15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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>>1:401
――……ごめん、
[もう行かないで、言葉が示す意味。 今日だけではないのかもしれない、とそう思う。
ころさないで
その言葉は刻まれた記憶との相似性ゆえに、否が応にも甦る。 少女の手が伸ばされれば、咄嗟に身を引いた]
……汚れてるから、ごめん。 すぐ、着替えるから。
[>>1 右手をと請われれば慎重に手を差し伸べる]
(5) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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ラルフは、少し明るさが増したような気がした
2010/07/20(Tue) 00時頃
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――……こちらに、近づいてる、
[慎重に差し伸べたはずの手は、思わず少女を引き寄せる。 光の束を見据える眼差しは、昏い光を宿した]
(7) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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[>>8 掌で包まれた、その感触には少しだけ目を見張る。]
……あ、ごめん。 君まで、穢れる……。
[静謐な水が濁ってしまう、そんなイメージが浮かんで、 引き寄せたこと、触れたこと、に謝罪を重ねる。
問われた言葉には、ゆるく首を振る。 どう答えるのがニンゲンらしいのだろう]
怪我はしてない…… 自分で、斬ったのだけだから。
[離れないその手に、戸惑いながら視線を落とす]
あたたかい ね
[ぽつり、呟きが零れた]
(13) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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[自らの呟きにゆるく首を振った、 どれほど他者に触れていなかったのだろう。 温もりに、何か脆いものを引きずり出されそうに、なる]
――……、
[まだ、触れられた]
[気づいたことに拒むように、右腕がじくり、痛んだ]
(20) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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>>19 [目蓋を伏せるその仕草、 たぶん、何か間違えてしまったのだろう。 笑顔を、――すぐに消えてしまった笑顔を思い出したのは何故だろう]
ごめん……、
――あ、いや、着替えはあるから。 だから、服は洗わなくても…… あ、
[もしかして洗われるのは、自分 なのだろうか]
(21) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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>>22 [覗き込む青い双眸に、びくり、と引いて]
や、血は止まってるから。 別に、そんな大した傷じゃ……いつも、放っておいてる から……
心配しなくて も、
[拒絶しようとする言葉を重ねても、 握られた手は、温かいから、払うことなど出来なかった]
君も、疲れてるでしょ? ――……無理しないで、休んだほうがいい。
[支えるはずだった手に、支えられてしまった。 そんな気がして、戸惑いの色は尚増した。]
(24) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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>>26
心配かけて、ごめん…… でも、勿体無いよ?本当に。
[けれど、その意思は変わらないように見えるから、 手に引かれるまま、歩みを向ける。 缶詰、と聞けば、少しその表情は和らいだ。
中庭は暗さを増していただろうか。 それでも涌き出でる泉の色、少女の眸と同じその色は清らかで青く、しんと沁みいるよう。これをなんというのだろう]
……ああ、綺麗、だね。
[その色に、また一つ、忘れていた言葉を思い出す。]
(27) 2010/07/20(Tue) 01時半頃
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>30
[止めようとして、けれど手は水に浸ってしまった、 乾いてこびりついたまま残った血が、溶け出してしまう。目を伏せた]
――…ちがうんだ、本当に。
[どう説明すればいいのだろう。 自分のことでなど煩わせたくはなくて、 だから、つい語られた言葉を考えもせずに問うた]
それは、どういう意味? ――……、だって、綺麗なのは、
[青い双眸に目を向ければ、向けた視線は泉へと流れる]
(31) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/20(Tue) 02時頃
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>>33 [人としての扱いは自分には過ぎたものなのだ。 否定の言葉は、けれどうまくは伝えられないから]
――…ああ、話す、約束していたね。
全部、話すと長いかも。 いや、短いかな、わからない。
[戸惑いの色にはそれだけ返して、 水の中、揺らいで離れてゆく白い手を見ていた]
[手が離れて、その水がひどく冷たいことに、初めて気づく]
(39) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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>>34 [綺麗じゃない、言葉の意味は想像出来たから、 続く言葉を押し留めようとして、間に合わなかった]
……ごめん、言わせちゃって ごめん。
でも、違う。 関係ないんだ、そういうのは、関係ない。
[浸した指先、一度躊躇ってから、離れた手を追いかける。
ヒトと異形の違い、罪悪と無罪の違い、 それぞれ異なる人の価値判断、正しさはわからない。 ――ただ、自分が感じることが、自分にとっての真実なのだろう]
俺は、綺麗だと思うから……
[泉の色、少女の色、どちらが先だったのか]
(40) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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[もう少しでいいから、上手く言葉を紡げれば、と思って]
――……、
[今更、ヒトに戻りたがるなんて、自嘲が過ぎる、 ヒトであることなど、とっくの昔に放棄していたのに。
野獣に変じた男が、人間の姿に戻る物語。 ――王子様 などという存在はあまりにも自分には遠いけれど。 そんな物語を演じるには何もかもが遅すぎる。
もう、たくさんの赤を散らせてきたのだから、
重ねた罪に与えられる罰、 ヒトでない存在としてとして朽ち果てるのが、相応しい**]
(42) 2010/07/20(Tue) 03時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/20(Tue) 03時半頃
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―泉― >>47 [己が人間であることを放棄したのは、何故だったのか考える。――飽和してしまったからだ。 抱えられずに零れた何かがあった、人であることは辛かった]
人形…… でも、今のヨナは、あたたかいよ
[水の中、捉えたその指先は もう冷えてしまっていたかも、しれないけれど。]
……君の中には泉が見える から、 そう思う。
[問い返される言葉に、小さく頷く。 青い眸に見つめられれば視線を水面に映した、 罪に穢れた手が触れても泉はただ清らにそこにある。 少し歪んで映る、彼女の姿] ――…そう思われるのが嫌なら、ごめん、だけど。
(52) 2010/07/20(Tue) 08時半頃
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ラルフは、あの唄声に気づけば、侵食の疼きを思い出した**
2010/07/20(Tue) 08時半頃
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―泉―
[泉に映る少女が、わずかに微笑んだ。 釣られて小さく微笑う――今度は途中で、消えない]
ここにいる、意味。 ――……俺には、 [あるのかな と、自問は口の中だけで。 絡まる指先を感じれば、それを問うのは自虐的な気がして]
最期のラメトリー…? ラメトリーという言葉には、 何か意味でもあるの?町の名前だけじゃ なくて。
[その言葉は何か、存在を示すように聞こえた]
(70) 2010/07/20(Tue) 18時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/20(Tue) 18時頃
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[先ほども見えたあの光の束 ――焼蛍虫の話だということは、わかったけれど]
風向き、変わった……? 城全体が、包まれるほどではなかった、と思うけれど。
[空を見上げる、 その規模はどの程度だったか]
でも、ここが焼かれたら……あの樹が。
[中庭は避けてくれるように、祈るしかないのだろうか]
(71) 2010/07/20(Tue) 18時頃
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>>73
何か、出来る事……あるかな。
[ここにいる意味、それを問う代わりにそう口にした。 もっとも己の手では、出来ることなど限られて過ぎていて―― >>74 問うた瞬間、舞い降りる虫たち]
――――愚問だった。
[数匹程度なら斬れる、 熱気を吸わぬようスカーフを口許まであげて、 少女を庇うように前へ出る]
(76) 2010/07/20(Tue) 18時半頃
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[咳き込む音が聞こえる、 濡れた指先から ぽたり 雫が落ちた]
――コリーン、あぶな……
あ、いや……そうか、 ごめん、コリーン、少し歌って――…
[彼女の歌ならば、蛍の燃焼は和らぐかもしれない。]
(77) 2010/07/20(Tue) 18時半頃
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[5指の刃を広げて、空を薙ぐ。 狙いなど定められたものではなかったけれど――
焔を切り裂く鈍色に、 引っかかった虫たちが ぽとり ぽとりと 燃え落ちる]
――――…、ッ
[燃えカスはちりり、頬を焦がして。 小さく眉を顰めた]
(80) 2010/07/20(Tue) 18時半頃
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[>>81 その小さな歌声に、少し呼吸が楽になる。 >>82 駆け寄ってきた小柄な人影が、 虫を斬るのを視界の端にとどめる――。
無言で、そちらを見やれば一度頷いて見せて。
やがて泉を守る樹に舞い降りようとする、 最期の焔を、叩き落した――]
(83) 2010/07/20(Tue) 19時頃
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――……まだ、あとが来るのかな? 逃げたほうが、いい?
[促す言葉はヨナとコリーンに。 恐らく自分は、2人ほど熱気の影響は受けていない。 躯の内部がどうなっているか、 なんて考える気はしなかったけれど]
ヨナ……
[>>85 座り込んだ彼女がこちらを眺める その眼差しに、差し伸べかけた手は止まった。]
(88) 2010/07/20(Tue) 19時頃
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[もともと黒ずんでボロボロだったコートは、 より一層無残な姿になっていた。 もっとも、歌がなければ、それも燃え上がっていたところかもしれない]
……コリーン、無理言ってごめん。
ありがとう。 早く、水を……
[座り込んでいる彼女に、新たに水筒に水を汲んで差し出した]
(89) 2010/07/20(Tue) 19時頃
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[ヨナに向けた手を止めたのは]
――……ごめん。 殺して、ごめん。
[ころさないで]
[けれど、自分にはそれしかできない。 青い眸が嫌悪に、あるいは蔑みに、あるいは怖れに。 変わるのを見るのが、怖かったのかもしれない]
ガストン、 ヨナに手を……貸してあげて。
[そして泉の傍ら、焼けた頬を水で冷やす]
(91) 2010/07/20(Tue) 19時半頃
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>>@6
今のところ は?
[全身ずぶぬれで這い上がってくるアリーシャの姿、 少し目のやり場に困って、あらぬ方を見た]
(93) 2010/07/20(Tue) 19時半頃
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[>>90 コリーンが水で喉を潤す様子に 少し安堵して、眉尻を下げる]
ううん、ほんとは、 逃げてって言うつもりだったから
……あと、あの、さっきはごめん。 心配してくれてたのに、わかって なくて。
[小さく狩りの最中の非礼を詫びた]
(95) 2010/07/20(Tue) 19時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/20(Tue) 19時半頃
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[頬には少し、赤い痕が残ったけれど、 他は、生身ではない左腕の袖が焦げた程度だ]
俺は平気、だけど。
――そうだね、ここからは離れて、 みんな室内に入ってたほうがいい、と思う。
[>>97フィリップの言葉に同意を示せば、 綺麗、というアリーシャの呟きが聞こえた]
[見上げれば空にはいまだ鮮やかな光の渦]
(103) 2010/07/20(Tue) 20時頃
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[>>98 言葉には少しばかり、沈黙する。 小柄な随分異形化の進んだ少女と、 彼女の会話が自然耳に入ってくる]
――……、 歌いたいから、歌う。
[灰色だったコリーンの髪は、 白銀の輝きをさざめかせていて、目を細める。
自分の出来ることは、したいこと、ではない。 ――果たすべき、約束だ]
(107) 2010/07/20(Tue) 20時半頃
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[泉の影には見覚えのある木造の楽器が一つ、 運良く焼蛍虫の被害を免れていたらしい]
セシルの、ヴァイオリン かな。
[あんなに大事そうに持っていたものを、 どうしてこんなところに放置しているのだろう。 少しばかり不可解に思う]
(111) 2010/07/20(Tue) 20時半頃
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[>>109 見上げる姿にゆるく首を振って。 己の過去の記憶を振り払う]
いや、そう言えるのは凄いな って、 思っただけ だよ。
[泉の傍らのヴァイオリン。 これはすぐにでも避難させておいたほうが良いだろう。 とりあえず、屋根のある古城内に持ち運ぼうと、その楽器を持ち上げた**]
(113) 2010/07/20(Tue) 21時頃
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[コリーンから水筒を差し出されれば、 ヴァイオリンは戸口付近に立てかけ、それを受け取る]
いや、こちらこそ。 本当に無茶させて、ごめん。
そうだ……これ、フィリップになんだけど。 コリーンも、飲むといいと思うんだ。 煎じて飲めば、喉にいいお茶になる はず。
[街から収穫してきた、甘草の根っこ。 ヴァイオリンの隣にその紙包みを置いて、 ホリーと呼ばれた異形の少女を振り返る]
(130) 2010/07/20(Tue) 22時頃
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[――そしてガストンの傍ら、 ヨナの様子に目を向ければ、中庭へと戻る。
竜の少女と同じように空を見上げた。
そうしてしばし、焼蛍虫が舞い降りて、 あの木に害をもたらさぬよう、光の渦を見つめている**]
(132) 2010/07/20(Tue) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/20(Tue) 22時頃
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―中庭― [>>140 ただ沈黙を返されたことを思い出す。 ――それしかできないこと、殺すことしかできない。 けれど自分のそれは望まれていないのだろう]
君は異形化するまえのこと、覚えてる? ……最初から、その姿 ってことは……あるのかな。
だったらごめん。
[傍らの竜の少女に、独り言のように語りかける。 返事があろうとなかろうと、気にせずに]
―――俺はたぶん、 自分で望んだから、こうなった気がするんだ。
(169) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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