人狼議事


45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜

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[拒絶、では無いが、結果的に、同じ事になるのだろうと予感して、先刻迄感じて居た充足感は再び孤独へと変わる。
 それでも、女が再び温もりを求める事は無い。


                    ────怖いから。]


[自我が残って居るから人は分かたれるのか。
 ならば、それを手放して仕舞えば。
 皆の心に空いた虚(うろ)に、自分を流しこんで仕舞えば。

 個は無くとも其処に存在し続けられるのだろうか───?]


[初めて手に入れた温もりは喪って仕舞った。自らの過ちで。
 そして今、ひとつになれたと感じて居た存在も錯覚だったと知る。

 三度目に手を伸ばす勇気は、女には無い。



     女の心のカタチを定める境界は薄れ、気配は桜に沁む。
     誰にも気付かれない程度に、少しずつ、少しずつ──。*]


新たに増えた"仲間"の中にも、空気に溶けて沁むようにと、願う──。**


メモを貼った。


負傷兵 ヒューは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 22時半頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 22時半頃


…桜…さくら……

[かすかに音に乗せて呟く言の葉は
異国の詩に似る]


[奏者の魂は、完全に桜に飲まれて……――。
花弁舞う中、淡い姿で、その場にある。

もう、完全にあの人へ届かなくなったと悟れば、
儚い笑みを浮かべて、ヴァイオリンを構えた。

同じように桜に呑まれた魂と。
もうすぐ桜に呑まれようとする人と。
見えるけれど、奏者から語る言葉はなく。
ゆっくりと、愛器を歌わせ始める。
それだけが、その魂に残されたことだとばかり。]


メモを貼った。


[おそらくは、この場において、言葉より雄弁な音色。
奏でるのは――……愛の悲しみ。

対になる曲≪愛の喜び≫は、二度と奏でることもなく、
この場において誰の心にも響かない。
そう、思わさせるような切なさを秘めて。]


[青年はじっと手を見る。
確かに一度は手にしたぬくもり。
そっと離したそれ。

そして彼女は知っている。
お互いの境界線など、最初からない。
お互いは、別の存在。

それは最初から判りきっていたことで
夢の中では滲むように曖昧。

桜はその揺らぎを逃がさない]


【人】 長老の孫 マーゴ

 そう。やっぱり。

[望から桜の声について聞かされても淡白な反応になってしまって。
 もういいのだと、諦めは表情から伺えるだろうか。

 パティの姿は薄れ始めていただろうか、思わず彼女から手を離して]

 ううん。パティが泣いてくれて、よかったの。
 わたしはそれでいい。

 ……もうすぐ行っちゃうのね。
 わたしも、      連れていってよ……

 (おいていかないでよ)

(25) 2012/03/16(Fri) 23時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 23時頃


 さくら。

[呟く。

 命が消える前の、か細く吐き出された吐息の様に、空気を震わせるだけの、ちいさな声。]


[ひらり。はらり。
零れる花弁は悲しみと喜びの表裏。

奏でられる音楽のまま、桜は人の悲しみを
花弁を以って現す。

そっと手に取る桜。
望んでもいいのだろうか。
望まなかった罪は、それを許すか]


子守り パティは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 23時半頃


【人】 子守り パティ

[気付けば段々と自分の姿が薄くなるように感じた。
それを当たり前のように受け入れる。]

 今度は私が選ばれたみたいね。
 ごめんね、マコ。……ごめんね。

[連れていってと言う彼女に、少しだけ困ったような顔をする。
叶えてやりたいと思っても、どうすれば良いのか分からない。]

(26) 2012/03/16(Fri) 23時半頃

【人】 道案内 ノックス

[もともとあってなかったような身体。
 少しくらい薄れかかっても、自分じゃ気付けない。
 ただ、さっきからやけにざわつく桜がうるさいなと思うくらい。]

 あさこちゃんも、もういい、の。

[生者の想いとすればそれは少しだけさみしく思えるようでもあり、けれどここに集められてしまってどうしようもなく逃れられない消滅に抗わなくてすむならしあわせなようでも、あり。]

 連れていけたら、いいのに。

[もしもそれが望みなら、叶えてあげたかった。
 だけど、名前に反して、そんな力は僕にはない。
 僕に残っている力は、僕の足元から背中の方まで、僕の最後の瞬間をぎりぎりまで留めようと、あの日トラックのつけた傷跡がそこだけ薄れず痣のように残ってくだらない抵抗をしているだけ。]

(27) 2012/03/16(Fri) 23時半頃

 さくら。

[ふたたび、零れる。

 視線は、蒼白の花弁でなく、掌の上の薄紅を見る。]


[青年は薄紅の花弁を手にしたまま。
やわいそれは、けれど色を失うことはない]

……。
俺の、望みは……もう……

[目を閉じて。つむりをふるり。
さくりと足跡は桜に向ける]

……。
俺の言葉も、望みも。
もう、君のもの。

[差し出した手には薄紅桜。
対となるそれに、手は伸ばされる]


[そっと、指を曲げて薄紅色を閉じ込めた。]


 わたしにも、だれかにあたえることが、できる?


[されど、悲しみと喜びは表裏一体。
悲しみが深くなればなるほど……―――。
その裏の感情を、人は求めるものなのかもしれない。


死は生への始まり。
過去の想いは、次の想いへの肥やしになり輪廻は巡る。
そんな答えも、あるのかもしれない……と。
奏者は昏い眼に、映る光景に思う。

もし、この音が、真に魂を震わすことが
できるのならば……―――。
そっと何かの後押すように、ヴァイオリンは悲しみを歌い続ける。]


【人】 長老の孫 マーゴ

 パティも望も……やっぱり私と同じなんかじゃない。

 同じ、なら 
  置いていかないでよ。
  みんないなくなっちゃうなんて

[やだ。

 まだ選ばれていない自分はどれだけ望んでも行けないのだろうけれど。

 衝動のままふたりの手を掴もうとして。叶うなら両頬に押し付ける。

 いつの間にか涙で濡れていた頬に。]

 いや。

 わたしも……みんなだって、悪いことしてないんでしょ。


 ……どうして……

(28) 2012/03/16(Fri) 23時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[諦めた筈なのに、と

 冷静な自分を殺し、捩れる心のまま。]

(29) 2012/03/16(Fri) 23時半頃

【人】 子守り パティ

[また風が吹いて、短くなった髪を撫ぜる。
髪は軽くなったけれど、気持ちはちっとも軽くならない。

好きに、ならなければ良かったなんて。
思っていない。

好きでいたあの時間は、確かに幸せだった。
胸が一杯になるくらい、とても幸せで。

だからこそ、今。
その何倍も哀しくて悲しくて、胸が。痛い。]

(30) 2012/03/17(Sat) 00時頃

[伸ばされた手に向けて、女は最後の勇気を振り絞った。]

 あなたの想いを、まもるよ。


【人】 子守り パティ

[手を掴まれ、その頬に。

濡れた頬は柔らかくて、暖かくて。]

 ごめんね。

[謝ることしか出来ない。]

(31) 2012/03/17(Sat) 00時頃

うけとって くれるなら。

[伸ばした手は、女性の手を、確かに取る]


【人】 長老の孫 マーゴ

[同じく選ばれていないであろう彼の方を見るけれど、涙目では表情は窺えず。

 自分と彼もすぐに吸収されてしまうのだろうか

 胸が軋む。]

(32) 2012/03/17(Sat) 00時頃

【人】 道案内 ノックス

[もう、輪郭とうっすらとした影ぐらいしか、僕の手は残っていない。
 もともと消えていたようなものだから、進みは早いのかもしれない。
 傷跡も、もう向こう側を透かしはじめた。]

 あさこちゃん……

[それでも、手はしっかりと頬に触れた。
 温度の低いらしい僕の手は、あたたかい水に濡れるその頬をとても可愛い、と感じる。
 あの時のエリアスみたいに、ちゃんと温度を感じるのに。
 僕の存在はどんどん希薄になっていく。]

 ごめんね。

[どうせこうして消えてしまうなら、連れていけたらよかったのに、と思うのと。
 残るのなら、僕らに出来なかったように傷を超えてほしい、と彼女の意に反することを思ってしまうことを。
 許してほしい、と思うわけではないけれど、それでもごめん、と幽かな親指で雫を拭った。]

(33) 2012/03/17(Sat) 00時頃

もう、魂があっても、なくても。
俺は、ここにいたい……

[彼女の隣。互いにすれ違う魂のいろ。
触れた指先から、ひらりと零れる薄紅桜]


君の隣に、いたい。

[伝えることも、気付くこともできなかった青年。
青白い光は、また、足りないものを補うようにざわめいて]



 ――――……、

[気付けば、言葉を発する事すら出来なくなっていた。

聞こえてくる旋律に意識を委ね、そのまま―――**]


【人】 長老の孫 マーゴ

[“ごめんね”の二重奏。

 行ってしまう。]

 ……謝るくらいなら、

  またね、って言って。

[嗚咽でうまく紡げない。
 もっと言いたいことがあった気がするのに。

 強く強く握り締めたふたりの手は、やがて――]

(34) 2012/03/17(Sat) 00時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[表情はあまり変わらぬまま。
 3人の話を、聞くともなしに聞いていた。]


 …………。

[ふいに、ぽつりと。]

  ───。

      消えるん、だろうな。
      俺達も。

(35) 2012/03/17(Sat) 00時頃

[手を取られた瞬間、閉じ込めて居たさくらは女の掌に溶けた。
 形を喪っても其処に在り続ける温もりとして。

 その手で、男の手を握り返して]

 私の心も、受け取って。

[ふわりと、花綻ぶように微笑んだ。]


【人】 子守り パティ


 そうだね。
 また、ね。

[彼女は残れるのかもしれないけれど。
いつか、きっと会えると思って。

だから、さよならは言わない。


小さく微笑み、消えた。]

(36) 2012/03/17(Sat) 00時頃

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