15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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―城下・広場― [そういえば顔を見たのというのに、 不思議とコリーンの眸の色がわからなかった。
この世界は何もかも境界線が曖昧だ。 他人と話すようになってから尚更、わからないことが増えてくる]
―――……ッ、
[そしてまた1匹異形を刺し貫けば、 疼いた肩が淀む熱に、皮膚が引き裂かれるのを感じた。
感じながら、ただ刃を振るう。 “それしか出来なかった”から]
(10) 2010/07/17(Sat) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/17(Sat) 22時半頃
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―城下・広場― [>>#0 それは聴こえない音だった。 ――けれど、硝子を引っかいたような不快感、にふと我に返る。 異形の姿は既にない。]
………ああ、もう血が止まったのか。
[乾いた右腕に、納得したように呟く]
[モノクロームの世界でただ一色、鮮やかな赤。 赤の中心に突き立つ刃は、その赤を吸い上げるように脈動する]
――……、
[まだ続けるか、躊躇うように一度腕を見た]
(37) 2010/07/18(Sun) 00時頃
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[風の生ぬるさは薄れてきた。 ひらり舞う青い風花――あれも泉に向かっているのだろうか]
――……、 戻ろうか な。
[傷ではない箇所が疼いたから。 侵食の状況をもう大分確認していない。 そんなこと今まではさして、気にも止めていなかったのだけれど]
[ずるり、左の刃を引きずるように重く歩み始めた]
(49) 2010/07/18(Sun) 00時半頃
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―城下・通り―
ああ、そっか…… なんか、重いと思った。
[疼くだけではなくて、少し体が重く感じるのは、濡れたから。 黒ずんだコートに赤はさして目立ちはしないけど――その匂いは消えない]
……あれ、
[通りに留まる人影にずるり、 と赤い稜線を牽きながら歩み寄る]
何しに来たの? こっちはむこうより、危ない のに。
[チャールズとセシル、2人の姿に目を向ける。 なんとなくセシルの答えは察しがついたけれど]
(64) 2010/07/18(Sun) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/18(Sun) 01時頃
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[>>70 連れ立つ2人の姿を見比べる。 意外、でもなかった。チャールズはベネットの件で世話焼き……献身とでもいえばいいのか、そんな風に見えたから]
怪我は、してないよ。 …いつもみたいに“餌”にしただけだから。
ああ、でもそうか。 知らない人は驚くよね、だから治療って…そうか。 ――…彼女に、悪いことしちゃったかな。2人にも。 ありがとう、うん。怪我は、ないし、 俺、そんな簡単には、死なないし…… ぁ
[セシルが少しばかり目を細める様子には、 どうしたものか、と自分自身を見下ろして困惑の色を見せた。]
……そうだよね、血はやだよね。 なんで、こんな当たり前のはずこと、わすれちゃうんだろ。
(78) 2010/07/18(Sun) 01時半頃
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>>82 [チャールズにも小さく頭を下げる、]
驚かせて、すみません。 ――……あ、うん、この方法なら、 寄ってくるのは人を食う異形だけだから、少しは効率がいいかな、って。
[その逡巡が非難にも聞こえて、急いたように言葉を重ねる]
……これも、罪な こと?
[小さな問いかけは、先に交わした言葉の記憶]
(86) 2010/07/18(Sun) 02時頃
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[>>89 返す双眸は褪せた砂色、 チャールズの紡ぐ言葉をただひたむきに反芻する]
……罪、ってそういうものなんだ。 難しいね、異形と人の境界線と同じだ、人によって違うんだね。
でもそしたら俺はきっと罪――……
[続いた言葉には、ゆっくりと瞬いた。久しく聞きなれない言葉]
あ、えっ? いや、ごめんなさい…… 心配とか、そんな あの、勿体無い……から。
[それは卑屈な響きに聞こえるだろうか、 けれど決して自尊心のなさ故ではないのは、真っ直ぐ向けた眼差しで知れようか]
(93) 2010/07/18(Sun) 02時頃
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>>97 [そうしてまた同じように、一つ一つの言葉を考える。 他者と共にあるということは、わからないことばかりが増えて。 ――あるいは忘れしまったこと、なのかもしれないけれど]
罪は、罪だと思う理由があって。 ……だから、そう、心配されるべきじゃないことも、理由が。
[深い紺青、青が水の色だからだろうか。 説かれる言葉が、じわり浸透してゆくのは]
抱えきれないこと――… か、どうか わからないけど
ああ、時々大事なこと忘れてしまうのは…… 溢れてしまってるから、なのかな。……うん、あなたの言葉覚えて おく。
[苦い笑みが浮かんだけれど、 ありがとう、と感謝の言葉もまた零れた]
(102) 2010/07/18(Sun) 03時頃
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[>>98 問われた言葉には少し縮こまって]
あの、ごめんなさい。わかるとこ、案内するから。
服、があるなら、 俺も……そこに一緒に行って、いい かな?
[ちっとも構わなかった衣服も血臭も、 人のような会話を交わした後では酷く恥ずかしいものに思えた――セシルの視線もあったかもしれず。 用事を果たす彼らに動向を願い出る**]
(103) 2010/07/18(Sun) 03時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/18(Sun) 03時頃
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>>120 [セシルから小さく疑問のような声音が聞こえれば]
あ……えっと、血を流せば、 ヒトを喰う異形が匂いに寄せられてやってくるから。 [それを狩るんだ、と続けて、 やはり他者との会話の仕方を忘れてるのかもしれない、とそう思う。
やがてセシルに笑顔が浮かべば、安堵したように、息を付いた。 どう返すべきか、少し考える]
……心配をかけて、ごめんなさい。
[正解かどうかは、わからなかったけれど]
(143) 2010/07/18(Sun) 19時頃
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>>121 [促され歩み始める、城よりの道に列なる商店の一角。 かつては王室御用達だったのだろうか、立派だっただろう店構えは見る影もなく。]
ファーマシーは……どこだろうね、 とりあえず、どこかお店っぽいところに入ってみればいいかな。
俺はまずは服なんだけど――
[危なくなさそうなら手分けしてみる?と提案しながら、 下腹を気にするようなセシルの姿が目に入れば]
……お腹すいた? 缶詰なら、まだお城にもあったよ。
[首を傾いで問いかけた]
(144) 2010/07/18(Sun) 19時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/18(Sun) 19時頃
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―城下―
[>>155 集合の提案に頷き、 続いたセシルの言葉に当たり前の危険を思い出す]
あ、そうか……あぶないよね。 じゃあなるべく暗くなる前に集合したほうがいいかな。
……っていうかセシルが一人じゃあぶない?
[問いかけるように、チャールズを一度見て]
――……そういえば、君の探してる妹 名前、聞いたっけ?
[別れ際、妹探しと言われればぽつり、と 聞こえるかはわからない呟きを一つ。 セシルを追うように、民家へと入っていった]
(173) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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―民家―
子供用の服? ちっちゃい子がいたなら、薬ありそうだけどね。
[台所に蠢く植物を無造作に薙ぎ払う、 本体がひるんだように引いた後、 貯蔵庫らしき床蓋がその下に覗いていた。
床蓋をよければ保存食らしきものが見えたけれど、 あまり食べられそうな状態には見えない]
……これは、どうかな?
[乾燥した植物の根、恐らくは甘草だろう。煎じて飲む、くらいは出来ると思うけれど。]
――薬、とはいえないかな。でもこれ喉にもいいんだよね? 君はどう思――…… セシル?
[ふと振り返れば、手指を舐めるその姿が見えただろうか]
(180) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/18(Sun) 23時半頃
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―民家―
[セシルが着衣を見つけるだろう頃、 特に危険はなさそうなその民家から隣棟に移り、 クローゼットや収納庫を漁っていた。
片手だけでは、どうしても荒らすようになってしまう。 しばらくすれば、着られそうな服を見つけたけれど。
遠く響いたような銃声に、崩れた窓から外を見やった。 暗い空が暮れてゆく、かすかな……かすかな色の変化]
――…そろそろ戻ったほうが、いいかな。
[夜は人ならざる者の跋扈する時間 それは、かつても今も変わらない]
(217) 2010/07/19(Mon) 01時半頃
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―城下・待ち合わせの場所―
[開けた場所、響いた銃声の警戒もあり、 少し早めに到着していた。チャールズの成果はどうだっただろう。やはり包帯などは、手に入れるのは難しかっただろうか]
――遠吠え……
[風花はいずかへと消えている、 夜の間は眠りについているのだろう。 異形の獣の遠吠えは、原始的な恐怖を呼び起こすもの]
灯りがあった方が、よかった かな……?
[より深い闇の訪れに、呟きは吸い込まれる]
(229) 2010/07/19(Mon) 01時半頃
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ラルフは、足音に気づいて目を向ける
2010/07/19(Mon) 02時頃
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―城下・待ち合わせの場所―
……どしたの? あそこは、安全だと思ったけど……何か出た?
[少し慌てたようなセシルの様子に、 カシャリと左腕を鳴らして問う]
(236) 2010/07/19(Mon) 02時頃
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―城下― [セシルの様子、傍らにチャールズがいれば、 恐らく彼を一度見ただろう。けれど察しなどつくはずもなく。]
なにもなかったなら、いいけど。
……うん、そうだね。 君もお腹すいてたみたいだし。
[下腹を気にしていたことは勝手にそのように結論づけて、 深まる闇の先に目を狭める]
足元、大丈夫? 危なかったら、手を引くけど。
[そしてか細い鳴き声が響けば、何処かを見上げた]
(244) 2010/07/19(Mon) 02時半頃
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[暗い空を探しても、異形の赤い瞳は見えないだろうか、 シィラが“天使”だと語った少女の青い瞳、漣立つ水の色。 ――自分が探しているのも“天使”だ。]
ほんとに、暗いね…… 溶けてしまいそうな、闇だ。
[砂色の双眸に暗い色を宿らせて、重く歩み始めた]
(251) 2010/07/19(Mon) 02時半頃
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[>>252 大丈夫、と返されて。 そして自分の何気なく述べた言葉に気づいた]
――……、
[手をひく、なんて] [幼い指先に、ぷつり涌いた血の珠が甦る]
人に触れることなんて、もう……
[出来ないのにね、と 闇に解け消える呟きは誰の耳にも届かない**]
(255) 2010/07/19(Mon) 03時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/19(Mon) 03時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/19(Mon) 23時頃
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[>>267 問いかけの言葉には、無意味に否定を返した。]
……アリーシャ?
[セシルの語る名前はまだ知らない、 照らされた薄灯りの中、ただ彼女の飾る花の色だけが鮮やかだった。
>>268 差し出された衣類を受け取る。 この暗さなら渇いた血痕は闇に紛れる、と思うのだけれど]
あ、ごめんなさい 俺は、その、服どうにかしてくるから…… また
[ベネットを案じる彼らのやり取り、どうせ手伝うことなど出来ない。 人を案じることも出来ないのに、 衣服に気を使うなんて酷く滑稽な気がして、
人目を避けるように衛兵室の裏口へと向かった]
(381) 2010/07/19(Mon) 23時頃
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―裏口付近―
[>>#3 それは意思持つ一つの生き物のようにうねる、光の束。 近くで見れば眸をも焼かれるだろう]
――……、
[先ほど、聴こえたシイラの鳴き声は、 どちらの方角からだったろうか。
遠い閃光に目蓋を狭めて、空を見る。 >>361 そのうちに鳴き声がもう一度、今度は近くに聴こえて]
(389) 2010/07/19(Mon) 23時半頃
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[空を滑る長い尾がこちらへと向かってくる。 異形より降り立つ少女に差し伸べようとした手は、一度中空に留まり、落ちる。 だからか、かけられた言葉には、少し戸惑うように間が空いて]
あ、ヨナ…… いや、ごめん、俺……だけど。
大丈夫だった みたいだね。
[声に安堵のようなものは、少し混ざって]
場所は、えっと裏口……みたいなところ。
(390) 2010/07/19(Mon) 23時半頃
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ラルフは、答えて、まだ着替えていないことを思い出せば、少しコートの襟を寄せた。
2010/07/19(Mon) 23時半頃
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>>393 [赤く光るシィラの瞳に照らされれば、少し目を背けた。 シャツを隠したところで、コートに染み付いた血臭はまだ生々しいかもしれない。 見つめる青い双眸に、どこか恥じ入るようなそんな気分になる]
――……ああ、うん。見えたよ。 そうだね、今日はもうさすがに狩りは……
[しない、理由は焼蛍虫ではなかったけれど。 舞い上がる異形の姿に目を向ける、少女が天使に問う言葉]
……いつも君を守っているみたいなのに、 一体どこに行くのかな……
[舞い上がるそれを目で追う。青い双眸から逃れるように]
(399) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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ヨナ……?
[とさり、と崩れるその気配に気づいて、 気づいたけれど、躊躇が支えるべき判断を遅らせる。
彼女を抱えることも出来ずに、 伸ばした手はむなしく宙を掻いた]
……どうしたの? どこか、痛い?
[傍らにしゃがみこむ]
(402) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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ラルフは、ヨーランダから、慎重にとても慎重に距離をとって 刃を遠ざける。
2010/07/20(Tue) 00時頃
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