローを。


[上擦った注文の声に、好々爺の相好が崩れた。]

(18) 2015/10/21(Wed) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

[中学生の頃の記憶が蘇る。
授業中、先生の目を盗んで回されるルーズリーフの「手紙」。
男はいつも「中継地点」で、スタートにもゴールにもなった事はなかったが。
これは紛れもなく、自分がゴールであると示している。
注文が出てくるのを待つ間、ルーズリーフを開こうとする指が滑った。……指に脂がない歳なのだ。]


 私と同じ味を……


[人生初めての「手紙」を小声で読み始める。]

(19) 2015/10/21(Wed) 22時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

こっ 高校生?!


[書かれたプロフィールに、思わず腰を抜かしそうになった。
何だこれは。現実か。
女子高生なんて、神話の生き物から手紙を貰っても良いのだろうか。]


 は、はんざいでは……


[ないだろう。たかだか文通で。
だが、それすら判断もつかないまま動揺してしまったのだ。
返事。
とにかく返事だ。
自社製品だが自前で払おう。

選んだ色は、彼女の名前から来るイメージで、薄い桃色。]

(20) 2015/10/21(Wed) 23時頃

【人】 安全調査局 トヨタ


 ……ふう。


[随分長く書いてしまった気がする。
彼女の読みやすい字に比べると読み難いかもしれないこの文字を、果たして読んで貰えるのか不安に思いつつも、出来上がった手紙をマスターに言付けた。

コアントローひとつで、珈琲の色が、世界の色が、変わったような心地だった。]

(23) 2015/10/21(Wed) 23時頃

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