253 緋桜奇譚・滅
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結界を直接叩くよりも、 術者を斃す方が手早い、が……。 ……あやつにこれ程の力が……?
[天狗爺の思い描く人物は童とも呼べる者。 心当たりを口に出すのは憚られ。
ツェンが薦める通り直ぐにでも 様子を見に発とうと翼を広げるも。 騒動に巻き込まれた経緯なればと 気を使う様子に待つ事とした>>223]*
(233) 2018/11/11(Sun) 23時半頃
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聴いてはいる。日ノ本は列強と条約を結んで開国したのだろう。 公平な条件ではなかったと聞くが、こちらも似たようなものだ。 その節は災難であったな。
我も少々碁は嗜む。碁は陰陽だ。 そなたとは時間があればゆっくりと一局ついでに話を交わしたいところではあるが… それはまた今度とするべきだろうな。
[八手の話に興味を惹かれる部分はあるし、碁を交わしたいというのも嘘ではない。しかし、この場において、彼は都の異変を解決したいという側なのだろう。それが少々心残りではあった。 ともかく、八手と伽耶の二人>>224>>228には先に行くように促した*]
(234) 2018/11/11(Sun) 23時半頃
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鎮座したうえて、自分が悪人です黒幕ですって宣言してくれれば、それほど楽なこともないんだけどね。
[>>230話しながらごろんと寝そべっちゃいるけど、オイラこれでも、真剣に考えてる。]
ところで……。
[くん、っと鼻を鳴らす。 なにか、嗅ぎ覚えのある匂いが、こっちへ近付いてきてる気がする。>>219]
凛、おいえ。
[どうだ、皆も気付いたろうか。 ぐるっと、真剣な眼差しを向けてみた。]
(235) 2018/11/11(Sun) 23時半頃
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さがしもの? 協力といっても、生憎私はお前のように鬼火の見分けなどつかぬが何を探しているのか。
[>>217異様な雰囲気を感じるが、その可能性に蓋をして尋ねる。 返ってきたのは>>222「強い妖気が必要……そう聞いたぞ。」]
(236) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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…誰にそのようなことを吹き込まれた。 その者の名前を教えろ。
[暖琴の言葉に、緋桜のことだ、と分からぬほど鈍くなってはやれなかった。]
(237) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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[揺らめく陽炎のような遮断壁を「火の気」かと尋ねればそうだと答えられる。>>229 ついでに火烏を放った者とは別者の仕業のようだとも教えてくれた。 火烏の気もわりと正確に掴んでいるようだ。
私には熱く熱するものが火色か金色かの違いがよく分からない気がしたけれども、別人であるという主張は理解できて。]
そうですの… 纏まった集団の意思で動いているとも、そうでないとも分からないわね… 長引くと嫌なことになりそうですね。
[そう感想を述べて]
(238) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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[改めて、心意気を聞いて安心する。>>213 火傷薬を届けている爺様もいいのだが、勇ましい爺もいい。]
そう言ってみても勇み足は良くない気がしますの。
準備をするか、 他に京を走りまわれる方に協力を仰いでもいいと思いますわ。
[伽耶は何分乙女の脚で、随分時間がかかる。 変化してしまえばもう少し素早く動けるのだが、変化を見られたくないから京の平穏を願っているのだ。
有事に備えて協力者を増やした方がいいと考える。 あと私に陰陽の知識も必要かな! うちに何か書物があったかしら。
などと考えに耽っていく*]
(239) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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レンって言ってたぞ! でも、どんなやつかは琴も知らないんたぞ!
[何せ、緋い風の運ぶ音でしか知らないもので。 どんな者だったのかも、どんな顔をしているのかさえも、わからない。]
でも必要なんだって。 そう言ってたんだぞ。
(240) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/11/12(Mon) 00時頃
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[六道珍皇寺の住職が死んだのは聞いた。 桜が人を喰らっているのも聞いた。 そこで“門”が開くのを聞いた。 店主にも今同じ話を聞いた。>>230]
あの、店主さん、
[でもよくわからない。]
なぜ桜に 食べさ せてはいけないの なぜ門を 開い ては…
[おいえがつぶやき終わる前に爪輔が警戒を促す。>>235 たしかに変わった匂いがする。>>219]
(241) 2018/11/12(Mon) 00時頃
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長期に伸ばすは分が悪い。 結界を破られた今―― 一刻も早く井戸を固めねばならぬのよ。
早期解決を思えばこそ、 結界師の心当たりで京から一番近い 吉野に発たせたというに……!
[長引けば状況は手に負えなくなることは目に見えている。>>238 朝から今にして数え一日半で到着する目測だが、 あの結界が張られたままでは立ち入りも不可能。
その言葉も確かに頷ける。>>239 協力者――さしあたって脳裏に触れるは]
……へいも屋を訪ねるべきじゃな。 [博打のような結界破りの方法を試みるよりは 妖怪衆が集うあの店を頼るのが現実的に思えて。]
(242) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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何故って……。
[>>241いえの疑問には、オイラ驚いた。 むしろオイラからすれば、なんで食べさせていいと思うのか、なんで開いていいと思うのか、そっちのほうが不思議だった。 引っ掛かる物言いだけど、それより今は、匂いが気になる。]
あっ。
[>>221何かきた。 鼠に似た、何か、だけど。 これは煙だ、消えかけの煙だ。 匂いの正体はこれだ。]
(243) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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[別段戻る事のない身と聞いて>>232 ふと寂しく思うも、本人は淡々とした口調で言うのだから、そう心配することもないのかもしれない。 天狗爺の廃寺か、自身の商家の一室とかを紹介しようかとも思ったけれどもその必要も無いようだ。
祇園の大通りに面した酒屋、「かさぎ屋」は妖が来ても驚かないよう家人が十分に躾けられているけれども、人通りに面している分居心地は悪いだろう。]
(244) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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[そう考えていると、ツェンの手で一枚の呪符が折られて白い鳥になっていった。>>232 命を吹き込まれたそれは、肩に泊まり、小さくなって収納しやすい形態に変わっていった。]
これに貴方の名を呼びかければ合図になりますの? それではまたお会いしましょう。
[先に行くように促されて、天狗爺も良いようなら、その場を去るだろう*]
(245) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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…………聞こえた?
[>>221これ、言葉の声だよね。 低く唸りをあげて。 間違いないよね、って、凜といえを見るオイラの眼、ちょっと怖かったかもしれない。]
(246) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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へいも屋までは儂が翔んで連れてゆく。 とはいえなるべく妖力を温存したいものじゃな。
三峯の店主にも声をかけてみるとしよう 狼の強背ならおんしを運ぶくらい―― …羨ましいのう、おなごの尻に敷かれるなんて…… [平時であればいくらでも抱えて翔ぶが、 そうではない今、無闇に力を使えど 落ち着いて休めるかどうか解らないのだから。 移動の遅さを気にする伽耶に助言をするも まるみある尻を背に受ける妄想に駆られ、 刺激の強さに、鼻血がどばぁと溢れ出した。]
(247) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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ツェンよ、碁の機会は改めて設けようぞ。 将棋ほど長けてはおらぬ、お手柔らかに、な。
とはいえ平穏を迎えた後となろうが―― 楽しみにしておるよ。
[今は卓遊びに興を抜かす場合ではないからして けれど、此度の縁はのちに結ぼうとも。>>234 その陰に潜む野心をまなこで見通せぬままに]
(248) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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[ツェンとの交信手段を得た様子。>>232>>245
準備が整ったのを目にすれば、 伽耶の身をいつもの様に抱え、 清水の舞台から飛び立とうか。
生ぬるい風を切り、向かうは一軒の甘味屋。 三頭身に見合わぬ大きな黒い翼で羽ばたくのみならず 団扇で後方に風を生み出し、速度をつける。
歩けば長い道のりもたちまち縮めて ひとりの娘をぶら下げた天狗爺は、 妖怪で賑わう店へと向かう事だろう。]**
(249) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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えぇ、なに か
[爪輔の鋭い目に少しこちらも感覚を澄まして。 言葉といえば爪輔のお店で漂ってる雲のような塊のことだったかしら。 いつもは明るい声だったような気がするが、なぜこんなに小さな声なのか。]
(250) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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ああ、そうだ。その神に我の名を呼びかければ我は答えよう。
[伽耶に折った呪符を手渡す>>245]
へいも屋…あの団子の店か。我も一度寄ったが、確かに店主はなかなかの使い手のようだった。力にはなるやもしれんな。 そうだな、碁の機会はまたとしよう。将棋というのも興味はあるが、それもまたの機会に。
[八手にも>>248そう声をかけ、立ち去るのを見送る。ひとまずはそれで、その場には一人となるだろう。 あくまでも口約束ではあるが、満更本心でないわけでもない。 確かに碁を打ち茶を飲みながら老天狗と話をするのはさぞ楽しいだろう。
惜しむらくは、それよりも優先されるべき件が己にあるという事だった]
(251) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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[薄れゆく意識の中、辛うじて指が動く。 指先が血を吸って、その血で小さな烏を作ってふっと息を吹きかけた。
ぱたぱたと飛び立つ赤い烏の目指す先は仲間のところ。 それぞれの仲間にひそひそと話をして。
そこで力尽きたのか。 ぱしゃ、と音がして烏は潰れて地面に赤い染みを作った**]
(252) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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[助けを求める相手として、天狗爺はへいも屋が浮かんだようだ>>242]
そうですわね。 凛は助けを求める妖怪でてんやわんやしてる可能性がないこともないですけど。 味方になってくれたら心強いですわね。
[凛の裏稼業に思いをはせるとそんな感想が出てくる。 三峯茶房の、爪輔に会いに行ってみたいと思えば、天狗爺の考えもそちらに至っていたようで>>247]
勿論温存は大事ですから、爺様はお一人で回って下さいませ。 私はへいも屋に直行することにします。
目当ての者が居なかったとして、 へいも屋には留守番がおりますが、爪輔のところはそうでないんですもの。
[そう言って、今日は帰ろうかとしたところで… 清水の舞台から、抱え飛ばれた。]
(253) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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ん。
[そんな話の最中に。 ぱたぱた飛んでくる小さな小さな緋い烏。]
あはっ
[にぱと笑うと、ぴょんと井戸から降り片手を掲げる。 そこには、洋燈の骨組みに、和紙を貼り付けた特殊な灯籠。]
(254) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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これからですの!?
[確かに怪異は待ってくれませんよね。 ではよろしくお願いしますの。
それよりこんな時まで鼻血ですの!?>>247
と思い出しつつ、大人しく連れていかれるのでした。**]
(255) 2018/11/12(Mon) 00時半頃
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[へいも屋にやっと辿り着いた煙鼠は。 たった一言だけを伝えると、役目を終えて完全に消えた。
此処には、好きだった匂いすら残さずに。**]
(256) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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おいで、おいで。 こっちの道は、明るいぞぅ
[ゆらゆら、ゆらゆら。 視る者を惹き付ける死出の灯火は、魂にとってより輝く。]
どーこっかなっ どーこっかなっ
お迎え提灯だぞぅー?
(257) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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[ほどなく、二年坂、三年坂、さらに祇園でまた十数人の女子供、若い男、さらにはまたもや舞妓が気を失ったまま発見され、夜に忽然と姿を消すという騒ぎが起こる。
京の端々に張られた結界の方が騒ぎになって、こちらの異変に気付くのは遅れるかもしれないが。
その夜ともなれば、祇園の一角、荒れ果てた廃寺の地下蔵に数十人の殭屍と化した人間達が揃うだろう。 その中央で、ツェンは居並ぶ屍達に命を下すのだ]
揃ったか。功夫を積まぬ屍共ではあるが、人間にとってはそなた達は十分な脅威となろう。 本日夜より行動を開始する。三社を打ち壊し、人間を襲え。血を吸って同胞を増やし、さらに倍に、倍々にせよ。
妖を贄と捧げ、冥府への門が通じるに乗じて、我等はこの地より日ノ本に植民する。
(258) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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心せよ。我らは今よりこの地に、中華妖怪の太平天国を建設する。
[強い妖を贄と捧げて冥府の道を開く。それは別に目的ではないが、交わした取り決めもある。それを取り交わした相手が今どうなっているかまでは、ツェンの知るところではなかったけれど**]
(259) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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…元気ないい返事だな。
[>>240快活に答えられて少しだけその相手に同情した。 しかし挙げられた名前に]
レン…蓮だと? あの男、妖のくせに妖を狩る気か。 何を考えている…。
[己が来る前から京にいる妖ゆえ少なからず知己ではあるが京人の生活を謳歌しているように見え、とてもこのような騒ぎを起こすとは思えなかった。しかし火の昨日ついた鳥も奴の仕業かと気が付けば帳尻はあい頷くほかない。 暖琴も嘘をついているように見えず、あったとしても蓮の名を騙った誰かという線であろう。]
礼を言う。下手人の情報が増えたのはありがたい。だが… 必要とはいうがな、お前はそれで何を得るつもりだ?
[己は会ったことはないが、自慢の母と父がいると言っていたろう、と尋ねる]
(260) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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わかんないぞ。 楽しそう、って言ってたぞ。
[彼が楽しそうだと言いながら齎した話。 それは、童女にとっては、だいじなはなし。]
何を? 当然、だぞ。
[灯籠で魂を呼び集めながら、振り向く。]
(261) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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だいじなものだ。他に何もないんだぞ。
[鬼火に照らされたその顔は、笑っているのに 人形のように無機質だった。]
(262) 2018/11/12(Mon) 01時頃
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