人狼議事


212 冷たい校舎村(突)

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視点:


【人】 救星隊 アマルテア

[クラスメートの帰還を見届けた。
入れ違いにやってきて、病室へ向かうであろうみんなの背を見送って、
わたしはこっそりと病院を出よう。

何かをかける言葉なんて思いつかなくて。
橘くんの事情も知らないまま、それでも別に構わないから、
もうここでわたしができることは何もない。

良かったという気持ちはあれど、他のみんなよりはきっと希薄なはずなんだ。
わたしは何にもなれないまま。]

(122) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[スマホを開いて、弟とのトーク画面を開く。

ふぶきからの、こちらの様子を心配するメッセージがひとつ入っていた。
反射的に、大丈夫だよ、今から帰るって返信をしようとして、指を止める。

今までと同じように、やるせなく寂しい気持ちの捌け口を、
弟に向けてしまおうとして、それを堪える。]

(123) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[わたしは弟に救われてきた。
と、いうか。こちらからの一方的な押しつけだったけど、
今の今まで独り立ちできない、子供のままのわたしにとって、
気の置けないハダカの会話ができる、唯一の相手だった。

わたしが押し付けた分、あいつは我慢してくれていたんだろうけど、
それでも、文句言わずに相手をしてくれたあいつのことは、好きだった。

それは勿論、姉として、という意味。]

(124) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[わたしが人と人との関係に息苦しさを感じていて、
それに立ち向かうこともできなくて、それでも寂しさを埋めるには、
きっと、弟のような男の子と一緒になるしかないんだろうな、って。

薄々そう思ってはいたけど、やっぱり、ふぶきは弟としてしか見れないな。
わたしには勿体ないくらいの、可愛くて優しい最愛の弟。

つい束縛してしまうこともあれば、
わたしが独占してしまいたいっていう気持ちも、実はある。
あいつが彼女を作った日には、嫉妬でおかしくなっちゃうかも。なんて。

こういう姉の鬱陶しい一面は、どうなんでしょうか。
きょうだい愛としては、重すぎるでしょうか。
全国の、姉を持つ弟さんへ。]

(125) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[寂しかったから、つい。
なんて言い訳は、許してもらえないでしょうか。]

(126) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

ささら:(パンダが投げキッスをするスタンプ)

[スタンプひとつ貼り付けて、トークを閉じる。
スマホの画面を落とす。

病院の前、少し歩いて、
夜の明かりの中で見つけた、水の流れる堀に向かって、

手放すように軽く、スマホを放る。]

(127) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[——ボチャン。



精密機器が沈む水音を立て、波紋が夜明かりの中、微かに広がるのが見えた。

さよなら、わたしのこれまで。]

(128) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[トークの履歴も、連絡先も、何もかも。
どうでもよくなって、捨ててしまった。

今を逃せばきっと、できなかった気がしたから。
思い出の写真も何もかも、中に眠っていた記録は水の泡。
希薄なわたしが縋り付きそうになる、甘えは消えてしまえ。

消えてしまえ、消えてしまえ。]

(129) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[——ああ、そういえば、
橘くんを殴る瞬間をカメラに収めるっていう約束はしてたなあって、その直後に思い出したので。
また明日にでも、新しいスマホを探しにショップに行こうかしら。

痛い出費になることにも気付いたけど、まあ。
ネル先生のバイトですぐに取り返せるでしょう。

自分のカラダで稼ぐことに、今更疑問なんてないんだから。**]

(130) myu-la 2017/03/21(Tue) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[>>208名前を呼ぶ声が、外の空気を裂いて耳に届いた。
驚いて振り向けば、あの世界から帰還してきたであろう、前髪の長い彼の顔。
——は、ピンで綺麗に留まっていたかな。
どちらにせよわたしの視線は、その顔の近くを泳ぐ。

おかえり。
橘くんを連れ帰ってくれてありがとう。

なんて、軽く一言交わして、それでさようなら。
そうしようと思ったのだけど。]

(246) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

……見た?

[>>209上須賀くん曰く、ハダカだったらしいわたしのマネキン。
目を覚ます前、校舎からの去り際の曖昧な記憶によれば、
わたしは窓から飛び出したはずなのだけど、
どうやら“そこにいた”という証は、くっきりと残るらしく。

いったいどういう状態だったのか、誰が何を見て何を察したのかは、
わたしに知る由はもうないのだけど。
恥ずかしさより、居たたまれなさと、初めて肌を晒した時のような、惨めさが込み上げる。]

まあ、マネキンはマネキンだし。
さぞ気味の悪いことになってたんでしょうね。
写真でも撮った?

[皮肉に笑おうとして、うまく表情を出せなくて失敗して、
少し開いた口に苦みを滲ませたまま髪をくしゃりと掻く動作。]

(247) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

……?

[>>210だけど、彼が伝えてくれたことは、
わたしが思っていたのとは違う何か。
キャンバスの中のわたし。]

……そう。

[それが彼にどういう姿に見えたのかは、わたしには分からないし、
そもそもどういう風に描き残されていたのかすらわからない。
顔だけだったのか、体全体だったのか、それさえも。

でも、彼の言葉で思い出したことがひとつ、あった。]

(248) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

「描けたよ、ささら。見てごらん。」

……見るったって、デッサンでしょう。
自分のハダカ見てもな。お風呂の鏡でいつも見てるし。

「いやいや、何も見たものをそのまま描いたわけじゃないよ。
 芸術家の端くれとして、僕なりに思いを込めてみたつもり。
 これがモデルへの敬意の表し方だよ。」

え……?
これ、わたし?

[先生のキャンバスの中に描かれていたのは、いつだって。
鳥にもなれない、魚にもなれない、花にもなれない、水にも風にもなれない、

けれど、鉛筆一色で彩られた世界で、自信に満ちた姿勢を取る“わたし”だった。]

(249) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

——……。

[少しの間、時間が止まったように感じた。
髪を撫ぜる手が降りるまでの間、その一瞬、わたしの脳裏を駆け巡ったものを、
目の前の彼が知ることはない。

気付けば、彼はわたしの顔を覗き込むような表情をしている。>>212
前髪で隠れないその目は、わたしをからかっているような色をしていない。
っていう、いつもの勘。当たってると信じて。

なんて答えようか、迷って、こちらも薄く苦笑をした。
今度は表情、柔らかく作れたと思う。]

(250) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

まずい、ってことはない、けど。

[唇の前に人差し指を当てる。
彼が何を見たにせよ、美術準備室で何かが行われていたという証左になってしまう可能性があるので、
それは秘密だよというサインを送る。

とはいえ、人の口に戸は立てられないもので。
彼が誰かに言いふらすような人だとは思ってはいないけど、半ば諦めの意味で笑む。

美術準備室での、週1の密会。
そこで行われている秘め事のウワサ。
それが再び最燃焼しても、まあ、仕方ないので。
卒業までもうすぐだし、どうにかはぐらかしていきましょう。]

(251) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

わたしね、いろいろと息苦しかった。
みんなといるのは楽しかった、し、それは嘘じゃないけど、
やっぱりわたしには向いてないんだよね、こういうの。
クラスメートを心配して泣くような女じゃないんだ。

だから、……わたしのぶんも、
橘くんによろしく。ね。

[彼に、わたしのぶんの言葉を託してしまう。
卑怯な方法に逃げるのを、許してほしい。
いや、やっぱり許さなくても、いいや。
これがわたしなんだって、どうか理解してくれたらいい。]

(254) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

それにしても。
顔、すっごく見やすい。
格好いいじゃん。

うちの弟にも、前髪切れって言おうかな。

[彼の前髪に覆われていた目を覗き込んで、何かを感じたとしても、
それはきっとお互い様。人には話せないヒミツのひとつやふたつ、あるでしょう。

残念ながら君には、いいえ、君を含めたみんなには、
弟へしていたような鬱陶しい愛をぶつけることはできません。
どちらにせよ、もうそんなのは勘弁、って言うのかな。

だからわたしは、取り繕わない率直な感想を告げて、
誤摩化してしまうのです。*]

(256) myu-la 2017/03/23(Thu) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

— それからの、天ケ瀬ささら —

[結局のところ、自分が何になれるのかは分からないまま。

ネル先生の弟子として、美術の専門学校に進むとか。
つばさ氏に影響されて、被服の技術を学ぶとか。
いろんなものをシャッターに収める楽しさに乗じて、カメラマンを目指してみるとか。

いろいろ、いろいろ考えた。
考えたんだけど。

やっぱりわたしは、わたしのままなわけです。]

(358) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[>>310いつの日か、悠ちゃんに伝えられた、やんわりとした言葉は、
ああ、彼女も知っちゃったのかなって、思わせるもの。

キャンバスの中のわたしの姿を見られた感想。
それを聞くのは、恥ずかしいけど、まあ、嫌じゃない。
そう、気付けた。

わたしが踏み込まれないように引いた一線。
それを超えてくれた彼女には、薄く微笑みを返すことしかできなかったから。
ずるいなあって、思うの。

ほんと、ずるい。
いつかお返しをしてやろうと、そう胸の奥に決意したことを、何度も思い返す。]

(359) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[なんとなく進学した芸術大学で、なんとなく絵の描き方を学んでいたら、
なんとなく怪しい人にスカウトされて、なんとなく話を聞いていて、
なんとなくその気になったから、なんとなくその道を選ぶことにした。

ただ、それだけ。
気の赴くままに、何にも縛られずに選んだ、ハダカの選択。]

(360) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[——新年度から数ヶ月後、コンビニとかに置いてある雑誌の表紙に、
新人グラビアモデル「照星 真衣」の水着写真と、
独占インタビュー記事が載っている。

整った肢体に、挑発的なプロポーション。
そしてその顔立ちを見れば、知り合いはすぐに気付いちゃうかな。

それは天ケ瀬ささらがデビューした、新しい姿。
自分自身の体ひとつを武器に生きていくことにした、わたしのお仕事。

……芸名よりも本名のほうがぶっとんでる、なんて。
思っても言っちゃダメだから。]

(362) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[ネル先生の前でやった時とは違って、
今度はカメラと、不特定多数の目線に囲まれているけれど、
その前でもわたし、胸を張れる。

他人が描いてくれるわたしの世界は、きっと、美しい。
そう信じていられるうちは、胸を張ってもいいでしょう。

水着の撮影も、下着の撮影も、今更抵抗なんてないし、
そのうちセミヌードの仕事が来るかも、なんて話もあるけど。

わたしは、わたしらしく立ち向かうよ。]

(363) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[——ハダカのわたしを、思うままに。



グラビア写真に添えられた、キャッチコピー。

“照星 真衣”は、そうやって生きていくけど、
みんなと再会できた時には、生まれ変わった“天ケ瀬ささら”の姿を見せられますように。
服を着て、みんなと一緒に笑うのが下手だったあの頃とは違っていれば、いいな。

あの美術準備室のキャンバスの中のわたしには、まだ至らないかもしれないけど、
写真越しのわたしも、きっと微笑んでいる。]

(364) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[……だから、わたしの、いや、

わたしたちの物語は、まだ終わらないんだよ。]

(365) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[ねえ、悠ちゃん。

わたしは、あなたのことずるいって思ったままだから。
今度は、あなたの服を脱がしに行く。

あなたがどこにいるかは分からないけど、
久々に“ともだち”と話がしたくなったんだもの。
手土産にする話のタネなら、いくらでもある。

だから、あなたに何が起こったとしても、わたしはそこに向かうよ。>>331]

(366) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

……誰か! 誰か来て!

[訪ねた先、何かが見えた。異変。
気付いたら叫んでいた、わたし。
どうか、それが運命を変えられる切っ掛けになれますように。

かつて、クラスメートが死にかけた時に、泣けなかったように、
たぶんわたしは、これが手遅れでも泣くことはないのだろうけど。

でもね、]

(367) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[今度こそわたしは、ともだちのチカラになりたいって、思った。**]

(368) myu-la 2017/03/24(Fri) 00時頃

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