246 とある結社の手記:9
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[そう言った父の方を振り返り、 言葉を放てないままに開かれた唇が戦慄く。
追従するかのようにスージーが問いかければ>>96、言葉を失った。]
(98) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[床にしっかりと立っているはずの脚が ぐらぐらと不安定な心地がした。
殺し足りないのか、そう聞かれればゆっくりと首を振り、引きつった息を漏らす。 続く言葉からは、逃れるように俯き、肩を震わせた。
(99) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[差し伸べられた手のひらはまだそこにあるだろうか。]
(100) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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…一緒につれてって……。
[吐き出して、彼の指先に弱々しく触れる。]
(101) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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[ああ、どうしてこの期に及んで 未来の話などをしてくれるのか。**]
(102) higesorry 2018/08/08(Wed) 06時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
gekonra 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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くぅん?
[ふりかえると同時に、>>45 別のにおいが広がる。]
ぎゅう
[尻尾がまるまった。]
ぐるるるるるる!!!
[がううう、と威嚇状態だ。だって、なんで!?血の臭いよりもっとひどいじゃない!!!]
(103) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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洗濯婦 ベッキーは、メモを貼った。
higesorry 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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── この騒動の後に、
[結果がどうなるにしても、 一度村の外にでるのに変わりはない。
聞いたからだ。近くに父親が来ていると。 聞いたからだ。仲間がそこにいると。
言われたからだ。 いきて、あいにいけと。
まあ、人狼だって知らないからなのは、知ってるけど。 さてどうしようかな。
父親がいるから私の正体にはすぐバレるはず。 だから紛れ込んだりはできない。一発勝負だ。
この村の近くでやったらまた変な連中がきびすをかえしてくるかもしれなくていやだから、しばらくは後をつけていこうと思う。]
(104) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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[その集団を、見つけることはできた。 でも、近付くのは警戒していた。
あの、守護者モンドの仲間だ。 どんな人たちがいるか解らない。 能力者だっているかもしれない。
事は慎重に運ばなければ。]
(105) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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[付かず離れず。 その旅についていく。
途中すれ違った別の旅人を食べたりしながら。 すぐばれそうだなと思った。 こんな生活は、きっと長くは持たないな。
……時折みえる、父親の姿がある。]
(106) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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[今は殺したくないかと聞かれると殺したいんだけど。そりゃあ。ずっとずっと思ってきたもの。だけど、苛々はなくって。そのまま暫く、その一団には手を出さずに、ついていく。
これは、きっと。 気付かれたらそこで終了のゲームだ。 ルパートと行った競争とにたような。]
(107) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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……
[なんとなく、思ったことがある。 だけどそれは、思うだけで、だからどうとかはない。
でもね、 *それでも*]
(108) taru 2018/08/08(Wed) 06時半頃
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ラルフは、常識的な回数だった。
kmcnb 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[娘がとったピスティオの手。 きっとこの子のためにならない手は、 娘をどこに連れていく気だろう。
"この宿の外"? ただそれだけの意味としてそうであったなら。
きっとそれが、最も望ましい。]
(109) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[宿の扉が開いた。]
(110) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[とある村で起きた人狼騒ぎ。 これはある結社員が記した手記。
結社の手記はもう少し続く。]
(111) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[人狼騒ぎの舞台となったあの宿は、事件からほどなくして店主が変わった。宿屋の主人がいなくなったからだ。
薄気味悪い人殺しがあった村だから。 たくさんの人が殺された宿だから。 とても仕事を続けられなかった理由など――いくらでも。]
(112) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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["彼"は峠を越えて、つぎの街にいく途中。 ひとつりんごの木を植えて、 まるで村に何か置き忘れてきたように 何度も何度も躊躇って、幾度も峠を行ったり来たり。
そうしているうち、いなくなってしまった。
一説には山の斜面を転がり落ちて、 しんでしまったのだという。
誰がそれを見ていたか、村を振り返ってそうなったとか。 きっと大事なものを残してきてしまったのだろう。]
(113) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[彼の亡骸はついぞ見つからなかったそうだ。]
(114) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[あの山裾のどこかには、 りんごを植えた男の骨か、 はたまた老狼の骨が
――今も、もしかしたら。**]
(115) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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[ドロシー・ハスラーの墓に手向けられた花は、 いつかしおれて腐ってしまう。
ルパート・ハスラーは彼女のことを "ベッキーと同じくらい"愛していた。**]
(116) gekonra 2018/08/08(Wed) 07時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
gekonra 2018/08/08(Wed) 07時半頃
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[ ぎい ぎい ]
(117) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[川が、明け方の日を浴びて キラキラと表面を揺らめかせている]
(118) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[宿の外に繋がれた船は一艘、 ささやかな上下運動を繰り返している。]
[ ぎい
ぎい ]
[櫂は椅子の上横倒しに置かれたまま。 もの言わぬ船は、川辺に繋がれたまま揺れる。]
(119) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[ ぎい ]
[ ぎい ]
(120) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[──誰かが足をかけたわけでもない。 川の上で、船は少しばかり横に揺れた]
(121) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[ ぎい ]
[ ぎい ]
(122) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[川の水は、いつだって歌うように空気を冷やしていく]
(123) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[そこにはもう、陽気な舟歌も、 子どもをあやす子守歌も、
誰の声もない。]
(124) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[ ぎい ]
[ ぎい ]
(125) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[川辺に太い綱で繋がれた船だけが そこにはあって。
次の誰かが乗ってくるのを、 ただ、ただ ものも言わずに 待っているばかりで]
(126) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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[それでも、川の水だけは、 船を取り残して、
村の外へ、───遠く、*遠く*。]
(127) miseki 2018/08/08(Wed) 08時頃
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