229 観用少年
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[ようやくたどり着いた先も空振りな事に 落胆は隠せなくて、ため息が零れた。
さて、このまま更に先へと進むべきか。 それともグロリアはもう戻ってきているのかもしれない。 一度戻ってみるのも良いのかもしれない。 小首を傾げて暫しそんな逡巡をしていると。
廊下の奥からコツ、コツ、と 均一にヒールを刻む音が聞こえて来て。]
(76) 2017/10/15(Sun) 22時頃
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『―― あら、さっきの坊や。』
[角から現れたのは入店の際に目の合った女性の姿だ。 やはりにこりと微笑むと、こちらへ近づいてくる。]
『どうしたの?迷子にでもなった?』
[華やかな衣装とは少しちぐはぐな子供好きそうな笑みと、 視線を合わせてくれるその姿に、 先ほどとは少し違うほっとした響きのため息が零れて。]
んーん。 グロリアも芙蓉も帰ってこないから…。
[―――寂しくて。 正直にそういってしまうのは、多分少しだけ癪だったのだ。 だから語尾は濁したようなものになって、 暫くもごもごしていると、小さく吹き出す声が 聞こえたものだから更にばつが悪い。]
(77) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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……笑わないでよー。 俺たち寂しいとしんじゃう生き物なんだから。
[正しくは愛情が不足するとなのだが、 まぁ語弊という程でもないだろう。 そんな主張をした所、更に彼女が噴き出した物だから ぷくりと頬を膨らませる。けれど、]
『なら、帰ってくるまで一緒に居る? これから少し休憩なのよ。』
[なんてお誘いをされれば悪い気はしない。 お姉さんと遊んでちょうだい、なんて追い打ちも 来たものならば頷かずにはいられなかった。]
(78) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[ここは彼女の店だから、お店の人なら大丈夫。 なんて無条件の信頼ももちろんあったのだけれども。
ひと時の不安から解放され、 既に目の前の事に気を取られた人形は。 そのまま彼女の元ですっかり寝落ちてしまったのだったか。
>>47>>48 同様に、彼女を不安にさせて しまっていたなど気付きやせずに。**]
(79) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[馬を見て、それから。 色々な動物たちの姿を、興味の向くままに ふたり、見に行って。
時が過ぎるのはあっという間だった。 秋は、日が暮れるのも早い。 橙に染まる空を眺めながら、 男はパンフレットを閉じる。
――次は、また今度。
機会はいくらでもあるだろう。 小さな手は、人形だとは思えない位、 柔らかく、温かい。 波に攫われ、変わり果てた姿とは違い、 彼は生きているのだから。]
(80) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[橙に染まる景色。 その中で聞こえた問い>>70に、 男は目を見開き、
困ったように、笑ったと思う。*]
(81) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[歳は取りたくないものだ。 次の日、男は布団に横になりながら、 苦い笑みを浮かべた。
少年はどうしていただろう。 湿布を貼ってもらった腰を摩って、 男は彼の頭を見上げた。
夕暮れの問いの答えを、紡ぐ。]
……君は、息子じゃない。
[言ってから、違うな、と頭を振る。 多分この言い方だと、誤解を招く。]
(82) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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君は、秋君は、死んだ息子とは違う。 全く別の……人間だ。
[人間じゃなく人形だとか、 そんなことは今はどうでもいい。 男は言葉を続ける。]
けれどね。 私は、君に世界を知ってほしい。 色んなものを見たり、聞いたりして成長して欲しい。
……息子とは関係なく ただ、幸せになって欲しい、と。 そう思うんだ。
[子どもの腹を食べもので満たし、 頭を知恵で満たし、 心を愛と勇気で満たす。
それこそが父親の仕事である。そう語ったのは誰だったろう。]
(83) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[この感情に名前を付けるとしたら? 父性愛?親子愛? ……多分、どうしたって安っぽくなってしまう。
そもそも、それを名付けるのは自分じゃない。 家族の為と嘯いて、家族に背中を向け続けた。 その男に、愛を語る資格はない。]
(84) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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名前は、君が見つけて欲しい。 ……色々なものを見て、聞いて。 どんな名前なら、当てはまるのか。 君が、名付けてくれないかな。
[だから、男は願った。 自分が彼へ向ける優しさが、甘さが、願いが。 彼に取っては、どんな名前に値するのだろうか。 それを、値踏みしてほしい、と。**]
(85) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[ 橙の下で、 困った笑みが、見えた。 ]
(86) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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── 翌日 ──
[ 指先に冷たく湿った感触。 湿布、と言うらしいそれを、 僕は言われるがままに直円さんの腰に貼り、 布団の横で、ちぃさく正座。
ぽつり、 昨日、夕暮れの下で問いかけた答えが、 見下ろした先から紡がれてくるから、 …一瞬、瞳をまぁるく。 ]
(87) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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『え?こっちには来てないわよ』
[なんて軽く言う芙蓉を少しばかり睨んだ、 睨んだところで彼女はやっぱり軽く笑って小首を傾げる]
『大丈夫よ、ここは貴女のお城だもの。 貴女のものに手を出そうなんて命知らず……、 ちょっ、どうしたの?』
[よほど浮かない顔をしていたのだろう。実際彼女の言う通り、ここから出ていくのにもセキュリティがあるし、たとえば高価な人形だからといって、ナナを誘拐するのにも騙されるほど子供ではないし、荷物としては大きすぎて不審だろう。頭では理解できているのに、不安で不安で。この不安がどこから来るのかわからない]
『ほら、奥行ってみましょ、奥』
[背中を押されて中へと戻る。彼女の連絡先は貰ったし、の一言さえなければ、感謝してもよかった]
(88) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[ ……息子じゃ無いよ。と。 額面通りに受け止めて、言いかけたのは事実だ。 僕は、直円さんの。 直円、という ひと、の 息子じゃあ無い。 血すら通っているか怪しいくらいで、 …愛玩されるべき、 ── …観用されるべき、少年だ。 ]
(89) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[花が綻ぶような笑顔に、つられて頬が緩む。 痛くない、という申告には>>61 胸中で安堵の息を吐いて、口から漏らすはそっか、という優しい声。
ベッドの上で、やはりガーディは大人しい。 ケイイチにされるがままに衣類を身につける。 それから、手が、伸びてきて>>62 ケイイチの手は導かれるまま、柔らかな頬に触れる。 その間は柔らかく細められていた瞳は、 しかしその問いかけに触れ俄か見開かれる。]
覚えて…………?
[忘れているのなら、蓋したままのほうが良いと思っていた。 けれど――問いかける瞳は真剣で、まっすぐだ。 だからケイイチは暫し沈黙で見つめ合うと]
……わかった。説明するから、ちょっと待ってて。
[そう言って一度寝室を出た。]
(90) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[そうして扉を開けた先、>>78 緋色の髪が見えた、安堵の声はけれど]
ナナッ、……?
[切ないピアノの旋律に、メロウな歌声を乗せる。ナナが寄り添う彼女は店の歌姫だ。その華やかな色のマーメイドラインのドレスの、――弱冠胸元に埋もれているような気がするのは、気のせいだろうか。彼女は笑って唇の前に人差し指をたてる。]
……もう、
[近づいてみれば、それはすやすやと眠っているようだ。安堵したことは確かなのに、どうしてかちくりと胸が痛む]
(91) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[ ちぃさく口を開いて、…だけどそれも止まる。 ぱちり、不思議そうに瞬きをしたのは、 直円さんが僕を、
── 僕を、にんげんと、言うから
否定しようとして、 ── 嗚呼でも、だけど、 それもまた紡がれる声に躊躇ってしまう。 ]
(92) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[再び寝室に戻った時、ケイイチの手には一冊の本があった。 そうしてベッドに上り込むと、本を開きガーディに見せる。 本には、世界地図と記載があった。]
これ、が、今僕らがいる国。
[指はある地図の一部を指す。 そして――、と、そのまま指をスライドさせ、ある箇所を示すと]
これが、あの時ガーディが連れて行かれた国。 ……僕の国だ。
[ケイイチは暫くその紙の上に印刷された国を見つめて、 それからゆっくりとガーディを見つめた。]
……僕の周りは、少しややこしい。 もしかしたら今後も何か、危険がある、かもしれない。 勿論そうならないよう努力はする。 するけど……可能性の話をすれば、一般家庭よりもそれは大きい。 …………でも、選んだのはお前だから
(93) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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ごめんなさいね。 その、迷惑をかけて……。 もう少しだけそのまま、起こさないようにしてあげて。 ……人を呼んでもらうから。
[あんまり動かしたら、 起こしてしまうかもしれない、 それは可哀想だから、なんて。
大人としての建前は上手に口に出来ていた。 本当はすぐにでも、彼女の側から離してしまいたかったのに]
(94) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[ 紡がれる声の、声色の。 その名前はなんと言うのだろう。
ひとりめの情愛とは真逆で、 かといって親子愛、などという言葉でも、 きっと表しきれるものでは無いのだろう。 ]
(95) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[選択肢なんて殆ど与えなかったに等しいのに、 それでも、選んだのはお前だと言った。 選んだのはガーディ、選ばれたのはケイイチ――例え卑怯と言われても、譲る気は無い。]
離さないからな。
[まっすぐ見つめる瞳の底には怯えがある。 けれどケイイチは、それさえ隠さずガーディに晒した。]*
(96) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[ギリアンを呼んで、ナナを自宅に連れ帰った。 起こさないように気を使ったけれど、 髪をそっと撫でるくらいは許してほしい]
もうナナったら……
[同じ台詞を先ほども口にしていたら、 芙蓉には『あら嫉妬?』とにやにやとした顔で揶揄われた。 それはつまり確かに面白い気分ではなかったけれど]
心配したのよ、ばか。
[寝台で眠る王子様にそんな言葉を口にする。 きっと翌朝のナナの目覚めは少し身動きがとりにくいだろう。
人形を抱きしめて眠る、それだけのことだ。 それだけのことだけれど、 不思議と懐かしい夢を見た、気がする**]
(97) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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── ぼ く、は、 ひとのように成長、できないけど、 …成長、を言うなら、 知識に、なってしまうけれど。
[ 否定、とも違う。 ── それでもいい?って、そんな風。
ぽつり、ぽつり、 直円さんへこぼれ落ちる僕の声は、 あちらこちら、迷っているような。 ]
(98) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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僕は、幸せだよ。 ……きっと、そう。 あまり、…僕は、僕って存在は、 "実感"できるいきものじゃあないけれど、 それでも…そう、思う。
これ以上、の、幸せが。 どういうものか、…僕はまだ分からない。 ── でも、
(99) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[ 其処で、ふつ、と切れる。 ── 話す、ということに慣れない舌が痺れ、 喉も何処か、乾いている感覚。
……飢えではなくて、これも、成長だろうか。 余計なものを与えられない限り、 これ以上"成長"しない掌をぼんやり眺め、 ]
(100) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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…直円さんの言うように、 僕は、名前を見つけたいから。 だから 僕に、世界を教えて。
[ ゆるり、 此処で顔を、瞳を 眼鏡の奥と合わせた。 ]
(101) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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── 何時か、 あなたに教えてあげられる時が来るまで。
(102) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[ 約束、と 伸ばした小指も、 直円さんのこどもとは、きっと似ても似つかない* ]
(103) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[お母さんがいて、お父さんがいて 妹はまだお母さんのお腹の中だったけど 皆で、家にいた。
あまり詳しく思い出せないけれど 皆が一緒にいて、撫でたり遊んだりしてくれた。 一番心が温かかった頃の 欲しかったものが確かに存在した時の記憶。 それだけで満たされていた。
物心ついてから家を出るまでにその一度きり もう二度とないと思っていたその感覚。]
(104) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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[なのに、それに近い感覚が今少しある。]
(105) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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