人狼議事


191 The wonderful world -7 days of MORI-

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【人】 忍者隊 ジェームス

[意識したのはこれが初めてだが
”ひと”を刺すというのは、
酷くあっけなくて
酷く恐ろしいもの だった。]

  [――どんっ]

[その体を突き飛ばして、
よろけて、その傍へ膝をついた。

――手元を離れた刃が、
貴女の身に黒い亀裂をきざんでいく。

赤くぼやけた世界の中で
鮮やかな赤い髪の色を頼りに
俺は、貴女の顔をどうにか視界に収める。>>7:343]

(6) sane 2016/06/19(Sun) 07時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

 
  [……貴女は、いつものように。
  それこそ飲み会の時のように
  笑った、気がした。>>7:344]
 

(7) sane 2016/06/19(Sun) 07時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


  ええ、さようならです。白上刑事。

  ……俺も、楽しかった、ですよ

[知らない感情、知らないせかい、
死んでから広がった世界では
良い事ばかりがあったわけじゃないけれど
それでも、噫、仕事ばかりの機械人間が
人並みに楽しんでいたんだと思う。


俺はちゃんと笑い返せていただろうか。
自信はなくて、
情けない微笑みになっていたかもしれない。]

(8) sane 2016/06/19(Sun) 07時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

[黒い残滓がふと大気にとけていく。
床に落ちた白いコートに黒い服の上下、
いずれも血にまみれていただろうか。

それを静かに見下ろした。]

 (……これが罪だと誰が言えるだろうか)


  ――…………!
  ………ぅ、……き

[ふっと、意識していなかった痛みが戻ってくる。
ちかちかと視界が明滅する。

あの、白いツインテールを探す前に、
ふらふらと俺は床に手をつき倒れ込んだ。

その直後か、それとも少し後の事か。
眩い光がせかいを包み込んで――…………>>7:#4**]

(9) sane 2016/06/19(Sun) 07時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


  
(「人の子が栄光の中にすべての御使いたちを従えて来る時、彼はその栄光の座に着くであろう。そして、すべての国民をその前に集めて、羊飼いが羊と山羊とを分ける様に、彼らをより分け、羊を右に、山羊を左に置くであろう。」)

 

(32) sane 2016/06/19(Sun) 21時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

――審判の部屋――

[目を開ければ、真っ白いせかいがひろがっていた。
体を伝う血は乾いていて、ぱりぱりと煩わしい。
俺はまだ夢を見ているような心地で、
見覚えのあるバーのバーテンダーの顔を見ていた。>>0>>1

死神のゲーム。コンポーザー?
わかったのは彼がどうやら
”管理者”とよばれるものらしいという事だけで

区全体を消滅させるつもりだったらしい、と
朗らかに語る様子を見ても、
噫、全く理解が追いつかない。
思い出すのは白上刑事の笑顔と、血だらけの卯月だけで

「生き返らせる」――その言葉を聞いて漸く
視線をあげて彼の顔を確り見るだろう。]

(33) sane 2016/06/19(Sun) 21時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

[告げられた名の中に桐原や、卯月や、俺の名があって
ワタルさんやミームさん、怒鳴や小津さんの名はなくて
ゲームのルールを知りながらも一瞬、言葉に詰まる。>>2

直後、彼は「本来ならば」と続けて、告げられたのは
「選んだ十四名を生き返らせる」という決定だった。

(左に置かれた山羊の事を思う。)]

  質問を、良いでしょうか。
  死神とはどういう存在なんです。
  ……白上刑事は、何故二度も死ぬことになったんです。

[問いかけたなら、コンポーザーから答えは返っただろうか*]

(34) sane 2016/06/19(Sun) 21時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

[つい、と服の裾をつままれて、
俺はそちらを見下ろした。
自分の服で左手の指の血を拭う。
それから、卯月の右手を静かに握った。>>35]

  ……俺は生きるつもりだ。
  お前にも、一緒に生きてほしい。

[忘れたものを私と一緒に思い出すんだと、
言ったじゃあないかと、
それは、脅迫めいているから口にしないが

半ば縋るような気持ちを抱きながら、
「生きてほしい」とぽつりと彼女に告げた*]

(36) sane 2016/06/19(Sun) 21時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[見据えた先の茶髪が、揺れる、揺れる。
死神についての説明を聞いた後>>51
少し離れた彼の顔は疲労からかぼやけて見えるのに
どうしてか、にぃと嗤ったような、気がした>>52]

「彼女にはゲームマスターを勤めていただきました。
ゲームマスターの役割は参加者の全滅。
それを満たせない場合は消滅が待っていると、それは彼女も承知の上でした。」

[ぐら、と視界が揺れた。]

「彼女には、申し訳ないことをしました。」

「ですが、全てが必要なことだったんです。
彼女の犠牲があったから、貴方がたは生き返ることができる。」

[違う、未だ何か、この男は――]

(58) sane 2016/06/20(Mon) 00時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

 
(「アタシは、……もうすぐ、アタシじゃなくなる。
  今のアタシでいることが、できなくなる。
  せっかく見えたせかいが、また見えなくなっちまう。」)>>7:331
 

(60) sane 2016/06/20(Mon) 00時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[フラッシュバックするように言葉が蘇って、
目を見開いた]

  ―― お前が、そう、仕向けたんだろう。
  何が、そういう、ものですよ、だ……  …、

[俺は卯月の手を離して、右拳を固く握り
殴ろうとしたんだ。
したけれども、出血による眩暈と吐き気で
振りかぶろうとした拳は中途半端に下ろされて

俺はぼやける視界の中、彼を睨むと、
一つ、舌打をして、目を逸らすしかなかった*]

(63) sane 2016/06/20(Mon) 00時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス

[気づけば、拳を振りかぶろうとした俺の傍を
黒髪の少女が歩いていって
コンポーザーを見据えてこう言う。

「"白上さんに謝ってください"」

そうして、右手を振り上げた>>65

その行方はどうなったか、
俺は離れた卯月の声を聞いて、
そちらを見ることになる>>67

上位者に与えられた願いを叶える権利 ――
それを何に使うかなんて俺はまだ考えていなかった
ただ、卯月がそれを使うというなら、
俺は引き止めることなんかしない。

でも]

(85) sane 2016/06/20(Mon) 01時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

 
  あの人は、――
  パートナーを信頼しろと教えてくれた
  俺達に「生きろよ」と言ってくれた

  それで十分だろ。
  

(86) sane 2016/06/20(Mon) 01時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

[ぽつりと言って、
卯月の答を聞いて、きょとんと目を丸くした。]

  ……お前はわかりやすいなぁ

[溜息を一つつく。
左手で、その頭を優しく撫でた>>84*]

(87) sane 2016/06/20(Mon) 01時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[とん]
[とん]
[とん、]

[卯月の白い髪を撫で梳いて、
少年と少女の声を聞いて、
(死神の彼から送られる視線に気づきながら)
願いが叶えられるのを、聞き届けた。

正直なところ、願いが叶っても
白上刑事が望まない形――
例えば、生きていてもしょうがないと
そう思わせるような形になるのかもしれない

そう、思っていたから
コンポーザーの言葉にはほっとした。>>98]

(123) sane 2016/06/20(Mon) 02時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[それから暫くして、俺は口を開くだろう。]

  卯月。
  俺は今からきっと勝手な事を願うが
  殴るのは話が終わった後で頼む。

[とん、と撫でていた手を離して、
コンポーザーの目を静かに見る。]


  朝比奈卯月の手癖の悪さを治してやってくれ
  ……できるだろ。


[そうして、願いを告げた。]

(124) sane 2016/06/20(Mon) 02時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス

 
(「私、生き返るのが怖い
  生き返って、盗む事出来るようになって
  ……また同じ間違いをするのが怖い」>>4:512

[卯月はそう云っていた。
罪に苦しむ卯月の罪を”なかったことにする”のも
”イースター”をなくしてしまうことも、
なんだか違う気がして

ひねり出した願いは「せかい」にとっちゃ呆気ない、
些細なものでしかない。]

(125) sane 2016/06/20(Mon) 02時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[けれど「せかい」にとってちっぽけでも
生きる価値なんかなくても
俺は、卯月を選びたくて

どうしたら生きてくれるだろうと
そればかり考えて、
振った賽の目がどう出るかは知らないが。

それから俺は、卯月に向き直ってこう言ってやる]

(126) sane 2016/06/20(Mon) 02時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス


  ―― さっき。
  俺が生き返りやすいように、って、言ったな?

  お前が生き返らなけりゃあ、俺は生きる気はないからな。
  よく考えろよ。

[脅しだ。ずるいと解っている。

でも、
「コンポーザーの意志で命が左右される死神」に
なってほしくもないし
「消滅」なんてもっての外だと思ったから、

思ってしまったから、

使える手札を全部、格好悪く使ってまで、
俺は、お前に縋っている。
真っ直ぐに卯月を見つめている。*]

(127) sane 2016/06/20(Mon) 02時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス

[暫くの沈黙。
それは卯月の言葉を聞いた後だったか、
それともまだ、彼女は黙ったままだったか

願いが果たされたなら、
俺はコンポーザーにこう告げるだろう。]
 
  エントリー料も、
  命も、
  返してくれ。

[短い言葉の後、祈るように静かに目を閉じた。
これでフられたら、まあ、
笑うしかねえなと、そんな苦笑が微かに漏れた*]

(133) sane 2016/06/20(Mon) 19時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス

  別になんてことはないだろう。
  お前は俺のパートナーだからな。

[俺の願いは、俺の為に使っている。
卯月が喜ぶならそれで十分だ。
……なんて面と向かって説明するわけがない>>137]

  ……知ってる。

[ズルいと言われて尚も、笑うことはなく
ただ卯月を見据えていた。

本当は卯月の決心を聞いてから
全部を決めてしまいたかったのだが

結局、沈黙に勝てずに俺は「返してくれ」と言う事になる。
あとは、審判を待つように卯月の言葉を待つだけで]

(144) sane 2016/06/20(Mon) 21時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス


  なんだ、卯月。

[嬉しそうな卯月を、
俺は複雑そうな表情で見ていただろう。>>138]*

(145) sane 2016/06/20(Mon) 21時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス

「嬉しいよ、ごーちゃん」

[ぱっと、俺は顔をあげた。
その一言だけで光が射すような気がして、
ほっと笑いが零れてしまうのを、抑え切れなかった。]

  卯月……!

[小さな体を思わず抱きしめたんだ。
生を選んでくれたことが嬉しくて、>>152]

  俺も、嬉しいよ。卯月。

[いきなりの事でお前を驚かせてしまったかもしれない。
だから、そうして抱きしめられていたのはほんの少しの間。

体と体を離してしまえば、少しばつが悪いような
有体に言えば照れを感じて卯月から目を逸らす。]

(181) sane 2016/06/20(Mon) 23時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


  ……その、なんだ。
  生きるっていうのは、それだけでいいことだからな!
  よし、行こう。早く生き返ろう。

[そう口早に告げて、
部屋の出口を探して視線を彷徨わせていたら
呼び止められて、「なんだ」と振り向いた。>>153]

(182) sane 2016/06/20(Mon) 23時頃

【人】 忍者隊 ジェームス

――Restart/すべてのはじまり>>0:15――

[――目を醒ませば、しとしと降る雨の音が聞こえる。
見覚えがないようである家の中で、
警察手帳の中に鎮座する二つのバッジを見下ろしていた。
一つはモリ警察署の。
もう一つは、亡き父の警察バッジだった。

……車のエンジンの音が遠ざかる。
誰かが、家の中を駆けて出て行こうとする。>>0:113]

  !

[ばっと顔をあげた。

思い出した。
――ここは、きっと、あの日のあの場所だ。
俺とあいつが死んだあの雨の日だ。]

(183) sane 2016/06/20(Mon) 23時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[気づいた時にはもう体が動いていた。

家の中を駆けて出て行こうとする”誰か”を
傷のないからだで追って、
やけに薄っぺらい壁を越えて>>0:114

濁流に落ちていこうとする白い手を、
(それは丁度、遠い少年の日、
 川に投げ出される子犬を追った時のように>>2:1)]



    卯 月 !!



[今度はちゃんと、   掴んだんだ。  ]*

(184) sane 2016/06/20(Mon) 23時頃

【人】 忍者隊 ジェームス



――それからの事――


[殺風景なマンションの一室は最近、色が増えた。
それは家具だったり、小物だったり、服だったり。
卵に色を塗るように彩と生活感を増して
その中を、白い兎がひょこと歩く。>>155]

  ん。
  おはよう、卯月。
  今日も仕事だよ。

  ……本当か? よかったな……!

[いつものように仕事だと答えれば
昨日は聞きそびれたらしい嬉しいニュースを聞いて
笑みを零し、卯月の頬や髪を撫でる。]

(187) sane 2016/06/20(Mon) 23時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


[その手つきがいつだったかより大分丁寧なのは
まあ、バレてなければいい。
企画部の事を聞いて、朝の支度を済ませながら
早く終わったらご飯作るから、なんて言葉を聞いて
ありがとう、と返した。

別にまだ夫婦だとか、そういう関係でもなくて
「イースター」としての罪を少しずつ謝って回っている卯月を
俺の勝手で居候させているだけだけれど>>154]

(188) sane 2016/06/20(Mon) 23時頃

【人】 忍者隊 ジェームス


 ――いってきます。

[それから卯月の頭を撫でて、
あいもかわらず蒼い空の下
ビルの群の中へ、歩き出していく。
このすばらしきせかいを、二人で生きる為に。*]

(190) sane 2016/06/20(Mon) 23時半頃

【人】 忍者隊 ジェームス

――とある日の警察署――

[別に警察署に一般人がやってくるのは珍しいことじゃない。
卯月も時折署内に入ってきてじゃれてくるし
その日も入り口あたりでちょろちょろしていたかもしれない。
が、あいつ以外で俺を訪ねてくる人は稀で
その男の姿を見た時、不思議に思ったもんだった。]

  景山です。何か御用でしょうか……。

[きっちり、皺なく埃なく着こなされたスーツ。
首元まで留められたボタンにネクタイ。
口元には真っ白い大きなマスク。
降ろされた赤髪がぐしゃりとかきあげられて

――俺は、表情を引き攣らせた。]

(358) sane 2016/06/22(Wed) 01時半頃

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