15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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『――やあああああっ!!』
[内臓で、妹が悲鳴をあげた]
(*0) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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『いやだ いやよ いや 置いていかないで』 『そのヴァイオリンは、セシルの一番大事なものでしょう?』
『水なんて、その子に持たせればいいじゃない』
『セシル』 『何か変よ、セシル』
『ねえ、わたしを見て!!』 『わたしを見てよ!!わたしの声を聞いてよ!ねえ!』
(*1) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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/* これからRPでCOするつもりですが、先に赤には正直にお伝えしておきます。
恋矢撃たれました。お相手はマーゴ。 恋陣営だけ道連れが発生しますので、手数計算の時に頭の片隅に入れていただけると幸いです。
(*2) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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/*
了解しました。お知らせありがとう。
(*3) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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[シィラは城の上を旋回し、
焼蛍虫からヨナを護る。]
[己と同じ、朽ちたのに、朽ちきれない声をききながら。 己と同じ、反異形の子たちの声を拾おうと……。]
(*4) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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まただ。
何かが震えてる。
誰かが啼いている。
――お前は、誰だ?
(*5) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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ギィ……
ギィ……
ギィ……
(*6) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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ああ、それは、もし例えられるなら、 まだ習いたての幼子が弦を引いた音にも似てるかもしれない。
(*7) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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『セシル』
『声がするの、声がするのよ』
『外に行きましょうよ』
[手を伸ばす。内臓の中で手を伸ばす] [――届くはずもない]
(*8) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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『あなたが居るべきはヒトの傍じゃない』
『忘れたの?』
『あなたが何を目的に育てられたのか』
『どうしてわたしが生まれたのか』
『忘れちゃったの…?』 [だから外に]
[異形の傍に]
[行こうと言っても、今この身体の支配権は妹には無い]
(*9) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
(*10) 2010/07/20(Tue) 07時半頃
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/* 今ログを読み終えました。 セシルの報告、了解です。
(*11) 2010/07/20(Tue) 08時頃
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『ああ…聞こえる、聞こえるのに…』
『セシル、本当に聞こえないの…?』
『わたしの声は』
『セシルにも、誰にも届いていないの…?』
『ねえ』
『聞こえてたら、返事を *して*』
(*12) 2010/07/20(Tue) 08時頃
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[シィラは声を受けて、旋回を止める。 焼蛍虫の群れをある程度散らせて、そして、城に降りていく。
だけど、それはヨナの傍ではなく……。]
(*13) 2010/07/20(Tue) 08時頃
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ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
ギィ……
(*14) 2010/07/20(Tue) 08時頃
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/*
そろそろタイムアップ とりあえず、矢のことがあるので、マーゴは投票襲撃対象外に。 ちなみに決定者きました。
ではまた夕方に。
(*15) 2010/07/20(Tue) 08時頃
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…すまぬ。
[斬る度に。]
危害を加えるなら、お前達には死んでもらうしかないのだ…
[哀しげな声で呟いたのは、きっとヒトには聞こえない]
(*16) 2010/07/20(Tue) 19時頃
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[どうしてか。]
[初めて、少しだけ、 それがかなしくなった]
(*17) 2010/07/20(Tue) 20時頃
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『わたしも、あそこにいたかったなあ……』
[異形同士惹かれあうのか 単純に光が綺麗だからなのか
戦いの気配をどこかから感じ取り、妹は呟く]
(*18) 2010/07/20(Tue) 20時頃
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[どうしてヒトを気にする。
どうしてヒトを庇う。
ヒトを守り、異形を斬った。 自分にはまだわからない]
(*19) 2010/07/20(Tue) 20時半頃
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『かわいい……』
[じいいっと、 その、異形を見ている]
[触れてみたい、と、思うのに]
[手に入れていたはずの力はどこかに失せてしまって] [ヴァイオリニストから、身体の支配権を奪えない]
(*20) 2010/07/20(Tue) 22時半頃
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[シィラが傍にくると、聴こえ始める。その子の声……。]
――……私、あなたを知ってるわ。 でも、私、あなたを知っているわけないの。
[セシルがここに来る前に、死んでしまったあの子。 だから、その声がその子であるはずはなくて…。]
(*21) 2010/07/20(Tue) 23時頃
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『だれ?』
[誰か、そこにいないヒトの声が聞こえた気がして……]
『わたしを、知っているの…?』 『あなたは、だあれ?どこにいるの?』
(*22) 2010/07/20(Tue) 23時頃
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『どうして、そんなに怯えるの…?』
[ネコミミトカゲの様子を、"妹"は残念そうに見た]
[そして、 くすん、くすん、と。
泣き出した]
(*23) 2010/07/20(Tue) 23時頃
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[怯えられないように、気配を殺しながら、そうっと、ネコミミトカゲを見ている]
(*24) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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『わたし、なにか大切なことを忘れているような気がするの』
『わたしは妹。セシルの妹。 セシルがわたしの名前を覚えていないから、 わたしもわたしの名前を知らない』
『わたしは、わたしはどこから来たの?』
[もともとは、ヴァイオリニストの想像が妄想になった存在で。 だけど、このように物を考えて、話す、力は。 一体どこから得たのだろう?
いや、――生まれる前の記憶を辿れば。 やがて思い出す。
自分が、泉の傍を漂う亡霊だったという事実。 ]
(*25) 2010/07/20(Tue) 23時半頃
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[元は、ただの妄想。 妹に会いたいが故に、妹は生きていたらどんな人間なのだろうと考え続けた結果、妄想から人格へと変化した]
[元は、ただの亡霊。 探し人に会いたいが故にこの泉まで辿り着いたけれど、悲願虚しく亡くなった少女の、思いの残滓]
[元は、名も無き異形。 ヴァイオリニストを育てた人間が、かつてこの身体に植えつけた、異形を共食(たべ)て成長する特殊な異形]
[元は、すべて、別のものだった。 妄想の上の人格と、 亡霊の意志と記憶と、 異形としての身体をもったひとつの生き物が生まれたのは、 ただの偶然に過ぎない]
(*26) 2010/07/21(Wed) 00時頃
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[しかし元が何であろうと、
今、内臓にいるのは、 たった一匹の、異形だけ**]
(*27) 2010/07/21(Wed) 00時頃
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[シィラが近づく……。 その声も鮮明に聞こえる。]
シィラ、彼女は何? セシルの中の彼女は何?
[シィラの触手が頭に触れ、耳に触れる……。]
――……ああ
そうなのね。シィラと同じ。
(*28) 2010/07/21(Wed) 05時半頃
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生物には、母性本能というものがある。 産み出す…そう、本来産むべき生み方をした女性には、 それが付きまとう。
ヨナはそのとき、母親を連れ去られ、 シィラはそのとき、子どもを亡くした。
(*29) 2010/07/21(Wed) 05時半頃
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