278 冷たい校舎村8
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
タツミに1人が投票した。
はのんに3人が投票した。
はのんは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
最後のチャイムの音は、
もう誰もいない校舎にとてもよく響く。
それは、世界の終わりを告げる音。
その終わりを何と呼ぶかは君たち次第だ。
君たちが、自らの居場所で目を覚ますのと同じように。
冷たい校舎の”ホスト”たる君も、元いた世界を取り戻す。
(#1) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
────葉野紫織は、帰ってきた。
(#2) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
生還、おめでとう。
苦しくも確かな温度のある世界で、
どうか君が、続いていけますように。
冷たい校舎の凍った時は、再び前へと進み始めた。*
(#3) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
/*
村建てから落とす発言は以上となります。
約2週間ほどお疲れ様でした。
改めて、ご参加ありがとうございます。
以降、灰でのPL会話も解禁致しますので、
おしゃべりも表ロルも、ご自由にどうぞ。
何か質問などあれば、お気軽に村建てまで。
特に問題なければ延長はフルで使用する予定をしておりますが、
ご無理のない範囲で最後までご参加いただけますと幸いです。
(#4) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
|
──現在/病院──
つまらないものですが、 お渡ししたいので……って?
……つまらないかは、 聞いた葉野が決めるんじゃない?
[ その文言はどうだろうな(笑) 礼一郎にはちょっと想像がつかない。 ほら、礼一郎は言わないと思うし。
だから、やっぱり、 ありきたりなことを付け足しながら、
帰ってきたら、の話ばかりをする。 帰ってこなかったら。は考えない。]
(0) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[ テレパシーなんてなくたって、 わかっちゃうような感じでも、
……ちょっと恥ずかしいけど、 やっぱり礼一郎は、 そう、いい友だちなんですって、 胸を張って言えるはずなので、
やっぱり礼一郎は、 自分の人生のほとんどが好き。 自分の人生にいてくれる、 ひとつ以外のすべてが好きなんだよね。]
(1) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[ 例えば、そのたったひとつがなかったら、 礼一郎は自分の人生、完璧って思うから、 ……人はないものねだりをするもんだね。]
(2) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[ 知ってるよって礼一郎は言った。>>5:+212 友だちとの約束、絶対に守るつもりで。
……あ。帰ってきたら、 おいて帰ってごめんって言わなきゃなあ。
ふと、そんなことに気づきながら、 黒板の話をしていたものでして、
何気なく言った言葉に、鸚鵡返し。>>+215 まあるい目が向けられていることに、 なんだか少し驚いてしまう。……けど、]
(3) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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……したんだよ。 俺、すごく助けられた。
[ 残してってくれたものは、 ほんとに助けになったんだよって、
ちょっとなめらかになった口調に、 穏やかに笑って、うなずいて、
赤い顔、あんまり見ないように、 やっぱり前を向いて微笑んでいた。]
(4) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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いーよ。 ゲームして、映画も見て──、 そんで、文化祭の劇見返したりさ、
……俺のことなんだと思ってんの? ゲームくらいやるわ。負けねえわ。
葉野が帰ってきて、元気になったら、 お帰りの会と称してみんなでやろう。 ……ほら、打ち上げのときみたいに。
[ ごめん、礼一郎はね、 映画見るときは何も食べない派ですが(笑)
前向きな願望ばかり並べ立てて、 礼一郎もやっぱり笑っていた。明るい未来に。]
(5) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[ テレパシー、聞こえないけどさ、 たぶん男子負けてねえから(笑)
みんな帰ってきたらしたいこと。 そうなったらいいなって未来の話。 ──を、無責任に共有して、
話に区切りのついたころ、 礼一郎は「 飲み物買ってくる 」って、 外の自販機を指さすだろう。
そのお汁粉、ずっと気になっててさ。*]
(6) nabe 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[ 帰ってきたら、の、話をしている。 帰ってこなかったら、は、考えてないね。 あたしたち。>>0
いいんちょのひみつのはなしは、 あたしのないしょを言わないのと同じだと思うので、 きっと、お互い、胸の内にしまったまま。>>1>>2 ]
(7) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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[ それでも、いいんちょ。 いいんちょが、あたしを舞台に招いてくれたことは、 ほんとのことだと思うよ。 文化祭、なにもしてない未来もあったわけで。
……なのにそれ以上言ってもらうの、 やっぱり、あたし、ちょっと恥ずかしいなあ。 観客から躍り出たみたいで、やっぱり、慣れないね。 うれしい……、うん、うれしい、けど。 ]
(8) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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[ 続く声だって、きっと、照れ隠しかも? 良いじゃないですか。楽しいことはたくさん話そう。 立ち位置、ってやつにふわふわしながら、あたしは、 未来のことばかり、前向きに、 ]
(9) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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─── それじゃあ負けたらお菓子奢りね。 ほらあの炭酸でも良いよ!懐かしの。 劇、あたし保存用もあるから、 いくらみてもだいじょぶだよ!
[ 負けませんよ。 あたしのゲームセンスは52(0..100)x1だ! ]
(10) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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[ 綿津見まな、平均点が自慢です。 ]
(11) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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[ とまあなんとも平均点なあたしの未来はどうなる。 脳内で次回予告を流していたら、 いいんちょ、おしるこ気になるご様子なので……。
ほら、クレープと一緒。 こういう時こそ、 糖分とカロリーを取っておきましょう。 と、あたしはおすすめするわけです。
財布からちょっと多めに小銭を出して、 自販機に向かういいんちょに、手渡した。 お礼、ということで、もらってください。 ]
(12) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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[ しおりちゃんの容態について知ったのは、 きっと、その時だ。 ]*
(13) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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テレパシー、テレパシー。 夢から覚めるでしょうあなたへ。
(14) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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夢見はいかがでしたか?目覚めはいかがですか? 現実世界はやっぱり息苦しいですか?あたしは苦しいです。 あと、ちょっと寒いです。おしるこが恋しい。
そうそう、あなたに手を取れる友達がいること、 あなたを語る誰かがいること、 あたし、なんだか嬉しくなりました。 どうか大切にしてください、とは、あたしのエゴです。 これが言いたかったんです、まずひとつめ。
(15) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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それからね、やっぱり、息苦しい現実世界ですが、 みんながいて、あたしがいて。 それで、あたしが好きな場所を、あなたも好きだと良い。
手を、引けないと、そう思っているあたしは、 やっぱりまだいますが、 でも、あなたの友達と話して、少し、 ゆびさきぐらいは、…… どうにか、触れられるかなって、思えました。 そういう映画ありますよね、そういうことにしてください。
(16) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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テレパシーの異文化コミュニケーション。 いつか、あなたからも受信できると良いと思います。 行きたいところを、おしえてください。
(17) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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休日にローマにでも行きますか?なんてね。
(18) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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─── おはよう。 それから、おかえりなさい。
紙飛行機が墜落しなかったようで、なによりです。
**
(19) mayam 2020/06/24(Wed) 00時半頃
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―― ――
[目を、覚ました。]
(20) さねきち 2020/06/24(Wed) 01時頃
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[眼前に辰美を淡々と見下ろす兄の顔があり その手がこちらの首へ伸びている様を見た。
――おはよう、世界。
行き所もなければ息のつく場もない 目まぐるしくもクソッタレな世界に不時着した気分。 メーデー、さすがにこの距離では届かないのが残念だ。 伸ばされたのが、友達の手ならよかったのに。
勢いよく兄の手を払いのけて、蹴り飛ばした。 笑い声が聞こえる。奴は戯れている気でいる。 そのまま辰美に何も声をかけずに、 いつもいる部屋の方へと歩いていった。
これが日常だというのだから儘ならないが そんなものに構うより先にスマホの方に手が伸びた。]
(21) さねきち 2020/06/24(Wed) 01時頃
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[あの校舎で撮った何もかもがそこにはない。 昨日、通りすがりの猫を撮った写真が残っているだけだ。
けれども、チカチカ光るライトに辰美は画面を操作して メールアプリを起動し、]
……かえって、きてる、よな?
[嗚呼。向こう2年分は夢で喋ったものだから 寝起きの辰美の声などガラガラだ。
時刻はいつごろか。病院はあいているのか。 そんなことを気にするよりも先に、 冷蔵庫にあったレモン水を飲み干して、 辰美は”向こう”で別れた2人にメールを打った。]
(22) さねきち 2020/06/24(Wed) 01時頃
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TO 氷室 颯真
帰ってきたな。 今から病院行ってくる。 会えるかわかんないけど。
(23) さねきち 2020/06/24(Wed) 01時頃
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[そんな文面をメールして、 辰美はコートを羽織って駆け出した。
……会えなくたって、約束したから。 ちゃんと見てるってさ。]
(24) さねきち 2020/06/24(Wed) 01時頃
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[……どうか「おかえり」と言わせてほしい]**
(25) さねきち 2020/06/24(Wed) 01時頃
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――自宅――
……んぎゃっ!?
[ ゴン、とベッドから落ちた衝撃で目が覚めた。 そのまま床の上で静止しつつ、 脳内から記憶を引きずり出す。 そうして、あの校舎での出来事の数々、 昇降口で光に包まれたことを思い出し、 がばっと身体を起こした。]
あー、っと……そうだ、メール!
[ 寝起きの頭で、どうすべきか考えつつ、 何か情報はないかとスマホを手に取る。 俺達より早く帰ってきた奴が何人もいるはずだし。 何か、分かることがあるかもしれない。]
(26) はねねこ 2020/06/24(Wed) 02時半頃
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[ そうして、夏美から送られてきたメールで 紫織が一酸化炭素中毒で病院に運ばれていることを知り、 誠香のメール>>5:+25を見て、 きっと皆病院に集まってるんだろうと思った。
そして、更に一つのメールが届く。 それは、幸俊からのもの>>23で。 やっぱりそうするよなって笑いつつ、 「俺も今から行くから!」という一文だけ、 送ってきた3人に返信を送った。]
(27) はねねこ 2020/06/24(Wed) 02時半頃
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母さん!友達が病院に運ばれたみたいで心配だから、 俺、ちょっと行ってくる!
[ 手早くコートだけ羽織って、 居間に行きつつ母さんにそう呼びかければ、 「気を付けて行ってきてね」と言ってくれる。 行ってきます、とそのまま出て行こうとして――振り返って。]
……あの、母さん。 話したい事があるんだけど…… 今度時間がある時にでもさ、聞いてくれる?
[ 遠慮がちに問いかければ、もちろん、と頷いてくれた。 それを嬉しく思いつつ、玄関を出る。]
(28) はねねこ 2020/06/24(Wed) 02時半頃
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[ 心配をかけたくなかったから、話せなかったけど。 ふたりで生きていくと決めた以上、 ちゃんと話さなければならない。 大丈夫。友達が受け入れてくれたんだから。 きっと、母さんも受け入れて…… 受け止めてくれるはずだ。]
(29) はねねこ 2020/06/24(Wed) 02時半頃
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は……っくしゅ!さみー……
[ くしゃみをしつつ、病院への道を走っていく。 マフラーもしてくれば良かったかな、 ってちょっと後悔しつつ。 まあ走ってれば身体もあったまってくるだろ、 と、あまり気にしなかった。
きっと、病院に着く頃には、 紫織の容体は回復しているはず。 さっき母さんには「心配だから」と言ったが、 正直そんなに心配はしていなかった。 だって、紫織はあの校舎で「帰る」と言っていて。 俺は、それを信じているから**]
(30) はねねこ 2020/06/24(Wed) 02時半頃
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──現在/病院──
お菓子食って遊んで、 またお菓子賭けんの? いいけど、食いしん坊か(笑)
[ 礼一郎に言われたくない? 礼一郎は別に食い意地張ってないです。
ゲーム。ひとりじゃ楽しくないから、 前より遊ばなくなったなあって礼一郎は思う。 それでも、93(0..100)x1点くらいの実力は発揮できるでしょ。]
(31) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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[ 息抜きと称してやり込んだりしてないです(笑)]
(32) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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綿津見も撮ってたんだ。 先生とかレイも持ってるはずだから、 そりゃもういろんな角度がじっくり見れそう。
[ 役者陣がどんな顔するかはわからないけど。
帰ってきたらいいね。帰ってくるよね? 帰ってきてくれたら、 こんな楽しいことが待ってます(笑)
……誰かに届くはずもない楽しい話。 それを、生きてる同士で重ねて、重ねて、]
(33) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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── へ? どういたしまして。こちらこそ?
…………って待て待て待て待て!
[ さりげなく握らせられそうになった小銭>>12に、 ごめん、ちょっとストップストップ。
女子に気軽に触らない側の礼一郎も、 手を握ってでも「待って」しちゃうね。
え? 触らないじゃなくて触れない? うるせえな、余計なお世話だよ(笑)]
(34) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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[ ふざけた調子で言ったけど、 礼一郎はびっくりして目を丸くして、 それから、焦りましたが真剣ですって顔で、 なんとか見下ろせる位置にある目を見てる。]
あのな、 そう言ってくれるだけで充分だよ。 だって、お互い様じゃん。
……このお金は、 またみんなで集まるとき、 綿津見イチオシのポップコーン……とか、 買うのにでもさ、使って。
[ 良い飴も良いポップコーンも、 結構いいお値段するから、買えるかな。 なんせ礼一郎の知らない世界なので。]
(35) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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……あのさ、俺、 葉野があの場所に呼んでくれたのが、 ひとりも欠けずにあのメンツだったことだけは、 ほんとによかったなって思ってるよ。
[ じ、と目を見て礼一郎は言った。
だからさ、それ、受け取れないんです。 そこがね、なんか崩れちゃう気がして。
文化祭、流れるように名前を書かれても、 結果、深く参加したのは本人の行動で、 さらにその結果、あの場所に君がいたのは、 たぶん、今礼一郎たちが待ってる人の意思。
……だからイーブンにいきましょう。なんてね。]
(36) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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[ せめてハテナを付けずに言い切りなよ。 あんまりにもしまらない感じだったから、 礼一郎はちょっと恥ずかしげに、 友人に背を向けて、病院の外に早足で行く。
……なんでもそのあと、>>13 待ってた知らせが飛び込んできたらしいから、 礼一郎って、つくづく間が悪い男なんだよね。]
(37) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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[ 自販機の前で立ち尽くしてないでさ、 何買うかくらいさっさと決めなよ、礼一郎。**]
(38) nabe 2020/06/24(Wed) 09時半頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/24(Wed) 17時頃
鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/24(Wed) 17時頃
鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/24(Wed) 17時半頃
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――夜長――
[白い息がふわりと浮かんでは夜の闇に消えていく。 頬を撫でる冷たさに負けず、 冷たいアスファルトを駆け抜けた。
ふと、はっくしゅ、という声が聞こえたものだから 辰美はそちらを一瞥し、ふにゃりと呼びかけた。 そういえばさっき携帯が震えていた。>>27 きっと彼からの返信だったのだろう。]
(39) さねきち 2020/06/24(Wed) 18時頃
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そーま! ……おまえも帰ってこれてたみたいで、よかった。
てか。風邪?
[受験期だし気をつけろよ、なんて言いながら、 辰美は彼の隣を歩き出す。 夜の向こうに病院の影が見えている。 もうすぐそこに、葉野の運ばれた病院があった]*
(40) さねきち 2020/06/24(Wed) 18時頃
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──現在・病院内──
うん、私もね 目が覚めたらおはようって言われたいな だからさ、しおりちゃんのこと みんなで一緒に、出迎えてあげたいよねえ 『 おはよう 』って。
あとはー…… しおりちゃんが幸せになれること、 一緒にかんがえたいな。
[ 彼の祈るような手へと、>>5:+188 傷つけちゃうよ、とでも言わんばかりに そっと掌を重ねていた。 ]
(41) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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[ あっ、8組のママだからって ママ活相手志望とかじゃないよ!(笑) ]
(42) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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ふふ、喜多仲くんは そうやって笑ってた方が好きだなあ
[ ただのくだらない世間話でも、 なんでもないような掛け合いも、笑顔も、 それは日常≠ノ帰ってくるしおりちゃんにとって かけがえのないものだといいなあって、 愛宮心乃は、思ってるよ。 ]
(43) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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[ ずっと一緒のクラスにいたのに、 何も知らないでいた。聞いてあげられないでいた。 でもね、やっぱり心乃は思うんだ。 愛はやっぱり与えるためにあるものだから。 しおりちゃんが帰ってきたら、
まずは、ぎゅーっと抱きしめてあげよう って。 あなたの味方は、ここにいるよ って。ね! ]
(44) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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[ 微笑みを深めたのなら、救急の扉が開くのを じ──っと、待っていた。* ]
(45) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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更なる前進 ココアは、メモを貼った。
panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時半頃
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お?幸くんじゃん!さっきぶり? 一緒に昇降口出たんだからとーぜんだろ!
[呼びかける声に振り向くと、 つい先程まであの校舎に共にいた幸俊の姿が>>40。 手を振りつつ合流し、一緒に病院への道を歩く。]
んー、どうだろ? あっちで雪に飛び込んだり窓開けてマネキン見てたりしたせいかなー。 まあ大丈夫だろ、馬鹿は風邪引かないらしいし。
[風邪引いてる気がしないでもないが、 そんな風に楽観的に考えている。 尚、少なくとも俺は自分が馬鹿だと思ってます。 学校は割と好きだけど、勉強自体は、きらいです。]
(46) はねねこ 2020/06/24(Wed) 21時頃
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あ、あれ誠香ちゃんじゃね? おーい、誠香ちゃーん!
[そうして歩いていると、 やがて目指している病院が見えてくる。 そしてその玄関前に佇む誠香を見つけたので、 名前を呼びかけつつ手を振ってみた*]
(47) はねねこ 2020/06/24(Wed) 21時頃
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―― 現在:病院前 ――
[ 誠香の名前を呼ぶ声が聞こえて、>>47 はっと誠香は顔を上げた ]
連城! 辰美!
[ こちらに向かって手を振る連城の姿に、 暗いものは見当たらない気がする。 ということは。 慌てて駆け寄って、おかえり、という言葉も忘れて、 ]
しおちゃんは!?
[ 病院前にいる誠香が、今病院に来たばかりの2人に 聞くというのもおかしな話だけれど、 きっと、2人の方がよく知っている。 誠香はそう確信していたので* ]
(48) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時頃
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|
……そりゃそうか。
[軽く手を振って連城と合流する。 実のところ、みんながきちんと帰ってこれているのかどうか ほんの少しだけ辰美は不安だった。 けれども、まっすぐ信じる声に 「そうだな」と安堵のため息が漏れた。]
(49) さねきち 2020/06/24(Wed) 21時頃
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夢での事なのに? …………確かに馬鹿は風邪ひかないけどさ
[そんなに馬鹿にも見えないから ちょっとだけ心配、と肩を竦めて 辰美は連城の隣を歩いていく。
――と、病院の玄関前に、福住の姿が見えて 連城と共に手を振った。>>47]
(50) さねきち 2020/06/24(Wed) 21時頃
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|
おーい。ふくずみー。
[呼びかける声、駆け寄ってくる姿。 辰美は福住を見下ろして>>48 軽く連城を見、福住に視線を戻しながら]
……帰ってきた。みんなで。 なあ? そーま。
[そう言って、ただいまもなく頷いた。 葉野の容態が心配だった。*]
(51) さねきち 2020/06/24(Wed) 21時頃
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─── すこしまえ ───
[ おいしいものを幸せに食べるのは、 良いことだとあたしは思うわけですよ、 ね、いいんちょ。>>31
テレパシー、ぴぴっとしてれば、 おいしいもの(お菓子)へのふわっとした拘りも、 いいんちょのゲームセンスの点数も、 分かったのかもしれないけど、残念。
知らない方が面白かったかもって?そうかも。 ]
(52) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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[ 演劇、そりゃあ撮りましたとも。 八組贔屓の観客は自分の目でもカメラのレンズでも、 夢中になるのです。とーぜん。
なっちゃんの珍しい(失礼)真剣な顔も、 連城君の目を惹く表情も、 辰美君の一瞬見せる柔い空気もばっちりです。 なんだったら綿津見オーディオコメンタリーできる。
……なんて、生きてるあたしたちで、 帰ってくるって信じながら、未来の話をしていた。
小銭を渡したのだって、 そんな時 なんだけど。>>34 ]
(53) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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|
[ ─── わっ って、 距離感がだいたいフツーのあたしも 流石にびっくりした!
いいんちょどうしましたか。 これは賄賂でも口止め料でも無いんですけど……。 なんだかこういういいんちょも 初めて見る気がするなあ、なんて、
いったいなんだと思っていたのか、 ちょっとだけ上の方にあるいいんちょを見上げて、 あたしは"?"をひたすら浮かべている。>>35 ]
(54) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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|
[ じ、と、目を見ていた。 ]
(55) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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|
……お互い様、なのかな?
[ あたしは、あたし目線、 いいんちょにありがとーって言って、 そこで完結する話だと思っていたけれど。
多分、いいんちょからも、似たようなこと、 もしかしたら思ってるのかもなあ、なんて。 テレパシーも異文化コミュニケーションも無くても、 なんとなく そうぞう、してみる訳です。
書いてもらった、あたし目線、と。 あの場所にいてくれた、いいんちょ目線。 それってイーブンですか、そうかもしれない。 対等って言うとかっこいいかも。つよいね。 ]
(56) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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[ 不思議な体勢でいたあたしたち、 あたしの想像がちょっと及べば、
あたしの方が先に、 すこーし、距離を戻している。 ]
(57) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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[ 自販機へと向かういいんちょを見送った、少し後。 あたしは、扉が開いて、 ストレッチャーの車輪が転がる音を聞く。 ]*
(58) mayam 2020/06/24(Wed) 21時頃
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―― 現在:病院前 ――
[ みんなで。>>51 辰美のその返事に、体の力が抜けた。 思わずへなへなとその場にしゃがみこんでしまう ]
よ、よかったぁ……。
[ 信じていたけど。信じていたけど! それでも、実際に本人たちからその言葉を聞くと、 どっと安堵が押し寄せてくる。 しゃがみこんでしまったせいで、さらに目線の高さが すごいことになってしまったけれども、 2人の顔を見上げて誠香は言った ]
2人とも、おつかれ。ありがと。 しおちゃん、連れて帰ってきてくれて。*
(59) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時頃
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ーー病院前ーー
そうそう、ちゃんと帰ってきたから大丈夫! 本人の口から帰るって聞いたし、 ちゃんと4人横並びで昇降口から出たからな!
[1度幸俊>>51と視線を合わせ、 こちらに駆け寄ってきた誠香に、 安心させるようにっこり笑ってVサイン。]
なかなか強情でけっこー大変だったけどね。 褒めてくれていいんだぜ。ふふん。
[そう言いつつ自慢げに胸を張ってみた。 勿論自分だけの成果ではなく3人協力したからというか、 他の2人の方が男前ですごかったような気はしたけども*]
(60) はねねこ 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[無表情のまま、 マネするようにVサインをしておいた。>>60
褒めてくれていいんだぜ、 には「全くだ」と相槌をひとつ。]
あいつめちゃくちゃ逃げたからな。 帰ってきたのは、そーまとひむろのおかげ。 てなわけで褒めてやって
……おいおい。だいじょーぶかふくずみ。 しっかりしてくれ。 お前には抜け駆けしたアレをアレする仕事が残ってる。
[へたりこんでしまった福住に瞬く。 ありがと、と言われればどこか気恥ずかしく 頬をそうっと掻いた。]
(61) さねきち 2020/06/24(Wed) 21時半頃
|
|
はの は――
まだ、わかんないか。 ちょっと俺、ひむろに連絡とるわ。
[葉野がどうなったか気になったが、 その前に、もう一人、ここから戻ってきたはずの友人が気になった。
2人に軽く手を振り、数歩離れて携帯を手にした。 馴染みの番号に電話をかける。 もしもかかることがあれば、辰美は友人にこう問うだろう]
ひむろ、今どこにいる?
*
(62) さねきち 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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―― 現在:病院前 ――
[ けっこー大変だった。>>60 めちゃくちゃ逃げた。>>61 それも無理もないだろうなと誠香は思う。 死を決意して、実行に移したのだ。 やっぱりやーめた、なんて簡単に思えるなら、 きっと最初から自殺なんてしていなかった ]
褒める褒める。偉い偉い。 ほんと、おつかれ。
[ それはそれとして。 ポケットからスマートフォンを取り出して、 ぴろり〜ん♪ と誠香はVサインする2人を撮った。 だって、ここなら消えてしまわないし。面白いし ]
(63) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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大丈夫大丈夫。しおちゃんが帰ってきたんなら、大丈夫。 ちょっと安心しただけだからさ。
[ しゃがみこんだまま、問題ないと手をひらひら。 抜け駆け……不本意ながら、してしまいましたね ]
阿東とか、千夏ちゃんとか、来てるよ。 僕はまだ会ってないけど、多分、他のみんなも。
[ 怜と連絡を取るという辰美を見送って、 よいしょ、と立ち上がりながら連城にそう言った* ]
(64) takicchi 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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──病院のなか──
[ おいしいものを食べて、 ちゃんとおいしいと言えるのが、 幸福だという定義もあるらしいですね。
勝負の行方なんてのは、 蓋を開けてのお楽しみにしよう。>>52
ぴぴっと何もかもが伝わって、 勝負の前に逃げられちゃ敵わないし。]
(65) nabe 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[ いつか。のことばかり考えてる。
帰ってきたあいつを取り囲んで、 みんなでお祭り騒ぎをする。
お菓子とジュースとお茶を囲んで、 ゲームをして、映画を見て、
たぶん、あの日の映像を流しだしたら、 みんな好き勝手感想を言ったりして、 どこかでオーディオコメンタリーが始まって、
あるいは、みんな何も言えずに、 ただじいっと一度目の文化祭に見入るのかも。]
(66) nabe 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[ そんなの全部、まだ予測のつかない、 ほんの少し先のお楽しみ。になればいい。]
(67) nabe 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[ ──と、打って変わって。>>54 礼一郎は真剣な顔しているわけですが。
はじめてだったかな。そうかも。 賄賂や口止め料や貸してたお金じゃなく、 友人に現金渡されるのだってはじめてだし。
待て待てって必死だった礼一郎は、 距離の近さなんて気が付いてないわけですが。]
(68) nabe 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[ ……想像してもらえて何より。>>56
すうっと綿津見との距離が離れて、>>57 指先がくるりとマルをつくる。
笑うの、お上手ですね。 一方礼一郎はびゃっと手を離し、 無自覚でしたって書かれてるような、 慌て気味の顔をしている。いた。]
(69) nabe 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[ ──へへ、と。 照れ隠しのような、そうじゃないような、 笑みの形に、すぐ崩れていって、
テレパシーなんかなくたって、 言葉で伝わったようでなにより。
控え目なマルを指先で返して、 もう一度病院の入り口へと、 ひらり、身を翻して歩いてった。*]
(70) nabe 2020/06/24(Wed) 21時半頃
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[…………。 なぜ撮られたのか理解できないまま、>>63 辰美は目の前のスマホ(とそれを構える福住)を見ていた。]
……んだよ。
[ぴろぴろり〜ん♪ 無言でスマホを取り出し、 へたりこむ福住を撮り返しておいた。 氷室に見せたら怒られそうである。]
(71) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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ま、だいじょーぶならいいけど。 またあとでな。
[そう言って辰美は手を軽く振り、彼らから離れただろう*]
(72) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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[光の奔流に飲まれて――……]
(73) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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―― 自室 ――
[最初に見えたのは、部屋の天井だった。 上体を起こして、頭を掻く。 チカチカとランプが点滅を繰り返す スマホを手に取って、画面に光を灯した]
夢じゃ、なかった。
[メッセージ>>23を確認すると、 俺は弾かれたように ベッドから飛び起きた]
(74) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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[足元に、かさりという感覚。 床のフローリングに何かが散らばっていた。 俺は怪訝に思いながら、それらを拾い上げる]
……これは。
[それは、現像された数枚の写真だった。 なぜここに置いてあるのか、分からない。 誰が現像したのかも、分からない。 ただ、写真の中、 見覚えのある光景に息を飲んだ]
(75) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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行こう。
[とんとん、と机で写真の束を整えて コートのポケットに突っ込んだ。
衣装タンスから久々に 男物の服を取り出して袖を通す。 化粧をしない違和感を鼻で笑い、玄関へ向かう]
(76) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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クラスメイトが病院に運ばれたって。 俺、行かなくちゃ。
[途中、寝室の両親にそう声を掛けて、 俺は一目散に玄関から駆け出した]
(77) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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はあっ、はあっ、はあっ。
[転ぶ、滑る、落ちる。 そんな縁起担ぎ、今は気にしていられるか。 俺は全速力で、アスファルトの道を駆けてゆく。
――と、携帯が震えた>>62]
(78) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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もしもし、なんだ辰美。 もうすぐ病院着くとこ!
[ほとんど叫ぶように、 電話口の友人に向かって答える。 病院の入り口が、目と鼻の先に見えていた]*
(79) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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[叫ぶような応答に、辰美は目を丸くした。 それから安堵するように目を細めて]
……帰ってきててよかった。 おかえり。
[校舎にいた時はついぞ向けることのなかった 穏やかな声を電話の向こうの氷室に向けた。 ――それで、]
(80) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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お前、ふくずみに謝っとけよ いろんなこと。
[穏やかな顔でぽつりと何か言った。 何か言った。
そのまま電話を切った。]
(81) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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[それから、駆けてくる友人の姿が見つかれば 枯れた喉を震わせて、おーい、と呼びかけ、 少し、氷室に近づいていく。
大きく手を振る。冷たい息が、病院前の空間で溶けた。]*
(82) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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おう。ただいま。
[>>80その言葉は、自然に出てきた。 「おかえり」と「ただいま」なんて 普段友達にする挨拶じゃないだろ。
言った後に、なんか照れくさくなった]
(83) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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――――っ、ん?
[電話が切られる直前、>>81 辰美からなにかお節介を言われた気がする。 聞き間違いだよな。なんだ。
頭の中を疑問符で埋めつつ、 スマホをポケットに放り込む]
(84) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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[視線の先、病院の前で 手を振る辰美の姿があった。>>82
荒く白い息を吐き出して、 辰美の前で立ち止まる。 膝を抱えて、息を整えながら]
……葉野は?
[短く、そう問うた]*
(85) gurik0 2020/06/24(Wed) 22時頃
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[それは、ついぞあの校舎で逃げ出した氷室には かけてやれなかった言葉なものだから>>83 ただいま、と返事が返ってきて辰美は少しだけ目を細めた。
駆けてくる影に近づく。 化粧をしていない氷室怜が走ってくる。
写真部なのに無理して走ってきたのか 辿り着くや否や膝を抱えるその姿に、 おいおい、と辰美は軽く肩を竦めた。]
(86) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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……まだ、わかんねえよ。 俺達も今来たとこ。
…………帰ってこれてると祈るしかねえけど。
[それから、少し考えて 言いながら辰美は氷室に手を伸ばしている。]
(87) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時頃
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化粧、似合ってたけど。 やっぱそっちの方がクソガキって感じで好き。
ま、ブサイクなのはかわんねえけど。
[照れ隠しのように 友人に相変わらずの皮肉を垂れ流す。
それでも、伸ばした手はそのまんま 息、整ったか?と辰美は薄く笑っていた*]
(88) さねきち 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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はろー、はろー。こんばんは。 ちゅーにんぐ、ちゅーにんぐ。チャンネルは合っていますか。
(89) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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あたしがあなたの姿を見ても、きっと、 あなたはまだあたしの姿を見ていないと思います。
(90) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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夢からの帰り道はいかがでしょうか。 暗いですか、明るいですか? それとも、あの校舎のように、 色とりどりだったりするのでしょうか。
足跡、残らないと良いですね。 残ってしまったら、きっと、 現実からの道しるべにもなりそうだなって、 死ぬ勇気のなかったあたしは想像します。
(91) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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死ぬ、って、寒いの。ほんとう? こころが寒いのかな。それとも、やっぱり、体が寒い?
(92) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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こっちは生きてるのに寒くて、でも病院だからあたたかくて、 照明がほんのちょっとだけ、白いです。 あたしの赤いマフラーが浮いてるような気分になります。
現実を生きてしまっているあたしは、 いつもこころが寒かったです。
(93) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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苦しいですか?しんどいですか?
あなた という一枚の紙は、きっと、 傷と色と折れ目だらけだから、 これからみんなでテープを持ってきて、 あなたというひとをもう一度、 かたちとして残すのでしょう。
(94) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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あたしは手を握って、引けないひとだから、 あなたを待つしかできないし、 持っている色もありません。 直すためのテープも、 使ったことが無いから、持っていません。
だから、あなたにしてあげられることは、 きっと、あまりないのだと思います。
(95) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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でも、直してもらっている間に、 つまらない……かも、しれない話を するぐらいなら、 もしかしたら、できるかもしれないから。
(96) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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たとえば、うーん。そうそう。 尻尾で極彩を描くような紫のリスの話を、 したいとか思うのですが、 どうでしょう、いかがですか?
(97) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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ゲイジュツなんて知らないあたしですが、 なんとなく、そんなことを考えてみます。 あなたとの未来のこと。
ともだちになれたみたい、から、 ともだちになる、未来のこと。
……それぐらいは、ゆるしてくださいね。 ちょっと、どきどきしています、あたし。 こういうのって、キンチョー、しますね。
(98) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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きっと、あたしはあなたが見えなくなっても、 みんなが、帰ったとしても、 気の済むその時、最後まで、ここにいると思います。
あなたのエンドロールは、 最後まで見届けるべきだからです。
(99) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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拝啓、世界の主様。 出席番号ラスト、綿津見まなより。
(100) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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─── 留守電より お送りしました。*
(101) mayam 2020/06/24(Wed) 22時半頃
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……そっか。 きっと、大丈夫だよな。うん。
[それは、自分に言い聞かせるように。
俺は、葉野を信じると決めたのだ。>>5:269 だから、あいつが生きて帰ってくるって 信じて待つだけだ。
それしか、できない]
(102) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[そうして、伸ばされた伸ばされた辰美の手に ぱちぱちと瞬きをして>>88]
うっせ。 おまえの1億倍イケメンだし。
[ようやく、相好を崩した]
(103) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃
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……ま。 女装しても俺の悩みは解決しないって 色々あって思い知らされたし。
むしろフツーの格好しても 俺の悩みは尽きねえわけだけど。
ゆっくり、自分と向き合ってくわ。
(104) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ホントにもうヘーキ>>2:109、とは もう言わなかった。 やせ我慢をするのは、やめた。
前を向いて、歩いていくために。 弱音だって少しは友達に吐く。
俺は、伸ばされた手を、掴む]
(105) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃
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心臓いてえ。 久しぶりにこんなに走った。
[ガキの頃に戻ったみたいだ、と 無理に笑った。割と本当に胸と足が痛い。 辰美、おぶっていってくんね。と冗談を言った]*
(106) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時頃
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大丈夫だって。 たぶんさ。
[そう言いながらも辰美は一瞬 病院の方へ視線を移し>>102 葉野を案ずるように目を伏せた。
あの時のように手を伸ばせば また振り払われないかと不安もあった。 けれども氷室はようやく相好を崩して、辰美の手を掴む。
安堵するように、あるいは心配を逃がすように>>105 ため息を一つ吐きながら辰美は氷室の手を握った。]
(107) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時頃
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あ? …………。ふん、どうだか。 結局、お前なんであんな格好してたんだよ。 つーか何があったわけ。
……てなことも、俺は聞いてこなかったよな。
[友情に甘えて友達の変化の理由を尋ねなかった。 そのことを反省している。 故に、辰美は氷室の目を見て、 続けてこう声をかけた。]
(108) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時頃
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落ち着いたら、色々話せよ。 ちゃんと聞くからさ。
(109) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[そのまま彼が立ち上がれるように腕に力を込めた。 心臓が痛い、と氷室が無理に笑うものだから 言わんこっちゃないと辰美は軽く肩を竦める。
冗談を鼻で笑う。>>106 別にいいけど、と添えて]
(110) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時頃
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まじでおぶってやろうか。 …………ふくずみ、割と近くにいるけど
嘘嘘。肩くらいなら貸すけど。
[背負われる氷室って割とかっこ悪いな。 と辰美はぼやいてみせた。*]
(111) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時頃
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── 現在:病院内 ──
[ 震える手に、心乃の手のひらが重なる。>>+41 生きた人間の体温に触れて またすこし、胸が軽くなる。 ]
幸せになること……。
[ 紫織にとっての幸せ。 いちクラスメイトの幸せについてなんて 考えたことがなくって戸惑う。
彼女は一体なにを幸せに思っていたのだろう。 それを奪われたから死を選んだのだろうか。 取り戻すためには、何が必要なのか。 ]
(112) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ どうか、あの冷たい校舎に残った友人が 彼女になにかを与えられますように。 ]
(113) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ 自分を元気づけるために笑ったのに その笑みを好きだ。と言われた。>>43
あまりにも不意で、郁斗はきょとんとする。 その後にまた笑った。嬉しくて。 ]
紫織さんもそうかなぁ? じゃあおれ、笑っていよーっと。
[ いつか誰かを指導した時みたいに 人差し指でほっぺを引き上げる。 ]
(114) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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|
……ありがとーね、元気づけてくれて。 おれもいつも優しい心乃ちゃんが好きだよ。
[ あ、変な意味じゃなくて(笑) でも、フツーにちょー好きだよ。 優しくあろうとして優しいしてくれる心乃が。
今隣に座ってくれたのが心乃でよかった。 って、郁斗は思ってた。 ]
(115) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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|
[ そんなころだっただろうか。 唐突に、声を掛けれられる。 見れば気だるげな顔をした担任が居た。 ]
ハア!?なんでいんの!
[ こっちの台詞だ。って、軽く頭を叩かれる。
「いったー!暴力反対!暴力反対!」って ひとしきり騒いだあとに、 いつもよりラフな格好の担任を見上げた。 ]
(116) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ とりあえず落ち着いたから、 お前たちは一旦帰れ。って、ソイツは言う。 ]
(117) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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|
……え、ええ。それどーゆー意味。 どっち?おれ喜んでいい方? 若ちゃんこんな時まで言葉足りないのやめて…。
[ でも、まあ、半分答えは分かってた。 受け持っている生徒が死んでしまった。 なんて表情は、していなかった。
真夜中だからかいつも以上に顔死んでるけど。 ] …ねー…マジ?ほんと?嘘ついてない…? 紫織さん、助かった……?
(118) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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やったあああああああ!! あーーー!マジでよかったああぁ…!! おれ、…おれ皆に知らせてくる!!
[ 勢いよく万歳。の勢いのまま立ち上がる。 まず心乃ちゃんにハグ。 ついでに若ちゃんにもハグ。…嫌な顔するな!
そしてそのまま、郁斗は走り出した。 喜多仲郁斗は笑ってた。ちゃんと、心から。 ]*
(119) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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――病院前――
へへへ。どーいたしまして!
[ 褒めて!なんて言ったのはこっちだが、 実際にお礼を言われたり褒められたりすると>>59>>63 なんだか照れ臭かった。]
あ、それ後で送っといてね!
[ 2人でVサインしている様子を撮られたので そんなお願いをしておく。 こっちに帰ってきて早速、 いい思い出になりそうだったから。]
(120) はねねこ 2020/06/24(Wed) 23時頃
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|
んー、じゃあ俺も病院の中に入ってるかな。寒いし。 誠香ちゃんも寒かったら ちゃんと中入ったりしてあったまれよー。
[ 他の皆も来てると聞き、手をひらひらと振って別れ、 病院の中へと向かった。 校舎では皆、いつの間にかいなくなって、 代わりのマネキンが残されていたから、 ちゃんと顔を見て安心したい気持ちもあったので*]
(121) はねねこ 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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|
―― 現在:病院前 ――
[ なぜ撮られたのかと問われれば>>71 それは面白かったからとしか言いようがない。 しかも笑顔の連城との対比まで。お得である(?) ]
おっけー。
[ 送っといてと連城に頼まれれば、>>120 OKと快諾して、 連城に送る……より、こっちがいいかと あの校舎のメンバーに一斉送信しておいた。 素敵な思い出は分かち合わないとね! ]
(122) takicchi 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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うん、僕もすぐ行くよ。 きっと、しおちゃんが峠を越えたって、 はっきり教えてもらえるだろうし。
[ 先に病院の中に行ってるという連城に頷いて、 送信完了したスマートフォンを コートのポケットに戻して手を振った* ]
(123) takicchi 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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……なんだよ。
今まで気になってたのに 理由聞かなかったのか?
[>>108辰美の手を握りながら、 にっと歯を見せて笑った]
(124) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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色々あったんだよ。本当に、色々。
[中学の頃の話は、もう時効なのだろうか。 辰美を知らぬうちに失恋に追い込んだことを 俺はきっと一生忘れない。
文化祭の後のことは、 少し考えただけで息が苦しくなる。
きっと、色々なことの理由 その全てを話すのには 長い長い時間がかかるだろうけれど]
(125) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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落ち着いたら、話すよ。
[少なくとも、いま出来得るかぎりで。 俺はもう逃げないって決めたから。 でも照れくさいから「ありがとう」は言ってやらねえ]
(126) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃
|
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[思い切り、辰美に腕を引かれる。>>110
疲れて立ち止まることを こいつは許してくれないらしい。 そうしたら前を向くしかないじゃん。俺は。
顔を上げて、前を見据えて]
(127) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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|
[それから誠香のことに話が及ぶと、>>111 俺は顔を真っ赤にして]
おい。どっかから何か聞いただろ辰美。 まさか葉野が漏らしたのか。 くちかっるいなアイツ!
[思わず葉野に濡れ衣を着せたのであった]
(128) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃
|
|
[そんなときだっただろう。 病院の方角から「やったあああ」>>119という 郁斗の叫び声が聞こえてきたのは]
……どうやら朗報みたいだな。
[きっとふたり、病院の中へ歩き出す。 明るいニュースがその耳に飛び込んでくるまで、 あとすこし]*
(129) gurik0 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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|
…………まあな
[本当に色々あったのだと氷室は語る。 何があったんだよ、と辰美などは思ってしまうが 起きた出来事など、すぐに話せるわけでもなし 彼の中で消化されるのを待つしかない。>>125
落ち着いたら、と言われて軽く頷き、 辰美もまた「ありがとう」などとは返さなかった。>>125]
(130) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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はの じゃねーよ。 ………………お前さあ。
(131) さねきち 2020/06/24(Wed) 23時半頃
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|
[真っ赤な顔でぬれぎぬを着せる氷室に、 情報元は葉野じゃないですといいながら それより先を話すのをやめる。]
…………なんでもね。
それ、行ってこい。
[辰美は病院の中へ歩き出すことはない。 代わりに、手を放し、ぽん、と氷室の背を押すだろう。
病院の前。 視線の先には福住の姿があった。>>123]
(132) さねきち 2020/06/25(Thu) 00時頃
|
|
喉乾いた。
[くるりと踵を返し、 辰美は自販機の方へ歩き出した*]
(133) さねきち 2020/06/25(Thu) 00時頃
|
|
――外/自販機前――
[病院前で聞いた>>129 やったあ、という声は、喜多仲のものだった。 それだけで、嗚呼、葉野は帰ってきたんだ、 という安堵が胸に落ちる。
よかった。本当に、良かった。 ……今日はさすがに面会できないだろうか。
ほっと胸をなでおろして、 外にあった自販機の方へと向かう。
…………と、
見知った背中を見かけていくらか瞬いた。
どう声をかけたものか、いくらか迷って 何を迷っているのか お取込み中の阿東礼一郎の背に>>38]
(134) さねきち 2020/06/25(Thu) 00時頃
|
|
れー。 はの、だいじょーぶだったってよ。
[辰美はいきなり声をかけた。 そこから先、どうにも言葉が出ずに視線が泳ぐ。]
…………迷ってんなら先買っていーか?
[140円で買えるあったか〜い飲み物を一瞥して 列ができていますよ、お兄さん、 そう言いたげにぼそりと呟いた。**]
(135) さねきち 2020/06/25(Thu) 00時頃
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|
葉野じゃなかったら ほかに誰がいるんだよ。
[俺は「嘘はよくないぜ」という表情で じっと辰美を見つめている>>131]
(136) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃
|
|
[続くかと思われた辰美の言葉>>-396は 形を結ぶことなく、虚空に消える。
なんでもないという 辰美の返しに疑問しか浮かばず、 だからいきなり背中を押されたことに>>132 俺の反応は遅れてしまった]
(137) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃
|
|
……っと、と。
[押し出された先には、誠香の姿>>123があった。
おまえよくもやりやがったな、とか。 余計なお世話だちくしょう、とか。 辰美に言ってやりたいことは色々とあったのだが。
俺は誠香から視線を外すことができずに]
(138) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃
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|
誠香。
[呆けたように、その名を呼ぶのだろう]**
(139) gurik0 2020/06/25(Thu) 00時半頃
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|
―― 現在:病院前 ――
……よー。
[ 待ってたのに。 いざ、本人を目の前にすると、>>139 なんだか言葉が出てこない。 おかえり、とか。おつかれ、とか。 そんな言葉が浮かんでは、結局声にならずに消えた。 心配した? なんて聞かない。心配したに決まってるし。 代わりに、ごそりとコートのポケットに手を入れる ]
……ちょっと、冷めちゃった。
[ カイロの代わりに買ったのは缶コーヒー。 誠香は飲まないブラック。>>+5:65 いつぞや奢ってもらったお返しとばかりに、 少し温いそれを怜に差し出した* ]
(140) takicchi 2020/06/25(Thu) 00時半頃
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──現在/自販機前──
[ 礼一郎は自販機の前でぼうっとしていた。
水を買うか、温かいお茶にするか、 はたまた──、ということではなくて。
それもあったけれども、すべてではなく、 さんざん語った前向きな未来。 そこにいるべき友人のひとり。 そういうことについて考えている。
孤独は人を蝕むとはよく言ったもので、 ひとりになった途端不安になるんだから、 人間ってつくりが脆くていやになるな。]
(141) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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|
[ やや遠く、意識の外で、 場違いに明るい声が響く。>>119]
(142) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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[ ──ぱちん、と。
夢から覚めるみたいに、 あ、何か買わなきゃって礼一郎は思う。
何と何で迷っていたんだっけ。 はやく買って、病院の中に戻らなければ。
少し焦って、明るい陳列台に並ぶ、 ありきたりな商品群を目で追っていた。
そんなときのことである。]
(143) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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[ れー。と、 あたりまえのように名を呼ばれて、>>135]
(144) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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ん゛っ……おお、ユキ? ……え? は? 葉野? だいじょーぶって──、
[ ぱちん、と。今度こそ目が覚めるみたいに、 礼一郎は勢いよく振り返った。目を見開く。
そこにいるのを確かめる──というより、 思わず、その腕にひしりと掴みかかって、 辰美が何を言いたげだろうか、 視線がすでに自販機に移ろっていようが、>>135 おかまいなしに、勢いよくまくしたてる。]
(145) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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は、葉野、大丈夫なの? 帰ってきた? ユキも、レイも? ソーマも? みんな?
[ 友だちの言葉を疑ってるわけじゃないよ。 ただ、まくしたてたくなるくらいに、 うれしくって堪らなかっただけ。
葉野、大丈夫なんだ。そっか。 そういえばさっき聞こえた声は、>>135 今の状況にそぐわず明るかった気がするな。
つまり、つまりそういうことなんだな。 礼一郎はとても嬉しい。頭が爆発しそうなくらい。]
(146) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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[ ──葉野紫織が、友人が帰ってきたのだ。 時間や場所に構わず、少し騒ぐくらいいいだろ。]
(147) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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っ……ユキ、おかえり、 ありがとうな、俺、俺──、 先帰っちゃった、ごめんな、 ありがと、おかえり、ほんと……、
[ 流れるように口をついてでる言葉は、 きっと感情のまま、というやつで、
礼一郎にだって何を言っているんだか、 説明しろって言われたって正直難しい。
わあっとこみ上げた喜びのまんまに、 礼一郎だって誰かみたく、 ハグのひとつでもしたいけど、 いつしかついた身長差がこういうとき憎い。]
(148) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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お、俺、きっと大丈夫って、 おまえらが、残ってるんだし、 きっと葉野も帰ってきて、 またみんなで笑えるって──、 し、信じてたけど、不安で……、
[ 礼一郎はちょっと泣きそう。 だけど、うれし涙だから、これ。
歯を食いしばるんでも、 唇を噛みしめて堪えるんでもなく、 上ずった声ながらも、口は動いて。]
(149) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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[ ぐっとコートの袖で目元を拭った。 一度ぎゅっと口を引き結び、 もう一度しっかりと微笑んでみせる。]
……だから、おかえり、ユキ。
葉野も、おまえも、みんなも、 あの不思議な校舎にいたんだろ?
夢じゃないんならさあ、 夢だなんて思ってねえけど、 ありがとう、がんばったなって、 変かもしれねえけど……言ってもいい?
[ だって礼一郎は自分のことに必死で、 気づいたらあの場所には立ってなかった。 あんなに一緒になって泣いてたはずなのにな。 ……改めておかえり。挨拶はこのへんにして、]
(150) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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……先選べば? 今なら何か奢ってやる。
[ 奢らせてください、の間違いかもね。 ここは(笑)をつけてごまかさせてください。
いつもどおり──とかじゃなく、 めいっぱい笑って、礼一郎は辰美を見上げた。**]
(151) nabe 2020/06/25(Thu) 01時頃
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――外/自販機前――
…………、おお、
[勢いよく振り返った礼一郎が ひしりと腕に掴みかかってきたものだから 辰美はいくらか瞬いて反応が遅れた。>>145
辰美にとっては葉野の帰還は地続きの出来事で 礼一郎にとっては、待ち遠しかった出来事なのだろう。
友達の帰還を素直に喜ぶ礼一郎を見下ろして、 辰美はなんだか微笑ましい気持ちになってしまい …………ずっと張っていた肩の力が抜けた。]
(152) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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だいじょーぶ。だいじょーぶ。 俺もひむろもそーまも、はのも。 みんな帰ってきた。ただいま。
[うんうん、と頷いて 辰美は礼一郎の言葉を聞いている。 先帰っちゃった、には、多少苦笑を零して、 よしよしとその頭を撫でようとした。
この優しい友人はきっと随分気を揉んだのだろう。 もし葉野を連れて帰れていなければ きっとずっと、悲しんだだろう。
涙の気配がする声で、不安で、というから だいじょーぶだったって、と相槌を打った。>>149]
(153) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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[気の抜けた辰美はぼんやりと礼一郎を見ていたが、 コートの袖で彼が目元を拭い、 こちらに微笑む段になって>>150 ようやくゆるゆると口元が緩み、くすくすと笑いだした。]
(154) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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……いた。居たよ。 なんだよ、改まって。 言ってもいーけど……
ひむろが扉け破って、そーまがやさしく説得して 俺はずーっと、死ぬんじゃねえって怒って。
はの、連れて帰れたのはみんないたからだし。 後でひむろとそーまにも言っとけよ。 委員長感謝してたって。 [辰美はゆるゆると微笑んでいる。 微笑んだまま、力を抜くように息を長く吐いた。 先選べば?と言われたので、 辰美は「あー。」と小さく生返事を返す。 口から零れ落ちたのは商品の名前ではなかった。]
(155) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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……さすがに、 お前のマネキン見たら肝が冷えたし 葉野だってすげえ心配だった。 帰って来ててよかった。
泣いたり悲しんだり怒ったりほっとしたり、 あーもう。マジ。柄じゃねえンだわ
[こういう場で素直に満面の笑みを浮かべないのは 空気が読めないってやつになるのだろうか。 辰美は空気どころか身長差も読めていないので そのまま腕を伸ばして委員長をハグしておいた。]
(156) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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…………疲れた。 もー二度と知らんとこでマネキンになるんじゃねえ。
ただいま。れー。
(157) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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[なんだか元気そうなので、 元気分けてもらっていいですか。友達。
ぐったりとした様子で ハグ×10秒×長い溜息=元気チャージ。 それからあっさり友達を開放して、 少しスッキリした様子でこう言う。]
思ったより収まりがよかった。 あ、俺ホットレモンティー。
[しれっと「ちいさい」と言いながら 奢って、と自販機の商品を指さした。**]
(158) さねきち 2020/06/25(Thu) 13時頃
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──現在・病院内──
……ふふ、こちらこそありがとう ちょっと照れちゃうね、これ。 私こそね、元気づけられたよ!
[ 隣に喜多仲くんが座っていてくれてよかった。 って、心乃もそう思ってた。>>115
表面上の励ましかもしれない。 うわべだけ、かもしれない。 でも、ほら、笑っていたらいいことありそう って思えないかな?私だけ? ]
(159) panda_yuuu 2020/06/25(Thu) 13時半頃
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[ そんなころ、だったかな。 ]
わ、若林先生!
[ すぐ反応したのは、喜多仲くんで。>>116 ふたりのやりとりにはらはらしながら、 こ、困ったなあって顔をして見守っていれば。
告げられる言葉に瞳が開く。>>117 しおりちゃん、助かったの? 確認する喜多仲くん、それに答える先生。 その後の叫び声は、まだ耳に残ってる感じがする。 ]
(160) panda_yuuu 2020/06/25(Thu) 13時半頃
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はー……、よかったあ…… わ、わっ、気を付けてね!
[ 深い溜息が零れる。 緊張の糸が解れたように、身体の力が一気に抜けた。 隣で勢いよく立ち上がる彼をみても安心した。 勢いのままのハグを受け止めて、 若林先生の嫌そうな顔には笑ったりして。
喜多仲くんの背中に声をかけて 走っていく様を見送っていた。* ]
(161) panda_yuuu 2020/06/25(Thu) 13時半頃
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──現在/自販機前── [ 見えない場所での出来事を、 ただ想像してじっと待ってた。 ……んだから、温度差くらいはあるだろう。 一瞬戸惑うようなそぶりも、>>152 気にすることなく礼一郎は小さく跳ねた。 みんな帰ってきた。>>153 本当によかった。って礼一郎は思って、 嬉しいのと安堵による涙くらい見逃してほしい。]
(162) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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……わ、おい、 撫でるな、もー……、 俺がガキみたいじゃん。 [ 伸ばされた手に不満を言いながらも、>>153 だいじょーぶという言葉にうなずいている。] ……わかってるよ。 あいつらにも早く会いたい。 扉蹴破るとかさ、ほんとレイさあ、 ……ほんっとレイらしい、っつーか。
(163) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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ソーマはもう、 ソーマはそりゃ優しいわ。 ほんと良い奴だよなあ、あいつ……、 [ 彼らに会ったら、 おかえりとありがとうを言わなくては。 安堵からか饒舌に口は動いた。 思いつくがままに言葉を紡いで、 礼一郎もいつしか穏やかに笑っている。]
(164) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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はー、ユキに怒られるなんてかわいそうに。 葉野はこの後めいっぱい甘やかされるべきだ。 [ 冗談めかして言った。笑っていられた。 自販機に向きなおろうとして、 リクエストを聞いた。 降ってきたのは商品を示す単語でなく、 感想だか感情の羅列であるので、>>156 礼一郎は数度まばたきを繰り返す。]
(165) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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……俺だって、二度とごめんだわ。 見えないとこで心配ばっかりすんのなんか。
……おかえり、おつかれ。ユキ。 おまえならだいじょーぶって、信じてた。
[ ……ちょっと不安になったのなんて内緒だよ。 あれ? もう言っちゃったっけ。ま、いいだろ。
どっちも礼一郎の本心だ。 嘘ついてるんじゃないから構わない。
デカい図体と10秒チャージ。 仕返しとばかりにわしゃわしゃと、 無造作に髪を撫で回してやった。
元気なんて好きなだけ持ってってくれていいよ。 この状況なら、きっとすぐまた湧いてくる。]
(166) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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……うっせえな。 一言余計っつーんだよ、そういうの。 冷え冷えのコーラ押し付けんぞ。
[ ……季節柄か偶然か、はたまた別の何かか。 冷え冷えのコーラがそこになかったので、 礼一郎はちゃんとホットレモンティーを買って渡した。
考えるのも面倒になって同じもの、 もう一つ取り出し口から引っ張り出しながら、 礼一郎はそういえば、と現状について口にする。]
(167) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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結構みんな来てるよ。 愛宮とか綿津見とかイクトとかは、 病院の中で、葉野を待ってる。
……あ。 つかさっきの声、イクトか。 あいつはもー…………今は仕方ないか。
[ 礼一郎だって夜なのに大声あげたしね。
さすがに葉野に会えるわけではないだろうけど、 再び病院の中には戻るつもりではいて。 おまえはどうするんだ、という目を向ける。**]
(168) nabe 2020/06/25(Thu) 16時半頃
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――現在/自販機前――
んだよ。かわいって思ってんだから こういう時くらい撫でられとけ。
[微笑みながら辰美は冗談を吐いた。 実際こんな委員長そこそこレアじゃん? …………そんなことはねえか。
向こうでの彼らの話を 礼一郎が嬉しそうに聞くので 辰美も少し誇らしげに彼らの事に触れる。]
(169) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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男前すぎんだろ。ひむろは。 最初提案してきた時、 は? ってなったし。
そーまは滅茶苦茶優しかった。 俺には考えられないくらい。
…………おい。そりゃどういう意味だ 俺がこえーってか。
[否定しないけど、とくつくつ笑いながら、 辰美はぼんやりと光ともる自販機を見た。]
(170) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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[お探しの商品はどれですか? を考える前に、感情はぼやきとして唇からこぼれて 想定していない回答に礼一郎が何度か瞬くのが見えた。
悪いね素直じゃなくて、と言う前に手が伸びたので アレはそこそこ堪えたんだろうな、と辰美は自分で思う。 ……それこそ礼一郎のせいではないのでそれ以上言う気は無いが。]
(171) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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……ん。 ありがと。
っおい、こら
[無造作に髪を撫でまわされるのがくすぐったくて くすくす笑いながらやめろと言った。 絆創膏を貼ってくれた手だ。マネキンじゃない。 それだけでほっとした。
だから、元気のお裾分けをもらうだけで あとは犬のように大人しくしておいた。]
(172) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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……ははっ。褒めてる褒めてる。 この寒い中冷えた炭酸とか鬼かよ。鬼いーんちょ。
[渡されるのがコーラでなくてよかった。 手渡されたホットレモンティーを「ありがと」と受け取る。
ぱちっ、と音を立ててボトルの栓を開けて 暖かいレモンティーを一口飲み込む。 ぼんやり夜を見上げて、戯れるように白い息を吐き出し、 その消えるさまを見あげた。
――帰ってきた、のか。葉野も、俺たちも。 その実感がじわじわやってきて、 肺腑の奥から広がる熱にほんの少しだけ眦が熱くなる。
後ろでガコン、という音がして振り向いた。 礼一郎が同じものを買っていた。>>167]
(173) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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[愛宮も綿津見も喜多仲もここにきていると礼一郎が言う。 そうなんだ、と辰美は相槌を打った。]
クラスメイト思いかよ。みんな。 ……ま、知ってたけど。 こっちはそーまと、ひむろと、ふくずみを見た。
そうそう、さっきの、きたなか。
俺は…………きたなかつついて帰るか
[あいつそのうち怒られそ、と肩を竦めて 病院に戻ろうとして、あ、と礼一郎を引き留めた。]
(174) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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向こうの入り口からはいろ。 今ふくずみとひむろで多分色々話してるから。 邪魔すんのよくない。
[こっち、と、来た方向とは反対側の入り口へ向かいながら 礼一郎とはおそらく、 院内で分かれることにはなるのだろうけれど 道中で辰美はぽつりと、こんなことを言った。]
(175) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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言いそびれたから どうでもいい話きいてくれねえ? ひむろとふくずみって仲いーじゃん。 てか、ひむろはふくずみ好きって思ってた。俺。 でもふくずみいわく ひむろは「僕のこと大好き」だけど 「運命の人募集中」なんだってよ。
俺何も言えなかったんだけど。 …………どう思う?
(176) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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[価値観の話を漏らす気はないし 福住にとっての氷室についても漏らす気はなかったが この衝撃を一人で抱えるのは辛い。ので話した。
……言われても困るか。 後からそう思いなおしたので、 反応が芳しくなくとも辰美は気にはしない**]
(177) さねきち 2020/06/25(Thu) 18時頃
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──現在/自販機前──
う、うれしくねえわ! つーかむしろ複雑……、
[ 撫でられてるんですけどね(笑)
ぎゃんと一声礼一郎は吠えたが、 かわいいなんて嬉しいわけあるか。
飛び跳ねて喜ぶ礼一郎は、 確かにやや珍しいかもしれないが、 笑って冗談を言う辰美──のほうが、 余程レアなんじゃないかと礼一郎なら思う。
どちらかといえば立場はいつもの逆。 ……の現状、満更でもない? いや、なくない。 ……どっちにしたってテレパシーなんてないし、 伝わりっこないんだからどっちだっていいか。]
(178) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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[ 辰美がどこか誇らしげに語るのを、>>170 礼一郎は笑みを浮かべて聞いている。]
そりゃ──、 おまえがマジで怒ったら、 めちゃめちゃ迫力あるだろーよ。 ……大丈夫? 泣かせてない?
[ 大丈夫、これも冗談です。 にいっと礼一郎は笑って、そう、 自販機────じゃなくって、]
(179) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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……わはは、お返し。
[ 遠慮のない手付きでそいつを撫で回す。
ほら、遅れて帰ってきた男前ヅラは、 多少髪が乱れてるくらいじゃ霞まないから、 だいじょーぶ。むしろちょうどいいって。
取り出した缶はあたたかいし、>>173 吹きすさぶような雪も降ってないし、 友人はみんな息をしているので、よかった。
こちら側の世界にだって、 良いことはたくさんあると礼一郎は思う。]
(180) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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そりゃそーよ。 そうそう、福住な。 寒いから中入ればっていうのに、 ぜんっぜん入ってこねえしさあ……、
[ さっきの声は喜多仲で正解らしい。>>174 礼一郎も、見かけたらいつもみたく、 うるせえ! くらいは言っておこうと思う。]
(181) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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[ 来たときよりうんと軽い足取りで、 もう一度病院の入り口を目指そうとしたところ、 辰美に制止されて、礼一郎は首をかしげる。 かしげて、続く言葉を聞いて、>>175
あー……、その話たぶん小耳にはさみました。]
ん、邪魔すんのよくないなー
[ くるりと方向を変えてまた歩き出す。 足を進める中、雑談めいた言葉を聞く。>>176]
(182) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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んー? えー、 あーー、わかんねえけど。
顔合わせた瞬間に、びびっ! ……っとくるだけが運命じゃないんじゃね?
[ マジでわかんねえけど(笑)みたいな、 礼一郎にはない感覚について、 あくまで想像を無責任な調子で語っている。
時間がかかる場合もあるんじゃない? って、 つまり礼一郎もそうなのかなーとは思った。 というか好きになんないわけなくない?]
(183) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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だって、レイさあ、 あいつの好きなタイプ──、
[ ……ずっと前の会話を思い出して。>>0:297
あ、でも、礼一郎が言うのは不誠実だね。 いや、えっと、見てりゃわかると思うんだけど、 というか、知ってるかもしれないけれど。]
(184) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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……ドンピシャじゃん。福住。
[ ……運命ってなんだろね。 時間が経てば見えるものなんだろうか。]
まー、俺らは、 福住にけちょんけちょんに怒られて、 カッコつけられなかったカッコつけを、 どっかで拾う心構えだけはしとこ。
[ あの二人なら大丈夫だと思うけど。 って、愉快そうに礼一郎は笑って言った。*]
(185) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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──現在/病院へ──
──バカ、イクト、おまえさあ、 病院で走ってんじゃねえ!
[ 様子見て帰ろうかなって思ってたのが、 病院に入るなり走ってるやつを見つけて、>>119 礼一郎は勢いよく床を蹴った。駆けだしてった。
距離を詰めて、前を行く肩に腕を伸ばす。 どんとぶつかるみたいに肩を組もうとして──、 あ、こいつもデカいな。やりづらくて敵わない。
バカと言ったわりに礼一郎は笑ってるし、 走るなと言ったわりに、結構しっかり走った。 さらにいえば、結構しっかりめに声も出た。]
(186) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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[ 通り過ぎ際にせわしなく、 礼一郎は「 葉野が── 」って言うし、 おそらく、喜多仲も似たことを言うんだろう。
ふたりして笑い転げてんだから、 結果なんてわかりきったもんなのにね。
礼一郎はそれから、足をほとんど止めず、 くるりと身を翻してちょっとだけ言葉を吐く。]
おまえ、も、復活してて、 ちょっと、安心したっ !
[ にいっと屈託なく笑って、 礼一郎はずんずんと先に進んでく。 ロビーのほう。みんな知らせを聞いたはず。]
(187) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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[ ……病院で走るな? ごめん、今それどころじゃないから(笑)**]
(188) nabe 2020/06/25(Thu) 19時半頃
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――現在/自販機前――
[ぎゃん、と吠えられるのが 愉快で肩を震わせた。>>178
ふふん、と、友達の頭を撫でながら 得意げに笑って見せたり、冗談を言ったり こういうのもたまには悪くない。
とはいえ泣かせてない?と聞かれれば 一瞬がうっと吠え返しはする。]
うっせ。 めっちゃくちゃ泣かせた。かわいそーにな
[それから、肩を竦めてまたくすくすと笑った。]
(189) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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[家を出た時の不快感やら これまでの疲れやら、 撫でられて吹き飛ぶものは多かった。
元気チャージは成功といえよう。 何より友人が嬉しそうなのはいいことだ。
乱れた髪を雑に直して 福住が中に入らなかった話を聞けば 「待ってたのかね」と漠然とした相槌を一つ。]
(190) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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[お前が察しのいい男で助かったよ礼一郎。 とは言わないが、
二人を邪魔しないように、 くるり、踵を返して歩き出す。 どうでもいい話を道中、一つ、二つ。]
なるほど……? 気付くのに時間かかるってか。
[辰美は小首をかしげる。
運命。辰美には縁がなさそうだが もしあるとすれば天啓のようなものかと思っていた。 無責任な話をふうん、と聞いている。>>183]
(191) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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………………うん。 …………俺もそうだと思う。
だからまじで聞いた時「は?」って。 あいつ無自覚だったのかって。
そういうこともあんのか…… レンアイって奥がふけーな
[読み物に書いてあるような 型どおりの恋愛しか知らないので 辰美は半信半疑であった。 恋愛マスターよしっかりしてくれ。
それから、礼一郎が笑って言うことに瞬いて、 ……まあな、と辰美も微笑んで肩を竦めた。]
(192) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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ふくずみもガキじゃねんだし そんなベコベコにしないと思うけどなあ……
[火種は見えてるんですけどね]
元恋愛マスター、ちゃんと拾ってやるか
[そんな穏やかな雑談を交わしながら、 辰美は病院の中に入っていく。]
(193) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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――現在/病院――
[病院に入った直後、礼一郎が駆け出して行ったので 辰美はその先を見る。]
お前もなー。
[そう呟きながら、 しっかり駆けてしっかり叫ぶ礼一郎の後ろ姿と 前方にいるはずの喜多仲を見ている。
夜勤の警備員さんが こちらをじろりと見るので「っさーせん」と 頭を下げておいた。
辰美はのんびりしたもので、 飲み物で喉の渇きをちびちびと癒してから 遠巻きに二人を見て]
(194) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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2人とも子犬かよ。ばーか。
[声はあげずともくすくす笑いながら、 辰美ははしゃぐ友人たちを穏やかに見ていただろう**]
(195) さねきち 2020/06/25(Thu) 20時半頃
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―― 後日談・その1 ――
[ 前に進もうと決めた誠香が、 真っ先にしなければいけないのは、 両親へ打ち明けることだった。
父さんと母さんに、 言わなきゃいけないことがある。>>+5:26 病院まで送ってもらう車の中で 父にそういった約束を果たすために、 誠香は数日後、両親の前に座った ]
(196) takicchi 2020/06/25(Thu) 21時頃
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[ 震える唇で、兄が事故に遭った あの日のことを話した誠香に、 両親は、知っていたと言った ]
(197) takicchi 2020/06/25(Thu) 21時頃
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[ あの日、家を出る前に、 兄は両親に、誠香と喧嘩したことを話したらしい。 ……いや、兄は“喧嘩”という表現は使わなかった。 受験勉強の邪魔をして、誠香を怒らせてしまった。 だから、お詫びの差し入れを買ってくる。 そう言って、兄は家を出たのだそうだ。 事故現場には、コンビニスイーツでいっぱいになった レジ袋が転がっていたらしい。 その話を誠香にしたら、 兄が事故に遭ったのは自分のせいだと気に病むだろう。 だから、言えなかった、と両親は言った。 兄の死は、間違いなく事故だった。 決して自殺なんかじゃないと言われて誠香は泣いた* ]
(198) takicchi 2020/06/25(Thu) 21時頃
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さんきゅ。
[言葉を絞り出すのに、随分と勇気が要った。 まだ温いブラックの缶コーヒーを>>140受け取ると、 ぷしゅっと音を立ててプルタブを引く]
うま。……あそこ、座ろうぜ。
[啜った苦味に、目を細める。 入り口の長椅子を示し、そこに座り込んだ]
(199) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時頃
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|
[女装をしていた頃は 大股を広げないように常に気を遣っていたけれど、 当たり前に男座りをしている自分に ある種の感動を覚えて、口元を僅かに綻ばせた]
外にも郁斗のはしゃぎ声聞こえた。 ……葉野、峠は越したみたいだな。
[声音は、穏やかだ]
(200) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時頃
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心配した。
クラスのみんなが どんどんマネキン人形に変わっていって、 本当に死んじまったんじゃないかって思った。
……誠香も、マネキン人形に変わって。 どうすればいいんだって。途方に暮れた。
(201) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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よかった。 葉野も、みんなも、生きてて。
……誠香が、生きてて。 もう話もできないかと思った。
[語尾が、少しだけ震える]
(202) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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この缶コーヒー、 俺のために買って待っててくれたんだ?
[声音を誤魔化すように、 茶化した表情を誠香へと向けた]*
(203) gurik0 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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-- 現在/病院 --
[ 居てもよさそうな場所の端っこ、に立って、 夏美と千夏はぽつりぽつりと話をする。 精神世界の話、校舎の中で見たものの話、 紫織の話。 ]
文化祭、準備も楽しかったよね。
[ 本番も楽しかったけど、 千夏は準備もとても楽しかった派。 ふと脳裏にバスケット投げ事件>>1:243が、 よぎってその話を軽い調子でする。
夏美はすこし恥ずかし気にしているのをみて、 千夏は楽し気に笑った。 ちなみに千夏はあれは夏美が悪いと思います。 ]
(204) aki_nano 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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……紫織ちゃん、 どうして死のうと思ったのかなあ。
[ 千夏はただのクラスメートなので。 紫織がしんじゃおうと足を踏み出した理由を、 特別知る由もない。
しんじゃおうと毎日思っていても、 足を踏み出すことはなかった千夏は想像をする。 毎日死にたくても、 死を選ぶことはなかった人間もどき。 ]
(205) aki_nano 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ 想像はうまく膨らまない。 ────ぱちん。と突然の大きな音で弾ける。>>119 ]
……なんだろ?
[ 聞き覚えのある声に、 夏美と目配せしながら、音のほうへと歩いていく。 声の主、郁斗と心乃、若林。 夏美があ。先生。と小さく呟いたのを 千夏は聞き逃さなかった。
ふいに向けられた千夏の視線に夏美は、 搬送された病院名や原因を若林から聞いたという。 ]
(206) aki_nano 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ 若林はこちらに気が付いて、 夏美と千夏にも寄って、 先ほど自身の口から告げたことを再び。>>117 ]
紫織ちゃん、帰ってきたの?!
[ 千夏にしては大きな声。 喜びの分だけ声が大きくなる。 帰ってきたってなんだよ、という若林の視線には、 気が付かないふり。
夏美は安心したようにへなへなと力が抜けたよう。 夏美ちゃん大丈夫? と、すこし肩を貸すような仕草を千夏はする。 ]
(207) aki_nano 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ いつも以上に顔色が悪い若林は、 早未、お前も早く帰れ、という。 ついでに他の奴らにも帰れと促せと。
まさかこんなに集まるとは、 付け足された言葉は聞かなかったふり。 ] 善処します。
[ ぱしり。と心の中で千夏は呟いた。 みんなを帰したら、何が対価にもらえるのか。 想像したら少し愉快だ。 いっそ車で家まで送ってほしい。
頼んだ。俺は話があるから、と若林は奥の方へと進む。 紫織の両親などとの話だろうか、と想像する。 ]
(208) aki_nano 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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夏美ちゃん、やすむ?
[ 並ぶ椅子のほうを千夏は示す。* ]
(209) aki_nano 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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── 現在:病院内 ──
チョー気をつける! あっヤベー!怒られそ!! 若ちゃん代わりに怒られといて!
[ 静かな病院の中は音が響くらしい。 郁斗の大声はかなり遠くまで聞こえたらしく パタパタと看護師の足音が聞こえる。
心乃に大きく手を振りながら>>161 その安心した顔に笑い掛けて、走り出す。 ]
(210) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ やったなあ。よかったなあ。 目が覚めたら何を話そう。 紫織さんは何を話してくれるかな。
郁斗はすごくはやく走れている気がした。 まあ、そんなにかもしれない。
驚いたような、迷惑そうな顔をする看護師も 大して気にならない。 気にしろよ。って誰かは言うかもしれない。 ]
(211) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ って、思ってたら、本当に言われる。>>186 ]
あははっいっちーじゃん! チョーおはよ!あっ!!てかさぁ! 紫織さん!紫織さん、大丈夫だって!!
[ 礼一郎も走ってたし、笑ってたし、>>187 バカって言われてもウケる(笑)って感じ。
ぐるって腕が回ってきて、 郁斗もそれに寄りかかるから肩は組めるはずだ。
病院で走って笑って肩組んで、 どこからどう見ても間違いなくバカである。 ]
(212) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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紫織さんが元気ならおれも元気! ウェイウェーイ!
[ 元サッカー部めっちゃ走んじゃん(笑)
そのままどっかに走る礼一郎の姿に とりあえず郁斗はウェイウェイしておく。
あと何人に知らせればいいんだっけ? でも礼一郎はもう知っていたような?って、 疑問符を浮かべながらまた走り出そうとして。 ]
(213) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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あっ!たつみぃーん!!
[ 前方に見えた長身に気付いた。>>194 此方を見ていそうなクラスメイトに手を振る。 ]
おっはー!…おっはー?まあいいや! 紫織さん、紫織さんがさあ! 目覚め、てはねーわ! あぁえっとぉ?とりあえず大丈夫らしい!
(214) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ 軽く走ってそのまま体当たりでもしようとして 飲み物を持っていたのを見て、中止。 なんでって、自分にも飲み物かかるだろうから。
かわりにとりあえずサムズアップしとく。 ちょっとダサくね?
ちなみに説明が曖昧なのは おれの所為じゃなく若ちゃん先生のせいだから! って弁解もしておこう。 ]*
(215) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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―― 現在:病院前 ――
おー。
[ 差し出した缶コーヒーが受け取られる。>>199 うま、と目を細める顔を眺めながら、 誠香は言葉を探していた。 示された長椅子に並んで座って、 誠香も飲みかけのジャスミンティーの ペットボトルのふたを開ける。 のどが渇いていた。なんだか、少し緊張しているらしい ]
あー、聞こえたな。 看護師さんに怒られなきゃいいけど。
[ 喜多仲の歓声は、もちろん誠香にも届いていて。>>200 ちびちびとジャスミンティーを飲みながら相槌を打った ]
(216) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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氷室と、辰美と、連城と。 3人でしおちゃん、連れ戻してきてくれたんだろ? 結構大変だったって聞いた。 そりゃ、そうだよな。 きっとしおちゃんは、覚悟を決めて、 死のうとしたんだから。
[ 誠香だって、死を考えたことがある。 それでも、あの校舎の2階から外を見ただけで 足がすくんだ。 あそこから飛び降りるようなことを、紫織は選んだのだ ]
(217) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ 心配した、と言われてうんと頷いた。>>201 心配かけたに決まっている。 誠香だって、マネキンに代わったクラスメイトを見るたび 落ち込んだ。 本当に帰ったことだって、確かめようがなかった。 心配しないはずがない ]
置いていかない、つもりだったんだけどな。 問答無用だった。 ごめん。
でも、生きてるし! 僕も、みんなも、しおちゃんも、ちゃんと生きてるから! みんなで帰ってこれたのは、氷室たちのお陰だから。 だから、ありがとな。
[ 珍しく素直にごめんとありがとうを言ったというのに、 茶化した顔を向けられて、誠香は口をへの字に曲げる ]
(218) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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……みんな、しおちゃんのこと、待ってたから。 僕くらい、残りの3人、待ってたっていいだろ。 そのコーヒーはカイロにしてただけだし!
[ 言い訳がましくそんな言葉を並べ立てたけれど、 いや、違うな、と首を横に振って、誠香は言い直した ]
そうだな。待ってた。 僕の顔見るまで、安心できないだろ? そう思ったから、待ってたんだよ。
[ 氷室のこと。そう言って、 ジャスミンティーをごくごくと飲み干した。 おかしいな。飲んでも飲んでも喉が渇く* ]
(219) takicchi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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— 数時間後・病室 —
[目を覚ましたら、白い色が視界を満たした。 雪に包まれた校舎ではない、病室の天井の白。
ああ、帰ってきてしまったなぁ……と、思った。
両親の、涙混じりの声が聞こえる。 わたしの名前を呼んでくれる。 なんで死のうとしたのか、を始めとして、 いろいろ、いろいろ、答えなきゃいけないことがあるけど、 楽になったら少しずつ話していかなきゃなぁと思う。
……嘘を吐く気力は今、どこかに落としたままらしいし。]
(220) myu-la 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ぽつり、ぽつりと話をして、 運良く後遺症も残らなかったらしいこととか、 少しの間は入院生活だとか、現実を把握させられて。
家から持ってきてくれたらしい、わたしのスマホを手渡される。 ……遺書を気取った問題作のメールも、当然見られていた。 説明……説明、どうしようかなあ……。 嘘を吐かずに説明するのって、やっぱつらいね。
また明日来ると言って出て行った両親を見送った後、 スマホを開けば、ちらほらと着信が確認できる。
……あ。>>4:+16]
(221) myu-la 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[微睡んだ意識も少しずつ現実へ帰ってくるのを感じる。 そうだなぁ、みんな待ってたんだよなぁ……。
何も聞かれたくないし、責められたくない、怒られたくない。 だからこのままずっと眠ってるフリをしようかなんて思ってしまうけど。
……わかってるよ。わかってる。 想像の中の辰美くん、睨まないで。
はぁぁ……と溜め息をひとつ吐けば、 頭痛もぶり返してくるような気がしたけど、 まずは一つずつ、誠実になれそうなところから始めていきましょう。
メールへの返信、を、個人だけでなく全員に宛てて。]
(222) myu-la 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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From:×××× To:みんな
——————————
ただいま。
許してください。 なんでもしますから。
——————————
(223) myu-la 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[許してくれなくてもいい、なんて、結局ただの強がりでしたね。]
(224) myu-la 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[「From:××××」……あれ、変なの。 表示がバグってるじゃんか。
倒れる時にスマホを落として、 ひょっとしたらコンソメスープまみれになってたから、そのせいかも。 あちゃー……。
まあ、でも、 みんなの画面には、正しく表示されているよね? きっと。**]
(225) myu-la 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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――現在/病院の中――
[うぇいうぇーい、と>>213 子犬のような男子高校生たちがはしゃいでいる。
自殺した同級生がちゃんと戻ってきたんだから、 そりゃあそうか、と思う反面、 うちのクラスっていいヤツ多いよなと思う辰美だった。
喉が渇いていたのか 殆ど飲んでしまったホットレモンティーを片手に、 その光景をぼんやりと眺めていると、 こちらに気づいた喜多仲が 「たつみーん!」と元気よく手を振った。>>214
辰美は軽く手を振り返し、]
(226) さねきち 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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おっは。 目覚めた〜って外から聞こえてた聞こえてた。 お前の大きな声が。
よかったよかっ、
……?
(227) さねきち 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[喜多仲が軽くこちらに走ってこようとしているのを見て、 身構えたところで、その走りが止まったことに瞬く。 あがったサムズアップに疑問符一つ。
――あ、これ持ってるからか。
少し遅れて理解した辰美は ひとまずサムズアップを返したあと、 入り口付近によくある最寄りのごみ箱に缶をいれ そのまま無表情で走ってきた。]
(228) さねきち 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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そ〜ら。
[叶うなら、喜多仲の肩に腕を回して、 どーんと、軽くぶつかっておく。 ついでに腹もくすぐっておく。]
おまえ、心配したんだからな。 割とはやめにいなくなって
あとマネキンもホラーで。
[心配させやがって、おらおら、と 辰美は冷静に言いながら、喜多仲を擽ろうとするだろう。
病院で騒いではいけません*]
(229) さねきち 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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──現在/病院──
[ 元サッカー部走るの得意だよ(笑)
──ではなくて、 走ってる友人に注意するため、 ちょっと走っただけだよ、……嘘。
後ろから勢いよく突っ込んでも、 肩が組めてしまったので、>>212 たぶん本当に迷惑なバカたちだった。
帰ってきたからハッピーエンド。 ってわけにはいかないよねって、 礼一郎も思っていたはずなのに、 いざ今、礼一郎は単純にうれしい。 うれしくて、口を開けて笑ってる。]
(230) nabe 2020/06/25(Thu) 23時頃
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そこに星空はあったのかな。 空を見上げると、街灯も少ない夜道、 黒に近い紺色のような色をしていた。
(231) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ ウェイってなんだよって、 いつもの礼一郎なら言うんだけど、 今日はちょっと特別。
振り返り際、にいって笑って、 ピースサインを返したくらい。
ダサい? ふつうじゃない?]
(232) nabe 2020/06/25(Thu) 23時頃
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あたしの息だけがただただ白い。
(233) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ うんとうれしくて、 礼一郎はほかのやつらどこだろって、 入り口のあたりに戻ったわけだけど、
ひとりになると、さすがに落ち着く。 走らない。叫ばない。ここは病院。
興奮気味にちょっと浅い呼吸をしながら、 父親に迎えに来てほしいとメールを送る。
それから、また場を見回して、>>161 椅子に座ってる人影にたたっと寄ってく。]
(234) nabe 2020/06/25(Thu) 23時頃
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──愛宮、 葉野、大丈夫だって!
[ 何回やるんだろうね、この下り。 何度でもやろうねって礼一郎は思う。
ひとまず、喜ばしい報告を共有しようって、 礼一郎は椅子の傍らに立ったまんま、 珍しくその顔を見下ろして笑っている。*]
(235) nabe 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ 誰もいない夜の道、と言うと、 なんだかとってもロマンチックな気がする。
あたしは人混みがきらいだから、すき。 ]
(236) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ しおりちゃんが助かって、 みんなが病院に来て、帰って、って頃だったか、 みんなの背中を追って、満足した頃か、
またしばらく、缶を弄った後に、夜道を歩いている。 ]
(237) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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だれともしらない だれかさんへ。 今日の空はちょっと重たい気がします。
クラスのあの子が、帰ってきました。 夢の続きは、見られるみたいです。
(238) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ 真っ白なあたしの紙は、 やっぱり自分だと真っ白なわけでして。 どうしたってそれに変わりはない。 痛いのに憧れていて、でも、痛いのが嫌いだから、 折れ目を付けようとしても、すぐ諦めるのだと思う。
伸ばしたゆびさきは、 触れた途端に引っ込めるのかもしれないし、 つまらない話は、ほんとうにつまらないと思います。 少なくとも、あたしはね。
あたしの あたし、であるところは、多分、 一歩の歩幅が狭いことと、 戻る気持ちだって充分にありすぎること。 ……それでいいのかもしれないけど。 ]
(239) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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じんせーはドラマみたいに急展開しません。
(240) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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だから、みんながすきだよ。
(241) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ 変化、というものは、少し怖い。
あたしが"何か"をした、ということに、 ほんとうに慣れる日は来るのでしょうか。
みんながすき、という、その事実の根っこが、 その、ほんとうの 内側が、 白紙のあたしだからくるものであるという事実は、 いつか、変わる日が来るのでしょうか。
変わったとしたら、あたしは、 にんげん"もどき"に片足を入れているのかな。 現実世界のどこかに 椅子を置くことはできるのかな。 ]
(242) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ ……もうしばらくは、 その一歩が行ったり来たり、すると思います。 距離感はきっと、誰にだってフクザツ。 あたし、と、みんな、の見えない線引きを、 これから反復横跳びする気がします。
がんばれるかな、わからないね。 じんせー全部分かったら苦労しないね。 でも、うん、所信表明?っていうのかな。 そんな感じで、 どきどきするのは、あたしのなかの秘密のこと。 ]
(243) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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はろー、未来のあたし。こんばんは。
首の絞まったような生き辛さ から、 いつか、が あると いいね。 少なくとも、エンドロールの途中には、 その道があると良い。
って、思えるぐらいには、小さくて、大きいような、 にじゅうさんてんごセンチの一歩を、 今、前に向けています。
(244) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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くるしいとしんどいを繰り返して、 みんなの真似事をして息をする日々を思い出す。
(245) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ めーでー、を言うにもちいさな"悩み"ですので、 甘ったるいおしるこで気を紛らわせましょう。
帰ったタイミングか、 夜道を適当にぶらついていたタイミングか、 受け取ったメールを見て、>>223 お帰りって、呟いて。
これに限ってはテレパシー、使えれば良かったね。
……あそこに長くいすぎて冷めてしまったの、 ほんのちょっとだけ、笑って、 ]
(246) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ 夜道の端で、ほんと、に、
─── ごめんね、この期に及んで、羨ましい、とか、 ただ純粋に 嬉しい、とか、 息のしやすさとか、しづらさとか、
なにもかもを混ぜっ返したような 何かがせり上がるから、 ……どうしてかな、あーあ。 白紙のおんなのほんとうは しっちゃかめっちゃかで、だから、
あたしはしゃがんで、多分、 ちょっとだけ 泣いた。 ]**
(247) mayam 2020/06/25(Thu) 23時頃
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―― 後日談・その2 ――
[ 後日、出版社の人と会った。 誠香は一人で会うつもりだったが、誠香はまだ未成年だ。 保護者として責任があると言って、 両親も立ち会ってくれた ]
作家を、辞めさせてください。 今までお渡ししてきた原稿を書いたのは ……僕ではありません。 3年前に亡くなった、兄です。
[ 今まで、本当に申し訳ありませんでした。 そう言って、誠香は頭を下げた。 他に謝罪の方法など思いつかない。 誠香にできたのは、正直にすべてを告白し、 謝ることだけだった ]
(248) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ 出版社は、いくつかの条件を提示した。 迷った末に、誠香はその条件を、飲むことにした ]
(249) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ 一つ目の条件は、残った兄の作品をすべて渡すこと。 その中から、書籍化に値するものを 出版社が選ぶことになる。
二つ目の条件は、出版社の提示する筋書きに従うこと。 志半ばで命を落とした兄の夢を叶えようとした妹の過ち。 誠香の行動は、そんな筋立てになった。 理由は簡単だ。そんな美談の方が、 話題性があって売れるから。>>2:591 真実を明らかにすることよりもそちらの方が 出版社にとっては重要だった。 嘘が真実になることだってあるのだ>>*5:1 ]
(250) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃
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[ そして今、誠香はノートパソコンに向かっている。 ああでもない、こうでもないと頭をひねりながら、 ポチポチとキーボードを叩いている。
出版社の出した、三つ目の条件は、 最初で最後の、誠香の小説を書くこと。 兄の夢を叶えようとした、妹の物語を書くこと。 話題性は十分だし、映画化も狙えると言われている。
誠香のしたことは、そんな綺麗なことじゃない。 けれど嘘が真実にされ、真実は闇に葬られる。 それが、誠香が一生背負わなければいけない罰だ。 誠香がこれから一生、世界に向かってつき続ける嘘だ。
小説のタイトルは、ゴーストライターという。 正直、ダサいと誠香は思っている。 ニセモノの作家にはお似合いだろう* ]
(251) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時頃
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俺は何もしてない。
葉野が生きたいって思って、 俺たちと一緒に帰ることを選んでくれただけ。 ……まあ、多少、無理矢理だったけど。
[苦笑を浮かべて、コーヒーを啜った]
(252) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃
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うん、安心した。すごく。
[誠香の頭を撫でようと、いつも通りに 手を伸ばそうとして――……
躊躇い、その動きを止めた。 ゆっくりと、手を膝の上に戻す]
(253) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃
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……俺、さ。 葉野がそこまで追い詰められてるって、 知らなかった。 悪いことしたなって。思う。
現実に帰ってくる前、 夕陽の部室が見えた。たぶん、CG研の部室。 葉野の心象風景だったんだろうな。
きっと悩んでたんだ。 そこの人間関係とか、さ。
[コーヒーのほろ苦さに、目を細めて]
(254) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃
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一時期、辰美と葉野が 付き合ってるって噂あったろ。
あれ、葉野のついた嘘で。 俺すっごい怒っちまった。 恋人同士って嘘に巻き込まれた辰美が、 あんまりにも可哀相で。
でも辰美、あいつ優しいから 学校の奴らの前では噂を否定しない。
(255) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃
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|
……だから、仕返しのつもりだった。
フツーに男の格好して、 葉野と駅で待ち合わせした。
目撃した人が恋人同士だって勘違いして ありもしない噂を流せば、 葉野も少しは辰美の気持ち分かるだろーって。
(256) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃
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あのときは、葉野が 死にたいって思うくらいの悩み、 抱えてるなんて知らなかったからさ。
ただ、正義感を振りかざしてるつもりだった。
[あのとき、購買で語れなかったことを、 ぽつり、ぽつりと言葉として紡いでゆく。 声音は冷静さを装えていたと、信じたい]*
(257) gurik0 2020/06/25(Thu) 23時頃
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―― 現在:病院前 ――
辰美が言ってたよ。 しおちゃんが帰ってきたのは、連城と氷室のお陰だって。 もちろん僕は、辰美のお陰でもあると思ってるけどね。 だから、そんな謙遜しなくていいんだよ。 どやって胸張って威張りなよ。
[ 何もしていないという怜に、誠香は首を横に振って、 穏やかな声で言う。 頭に伸ばされかけた手がゆっくりと下ろされるのを 目で追って、ペットボトルに視線を戻した ]
(258) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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|
……そっか。そうなんだ。
[ 怜は、紫織の心象風景を見たという。 人間関係に悩んでいた、その言葉に、それで、と思った。 信じてほしかった。 許してくれなくてもいい。 メールにあったその言葉は、 人間関係の悩みと言われれば、 なんとなく分かるような気がした。 ……けれども ]
………………………………は?
[ 続いた言葉が大問題だった>>256 ]
(259) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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[ 喧嘩の続きをするつもりだった。 好きでもない、付き合ってもいない女の子と デートをして噂になって、笑っていた一件だ。 ぽつりぽつりと落とされたのは、その真相 ]
いやいやいやいやいや……。 待て待て待て待て待て……。
[ 怜は冷静だ。>>257 そうだ、誠香、ここはCOOLになれ。 …………なれるかー!!! ]
(260) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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……いやほんと、氷室、なにやってんの?
[ 怜は、反省している。 しかし誠香が怒っているのはそこじゃない。 いや、そこもだけど、そこだけじゃない ]
……ほんと、なにやってんの?
[ だめだ。冷静になれない。 誠香はもう一度同じ言葉を繰り返した。 こいつは馬鹿だ。知ってたけど。 知ってた以上に馬鹿だった ]
(261) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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僕がしおちゃんから聞いた話とは違ってるけど、 そこはとりあえず置いておく! 論点はそこじゃないから! 氷室さあ、今まで散々見た目のせいで 嫌な思いしてきたんだろ!? 女装で自衛したくなるくらい 嫌な目に合ってきたんだろ!? それなのになんで、自分の見た目を そんなことに使おうって発想になるわけ!? サドなの!? マゾなの!? 僕には自爆テロにしか思えないんだけど!
[ 立て板に水の勢いでまくし立てた。 息が切れた。はあっと息を吐きだす ]
(262) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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氷室はさ、自分の見た目、嫌いかもしれない。 見た目のせいで、散々嫌な目に合ってきて、 こんな見た目でさえなけりゃって思ったかもしれない。 でもさ、それも氷室の一部なんだよ。 自分の一部なんだから、大事にしなよ。 そんな風に使うの、僕は嫌だよ。
[ 少し落ち着けば、今度はやり切れない気持ちになる。 落胆をにじませた声で、そう言って、 もう一度大きなため息をついた。 それに、と誠香は言う ]
(263) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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仕返しって氷室は言うけどさ、 僕からしてみたら、それ、ふつーに辰美にも迷惑だぞ? 考えてもみなよ、付き合ってるって噂になってた女の子が 今度はイケメンと噂になったら。 辰美、イケメンに負けて振られた男って目で 見られるんだぞ。 それって喧嘩別れとかよりよっぽど不名誉だと思うけど。 [ 友達を思ってのことにしても、暴走しすぎだ。 とにかく、と誠香は判決を下した ]
辰美としおちゃんに謝りなさい。*
(264) takicchi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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|
── 現在:病院内 ──
あはっ!たつみんチョーウケる! サムズアップ似合わね〜あんどダセー!
[ 仏頂面に親指がぐっとあがってる。>>228
郁斗は感情のままに笑いながら スマホ、スマホ、って写真を撮ろうとして 身体をぺたぺたさわって探して。
あった。ってカメラを構えたら 幸俊がこっちに走ってきてた。 ]
(265) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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|
ハア!?えっ?なに!?コワッ! ぎゃッ!
[ 腕がまたぐるって回ってくる。 コイツら肩組むのチョー好きか(笑) って思ってたら、くすぐられて>>229 それどころじゃなくなった。 ]
あはっ、あはははっひいっ! ぎゃは!ほ、ほんとナニぃ!?あははっ!
(266) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
|
|
[ 上機嫌なところを擽られて、 郁斗はとりあえず笑うしかなくなった。
笑いながら、おれもマネキンになったんだ。 あとやっぱホラーになったか(笑)って思う。 ]
ごめ〜ん? でも不可抗力?的なぁ? あっ、ちょ再開しないでむりむり、あっはは!
[ いつもみたいに冷静な顔しつつも擽ってくるから ぺしぺしと腕を叩いて抗議しておく。 ]*
(267) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
|
共信の友 はのんは、メモを貼った。
myu-la 2020/06/26(Fri) 00時頃
|
――現在/病院内――
うるせ〜
[最終幻想。じゃなくて。
どうやらスマホを探している様子の喜多仲に ずんずんと迫っていく。 コワッ、とか聞こえたが知らない。>>266
肩を組まされまくる喜多仲の腹を 追撃といわんばかりに擽って ころころ響く笑い声を聞いて安心した。]
(268) さねきち 2020/06/26(Fri) 00時頃
|
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[すごくホラーでした(笑) いやそれは笑えないが、 心配したんだぞ、と、素直でない心配を擽りに変えた。]
不可抗力かー なら仕方ねえなー んなわけあるか〜〜クソ心配したわ〜
[と、言いながら、ぺしぺしと腕を叩かれれば ほどほどに擽るのをやめて喜多仲を開放する。 そろそろ警備員さんの目も怖い。]
(269) さねきち 2020/06/26(Fri) 00時頃
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ま、きたなかが元気そうでよかった。 落ち着いたら集まってゲームやろーぜ。 卒業までそう時間もねぇし。
[可能なら、紹介したい人もいることだし。 辰美はそんなことを思いながら 笑い転げていた喜多仲の写真をぱしゃりと一枚撮る。
スマホ越しの辰美は、 愉快そうに微笑んで喜多仲を見ていた。*]
(270) さねきち 2020/06/26(Fri) 00時頃
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……なにを、って。 いま話したことが全部だけど。
[誠香の言葉>>261に、 俺はきょとんと目を丸くしている。
それから繰り出される 暴風雨のようなマシンガントークに>>262 脳がぐわんぐわんしてきた。 こりゃあ効くぜ。効果はバツグンだ]
(271) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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俺たしかに。 自分の見た目、好きじゃないよ。
……けどさ。 俺の長所ってそれくらいじゃん。 レイくんはカッコイイねって。 人から褒められるのって、 それくらいだったし。
(272) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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この容姿を大事にしろって言われても、 いきなりはできねえよ。
今だって。 本当の自分でいようと思って 女装をやめたけど、 また見た目だけで人が寄ってきたら、 失望するし、落胆すると思う。
(273) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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葉野との噂だって「イケメンが〜」って 囃し立てられてたんだろ。 結局、人が見るところは “そこ”なんだなあって思う。
[その声音には、 どうにもならない諦念があった]
(274) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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まあ、確かに。 辰美には、独断で悪いことをしたなあ。 謝らないとだなあ。
今回の嘘の恋人を含めて、 あいつを失恋させるのは2回目か。 怖いなあ。……はあ。
[頭を掻いて、それから]
(275) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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でも、葉野には謝らねえよ。
[俺は、言い切った。 ぽつりぽつりと俺は本音を漏らしてゆく]
(276) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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ついた嘘が、巡り巡って きっとあいつの首を絞めていった。 あの歪になっていった校舎を見れば、 なんとなく……分かる。
そりゃあ、俺の取った方法は 正しくないかもしれないけど。
嘘はいけないって、怒って それでも見捨てない友達が きっとあいつには必要だった。
(277) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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あの校舎で、 駄々っ子みたいにしてる葉野に、俺は怒った。
それでもあいつは、 俺たちといっしょに帰ってきてくれた。 それ以上でもそれ以下でもない。
だから俺は、葉野には謝らない。 それでも絶対に、あいつを見捨たりはしない。
[そうして、話を締めくくった。 ゆるゆるとコーヒーを口に運ぶ]*
(278) gurik0 2020/06/26(Fri) 00時半頃
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―― 現在:病院前 ――
[ なにやってんの、と呆れたらきょとんとされた。>>271 天然か。そうだ、この男は天然だった ]
……あのさあ……、
[ 思わずペットボトルを額に当てて呻いた。 好きじゃないのに唯一の長所。>>272 どこからツッコめばいいのかわからなくなりそうだ ]
あのさあ、僕、氷室と友達のつもりなんだけど。 何? 僕は氷室の見た目に惹かれて 友達になったって思ってんの? それとも、僕のこと、 何の長所もない人間と友達になる、 聖人君子かなんかだと思ってんの?
[ どっちもごめん被る。そこからかあ、と思うと、 頭が痛くなりそうだった ]
(279) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃
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[ 大事にできない、と怜は言い切った。>>273 んー、と誠香は考えて、残念だけど、と言ってやる ]
氷室が人目を惹く見た目をしてるのは事実だし、 見た目だけで寄ってくる人間もいるよ。 そりゃ、絶対に。なくならない。 でもさ、それってどうしようもなくない?
お金持ちだったらお金目当てに寄って来る人、 絶対いるよ。 有名人だったらあわよくば何かおこぼれにって人、 絶対寄ってくるよ。 よく言うじゃん、何かで有名になった途端、 親戚とか自称友達が増えたとか、そういうの。
それはなくならないよ。仕方ないよ。 問題は、そうじゃない友達をどうやって作るか、 どうやって見分けるかじゃないの?
(280) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃
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[ 紫織との噂への、諦めのこもった評価に、>>274 誠香はそれ見たことか、と息を吐きだした ]
……だから、自爆テロだって言ってんじゃん。 そうなるだろうと思って、 そうなることを狙って、 実際そうなったらがっかりしてるの。 自爆としか言いようがなくない?
(281) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃
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[ 辰美には謝ると言った怜は、 しかし紫織には謝らないと言った。>>276 む、と誠香は眉を寄せる ]
……しおちゃんの嘘で迷惑かけられたのは、 辰美でしょ。氷室じゃない。 辰美が仕返ししたんならともかく、 今回のは氷室の単独行動でしょ。 僕の目には、友達が迷惑かけられたのを見て怒った 氷室の単独暴走にしか見えないんだけど。 辰美が怒っていない以上、お門違いだし、 謝るべきだと思うけどな。
あの校舎に呼ばれたこととか、 これからしおちゃんを支えることとかは、 それとは別の話じゃないの?
(282) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃
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……まあいいや。好きにしなよ。
[ 謝るなら一緒に行ってやろうと思ってたけど。 ぼそりとそう言って、空っぽになったペットボトルを コートのポケットに押し込んだ* ]
(283) takicchi 2020/06/26(Fri) 01時頃
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── 現在:病院内 ──
[ 体験したおれもホラーだった(笑) って話は、まあしないんだけど。>>269
仕方ねえなーって言われて、ん?って思って クソ心配した。って言われて、笑った。
今日のたつみんはちょっとヘン。 悪い意味ではない。 ]
心配してくれたんだぁ、あははっ、 チョーありがと!マジ元気だけど!
[ 痣は残ったけど元気ではあるので 喜多仲郁斗はウソを吐いていないです。 ]
(284) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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[ パシャ。と音が聞こえて>>270 携帯依存症患者が聞き逃すわけがない。 ]
ハア?ちょっと今撮ったァ!? ぜってー超ブスじゃん!ひで…── って、ハア!?わら、わらってんじゃん!
[ 文句を言ってやろうとすれば 微笑んだ顔が見えた。夢かもしれない。
幸俊が生きててしかも笑ってるなんて 驚くくらい幸せな夢だろうけど。 ]
(285) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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[ 慌ててさっきから宙ぶらりんだった スマートフォンを構えなおして、 ]
エー!ちょっともう一回! もぉ〜一回今のやって!! たつみーん、ハイ、チーズ!いぇい!
[ 一緒にフレームに収まろうとするけれど 笑ってくれるか、どうだろうか。 ]
(286) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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…つかさぁゲームやんの〜? おれボコられるだけになんねえ? まあみんな居んなら行くけどォ…。
あ!!てゆーかさア、 結局バスケもサッカーもしてねーおれ! 体育館貸し切りのチャンスがぁ!
[ どちらにせよ、最終的にこう嘆いているだろう。 ]**
(287) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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単独暴走。そうかも。
けど、俺は友達のためにやったことを 本人以外の誰にも否定されたくない。 それをする権利は、辰美にしかない。
辰美が迷惑だったって言えば、謝るけど。 誠香も、そして原因を作った葉野すら、 俺の行動の是非をジャッジする立場にはない。
……違うか?
[ぷりぷりと怒った様子で ペットボトルをコートにしまう誠香の横顔を 俺は頬を少し緩めながら見守っている]
(288) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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・・・・・・・・・ [……ん? 頬を少し緩めながら?]
(289) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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[なんで微笑んでるんだ俺、って思う。 あの校舎で、 葉野に説教を垂れる自分と、 今の誠香の姿が、なんとなく重なったのかもしれない。 ああ、必死だなあって。
中学の頃から付き合いのある辰美も礼一郎も 俺みたいに自分の考えを人に押し付けない奴で。 こんなふうに逃げ道なしに友達に真剣に説教されたの、 初めてな気がする。
ああ。なんだかんだで。 誠香と俺は似た者同士なんだなあ。きっと]
(290) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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[自分に真剣に向き合ってくる人がいるって やっぱり嬉しいことじゃんか。 ――だから、笑っちゃうんだな]
(291) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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[でもここで微笑むのは間違った反応だと さすがの俺も思ったし、 だけどどんな表情を浮かべるのが正解か 分からなくって]
……まあ。 誠香の言うことは、分かった。 分かってたよ。前から。
[困ったような顔をして、 俺はじっと誠香を見つめたのだろう]
(292) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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おまえは友達想いの奴だし。 俺の見た目で友達に なったわけじゃないことも。
分かってるよ。知ってる。だから甘えてる。
(293) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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[問題かあ>>280、と視線を泳がせて]
そうじゃない友達を どうやって作るか、って言われてもなあ。
[そうして俺は、しばらく言い淀んだのちに]
(294) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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誠香。
俺は、おまえがいてくれれば それでいいと思ってる。
……そういう“たったひとり”>>1:739が いてくれれば、俺は何もいらない。
[随分と、遠回しな物言いに頭が痛くなった。 でもそうとしか、答えられないじゃあないか]**
(295) gurik0 2020/06/26(Fri) 02時頃
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――現在/病院内――
したした。 元気ならなによりだっつの。
[ヘン。そうかもしれない。 少なくとも普段の辰美は こんな風に喜多仲を心配したりしないので。
ウソをついていないならヨシ!>>284 辰美幸俊は嘘をつかれるのは好きではない]
(296) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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[ぱしゃり、と笑い顔の喜多仲をカメラに収める。]
いい顔してるって。 ……ん?
[わらってんじゃん!と言われて瞬いた。>>285
……ああ、笑えてんなら、 多分そりゃ、お前と見てる夢が最高に楽しいからだろうよ。]
(297) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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[ただ、辰美は慌ててスマホを構え直す喜多仲を見て、 えー、と一瞬渋るような顔をした。 動物じゃあるまいし。
まあいいか、と諦念して、もう一回肩を組みなおすと、]
ったくよぉ…… はぁい、ぴーすぴーす。いえーい。
[声はくすくす笑いを隠せていなかった。
フレームの中には困ったように、 あるいは少し嬉しそうに笑う辰美が きっと喜多仲と一緒に映っている。]
(298) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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[……元気そうでよかった。 辰美はきっと、喜多仲が抱えているものを 知れる位置にないけれど それでも、喜多仲は大事な友人だ。]
(299) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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[撮影が終われば、辰美は遊びの誘いを彼に向けて 嫌がるその姿に軽く微笑んだ。]
なーに。手加減する手加減する。 得点たかいやつ片手だけ縛りとかにすっから。
っ、 ははは、お前やる前にいなくなっから仕方ねーじゃん。 やれりゃいいけど。
[冬休みの一日くらい、>>287 全部活休みだったりしないかな、なんて。
嘆く喜多仲につられて笑い、どんまい、と声をかけた。]
(300) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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[もう夜遅くだ。 辰美はロビーにいる先生を軽く見に行ったあと その病院を離れようとするのだけれど
その前にすれ違いざま、]
きたなかー。 なんか、俺、紳士が何で笑ってたか分かったわ。
[今更ながら回答を脚本家に提出する。]
(301) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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笑って、笑ってもらえると幸せだから。
[そういう辰美は微笑んでいる。 少なくとも死んではいないつもりだ。
じゃあ、また学校でな、と彼に手を軽く振って、 辰美はその場を離れたことだろう**]
(302) さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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大太刀源流 タツミは、メモを貼った。
さねきち 2020/06/26(Fri) 02時半頃
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――病院内――
[ ちょうど病院に入った時だっただろうか。 郁斗の「やったあああ!」なんて声が聞こえてきて、 思わず笑ってしまう。 きっと紫織が無事に帰ってきたってことだろうし、 郁斗がしっかり元気そうなのにも安心した。
みんなどこかなーなんて思いながらうろうろしていると、 郁斗ほどではないけれど、少し大きめの、 聞き覚えのある声>>207が聞こえたので、 そちらへ足を向ける。]
(303) はねねこ 2020/06/26(Fri) 03時半頃
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やっほー千夏ちゃん。 えーと、こんばんわ?いや、ただいま、か?
まあいいや、あのさ、 さっき郁斗の歓声みたいなに聞こえたけど、 紫織ちゃんが帰ってきたって知らせ、あった?
[ 姿を見つけた千夏の方に歩み寄り、 挨拶にはちょっと迷いつつ話しかける。
紫織は帰ってきたんだろうなとは思っていたけれど、 念のため。 正しくは「容体が安定した」とかなのだろうが、 あの校舎に居たメンバー相手なら、 「帰ってきた」でも通じるだろうから問題ないだろう**]
(304) はねねこ 2020/06/26(Fri) 03時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
はねねこ 2020/06/26(Fri) 03時半頃
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―― 現在:病院前 ――
まあ、そりゃそうだ。 僕は氷室のお母さんでも何でもないし、 僕の考えが絶対正しいなんて押し付けるつもりもないよ。 どうするか決めるのは氷室だと思ってる。 ……何笑ってんだよ。
[ こちらは真剣な話をしているというのに、 怜の頬がなんだか少し緩んでいるように見えて、 誠香は少しムッとする ]
……否定する権利なんか、僕にはないけど。 自爆テロみたいなやり方だけは、僕は嫌いだ。 そこだけは譲らないからな。 次やったら、また切れるぞ。
[ 正しいとか正しくないとか、権利があるとかないとか、 そういう問題じゃない。嫌なものは嫌だ。 そのことだけは主張しておいた ]
(305) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃
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[ 似た者同士と思われていることなど露知らず>>290 誠香は、氷室は優しすぎるんだよなあ、 なんて考えていた。 自分とは違って、とも ]
……氷室はさあ、優しすぎるんだよ。 優しいっていいことだけどさ、 その優しさを向ける価値のない相手だっているんだよ。 優しすぎるから、見た目だけで寄ってくるようなやつに、 まともに対応しちゃって、だから苦しくなるんだよ。
(306) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃
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氷室の気持ちの全部が分かるなんて、僕は言わない。 けど、僕だって、“高校生作家”っていう肩書きだけに 寄ってくるようなやつだっていたよ。 そんなのにいちいちまともに対応したって、 こっちがすり減るだけじゃん。 時間と自分の無駄遣いだよ、そんなの。
自分の時間とか体力とか頭の中とかさ、 有限なんだから、無駄なことに使うだけ損だよ。
[ そんな暇があったら僕と遊べばいいじゃん。 誠香はそんな軽口をたたく ]
(307) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃
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[ 分かっているならいい。>>293 誠香はそう頷いて、 けれど、なにやら言い淀む様子に>>294 やれやれ、と肩をすくめる ]
なまじ、顔が良すぎるのも考えもんだなあ。 氷室、顔が良すぎるせいで、 そこ以外の部分の自己肯定感低すぎ。 氷室はいいやつだって。もっと自信持ちなよ。
[ そんなことを言ったけれども、 続いた言葉に思わず目を瞠った ]
(308) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃
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いやいやいや、何言ってんの!? 氷室、他にも友達いるじゃん! 辰美とか、阿東とかさあ! 氷室のことめっちゃ心配してたっつーの。 なんならめっちゃ僕のこと応援してたし。 氷室が思ってる以上に、 氷室はいろんな人に大事にされてんの! 自覚しろ!
大体、“たったひとり”って……
[ そんな極端な。 そう言いかけて、ふと誠香は声が止まった。 そのフレーズを、どこかで聞いたような気がしたのだ。 いや、言った? ]
(309) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃
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………………え?
[ いつだったか。どこだったか。 考えて……思い出して、しまった。 え、ともう一度繰り返す ]
それって……その、もしかして、 えーと…… ……レンアイ的な意味、だったり……?
[ いやそんなまさか。 そんなことあるわけないし、だったらこれはとっても 恥ずかしい勘違い質問になってしまうわけだけれども。 思わず聞いてしまった。 うわあああ、やっぱり今のナシ! と言いたい気持ちを 必死で抑えて、恐る恐る隣りにある顔を見上げた* ]
(310) takicchi 2020/06/26(Fri) 12時半頃
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──現在・病院内──
[ 喜多仲くんの喜び方を見れば、>>210 病院の中なんだから、走っちゃだめだし 大きな声を出しちゃだめだよって注意するのも 水を差すようだったし、何より自分自身も それぐらい気が抜けていたんだと思う。
彼を見送るように手を振って一人になれば ふぅと息を吐き出して、背凭れに身体を預けていた。 いまでは、1.5席分ではなく2席分も占領していた。
あ、ほら、看護師さんが急いでやってきてる。 たぶんうるさいよって注意されちゃうのかなあ。 なんて、ぼんやりと病院内を眺めていた。 ]
(311) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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[ ブーブーっとポケットから振動音がして、 スマフォを取り出してみて見れば、 親からの心配するメッセージが届いている。
そういえば、何も言わずに出てきちゃってたなあ、 こんなでも、いちおう娘だものね。って思う。 ]
いま、病院にいます クラスメイトが、 搬送されたみたいで、……
[ 心配かけてごめんね、って打った文字を消す。 消して、『 もうすぐ帰るよ 』と打ち直した。
うん、送信! ]
(312) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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[ すると、足元が視界に入り画面に影ができる。>>234 ]
あ、阿東くん、 うん、私もさっき先生から聞いたよ しおりちゃん、帰ってきてくれてよかったね
[ 阿東くんが私を見下ろしていて、 私が阿東くんを見上げている。 いつもとは逆の立場だなあって思いながら、 喜びを共有しようと微笑み返していた。>>235 ]
(313) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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きっと他のクラスメイトのみんなも、 心配してると思うから、 ……委員長として、音頭とってくれる? クラスからってお見舞い、何か考えなきゃね
[ ここには居ない、あの校舎の中にも居なかった 大勢のクラスメイトたちを思い浮かべて、 ちゃんとした副委員長はちゃんとしている委員長へ クラス委員らしくとりまとめをお願いしていた。* ]
(314) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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──現在/病院──
──そっか、 若林先生、来てんだ。 でも、ほんと、よかった。 また会えるんだよな。葉野に。
[ 愛宮はわあいと飛び上がるんでもなく、 おっとりと、いつもみたく微笑んでいるから、 礼一郎はちょっとだけ落ち着いた調子で言える。
流されやすいんだよね、礼一郎って。 他のクラスメートたちの話に触れて、 ようやく少し、これからのことを考えた。]
(315) nabe 2020/06/26(Fri) 15時頃
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あーー…………、 そっか、そうだよなあ。
……どこまで話伝わんだろ。 若林先生にも確認してみるわ。
ありがと──、そう、 ありがとな、愛宮。あの校舎でも。
[ どこまで。どのくらいまで詳細が、 ここにいない人間にも共有されるのか。 クラスとして何かをするべきか。とか、 すとんと抜け落ちていた視点に、 礼一郎は気付かされて、礼を言う。
それから、あの校舎でのことも。]
(316) nabe 2020/06/26(Fri) 15時頃
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ほら、家庭科室の黒板さ、 あとで見て、愛宮がお礼書くのおかしくない? って思って、 直接言えばよかったなあって、思ってて……、 結局片付けもしなかったし、またお礼させて。
──掃除は、終わんなかったわ。 あはは、ごめん。でもあれ絶対無理だろ。
[ 片付けた端から増えていくしね。 せいぜいちょっと進めたくらいのとこで、 礼一郎はこちら側に帰ってきました。 だからダメでしたって礼一郎は笑って、
迎えが来るまでここで待とうかなって、 ひとつふたつ飛ばして一人分の席に腰掛ける。]
(317) nabe 2020/06/26(Fri) 15時頃
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……あそこ、片付けんのもさ、 なにか許してもらえた気になった?
……愛宮のマネキン、 すげえ痛そうだったよ。
[ 校舎での話の延長線上に、 紅茶の缶をもてあそびながら、 礼一郎は視線を手元に落としたまんま言った。
ちゃんとした副委員長、 らしかぬものを背負ってましたね。 礼一郎はちょっと悲しかった。
あの校舎が誰にも平等に何かを与えるのか、 別にそんなことはないのか、なんて、 礼一郎は知らないけど、 少しでもみんなの心が晴れてればいい、って思う。*]
(318) nabe 2020/06/26(Fri) 15時頃
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―― 少し未来の話 ――
急に呼び出したりして、ごめんね。
[ 小さなカフェの隅っこの席で、 誠香は千夏にぺこりと頭を下げた ]
千夏ちゃん、何にする? このお店、紅茶の種類が多くて、 ぼ……私、いつも迷っちゃうんだ。
[ はい、とメニューを手渡す。 大学生になってから、僕という一人称を改めようと 努力しているけれど、 まだ高校時代の友人相手には、時折昔の一人称が 出てきてしまう ]
(319) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃
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[ 千夏と2人だけで会うのは、珍しいことだった。 女の子たちで集まってメイクレッスンしてもらったり、 みんなでゲームをやったりもしたけれど、 2人だけという機会はなかったように思う。 けれど今日は、 どうしても2人で会わなければならなかった ]
……ずっと、千夏ちゃんに、 謝らないといけないことがあったんだ。
[ 注文した紅茶が届き、 砂時計の砂が落ちるのを眺めながら、 誠香はゆっくり話し出す ]
何から話せばいいんだろう。 ……そうだ。まずはこれ、見てくれる?
[ 鞄をごそごそとあさって、手帳を取り出す。 その中から出したのは、一枚の写真だった。 誠香と、兄が写っている ]
(320) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃
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この人ね、私のお兄ちゃん。 それで……千夏ちゃんが読んでくれた本の、 本当の、作者。
[ ごめんなさい、と誠香は言った。 中3の時、兄が事故で亡くなったこと。 兄の夢は、作家になることだったこと。 兄の残した原稿を誠香が応募したこと。 そんなことをぽつぽつと話した。 砂時計が落ちきったら、飲もうか、と言って 紅茶に口を付けたけれど、誠香の話は続く ]
(321) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃
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だからね、サインしてほしいって言われた時、 どうしてもうんって言えなかった。 それは、本当は私の本じゃないから。 お兄ちゃんの本を、私のサインで汚すなんて、 とてもできなかった。 今まで黙ってて、本当にごめん。 あと……お兄ちゃんの本を好きになってくれて、 ありがとう。
[ 椅子に座ったまま、誠香は千夏に頭を下げた。 それでね、とまた鞄をごそごそとあさる ]
(322) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃
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……これ、私の本。多分、最初で最後の。 お兄ちゃんと、私の話。 千夏ちゃん、受け取ってくれる?
[ 差し出したのは、出来上がったばかりの小説。 当然まだ発売はされていない。 著者献本として誠香が手に入れたもののうちの一冊だ。 誠香は千夏に受け取ってほしいと思った、けれども、 千夏はあくまでも兄の本のファンで、 しかも誠香は千夏を今まで騙していたことになる。 受け取ってもらえるだろうか。 本を差し出した手は、微かに震えていた* ]
(323) takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/26(Fri) 15時頃
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──それから──
[ 父は車で迎えにきてくれた。
礼一郎と違って、 愛想よくもないし無口だけど、 息子を心配して車を出してくれます。
何があったのか聞くのを躊躇って、 不器用に前を向く父の運転ですが、
帰りの足がないやつがいたら、 乗ってく? って礼一郎は言っただろう。]
(324) nabe 2020/06/26(Fri) 18時半頃
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[ 別に、ハンドル握って豹変はしないし、 寄り道・回り道だってちゃんとしてくれる。
寝間着を着ていたはずなのに、 一応ちゃんとシャツに着替えて来るあたり、 結構きっちりしてて、見栄っ張り。
礼一郎とそこそこ似ていて、 たまにあんまり似ていない。
たとえば、礼一郎は今、 部屋着にコートを羽織っているわけで。 まあ、そんなもんだよね。]
(325) nabe 2020/06/26(Fri) 18時半頃
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[ 帰りの車の中で、 礼一郎は友人からのメールを見た。>>223
え、どういうことって少しの困惑があって、 それから、ちゃんとここにいるんだなあって。 友人自身の言葉に、安堵するし、うれしい。
許してくれなくてもいい。から、許してください。 なあ結局、何の話だったの? 聞けば教えてくれる? それと。あのさ、許されたいってどんな感じですか?]
(326) nabe 2020/06/26(Fri) 18時半頃
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From:阿東礼一郎 To:葉野紫織 ————————————————————
おかえり。
会えるようになったら、 お見舞いに行きます。 手土産は何がいいですか?
人形になったときの 感想でも聞いてよ。
————————————————————
(327) nabe 2020/06/26(Fri) 18時半頃
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[ 礼一郎はつまらない話とは書かない。 テレパシーも残念ながら使えない。
だから文明の利器に感謝して、 ややありきたりな言葉を、送信。
走り続ける車の窓から、 過ぎ去ってく街灯の明かりなんかを見てる。*]
(328) nabe 2020/06/26(Fri) 18時半頃
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――数時間後――
[そうして、クラスメイトといくらか話をして 辰美はゆっくりと病院を出た。 もう月も大分傾いている。
白い息を吐き出しながら、辰美は夜を歩いていく。]
(329) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時頃
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[コートの中の携帯が震えたので、 なんだ、と取り出して画面を見た。
……辰美はそれを見下ろし、ふっと微笑む。 なんだ、ちゃあんとまっすぐに生きられるじゃないか。
気持ちとしてはそんな感じ。 現実に帰る一歩にしては上等だ、と どこぞの想像の中の辰美もにっこりしたことだろう。>>222
何を書こうか、と考えて、 立ち止まってスマホに指を滑らせる。 もうずいぶんと人通りも車通りも少なくなった頃合い。 道の向こうをぽつりと一つ、車が通っていった。]
(330) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時頃
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―――――― From:辰美幸俊 To:葉野紫織
何でもするって? じゃ、お土産もって見舞いにいくから覚悟しとけ。
おかえり。ちゃんと帰ってこれてよかった。
――――――
(331) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時頃
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[帰ってきてくれて嬉しい。 それだけは、メールで先に伝えてもいいだろう。
どこか照れ臭くなりながら、 辰美は再び夜を歩き出した。 傾いた月が、そろそろ朝を呼んできそうだった*]
(332) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時頃
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――幕間――
[そうして家に帰った後の、辰美幸俊の話。]
[推薦入試の結果が出る日が近づく、ある冬の夜の事だった。 これでだめならセンターでどうにか食いつくしかない。 兄のようなところに受かるのは許さないと親はしきりに言う。 受験に興味がない辰美も、じわじわと圧力と脅迫めいた激励に悩まされていた。
悩んでいても仕方がないと参考書を解くのをほどほどにやめ 布団の中に体を滑り込ませ、眠り、――息苦しさに目を覚ます。
例の発作に悩まされた兄が辰美の上に乗りかかっていた。 ――またか、と諦念めいた思考で、辰美は闇の向こうに息づく兄を見つめている。]
(333) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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…………なんで、さあ。
[受験のプレッシャーと、寝起きに首を絞められている現実と 最悪の気分で目を覚ました辰美は、 枯れた声で狂った兄に呼びかける。]
俺もお前もまともじゃねえし 父さん母さんに迷惑かけて、 なんで俺ら生きてんだろうな。
[生まれてしまったから生きているだけなんて 虫みたいで気持ち悪いじゃあないか。 死にたいなら早く呆気なく死ねばいいのに。
……死ねば、よかったのに。 問いを投げかけたところで、人間界の切符を持たない兄は、人にはわからない言語で囀るばかり。 何に脅迫され何から逃げようとしているのか、辰美の首を締めようとその手が伸びた。]
(334) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[首が痛い。苦しい。 揺れる視界の中、手足さえも痺れてきて もうこのまま諦めてしまってもいいかと思いもする。
ぐらり、揺らぐ視界の中――
まだ生きらんねえかな、って、誰かが言って>>3:599 どこに行きたいの、って、誰かが聞いて>>3:-24
……見捨てないでよ、と誰かが泣いていた。>>5:224]
(335) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[思わず、辰美は自らの体に乗った兄を思い切り殴りつけていた。 急な抵抗によろめくそいつの下から足掻くように逃げ、机の上に置いていたコップを掴むと、飲みかけのレモン水を兄の顔面にぶちまける。]
「幸…………俊?」 [痛む咽喉を嵐が通り抜けていった。
こういう命の瀬戸際で、ふっと正気に戻ったのか、唖然とした顔をする兄の頬を死に物狂いで一発、殴りつけた。 つんのめる兄の襟首をつかみ、噛みつけそうなほど至近距離で絶叫する。]
(336) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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死ぬならてめえだけで死ね! 狂うならてめえだけで狂ってろ じゃなきゃ縛ってでも病院に連れてってやる
俺は――……俺は――……おれは、…………
(337) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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「幸俊、お前、急に何言って……。 ………てかなんでここに。痛いじゃないか」
[自覚してしまった感情に愕然としながら、 迷子のように一瞬正気に戻った兄がうろたえるのを見ていた。 自分と同じ顔の男が狂気し、子供のようにうろたえている。
丁度その時、「何事ですか」と障子が開いた。
母と父が、怖いものを覗きでもするようにこちらを見つめていた。 人の形をしていない狂った息子が2人。人並みの親には荷が重い。 …………可哀想に。来世はもっと真っ当な息子を持つと良い。
辰美は両親の姿を認めると、兄の襟首から手を放し 掠れた声で恨み言を放った。]
(338) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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…………あんたらがこうなるまで放っとくから
[監督不行き届きだろ、と辰美は思う。 こんな思いをしなきゃいけないのも、こんな思いをしてまで生きなきゃと思うのも、全部お前らのせいだ。 ――そんな子供じみた怒りを、辰美は両親に抱いている。
ぼやける視界と親の声にまざる不透明な幻聴を聞きながら(「やめなさい」、と言っている気がする)、辰美はそれを遮るように言う。]
俺も兄さんも気が狂ってる。病気だ、きっと。 いい加減理解してください。わかってるんだろうが
[自分はおかしい。兄と同じく。 それを認めるたびに、辰美は漠然と死にたいな、と思うが、死にたいな、じゃあ死のうか、と言って許される立場ではもうない。
震える声で努めて冷静に言って、辰美はその場を離れた。 後には「なんだあいつ」とぼうぜんとする兄と、顔を顰めて何か相談事を交わす両親が残された。]
(339) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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――2――
[――察した通りだな、と苦虫を噛む心地で辰美は薬入れの戸棚を見ていた。 いつもこの場所に入っているはずの保険証がない。
いい加減この手の事には慣れた。母がよく通帳をいれている隣の棚を漁れば、奥底に自分たちの保険証が入っていた。 腹の底が煮える心地でそれを取り出して、父に見つかるより先に兄の部屋へ向かう。
何かから逃れるようにテレビ画面を見つめる兄の腕を、掴んだ。]
兄貴。病院行くぞ。
「……行って治ると思うか? あいつらが治るまで待ってくれると思うか?」
[床に散らばるノート。 夥しい数学の計算式の途中から筆跡が乱れてノートを黒く汚している。
それが辰美には悲しくてやりきれない。――兄は本来ここでくすぶっている人間ではない。]
(340) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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…………わかんねぇよ。 でも、こんな生活、ずっと続けられるわけねえだろ。 俺がお前を殺すか、その逆か。それしかないじゃん。
「………………」
[よどんだ目をした兄は黙って辰美を見上げた。 ぱしり、と手を払って、けれど片手で緩慢に戸棚から靴下を出した。 目を合わせないまま兄が微笑む。何かを堪えるように笑って、立ち上がった。]
(341) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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「お前はやっぱ、俺にできねえことばっかりするな。昔から。 ぎゃあぎゃあ泣いたり、学校サボったり…………
やっぱ俺、お前の事嫌いだわ。幸俊。 …………つれてけよ。 道歩けるかわかんねえ」
[ 焦点の定まらない目で兄がこちらを向いて微笑む。 彼の目から自分がどう見えているのか、辰美にはもうわからなかった。 ただ泣きたいような心地で好戦的に笑い返し、]
俺もお前の事は大嫌いだっつの、治樹。
[ずいぶんと久しぶりに、兄を呼んだ。 その手をとる。――家の外へ歩き出した。]
(342) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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――3――
[ 統合失調症。 それが兄を苛む病の名前だった。
そう珍しい病ではありません。人生の節目に発症する方が多いです。 受験ストレスですかね。 おじい様がそうだったなら遺伝もあると思います。
お兄さんは日常生活に支障をきたしています。 入院していただきたい。 弟さんの方にも傾向があるようですから、通院でもいいので治療を進めないと――
そんなことを優し気な医師が言うのをぼんやりと聞いて、兄と共に家に帰る。行く道中、ぶつぶつと独り言を発し続けていた兄は帰り道ひたすら黙りこくっていた。
ようやく家の敷居をまたぎ、辰美とその兄が家に帰ったところで玄関先で父が待っていた。]
(343) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[どこへ行っていた、と父の叱責する言葉が飛ぶ。 病院とこたえれば、勝手な真似をするなとさらに怒号が飛んだ。]
「保険証を勝手に持ち出して、 泥棒のような真似をして 治樹を勝手に外に連れ出すなど――何を考えているんだ」
言ったじゃないですか、病気なんだって。 あんたたちが連れて行かないから俺が――
「治樹は病気ではない、ただ弱っているだけだ それを判断するのはお前ではない、幸俊。 お前はいつもそうだ、 勝手な事ばかりして父さん母さんを困ら、」
[父の目が見開かれる。 何事か、と思いそれを見ていれば、隣にいたはずの兄が勢いよく父親に殴りかかっていた。]
(344) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[狂ったように笑いながら。囀るように狂った言葉を吐きながら。 騒ぎをききつけてやめなさい、と母が叫ぶ。押し倒されて殴りつけられる父が何事か叫んでいる。
茫然と佇む辰美をほんの一呼吸の間振り返った兄は―――― 一瞬、昔のように澄んだ目をして、微笑った。]
……兄貴、
[それは遠い遠い昔、 弟にほんの少し優しかったころの兄に似ていて けれども父に向き合えば兄は元の狂乱した兄のまま。
辰美はどうすればいいかわからないまま、しばらく、その光景の前で立ちすくんでいた。]
(345) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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――4――
[――……結局、兄の入院が決まったのは、翌日の事だった。 傷だらけになった父もまた病院送りになってしまったため 冬季中道場は休業の運びとなった。
丁度親が希望していた学校の推薦入試で合格が出たが、 辰美はそれを何と言っていいかわからない心地で見つめていた。
がらんとした家の中、辰美は母と向き合って食事を摂っている。 母さん、と辰美は迷子のように母に呼びかけたが 続く言葉が見つからず沈黙する。 ややあって、母が重い唇を開いた。]
(346) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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「幸俊。大学、ここから少し遠いでしょう。 物件はもう埋まり始めますから、 はやいうちに探しておきなさい」
……え
「それから、この街を離れることになるんですから 今のうちにお友達と思い出を作っておきなさい。 今はあの人の家にいませんから、 呼んだってなにも言われないでしょ」
…………なんで。
[辰美は動揺してその言葉を聞いている。 父に嫁ぎ、古き良き妻として仕えてきた母は、 規則で辰美を縛るばかりでこんなことを許してこなかったからだ。]
(347) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[胡乱気な顔をする息子を、母は無表情で見つめ返している。 深い皺の刻まれた頬がかすかに震えて、 けれど母はそれ以上言葉を発さず、台所へと歩いていった。]
(348) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[たった一人の食卓で、辰美は茫然と食事を見下ろしている。 薄く湯気の立つ味噌汁を一口すする。 ぽたぽたと、その液面が波打った。]
………………おせぇよ。
[かろうじて吐き出せた恨み言はそれしかなかった。
今それを言えるなら、どうして。 ……………できなかったんだろうな。 様々な諦念と怒りと悲しみと、安堵が渦を巻いて ようやく辰美は、声を押し殺して泣いた。 白く冷たく朝陽がさしこむ居間の中。 棚に置かれた七五三の写真が―― 家族で笑っている写真が、朝日に白く滲んでいた。]
(349) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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[……それが、少しだけ前に進み始めた辰美幸俊の話]*
(350) さねきち 2020/06/26(Fri) 19時半頃
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――お見舞い――
[さて。葉野紫織が回復したのは いつ頃のことになっただろうか。
若林先生から面会しても問題ないと聞けたなら、 きっと辰美は、その病室を訪れて 和菓子のお土産を渡したあとこういうだろう。]
わがままなお嬢さんが帰ってきててよかった。 安心したわ。
まあ、聞きたいことはありはするけど………まず。
[辰美はおもむろに口を開く。]
(351) さねきち 2020/06/26(Fri) 20時頃
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――――つきあえ、はの。
(352) さねきち 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[直後、辰美が出してきたのは 黄冬高校から少し外れた場所にある 女子向けのカフェ…………の割引券であった!
クレープ・パフェ・パンケーキ・その他スイーツ完備! 店の目玉は動物の形に切り抜かれたケーキやグミ、アイス! かわいい!が形になった 女子のための女子による女子の店である。]
偶然手に入れたけど俺1人で行くの辛い。 なんでもするって言ったよな? ……退院したら。 てか、試験終わったらとかでもいいから。
[言ってはいなけれど、書いていたので、 辰美は受験も迫るだろう葉野に そんな無茶ぶりをしたことだろう*]
(353) さねきち 2020/06/26(Fri) 20時頃
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さて、何から書こうか。 君に直接おかえりなさいを言う前に、 ひとつ謝るべきことがある。
(354) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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単刀直入に言うね。 ごめん、訂正します。>>5:*0 いずれバレるから嘘なんだよ。 最後までつきとおせる嘘なんてきっとない。
(355) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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少なくとも、礼一郎にとっては。 今、この瞬間からそういうことになる。
(356) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ 電車に揺られている。]
(357) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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── / ──
[ 扉を挟んで距離を取るように、 妹とふたり電車に立っている。
礼一郎は単語帳をめくっていて、 妹は、ただじっとしている。
面接だか面談だかに呼ばれていた。 礼一郎がその団体に連絡を取った。
今、入れますか。 妹が虐待を受けています。と言ったら、 会ってくれると言われたので、
遠く、かはわからないけれど、 別の町を目指して電車に揺られている。]
(358) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ 学校の帰りに約束をして、 ふたりで駅に向かって歩いた。
妹の歩みがあんまりとろくて、 礼一郎は苛立ってその手首を掴んだ。
簡単に握れてしまう細い手首を、 歩幅を合わせるということもせず、 引っ張るみたいにして歩いていく。
妹はお金を持っていないから、 ふたりぶんの切符を礼一郎が買った。
たぶん、はじめて並んで歩いて、 はじめてふたり並んで電車に乗った。]
(359) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ 15歳以上という線引きに、 妹はかろうじてぶら下がってて、 手順とかをよく知らない礼一郎は、 正直ちょっとだけ安心した。
逃がしてやると言ったんだから、 礼一郎はそれをまっとうすべきで、 でも、未成年と保護者の繋がりは深い。
辛うじて見つけてきた答えが、 正しいのかも、正しくないのかも、 それを妹が望むのかどうかさえ、 礼一郎にはわからないけど、
少なくとも、 自分の吐いた言葉の回収はした。 ──と、礼一郎は信じるしかない。]
(360) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ 15歳以上だから、 妹は自分でそこに入ることを選べる。]
(361) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ 礼一郎も、家に帰ることを選べる。]
(362) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ 一人ひとりに弁護士が付くとか、 そこにずっと住むことにはならないとか、
HPにも書かれていたようなことを、 今度は他人の肉声で聞いていた。
ふたりで並んでいたとき、 別室に移っていく前、 妹が様子を探るように見上げてくるのが、 礼一郎には非常に気分が悪かった。
舌打ちをしそうになるのを、 家の外だからとかろうじて堪えた。]
(363) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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[ なのに、礼一郎の視界から消えるすんでのところで、 妹が立ち止まって、あんまりじっと礼一郎を見るから。]
(364) nabe 2020/06/26(Fri) 20時頃
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思ってもいない「 ごめん 」なら、 言わない方がマシなんだっけ。 形だけでも言うべきだったかな。 でも、礼一郎は言いたくなかった。
(365) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
|
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…………早く行けよ。
(366) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 数秒、見つめあって。 妹の背中が扉の奥に消える。]
(367) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ そこから先は、礼一郎の知らない話。]
(368) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ ……知らなくていい話、だそうで。]
(369) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ それは妹と第三者が取り交わす契約だから。
今日こうやって訪れた場所と、 住むことになる場所はまた違うんだそうで、 妹がどこに行くのか知る権利は礼一郎にない。
待ち伏せ。尾行。 そういうことができないように、 礼一郎はそこでしばらく待つ必要があって、 指示されたからには従順に、 ぼんやりとそこに座っていた。]
(370) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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|
[ 残されたスタッフが気を遣うように、 礼一郎を責めるんでもなく、 あるいは刺激しないように?
礼一郎も大変だっただろうとか、 その決断は間違いではないとか、 知ったような口をきくから、]
……いえ、別に。
[ ──と、礼一郎は静かに答える。]
(371) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 礼一郎は別に、心を痛めたことなんてないし、 妹のために何かをしようってわけじゃない。]
(372) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 単に、諦めがついただけだよ。]
(373) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 礼一郎が礼一郎として生きてくには、 正しいこと以外も背負っていくしかないんだよね。]
(374) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ それだけのこと。それだけのことだけど、 友だちが死にかけて、あの場所に行って、 礼一郎はようやく諦めがついた。決心がついた。]
(375) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ だから、礼一郎はあの場所と、 あの時を共した友人たちに心から感謝している。]
(376) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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…………嘘じゃないよ。
(377) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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それに、もう疲れちゃったんだよね。 間違いなく正しかったはずのものを、 自分の中で否定し続けるのは案外疲れる。 少なくとも、礼一郎はもうとっくに疲れてた。
(378) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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だから、きっかけをくれてありがとう。
(379) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ ………… ]
(380) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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── / ──
[ 行きはふたりで歩いた道を、 ひとりでまっすぐに家まで帰った。
ただいまと言って扉を開く。
いつも帰りを待っている母が、 おかえりって顔をのぞかせて、 夕飯の支度をするねって言うから、]
(381) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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あー、父さん待とっかな。 ……いーじゃん別に。たまには。 母さんもそうすれば。
(382) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 結構帰りが遅いんだよね。 よく働く会社員だから、阿東父。
それに礼一郎も塾に行ったり、 遅くまで自習室に残っていたり、 帰りの時間がまちまちになってて、
だからいつも礼一郎は、 ひとりか、母とふたり夕飯を取る。
若干いつもどおりじゃない発言に、 母はすこぅし、「 ええっ 」って驚いて、 「 お味噌汁温めかけたのに 」って言う。
礼一郎は素直にごめんと言うんだけど、 あまり気にも留めていない様子で、母は、]
(383) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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「 じゃあ、ママもそうしよっかな 」 [ ……って、あのさあ。 礼一郎はもうとっくの昔から、 そんな呼び方していないんだし、 一人称いい加減変えてほしいんだけど。 ほんと、礼一郎が恥ずかしいんだって(笑)]
(384) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ ………… ]
(385) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 帰宅した父は少し驚いてから、 まんざらでもなさそうな顔して、 手を洗ってすぐ食卓についた。
遠慮がちに「 あの病院の子は 」とか言うから、 礼一郎が大丈夫って言ったらやさしい顔をするし、
打って変わって「 勉強のほうはどうなんだ 」って。 礼一郎がわりと厳しいって言うと、渋い顔をする。
母は結構おしゃべりで、父は割と無口。 礼一郎はその間くらいだから、バランスがいい。 たぶんね。礼一郎はそう思っている。 他愛もない会話だけれど、途切れることもない。]
(386) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ まだ礼一郎以外誰も気づいていない食卓で、 3人はちゃんとごちそうさまを言った。
2人はきっと、それと同時に、 どうせまた近所の公園にいるだとか、 帰ってきたら与える罰のこと、 ここにいない何かのことを頭の片隅で考えてる。]
(387) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ いつぶりだろう。礼一郎は穏やかに、 食欲をそがれる何かも目に入れずに、 家族で食卓を囲めたことが、少しうれしい。]
(388) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 深夜、家の中が少しざわめきだす。 …………阿東敏美は帰ってこない。]
(389) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 妹は案外簡単にいなくなった。]
(390) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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簡単じゃないのはそれよりあとの話。
できるだけ息をひそめるように、 他人の目から逃れるように、 両親が物事を進めようとするのを、 礼一郎はきっと、黙って見届けるだろう。
人間がひとり消えた家のことを、 完璧に隠し通せるとも思えないが、 新聞の一面を飾ったわけでもないしね。
(391) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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|
[ ベッドの中で寝がえりを打つ。 ざわめきが耳を満たしていく。 なんだか礼一郎は寝付けない。]
(392) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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|
[ こんな日が来るのが怖くて、 あの日までの礼一郎は死にたかった。]
(393) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ でも、礼一郎は明日も学校に行く。 やっと会えるようになった友だちにも会いに行く。*]
(394) nabe 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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-- 現在/病院 --
[ 夏美を椅子に座らせて、 さてどこから声をかけるべきかと考えていた時だった。 郁斗が片っ端から声を掛けるだろうことは想像に易い。
紫織の無事を知ってた後に長居をする人がいれば、 声を掛けようと千夏は結論付けた。 結論と共に、声がかかる。>>304 振り向いた先にある、赤眼鏡にすこし目を細めた。 ]
……連城くん!おかえり。
[ こんばんは、でもよかったけど、 一番には千夏はお帰りと言いたかった。
紫織が帰ってきた知らせというからには、 颯真はきっと最後まで精神世界にいたのだろう。 一緒に帰ってきたんだね、と千夏は思う。 ]
(395) aki_nano 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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若林先生から、聞いたよ。 紫織ちゃん落ち着いた、って。
[ 何度だっていうけど、本当によかった。 クラスメートを喪うことがなくて。 しんじゃえの望みが叶うことなくて。 ]
(396) aki_nano 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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[ 目の前の颯真は首許が寒そうだ。>>30 と千夏は感想を零す。 ]
すこし、寒そう。
……あ、そうだ。 寒いかもしれないけど、 雪が降って雪合戦するときは混ぜてね。
[ 寒い、で思い出したこと。 精神世界では、審判をするといった。>>0:1238 あちらの世界での話だけど、 雪にダイブインするのも悪くはなかった。 千夏は小さく微笑んで伝える。* ]
(397) aki_nano 2020/06/26(Fri) 20時半頃
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|
── /病院──
[ 手土産のリクエストは聞けたんだっけ。
特にご要望がなければ、 花と日持ちのしそうな焼き菓子でも持って、 学校帰りの礼一郎がひとりでやってくる。]
……やっと会えた。 おかえり、葉野。待ってた。
[ これ、どこに置けばいいかなって、 持ってきたものを掲げて礼一郎は笑っている。]
(398) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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|
ほら、メールでも言ったけどさ、 約束したろ。帰ったら教え合おうかって。
……とりあえず、 先に帰っちゃった俺の話、聞いてくれる?
(399) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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|
[ ……ま、そんなに面白くはない話だけどさ。]
(400) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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|
[ ……あ。言っちゃった。]
(401) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ まあ実際、礼一郎の帰還について言えば、 痛みや怖さに紐づけるとつまらない話だ。>>4:174
礼一郎はいつもよりちょっと好き勝手に、 勝手に椅子を借りて、勝手に話し出す。]
最初は怖かったんだけどさ。 ……ああ、俺の番なんだなって。 わかったら別に怖くなかったわ。
痛いのは──、 俺、ほかのやつらみたいに、 怪我したってわけでもないしなあ。 人形だって傷とかなかっただろ。
[ 見た? って礼一郎は言う。 なんで礼一郎が知ってるかって、 そりゃあ見たから。が答えなもんで。]
(402) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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|
[ ええとつまり。と礼一郎は言う。 一定の調子で話を続ける。]
……痛くも怖くもなかった。
ああ、こうなるんだなあ。 ま、そうだよなあ。みたいな。 納得? 腑に落ちた、っていうかさ。
[ そこでようやく、言葉に詰まる。 適切な言葉を探すようにゆっくり、 礼一郎の視線がゆらゆらと揺れて、それで。]
(403) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
|
|
……諦めがついた、っつーか。
[ ぽつんとつぶやくように言って、 思い出したように礼一郎はあの日の会話をなぞる。]
(404) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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……覚えてる? みんな、ほんとは死にたくて、 だから、あんなふうになって消えていく。
嘘かほんとか、どうしてなのか、 葉野の意思が関係してるのか、ないのか、 俺にはいっこもわかんないんだけどさ。
……少なくとも、俺は、 あの校舎で、いろいろあって、 普段しないような話、友だちとして、 友だちが死ぬのはやだなって思って、 あの校舎で死んで。おまえのこと待って。
……やっと、ちゃんと認めて、 ちょっとだけ、前に進めた気がする。
(405) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[ 言ってる意味がわかんないって? わかんなくたっていいんだよ。 全然ちゃんとしてない話なんだし。
少しためらうように、 さまよわせていた視線を葉野に向けて、 もう少しだけ、礼一郎の気持ちの話を続けよう。]
……だからさ、 その──こういう状況の友だちに、 言うべきことじゃないかもしんねえけど。
俺さ、あの校舎に行けてよかったと思ってる。 ありがとうな。……帰ってきてくれたことも。
[ 以上、委員長からのお気持ち表明でした。 とても照れくさく、礼一郎は頬を掻くけど、 言わなきゃ伝わんないんだから言わせてね。]
(406) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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……あと、バカとか言ってごめん。 手土産、ちょっと奮発したから、許して。
それか──、 「 なんでもするから 」と相殺してくれない? *
(407) nabe 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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――ゲームの話――
[……いきなり友達と思い出を作れ、と そう言われたところで、 家の中ではそこそこ真面目な辰美幸俊は困るわけで。
家にあるのはそこそこ広い居間、 大人数で遊べそうなテレビがいくつか。 ――――……それから、兄が買っていったPSFや 元々家にあったBentendoSwitch。]
兄貴、その……ゲーム借りていい? 一日……
[入院した兄に着替えを届けがてら、そう尋ねると 兄は家にいる時よりも穏やかに笑って 「仕方ねえな」という]
(408) さねきち 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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「いいけどセーブデータ上書きしたらブッ殺す」
……あ、はい。 さわやかに舌打ちしながらサムズダウンすんな脳がバグる
[絶対RPG系のゲームは触らねえようにしよう。 そう心に決めた辰美だった。]
(409) さねきち 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[その後、きっと、 こんなメールが君たちに飛ぶだろう。]
From:辰美
〇月×日。 暇な男子俺んち集合。 ゲームでもしよ。 女子も来たそうならきていーよ。
(410) さねきち 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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[それからもう一通、これは連城颯真宛に。]
From:辰美
俺からのメール見た? 「僕」が来るかはわかんねえけど、 卒業までに遊びたいって思ってるし よければ来て。
[――と。*]
(411) さねきち 2020/06/26(Fri) 21時半頃
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-- 未来/呼び出し --
[ 新生活が始まって、一通り慣れてきたころ。 受信した誠香からのメールをみて、千夏は首を傾ぐ。 曰く、会って話がしたい、と。 なんの話だろうかと千夏はどきどきしながら、 夏休みには帰るから、いつが都合いい?と返信する。 学費の面から、国立のみに絞って受験をした。 入学が叶った大学は、自宅から通うのは難しい。 一人暮らし、というものは、結構気ままなものだ。 ベッドに腰かけながら、 千夏は設置してある本棚に視線を移す。 ]
んーん。違う、……よね。 あ。もしかして?
[ 誠香ともう一人。クラスメートの顔を思い浮かべる。 もしかして、なにかいい報告でも? ]
(412) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 夏、真っ盛り。 4か月ぶりに実家に帰った。
久しく見ていない四角い白い箱>>0:997を抱えて、 帰宅すれば弟は好物に非常に喜んでいたし、 両親もそれはそれはびっくりしていた。 愛猫にもお土産を買って帰っていてよかった。 数か月は彼女にとって、数年と等しいようで、 威嚇されたが、土産でどうにか機嫌を直してくれた。 ]
(413) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 暑い日だった。 指まで覆い隠していたら、溶けてしまいそうだった。
五分袖のロングワンピースだけを着て、>>319 千夏は約束の場所であるカフェへと出かける。 ]
ううん、大丈夫。 誠香ちゃんにも会いたかったし。
[ 手渡されたメニューをみて、 ほんとに多いと千夏は言葉を零して笑う。 結局店の一押しと書いてあるものを注文する。
一人称の変化には、触れずに。 高校から大学へ。 皆互いに知らぬ世界で生きている。 それを寂しく思うけれど、仕方のないことだ。 ずっと同じ、を続けるのも難しい。 ]
(414) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 机越しの誠香は、メイクレッスンの成果あってか、 数か月前と違って見えるし、 髪だって伸びたように千夏は思う。
注文した紅茶が運ばれてくる。 本題はなんだろうかと思いながら雑談を続けて、 会話が途切れたところ。本題に入ったようだ。 ]
……ん?
[ 誠香に謝られるようなことをされた覚えはない。 なんのことだろうと眉を寄せて、 目の前にいる友達をじと見つめた。 ]
(415) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 鞄から取り出された写真を覗き込んでも、 千夏にはなんのことだがさっぱりで、 テレパシーが使えたなら、>>320 たくさんの?をお届けしたことだろう。 ]
おにいちゃん、いたんだ。
[ 兄のことは誠香と話したことはなかったはずだ。 兄の存在も今知ったくらいで、 それがどうして謝罪につながるのか、 千夏にはさっぱりと理解できない。 ]
(416) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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……ぇ?
[ 続いた言葉には、小さな疑問符だけ。>>321 ぽつりぽつりと語られる言葉には、 千夏は何も言えずにただただ前を見る。 著書の話は言っては駄目なことなはずで。 喉が、乾いたような、気がする。
誠香が紅茶を口に運ぶ段階で、 千夏も紅茶の存在を思い出して口を潤す。 ]
(417) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 1年前を思い出す。 サインに価値がないと言われた衝撃は、 簡単に忘れられるようなものではない。 ]
……そうだった、んだね。
[ どうして、と千夏は心の中で言う。 どうして、勝手に応募したの。 どうして、誠香の名前で応募したの。
どうしてなんだろう、と千夏は思う。 誠香の真意は千夏にはわからない。 しばらく無言を貫いていた。 ]
(418) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 差し出された本に手を伸ばすか少し迷ったものの、 千夏は受けとった。 表題は、“ゴーストライター”。 ]
……ありがとう。 帰ったら、読むね。
今は、なんて言っていいか、 うまく整理できてないんだけど。 これだけは言える。 お兄さんの小説を世に送り出してくれてありがとう。
[ 机に置いた本の作者名を指でなぞる。 取り繕うように、すこし笑って見せて。 ]
(419) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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サイン本なら、受け取ります!
[ これはそうじゃないな?とちらと表紙を捲って、 誠香のほうにまた戻すこととなっただろう。 きっとサインは為されたはずだ。* ]
(420) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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[ 自宅に帰って、ソファで誠香の著書を読む。 読みすすめていけば、>>418 千夏の昼間の疑問は解消されるだろう。>>250
最後まで頁を捲って、息を吐く。 ]
映画化、するのかな。
[ 独り言は、夏に消えていく。* ]
(421) aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
aki_nano 2020/06/26(Fri) 22時半頃
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── 現在:病院内 ──
ハア!?チョーやべー!! たつみんが笑ってんだけど! ヤベェ〜っ!家宝にしなきゃじゃん!
ええぇ、どーしよっ! クラスに見せてえけど勿体なくね!? やばあー…!
[ 小さな画面に写ったクラスメイトの笑顔を まるで信じられないものみたいに掲げる。 ]
(422) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ 喜多仲郁斗っていうクラスメイトは 幸俊の悩みや苦しみを知らない。
けれど郁斗が思っているのと同じように 大事な友人と思ってくれるのなら、 君が笑える理由の一つになるなら十分だ。 ]
(423) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ ……夢では何度も殺してごめんね(笑) ]
(424) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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ウワ!超なめられてんですけどぉ! ぜってー片手でやれよ!マジボコす!!
[ ゲームなんか得意じゃないのだから 途中で飽きて、邪魔することに専念するのが 実のところ目に見えている。
でも、形だけでも参加しようとするのは こんなことがあっても 彼らと居るのが好きだからに過ぎない。
……こんなことがあったからこそ。 かもしれなかった。 ]
(425) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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紫織さんが退院したらさア、 若ちゃんにお願いして 貸し切りにできね〜かなあ…? つーか、してもらうしかなくね!?
[ 多少無理言っても大丈夫。だと思ってる。
いち生徒が起こした事件に病院まで行って おれたちが起きる前から待ってた先生なら 頼み込めば行けるでしょ。って。 ]
(426) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ 夜はもうだいぶ更けていて、 幸俊は病院を後にするって言った。
確かにな〜安心したら割とねみぃ。って、 彼が先生を見に行っているときに、 郁斗も電話を掛けた。
勿論兄は起きてた。超ウケる。
たぶん、弟とそのクラスメイトが心配で イライラしながらソワソワしてたんだろう。 安易に想像でき過ぎて、笑った。 ]
(427) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ ぼんやりと透明なガラスの先、 見知った車が到着しないか眺めていれば 幸俊が来たので手を振る。>>301 おつー。って声を掛ける前に、 分かった。って正解を見つけた役者が 正解の作成を放棄した脚本家に声を掛けた。
すっかりと忘れてしまっていたけど 言われれば思い出す程度には 思い出としてしまわれていた話。 ]
(428) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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……あははっ、おれも。 おれもそー思うよ!
[ 笑って、笑ってもらえると幸せ。>>302
きっとそれが正解なんだろうな。 テストには出ないけれど、 おれが丸をつけておくよ。 ]*
(429) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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―― 現在 / 病院 ――
……何で笑ってるんだろうな。ほんと。
[ひょい、と肩をすくめてみせた。 俺は誠香の譲れない主張>>305に]
肝に銘じておきます。
[参りましたと言わんばかりの声音で そう返しただろう]
(430) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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いいやつ、なのかな。俺は。
自分のことは客観視できない。 そう言ってくれるの、誠香くらいだし。
傲慢、とか ナルシスト、とかは 昔よく言われた。
[>>308元カノとの別れ際に吐かれた 言葉の数々が、リフレインする]
(431) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[そうして。 いやいやいや>>309と 否定の言葉を並べる誠香の様子を、 俺は苦笑を浮かべて見つめていた]
……ホントに、察しが悪いな。
[頭を掻いて、コートのポケットに入った 写真の束から1枚を抜き出す。
誠香に、その写真をまっすぐに差し出した]
(432) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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俺がいちばん、 自然な俺でいられるのは 誠香の隣だって気付いたんだ。
[本来存在するはずのない、その写真は あの虚構の校舎で俺がシャッターを切った 教室での誠香を写した1枚だ>>0:1384]
(433) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[俺の目から見た誠香って、 こんな感じなんだ。――伝わる?]
(434) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[とびきりキュートで、 世界一可愛い女の子だろ]
(435) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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――俺、誠香のことが好きだ。 もちろん、トモダチって意味ではなく。
あの校舎で、やっと気づいた。
[ずっと受け身で 誰かの好意に応えるだけだった俺が、 初めて、恋した相手に想いを伝えた。
微かに語尾が震えたことに、 誠香が気付かなければいい]*
(436) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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―― 数日後 / 早未と ――
[放課後。 女装をやめて男子の制服に袖を通した俺は、 早未の席の前に立っている]
早未。これ、お裾分け。 きっともう使わないから。
[ポーチの中から、未使用の化粧品を いくつか取り出して机の上に広げる。 それは日の光を浴びて、宝物のように煌めいた]
(437) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[現実世界に戻った日から、気付いていた。 ポーチの中から、1本のルージュ>>4:77が 姿を消していることに]
(438) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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このチークの色味、 早未にすごく似合うと思う。
[歯を見せて、男らしく笑う。
この化粧品たちだって、 俺のポーチの中で腐っていくよりは 早未に使ってほしいと思っているはずだ。
……きっと]*
(439) gurik0 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[夢だから許した(笑)]
(440) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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――病院――
やめろやめろ。 見せびらかすのもやめろ。 見せびらかしたらお前の笑い顔も拡散すっからな
[家宝にされるほど晴れやかな笑顔でも無し クラスに拡散されたら珍獣扱いされるに決まっている、 断固拒否する。>>422
ゲームが得意でない喜多仲に対応して 片手でやるよ、とこたえれば マジボコす!と言われてしまったのでやはり辰美は笑った。 さて、飽きてお菓子を食べに走るのに どれくらいかかるだろうな、と想像する。>>425]
(441) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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[残された時間はそう多くなくて、 けれどもほんの少し、もうちょっと長く、 この友人たちと居たい…… ……なんて感傷的思考はよそに]
ワカバヤシにそんな権力あんの…?
あいつ理科室の妖精じゃん。 できんならしてもらいてーけど
[きたなか、かけあってみてよ、と>>426 辰美は半信半疑でそれを聞いている。 生徒思いの先生だから、 頼めば悪態と共にかなえてくれるかもしれないけど。]
(442) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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[そんな若林に声をかけて戻ってくると、 喜多仲は誰かに電話をかけていたようだった。>>427
家族かな、この時間だと、と、 辰美はその光景を純粋に微笑ましく思う。
そうしてすれ違い際、 正解のない答案を脚本家に提出して
返ってきた笑い声とこたえ>>429に 辰美はやっぱり、嬉しそうに微笑んだ。]
(443) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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いー問題をありがとよ。 じゃ、またな。
[だってきっと、彼の脚本がなければ、 辰美はこんなことを考えもしなかっただろうから。
丸をもらって誇らしく、辰美はそこをあとにする。 病院の外からゆっくりと車がやってきている。 お、迎えかな、と思いながら、辰美はそこを通り過ぎた*]
(444) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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――ある日の放課後――
[たまに足を運ぶ公園から、人ひとりの気配が消えた。 消えた、というのも正しくない。 「消えたらしい」。が一番認識として正しい。
たまに漏れ聞く近所の噂を総合すると 阿東家からひとり、子供がいなくなった。 父母兄妹のうちの妹が。
どうしていなくなったのかも、何があったのかも、 新聞紙の三面以内に記載されない以上 辰美には知り得ないことだ。
知り得ないことだけれども]
(445) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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なあ。ちょっとデートに付き合えよ。
[冗談を吐きながら、帰り際、 辰美は阿東礼一郎の机の上に 差し入れのペットボトルと睡眠防止のガムを置いている。
……好きなものは何だったっけ?
放っておいてほしそう、ならば辰美はそう深くは問うまい。 けれどもきっと辰美の事だから、 不安の種が見えれば首を突っ込まずにはいられなくて
公園でも、屋上でも、どこでもいいけど ひとけのない場所に移動しながら]
(446) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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いもーと。どっか行ったって聞いたけど。 だいじょーぶか?
[今のお前って大丈夫ですか。 ちゃんと地に足ついているかな。
…………それくらいは聞いてもいいか、 って、勝手に思っている。**]
(447) さねきち 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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――現在:病院――
[ ただいま、に、おかえり、って返されると>>395 ああ、現実に戻ってきたんだなあ、 って実感してなんだか嬉しくなった。]
そっか、良かった。 一緒にあの校舎出たから、 きっと大丈夫だろうとは思ってたけどさ。
[ 紫織の容体が落ち着いたと改めて聞かされて、 ほっと一安心する。
あと、若林せんせいも来てたんだな。 こんな時間なのに。 我が担任、なかなかいい先生である。]
(448) はねねこ 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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もちろん! 紫織ちゃんとも雪合戦したいって話したしさ。 紫織ちゃんが退院して少し経った時にでも 雪降ってくれりゃいいんだけどなー。
[ 千夏が審判ではなく参加するなら、 同じチームになれればなあ、なんて思う。 なんか、思いっきり雪玉ぶつけたりするの、 ちょっと躊躇いそうだし。 それよりは同じチームで サポートしてあげたいなあ、なんて。]
(449) はねねこ 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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[ そして、こちらも、 寒い、で思い出したことがあった。 あの校舎での初めての夜、千夏に、 「寝るときはちゃんとあったかくして」 なんて言われたこと。>>2:748]
あー、そういえばさ、あっちで、 寝る時にはあったかくして、って言ってくれただろ。 あれって、俺が前に隈作ったりしてたから 言ってくれたのかな、って。
勘違いだったら恥ずいけど、 その……心配させてごめんね、ありがと。
(450) はねねこ 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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あのな、ぶっちゃけ今も、 そんなに寝れてない感じはあるんだけど。 たぶん、だんだん良くなってくると思う。
その、精神的なあれそれが原因だと思うんだけど…… 幸くんに話聞いてもらったりして、スッキリしたし。 だから、なんか…… ちゃんと寝れるようにも、 なってくるんじゃないかなって。
(451) はねねこ 2020/06/26(Fri) 23時半頃
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[ “僕”が、少しずつでも 深夜以外に出てくるようになれば。 きっと、深夜に出てきてしまうことも なくなるんじゃないだろうか。 と、いうのはまあ、根拠のない勘ではあるのだけど。 ずっと心配させるのもなんだから、 一応、伝えておきたかった。
“僕”のこと自体は……長い話になるかもだし、 今伝えるのはちょっと、と思ってしまうけど。 いずれ、話せるといいな、と思う。 連城颯真に黒が似合うんじゃないか、 って言ってくれた彼女なら。 もしかしたら、意外と納得してもらえるかもしれないし*]
(452) はねねこ 2020/06/27(Sat) 00時頃
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―― 現在:病院前 ――
なら良し。
[ 誠香のどうしても譲れない部分は、 どうやら肝に銘じていただけたらしい。>>430 参りましたという声音に、偉そうに頷いた。
自分のことを客観視できないという発言に、>>431 仕方ないやつだなあ、と眉を下げて、 1から10まで教えてやろう ]
(453) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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あっは。何それ。 自分の見た目が好きじゃないのにナルシスト? 傲慢は……んー、どうかなあ。 僕の方がよっぽど偉そうにしてる気がするけど。 あー、でも氷室、自分の見た目のこと謙遜しないからな。 僕はそれ、自虐が入ってる気がするけど、 聞く人によっては傲慢ナルシスト発言に 聞こえるのかもなあ。 まあそんなのほっときゃいいじゃん。
(454) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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いいとこ? 暴走しちゃうくらい友達思いなとことか? それくらい怒ってたしおちゃんのことも、 必死になって連れ戻そうとするとことか?
友達同士でいいところ褒めあうなんて、 わざわざしないでしょ。 口には出さなくても、こいつのこと好きだなあって 思うから友達やってんじゃないの?
(455) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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氷室があまりにもわかってないみたいだから、 僕だってわざわざ言ってるんだよ。 僕しか言わないからって、 僕しかそう思ってないわけじゃない。
[ 本当に世話がかかるやつだなあと言わんばかりに、 誠香は丁寧に教えてやった。 だって、辰美や阿東の気持ちが 怜には伝わってないような気がして、 それがとても歯がゆかったのだ ]
(456) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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[ だがしかし、色々ちゃんと伝わってなかったのは、 誠香も同じだったらしい>>432 ]
……え。
[ そんなわけないだろって言葉が返ってきて、 そうだよね! びっくりした! って返す心の準備は できていたのに。 笑い飛ばされるはずが、返ってきたのは苦笑だった。 差し出された写真に、 わけがわからないまま視線を向けて、 誠香はもう一度、え、と声を上げる ]
これって、
[ それは、ここにあるはずのないものだ。 幻と消える、とショックを受けた。>>4:402 芸のないピースで笑っている誠香の写真。>>0:1415 信じられないものを見る顔で、写真と怜の顔を見比べて、 信じられない言葉を聞いた ]
(457) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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[ そして次の瞬間、がっくりと頭が膝のあたりまで落ちた。 頭を抱えて喉の奥で呻く ]
僕の、僕の今までの苦労は、なんだったんだ……。
[ 今度は、がば! とばね仕掛けのように顔を上げて ]
僕はずっと、氷室が僕とは 性別度外視の友達付き合いをしたいんだって思ってた。 でもな……でも、それって結構大変だったんだぞ!? わかってるか!?
(458) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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氷室は完全に僕を女の子扱いしてさ! 車道側歩くし! マフラーしてるのに追いマフラーするし! 頭撫でるし! それなのに、僕が氷室を男扱いして照れたらヘコむんだ。 おかしくないか!? おかしいだろ!? 氷室、辰美と歩く時に意識して車道側歩くか!? 僕が何の躊躇いもなく阿東に撫でられてたら 変じゃないか!? そういう無茶苦茶な関係を、 危ういバランスを崩さないように、 僕がどれだけ……どれだけ……
(459) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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[ うあああああ、とまた呻いた。 ちょっと涙目で、僕はな! と言い放つ ]
言っとくけど僕はな! 氷室に運命なんか感じてないんだからな! びびびっときたことなんてないし!
なんとなく知り合って、 なんとなく仲良くなって、 なんとなく一緒にいるのが当たり前になって、 そういう……そういう、空気みたいなもんなんだからな!
(460) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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……空気だから、いるのが当たり前だし。 空気だから…… いなくなったら、きっと僕は息ができないんだ。 だから……ずっと一緒にいろよ。 前からずっと、言ってただろ。 僕は氷室のこと、男子だとしか思ったこと、なかったよ。
[ 真っ赤な顔をプイっと背けて、言い捨てた ]
……男の格好、 僕より先にしおちゃんに見せてんじゃねえよ、馬鹿。*
(461) takicchi 2020/06/27(Sat) 00時頃
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──ある日の放課後──
[ 人の口に戸は立てられない。 ──というか、仕方がないよね。
家に出入りする人間がひとり減って、 礼一郎は妹が学校に行ってるかも知らない。
通う場合もあるらしいけど、 電車乗り継いで、加害者の目を気にして、 そういう努力を妹が選んだかなんて、 礼一郎には知りようのない話である。
流布する噂が正しかろうがねじ曲がってようが、 礼一郎は最後まで学校に行く気でいたのだし。]
(462) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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──悪い、タイプじゃない。
[ 即答しながら、礼一郎は立ち上がっている。]
……サンキュー、 ありがたくもらっとく。
[ 机に置かれたガムとペットボトルを掴んで。 好きかはさておき、大変助かる。
推薦入試とやらにご縁がなく、 プレッシャーと非常事態に弱い礼一郎は、 それなりにギリギリの受験生をしている。
くあ、とあくびをひとつこぼしながら、 ゆらゆらと屋上に向かう階段を上ってく。]
(463) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
|
|
[ なんだろうな。というよりは、 ふつうにしてると思うんだけどな。と思う。
バカ騒ぎをして回るというんでもないけど、 そもそもクラスにもそんな雰囲気はなく、 礼一郎も、淡々と学校に通ってはいる。ので、
たどり着いた場所で繰り出された言葉に、>>447 何かを聞いたんだろうなあと礼一郎は思う。]
(464) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
|
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……だいじょーぶ、生きてるよ。
どこにいるのかまでは知らないけど、 ちょっとはマシで、大丈夫な場所で。
[ ……たぶんね。 礼一郎はそう信じて連れてったんだけど。
質問の指すところを、 いなくなった妹の行く末と踏んで、 礼一郎はちょっとだけ笑ってみせた。
ご覧の通り、足は生えているし、 もう見えない妹も、それはそのはず。]
(465) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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[ ゆるゆると笑う礼一郎は、 そりゃ、あの日の病院でしたみたいに、 わあっと笑って跳ねたりはしないけど、 それでも、そいつの前に二本の足で立っている。]
……なんの心配してんだよ。
[ って、礼一郎が笑ったのは、 向けられる目がくすぐったかったから。]
(466) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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んなこと言ったらさあ、 おまえん家だって、道場閉めてんじゃん。 ……だいじょーぶかよ。
……大学、ちょっと遠いんだろ。 どーすんだよ。卒業したら。
[ 合格おめでとう、は確か言ったと思うけど、 うらやましいなあこの! と言うつもりで、 よかったなあって礼一郎は言っちゃうんだろうけど、
ほら、気がかりなのはお互い様。 どこかで聞いた話を持ち出して、じっと見上げ、]
(467) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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……言っとくけど、 おまえの、心配してんだからな。
[ おまえん家の、というよりは。 道場の話なんか先にしちゃったからね。 念のため、それだけ念を押しておこう。
もう薄暗い冬の放課後。 翳った場所で、そんな話をしている。*]
(468) nabe 2020/06/27(Sat) 00時頃
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――ある日の放課後――
知ってる知ってる。
[あっけらかんと言い放ち、 そこそこ限界を迎えていそうな受験生が 立ち上がるのを見守った。
空が見える屋上へ、 辰美は呑気にミルクティーのボトルを手に歩いている。 ねむそ。と、後ろから聞こえるあくびの声に思う。>>463]
(469) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[人1人がいなくなっただのどうだの、は 真昼の世界には似合わない。
夕暮れを迎えそうな屋上の中。 軽くこてりと首をかしげて、 彼の妹の安否を聞いている。>>465
見た感じ、痩せすぎていたし、虐待っぽかったし そういう施設にでも入ったのかな、と 礼一郎の話を受けて辰美は勝手に脳内補完する。]
マシな場所で生きてんの。なら、いーけど。
[穏やかに辰美は言いながら夕風に吹かれている。 くすぐったそうに何の心配をしてんだよ、というので ちらりと礼一郎を見た。]
(470) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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あー? うっせー。お前の心配してんですよ。 別にいつもと違うって感じでもねえけど。
さすがに全部平気ですってわけねーだろ。
[つまりこれは人の家事情が聞こえた 辰美のおせっかいであった。 ……いーだろ。それくらい。 って、誰に言い訳するでもなく辰美は思っている。]
(471) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[手すりに肘を置いて、暮れ行く陽を視界の端にいれて 少し、外を見ていたが、
辰美にとっての現実が礼一郎の口から零れるので あー、それか。と辰美は思いだしたように苦い顔をした。
じっと見上げてくる礼一郎を見下ろして、 付け加えられる「お前の心配をしてる」という言葉に 小さく肩を竦めてみせた。>>468
視線をそらして再び夕暮れを見たのは、 まっすぐ目を見て話すようなことではないと思ったから。]
(472) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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俺、兄貴連れて病院いったんだよ。 あいつらがつれていこうとしねえから。 ま、無事頭のビョーキだったけど。
帰った後親父とすげえ喧嘩してさ。 ……主に兄貴が親父をボコボコにしちまって。
今どっちも入院中。 だから道場はお休み。
……大学は、 近いとこ借りて通ったらいいってさ。家。
(473) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[表面的には何の問題もないので、 辰美は穏やかに夕風に吹かれている。
この柵を乗り越えて落ちたら、 それはそれで気持ちいい終わり方かもな。 そんなことを思いだしたのでそっと目を閉じる。
息を吸って、吐いて、礼一郎に向き直り やや明るい声音で言う。]
ってなわけで。 俺は寂しいのでたまに遊びに来てください。 れーサマ。
てか。お前も受かったら出ちまえよ。家。 ……いや?
(474) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[いずれにせよ、 今育った籠の中では辰美は息苦しい。
礼一郎がそうとは限らないけれど、 「俺だから言える」と家を出ることを勧めてきたのだから 多少、何かを感じているとは思っている。
努めて穏やかに、辰美は礼一郎に話をもどした。**]
(475) さねきち 2020/06/27(Sat) 01時頃
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羨ましかった。
(476) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ チョコカステラが溶けている。 ]
(477) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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─── エンドロールの途中 ───
[ しおりちゃんが退院して、の、いつか。 白紙に一文字ずつ書いた、向こう側の話。
こんにちは、だいすきなだれかさん。 踏み出した先にあなたはいますか。 適当な電波はいつだってどこだって飛ばしていて、 あたしの人生、亀の歩み。 今日は暑いですね。 あの冬の日が少しだけ恋しくなります。 冬になればきっと、今日が恋しくなるのでしょう。 ]
(478) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ みらい、の、話をします。
あの夜 しずかに泣いていたあたしは、 その後帰って、家族と大事な話をするでも、 いないきょうだいを夢見て喧嘩することも無く、 おかえり、と、ただいま、を交わして、眠りました。 ]
(479) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ 夢は見てません、残念なことに。 あの夜、綿津見まなが得たものがあるとすれば、 きっと、現実世界の歩き方だ。 ]
(480) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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夢を見る日が減った気がするなあ。
─── HN:うみへび 或るSNSにて
(481) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ 歩いて、歩いて、 行き先も分からないエンドロールの途中で、 大学生、になりました。 フツーに親が好きで、 フツーに引っ越す理由も無いので、 あたしは今でも実家暮らし。
やっぱり家から徒歩圏内、あるカフェで、 あたしは、目の前のしおりちゃんと、 ちょっとした女子会です。 お見舞い、ばたばたしちゃったから、ね。 悲しきかな受験生、現実からは逃げられません。
いつか打ち上げで食べたそれよりは>>1:181、 ちょっぴり豪華なチョコレート、に、 フォークを入れる。 ]
(482) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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CG研の、あの作品が作れる、っていうのも、 そう なんだけど ─── …… なんだろ、なんだろね。うーん。
あの学校ができたこと、 ああいう 出来事、の、おおもとってこと、 最後に、手を引いてくれる誰かがいて、 戻ろうって、思えること?
(483) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ クリームソーダのアイスが溶ける。 ぜんぶ、かき混ぜてしまおう。 ]
(484) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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……あたし、もし、万が一、 勇気かなにかで気が向いて同じようになっても、 戻らなかったと思うんだ。
だから、 そういうところが、すきで、だいすきで、 羨ましくて、すきだなって、……そういうはなし?
(485) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ すき、と、しんどいね、の、入り交じり。
今は、……どうかな、あれから色々あったし、 生きるのがへたくそなにんげんなりに、 前に出した一歩を戻すことは、 たぶん、きっと、減ってきているように思う。 ……そうだといいね。 夢を見るのが減ったなら、それぐらいあるよね。 ]
(486) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ ……だから、か、知らないけれど、 あたしはしおりちゃんを呼んで、 そういう、"つまらない話"を、していた。
今はもう消えてしまった黒板の、 あの書き置きを思いだして。 ]
(487) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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From:綿津見まな To:しおりちゃん
——————————
苦しい昔話も面白い昔話もできないから、 皆が好きって話をしたいな。
——————————
(488) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[ ……送ったのって、 どういうタイミングだったっけ? 夢の話をたまたました時かもしれない。 もっと脈絡の無いタイミングかもしれない。
おかえり、のかわりの、つまらない話、を。 あたしは季節の変わった今、 結論もなく、ただ、口にしていた。 脳内ばっかりぐるぐるする女なんです。 こればっかりは変わらないね。残念。 ]
(489) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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むらさきの あなた、 戻った現実はいかがでしょうか?**
(490) mayam 2020/06/27(Sat) 01時頃
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―― 現在 / 病院 ――
[放っておけないから、>>454 きっと俺はこんなふうになってしまったのだろう。
けれど、竹を割ったように力強く 誠香に断言されてしまえば、 他人からの、それも過去の俺の評価なんて 気にしなくてもいいんじゃないかな、と 不思議と思えてくる]
(491) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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確かに誠香はいつも偉そうだ。
[うんうん、と ふざけたいつもの調子で頷いて見せた。
それから、マシンガントークで繰り出される 俺の“いいところ”>>455に目を瞬かせて、 やがて頬をふにゃりと緩めたのだった]
(492) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[きっと、誠香のそんなところに 俺は惹かれたんだろうな]
(493) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[写真と俺の顔を交互に見つめる誠香を 黙って見つめていたのだが――……
返ってきた思わぬ反応に、>>458 今度こそ俺は驚きに息を飲んで]
……く、苦労ってなんだよ!
[思わず食って掛かってしまった]
(494) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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誠香と歩いてて 俺が車道側歩くのなんて当然だろ!!!! 辰美は俺よりデケーからむしろ 車道側を歩いてくれ!!俺の盾になれ!?
礼一郎が誠香の頭を撫でてたら 天変地異だと思うぞ!? おっま、礼一郎のキャラを考えてみろ!! 槍の雨が降る!!! む、無茶苦茶じゃねえし!!!
(495) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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[とりあえず、誠香に続いてわめいた。 いつものようにワーワーと。
けど最後の方はちょっと自信がなくなって 声が尻すぼみになっていたかもしれない。
涙目で、くわっと言い放つ 誠香の剣幕に気圧されて>>460 ぐぐぐ、と一瞬言い淀んだ]
(496) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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……お、俺だって!!! びびびっと来たわけじゃないし!! 運命かって言われると分かんねえよ!!
けど、誠香が隣にいないと しっくりこないんだ!!だめなんだ!
[それから、続く誠香の言葉>>461に]
(497) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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それって……
[呆けたように、息を飲んで。 それからゆっくりと、唇を緩めた]
(498) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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これから先は いくらでも俺を独り占めできるんだから、 ……許してくれ。
[照れたように、ぼそりと言い放つ。
いつものように、誠香の頭に手を伸ばして わしゃりと頭を撫でた。
――それから。 いつもとは違って、まるで恋人にそうするように 誠香の背に手を回して、強く強く抱きしめる]
(499) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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何度でも言ってやる。 大好きだ、誠香。
[今までの“好き”とは意味合いの違うそれを、 噛み締めるようにして、言った]**
(500) gurik0 2020/06/27(Sat) 01時頃
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―― 現在:病院前 ――
[ 打ち明けるつもりなんかなかった、 涙ぐましい(?)誠香の苦労は、 当然ながら怜の知るはずのないものだ。 食ってかかられて>>494 苦労は苦労だよ! と返す。 およそ告白の現場とは思えない、 甘さのかけらもない空気だった ]
(501) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃
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性別度外視なんだったらそんなこと気を使わないんだよ! 辰美はでかい? それなら阿東なら、 意識して車道側歩くんだな!? 確かに阿東が僕の頭撫でるなんて 全くイメージできないけど! 今言ってるのはそういうことじゃないだろ!? 僕が男子に照れもせず撫でられるのは 変だって話をしてるんだろ!?
無茶苦茶じゃないってんならあれだ、 めっちゃ矛盾してたよ! 僕を女の子扱いしながら、 氷室を男扱いするなって、横暴だ! おーぼー!
[ それでも、その関係は居心地が良くて、 苦労といいつつ、誠香はその関係が大事だったのだ ]
(502) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃
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[ 運命なんか感じてないと言ってやったら、 運命かわからないと返ってきた。>>497 それでもいいや、と誠香は思った。 そんな劇的なの、求めてない ]
……お互い、一緒にいるのが当たり前なら、 一緒にいるしかないじゃん。
[ 電流が走らなくても人は生きていけるけど、 空気がなければ生きてはいけないのだし ]
(503) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃
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[ 零してしまった小さなヤキモチには、 これからいくらでも独り占めできるときた。>>499 それならそうさせてもらおう、と誠香は思う。 なにしろ、怜の彼女は嫉妬されていじめられたり 大変らしいし?>>1:693 割り込む隙なんてありませんよー残念でしたー。 それくらいのアピールという名の先制攻撃は 必要だろうなあ、と思っている。 ……とはいうものの、 ]
照れる! 照れるから!
[ 頭を撫でられるのはやっぱり照れる。 恥ずかしいものは恥ずかしい。ので。 誠香は逃げる……のではなく、距離を詰めた。 ぼふ、と怜の胸に顔を埋める。 抗議するように、ぼそりと言った ]
……だから、顔見んな。
(504) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃
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[ 背中に怜の手が回って、強く強く抱きしめられる。 噛み締めるように告げられた言葉に、>>500 怜が自分のことを大好きなのは知ってたけど、 その大好きは知らなかったな、と思った。 だから、ぐりぐりと怜の胸に頭を押し付けて、 誠香も自分の気持ちを返す ]
僕も好きだよ、怜。 ……ずっと、好きだった。**
(505) takicchi 2020/06/27(Sat) 02時頃
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――後日談――
[ あの校舎から帰ってきてから、数日後。 母の仕事が休みの日に、たくさんの話をした。
解離性同一性障害……二重人格であるということ。 中学の時、嫌がらせを受けていたこと。 片方の人格が一時的に消え……否、眠っていたこと。
お父さんが死んでから、仕事が大変そうで、 頑張っているお母さんに、 心配も、迷惑も、かけたくなくて。 ずっとずっと、言えなかったこと。]
(506) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ 話し終わったら、母は泣いていた。
ごめんね、って。 今まで気づかなくて。 性格が変わっていることに、違和感はあったのに。 前より明るくなったのだから、きっと良い変化だ、 大丈夫だって、言い聞かせてた。 思いこもうとしていた。 母親として、本当は、もっと、 子供のことを見て、 気にしてあげなきゃいけなかったのに。]
(507) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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……違うよ。 僕達が、お母さんに黙ってたのが悪い。 お母さんは、悪くないよ。
[ 見ていられなくて、 泣いている母の手を包み込むように握る。
僕が、久しぶりに、直接見て、話して、触れた母は。 なんだか記憶にあったよりも小さく見えて、 こっちが心配になって。 でもこうして、また話すことができただけで、 懐かしくて、嬉しくて、暖かい気持ちになれた。]
(508) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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それに、きっともう大丈夫。 つい最近まで、僕も、俺も…… 互いに居場所を譲ろうとして、 でも幸せにはなりたい気持ちもあって。 ずっと悩んでたけど。 二人でいっしょに、幸せになろうって決めたから。 お母さんも、応援して、支えてくれたら嬉しいな。
[ 笑ってそう伝えたら、 母はこくこくと何度も頷いてくれた。
今からでも遅くはない。 お互いに支え合って幸せになればいい。 これからは、三人で。]
(509) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ それから、念の為、 母に付き添われて病院に行った。 精神科、に足を踏み入れるのは、 ちょっとだけ勇気が必要だったけど。
やはり、解離性同一性障害だろうと診断されて。 人格が統合できるようにサポートする、と言われたが、 二つの人格で協力して生きていくと決めたから、 大丈夫ですと断った。 一つの人格の方が生きやすいだろうけど、 統合、と言えば聞こえはいいが、片方の人格が消える、 と、考えたら、怖かったから。
結局、これといったことは行わないが、 一応数か月に一度は通院して話をする、 ということで落ち着いた。]
(510) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ それと。 “俺”と“僕”による、話し合いをした。 筆談だったり、母に伝言してもらったりして。
とりあえず、当面……少なくとも卒業までは、 今まで通り、基本的に“俺”が表に出ることになった。 ただ、自宅でとか…… 可能なら、事情の知る友人と遊んだりする時には、 ちょこちょこ“僕”も表に出て、 少しずつ、人格の交代にも、他人と触れ合うのにも 慣れていくことにした。
そして、大学では。 全面的に、というのは難しいかもしれないが、 “僕”も積極的に表に出て、大学生活を楽しむ、 というのを目標にした。]
(511) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ 更に、決めないといけないことが、もう一つ。 それぞれの人格の名前である。 お互いに、そっちが颯真でいいと 押し付け合う形になった。
中学までお前が颯真だったんだから お前が颯真でいいという俺と、 今はほとんど君が颯真として表に出ているんだから 君が颯真でいいという僕。
生まれて初めての兄弟(?)喧嘩といえるかもしれない。]
(512) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ 最終的には、母の、
「もう、全く。二人合わせて颯真でしょう? だから……颯と真で分けて、 颯(はやて)と、真(まこと)でいいんじゃない?」
という言葉で決着が着いた。 基本的にどちらも颯真だが、 あえて片方について話をするなど時は、 颯と真で呼び分ける。
話しかける方も、今どちらの人格か気にせず 颯真と呼べるから、これでいいと双方ともに納得した。 というか、気に入った。
颯真という名前を捨てず、 人格個人の名前を新しく貰えたのが、なんだか嬉しくて*]
(513) はねねこ 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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──ある日の放課後──
[ ……夜の波止場でも、 別によかったんだけどね。 礼一郎は罰を与えられない生き物だから。
けれども忙しなく生きる高校生だから、 近場の屋上でふたり手摺にもたれている。]
(514) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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……そ。 それで合ってたのかは、わかんねえけど、 ケーサツ呼ぶより、逃げるっていうから。
……虐待とか、……あとなんだろ。 家に帰れない子どもが逃げ込むとこ。 そういうのがあんだってさ、実は。
[ 都合よく遠方に気のいい知人でもいれば。 ……それでも誘拐になっちゃうか。とか。 空想と現実的な考えを行き来しながら、
礼一郎は手摺に背中を預けて、 友人とは反対の空を視界に入れた。]
(515) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ 礼一郎の心配をしている。 ……と、隣のそいつは言っていて、
やっぱりそれはなんだか照れ臭く、 へへ、だか、ふふ、だか、 あまりカッコのつかない笑いが漏れるので、 逆を向いていてよかったなって礼一郎は思う。]
ありがとな。 へーきじゃないけど、だいじょーぶ。
[ 震えてもいない声で礼一郎は言う。 何を隠すでもなく、偽るでもなく、そいつには。]
(516) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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……たとえば、 葉野が退院したらさ、 お帰り会みたいなの? したいなって、 病院にいたとき、話してて、
そういうの、投げ出すのも違うし、 ふつうに参加すんのもな。みたいな? ほら、知ってるやついるかもしんないし。
堂々巡りにしかなんないこと、 考えたりはするけど、 [ 慰めや激励がほしいんでもなく、 自虐でもなくそう思うから、淡々と言うんだけど。]
(517) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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最後まで、あれ──妹には、 ごめんとか、思わなかったけど、
俺がふつうに生きてるのが不快。 ……みたいな他人がいるのは、 当然、つか、いるべきだと思うんだよな。
(518) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ へーきじゃない、の内訳は、そんなとこ。]
(519) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ だってそうだろ? 礼一郎がこうして生きてることとか、 楽しそうに笑うこと一つひとつを、 許せないと思う人がいて当然じゃないかな。 不快に思う人がこの世には当然いるべきだ。]
(520) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ これからの人生が、礼一郎は少し怖い。 重ねた罪は消えないので、ずっと礼一郎と共にある。
礼一郎はそれとどう付き合っていくんだろう。 これから出会う人たちと、どう向き合うんだろう。
知り合って早々、 笑えない昔話なんてするもんじゃないし、 かといって親しくなって打ち明けるというのも、 不誠実なふるまいといって差し支えない。 ずっと隠しておくのは論外だし、きっとできない。]
(521) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ そういう、きっとほかにもある、 もうどうしようもない問題を抱えてくのが、 法に裁かれない、決まった償い方も与えられない、 礼一郎がせいぜい背負うべきものなんじゃないかな。]
(522) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ でもね、そう理解した上で、 礼一郎は多少手摺にもたれかかったって、 ちゃんと自分の足で立ってるから、]
(523) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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……ま、だいじょーぶだよ。 なんとかやってくんじゃねえの。
[ そっと向けられた視線を受けて、>>470 礼一郎は、穏やかに笑って辰美を見てる。]
(524) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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[ ……そんなことより、とは言わないけどさ。 君の話ですよ。こっちが気になってんのは。]
(525) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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……さらっと言ってんじゃねえよ、 んなこと。ほんっと、おまえさあ。
[ つらつらと並べ立てられた出来事の羅列は、 到底その口調と均衡がとれていなくて、 礼一郎はなんだか、……なんだろうな。 思わず、というふうに顔を顰めている。
いくら見ているって宣言したって、 友だちがふわりと柵を越えてくとこ、 見たくないんだけど、どうすりゃいいかな。]
(526) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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家、出るのは……よかった。
……でも、俺は、 おまえがそんなふうに自分の話する限り、 ぜんっぜん、安心しねえし、 心配して、ずーっと追っかけるからな。
言われんでも勝手に、 様子見に行くわ、バカ。
[ 明るい声で言われたってさ、>>474 礼一郎はちょっと怒ったように、 ……心配を、不機嫌に隠そうとして、やめた。]
(527) nabe 2020/06/27(Sat) 02時半頃
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……見に行く、けどさ、 それで全部、わかればいいんだけど。
見てるだけじゃきっと、 わかんねえこともあるから。 たまには、おまえからも声に出して教えろよ。 ユキのこと。今、何考えてんのか。
大丈夫じゃなくても、そしたら、 ……そしたら、すぐに迎えに行くから。
[ すぐに話を戻そうとしないでさ。 今だってまっすぐにそいつを見ていた。
いや? なんて言ってくるのを、>>474 礼一郎は小さく笑って、目線を逃がす。]
(528) nabe 2020/06/27(Sat) 03時頃
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……受かったらな。 それに関しては、マジで、 考えては、いるけど──、
[ まずはそこが関門なわけですよ。 なんせ本番に強いほうじゃないもので、 単純に受験への不安、とかなんだけどさ。
逃がした視線を、ゆらりと揺らして。 ふと、そいつの手元のボトルに目を留めた。>>469]
……檸檬。 のほうが、好きなのかと思ってた。 [ お互い、案外知らないことが多いもんだね。 ……話を逸らした、とかではないからさ、本当。]
(529) nabe 2020/06/27(Sat) 03時頃
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[ 相変わらず、逆向きのまんま視線を上げれば、 淡い月が、礼一郎の見る空に見え隠れしている。**]
(530) nabe 2020/06/27(Sat) 03時頃
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──現在・病院内──
[ 心の中では、叫びたいし飛び上がりたいくらい。 だけど、思いのように高ぶる感情を示すことはないし これから先も恐らく変わることはないのだろう。
だから、いつもと同じ。 ゆったりとした微笑みを浮かべていれば、 普段より少しハイテンションに見えていた彼も いつもみたいにちょっと落ち着いたように見えた。 ]
……うん また会えるの、嬉しいね あのままお別れなんて、嫌だったもの
[ 片頬を覆うように掌を添えていた。 ]
(531) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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|
どこまで伝わるかはわからないけれど、 きっと入院していることは おのずと伝わっちゃうんだろうねえ
よろしくね、阿東委員長。
……あの校舎で?
[ 学校を休めば、きっと噂になるだろう。 何せクラスメイトには噂話好きが沢山だ。 瞬く間に広がるだろうから、 ある程度先手を打てるとよいような気がする。 心乃の速度では、追いつけないかもしれないけれど。
それから、あの校舎のことは。>>316 ]
(532) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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[ 頭にはてなマークが浮かんだ。 しかし、続く言葉に合点がいったように>>317 傾きはじめていた頭は、真っすぐと垂直へ戻る。 ]
……お礼、そんなにおかしかったかなあ 私にとっては、心配りしてくれたって事実が 十分助けられたから、お礼いっただけだよ こちらこそ、お礼なんていいのに──
(533) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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掃除、あのあと続けてくれてたの? ありがとね、まさかやってくれるなんて…… ふふっ、私もね終わるとは思ってなかったよ
[ 自分が帰った後の続き、を知らなくて その話を聞いたら、流石にちょっと心乃はびっくり。 校舎丸々一個と、増え続ける教室たち。 たったふたりぼっちの人間が掃除したって、 どうこうなるわけなかったの、知ってるよ。
ちょっと離れて阿東くんが座ったことで>>317 幅を取りすぎていることに心乃はようやく気付いた。 ]
(534) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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わ、場所とりすぎだね…… 隣すわってもいいよ?
[ そそくさと、身を縮めるけれど1.5席分は変わらない。 ───これ、1人分に収まる日くるのかな。 ]
(535) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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あの、校舎の中ね ……しおりちゃんの心の中だったのかなって こっちに帰ってきてから気づいて思ったんだけど
ただ、汚れてたわけじゃなかったのかなあって。
だれかの心の中だったなら、 もしも私自身の心の中だったなら、って つらくて苦しくて、片づけられないのかな、って だったら、私が片づけてあげようって思ったの。
[ もうずいぶん冷えているおしるこの缶を握る。 あたたかいうちに飲めなくてごめんね、 って、心の中で謝っていた。 ]
(536) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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[ 冗長的で、前置きが長い?知ってるよ。 ]
気持ちを格納したり整理したりするところで 他人が勝手に手を加えていい場所じゃあ 決して、なかったのかなって、思ったら。
……やっぱり、あの行為はね 自己満足だったのかなあって、ちょっとね ちょこーっとだけ、思っちゃったな。
[ 私のマネキン、が最終的にどうなっていたのか。 ……っていうのは、あずかり知らぬものなので、 具体的な感想を告げることは難しいけれど。
ただ、ひとつ言えることは。 ]
(537) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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いま、ここに生きてる私の身体は 傷ひとつもなければ痛みも何もないよ
(538) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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それにね、生きててよかったなあ
(539) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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……って、思うんだ。
[ あ、ひとつじゃなかった(笑)
ちゃんとした副委員長としては、 ちょこっとずれてはいるかもしれない。
心が晴れたか晴れてないかといえば、 答えは曖昧なグレー色ではあるんだけれど。 そうだなあ、悪くはない。のかもしれない。 ]
(540) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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……阿東くんは? あのあと、どうだったの?
[ どうだった、というのは 戻るのに同じような体験をしたのだろうと思ったから。
落ちる視線に気づけば、彼の視界に入るよう もみじまんじゅうのような掌を、 阿東くんの前にひらひらと振りながら、問う。
ちゃんとしているままの印象の委員長。 それが崩れることは将来あるのかどうか 不透明ではありますが、いまは。 委員長は、つらくなかったかなあと思うのでした。 愛宮心乃にとっては、ちょこっとだけ重かったな。 あの十字架は。 ]
(541) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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───愛宮心乃は、 幸福 ≠ナした
(542) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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[ 愛宮心乃は悪魔と対峙した。 それなのにまだ、命がある。
いのちがのこされている。
これはきっと、神さまからの試練である。 神さまに愛宮心乃を認めさせるための、 自らの悪意を受け入れるための、 与えられた時間なのだと、悟った。 ]
(543) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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愛宮心乃は、与える側の人間ではない ましてや、与えられる側の人間でもない
(544) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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思考は言葉に、言葉は行動に 行動は習慣に、習慣は性格に 性格はいずれ、運命に変わる
(545) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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[ いまは、幸福だといえなくとも、 これから幸福になるから
だれかと比較してしまっていても、 比較する必要もなくなるから
嘘で塗り固められている人生だとしても、 すべて真実に塗り替えてみせるから
きっといつか、胸を張って これが愛宮心乃ですと言える日が来るだろう。 ……くるといいなって思ってる。 だからいまは、偽善でもいい。 私は私の手の届く範囲内でいいから、 愛宮の 愛 ≠みんなに届けられたらいいなあ。 ]
(546) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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って、思うのでした。ちゃんちゃん!
[ あ。おなかすいた。 ちゃんちゃん焼き食べたいな。** ]
(547) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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――ある日の放課後――
[暮れる陽の反対側で、薄らと月が昇っていた。 辰美はぽつぽつと友人から零される話を聞いている。
ああ、あの後妹にどうしたいか聞いたのか>>515 だとか 平気じゃないけど大丈夫な友人が何を考えているのか >>516>>517>>518……だとか そういったものを聞いては、相槌を淡々と打つ。
……嘘。そこそこ感情は滲んでしまっていた。 本人が慰めや激励を望まないにせよ 思う事はやはりあるので 気に食わねえな、と言いたげに辰美は鼻を鳴らした。]
(548) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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お前の事全部知って、 嫌いになるやつもいるだろーし
れーが、そーいう、何……? 痛み……?に 向き合っていくべきだって思ってんなら それは、そうして折り合いをつけるべきだ。
……わかんだけど。それは。
お前が全部抱えこめって話じゃなくね、とか お前と妹をそんな風にした親には責任とれよとか
(549) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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……俺はだいたい知っててお前の事好きっていえるから やるせねーって思うんだけど。 たぶん、そういうのもお前ン中で消化済みなんだよな。
[淡々と語る友人は、すべてを飲み込んだ上で立っている。 辰美が説教できることなどない、 今話されたのは礼一郎が抱える罪だ。 …………なのだけれども
やるせないな、と思いながらミルクティーを口に含んだ。]
(550) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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なんとかやれよ。 ダメだと思ったら………… そういうお前が好きな俺がいるって事、 ちゃんと思い出せ。
ちゃんと知ってるから。 意外と暴力的なとこも、ちゃんと友達に優しいとこも。 ……忘れんなよ。
[裁かれない罪を分かつことなど出来はしない。 それは礼一郎の生きる痛みだ、と辰美も思う。
だから、せめて視界の端にでもいて たまに「いいよ、そんなもんで」と そう言えるような友人でありたかった。
赦しもなく歩き続けるには、人生は長すぎる。]
(551) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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[月に吠える犬は自分の影に怪しみ恐れて吠える ――いくら吠えても、生きてしまった事実も罪も、 後ろめたく思う影めいたものの何もかもが 月夜の地上に縫い留められはしない。
だからこういう話をするときは夜の波止場でも昼でもなく、 夕暮れくらいが似合いのロケーションだろう。 真昼に明るく笑ってられるのが一番、だけど。
滲む夕日を見つめながら、 辰美は「んなこと」>>526と言われて 多少困ったように肩を竦めた。]
(552) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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んだよ、バカって。
……起こった事隠しても嫌な顔すんだろうけど こう、……受験前にそんな心配かけたくねえなっつう…
[まっすぐ、目と目が合ってしまって、 辰美は少しばつが悪そうな顔をした。>>527
心配されているんだな、と理解してしまって、 話をそらそうにもこの優しい友人は まっすぐ言葉を投げかけてくるものだから 辰美もやっぱり、一瞬目を泳がせた。
視線が合わなくなって、あ、と思い至る。>>528]
(553) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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……受かったらの話は早すぎたな。わりぃ。
檸檬? …………あぁ。
[手元のミルクティーが夕日を反射している。 半分まで飲んだそれをゆらりと揺らして、ぼんやり見る。]
大好き。けどさっぱりしすぎて気分じゃねーな 今日はまろやかにしたい ……なりたい気分?
[現実逃避の供にするには甘すぎるが さりとて正気に戻りたいとも思わない。 甘ったるいだけのミルクティーを口にして やっぱりあんまり合わないな、と思いもした。]
(554) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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[お互い意外と知らないことも多いし 濁った思考では何が正解かもわからない。 さっきから何見てんだろ、とくるり振り向き薄い月を仰ぐ。 ふうん、悪くないんじゃないの。] ………………なんつうかさ。 俺は家族嫌いな方だけど好きなとこもあったから、 どーにもなんなかったのかね。って今の状況思うけど
どーにかなってたらこうなってねえし そろそろちゃんと諦めもつけなきゃなって
……だいじょーぶじゃねえけど、へーきだよ。だから。 少なくとも今すぐどうこうなりゃしねえ
[思う事。辰美としては語らなくても 大丈夫なように生きているつもりだけれども 多分はた目からはそう見えていないのだろう。]
(555) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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つうか…………ついこないだだって お前に生きろって言われたの思い出して、 生きなきゃなって思ったとこだしだいじょーぶだよ。
すぐ迎えにきてくれるとか、普通に心強すぎ。 安心しちゃうだろ。 れーは俺を甘やかしすぎ。 ……ちゃんとその分俺返せてるか? なんか奢る?
[先ほどの話を思い返して、 甘やかしすぎ、と辰美はぽつり愚痴のような感想を零した。
擽ったそうにくすくすと笑いながら、 零れそうな涙だけそっと袖で拭った。
薄い月と夕暮れに照らされて、 形のゆがんだ影が屋上に落ちていた**]
(556) さねきち 2020/06/27(Sat) 10時頃
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―― ゲームの話 ――
[ そのメールを受け取ると、>>410 誠香はすぐに怜と連絡を取った。 女子が来るか来ないかわからないので、 怜も来ないのであれば行くのはよろしくない。
怜の確認が取れてから、 さくっと誠香は返信した ]
(557) takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃
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From:せーか To:みんな
――――――
行くー!
――――――
[ 一斉送信にしたのは、 少なくとも誠香が行くと判明すれば、 他の女の子も来やすくなるんじゃないかな、と 思ったからだ ]
(558) takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃
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[ そして当日、 誠香はエコバッグにお菓子と飲み物をしこたま詰めて、 辰美の家へとやってきた。 袋はそれはそれは重くて、 あの校舎の連城と喜多仲をちょっと思い出した。 でも、誠香はゲームは見る専なので! お菓子と飲み物は必須なので!
あ、罰ゲーム用の激辛お菓子も持ってきました。 誠香はゲームは参加しないので、 高みの見物を決め込むつもりでいる* ]
(559) takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/27(Sat) 11時頃
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『 You Lose! 』
(560) mayam 2020/06/27(Sat) 12時頃
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─── あゆんだはなし ひとつめ ───
[ ……の文字がテレビ画面でばーんと表示されている。 あたしはコントローラーを持って呻きながら、 こんなのうそだあ って気持ちを隠しもしないで、 うなだれていた。
あたしの髪がだらーんってなって、 多分ちょっとしたホラーにできる。つらみ。
おかしい、あたしの未来はいいんちょに勝って、 新発売のアイスを奢ってもらうという、 とってもあまくて 優しい世界だったはずなんだけどな……? ]
(561) mayam 2020/06/27(Sat) 12時頃
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……息抜きって言っておいて、 やりこんでるパターンだよこれ。 勉強してなーい(笑)って言ってるけど、 ほんとはめちゃくちゃ勉強してるパターンだよ!!
[ ※ひとはこれを負け惜しみと言います。 あたしは相手のスキルも知らずにいた結果に、 いいんちょずるいよ!ってまた呻いた後。
次のひとへコントローラーを手渡しつつ、 せいかちゃんの持ってきた、 罰ゲームのお菓子を見ていた。
……まっ赤すぎない?これどこで買ったの? なっちゃんも酸っぱいお菓子とか持ってきてる。 なんでさ。食べさせるぞ。 ]
(562) mayam 2020/06/27(Sat) 12時頃
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ひとは…… 成長して敗北の味を知るんだね……。
[ ※それっぽく言ってるけどゲームの話です。
いつかの夢の校舎より、 とげとげしいようなあかいろを摘まみ上げて、>>559 あたしは祈った。かみさまほとけさま。 だって辛いの嫌いだよフツーに。 飲み物は炭酸じゃなくて水でお願いします。
すべての命に感謝がうんたら。 いただきます。 ]
(563) mayam 2020/06/27(Sat) 12時頃
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[ ──── 暫く伏していた綿津見が見られるのは、 みんなでゲームしたその日だけ!
なんてまたかっこつけて言ってるけど、 あたしは辛さにも完全敗北して、 しばらくせいかちゃんの膝枕に お世話になりました、とさ。 ]*
(564) mayam 2020/06/27(Sat) 12時頃
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──病院内──
まあ、学校来ねえとな、 そりゃわかっちゃうし……、
みんな忙しい時期だろうから、 あんま変に話広がんないといいけど。
[ そもそもいつ会えるようになるんだろう。 学校には来れるようになるんだろうか。 卒業式には一緒に出れますか? ……、
自制もきかずに跳んで走って、 少し落ち着くと疑問がぽこぽこ生えてくる。]
(565) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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……わかんねえことだらけで、 きっと俺、助けてって言うから、 よろしく、愛宮副委員長……、
[ 速度重視で駆け抜けたって、 それだけじゃあ仕方ないですからね。
明快な正解のない問題が相手じゃあ、 右往左往する礼一郎が目に見えるもんだから、 そのときは、今みたいに隣で、 ゆったりと微笑んだり、 一緒に首をかしげていてください。どうか。]
(566) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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……おかしかったか、って言われると、 えー、変とかダメっていうんじゃなく、 それこそ、こっちの気持ちの問題?
なんかさ、愛宮がああやって飯作るって言いだして、 綿津見と実際用意してくれたから、 あんな状況でもみんなちゃんと飯食って、 ちょっと気持ちを保てた? んだし。
お礼はこっちに言わせといてよ、つーか。
[ 言語化があまり上手ではないな。 そんな感じ。アイスにはもう寒いけど。 温かい飲み物も手の中にあるみたいだけど、 少しくらいこちらにも差し出させてよ。
近々甘いものでも買っていきます。 ……例によって一緒に行こうよ、ではなく(笑)]
(567) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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[ 掃除、やらないと思われてたなんて心外だ。]
やるっつったじゃん。 そりゃやるよ……つっても、 1階から離れられずに終わったけど。
[ 偉そうに言ったわりに、 あまり進捗状況はよろしくなかったので。 ちょっと、胸を張れそうにはないな。
少し離れたところで、 愛宮がそさくさとスペースを開けていて、>>535]
……あー、うん。
[ スペースがないから離れたんじゃないよ、断じて! いいよって言われたからには、少し距離を詰めて。]
(568) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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[ まあでも、こんな話をするなら、>>536 距離は近いほうがきっとよかったよね。
近くなった分、あんまりじっと見るのもって、 斜め前くらいを向いて、それを聞いている。]
……うん、そっか。
[ 心の中、って表現に、 あの校舎の様子を思い出していた。
色とりどりに散ったインク。ひずんだ校舎。 片づけたって、探検したって、 際限なく膨らんでいくあの冷たい校舎を。]
(569) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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[ 他人の心になんて、手を加えられるわけがない。 ──と、礼一郎はやっぱり思うわけだけど、]
……葉野のことはさ、 葉野にしか、たぶんわかんないけど、
友だちが、取っ散らかった自分の心の中、 どうにか片づけてやろうって思ってくれたら、 その気持ちがうれしいって思うよ、俺なら。
……葉野も、そうかもよ。
[ 自己満足かもしれない。けど、 違うかもしれないよってだけの話。]
(570) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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[ ひとつ、ふたつと愛宮が言うとき、>>539 斜め前向いてた頭をもうちょっと捻って、 礼一郎はちゃんと目を見て聞こうとして、 ……それで、]
……うん。 愛宮がそう思うんなら、よかった。
[ 愛宮も葉野もほかのみんなも、 みんなが生きてて、帰ってきてよかったなって、 礼一郎もね、そういうこと考えてるよ。
心の中、頭の中までは干渉できなくたって、 あの校舎に行って、帰って、 なにかと向き合う機会をもらえたんなら、 みんながそう思えてるといいなって礼一郎は思う。]
(571) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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[ ゆるりと話題が自分に移ろって、 礼一郎は「 俺? 」って首を傾けた。>>541]
俺は──、 愛宮がいなくなった次の朝? ……に、帰ってきた、はず。
痛いことも怖いこともなく、 ごらんの通り、無傷で。
[ ほら、みたいに、手をぐーぱーしてみるけど、 そんなの、言われなくたってわかるよね。 ま、そうだなあ。ほかにいうとすれば、]
(572) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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……なんかさ、 自分のことは自分で、 背負ってくしかないんだろな、みたいな。 葉野も、俺らも? ま、そんな感じ。
だからせめて、 葉野が何も考えずに笑って、 帰ってこられる場所がさ、 あの校舎にいたみんなのとこにあるといいよな。
[ お帰りの会、の話があるんですけど、 副委員長、音頭取ってもらえませんかね。 ……いや、押し付けるんじゃないけどさ。
迎えがやってくるまでは、 そんな話をのんびりしていようか。*]
(573) nabe 2020/06/27(Sat) 12時頃
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――ゲームの話/ふくずみ――
……すっげぇ荷物。
[当日、そこそこのお菓子と ほどほどの飲み物を用意していた辰美は>>559 やってきた福住のエコバッグを見てそう言った。
少しだけ嬉しそうに目を細めると、]
よく来たな。どーぞ。あがって。
[玄関から和風の居間へ、彼女を案内したことだろう。]
(574) さねきち 2020/06/27(Sat) 13時頃
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──ある日の放課後──
[ ふん、みたいな。 相槌とはちょっと違う音に、>>548 礼一郎はゆっくりと振り返る。 振り向いた先で、暮れなずむ空が見える。
礼一郎よりもよっぽど、 納得のいかない顔の友人がそこにいて、
礼一郎の散々考えたようなことを言い、>>549 お願いというか命令口調の言葉を聞く。>>551]
(575) nabe 2020/06/27(Sat) 13時頃
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……そう言ってくれるやつが、 ひとりでもここにいるんだから、 俺はだいじょーぶなんだよ、ユキ。
[ 穏やかな声でそう言っては、 辛うじて歪に落ちる影を見つめている。]
(576) nabe 2020/06/27(Sat) 13時頃
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ちょうど空いてますよお客さん。
[福住(とおそらく氷室)に差し出すのは もちろんコントローラー。
見る専? なんのことやら。 ここでは一回は楽しんでもらいますよ。 そんなつもりで、辰美はゲームを勧めただろう。**]
(577) さねきち 2020/06/27(Sat) 13時頃
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……バカはバカだろ。 変な気ぃ遣ってんじゃねえわ。 余計に心配すんだろが。
[ 先ほどまでよりも滑らかに、 すらすらとこみ上げる言葉を吐く。>>553]
……や、それはほんと、 こっちの問題なんだけど、 なんとかなってほしいわ、ほんと。
(578) nabe 2020/06/27(Sat) 13時頃
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……まろやかなユキ。 イクトあたり、超喜びそー。
[ スマホ持って突進してくると思う。 ……じゃなくて、まあそんなもんか。 頭ン中のぞき込んだわけでもないし。
礼一郎は、そうだなあ。 ……レモンティーは嫌いじゃなかった。 なんてね。寒い時期は飲むものに困る。]
(579) nabe 2020/06/27(Sat) 13時頃
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……どーにかなればいいんだけどな。 魔法みたいに全部。うまくいかねえな。
[ 仕方ないよね。人間なんてそんなもんだ。 ──って、礼一郎は思ったりもするけど、
礼一郎が隣でこんな顔してんだから、 そっちはゆっくり折り合いつけなよ。
だいじょーぶ、と声が降るのを、>>556 礼一郎は、ならいーけど、って聞いている。]
(580) nabe 2020/06/27(Sat) 13時頃
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過ぎ過ぎうるせえ。 安心しとけ。今くらい。 ……そのためにここにいんだろ。
[ お返しもお駄賃もいらないんだけど、 少なくとも今日の分はもらっちゃったな。
──ってふうに、 礼一郎は手にしてたボトルに口をつける。
くすくすと笑い声が降ってくる。>>556 目元に動いた腕を横目で見なかったフリして、
空いているほうの手、うんと伸ばして、 慣れないなりに不器用に、 撫ぜようとして──、その髪をなぞった。*]
(581) nabe 2020/06/27(Sat) 13時頃
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──ある日・お見舞い──
しおりちゃん、お見舞いにきたよ〜
[ あれから幾日も経ったころ。 面会制限も解除されて、病態も落ち着いている時期。 愛宮心乃は、その扉を開いていた。
両手で篭の取っ手を握っている。 中には零れんばかりのお花が飾られている。 病室へ入り、にこりと笑顔を浮かべれば、 よいしょっと窓際へと籠を置いていた。 ]
(582) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 14時頃
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[ アレンジメントされたお花は、 紫いろのお花を基調として、 橙、黄、白、緑、桃、黒、 そして、トーンの違う青が4種類。
花屋のお兄さんにお見舞いですってお願いしたら、 すっごくカラフルに仕上げてくれたんだ。 綺麗、じゃない?綺麗、だよね。 私も、あの校舎の中のCG作品みたかったなあ と、思いました、まる。
そうだ、この深い青色をしたお花は ネメシアっていう名前のお花なんだって。 ]
(583) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 14時頃
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これ、みんなからだよ。 ……身体の調子はどう?
[ クラスメイト代表として。って顔をする。 大きな私の身体の後ろには他にも何人か隠れていて うちひとり、なっちゃんは顔を覗かせて やっほーとしおりちゃんに手を振っていた。
調子よくても、長居をするつもりはないけれど しおりちゃんの身体をみて問いかける。 ]
(584) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 14時頃
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あのね、私。 しおりちゃんにひとつだけ言いたいことがあって
[ しおりちゃんの悩みを共有するとか、 相談相手になるとか、私では役者が違うと思うので そんなお話じゃないし、無理に聞き出すつもりもない。
お説教でも、お節介でも、 真剣な顔をして懇々と語るでも、 面白いことを言って笑わせるでも、 一緒に舞台を眺めた感想を言うでも、ない。 ほんとうにね、どうでもいいことかもだけど。 ]
(585) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 14時頃
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しおりちゃんの手料理、 食べ損ねっちゃったの悔しいからね 退院したら、一緒にお料理会しない?
[ それこそ、家庭科室でも借りて。 主役のお帰りなさい会かもしれないけれど、 愛宮心乃は、そんな提案をした。
……もちろん、トラウマになってなければのお話。 ]
(586) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 14時頃
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[ それから、そうだ。
私の ここ ≠ヘ未だに開いておりますので、 っていう主張をするみたいに両腕を広げて ぎゅ〜っとしおりちゃんを、ハグします。
いやだって言われても、ぎゅーっとして、 ここにしおりちゃんがいるということを 愛宮心乃に実感させてください。
しばらく抱きしめて、満足すれば開放します。 だから、いまほんのちょっとだけ。* ]
(587) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 14時頃
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――ある日の放課後――
なら、良い。
[いびつな影を見下ろしたり、夕暮れを見たりしながら ただそれだけを返した。>>576 少なくなった言葉を追求するのはやめておいた。]
(588) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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あー? バカバカうっせえ。 そら悪いって気持ちも……多少……なくはねぇけどさ……
[さっき>>576よりもすらすらと怒られるので、 辰美はほんの少し自分の非を認めはする。
受験は礼一郎なら大丈夫だと思っているが 本人のプレッシャーが大変そうだ。 それ以上触れるのを止した。]
(589) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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あいつ俺が笑っただけで写真撮るからな……
[きらい、とか、いや、ではないけれど まろやかになった辰美は普通に喜多仲に喜ばれそうだ。
そんなことを思いながら、 多少不機嫌そうな友人をちらりと見る。 進んでこうさせたいというわけでもないのだけれど、 こういう空気の礼一郎は実は嫌いじゃなかった。 まろやかじゃない礼一郎。]
(590) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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[仕方ないよな。って、 辰美はさっき礼一郎に対して思ったように、 自分の現状についても思っているわけで
うまくいかねえな、>>580には、 ホントにな。と相槌を打つし、 複雑そうな隣の友人を見て、 どうしたもんかな、と思ったりもするのだけれど]
男前かよ。 ……いや茶化してねえけど。
[だいじょーぶだよ。と伝えているはずが 安心しとけ、とぶっきらぼうに言われてしまったので 辰美はおかしそうに肩を震わせた。]
(591) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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……おっかしいな 俺はお前の心配をしに来たんだけど。 なんでこうなったかなあ……
[そう思いながらも、こうして屋上に二人でいて 安心してろ、と言われてしまったので それに従うことにする。]
(592) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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[何かが近づいてくる気配に瞬いた。 日に焼けた指先が視界の端で見えて、 ――ああ、撫でてくれたのか、と遅れて思う。
子供の頃みたいだなと思うけれど ついてしまった身長差は仕方がない。
辰美は少し沈黙して、 とん、と指先に軽く、軽く頭を預けた。 それから身じろぎ、マフラーをかけてもらった時のように 軽く首を垂れる。]
(593) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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……足んねえ。
[そうじゃなくてこうすんだよ、と 茶化して礼一郎の頭を撫で返した方が まだマシだったかもしれない。 ……割と恥ずかしかった。
辰美は少しだけ後悔しながら、 目を閉じておとなしくその手を待っていた。**]
(594) さねきち 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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── /辰美家──
[ ゆらん。と傍らの頭が揺れて、>>561 だらりと垂れた長い髪にぎょっとする。
人の家で胡坐をかいて、 人の持ち物たるコントローラーを握っていた。
対戦ゲームとかするの久々で、 いや、だから一人でゲームとか、 そこまでやり込んでないって(笑)
でも案外、体? 指? が、 覚えているもんだなあって礼一郎は思う。]
(595) nabe 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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[ あいにく暇じゃなくって、とか。 一斉送信で受け取ったメールは、>>410 そうっとしておこうとも思ったんだけど。
……そう、約束したんだっけ。>>5:+218 なんやかんやあって、 阿東礼一郎、ここにいます。ふつうに。]
(596) nabe 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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……やり込んでねえわ。 んなしょうもない嘘つくか。
ま、こんなん慣れなんだから、 帰るまでには一勝くらいできんじゃねえの。
[ 短い2,3文の中で矛盾している? 聞き違いか気のせいじゃないかな。
いかにも辛いですって色をしたお菓子に、>562 礼一郎は他人事みたく、うわあって顔を顰めてる。]
(597) nabe 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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ほら、ユキにでも鍛えてもらえ。 リベンジならいつでもどーぞ。
[ 順番待ちをしているやつに、 コントローラーをぽいっと渡して、 さらなる高みへ綿津見を押し出そう。
スパルタなんかじゃないよ。 あいつに勝てれば打倒・礼一郎は余裕だろうし。
敗北を知って成長するんだろ? ……あ、逆だっけ。まあいいや。
部屋の後ろのほうで飲み物を口にしながら、 礼一郎はゆるりと騒がしい空間を眺めている。*]
(598) nabe 2020/06/27(Sat) 14時半頃
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──ある日の放課後──
[ まろやかじゃない礼一郎は、 喜多仲には喜ばれなさそうだな。
滑らかとは言い難い言葉を聞いていた。>>589 どうやら礼一郎は無自覚にぶっきらぼうだが、
いつもニコニコしていられるほど、 よくできた人間じゃないから仕方がないね。
なんでこうなったんだろうね。>>592 この世にはとにかくそういうことが多いもんだ。]
(599) nabe 2020/06/27(Sat) 15時頃
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[ 礼一郎の動きに素直に頭が傾けられるのを、>>593 「 ん 」って、目を細めて見ていた。
足りないったって、>>594 やり方がよくわからないんだからさ。 礼一郎はややぎこちなく、 やさしい手付きのつもりで、その髪に指を通す。]
(600) nabe 2020/06/27(Sat) 15時頃
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[ 奢りとか何もなくたって、 こうしてあたりまえに隣にいてくれることで、 充分なくらい返されてるよって、礼一郎は思う。]
(601) nabe 2020/06/27(Sat) 15時頃
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……ありがとな。
[ そいつが目を閉じている隙に、>>594 礼一郎は穏やかにそう呟いた。
少しの間、そう、隣にいて。 「 足りた? 」なんて、茶化すでもなく。
ずいぶん日の落ちた屋上じゃ、 昼間ほど表情も見えないんだろうし、 照れててくれても、別にいいよ。*]
(602) nabe 2020/06/27(Sat) 15時頃
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──病院内──
私にできる範囲なら、 ちゃんとお手伝いさせてもらいますっ
[ 右往左往、するのかな?って思ったり。>>566 牛ような歩みだけど、見える範囲のことは この大きな身体に乗せて ちゃんと追いつけるようにがんばるね。 ]
(603) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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あー……ふふ、 だってごはん食べなきゃ倒れちゃうし 腹が減っては戦はできぬ、でしょ?
それになにより、 私が食べたかったから作っただけだもん お礼言われるようなことでもないけど、 そうだね、ありがとう
[ 甘いもの、奢ってもらうなら何にしようかな? ]
(604) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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[ ─── あ!
私、あれやりたい。 すっごいおっきなパフェをみんなで食べるの! あの校舎にいたみんなで挑戦してみたくない? 私はしたいです、委員長。どうでしょうか? だからこんど、みんなで行きませんか? って言えるのは、また後日の話かも。 ]
(605) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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でも── やること他にも、たくさんあったでしょ? ほんと、いろいろと、
[ 掃除、するよりももっと。 阿東くんにはやるべきことがあったかなぁって、 愛宮は思ってたから、約束を破るとか そういう意味合いで言ってるわけじゃないよ ほんとだよ!
だから、やってくれてありがとうって思う。 ボランティア、無理に誘っちゃったかなって すこしだけ、ちょこーっとだけ思ってたから。 ]
(606) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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[ 空いていた隙間がちょっと縮んで、 近くなった分、へんてこな話もできた。
ちゃんと話を聞いてくれるから、 ついつい話すぎちゃって、 肯定までしてくれるものだから、>>570 ぱちぱちと瞬きを繰り返してた。 ]
そう、かなぁ…… そうだと、いいな
[ 自己満足だけじゃない、なら 愛宮心乃はちょこっと救われる気持ちがした。 ]
(607) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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[ このときの心乃は、 委員長みたいにみんな≠ェってとこまでは 思い至っていなかったかもしれないけれど、 そうだねって、いまは思います。
でも、そうだなあ、 同意もあるけど、悲しくもある。>>573 にっこり微笑んで、聞いてはいたけれど。 ]
最終的には自己責任、かもだけど 笑顔で帰ってこれる場所だけじゃなくって なんか、ね、もうちょっとだけ なんとかしてあげたいなあって思うの。
(608) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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欲張り、だよねえ
[ ぱっちり視線が合っていたのなら、 視線を斜め前にながして困ったなって ちょこっと笑いの種類を変えている。 ]
だから、ほんとはね もしもみんなにお悩みがあるんだったら、 ちょこっとだけでもいいから、 同じ校舎に入ったものとして? 一緒に背負わせてくれたらいいのにな!って 私はね、思っちゃうんだ
[ それはもちろん、阿東くんも含まれるんだよ!** ]
(609) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 16時半頃
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――ある日の放課後――
[ぎこちない動きで髪に指が通っていく。
――こういうのってさ、 上からぽんぽんとかぐしゃぐしゃとか そういうもんだと思うんだけど。
辰美も撫でられるより撫でる事の方が多くなったから 正解もわからないまま、 くすぐったそうに撫でられていた。]
(610) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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[……撫でられたかったんだか、 傍にいてほしかったんだか、 ……………………わかりやしねえなあ。]
(611) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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…………。
[思ったよりも心地よかったので、 ざわざわする心を抑えて少し、呼吸する間目を閉じていて 聞こえた「ありがとな」にぱちっと目を開いた。
何を言われたのか分からなそうに小首を傾げて]
(612) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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[だって、友達の隣にいるなんて当たり前のことだろう? そいつが過去に何をしていようがさ。]
(613) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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こっちこそ。 ……ありがと。もうだいじょーぶ。
[悪くなかった。と添えて、 照れて微かに赤い頬と泣いた目尻を隠すように 大きな手を夜空のように伸ばしては、 ぽんっ、と礼一郎の頭を撫でた。
くすくすと笑いながら 礼一郎の頭を男の手でわしゃわしゃ撫でると お願いでなく命令形で自分の願いを通す、偉そうな辰美は やっぱり偉そうにこうささやいた。]
(614) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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[俺じゃタイプじゃねーか、と冗談を吐く 夕暮れの中辰美幸俊は明るくわらっている。]
(615) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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……あー、もうこんな時間か。 邪魔したな。
[夕日はもう地平線の向こうで潰れかけていた。 青く染まった空を見上げて、ため息をつく。
さすがに拘束しすぎるのはよくない。 柵から離れて、辰美はゆっくりと屋上の扉へ歩き出す。]
(616) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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れー。 俺、お前とダチでよかったよ。
[去り際、辰美は礼一郎を見てそんなことを言う。
嘘のかけらも混ざらないこの一言で 長い旅路を歩く、 ほんの少しの力にでもなればいいんだけどね。]
(617) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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[それを君がどう受け取ろうが、
辰美幸俊は君のこと 必要なときに寄り添うべきで、 必要なときに頼っていい存在と思ってる。
――そういうわけで、これからもよろしく。**]
(618) さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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大太刀源流 タツミは、メモを貼った。
さねきち 2020/06/27(Sat) 17時半頃
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──病院内──
[ 何にしようかな。の行き着く先が、>>605 巨大パフェだなんて礼一郎は知らないし、
あのさ、聞きたいんだけど、 女子の目にはあれ、うまそうに見えるの? 委員長はたぶん、ちょっと遠巻きに見てますが、 いいんじゃないでしょうか。みんなで。
みんなが揃うくらい先の話。 ……になるなんて思っていなくて、 礼一郎は簡単に未来の話をしてしまう。
自分の首絞めるの、そろそろやめましょうか。 でも、みんながパフェを食らいつくすとこ、 想像しただけでも、結構楽しそうだった。]
(619) nabe 2020/06/27(Sat) 18時頃
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……どうかな。 俺のすること、そんななかったよ。 働き者ばっかだったしなあ。
[ 文化祭の中心メンバーなんだから、 ある意味あたりまえかもしれない。
礼一郎がやること。 そんなにあったかな? と思って、 冗談みたいに笑っている。
奉仕活動も楽しかったですよ。 これはほんとに、嘘じゃないです。]
(620) nabe 2020/06/27(Sat) 18時頃
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[ 礼一郎よりもう少しやさしく、 愛宮はもうちょっとだけ、と言う。>>608
礼一郎はそれが、やっぱり、 愛宮らしいなあって思って、
……バカにしてるんじゃないよ。 逸らされた視線を追って、少し笑っている。>>609]
(621) nabe 2020/06/27(Sat) 18時頃
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……欲張り、だけど。 そーだな。もうちょっとくらい。 なんか、力になれるといいよなあ。
[ 同意を込めて礼一郎は言ったんだけどさ、 そのみんな≠ノ礼一郎も含まれてるなら、
もう少し先の話。 クラスのみんなからのお花。 代表として持ってってくれたのは、>>584 もうちょっと、の一環だったり、……しない?
そうだといいなあって、 礼一郎はたぶん、ちょっとだけ思ったりもする。*]
(622) nabe 2020/06/27(Sat) 18時頃
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— お見舞い:辰美くん —
[病院で過ごす時間は、まるで謹慎期間みたい。 こんなことになって、自分が抱えている責任やら何やらと向き合って、 心も体もひとまわりは小さくなってきたような気がする。
>>351その日の訪問者は、顔の恐いオオカミさん。 手土産を受け取りつつ、ばつの悪い顔で応対して、 そうして、要求には一瞬だけ身構えて、>>352>>353]
(623) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時頃
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……はい?
[出されてきた割引券があまりにも似つかわしくなかったので、 脳が正しく認識するのが遅れた。 どこからコメントしていいか分からなくなりつつ、 なんでもすると言った手前、いやそれでなくとも、 別に断りたいほど無茶なことでもなかったので、 目をぱちくりさせた後、頷くことは頷く。]
このお店は知ってる……。 レインボーどうぶつグミかわいくて美味しいよ。 興味あったの? もしかして。
別にいいけど。退院したらいつでも。 わたしでいいの?
(624) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時頃
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……偽装デートの続き?
[文化祭までと約束したことが懐かしい。 今はもうそんなことをしなくてもいいし、 ……むしろ、したらしたでまた噂がぶり返すんじゃないかなーとも思うけど、
あの楽しかった時間をまた繰り返せるなら、喜んでまた嘘を吐きましょうか。*]
(625) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時頃
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— お見舞い:委員長 —
[寝ているだけで甘いものがたくさんもらえる。 このまま入院しているとどんどん怠惰になっていきそうです。
>>398いただいた焼き菓子を指定の場所に置いてもらい、 >>399そういえばそんな話もあったなぁ、 今となってはわたしが世界の主だったというオチがついているのだけど。 と、ほとんど忘れていた約束を思い出す。]
ああ……別によかったのに。
[委員長のマネキンは見ました。 傷も何もなくて、足の裏が血で汚れていたのだけは覚えている。 それをどう解釈したらいいかなんて、正直そんなことを考えている余裕はあるはずもなかったわけで。]
(626) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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[委員長の話を聞きながら、ええと、 どこまでそんな話したっけな……と痛む頭に問いかけながら、 頑張って記憶を引っ張り出そうとする。
言っている意味がよくわからなかったのは、 結局わたしが世界の主だっらからか、 委員長の話にわたしが関係している心当たりがなかったからなのか、 よくわからないままではあったけど。]
……なんか、スッキリできたんだね。 委員長は。
[スッキリできそうになさそうだった表情が、 今はきちんとスッキリしているように見えた、くらい。]
(627) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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別に、わたしにお礼を言うようなことじゃないと思う。 結局さ、ただ人騒がせだっただけだし。
[お礼まで言われたことで、わたしの頭はやっぱり混乱し続けそうなので、 そこだけ否定の言葉を置いて、気まずそうに毛布を口元まで引き上げる。 責められたくないとは思っていたけど、褒められるのもなかなか複雑だ。 委員長からはお叱りの言葉が来るだろうなぁと身構えていた分、余計に。]
(628) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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……うん。
お土産ありがとう。 それで、チャラにしよっか。お互い。
[>>407バカで構わないです、別に。 でもまあ、それ以上に気まずい今の状況から逃げたくて、 その要求に頷いて、おとなしく縮こまった。**]
(629) myu-la 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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――お見舞い――
[ 病室の前で、深呼吸する。
病院の前までは、知り合いに会うかもしれないし、 “俺”――颯が来たけど。 病院に入ってからは、僕、真になっていた。 ちょっとでも外に出ること、 人と関わることに慣れる為に。 今までの僕は、引きこもりのようなものだったし。
それに、「俺はもう十分紫織ちゃんと話したけど、 お前はちゃんと正面から会って話したいんだろ」 なんて颯に言われたから。 お言葉に甘えることにした。]
(630) はねねこ 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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し、失礼します。
えっと、久しぶり……に、なるのかな。 あ、これ、ここに置いておくね。
[ コンコン、とノックして、返事が聞こえてから中へ。 そうして病室に入って、歩み寄って。 挨拶しつつ、 持ってきたフルーツゼリーを近くの机の上に置いた。 色んな味の、カラフルなやつ。 ゼリーだと食べやすいだろうし。
それから、言葉遣いでもう気づいてるかな、 って思いつつ、改めて自分について話す。]
(631) はねねこ 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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僕は……普段表に出てる方じゃない、別の人格。 中学の途中までは、僕が表の人格だったんだけど、 ちょっと、色々あって。
こうして顔を直接見て話すのは、中学以来になるね。 会うのは……4回目?だけど。 君は気づいてなかったかもしれないけど、 あの校舎で、1日目の深夜にも、会ってるんだよ。 一瞬だったし、暗かったから顔も見えなかったけど。 声で、“俺”の友達で、中学の時のあの子だって分かって、 びっくりしたな。
[ あの時のことを思い出して、くすりと笑う。 びっくりしたし、 それに……あの時は、消えたいなんて思って 窓を開けたりしてたけど、消えなくてよかった。 生きててよかったなあ、って。 颯と一緒に生きるって決められたし、 君とまたこうやって会うことも出来たから。]
(632) はねねこ 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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あ、そうだ、名前。 あの校舎から、帰る前……僕の名前、聞いてくれたよね。 ちゃんと相談して決めたよ。
あっちの、俺の方が颯。僕が、真。 二人合わせて、颯真。 基本的には、どっちに対しても颯真…… というか、連城くんでいいけどね。
[ そこまで話してから、一度口を閉じて。 また少し緊張しながら、口を開く。]
(633) はねねこ 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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……それでね、お願いがあるんだ。 手術が終わってから、 「なんでもします」って、メールくれたよね。 だから……っていうんじゃないけど、その……
僕と、友達になってください。
中学の時から、友達になれればなあ、って思ってたし、 颯の友達は全員既に僕の友達かっていうと、 違うと思うし。 だから、……お願い、します。
[ そういって、あの校舎で、 幸俊がしてくれたみたいに>>4:268、 握手しようと手を差し出した。 緊張しつつも、ちょっと照れたようにはにかみながら*]
(634) はねねこ 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
はねねこ 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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──ある日の放課後──
[ 撫でる側に立つことが増えたなら、 なおさらひとりくらいは、 そいつのこと撫でるやつがいてもいいよね。 …………まあ、めったにないことだし。
ぱちっと開いた目。>>612 傾いた顔に、一瞬驚いたんだけど──、]
(635) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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……だいじょーぶなら何より。
[ そろそろ帰ろうか。とか、 礼一郎は思って、 伸びのひとつでもしようと思ったんだけど。
ゆらりと伸びてきた手が、>>614 ぼやけた月を遮るようにして、
直後、遠慮なく頭に触れる感触に、>>614 体格差の暴力だ、とか、 一言二言物申してもよかったんだけど。]
(636) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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[ ……分かりづらいかな? 結構分かりやすい気でいたんだけど。
礼一郎はきょとんとした顔を一瞬して、 まあ、でも。デート相手にはタイプじゃないけど。]
(637) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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[ にいっと礼一郎は笑っている。
ご無理なさらず。というほど、 良い子じゃないんだよね、こちとら。]
(638) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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[ 歩き出した背を追いながら、>>617 礼一郎も明るい調子で笑っている。]
──俺も。 ユキがいてよかった。 ……これからもよろしく。
[ 軽い足取りと合わせて、 普段言わないことも言ってしまおうか。
向けられた視線にも相変わらず笑いながら、 ひとまず、今日も家路につくとしよう。 いつもよりいくらか足取り軽く、 また一歩前へ、進む。]
(639) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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[ ……ま、そういう話。]
(640) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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[ これだけ本人の口が動いてるなら、 テレパシーもナレーションも囁きも、 たまにはお仕事しなくたっていいだろ。*]
(641) nabe 2020/06/27(Sat) 18時半頃
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── /お見舞い──
[ 無理しなくていいよ。 痛みに堪えてまで記憶を探らなくても、 ふうん。で済ませてくれてもいいんだけど。]
そういうこと。スッキリしたの。 騒ぎに巻き込まれたおかげで。
[ まあこれは、誰かと違って、 本当に礼一郎の自己満足だからね。 だからお礼は撤回しない。 意味もね、わかんないままでいいよ。]
(642) nabe 2020/06/27(Sat) 19時頃
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[ 礼一郎は、毛布に埋もれてく葉野を、>>628 ちょっとだけ面白そうに見ている。
……あ、いや。 悪いことしたなって思うべきでしたね。 不躾な訪問者で申し訳ない。
なんだかいつも以上に、 小さくなっているようだったから、>>629 チャラにしてもらえたところで立ち上がろうか。]
(643) nabe 2020/06/27(Sat) 19時頃
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……あ、そうだ。
退院した葉野とやりたいことリスト、 たぶん、みんなの合わせると、 相当長くなってるから……がんばって。
[ なんでもするって言っちゃったもんね。
礼一郎はここで消費したけど、 ほかのみんなはなんて言うでしょうか。
慌ただしく連れ回される葉野を想像して、 ……礼一郎はやっぱり笑って、 去り際、ひらりと手を振った。**]
(644) nabe 2020/06/27(Sat) 19時頃
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— お見舞い:心乃ちゃん —
お花ー! きれい!
[>>583心乃ちゃんが持ってきてくれた色とりどりのお花を、 食い入るように見つめている。 みんなからのお見舞い品。たくさんの色が並んでいるのが、 まるでわたしが見ていた世界そのもののように爛々としている。
>>584心乃ちゃんの背中の後ろに隠れている、 夏美ちゃんたちにもやっほーって手を振り返す。]
(645) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時頃
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お料理会かぁ。 いいねー。
[そういえば、あの世界でわたしの作ったおにぎりを食べてもらう前に、 心乃ちゃんは帰ってしまったから、お母さんへの親孝行は何もできていないことになる。 思い出せばそれは心残りのひとつだなぁと、そう考えて、 楽しそうな提案にはぶんぶんと首を上下に動かした。
夏美ちゃんも目を輝かせている。 食べたそうにしてるね。わかるわかる。]
(646) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時頃
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いいの? じゃあ甘えさせてもらお。
[>>587めいっぱいに両手を広げて、 心乃ちゃんの腕の中、開けてくれたその場所に飛び込んでいく。 気の済むまでぎゅーっとした。
帰ってくることに駄々を捏ねたりもして、 現在進行形でいろいろと大変だけど、 それでも遠慮なく甘えてしまうのです。 でも、いいよね。*]
(647) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時頃
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――お見舞い――
[なんだか見ないうちに小さくなった気がする。 ……体形、というよりも、全体的な印象の話。
ばつの悪そうな葉野に割引券を差し出せば 案の定「はい?」と言われてしまったので 辰美は説明に困って咳ばらいをする。>>624]
興味があったっつうか…… まあ、興味はあるけど……
[退院したらいつでもいいよ、と言われたので そうか、ありがとよ、と頷いたところで、 偽装デートの続きかと問われたので 「ちーがーう」とそれには口を尖らせた。]
(648) さねきち 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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偽装デートじゃねえし。何を偽装すんだ。
…向こうで、またクレープ食おうとか色々言ったろ。 約束ってわけじゃねえけど。
俺がお前と一緒に そうしたいって思ったから誘いに来た。
[肩を竦める。沈痛な面持ちで片手で頭を押さえた。]
(649) さねきち 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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…………あと………… 女子が好きそうな店、 これしか思いつかなかったんだよ……
[もっと水族館とか動物園とか、遊園地とか、 そういう方面で想像が働けばよかったよね。 けれど辰美は知らない、そういうものは知らないので。]
(650) さねきち 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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てなわけで。 約束したんだから逃げんなよ。 あと次いでにお前の好きなもんも教えてくれ。
……おやこーこーしてくれんだろ? よろしくな。
[そういうと、顔のコワイ狼は話もそこそこに 葉野の病室を去っていくだろう。
無茶ぶりかな、とは辰美も思うのだけれど もしも病院で小さくなる日々に飽きたら、 どうか遊んでやってくれると嬉しい。
退院した後はきっと、 辰美幸俊は葉野の事を待っている*]
(651) さねきち 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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大太刀源流 タツミは、メモを貼った。
さねきち 2020/06/27(Sat) 20時半頃
大太刀源流 タツミは、メモを貼った。
さねきち 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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— お見舞い:(颯)真くん —
[連日のお見舞いは賑やかで、退屈しない。 >>631今日は颯真くんが来てくれた。 そうそう、あの校舎で最後に話したいと言ったことがあったから、 それについて改めて聞かせてもらおうかなって。
そう切り出す前に、 もう1人の彼が出ていることに、雰囲気では気付けたけど。]
(652) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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……ってことは、 中学の時に会ったのは、君だったんだね。 てっきりずっと、いつの間にか明るい性格になったんだなって思ってた。
[別人だったのだと知れば、いろいろと納得できる。 中学の時はそこまで交流は無かったけど、 今と雰囲気が違うことだけはしっかり覚えていた。
赤色が似合う彼の中に、水色が似合う彼がちゃんといた。 そういうことだった。]
(653) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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颯くんと真くんか。わかった。 よろしくね、真くん。
[せっかくなのでこれまで通りに名前で呼ばせてください。 男子にしては距離感が近くて、名字よりも名前で呼んできていた。]
……わたしっていつも、学校が変わったら友達続けてもらえなくて、 覚えてくれてる人なんていないと思ってたから、 ……ね。
[あの校舎の中で打ち明けた本心の端っこを改めて説明すると、 やっぱり言いようの無い気まずさが喉のあたりでぐるぐるする。]
(654) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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もちろん! こっちからお願いしようと思ってた。
せっかく覚えててくれた人がいたんだもの。 ……嫌われないように、わたしも頑張るから。
[何度も同じことを繰り返した、矯正され損ねた嘘吐きは、 君の存在を確認して、ひっそりとそれを目標にするのです。
もう取り返しの付かなくなった縁もある。 けど、残り続ける縁もある。
小さな手でがっちりと握手を返して、そんなことを感じた。*]
(655) myu-la 2020/06/27(Sat) 20時半頃
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―― ゲームの話 ――
腹が減っては戦はできぬって言うし! いや、僕は見る専だから戦わないけど!
[ 出迎えの挨拶より先に荷物の感想を言われて、>>574 誠香も挨拶よりも先にそんなことを言って胸を張った。 あ、千夏ちゃんも来るかな、と思って、 0カロリーの寒天ゼリーなんかも用意しています。 最近の誠香の夜更かしのお供です ]
お邪魔しまーす!
[ 家、広っ! と内心思いながら、 案内されるままついていく。 和室の部屋に案内されて、 さあまずはなんのお菓子を開けようかな、と思っていると 流れるような動きでコントローラーを手渡されていた。 反射的に受け取ってしまっていた ]
(656) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時頃
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えっ!? 僕は応援と冷やかし担当だよ!? やらないし!
[ 抵抗してみたものの、 頑なに拒んで場の雰囲気を壊すようなこと、 誠香にはできようはずもなく ]
ぐああああああああああ……。
[ 誠香が持ってきた罰ゲーム用お菓子の被害者第一号は、 めでたく持ってきた張本人になった。 誰だこんな酷い食べ物持ってきたの! 僕だよ!! ]
(657) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時頃
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……まなっち、無事?
[ その後、まなも毒々しい赤い食べ物……いや、 あんなもの食べ物だと誠香は認めない……の犠牲者となり 誠香はぐったりしているまなに声をかける>>564 ]
ちょっと横になった方がいいよ。
[ おいでおいでと膝にお招きして、膝枕を提供。 お互い酷い目に遭ったねと慰めあったけれども、 その酷い食べ物を持ってきたのは誠香である* ]
(658) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時頃
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— お見舞い:辰美くん —
[……ああ! そんな話をした……ような……。>>649 痛む頭の中を検索中。読み込み時間がかなりかかる。 死ぬつもりだったので、あの世界で交わした約束の半分以上が抜け落ちていていけない。]
……男子って大変だね。 こういう可愛いお店に堂々と入れないもんね……。
[そういうことじゃない、とツッコまれそうだけど。 わたしと一緒にそうしたいという言葉を正面から受け止めると、 こっちがダメージを受けてしまいそうな気がするので、 受け流すことくらいは許してほしい。逃げないので。]
(659) myu-la 2020/06/27(Sat) 21時頃
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……ま、共犯者だもん。 なんでもします。
辰美くんがいるなら、 クリーム30倍盛りもいけそうだしね。
[女子会では食べきれなさそうなメニューを頼む気マンマンで、 その日から退院まで、わたしの脳内は当日に向けての作戦を練ることでいっぱいになるのであった。*]
(660) myu-la 2020/06/27(Sat) 21時頃
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『ゆー、ろーず。』
(661) さねきち 2020/06/27(Sat) 21時頃
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――ゲーム大会――
[ゲーム大会で友人たちが遊ぶ様を辰美は見ている。
先ほどは福住が派手に散った様を見ては 激辛お菓子に撃沈する様子に 『お前なんでこんなやべーモンを……』といいながら 清涼飲料水を差し出し、>>657
或る意味「ゲームなんてやってないよ」詐欺な男>>597に 負けたおんなが、長い髪を垂らす様を見ていた。>>562]
(662) さねきち 2020/06/27(Sat) 21時頃
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お前が食えよ、その激辛お菓子
[と、綿津見を人身御供にしようとする礼一郎に 辰美はあきれながら茶々をいれていたのだけれど 綿津見がさらに高みに昇りたそうなら、 「やる?」って聞いたと思う。
あ、ゲームですか。得意です。]
(663) さねきち 2020/06/27(Sat) 21時頃
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[それから、七星も来ていたようで コントローラーが空いた時に「やりたーい」というので 辰美は「いいよ」って言いながら受け取った。
そうだな、いいよ。あそぼっか。]
(664) さねきち 2020/06/27(Sat) 21時頃
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積年の恨みじゃくたばれ七星―――!
「ふざけんなああああああ!!」
[七星夏美のキャラクターが 多数のぷよに圧殺されるまであと5秒。
辰美幸俊がゲーム外から暴力を受け悶絶するまであと6秒*]
(665) さねきち 2020/06/27(Sat) 21時頃
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-- 現在/病院 --
[ 嬉しそうな颯真に千夏も嬉しい。>>448 嬉しくて頬がすこし緩む。>>0:1480 ]
うん、うん。 おかえりなさい。 紫織ちゃんと一緒に帰ってきてくれて、 ありがとう。
[ 何度目になるかわからないけど、 千夏はまたよかったあ、と小声で繰り返した。 ]
(666) aki_nano 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ 寒さから、雪への話題へ。>>449 ]
じゃあ、そうしよう! もし、雪が降らなかったら、 雪が降っているところまでみんなで行っちゃお。 きっと、紫織ちゃんもたのしいよ。
[ ほら、スキー場とか!と千夏は付け足す。 こういうとき、少し千夏は強引だ。 行こう行こうとは言ってみるものの、 計画が無事立つのかは未来のみが知る。
剛速球を受けてみよ!と脳内でシチュエーション。 全力で雪玉を投げあうのも、楽しそうだなあ、って。 夏美の玉には当たりたくないな、とも。 でもって、雪を被った颯真がいたなら、 寒くないようにきっと払ってあげたいな、とも。 ]
(667) aki_nano 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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From:せーか To:しおちゃん
――――――
おかえり。
なんでもって言ったな!? そうだなあ、それじゃ、 千夏ちゃん先生のメイク講座の 会場提供してくれたら 助かるな☆
――――――
(668) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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―― お見舞い ――
[ コンコン、とノックをして、 扉の向こうから返事の声がするのを聞いて、 そうっと誠香は扉を開けた ]
こんにちは。 しおちゃん、来たよー。
[ 扉の陰から室内を覗き込んで、 紫織の姿しかないのを認めるとへらりと笑って中に入る。 最初は他愛もない雑談をしていたけれど、 話がふっと途切れたタイミングで、 あのさ、と誠香は言った ]
(669) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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僕はっていうか僕もっていうか…… もう、死ぬしかないかな、って考えたことあるんだ。 でも、今は生きなきゃなって思ってる。 それってさ、あの校舎のお陰だって思うんだ。 あそこで、生きることと死ぬこと、いっぱい考えた。 最後は死んでさ。死ぬって怖いことだなって思った。 ……怖いだけじゃなかったけど。 でも、変な話、あそこで死んだから、 僕は生きようって思えたんだ。
[ 窓辺に飾られた花籠>>582を眺めながら、 ぽつりぽつりと誠香は言う。 でもさ、と言葉を続けた ]
(670) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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でもさ……結局、僕がそう思えたのって、 あの校舎のことが、いい経験になったって思えるのって、 しおちゃんが帰ってきてくれたからなんだ。 しおちゃんが帰ってきてくれなかったら、 僕はまた苦しい思い出が一つ増えて、 きっと、生きていくのがもっと苦しくなってたと思う。
だからさ、しおちゃん、帰ってきてくれてありがとう。
[ そう言って誠香は笑みを浮かべる。 ちょっと涙目になってたかもしれないけれど ]
(671) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ 寒さから、睡眠の話題へ。>>450 ]
今でもあんまり眠れてないの? ……よくなってくる、 ならいいんだけど、心配、というか、 やっぱり心配だよ……。
[ 心配だという千夏もまた、眠りが浅い。 隈をみつけてしまったときから、 夜にうまく眠れないだろうクラスメートが、 いつまでも心配だ。 ]
(672) aki_nano 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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だからね、しおちゃんはメールで許してくださいって 書いてたけど、ほんとは許すも許さないもないんだ。 ありがとうって言わなきゃいけないのは僕の方。
……でも、僕、しおちゃんと2人で最後に過ごした 夜のこと、忘れられなくて。
[ 阿東にはあまり気に病むなと言われたけれども>>+5:52 あの日、残っていた女子は紫織の他には誠香だけだった。 女子として何かできたのじゃないか、という気持ちは、 誠香の中にくすぶっている ]
(673) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ 眠れるようになってくるんじゃないかって、>>451 それは想像であって絶対の結果ではない。 真っ向から颯真の言い分を否定するのは憚られて、 十分に前置きをして千夏は言う。 ]
万が一、万が一だよ。 これからもあんまりに眠れないなら、 なにか、相談乗るので、いつでもいってね。
[ ここちゃんの読み聞かせとか、絶対よく眠れる。 と心乃の声が好きな千夏は思う。
僕と俺の事情を知らぬままに、千夏は真剣な顔。 ]
(674) aki_nano 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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あの夜、僕は帰ったらみんなで千夏ちゃんに メイク教えてもらおうってまなっちと話してたんだよ、 って言ったよね。 その時しおちゃん「いいなぁ」って言ったんだ。>>5:0 後から気づいた。その返事って、まるでそこに、 しおちゃんはいないみたいだって。 賛成してるっていうより、羨ましがってるみたいだって。 どうしてもっと早く気付かなかったんだろうって、 後悔したんだ。 ……でも、しおちゃんは、ちゃんと帰ってきてくれた。 だから、絶対しおちゃんと一緒にやりたくて。
[ それであんなメールを返したんだよ、と誠香は笑った。 あ、いけない、忘れるところだった、と鞄を探る ]
(675) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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……それじゃあ、帰ろっか。
[ 若林先生に帰れって言われたんだと付け足す。
千夏はもちろん愛車(自転車)で帰る。 気が抜けた夏美や、寒さを感じている人には、 タクシーを買って出てくれたクラスメートの保護者に、 お世話になるといいと思う。>>324 >>-624
3年8組の庶務は、担任の言いつけ通り、 クラスメート全員、 病院から帰ったと確認してから、帰宅した。* ]
(676) aki_nano 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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お見舞い、何がいいかなあと思って。 お菓子とかお花とか、もう一杯貰ってるだろうし。 それで、さ。
[ はい、と机に置いたのは小さな包みだ。 メイク講座に先立って、そもそも化粧と名の付くものを 一切持っていなかった誠香は一通り揃える必要があった。 その買い物の時に見つけたもの。 この冬の新色! と銘打たれたマニキュアである ]
ベッドの上ってなんとなく、 手を見る機会も多いんじゃないかと思って。 爪が綺麗だと、ちょっと気分も上がるかなって。
[ 良かったら使ってみて。そう言って誠香は笑った* ]
(677) takicchi 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ いいんちょへのリベンジをかたく誓ったあたしが、 辰美君をししょーと、 呼んだこともありまして……。>>663 さらなる高みへ昇ったあたしの明日はどっちだ!
……なお赤いお菓子を、 もう3つぐらい食べたのは、 あたしの名誉となけなしのプライドのために、 ここでは割愛させてください。
ししょー、ゲーム道は長くけわしいです。 ] *
(678) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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─── あゆんだはなし ふたつめ ───
[ 映画館に行こう。と、言ったのは、 あたしとせいかちゃん、どっちが先だったのかな。 あたしが帰ったらしたいこと、って、 いいんちょから聞いてなかったら、多分、 ちょっとびっくりしてたかもしれない。
春先になった頃だったと思う。 映画館の、枠に入っている あの大きいポスター(名前なんだっけ?)を、 あたしはドリンク片手に見ていた。 ]
(679) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ ラブストーリーよりは、アクションがすき。 青春ものもすきで、ホラーはちょっとだけ避けてる。
選んだ映画は、冬の夢を思い出させるような、 悩みを抱えた高校生たちの日常を描くものだった。 ]
(680) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ ほら、このポスターのやつって示して、 合流したせいかちゃんと、中へと歩いていく。
……誰かと映画館に行く、というの、 実は あんまりしたことがない。 あたしは最後まで残ってしまうし、 最後の最後まで心ここにあらずになるし。
……ほら、付き合わせたら悪いってなる感じ? ]
(681) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ だからね、ちょっとどきどきしてた。 ポップコーンは誰かと分けられるの、 なんとなくわかった上で、 今まであたしはチュロスを選んでいたし。
だから、多分、自分で買ったのははじめてで、 となりに座ったせいかちゃんに、 どうぞって差し出している。
キャラメル味、おいしいよ。 せいかちゃんも、 あたしの好きな味を好きだと良いな。 ]
(682) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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─── 今度は、せいかちゃんの好きな映画、 一緒に観られたら、いいなあ。
[ 開始前から気が早いって? そうかもしれないけどさ、ほら、あの夢と同じ。 また明日ねって声が届くうちで、 言いたいときに、言いたくて。 ]
(683) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ ─── そうして、エンドロールの終わりまで、 あたしはずうっと、そこにいた。 ]
(684) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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[ せいかちゃんは、その時、となりにいてくれたかな。 いつか、拍手の中、消えていった背中。>>2:170 あたしは、夢中になっていて気づけなかったけれど。
よかったね、って、呟いた先に、 あなたがいてくれれば、 きっと、嬉しかったと思う。 ]
(685) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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あの夢のあとでも。 映画館が好きなのは、変わりないと思う。 出る瞬間の息苦しさは、ちょっとだけ詰まったような、 そんな、ほんとに、 ちょっとだけの感覚になりました。
気のせいじゃ無いと、いい、ね。*
(686) mayam 2020/06/27(Sat) 21時半頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ ……先にひとつ余談。
礼一郎は第一志望には落ちた。 それなりに落ち込んだけれど、 薄々わかっていた結果ではある。
本番に弱いもんでって冗談ぽく言ったら、 若林は「 それは知ってる 」って、 なにか言いたそうな目をして、 何も手伝っていないのにキャンディをくれた。
教師なのに、励まし方下手すぎない? ……って思いもしたけれど、 礼一郎みたいな例はそう多くないだろうし、 滑り止めには引っかかったんだから問題ないね。]
(687) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ なんていうか。何かが違えば。 礼一郎もこんな励ましやフォローの下手な、 どっかの先生になる未来もあったのかな。 いいな。ってちょっとだけ礼一郎は思う。]
(688) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ 礼一郎の受かった大学は、 この町からさほど遠くなく、 今の家からだって十分通える。]
(689) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ ──はずだったんだけど、]
(690) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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── / ──
……や、急にごめん。 引っ越すことになってさ。 俺は下宿すんだけど。
[ ──って、礼一郎は言った。
学校のどっかに呼んでだか、 いつものファミレスだか、 そういう、適当な場所で。
もう女の恰好してない氷室を前に。 伝えておこうと思って。と頬を掻いて。]
(691) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ ……言葉が足りなくてごめんね。 礼一郎が、というか、実家が。
別にややこしい事情なんてないよ。 年度の変わり目。父親の転勤に伴う転居。
こんな状況で不当人事だとか、 騒ぎ立てるほど馬鹿な父でもないからさ。 ついでに、住み続けるには不都合の多い……、 面倒な噂の多い町にもおさらばって話。
実家が地方に移ってしまうので、 結果的に礼一郎は大学の近くに残ることになるし、
礼一郎が帰省という名目で、 この町に帰る理由はなくなる。 ……程度の話なんだけど、 知り合いの家が売家になってたら驚くだろ。]
(692) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ まあ、そういう報告なので、 礼一郎の声はさほど重くはない。 …………なかったんだけど、]
(693) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ 言いたいことはそれだけだったっけ。 礼一郎はすこし視線を泳がせている。
礼一郎から呼び出すということを、 こちらの世界に帰ってきて、しばらくして、 要は礼一郎がお見舞いに行ったころから、 基本的には、してこなかったはずで。
それ自体はまあ、忙しかったしね。 受験とか、受験とか、……受験とか。
さほど不自然じゃなかったはず。 ……だといいなって礼一郎は思ってる。]
(694) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ しばらく視線をさまよわせた末に、 礼一郎はゆっくりと息を吐く。
こんなこと覚えてないかな。 それならそれでいいんだけどさ。 ──って思いながら、口を開く。]
結構前、レイにさあ。 ガリガリの女が無理、みたいな、 話、したんだけど、覚えてる?
……あれさ、あー、うちの妹、 死にそーなくらい細かったんだよね。 飯もらえねえからなんだけど。まあ。
[ まとまりのない言葉が口から零れ出て、 ひと通り、礼一郎の自己満足のための言葉だ。]
(695) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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いろいろ言われてること、 大体まあ、正しくて、 ……レイには、その、 それだけ言っておきたくて。
[ それでどうこうって話じゃないけどさ、 礼一郎自身から事実を肯定して、 そのうえで判断されたかったんだよね。
……許されなくてもいい。 と綴られた文面を少しだけ思い出した。]
(696) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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……呼び出したのも、 やだったら、ごめんな。
[ 様子をうかがうような仕草に、 礼一郎は良い印象がなくって、だから、 最後まであまりそいつの目を見られずにいる。*]
(697) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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―― 現在 / 病院前 ――
[ぐりぐりと、頭を胸に押し付けられる 遠慮ない、けれどあたたかな感触。>>504
――これが、愛おしいってことなんだ。
込み上げる気持ちを どう処理していいか分からずに、 ただ誠香を思い切り抱きしめた]
(698) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ずっと、好きだった。>>505 その誠香の囁きに、大きく目を見開いて 俺はふっと頬を緩めたのだった。
……と。 ぱたぱたと級友の足音が近づいてくる。 慌てて誠香と距離を取って、平静を装った。
駆けてきた七星は 俺たちに葉野の無事と、 今日は面会できない旨を伝えて去ってゆく]
(699) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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ちくしょう。 良いムードになるとこれだ。
[おどけるように肩をすくめて、 それから誠香と顔を見合わせるだろう]
……続きはまた今度。
[誠香の頭をわしゃりと撫でて、笑った]*
(700) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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―― 病院からの帰り路 ――
[葉野の無事を確かめて、 きっと病院を出たのは明け方だったろう。 手を振って誠香と別れた、その帰り道。 ひとりで家路を歩く]
……ふふふ。
[笑いが、込み上げてくる。我慢できない]
(701) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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へへっ、へへへへへ。
[早朝。誰も道を歩いてないからって ゆるんでだらけまくった顔を晒す。 口角が自然に上がっちまうのは、 なんかのバグか?]
(702) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
|
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[ああ、きっと。 これが、恋をするってことなんだな]
(703) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[スキップしそうな勢いで、 朝焼けを反射するアスファルトを踏みしめる]
………………。
[と、ポケットの中の携帯電話が震えた。 そのメッセージ>>223を開き、 ほっとしたように安堵の息を吐く]
(704) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[1番に伝えるのは、 おまえだなって思ったから]
(705) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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___________________
To:葉野 紫織 Sub:無題
おかえり。
許してやるから、 俺の話を耳をかっぽじってよく聞け。
誠香と、なんやかんや そーいう仲になりました。よろしく。 ___________________
(706) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[葉野にひとつメッセージを送った。 スマホをポケットにしまう。
仰いだ空は 朝焼けの赤と、夜の青が混じりあう 綺麗な紫色をしていた]*
(707) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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── /ゲーム大会──
……は? 俺、勝者。
[ 呆れたような目を向けられて、>>663 礼一郎はごく短い言葉とともに首を横に振る。
女の子にはやさしくなんて言うけどね、 いや、ほんと、激辛お菓子とか食べたくない。 誰だよ持ってきたの。え、そこで撃沈してる人?
……いや、マジでなんで持ってきたの(笑)]
(708) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ 無謀な勝負を挑んでは撃沈するやつとか、>>678 画面外でバトルはじめるやつとか、>>665
礼一郎はそういうのを、 ふつうに笑ったりしながら眺めている。
本当に気のいいやつらだよなあって、 壁に背を預けて、愉快そうな目をして。 ……あ、リベンジならいつでも受け付けます。*]
(709) nabe 2020/06/27(Sat) 22時頃
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CC レイは、メモを貼った。
gurik0 2020/06/27(Sat) 22時頃
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[ あゆんだ、と言うよりは、なんだろう。 通じるかも分からないテレパシーを、 文字列にして送った、に近いような、そんな。 ]
(710) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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─── あゆんだはなし みっつめ ───
[ お風呂上がり、ベッドで溶けている時間。 あたしはスマホを見詰めながら、指を滑らせている。 ]
(711) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ いつか、の、夢の話。 連れて行ける?と聞いた、あの時を思いだしていた。 ]
(712) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ あたしの好きな場所、というと。 学校(みんながいるから)、 前にゲームしたところ(みんながいるから)、 それから、映画館。
理由は至極単純で、夢が見られる。から。 ……という話は、したことはないかも。 なんかさ、ほら、こどもっぽいというか、 ゲンジツテキじゃないって言われそうでしょ(笑)
人波を漂って生きてきたので、 お腹の色をぶちまけたことがありません。 ]
(713) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ なので、まあ、たとえば、 空を自転車で駆けるような映画よろしく、 ゆびさきをぴぴっと触れたとして。
あたしの踏み出せる場所、 そういうところしかないんですが、 それでも良いものですかね? ]
(714) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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From:綿津見まな To:辰美君
——————————
学校と、辰美君の家に行ったみたいな感じと、 それから映画館が好きだよ。
………
(715) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ ……という内容を、まず、この文面に込めてます。 いやいやわからないって(笑)
どこの話をしているのかってところから 多分、まず、始めなければならないけど。 なんだか、ほんとうを包んでいた何かを捲るような、 そういうのに どうしても、 まだ慣れなかったから、許してください。 ]
(716) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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………
どこに行きたいですか?
——————————
(717) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ たった三行。 テレパシーより強い電波で送信して、 あたしはぽいっとスマホを投げた。
ベッドのスプリングで跳ねるまで見て、 結果が分かるのは、きっともう少し後。 ]
(718) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ どうですか、少しは、生きやすくなりましたか?
どうなっても、まあ、前に進めたかもね、って。 ……そういう話。 ]*
(719) mayam 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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―― 映画館へ行こう ――
[ “まなっちと映画館に行きたいです”>>4:172 あの校舎の3-8の黒板に、確かに誠香はそう書いた。 阿東がまなにそのことを伝えたなんて 知る由もない誠香は、誘わなければ、と思う。 お願い事は、待っていても叶わない ]
まなっち! あの、あのさ、 今度、一緒に映画館に行かない? まなっちのオススメの映画があったら教えてほしい。
[ 実は、女の子と2人で映画館、という経験が、 誠香には全くなかった。 なんだか妙に緊張する。 だからまなからOKがもらえた時は、 締まりのない顔で笑ってしまった ]
(720) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ まなのオススメのもの、とお願いはしたものの、 ホラーだったらどうしようと、内心怯えていた。 誠香は怖いのが得意じゃない。 そのことは、あの校舎でこの上もなく証明された。 だから、まなが選んだものが青春もので>>680 誠香はとてもほっとした。 たとえそれが、あの校舎を思い出させる、 悩める高校生を題材にしたものだとしても、 あの校舎のようなホラーな舞台はないはずだ ]
ありがとう。僕のもどうぞ。
[ 誠香が選んだのは、塩バター味のポップコーンだ。 まながキャラメル味を選んだのでそうした。>>682 甘いものとしょっぱいもの。 交互に食べると止まらなくなる。 無限に食べられてしまう ]
(721) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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僕の好きな映画? そうだなあ……コメディが好き。 でも、ただ笑えるだけ、じゃなくて、 ちょっとだけほろっとしたりする感じの。
[ 泣ける! と銘打たれた 泣かせにかかる映画はあまり好きじゃない。 楽しい話だけど、どこかしんみりしたりもする、 そういうのが誠香の好みだ ]
また一緒に観に行ってくれる?
[ ……なんて、確かに映画の始まる前にする話では>>683 なかったかもしれない ]
(722) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[ 映画が終わって、ほうっと息を吐きだす。 紙コップの中では、氷がすっかり解けていて、 水っぽくなってしまったジュースの残りをすすった ]
……うん。 いい映画だった。
[ エンドロールが流れ始めると、立ち上がる人たち。 スクリーンがさえぎられて、ちょっと邪魔。 もったいないなあ、と思う。 映画によっては、エンドロールのあとに、 少しだけ、おまけのように“その後”が 描かれたりするのに ]
また、来ようね。
[ まだスクリーンを眺めているまなの横顔をそっと見て、 上映前にかわした約束を、再確認した* ]
(723) takicchi 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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―― ゲームの話 ――
[辰美からゲームの誘い>>410が来た。
ゲームはあまり強くない自覚があって、 人前でボコボコにされるのも 俺のチョモランマのようなプライドが許さないので。
無視を決め込んでいた]
(724) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[……が。
誠香が「行きたい」と言った流れで 葉野ばりに「俺ってゲーム上手いんだぜ」って 嘘をなぜかついてしまい、なんやかんやで 俺も行かざるを得ない状況に陥った。>>557
仏頂面で、辰美の家を訪ねる]
(725) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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ちわっす。
[案内された居間に上がり込んで、 俺は辰美から差し出されたコントローラーに あからさまに眉根を寄せた。>>577
そうして、ぼそりと周囲に漏らすのだ]
(726) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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(彼女にカッコ悪いとこ見せらんねえだろ。 いいか、手加減しろ。 あとで何か奢ってやるから 俺にわざと負けるんだ)
(727) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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[そんな無茶な要求を、 男性陣にしたとかしないとか……]*
(728) gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
CC レイは、メモを貼った。
gurik0 2020/06/27(Sat) 22時半頃
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— お見舞い:誠香ちゃん —
[>>706まず、氷室くんからメールの返信が届いていたのを確認した瞬間、 リスの尻尾は跳ねました。
えー、やったじゃん。 よかったよかった。 おめでとう、という気持ちと同じくらいの安堵。 最後にあの世界で見かけた時はこじれていたけど、 なんとなったんだね。
その原因の中にわたしの存在が内包されていたことには思い当たらず。]
(729) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[>>669——だから、後日に誠香ちゃんがお見舞いに来てくれた時は、 わたしは意味深ににこやかだったと思う。]
(730) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[さて、誠香ちゃんが死にたいと考えていた悩みについて、 わたしは知らないし聞くつもりもなかったから、うんうんと黙って頷くだけ。
わたしが自分のために作り上げた校舎が、 他のみんなにどう作用していたかなんて、全く考えてない。 だからやっぱり、お礼を言われるたびに困ってしまうし、 何も言えることは無くて気まずくなってしまうので。
俯きがちな赤べこだと思ってほしい。]
(731) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[メイクは、友達に向ける顔を最低限整えるもの。 寝不足で生気を失くした表情を誤摩化すもの。 そういう使い方をしていたので、実はそんなに気合いを入れた化粧のテクを持っていない。 マニキュアを見て目をぱちくりさせる。 でも、こういうのも楽しいに違いない。]
……爪をキレイにして、 次に来る人をびっくりさせちゃおうかな。 うん、面白そう。 ありがとね、誠香ちゃん。
(732) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[高校生作家がひとり、その真実を告白して、 世間に最後の作品が出てくるのはいつになるだろうか。
それを読んだ『Hanon』はきっと、 改めてファンアートを投稿するだろう。
重苦しいフクロウの幻影がほどかれて、 その中から、翼を広げた白鳥が出てくるようなCG作品を。
また運良く、公式アカウントに届くかどうかはわからないけど。*]
(733) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時頃
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-- 未来/ゲーム会 --
[ 一斉送信されたメールを千夏は眺める。 来たそうなら、きていーよ。>>410 どうしよう、とスマホを片手に固まっていれば、 飛んできた返信に瞬いた。>>558 ]
誠香ちゃんは、いくんだ。
[ また、どうしようと悩む。悩んで。悩んだ。 メールを受信した次の日に送信者の幸俊に返信する。 早未、参加したいです、と。 ]
(734) aki_nano 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ 当日。広い部屋に、いくつかのテレビ。>>408 見知らぬ、人の家に、 すこし興奮気味に辺りをそわそわ見渡す。 ] 今日はゲームし放題だね。 遊び倒す!
[ 千夏はそう宣言しつつ、テレビを眺めたり。 コントローラーを握ったりした。 あんまりゲームはしないから、 お世辞には強いとは言えないけれど。 人並と下手の間、に分類されるなりに楽しかった。
あかーい激辛おかしは、ひとくちだけ。 めちゃくちゃ辛くて、しばらく悶絶した。 ]
(735) aki_nano 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ 以前とは少し姿が違うような怜に、 千夏は遠さを感じていた。 遠くにいってしまったような気がして、 受験のことも相俟ってあまり会話はしていなかった、 気がする。し、挨拶する声もすこし固かった、 気もする。 ]
氷室くん、いざ勝負!
[ 楽しさに身を任せて、 スカートを履いていたころの怜へ、 話しかけるような気安さで勝負を挑んだり、もした。
怜が譲ってくれたチークが、>>439 千夏の頬を彩っている。* ]
(736) aki_nano 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ そんなメールを送ってから少しして。 ゲーム会当日。
俺が辰美家に着いた時には まだ全員が揃っていなかったし、 全員集まってから、ほどよきところ(?)で。]
あー、ちょっとここでカミングアウトしまーす! 実は!なんと!俺、二重人格というやつです!
はあ?って思うだろ。ですよね、わかるわかる。 俺がそっちの立場でも こいついきなり何言ってんだって思う。 だがしかし大マジです。ガチ中のガチです!
[ 出来るだけ明るい調子で。笑顔を作って。 でも実際は、めちゃくちゃ緊張してた。 なんたってビビリなので。 声、震えていないといいけど。]
(737) はねねこ 2020/06/27(Sat) 23時頃
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詳しい事情話すと長くなるし 空気も重くなりそうなので省略! ともかく、もいっこの方の人格を紹介したいし、 ゲームにも混ぜてもらいたいなーって!
ちなみに名前は俺が颯。あっちが真! 呼び分けてもいいしどっちもそーま呼びでも大丈夫。
真はしばらく他人と関わってこなかったし、 めちゃくちゃ緊張してるだろうけど、 優しい奴だから。 出来れば、あいつとも友達になって、 仲良くしてやってほしい。
[ お前らなら大丈夫だって、信じてるけどね。 一応そんなお願いをしておく。]
(738) はねねこ 2020/06/27(Sat) 23時頃
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じゃあちょっと頑張って変わってくるから! 言っとくけど変な空気になるのが一番辛いからな! なんかこう、賑やかに暖かく迎えてくれ!
じゃ!
[ ちょっと早口気味にそう告げて、 周囲の返答を待たず、 半分逃げるように一旦部屋の外に出る。 真も怖いだろうけど俺もやっぱ怖いんですよ。 どんな風に反応されるか。 いや、信じてはいるけどね本当に。]
(739) はねねこ 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ 目を閉じて、1回、2回、深呼吸。 一旦どきどきした心臓を落ち着かせて。]
……大丈夫。大丈夫だからな。 みんな優しくていい奴だから。
めいっぱい、楽しんで来い。
[ 自分の中にいる真にそう告げて。 もう一度、深呼吸して――]
(740) はねねこ 2020/06/27(Sat) 23時頃
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……えっと。その…… 颯に、ご紹介にあずかりました、真、です。 よろしく、お願いします。
[ 僕は、遠慮がちに、おずおずと。 部屋に入ってはみたけれど、 みんなの反応はどうだったかな。
歓迎してくれたなら、きっと、 みんなの前でそれなりのゲームの実力を 見せることが出来たと思う。 格ゲーに関しては颯の方が得意だから、 途中で交代したりもして。 楽しい時間を過ごせたんじゃないかな*]
(741) はねねこ 2020/06/27(Sat) 23時頃
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―― 一歩、の話 ――
[それがやってきたのは夜、 風呂上がりに少しだけ本を読んでいた時の事。
スマホが震えて、誰からだろうと 辰美はおもむろにメールアプリを立ち上げる。
そこに認められていた文面に、 辰美はぱちぱちと瞬いて、 あの校舎での出来事を思い出していた。
――あの事、覚えてくれていたんだな。 ……それだけで少しだけ 息はしやすくはなるのだけれど>>719]
(742) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[まあるい月夜に自転車をこぎだすような そんな映画一つさえ、辰美幸俊は 実はあまり知らないので>>714 映画館かあ、と少し悩みはする。
国語の点数は実は高くはなくて、 単語一つ一つに込められた意味さえ 間違って解釈しそうなので、
辰美はそのメールに少し悩んで、 こう返信した。]
(743) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時頃
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From:辰美 To:綿津見まな
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わだつみのお勧めの映画を見るか、 昼休み学校の屋上でメシ食うか、
どっちかが、いいんだけど。
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(744) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[どこに行きたいですか、と聞かれているのに 一つに決めないのは不誠実だろうか。
けれども連れて行ってくれるつもりなら、 辰美は、できるだけ綿津見の望む方へ 足を進めてみたいと思った。
テレパシーより強く返信を飛ばして ぼんやりと携帯を眺める。 どこに向かうのかもわからないまま*]
(745) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
はねねこ 2020/06/27(Sat) 23時頃
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── /ゲーム大会──
[ ぼんやりとみんなを眺めていた。
あのメールの呼びかけから、 これだけ揃うんだからすごいよな。 礼一郎はしみじみと思って──、
一方で、まあ、ふつうに。 やましさを抱えて息をしており。
そんなもんだから、 突然始まったカミングアウトに、>>737 ぱちぱちと何度か瞬きを繰り返し、]
(746) nabe 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ なんでだろうね。 あの校舎のことをしきりに思い出す。 みんななにかを抱えているのかな。 ほんとはそうじゃないほうがいいけど。
もう大丈夫って、>>4:419 言ってたのってさ、もしかして、 こういうことだったりすんのかな。 ……だとしたらさあ、]
(747) nabe 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ すこぅし躊躇ってから、 礼一郎はゆっくりと立ち上がる。
もう誰か、勝負を挑んだやつはいたかな。 それならそれでよかったなって思うけど、]
……マコトって、呼んでもいい? ゲーム、強いの?俺、結構自信あんだけど。
[ やる? って、ゲーム機を指差してさ。
あ、自己紹介したほうがいいのかな。 阿東礼一郎です。……いいんちょって呼ばれてたけど。 はじめまして……はちょっと変な感じだけど、 挨拶は人の基本だからちゃんとしようか。]
(748) nabe 2020/06/27(Sat) 23時頃
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……よろしくな、マコト。
[ そうやって名乗って笑うくらいは、 礼一郎だって、したい。から、 無遠慮ながら、させてもらいますね。*]
(749) nabe 2020/06/27(Sat) 23時頃
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―― 病院前 ――
[ 思えば、冷静さが足りなかったのかもしれない。 深夜とはいえ、ここは病院前だ。入口の前だ。 人が出入りするところだ。 そういうことすら頭から抜け落ちる程度には、 冷静ではなかった。 辰美と阿東が気を利かせて、 別の出入り口を使っていたなんてことも、>>175 もちろん知るわけがない。 そんなすっかりログアウトしていた冷静さんは、 響いた足音によって急いで帰ってきた>>699 ]
!!!!!
[ ばばばっと光速で離れた誠香は自分を褒めたい。 マフラーで顔の下半分がそれなりに隠れていたことも 幸いした。 なによりも夏美の頭の中は 今それどころじゃなかっただろう ]
(750) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃
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うん、喜多仲の歓声、外まで聞こえてたよ。 ありがとう夏美ちゃん。
[ 紫織の無事を知らせる夏美の言葉にそうお礼を言って、 去っていく夏美を見送った後、 はああああ、と大きくため息をついた ]
……いや、僕らが時と場所を選ばなすぎじゃない?
[ ちくしょう、と言いながら笑っている怜に、>>700 余裕だなあ、と誠香は思う。 誠香の方はというと、まだ動悸が激しくて、 笑うどころじゃない。 別にドキドキしてるんじゃない。 夏美にばれそうになって動揺したせいだ。 そのはずだったのに ]
(751) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃
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……ばか。
[ 続きって何だ、続きって。 別の意味でも心臓が壊されそうになった ]
(752) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ 紫織の無事も、今日は会えないことも、 確認済みだったけれど、 病院前まで来て中に入らず帰るというのも どうかと思って、誠香は中に入る。 もう帰った人もいたかもしれないけれど、 少なくとも、千夏やまなには会えたはず。>>676>>99 担任の姿が目に入ると、 あの校舎以外メンバーを全く予想していなかった誠香は、 驚くと同時に納得もした。 そうだ、この担任は、そういう人だった ]
せんせー、お疲れ様です。 しおちゃん、面会っていつからできそうですか?
[ そんなことを聞いてみたりした。 はよ帰れ、と言われれば、はあい、と素直に頷く。 正直、そろそろ眠い ]
(753) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[ 帰りは、父がまた迎えに来てくれた。 怜とはその前に手を振って別れた。>>701 なにしろ、これから誠香は両親に、大事な話を 打ち明けなければならないのだ。>>196 その話とセットのように彼氏の存在を告白するのは いくらなんでもハードモードすぎる。
車の助手席に座ると、眠気がどっと押し寄せてきて、 頭がかくっと落ちそうになったけれど、 そんなタイミングで届くメール。>>223
返事を打ち終えて、>>668 今度こそ誠香は目を閉じる。 まだ問題は山積みだけれど、 今はほんのり幸せな夢が見られそうな気がした** ]
(754) takicchi 2020/06/27(Sat) 23時頃
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――ゲーム大会――
ほら。あいつのあの顔みたかわだつみ。 お前はあいつを越えなければならない。
[勝者は俺>>708、と 手短に答えた礼一郎を指さし、 辰美は綿津見を更なる高みへ導くべく とりあえずコントローラーは握った。>>678
結果、追い激辛菓子が三つ。 とりあえず飲み物をそばにおいてやって、
リベンジの結果は…………どうだったんだろうな。]
(755) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[それから、時間が少々さかのぼるが 絶対に来ないだろうな、と思われていた氷室が 福住と一緒に来た。>>724……仏頂面で。>>725
なんだお前は、 彼女同伴で来てにこにこの一つでもしろよ……と そんなことは言わないが、氷室に思っていた辰美は ぼそりと漏らされた言葉に瞬き]
(お前俺と当たったら覚悟しとけよ)>>727
[とだけ氷室に伝えておいた。
わざと負ける?武士道に反します。]
(756) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時頃
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[全員が揃ったタイミングで、 メールで話した通り、 連城がみんなに自分の事を話しだす。>>737
その頃には辰美も殴ってこようとしていた七星に 「今大事な話はじまるから」と 一旦その手を止めさせて、彼が語ることを聞いていた。
友だちが頑張っている。 その姿を嬉しく感じながら静かに見守って ――あ、名前の事は初めて聞くな、とも思って 部屋の外に出て行ってしまった颯真の事を目で追う。
それから、添えるように]
(757) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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あの校舎で色々あってさ。 あいつら二重人格だけど、 2人で生きてくことにしたんだって。
だから、戻ってきたら あったかくふつーに迎えてやって。
[そう言った。]
(758) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[ ――俺がわざわざそんな事いわなくても、 君たちはだいじょーぶだろ?
……そう思っていたから心配なんて、 全然していなかったし
「真」の方が戻ってきたときは 辰美は「おかえり」って微笑んで、 周りと、真の様子を見守っていた。
……あ。 落ち着いたら俺とも遊べよな。って強請りはしたけど。*]
(759) さねきち 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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―― ファミレスにて ――
[女装をしていた頃は、 いつも駅から遠いファミレスで駄弁っていた 俺と礼一郎だったけれど。
近頃は、ターミナル駅の駅近ファミレスで ドリンクバーで居残るのが 恒例となっておりまして]
(760) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[中学を卒業しても。 高校を卒業しても。 変わらぬ友情が続いている。 喧嘩もせずに、心地良い距離感で]
(761) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[きっとそれはお互いに 触れちゃいけないことをなんとなく知っていて それを避けていたからなんだろうけれど。
礼一郎がかつて俺の女装について あまり触れなかったように、 俺も礼一郎に関する“よからぬ噂”に 自分から触れることは、決してなかった]
(762) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[だってさ。 その噂が真実であれ嘘であれ、 俺たちの関係は変わらないわけじゃん。
だったらそれでいいかなって]
(763) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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え、レイが引っ越し? 良かったじゃん。どこらへんなんだよ。 今度、泊まりに行かせろ。
[だから礼一郎が 引っ越しの話題を持ち出したときに、 俺はいつもと変わらぬ調子で 笑みを向けたのだった>>691]
(764) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[からん、とメロンソーダの氷が弾ける]
(765) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[いつもと礼一郎の様子が違うことなんて とっくのとうに気付いていたんだ。
だから若干たどたどしく紡がれる 引っ越しの事情>>692に、 努めていつも通りを心がけて。
さまよう視線>>695が、 俺を真正面から見据えるのを ゆっくりと待っていた]
(766) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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うん、覚えてるよ。
[随分と前にした ガリガリの女はタイプじゃないって話。
あの話の時も、礼一郎はそうやって 不安そうに眼を泳がせていたよな。 だから、忘れられない]
(767) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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……真面目か。
[すべてを聞き終えた俺は、 にへらと笑うと、礼一郎の額にデコピンをした]
律義に俺に説明するところが、 本当に委員長気質。
[氷が融けて薄くなったメロンソーダを 静かに口に含んだ]
(768) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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……レイのそんな顔見たら、 俺なんも言えねえよ。
周囲に噂を立てられて 嫌な思いをすることのツラさ、 俺は知ってるからさ。
実家、引っ越し良いと思うよ。
(769) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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俺は人に説教できるほど 偉い人間じゃ、ないけどさ。
反省とか、後悔、 みたいなものをしてるんだろ。 レイがそんな顔してるってことはさ。
だったら、やっぱ 俺から言えることはなんもない。
[それから、ふっと相好を崩して]
(770) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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レイに呼び出されるのがいやとか、 俺にあるわけねーじゃん。
そんなんでトモダチやめるような 薄情者に、俺が見えたわけ?
[テーブルに片手で頬杖をついて、 俺はじっと礼一郎の様子を窺った]*
(771) gurik0 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[さて、紆余曲折すったもんだあって、 紫色のキメラは現実に帰ってきました。
全米が泣いたりするほどの大した話ではないけど、 わたしは泣き喚いて恥ずかしいところを晒しました。]
(772) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[無意識に嘘を吐いてしまうどうしようもなさに、 自分の世界を守るためなら罪悪感も何もなく虚構で人を貶められる、 そんな救いの無い自分が、やっぱり生きていていいのかなぁ、と思うわけですが、
ゆかいな色彩をしたゆかいな動物たちのみんなが、 わたしをわたしとして見ていてくれる間は、 紫色の醜いキメラは、紫色のリスの姿で落ち着いていてもいいのかなぁと、 そう思うことで、ひとまず置いておこうとは思います。]
(773) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[……まぁ、答えの出ない問題に悩み続けることが、 生きるってことなのでしょうから。]
(774) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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— お見舞い: —
[病室で経過観察をする日々に、 お見舞いに来てくれるクラスメートの賑やかさ。 時間が過ぎるのが遅く感じている。
両親には、何から説明すべきかわからなかったから、 わたしの思っていたことを、まとまらないまま話をした。
何か明確な原因があるわけではなく、 わたしの性格の問題を、誰かがどうしてくれるのを期待しない。 両親は優しく、何かの不自由を強いる人たちではない。 ただ少しだけ、昔からわたしに甘くて、 そして、わたしもそれに甘え続けていた。ただそれだけ。
だからといってこんな歳になって、人付き合いや友達関係にあれこれ干渉が必要なのもおかしな話。 矯正が可能な時期はもうとっくに終わっている。 両親にできることは何もなくて、これはわたし自身の話。]
(775) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[明確に何かが話としてまとまったわけではなく、 ただ、「これからも見守ってくれるように」と曖昧なお願いをした。 それしかなかったから、私たちの顔はあまり晴れない。 晴らし方がわからないのだ。
これが映画の世界なら、 わかりやすいヒーローがわかりやすい解決策を示して、 ハッピーエンドでめでたし、なのかもしれないけど。
物語を放棄して強制的にエンドロールを流した脇役には、 こんなすっきりしない物語がお似合いなんだろうな。]
(776) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[コンコン。ノックの音が聞こえる。 また誰かお見舞いに来てくれたのかな。 誰からも連絡は受けていないけど、そんなことを思う。 この病室で過ごす時間に甘え切っている証拠だ。]
どうぞー。
[扉が開かれて、そこには見慣れた、姿、が、……。]
(777) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[嘘が真実になる瞬間も知っているし、真実が嘘になる瞬間も知っている。]
(778) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[嘘か真実か、どちらかはわからないけど、ひょっとしたらこれは都合のいい話。]
(779) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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「久しぶり。 ……あんたが自殺しかけたのって、もしかしてあたしのせい?」
(780) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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……ううん、そんなことないよ。 全部わたしが悪かっただけだよ。
ようやく、ね。 すごく遅かったけど、ようやく、 向き合えそうかなって思ったの。
だから、やっぱり生きててよかったなって……。
(781) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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ごめんなさい、若菜ちゃん。
(782) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[完全に見捨てられてしまったと思った。 一時の危機感で、許されないことをしてしまったのだと。 その行為に罪悪感を抱いてはいなかったとはいえ、 自分の不利益をようやく自覚して反省するのは、 なんとも浅ましいことだったかもしれないね。
でも、好きだった。 それくらい、好きだったんだ。
この想いはもう誰に打ち明けることもなく、 嘘として消えゆくけれど、 最後に謝れる機会があることは、きっと救いなのだ。]
(783) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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心配してくれたの?
「……そりゃ、自殺って聞いたら、ね」
えへへ、嬉しい。
「何その反応……。こっちが気まずいよ。 あとね、謝るなら、平多郎くんに。」
……うん、わかってるよ。
(784) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[関係が壊れてしまう前のように、 昔から付き合ってきた親友同士の距離感のまま、話をした。
若菜ちゃんはやっぱりわたしの嘘にはもう我慢できなくて、 疎遠になるのが最善だという判断は変わらないみたいだけど、 一方的にわたしに言葉をぶつけたことは気にしていたみたいで、 わたしの言い分も聞くって言ってくれた。
……でも、わたしからの言い分はほとんどなくて。 捏造写真を作って後輩くん——平多郎くんを貶めたことを、 ちゃんと反省しているということを伝えて、 そして、……もう、若菜ちゃんに依存しなくても大丈夫だって、 なんとかやっていくからって、それだけ、伝えた。]
(785) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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「あたし、デザイナーになるよ。 1年待って、平多郎くんをパートナーにする予定」
……そっかぁ。 うん、きっとなれるよ。応援してる。
「あんたと一緒に仕事をすることはできなくなったけど、さ、 もしよかったらいつか、何かで関われたらいいね」
……うん。
「文化祭での最後の合作は、忘れないから」
…………うん。
(786) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[わたしが憧れた、ずっと好きだった彼女は、 わたしじゃない人と未来を歩くことを夢見ている。
ああ……これって、失恋なのかなぁ。 どうなんでしょうね。
嘘の色がどうこうとこれまで考えてきたけど、 さて、恋の色は何色なんでしょう?
いや、いいか。見えないほうがいい。 そのほうが、たぶんいい。]
(787) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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[夕陽の射す病室。今度は正面からお別れを言えた。
……嘘吐きには都合が良すぎた、親友とのお話はこれで終わり。*]
(788) myu-la 2020/06/27(Sat) 23時半頃
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From:綿津見まな To:辰美君
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あたしはハッピーなセットとか、全部乗せとかが好きです。
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(789) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ 不誠実でしょうか。そうかもしれない。 ]
(790) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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─── みっつめのはなし ───
[ 好きなものがたくさんあるのは、 きっと、いいことだよね。 不誠実、かもしれませんが、それは別に良いでしょう。 あたしは 非日常が好きだから、 不誠実を差し出されても、そのまま取ってしまう。
……あたしも、どこでも良かったのかもしれない。 ここではないどこか、とか、 あたしのいられる場所であれば、どこだって。 ]
(791) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ ─── だから、というのか、その次の日、 屋上でお弁当と映画のポスターを広げて、 辰美君にこれが良いとか、あれが良いとかしていた。
現実の学校は赤でも黒でも青でも無くて、 上履きは足跡を残さないし、 突貫工事の階上も存在していない。 壊れかけの鍵を開けてしまって、その向こう。 ]
(792) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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─── じゃあこれにしよー。
[ ひとつ、に選ぶの、だいぶ時間がかかった。 だいたいあたしのせいです。仕方ないね。 夢中になりすぎてお弁当を食べるのはぎりぎりで、 あたしってやっぱりそういうやつ。
自分の話、より、映画とか、お弁当の中身とか。 そういう方が多いんだ、まだまだね。 いちまいのポスターを空に掲げて、楽しみ!なんて。 ]
(793) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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これね、主人公が感情表現に悩んでて、 そこから描写が始まるんだけど、 ……あっ展開言っちゃ駄目だね、 でも、そういうあらすじで、
なんかねえ、レビュー見てると、 主人公が嫌いって言う人もいたんだけど、 でもねえ、あたしは、
(794) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ 描かれたおとこのひとを見上げている。
いつか、はじめてまともに会話したあの時のように、 あたしは作品に向いていた目線を、 隣の辰美君に向けて、 ]
(795) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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すきだよ、だいすき。
(796) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ きっと、おんなじことを言う。>>0:673 ]
(797) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ あたしは、わらっている。 ……少しだけ、ほんの、にじゅうさんてんごセンチ。 あたしの足ひとつぶん。 息のしやすくなった、かもしれない、そんな風に。
あたしはスカートを翻して、 チャイムの鳴った校舎、の、屋上で、回る。 ]
(798) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ 紳士と別れる少女の仕草に似て、 ]
(799) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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「 自由なあなた、 今度は私が連れて行ってあげる。 あなたの望むところへ、私の好きなところへ、
海を越えても、山を越えても、 夢と夢を越えた先であっても。 」
(800) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ 台詞に無かった言葉を、 台詞のように言ってみせた。 あがり症の舞台女優、観客は一名。
緊張で心臓がずうっとうるさい。 ]
(801) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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ちょっとかっこよかったでしょ。 ─── それじゃあ、また土曜日ね!
[ お弁当とチラシを両腕に抱えて、 あたしはそのまま、 映画館の予約で頭がいっぱい。 ]
(802) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ ……それから映画館でまた熱弁するのは、 また次のお話しとしまして。 そういえばしおりちゃんは良いのか、 という例のあれは、 ふんわり、とした事情を聞いたかもしれない。 今のことまで突っ込んでは聞かなかったけれど、 少なくとも、数ヶ月(夢含む)の誤解に 頭を抱えたのと同時、 ─── 共犯者、って、かっこいいね。
なんて、あたしからは、 嘘を否定するでもなく、そう言ったと 思う。 ]*
(803) mayam 2020/06/28(Sun) 00時頃
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―― ゲームの話 ――
[ それは誠香の舌が激辛をようやく忘れた頃だったか。 連城が、なにやらカミングアウトすると言う。>>737 誠香は、大学合格した! とか、 実は〇〇ちゃんと付き合うことになりました! とか、 そういう類のカミングアウトだと思っていた。 ちょっと恋愛脳になっていたのかもしれない。 実際のところ、連城のカミングアウトは そんなものとはまったく違っていて、 衝撃に誠香はぽかんと口を開けることしかできなかった。
めっちゃ緊張してんじゃん。 なんで無理して笑ってんだよ連城。 そんな言葉が浮かんだけれど、声になっては出てこない。
結局、部屋を出ていく連城を、>>739 ぽかんとしたまま見送ることしかできなかった ]
(804) takicchi 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ 補足するように言葉を足す辰美に>>758 ああ、辰美は知ってたんだなあ、と思った。 そして、すとんと落ち着いた。 なにしろ、事情を知っている辰美が落ち着いているのだ。 だったら、大丈夫なんだろう。 切り替えが早いのが誠香のいいところである ]
(805) takicchi 2020/06/28(Sun) 00時頃
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[ おずおずと自己紹介するもうひとりの連城に>>741 阿東が勝負を持ち掛けた。>>748 ああそうか、違う人格なら、 ゲームの強さだって違うのか! それがなんだか誠香は目からうろこで、 興味津々でゲームの行方を見守ることになるのだけど、 もう一人の連城は、むしろゲームが強かった!>>-177
誠香の出る幕はないので、 敗者に罰ゲームを性懲りもなく差し出すのだった* ]
(806) takicchi 2020/06/28(Sun) 00時頃
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── /ファミレス──
[ 前の店にはなかったレモンスカッシュが、 ドリンクバーの選択肢にあるのを見つけて、 礼一郎はちょっとうれしかった。とか。]
(807) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ そんな些細な日常は変わらずそこにあって、]
(808) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ ……個人の自由たる装いの話と、 礼一郎の積み上げたものってのは、 また違う話だと思うんだけど、>>762 …………そこんとこどうですかね。]
(809) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ 礼一郎なら、他人事のように、 君の友情への比重や倫理観を、 偏っていると思ったりもするけど、]
(810) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ そういう無茶なとこが結構好きなんだよね。 ほら、友だち思いですぐ突っ走ってって──、]
(811) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ ……やだなあ、泣きそう。]
(812) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……ふつうに大学の近く。 こっからでも頑張れば通えた。
[ 家のほうがなくなるんですけどね。 (笑)とはさすがにいかないけれど、
まあ、ふつうに。 ふつうを気取って、言ったんだけどな。
……相変わらず、 氷のはじける音ばっかり、 礼一郎にはやけに大きく聞こえる。>>765]
(813) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ 真面目か。とそいつは言って、>>768 今度は額で、ぱちんと何かがはじける。]
(814) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ ……そ。真面目なんです、これでも。]
(815) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……言ってくれても、 いいんだけど。何かしら。
[ 予防線を張る、じゃないけど。 礼一郎は言葉を重ねて、>>769
反省とか後悔、という言葉に、>>770 なんというか、耳と胸が痛むので、 少し頬をゆがめて、目を伏せたまま言う。]
レイに、……みんなに、 隠し事をしてた──ってことにはな。
[ 自嘲。みたいなものはあれど、 やっぱり礼一郎はとうの妹に対して、 ごめんねって言う気にはならないし。 答えるとするなら、そういうことなんだけど。]
(816) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……おまえ、すぐ、 そういうこと言うから、 おまえ、もう、ほんと──、
[ 声が崩れていく。 やだ! じゃないけどさ。ほんと。
やっぱりちょっと安堵して、 喜んでいる自分に呆れちゃうし、
サマになるポーズ決めて、>>771 あんまりこっち見ないでくれないか。
礼一郎はといえば、 視線から逃れようとした果てに、 腕を畳んで突っ伏す、ような形をとり、]
(817) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……見えねえけど、 ちょっとそうあってほしかった。 ちゃんと、俺のこと、 ……否定してほしかった。
[ 届くのはくぐもった声だろう。]
でも、……ほんとは、 ……許されたかった。のかも。
[ ほんと浅ましくっていやになるね。 泣きそうと言いつつ礼一郎はうれしくて、 うれしいと認めざるをえないので、恥ずかしい。]
(818) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……うれしい。
[ そんなふうだから恥ずかしいんだけどさ。 恥ずかしいので、顔を伏せている。]
ごめん。ずっと。
[ やっぱりそれは、目の前にいる、 礼一郎の大事な友だちに向けての言葉で、 ここにいない何かに向くことはない感情。 ……なんだと思う。これからもきっと。]
(819) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ そういう人間である。 ということを隠さないのは、 やっぱり誠意であると礼一郎は思うし、 それを真面目と呼ぶならそうかもしれないし、]
……また、卒業しても、 泊りに来たり、遊んで、ほしい。
[ などと言ってしまうくらいには、 礼一郎は良い子の枠から外れてるんだけどね。
あふれそうになった涙は堪えて、 滲みそうになったぶんは袖口で拭いて、 のろのろと礼一郎は顔を起こした。
目元に力を入れすぎて、睨むみたいな、 不機嫌みたいな、ぶさいくな顔で。**]
(820) nabe 2020/06/28(Sun) 01時頃
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―――一歩、の話―――
[冬なのに夏のような気がした。
肌寒いから昼食にはコートを着て行って、 並べられるポスターが木枯らしで飛ばないようにして
そうしていてさえ、夏日のような晴れの日だった。]
(821) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[「ハッピーセットとか、全部乗せとか」
そう綿津見が言うので、 辰美は屋上で昼食を食べながら、 綿津見が広げていく世界を見下ろしている。 青春モノ。コメディ。ホラー。アクション。
ちらべられたポスターが色鮮やかで目に眩しい。 辰美にはどれがどれだか分からなかったが すきなもの、を語る綿津見の様子が生き生きしていたので なんとなくその気になってしまって、乗り気で聞いている。]
(822) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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おー。……楽しみだな。
[ずいぶん前に和食の弁当を食べ終えたところで 一枚のポスターが冬の青空に掲げられる。
滲む陽ざしが眩しいな、と目を細めた。 感情に悩む人間の話。どんな映画だろう。
映画館で綿津見と見るはずのその映画の内容に思いを馳せて どこぞの誰かみたいだな、と何となく思っていたところで]
(823) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[ ――いつかと、おんなじ言葉を聞いた。>>797 ]
(824) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……、そう、
[驚いて綿津見の方を見る。彼女は笑っていた。]
(825) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[――感情に悩む主人公なんて、 まるで自分みたいだなと思うし そんな主人公に投げかけられた「好きだよ」は、 ほんの少し、……いや大分。 辰美のことでもないのにくすぐったくはあって、
頬を掻いて何を言おうか迷っている間に、 そこに「紳士」にとっての「少女」がいないはずなのに、 目の前では「少女」が笑っていた。]
(826) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[青く青く澄み渡る冬の空。 演劇の開演を示すようにどこかでチャイムが鳴って
長い黒髪が青空に蒼く淡く滲む。 スカートが、風に乗ってふわりと揺れる。]
(827) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[瞬く余裕もなく、自由な少女の舞台を見ている。]
(828) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[次の台詞が出てこない。台本にないから。 なのに言葉は、……「辰美」の言葉はするりと出た。]
……うまい、じゃん。 んだよ、やっぱ上手じゃねーか、 なんていうの、一瞬少女がいたみたいで驚いちまった。 ……すげえよ、わだつみ。
[ようやく吸い込んだ息を肺に回して、吐き出せば いつぞやの誰かみたいな感想が溢れてきて、 感嘆しながら辰美はぱちぱちと手を叩いている。>>801]
(829) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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…………かっこよかった。素敵だった。
(830) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[いつしか辰美は笑っていて、 ほんの少し、呼吸を楽にしながら立ち上がる。
映画の予約で頭がいっぱいな綿津見の後ろから チャイム鳴ったぞ、と、警告だけ飛ばして
サボり魔はゆっくり、ゆっくりと 彼女を追って歩いていく。]
(831) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[真っ白なはずの少女は、 きっとあらゆる色を映し出す空。
昼に、夜に、朝に。 青に、紺に、紫に、橙に。
色んな「だいすき」を受けて照り映えて、 ――――自由に一歩ずつ、世界を歩いていく。]
(832) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[回答、そんな感じでどうですか?せんせー。]
(833) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[冬空の青の中、白く飛行機雲が駆けていった。]
(834) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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――後日――
あー。あれな。……まあ、色々あったんだわ
[見た映画の感想を聞くために入ったファミレスで 濁流のような感想を半分くらい聞き流しながら聞いた。
確かに面白い映画だとは思ったが、 そんなに感想を喋れるのは一つの才能ではと思ったし 綿津見は出版社にでも入るべきだと思った。 編集者とか、おすすめだ。]
(835) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[噂話の事を聞かれたなら、ふんわり話はしただろう。 彼女の中の衝撃を知らない辰美は レモンアイスティーを飲みながら
共犯者ってかっこいいね。
そう言われれば、少し得意げに笑ってこう返す。]
そう。かっこいいだろ?
……嘘の共犯者。
[誇れもしない勲章を、誇らしげに**]
(836) さねきち 2020/06/28(Sun) 01時頃
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— ある未来の雑談 —
[あれからいろいろありまして。 志望した芸大には受かって、電車通学になりました。 住んでる場所は実家のままで、片道1時間半かかります。
自殺しかけたことがある手前、 親の目線が届く範囲にいてほしい、という条件が付いちゃいましたので、 一人暮らしさせてほしいとは言い出せないし、まあこれはしょうがない。
まあでもそのおかげで、高校の頃から引っ越しをしてない子とは、 比較的会いやすくて、10代クライマックスの青春を楽しめている。
>>482まなちゃんがチョコカステラを食べているのを見て、 わたしはアップルカスタードパイを3割ほど食べ進めながら、 取り留めも無い雑談をしていた。]
(837) myu-la 2020/06/28(Sun) 01時頃
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……うーん。 そうなの、かなぁ。
特別なつもりはないけど、なんだろうね。 CG作品は、まあ、正直評価された時は生きてるって感じするから。 否定はしないけど。
死ぬなんてこと、考えないほうがたぶん、いいしなぁ……。 わたしはまなちゃんの手を引っ張りたいけど、だめ? 戻らない?
(838) myu-la 2020/06/28(Sun) 01時頃
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[時間が経って、少しはいろいろと乗り越えられた気がしている。 甘いものを食べながらあの時の話をできているし。
ミルクセーキに口をつけながら、まなちゃんの“つまらない話”を聞いている。 ……いや、これを聞いて、「うわーほんとにつまらないねぇ! あっはっはー!」なんて、 そういうことを言いたいわけじゃあないんですけど。
話を聞いてる分には、彼女は普通に幸せそうだし、 なんだろうね、悩みの無いことが悩み、と表現していいのかな。 プラスもマイナスも引っくるめて、そういう特別感を欲しがっているみたい。
そんなの、いいことばかりじゃないよって、 厄介な虚言癖と長らく付き合っているわたしは思うけど、 それはまなちゃんの気持ちに寄り添えてないんだろうなぁ。難しいね。]
(839) myu-la 2020/06/28(Sun) 01時頃
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みんなが好きって、自信持って言えるのって、 すごく、……んー。 特別な視点を持ってるなって、思うけど。
[言葉を選んでそれだけ出力。 まなちゃんがぐるぐるしているのを感じ取って、こちらもぐるぐるしている。]
……チョコカステラ、ちょっとちょうだい。 アップルと交換でよければ。
[まなちゃんのチョコカステラもね、いいなーって思ったんだけど。 やっぱり2人いるなら、分けられるなら最強よね。>>3:79
なんて、このシェアがお気に召してくれるかはわからないけど。 アップルカスタードパイの皿を前に出しながら、取り引きの格好。]
(840) myu-la 2020/06/28(Sun) 01時頃
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わたしとまなちゃんの人生も、 ちょっとずつ切り分けてシェアできたらよかったのかなー。
[ままならないものですね。 フォークをくるくる動かしながら、ケーキを人生に例える哉。]
(841) myu-la 2020/06/28(Sun) 01時頃
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真っ白なあなた。 あれだけ戻るのが怖かった現実が、何事もなく楽しくて拍子抜けです。
……そんなこと言ったら叱られますかね。**
(842) myu-la 2020/06/28(Sun) 01時頃
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――お見舞い――
[ よろしく、って言ってもらえて>>654、 うん、と頷いた。 颯真と呼ばれるのもいいけど、 真くん、と呼ばれるのもなんだか嬉しくて。]
僕も、そうだよ。 颯の方が明るくて、目立つ性格で…… 中学の時の……僕のことなんて、 誰も覚えてないと思ってた。
だから、君が、 紫織さんが覚えててくれて、嬉しい。
[ 同じだね、なんて言って笑った。 中学の頃の記憶は、嫌なものが多いけど。 一つでも、一緒に思い出して笑い合えるような いい思い出があって良かったなあ、って思いつつ。]
(843) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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うん。僕も頑張る。 颯に負けないくらい、友達たくさん作りたいし。 その縁を、ずっと繋げていきたい。
僕も颯も、君のこと見てるから。 君も、僕を……僕達を、見守っててくれたら嬉しいな。
[ 握手を交わしながら>>655、 そんなちょっとしたお願いをして、 にっこり笑う。
病室に入った時は緊張してたけど、 それは随分和らいで。 友達との、穏やかな時間が流れていた*]
(844) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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――現在:病院――
へへ、どういたしまして。
[ 自分がやりたいことをやっただけだけど、 ありがとう、と言われると>>666なんだか嬉しくて、 照れくさそうに笑う。]
おー!いいなそれ! スキー場なら結構長く雪残ってるだろうし、 受験終わってからお疲れ様会的な感じで 行くのもいいかも!
[ 皆で、の計画の筈なのに2人だけの間で 計画は進行していくのだった。 でも皆楽しいのは好きだろうから 乗ってくれるんじゃないだろうか。 若林先生とか、車出してくれたりしない? 流石に無理?なんて。]
(845) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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[ やっぱり眠れないことを心配されていた…… というか今も心配されていて>>672、 ちょっと嬉しいけど、それよりも申し訳なかった。 まあ、良くなると思う、というのは本当だけど しっかりとした根拠はないわけで。 そりゃあ安心させられないですよね、うん……]
あー、なんかごめんな、心配かけちゃって…… うん、もし続くようなら、相談する。ありがと。
[ その時には、ちゃんと俺の、俺達の事情を話せるかな。 まあ、もしかしたら、その前に 知られてしまうことになるかもしれないけど>>737]
(846) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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[ それから、帰ろっか、という言葉に>>676 そうだな、と頷いて。
帰る足はなかったので、 「俺帰る足ない!乗せてー!」と、 素直にクラスメイトの保護者にお世話になりました*]
(847) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時頃
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――ゲーム大会――
[ すごく緊張しながら みんなの前に姿を見せたけど。 幸俊が「おかえり」と微笑んでいて>>759、 他の皆もきっと嫌な顔はしていなくて、 少し安心した。
それで、どうしようかな、 ってきょろきょろしていたら、 こちらに近づいてきてくれる人がいて>>748]
(848) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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……うん、もちろん。 えっと……前はよくやってたから、 結構慣れてる方、だとは思う。
[ そう答えて、やる?って聞かれたら、 「……やる!」ってにっこり笑って頷いた。
ええと。僕がいいんちょって呼ぶのも変な感じだし、 礼一郎くん、って呼んでいいかな。 よろしくお願いします。]
(849) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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[ 中学の時も一人でゲームはしていたけど、 誰かとゲームで対戦する、というのは、 本当に久しぶり……きっと小学生以来で。 緊張もしたけど、それ以上に楽しかった。
しかし。 そこそこ慣れてる、つもりではいたんだけど。 やはり久しぶりだったせいか、 自分側の画面に表示されているのは 「You Lose!」の文字。]
(850) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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負けちゃった……本当に強いね。 後でリベンジしたいなあ……
[ 苦笑しながらそう呟いた……ところで、 差し出された激辛菓子>>806にハッとする。 つい忘れていたが、 そういえば罰ゲームがあるのだった。]
……い、いただきます……!
っ!!?ッ、〜〜〜〜!!!
[ 連城颯真(真)、 甘いのは好きで辛いのは得意ではありません。 そんなわけで、少しの間悶絶することになるのだった**]
(851) はねねこ 2020/06/28(Sun) 02時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
はねねこ 2020/06/28(Sun) 03時頃
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*:ねー 1:57 *:聞きたいんだけど 1:57
忍噛5巻好評発売中!:久しぶり! 1:58 忍噛5巻好評発売中!:急にどうしたw 1:58
*:ワタリさんとおれって 友達だよね?(´っ・ω・)っバンバン 2:10
忍噛5巻好評発売中!:えwそうじゃないかな? 2:15 忍噛5巻好評発売中!:何かあった? 2:17 忍噛5巻好評発売中!:私でよかったら話聞くよ 2:17
*:そっか 8:55 *:友達ならよかった 8:55
(852) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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── 少し先/家→町→ ──
[ いつも通り、学校に行く。って言って 郁斗が足を運ぶのは別の場所だった。
笑えるくらいに天気が良くて、 なんとなく、あの大雪を思い出す。
全くかすりもしない光景だし、 隣にはクラスメイトもいないし、 向かう先も校舎ではないのだけれど。
たぶん、それは勇気を出すためで 感傷を和らげるためでもあった。 ]
(853) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 記憶力よくでゴメンね(笑) なんて、謝罪は一応しておこう。 心なんて一ミリも込めてはいない謝罪だ。
酔っぱらいの相手してる時って 冷静になりすぎて、郁斗の記憶は鮮明で。
だいたいの住所は覚えていた。 駅からタクシーから眺めていた光景を 辿るように歩けば、見つける。 ]
(854) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 暗証番号式のオートロックって こういうときフツーに便利。 …って、言っていいか分からないけど。
喜多仲郁斗は何でもない顔で あの時教えてもらった数字を入力した。
頭の中で考えているのは、 家は鍵使うタイプでよかったなあとか でも鍵落としたら危ないよなあとか そういう、何でもないことだ。
そのままエレベーターに乗っていく。 ]
(855) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 部屋番号もきちんと覚えちゃっていて 自分が優秀過ぎて、ちょっと笑う。
夜とは違って見える、太陽が射す廊下。 躊躇っていてもしょうがないので 遠慮なくインターホンを押した。
少しの間の後、扉の向こうに住んでる人が出て 何も言わずとも誰が来たか分かったらしい。
ガチャガチャとチェーンを外す音がして 驚いた顔でその人は扉を開ける。 いつもより化粧が薄かった。 ]
(856) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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久しぶりぃ、ワタリさん。
[ 喜多仲郁斗は、笑った。 ]
(857) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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お邪魔しま〜す。
[ 返事とか、聞いていなかった。 うろたえるワタリさんを無視して靴を脱ぐ。
止められたら面倒くさいなぁ。と思って 問答無用で上がり込んだのだけれど、 たぶんそれが悪かった。最悪だ。
鼻血をぼたぼたと流した“あーちゃん”が リビングのど真ん中で正座していた。 ]
(858) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ あーあー(笑)何でこうなるかな(笑) ]
(859) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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……ワタリさんってさあ、 ホント。けっこーおれのこと好きだよね。 今もさァ?昨日不穏な話したおれが来たから 急がなきゃって鍵開けてくれたじゃん。
[ 夢じゃない。夢じゃないんだよな。
ワタリさんがワンテンポ遅れて リビングに駆けこんでくる。何その顔(笑)
信じられないものを見てしまったような ひたすら困惑しているような表情を浮かべる。 ]
(860) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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友達。だもんね。おれたち。 ワタリさん、やさしーもん。
[ 一瞬だけ、驚いた顔をしたあとに 自分が負った怪我を隠すように 地面に這いつくばる子供を通り過ぎて、
郁斗はリビングの窓を開ける。 風が通り抜けて、片目が晒された。 ]
今日、チョー天気よくねぇ? マジ良かった〜人通りそこそこあって。
(861) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ ベランダに靴下で乗り込むので、 うわー。汚れたあ。サイアク!って思う。
嘆いててもこの話は終わらないので ただ茫然としているワタリさんを放って 郁斗はベランダの柵を乗り越えた。
柵をつかむ腕と、淵に僅かに乗った踵。 風が吹く。真下には花壇と歩道が見える。
ワタリさんの家は7階。そこそこ高い。 きっと、花壇のレンガの部分だとか 歩道のコンクリートに頭が落ちたら死ぬ。 郁斗は振り返って、ワタリさんに言う。 ]
(862) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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虐待やめてよ、ワタリさん。 その子と離れてよ。 じゃないとおれ、死んでやるから。 ここから飛び降りて死んでやる。
(863) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 喜多仲郁斗は、笑っていた。 ]
(864) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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はやくしてよ、ワタリさん。 友達が目の前で死ぬところ、見たいの? 言っとくけど、マジ最悪だよ。 そんなん見たら、一生忘れらんないよ。
(865) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 笑ってたけど、怒っている。 ]
(866) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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ウソじゃないよ。おれ超本気だし。
つーか、結構運動神経わりぃし 手ぇ滑って、フツーに死にそう。 ヤバーちょ〜ウケんだけど!
でもたぶん、そこそこ人居るし 万一おれがドジっちゃってもさあ、 何処から人落ちた?って話になれば
その子のこと見つかるよね、たぶん。
(867) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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あはは。
(868) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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……ねえ、なんで黙ってんの? …………しょーがないなあ。
(869) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 片足を空中に、ぷらん。って放る。 ]
(870) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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|
おれ、死のっかな。
(871) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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|
[ 分かった、分かったから。って ワタリさんは泣いていた。何で?(笑) やめて、危ないから。こっち来て。 声を聞きながら、郁斗は下を眺めてる。 ]
じゃー先に電話して。 その子のこと、通報して。
[ 人が小さいなあ。空は青いなあ。 ワタリさんが涙ぐみながら電話で話してる間 外の景色をただ眺めていた。 ]
(872) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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|
[ 電話が終わって、郁斗はリビングに戻る。 開けっ放しの窓から吹く風が 暢気に花柄のカーテンを揺らしていた。
あーくん、窓から離れて。って、 びくびくしながらワタリさんが言う。 アンタに言われなくても離れるよ。
おぼつかない足取りで近づいてきて 郁斗の手を取って、壊れ物みたいに触った。 だ、大丈夫?怪我してない?って、言う。 ]
(873) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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|
他人の子供の心配はするのに 自分の子供の心配はしないんだ?(笑)
(874) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
|
|
[ 腹立たしく思います。許せそうにないです。
今も、だらだらと流れる血を押さえながら 恐る恐るこちらを伺う小さな子供よりも たぶん、郁斗の方が本気で心配なんだろう。
そういう所が、許せそうにないです。
子供を虐げながらのうのうと笑っていた貴方と 全てを知ってさえも夢の中で貴方の死体をみる 自分を含めて、全部の愚かしさを許したくない。
許してはいけないと思うんだ。 ]
(875) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ つーか、許す許さないの問題じゃないよね。 ]
(876) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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その子とアンタと旦那さんと、 その間だけの問題だとか、思った?
フツーにさぁ友達やってたおれも マジで迷惑被ってんだわ。
警察だとかが来なくなっても おれ、定期的に見に行くからね。 離れてるかとか、酷い目遭ってないかとか。
(877) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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言ったことなかったけどさあ、 てか言う機会なんて中々ないかあ。
まあ、ちょーフツーにトラウマなんだよね。 虐待。とか、そーゆーの?
つーかさ。 アンタの所為でいい夢見れなくなっちゃった。 もー、マジ最悪なんだけど。
(878) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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責任とってね、ワタリさん。
[ よろしくね(笑)って、 友達に向けないような目をしながら 喜多仲郁斗は笑ってる。 ]
(879) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ ……しばらくして、インターホンが鳴る。
来客の対応というか。事情聴取というか。 そういうものにワタリさんは手一杯で 郁斗と名前も知らないあーちゃんは 少し離れてそれを眺めている。
鼻血が止めるまで押さえていたから 郁斗のワイシャツは血まみれになっていた。 ]
(880) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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……別に、君のこと想って。 って訳じゃないから。分かってんだろうけど。
[ 話しかけても、隣のその子は無反応だった。 ]
マジ家庭崩壊って感じだし。 まあ、ゆーて、元々崩壊してたし。 なんだったら恨んでも良いから。 つーか、おれが許可することじゃないけど。
おれもワタリさん…君のおかーさんも、 自分の好きなことやっただけだよ。 超サイテーだけど。
(881) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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だからさぁ、君も自由に生きて。
……おれの言うとおりにするのヤダ? まあ、個人的なおれの願いってことで。
[ 後味は最悪だけど、それが現実ってものだ。
リビングのソファの色とかテレビの大きさとか そんな些細な一つ一つですら嫌いになって、 嫌いなものばっかな家で、膝を抱えてる。 ]
(882) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ …その後、郁斗は不問。帰れ。ってことになって 迎えに来た兄にこっぴどく怒られて (まずネットのやつと会うなって怒られたし 顔出すなってチョー怒られた、ウケる) 何年かぶりに家族会議も行われたんだけど、
マジでダセー話だから、秘密にしといて(笑) ]**
(883) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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―― デート、じゃない話 ――
会って、話したいことがあるんだ。 デート、じゃなくて。
[ 年が明けて、1月。ますます受験が迫る頃。 受験勉強の夜更かしの合間に、 いつものように怜と通話していた誠香は そんなことを切り出した。 努めて何気ない風に言おうとしたけれど、 どうしても声が硬くなってしまったのは 伝わってしまったかもしれない ]
(884) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃
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[ 待ち合わせに選んだのは、少し遠めのカフェだった。 知り合いと鉢合わせすることのなさそうなところにした。 店内に程よく客が入っていて、 会話の邪魔にならない程度にBGMもかかっていて、 誰もこちらの会話なんか気にしないような、そんな店 ]
急にごめんな。
[ 色々覚悟を決めるのに時間がいった。 だから、誠香は待ち合わせの30分前からそこにいて、 1杯目のカプチーノをほとんど空っぽにした状態で 怜を迎える。 怜の注文に合わせて、お代わりを注文して、 少し強張った笑みを浮かべた ]
(885) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃
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[ まるで別れ話でもするようなムードを漂わせているが、 今日呼んだのは断じてそんな理由ではない。
「もしも言えるようになったら、 一番に言わなきゃいけない人がいるんだ。 その人たちに話せるようになるまでは、 氷室にも、言えない」>>4:252
誠香は、両親に打ち明けた。 出版社とも話が付いた。 それなら、次に話す相手は怜だと誠香は思った ]
(886) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃
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今日さ、わざわざこうやって来てもらったのは、 怜に話しておきたいことがあって。 ……あの校舎で聞かれただろ。 どうして僕が死にたかったのか。 その理由……話せるようになった、と思う、から、 だから……呼んだ。
[ 届いたカプチーノは可愛いラテアートが施されている。 笑っているラテアートのくまさんを見つめながら、 ぽつりぽつりと誠香は話す。 けれども、話す前に確認しなければならないことがある。 誠香は顔を上げて、じっと怜の顔を見た ]
(887) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃
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ただ……これを聞いちゃうと、怜も僕の共犯になる。 僕は今までも嘘つきだったけど、 これからも一生つき通さなきゃいけない嘘がある。 聞いちゃったら、怜も僕の嘘に巻き込まれることになる。 それでも、聞きたい?
[ 誠香は、出版社と取引をした。 一生嘘をつき通すことを決めた。 けれど、怜にだけは、 本当のことを知っておいてほしいと思った。 けれど、真実を知るということは、 誠香の嘘に巻き込むことを意味する。 共犯にしてしまう ]
どうする?
[ それでも聞く? と微笑んで、 誠香は小さく首を傾げた* ]
(888) takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/28(Sun) 13時半頃
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おかえりなさい。
(889) aki_nano 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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-- 未来/お見舞い --
[ お見舞いに出向いたのは、 紫織の退院間際になってしまったかも。
クラス何人かで行くという話が持ち上がったときには、 すこし尻込みしてしてまって、一緒にはいかず。>>584
いざ行こうとして、千夏はようやく決心する。 悩んだ挙句に、ティーバッグのアソートをもって、 病室を訪れて、扉を数度叩く。 ]
こんにちは。 紫織ちゃん、千夏です。
[ 反応をもらってすこし開けた先を覗き込み、 千夏は病室へを足を踏み入れた。 ]
(890) aki_nano 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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もうすぐ、退院できそうって先生から聞いたよ。 だいぶよくなったみたいで、本当によかった。
[ あ、これ、よかったら飲んでね。 とお見舞いの品をベッドサイドのテーブルに置いて、 近くにある椅子を引き寄せて、腰かけた。
それから、紫織の指に目を向けて。>>737 ]
わ、それかわいい。 冬の新作だー。紫織ちゃん、ネイルするんだね。
[ いいなあ、と千夏は言う。 学校に通っている間は、何か言われそうで、 長期の休みにくらいしか手を出したことがなかったから、 千夏はいいなあ、って羨ましがる。 ]
(891) aki_nano 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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……あの世界では打ち上げできなかったね。 文化祭の打ち上げ、はたぶんもう難しいけど、 卒業パーティー……?なら、 きっとできるから、早く帰ってきてね。 学校で待ってるから。
絶対写真、撮ろうね。
[ それ以上のことは、 精神世界のことは話題にあげない。 人間をやめたくなっちゃった理由に、 興味がないわけじゃないけど、 それを聞くのはクラスメートの千夏の役目じゃない。 興味本位で傷つけるのは、嫌だから。 ]
(892) aki_nano 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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あ。あとね、 連城くんと話してたんだけど、雪合戦もしようね! もし雪が降らなかったら、スキー場にいこ!
[ ね、いい案でしょ、と千夏は笑う。>>845* ]
(893) aki_nano 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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――お見舞いの話と、カフェ――
[お前もしかして忘れていたのか……と、 辰美は少しもの言いたげな顔で 葉野のローディングを待っていた。>>659]
…………そういうことにしておこうか
[何かをスルーされた気がするが 辰美も深く追いかけたりはしない。 事実、可愛いお店に堂々と入るのはためらわれるので。]
(894) さねきち 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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ありがとよ、共犯者。 おい、まじか。……食えるかな……
[クリーム30倍盛りってなんだ。クリームそのものか? 面食らいながらも辰美は止めることはなかっただろう。]
(895) さねきち 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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[後日、振り仰げばカラフルな外装、 レースやリボンで彩られた可愛いお店に 「うっわぁ……」と内心落ち着かない気持ちになりながら 葉野と行ったり、だとか。
出てきた甘くてかわいらしいお菓子に 「どう作ってんだこれ……」と感心したり、だとか。
クリーム30倍盛りに面食らったり、だとか。
そういう楽しい時間はきっとあったことだろう。]
(896) さねきち 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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[それから、喫茶店での食事の後、 辰美はふと、こういうことも聞いたりはしただろう。]
あのさ。折り合いついたか? ……いってたろ、親友、いなくなったって。
[それは葉野を心配する以上の意味を持たないのだけれど もしも話をしてくれることがあるなら、 辰美幸俊は、その話をきちんと聞くことだろうし
彼女がそんな気分でもなさそうなら、 夕暮れの中淡く立ち消えてしまうような問いだった*]
(897) さねきち 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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大太刀源流 タツミは、メモを貼った。
さねきち 2020/06/28(Sun) 14時半頃
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── ゲーム大会 ──
[ 約束、というほど固くはないけれど そういう話はしていたのだし、 行かない理由なんて、無かった。
ゲームが苦手。っていうのは 理由になったかもしれないけれど。 ]
やべー!チョー家広いんだけど! つーか、すげー和風!ウケる! めちゃめちゃ映えんじゃん!!
[ …なんて、はしゃいでたのは一瞬で。 ]
(898) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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……マジ無理。
[ 相次ぐ敗北。そして激辛お菓子。>>559 ふてくされないわけがない。
辛いモノ、そこまで苦手ではないのだけれど 激辛は単純に痛いし、ちょっとつらい。
片手でやってもらっていい勝負だった。 っていう新事実も、 郁斗が床に転がる一因になっていた。 ]
(899) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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[ そんな中行われたカミングアウトに 郁斗はのっそり起き上がる。 二重人格?ちょー漫画なワードだった。
大人しそうな顔をした颯真に、 演技かな。って疑う。悪いけど。 でも幸俊が補足するし、冗談でもないらしい。
礼一郎が新たな面子に勝負を挑んで、 見事打ち負かすのを眺めていたのだけど。 ]
(900) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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[ それが見事に悶絶するのだから>>851 面白くって郁斗はゲラゲラ笑った。 ]
ぎゃははぁ!チョーウケんだけど! まこ…まこちん?あーいいや!
ソーマおもしれーね! ゆーてゲームうまくねえ? おれにも教えて〜!
[ 呼び方なんて些細なことで、 増えたクラスメイトに楽し気にしている。 ]*
(901) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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――ゲーム大会――
……映え……? 写真は撮ってもいーけど。
[辰美にとっては自分ち。なのでそんな実感はないが 喜多仲が楽しそうなので何よりである。>>898
よく来たな、と孫か子供でも迎えるように出迎え そうして、流れるようにゲームのある居間へいざなった。
片手って結構難しいんだな。 流石に辰美も片手で悠々勝てたわけではないので いくらか激辛菓子をつまんで 無表情のまま固まることになった。]
(902) さねきち 2020/06/28(Sun) 15時半頃
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……マジなんでこれを……ふくずみ……
[激辛菓子のパッケを睨みつつ対戦を進める。
ふてくされている喜多仲の額に 「まあまあ」と言わんばかりに 包装に入った甘いシュークリームをぽんと置いたのは、 颯真のカミングアウトのちょっと前の事。*]
(903) さねきち 2020/06/28(Sun) 15時半頃
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人間もどきの話をしましょうか。
(904) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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[ 今日も千夏は生きています。 紫織の精神世界で死んで、現実世界で生きています。
千夏がなんなのかって、そりゃあ人間もどきです。 人間社会にどうにか溶け込もうとして、 他人にどうみられているかをずっと気にしながら、 生きていきます。 ……死ぬための一歩を踏み出さないので。 ]
(905) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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-- 人間もどき --
[ 突然、注射がなくても生きていける。 なんてことは現実問題起こりえない。 千夏は1日4回の注射を打って、生きている。 ]
今日も、すこし高いなあ。
[ 血糖測定器のモニターに映る数値を眺めて、 千夏は感想を零した。
このことを受診した際に医師へ相談すると、 ストレスの可能性と伝えられた。 ]
(906) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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[ ストレスかあ、と千夏は思う。 ネットで調べてみると、 血糖値が高まるのも、不眠も、口渇も、 ストレス由来で起こることもあるらしい。 ]
……うん。
[ 自室のベッドで寝転がって、スマホを見詰める。 ストレスの原因なんて、いくらでも考えられる。
受験だって、自分の病気だって、 つい死をねがってしまうことだって、 全部つらいし、抱え込んでしまう。 ]
(907) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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[ どうしたらいいんだろう。 調べていくうちに、 実力以上のことを目指し続けていませんか? 糖尿病を受容できていますか? とスマホの画面上に見えた。 ]
……受容も、共存も、できるわけ、ないでしょ。
[ 患者会で聞いた言葉は脳裏にこびりついている。 どうしてあの人たちは病気なのに、 あんなに楽しそうに生きていけているのか。 ]
(908) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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[ わからない。 千夏は生きてるだけで偉い。 けど、どうせなら楽しく生きていきたい。 ]
(909) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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[ クラスメートの自殺未遂を受けて、 前よりは気軽にしんじゃえと思う頻度が低くなった。 今なら、もう一度患者会に足を運べるだろうと、 患者会の主催者に連絡を取る。
1型糖尿病と向き合える日は いつの日か来てほしいなと千夏は思っている。* ]
(910) aki_nano 2020/06/28(Sun) 16時半頃
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— お見舞い:千夏ちゃん —
[誠香ちゃんのお見舞い品をもらってから、 暇だけはある病室のベッドの上で、ネイルに凝る時間が増えた。 >>891千夏ちゃんに見てもらって、いい反応を貰えたので。 当然喜ばしくなる。]
誠香ちゃんにもらったの。 上手くできてる?
[どう? どう? って、はしゃぎ合う時間が心地良い。 学校に復帰したら平日はさすがにできなくなるけど、 友達同士で遊びに行く時のことに思いを馳せる。 そんな心の余裕が出てきた。]
(911) myu-la 2020/06/28(Sun) 17時頃
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文化祭にはやっぱり戻れなかったんだなぁって。 ……うん。
雪合戦したいなぁ。 待っててくれてありがとうね、千夏ちゃん。
[打ち上げをしよう、という話もしていたけど、 やっぱり文化祭もどきの校舎には荷が重かったね。 卒業パーティーに写真撮影。そしてスキー場。 千夏からの提案には頷いて、じっと表情を覗く。]
(912) myu-la 2020/06/28(Sun) 17時頃
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[結局、あの世界の主はわたしで、千夏ちゃんじゃなかった。 だからどうして千夏ちゃんが人間ではないと、そう思うものを抱えていたのか、 それは分からずじまいだったけど。]
生きてると、楽しいことがたくさんあるんだなぁ。 ……忘れてた気がする。
[あなたが人間か、そうじゃないかはとりあえず置いといてさ。 わたしがあなたの中に見た姿は、生きているだけで美しい豹の姿。 それを疑うことは無いだろうから。*]
(913) myu-la 2020/06/28(Sun) 17時頃
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— 回想:THE カフェ —
[退院した後、約束通り共犯者と訪れたカフェ。>>896 かわいいでしょー。と自慢げにいろんなものを紹介しつつ、 落ち着かない様子の辰美くんに精神的な優位を感じたりした。
クリーム30倍盛りのパンケーキを頼んだら、 店員さんが「お覚悟はよろしいですね……?」とニヒルな笑みを向けてきたので、 サムズアップを返して、待つこと数分。
4色のフルーツソースが添えられた、クリームそのもののバベルの塔を、 意気込んで2人で崩しつつ、結局7割くらいは彼に任せようとしたかもしれない。]
(914) myu-la 2020/06/28(Sun) 17時頃
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……あぁ、そのことね。
[>>897あの世界で最後まで手を掴んでくれた彼には、 話しておくべきなんだろうなぁって思って、 少し考えた後、小さい声で、笑んだ表情をなるべく崩さないようにしつつ答えた。]
入院してた時に話をして、ちゃんとお別れできたから。 大丈夫。
……いなくなったって言っても、ただの喧嘩別れだから。 そんなに深刻なこと、なんにもないよ。 わたしが間違えちゃっただけ。
[詳しい話はしてないけど、そのせいでいろんな想像をさせちゃったかな。 でも、自殺した原因についてはちゃんと吹っ切れたから、 お父さんには安心してほしい。
娘が失恋して、毛布にくるまって一晩泣いてただけ。そんな話。]
(915) myu-la 2020/06/28(Sun) 17時頃
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……辰美くんと付き合ってるんだ、って。 嘘吐いて、よかったなぁ。
[ぽつりと出た言葉に、深い意味は無い。と思う。 最初のきっかけはそれだった。
いろんな人に迷惑はかけたけど、 その薄っぺらい嘘で、覆い隠していたわたしの若菜ちゃんへの気持ちは、 少しずつ溶けて、消えていくのだ。**]
(916) myu-la 2020/06/28(Sun) 17時頃
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―― お邪魔虫の話 ――
[ 脳は糖分を消費する。 だから、受験勉強の合間に甘いものは必要だ。 であるからして、これは脳の糖分補給だ。 断じて受験勉強をサボって遊んでいるわけではない。 大体、受験生だってたまの息抜きは必要だ! 問題ない! 何が悪い! ……あ、本音が漏れた。 というわけで誠香は怜にねだってカフェへとやってきた。 女子のための女子による女子の店である。>>353 貴重な息抜きなのだ。 どうせなら思いっきり羽目を外したい。 可愛くて美味しい甘いものを 頭痛がするくらい食べてやりたい。 そんなわけで誠香はうっきうきの上機嫌だった ]
(917) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃
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あー、楽しみ! めっちゃ楽しみ! クレープにしようかなあ? パンケーキにしようかなあ? やっぱパフェかなあ!?
[ まだ手を繋ぐのは少し照れるけれど、 今日はちっとも恥ずかしくない。 繋いだ手をぶんぶん振って、 怜は何にする? なんて話しつつ、 テンションマックスで誠香はお店の扉を開けた ]
(918) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃
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…………?
[ そして誠香は首を傾げる。 女の子たちの話し声で華やいだ感じのはずの店内が、 なんだか少ししんとして、張り詰めたような空気? まで 感じたので。
なにごと? と店内を見回した誠香は、 衝撃に目を見開いた ]
あ、あれは、
[ 伝説のクリーム30倍盛りパンケーキ!!>>914 しかもそれが運ばれる先にいるのは、 きゃっきゃうふふな店内で、異質な空気を放つ男…… ]
(919) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃
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って、辰美としおちゃんじゃん!?
[ 2人の組み合わせに驚けばいいのか、 伝説のパンケーキに驚けばいいのか、 情報が散らかりすぎて、 誠香は感情の行く先が見つからない。 とりあえず ]
邪魔はしないようにしよっか……。
[ こそこそと店内に入り、 伝説のパンケーキ完食チャレンジの行方を こっそり見守るのだった。 食べきった!? まじか!!* ]
(920) takicchi 2020/06/28(Sun) 18時頃
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――回想:THE カフェ――
……? ???? ………。
[辰美幸俊はその時初めて多少の「恐怖」を覚えた。 うずたかく積まれている。クリームのバベルの塔が。
限度ってもんがあるだろうよ、と思いながら]
やってやろうじゃんかよ……
[辰美は謎の闘志に燃え、腕をまくってクリームに挑んだ。 その後試合には勝ったが、多少辰美の胃は荒れたとか。 あと筋トレの量が増えたとか。]
(921) さねきち 2020/06/28(Sun) 18時頃
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[――……なんか視線を感じるんですけど。
ちらっと見た先にカップルがいたのかどうかは、 天の神のみぞ知る。
お前らもクリーム食えよ。]
(922) さねきち 2020/06/28(Sun) 18時頃
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[向こうの世界で聞いたことを尋ねてみれば 微笑みながらも、葉野が小さな声で答えてくれた。 お別れ、けんか別れ。
おそらくは、彼女の嘘が関係しているのかと予想はつくが 間違えちゃっただけ、と言われれば それより深く掘り下げることはしない。>>915]
そうか。……ちゃんとお別れできたんなら、 良い、ことはねえけど。 ……そうだな。
(923) さねきち 2020/06/28(Sun) 18時頃
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俺は、きっとそいつとお前の事よくわかってねえけど
よく頑張ったな。って、言わせて。
[えらいよ、と、辰美は言う。 どういうものにしても、 人との別れは痛みが伴うものだから。
それに、逃げる癖がついていた彼女が 何かと向き合った事を 辰美は共犯者として、ほんの少し誇らしく思う。
……だから、それにそぐわないとしても労いたかった。]
(924) さねきち 2020/06/28(Sun) 18時頃
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[それから、目を丸くして、 葉野に言われた事を飲み込むと>>916]
……そーか。そーだったら、いいけど。
[辰美はどこか嬉しそうに笑った。
限度を超えた嘘は良くないものだし 嘘で傷つくものがあることを知っている。 けれども]
(925) さねきち 2020/06/28(Sun) 18時頃
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付き合ってるくらいの可愛い嘘なら いつだってまた付き合うさ。
……見捨てねえって言ったことだし。
[君が胸を張って「好き」といえる誰かを見つけるまで、 見捨てずに見守っているつもりだから、 どうか、いつかその胸のわだかまりが 雪解けを迎えますように。
葉野の頭を、あの日と同じようにぽんぽんと撫でて 辰美幸俊は穏やかに微笑んでいた。*]
(926) さねきち 2020/06/28(Sun) 18時頃
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-- 未来/お見舞い --
[ 現役女子高生(あとすこしの命)は、 凝ったネイルにきゃっきゃと喜んで、 よく見せてと紫織の指先に視線を注ぐ。 ]
上手! 誠香ちゃんから話がいっているとおもうけど、 メイクの練習会しようって話になってるでしょう。 そのときに、私にもネイルしてほしいな!
[ 休日くらいなら、 メイクもネイルも大胆にしたっていいね。 何故って、女子高生なんですもの。 ]
(927) aki_nano 2020/06/28(Sun) 18時頃
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[ 微妙な距離感を保つ。 相手に踏み込むのは本当に難しい。 この世界で間違いがあってはいけないから。 ]
時間を戻すことはできないけど、 これからの時間をどう有意義に過ごすか、 ……考えていきたいよね。
そうだよ。生きてると楽しいことあるんだよ。 私も、思い出せてたんだ。 これからの紫織ちゃんにも きっと楽しいことがあるから、 お互いに、どうにか頑張って生きていこう。
[ 卒業パーティーも写真撮影も、雪合戦も。 それにメイク練習会だって。 ほら、楽しみでしょう?千夏は楽しみです。* ]
(928) aki_nano 2020/06/28(Sun) 18時頃
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[ みんな≠ェ揃えるようになったころ。]
(929) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ ……つまり、葉野が退院してから。]
(930) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ 礼一郎は少しの躊躇いのあと、 液晶の送信マークにそっと触れた。]
(931) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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To:みんな From:阿東礼一郎 ――――――――――――――――――――
愛宮からのリクエストで、 みんなで巨大パフェに挑みたいそうです。 みんなで食べたいそうなので、 よかったら来れる人は来てください。 パフェは俺の奢りです。
――――――――――――――――――――
(932) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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── / ──
[ 愛宮の名前を出しておけば、 女子はまあ来てくれるでしょ。 だって我らが副委員長だもの。
何か買っていくよくらいのつもりで、 お礼をするよって言った礼一郎は、 後日投げられたリクエストに、>>605 マジかあって顔をなんとか隠して、 わかったって笑って言ったはずだ。
さまざまな理由での「マジ?」が渦巻いて、 最終的に、葉野が退院したころ、 愛宮にもう一度「マジでやる?」と尋ねて、 礼一郎は少しだけよそよそしいメールを送った。]
(933) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ 巨大パフェの魅力を理解するには、 礼一郎の甘党レベルはやや低かったし、 礼一郎からみんなへ呼びかけるのは、 例の夜以降、やっぱり少し後ろめたい。]
(934) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ でも、約束は守りたかったし、 みんながパフェを食べるところ、 礼一郎はちょっと見てみたかったし、]
(935) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ それに、やっぱり後ろめたいだけなんだよね。]
(936) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ 礼一郎は結構平気だ。なんで平気なの?]
(937) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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[ ……って、思わなくもないけど、当日。
礼一郎はそれを見てわあって言うだろう。 色とりどりのおにぎりを見たときと違って、 「 わあ……(笑)」ってくらいの温度で。
クリーム30倍を完食した友人がいると知れば、 そいつだけは名指しで絶対来いと言ったんだけど。
できればみんなが食べているところ、 のんびり眺めてジュースを飲んでいたいけど、 頭数によってはがんばろうね、礼一郎。
楽しいんだよなあ。って思いながら、 礼一郎は少し、みんなや他人の目が気になるけど、 愛宮が楽しそうならいいかな。ってことにします。*]
(938) nabe 2020/06/28(Sun) 18時半頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/28(Sun) 19時頃
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――パフェの話――
……世の中のスイーツってのは 巨大化するのが流行りなのか?
[って、委員長からの招集に一応来た辰美は言う。>>932
30倍を葉野と食べにいったことについては 主に福住や氷室が漏らしていなければ 誰もしらないはずだ。……漏らしてねえよな!?
それはさておき、愛宮主導で、女子たちで、 あるいは甘いものが得意な男子で、 パフェを食べてくれるなら、 辰美はあの日とは違い多少控えめにつまむだけである。
和菓子なら頑張ったんですけどね。 お供はもちろん麦茶です。]
(939) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時頃
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七星がんばれ。あと半分くらい
[無理にきまってんでしょ、って笑い声が飛んできた。 辰美も小さく肩を竦めてわずかに笑った。]
(940) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時頃
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[が、 奢りです、といった当人が 控えめにジュースを飲んでいたので、
辰美はパフェの山からイチゴとかワッフルとか、 そんなに口に残らないものをより分けると まっさらなスプーンに一部を乗せて ほれ、と差し出した。]
礼一郎〜〜 ちゃんと食わねえと化けてでんぞ〜 はい口開けろ〜〜
[断られることは織り込み済みなので すかさず礼一郎の前に先ほどより分けた皿を置いて 食え食え、と押し付けておいた。
虐待はよくないですね。俺もそう思います。*]
(941) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時頃
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── /パフェの話──
……知らねえ。俺に聞くな。 なんであんな盛り上がれんの……
[ 水を差さないように小声で、 礼一郎は友だちの疑問に答える。>>939 というか、疑問に疑問で返す。
いいんだよ。 礼一郎はあまり得意じゃないけど、 みんながおいしそうに何か食べてるとこ、 ぼんやり見ているのは結構好きです。
……あ。七星が健闘している。>>940 礼一郎は楽しそうにそれを見てる。]
(942) nabe 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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……は?
[ 口は開けた。疑問の形に。>>941
差し出されたスプーンには、 パフェのかけらがいくらかのっている。]
( おまえは、甘いの苦手なの知ってんだろ…… )
[ ──って、礼一郎は視線に念を込める。 今だけは届けテレパシー。……無理か。
とはいえ、場の空気に水を差したいんでもない。 言い出しっぺが食わないのもよくないね。
数秒視線を注いだすえに、 礼一郎は差し出されたスプーンの柄に手を伸ばす。 引き寄せるようにそれを口元に運んで──、]
(943) nabe 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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[ ……ごくん。
好き嫌いしなかったね。えらいね。 ──って、褒めてくれてもいい。 できれば愛宮とか女子がいいです。冗談です。]
わかったって。そんくらい食うよ。
[ 逃れられなかった。という顔をして、 差し出された皿にちまちまと手を付ける。>>941
願わくば、これを時間をかけて食べることで、 残りはほかのやつらが食べてくれますように── *]
(944) nabe 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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―― パフェの話 ――
[ この間のカフェで、パフェを選ばなくて本当に良かった。 巨大パフェを前にして、誠香は心からそう思っていた。 パフェは美味しい。見た目も綺麗だ。 パーフェクトの名にふさわしい。 だがしかし、この美しさは有限だ。 パフェの攻略、それは時間との戦いなのである。 つまり、だらだらと時間をかけて食べて、 アイス部分が溶けて混ざると……悲惨なことになる ]
なにやってんだ辰美ー! 辰美の実力はそんなもんじゃないでしょー!
[ パフェに刺さっていたショートケーキを攻略しながら、 誠香は辰美に檄を飛ばす。>>939 クリーム30倍を攻略したその才能を出し惜しみするとは なんたることだ! ]
(945) takicchi 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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[ パフェのお供の飲み物は、 いつもなら絶対飲まないブラックコーヒー。 甘味がリセットされるのでお勧めです。 ショートケーキを完食したら、 今度はちょっと溶けかかっていたバニラアイスを お玉に一杯分くらい引き受けた。 気分はすっかりフードファイターで、 あれ、パフェってこんな風に食べるものだっけ? もっと美味しさを噛み締めながら 食べるものじゃなかったっけ? そんな疑問がよぎったけれど、 考えなかったことにした。 楽しければいいんじゃないかな!!* ]
(946) takicchi 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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――パフェの話――
………… 男子が変形ロボに盛り上がるのと 似たようなもんじゃね。
[パフェとロボが同一かは分からないが まあ似たようなもんだろで片づけた。>>942
堅苦しくない食事の場は好きだ。 礼儀作法に口うるさい人間もいない。
なので、辰美はのんびりと、 30倍クリームの事に触れられない程度にそこそこ パフェを崩しては食べていたのだけれど]
(947) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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[は? と言われて 辰美は楽しそうに目を細めた。>>943
甘いのが苦手なのも、そう胃に入らないのも知っていて 「やめろ」と言いたげなのも伝わっています。 あえて通信は拾いませんでした。
まあ、みんな楽しそうだし、 お前も引いてないでほどほどに食べておけよ。
そう言いたげにスプーンを差し出して、 乗ったパフェが礼一郎の喉を通っていくまで スプーンの端はもっていた。]
(948) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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よくできました。偉い偉い。
[女子?今パフェに悪戦苦闘してるよ。残念なことにな。 辰美はスプーンから指先を放して、] つか、甘いもの苦手なのに奢んの、 がんばりすぎだろ。 かっこいーぞ。
[ほかの雑談に紛れるほどの声小さな声でつぶやくと 口元を押さえておかしそうにけらけら笑った。
言いたかったことはそれだけのようで、 もそもそもそもそパフェに手をつける委員長を一瞥すると おとなしくパフェの山を崩しに行った。]
(949) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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え〜。一体全体ナンノコトデスカネー
[福住から飛んだ激励には、 棒読みと無表情でそう答えて、>>945 ショートケーキにアイスを次々打倒する様子を一瞥する。 まさしくフードファイターである。]
風情も情緒もねぇじゃん。もはや。 ここまでくると暴力じゃん。
[ウケる。と真顔で言いながら、 階層を為している果物とスポンジケーキの一面を がっつり皿に取り、食べ始めるのだった*]
(950) さねきち 2020/06/28(Sun) 19時半頃
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ーーパフェの話ーー
[「ーーよし、今回は真、キミに決めた!!」
巨大パフェへの招集>>932を見た颯は即座にそう言った。 それに僕は(内側で)力強く頷いた。 まかせて。僕がんばる。]
わあ……!
[そんなわけで、巨大なパフェを前に 僕の目はきっとキラキラしていた。 だってこんなに大きいパフェをいっぱい食べていいなんて! しかも奢り!]
(951) はねねこ 2020/06/28(Sun) 20時頃
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ええと、思いっきり食べていいんだよね? いただきます……!
[スプーンに、チョコのかかったクリームを たくさんすくって口に入れる。 その美味しい甘さに顔が綻んだ。 そうやってぱくぱくと次々にパフェを崩して口に収めていく。 甘いものは好きだし胃の容量もそれなりに大きいから、 それなりに貢献できたんじゃないかな*]
(952) はねねこ 2020/06/28(Sun) 20時頃
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-- 未来/ゲーム会 --
[ テレビの中で、戦う人たちをじいと見詰めていた。 注目、といわんばかりにかかった声に、 颯真のほうへと視線を向ける。>>737
……え、えぇ?と千夏は思った。 二重人格って、あの二重人格? ジキルとハイドみたいなやつのことだよね? 努めて明るくカミングアウトする颯真に戸惑う。 ]
……ともだち、
[ 呟いた声がすこし震えた。 真という名の人は、千夏が知る颯真ではない。 すこしだけ怖い、と思った。 ]
(953) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時頃
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[ 颯真が部屋を出ていったあと、 幸俊によって付け加えられた話に、 千夏の中で話の糸がつながる。>>758
話を聞いてもらって、スッキリしたって、 このことだったのかとわかる。>>451
すこし不安そうな表情で、 再び颯真が戻ってくるのを待つ。>>741 ]
(954) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時頃
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[ 帰ってきた颯真は、 知らない人みたいだった。 いいや、知らない人だった。>>741 声はうまく出せなくて、 よろしく御願いしますの後に頭を下げる。
そのあとまた礼一郎がまなと同じように、 真を負かして。辛いお菓子を誠香がさしだして。 更には郁斗が真にゲームを教えてと乞う。
千夏はそれをじいと画面をみていたと思う。 ]
(955) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時頃
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……連城くん。 最近はきちんと眠れてる?
[ もしも、話しかけた先が真なら、 早未ですと自己紹介してから。 なんのことかきっとわからないだろうけど。 相談されてないにしても、>>846 千夏はどうしても確認しておきたかったから。
すこしだけ、質問を投げた。* ]
(956) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時頃
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── /パフェの話──
ギミックもなんもねえじゃん、 パフェには……
[ これはオフレコでお願いします。 あっさり流すことにしたらしい辰美に、 礼一郎はそれは違うと思ったりもする。
子どもみたいに褒められて、>>949 礼一郎は複雑そうな顔をする。]
この展開は想定してねえんだよな……
[ おもしろがってる様子に、 礼一郎は小声でそう漏らして。
パフェ本体からは少し離れて、 わいわいとそれをつつくみんなを見てる。]
(957) nabe 2020/06/28(Sun) 20時頃
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[ わいわい、と……? ]
(958) nabe 2020/06/28(Sun) 20時頃
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[ きゃっきゃと形容するには手厳しい、 叱咤激励がどっからか飛んだ。>>945
時間との勝負だと言わんばかりに、 甘味の山が切り崩されていく。
すっごいおっきなパフェをみんなで──、
楽しそうに言ってた愛宮を思い、>>605 愛宮、おまえの考えてたのって、 こういう感じで合ってるかな……?
スポンジケーキがまた大きく削られる。>>950]
(959) nabe 2020/06/28(Sun) 20時頃
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[ いっぱい食べる君たちが好き。 好き。うん……好きだよ。って、 どっかの誰かみたいなことを思いながら、
純粋にうれしそうな目をして、>>952 礼一郎には考えられない量を食べる連城を、 救いを見たような目で眺めていた。*]
(960) nabe 2020/06/28(Sun) 20時頃
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── パフェの話 ──
ハア!?ちょーーーー映えじゃん!
おれ一回頼んでみたかったんだよね! こーゆーでっかいパフェ? やばあ、めちゃめちゃ美味しそ〜っ!
[ 巨大パフェ。奢り。 そのワードに惹かれないわけがない。
パフェが来たらまず一回男子を止めて、 満足いくまで写真を撮る。撮るよね?
アイスが溶けるまでには撮影は終わるから なんとか我慢していてほしい。 ]
(961) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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あまー!うまー!!
[ お供は透明なカップに入れられたローズティー。 洋菓子系にはやっぱ紅茶系じゃね? って、喜多仲郁斗はそう思ってる。
あーだのこーだのはしゃいでいた割に スプーンを持つ手が止まるのは早い。
なんてったって、小食なので。 ]
(962) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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おれギブ!ごちそーさま〜! あとはみんなでよろー! あー美味しかったぁ〜。
[ そんなことを言うだけ言って、 スマホ片手に撮った写真を加工しながら のんびりとソファ席に沈んでいるだろう。 ]*
(963) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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-- 数日後/御裾分け --
[ 高校は、スケジュール通りある。 一つ欠けた席をちらと見つつも、授業は進む。 もうひとつ、クラスには大きな変化。>>437 そちらもあまり千夏は、近寄らないように。 ]
……氷室くん。
[ 机の上に落ちる影を辿って、見上げる。 髪が短いな、とも、口紅がないな、とも、 感想はぽろぽろ心の中に落ちていく。
怜の手元のポーチから色々と化粧品がでてきて。 ]
(964) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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[ もう使わないという言葉に、瞳を伏せた。 誠香とのこともきっと千夏は聞いていたと思う。 きっと聞いてます、ええ。
だから、男性の姿で生きていくと決めた怜に、 水を差したいわけではないけど、 千夏は、なんというか、寂しいし。 近付き難くなってしまう。 ]
(965) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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うん、ありがとう。 喜んで使わせてもらう、けど。
[ 譲る相手は私でよかった? と質問はどうにか千夏の喉で留まる。 ] 嬉しいよ。
[ 歯を見せて笑う怜に遠さを感じた。>>439 譲られた化粧品を手に取ってみせて、 千夏はどうにか微笑む表情を作った。 ]
(966) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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[ 千夏が勝手に遠さを感じていたものも、 ゲーム会には吹っ飛ぶけど。>>736
すこしのあいだ、気まずさを覚えていた。*]
(967) aki_nano 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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[氷が融けて薄くなったメロンソーダは とても飲めたものじゃなくて]
(968) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[けれど、ドリンクバーで おかわりをもらうこともできずに、 俺は平気な顔をしてグラスを飲み続けていたんだ]
(969) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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―― ファミレスにて ――
うん。
[礼一郎がくぐもった声で漏らす 「否定してほしかった」>>818という言葉に 俺はほろ苦い笑みを浮かべながら頷いた]
……うん。
[続く「許されたかった」の言葉に やっぱり同じように頷く]
(970) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[否定なんて出来るわけもなくって、 許す資格も俺にはなくって。
ただ、何があっても 変わらず友達でいるよってことだけは おまえに伝えたかったんだ。
――女装をしてた俺に、 おまえが変わらず接してくれたように。さ]
(971) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[テーブルに礼一郎が顔を伏せて 小さく「うれしい」>>819なんて 柄にもなく言うものだから。
俺はそっと礼一郎の頭に手を伸ばして、 よしよしと撫でてやる]
うん、遊ぼう。
[肯定する。礼一郎の言葉を。力強く]
(972) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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泊まりにも行くし、 ファミレスでも駄弁るぞ。
だから、大丈夫。
(973) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[顔を上げた礼一郎の顔が>>820 涙を堪えようとあまりにも必死な表情だったから、 俺は思わず相好を崩して]
……ブサイクな顔。
[こんな時くらい、 辰美のお株を奪ったっていいだろ?]
(974) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[これは大切な友達に これからも友達でいようって改めて伝えたっていう そういう単純な、お話]*
(975) gurik0 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ ←─ ←─ ]
(976) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 皆の死体が足元に横たわっています。 ]
(977) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あー!こんなとこに居たんだ! もぉほんと、どこに行ったのかと思った〜! マージーで久しぶり…ってか隣座ってい? あはは!あっ、やべいっちーにぶつかった。
(978) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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さっきもたつみん踏むところだったしさあ、 ちげーんだよ!体デカいのが悪くねぇ? おれ悪くねーもーん! しょーがない、しょーがない。
(979) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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なあ、あーちゃん。
(980) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 3年8組の教室に、二人は座っていました。 ]
(981) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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今日はどこ行く?ここ居たら先生来るかな? まあ、こねーだろうケド!さっき死んでた(笑) おれが授業しちゃう?出来っかなあ? や、フツーに無理じゃん!あっはは……。
(982) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……。 …………。…………。 んーとさあ、あのさあ…。
(983) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…ねえ、あーちゃん。 そろそろ、そろそろさあ、 こんなの、終わりにしよっかあ…。
(984) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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夢なんか全部、おれの一人芝居だもんね(笑)
(985) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ チャイムも鳴らない校舎で呟きました。 ]
(986) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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そろそろ〜現実見なきゃな?的な? フツーにさあ、バイバイしなきゃって。 妄想に縋ってても、別に良くね?とか 思ってたんだけど。色々あってさ。
あーちゃんはあーちゃんじゃないから。
こうやって会ってくれるあーちゃんは おれが勝手に作り出したあーちゃんで、 好き勝手捏ね繰り回して、ツゴーよく? もう、とっくに死んじゃってるのにさ〜。
(987) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…でも……でもさあ、 ケッコー、そんなの、浮かばれないよ。 本当のあーちゃんが可哀そうじゃん。
(988) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あーあ!!でも、まあ、ゆーーて! おれもマジでちょー寂しいんだよ?
だって、おれの妄想とはいえさア、 もう10年以上の付き合いでぇ 人生の三分の一は寝てるって考えて、 ……マジで死ぬほど付き合い長くね?
そんな人と別れるとかきちぃよ〜。 …………やっぱ、お別れとかやめねえ〜?
(989) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…なんつって(笑)
(990) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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ウソだよ、ちょーウソ! おれが始めた芝居なんだから、 おれがちゃんと終わらせなきゃ。ねーっ。
(991) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…………最後だし、つまんねー話でもする?
(992) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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おれさあ、今でも考えるんだよね。
橋の上待ち合わせとか危なくね?とか、 おれが迎えに行けばよかったなーとか。
つーかさあ、…何で橋の上だったんだろ! もっといい場所あったんじゃね!?とか…。
(993) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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母ちゃんの言うこと聞いて、 あーちゃんと遊ぶのやめればよかったとか。 …そうしてれば、あの日あーちゃんは きっと橋の上になんて居なかったとか…っ、
…そもそも、……はあ、おれがさあ もーちょっとだけでもはやく着いてたら いつもみたいに公園に移動して… アイツとっ会うことなんてなくって、さあ、
(994) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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落ちた後だってさ、おれ、……、 もーちょっと身のこなし?が上手くて? あのおじさんの手から逃れ、られたとして、
…そうじゃなくても、うまく、いえてたら、 気い失うとか、そんな…こと、 して、してなかったらさあ……、
もしかしたら、…………もしかしたらって、 っ…ずっと、おれさあ、ずっと……。
(995) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…………あははっ、 ごめーん。泣くの、やめるね。
(996) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…………はー…あ、たのしー話、しよ。
んー…兄ちゃんの話でもするぅ? あーちゃんにとっては怖い兄ちゃんかもだけど アイツけっこー…しょーもないヤツだったよ。
血ぃ、繋がってないこと負い目に思って 中学とかさあ、兄貴が金出すから通わせろって チョーお坊ちゃん学校に入れられてさー、
マジ。そのために超ブラック企業で 体壊す寸前まで働いて〜バカじゃね?(笑)
(997) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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「そーゆーの、マジきもいんですけど」つったら 数年口聞かなかったりしたけど、今は仲良し!
だってさあ、おれ生まれる前から 母ちゃん父ちゃんと家族だったのに、 今更血だのなんだのって負い目に思うの フツーにきもくねえ?きもいよぉー。
……そーゆー感じで、なんかさあ。 びっくりするくらい、チョーふつーだよ。 おれだけ幸せになって、………ごめんね。
(998) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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なーんて謝っても、 こんなのおれの独り言なんだけどさ(笑)
(999) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ いつのまにか、黒板にスクリーンが降りていて 文化祭の劇が映し出されていました。 ]
(1000) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あ、文化祭の劇だー。 これ、おれが書いたんだあ。
…あーちゃんのこととか、おれのこととか? 脚本にすることで消化出来たらって思ったけど マジフツーに全然ダメだった(笑)
まあさー、投影することでなんとかなるんなら 自殺する人なんてもっと少ねーよなア!
(1001) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……でもさあ、良い思い出になったよ。
…………おれ、いまのクラスのひとたち、 チョー好きなんだぁ……………。
(1002) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 茜色の射す教室で、 みんなの死体が転がった教室で、 いっくんとあーちゃんは スクリーンに映し出される劇を見ています。 ]
(1003) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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もし…、あーちゃんが生きてたら、 あーちゃんバカだから他校だろうなー。
んで、おれがあーちゃんの話したらさァ、 きっとみんな会いたいって言って、
高3のあーちゃんとか、フツーに謎だけど、 どんな性格でも心乃ちゃんが受け止めてくれて いっちーとたつみんに勉強見てもらってさ、 はやみんに化粧教わったりして? それか、ワダツミちゃんと語り合うのかなあ。
ホント、みんなに会ってほしかったなー。 マジで、ぜってー楽しかったよ。
(1004) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……つーか、おれが会いたかった(笑)
(1005) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 教室が赤く染まっていきます。 いっくんは椅子をよせて、 あーちゃんに寄りかかりました。 ]
(1006) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あ、見て。夕陽ちょーきれー。 …あ!てかこれ、おれの記憶の再現かなあ。 文化祭の準備ですげー綺麗な夕陽の日あってさ、
まだ女装してたレイくんが写真撮ってて、 ズーミンがその隣で笑ってて、 したら身ぃ乗り出したソーマ落ちそうになって、 ナツミがギャーって叫んだら若ちゃん来てさ、
おれ、友達いっぱいできたなあ。
(1007) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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ほんと、すげー綺麗だね。
ずっと見てたい景色って、 きっと、こーゆーのを言うんだろーね。
ねえ、おれ、ずっと見てたい。
(1008) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……でも、もう朝になるから起きるかあ。
(1009) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ ぱちん。って音が鳴った気がしました。 気のせいかもしれないけれど。
隣にいたはずのあーちゃんが消えて、 寄りかかっていたいっくんの身体は 椅子に、床に、倒れて行って。
そのまま通り抜けて、落ちていきます。 ]
(1010) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……おれ、大丈夫だよ。
(1011) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ みんなの死体もいつの間にか消えていて、 天井も消えていったみたいです。
一瞬で夜になった空には 星がきらきらと輝いていました。 ]
(1012) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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きっと、大丈夫。
(1013) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ たぶん、もうあーちゃんには会えません。 夢の中で会うことはないでしょう。
でもきっと、その代わりに、 次に夢を見る時には、 死体じゃない友達がいっくんを迎えてくれる。
そんな予感がして、だから、 きっと、大丈夫です。 あーちゃんが居なくても、いっくんは大丈夫。 ]
(1014) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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|
いっくんは思います。 もし、天国が空の上にあるのなら それはすごく、すごくいいな。
川に落ちて死んじゃったあーちゃんが、 苦しくて辛くて悲しくて嫌な思いをした場所から とっても遠い場所にあるから、いいな。
いつか、自分が死んでしまう時が来たら、 夜空を渡る電車に乗る時は、迎えに来てほしいな。 ……そんな話だったっけ?違ったかも(笑) まあ、いいや。って、いっくんは思います。
(1015) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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いつか、まで。おれ、生きていくよ。
(1016) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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めでたし、めでたし
(1017) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
|
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[ ─→ ─→ ]
(1018) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 目覚まし時計が鳴って、郁斗は目覚める。
どうやら随分長く鳴っていたらしい。 兄が壁をドンと叩いていて、 むしろそっちの音で目覚めたのかもしれない。
見た夢の内容は覚えてなかった。 なんだか、悲しい夢を見た気がする。 でもなんだか、優しい夢だった気がする。
とりあえず、いい夢だったのは確かで 喜多仲郁斗は、目を細めて笑った。 ]*
(1019) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 席を立っていてくれたらそのすきに、 何事もなかったみたいに笑ってみせたのに! ]
(1020) nabe 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ ……それはさすがに嘘かも。]
(1021) nabe 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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── /ファミレス──
[ 突き放してくれてもいいのにな。 ──とか、逃げ道を作る余裕は、
穏やかな相槌の降るころには、 もうとっくになくなっていて、>>970
礼一郎はぐずぐずと、 短い言葉ばかりを吐き出していた。
伸ばされた手が、>>972 礼一郎よりよっぽど上手に、 人の頭を撫でていくのが少し悔しい。 ……嘘ばっかりだな。少しうれしい。]
(1022) nabe 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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|
……うん。
[ 先ほどまでよりも力強く、 肯定する言葉が返ってきて、>>973 礼一郎はのろのろと起こした顔を、 懸命にゆがめているところだった。]
うるせえ。 ……ありがと、レイ。
[ ブサイクだからなんだっていうんだ。 男はやっぱり中身……なんだろ。>>0:299
……その中身をどうしてくれようかって、 そういう話なんだけど、それは今だけ、 ほんの少しの間だけ、傍らに置いとかせてね。]
(1023) nabe 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ はあ。と緊張を逃がすように、 礼一郎はまたゆっくりと息を吐いた。
あんまり甘やかさないでほしい。 ……って、思わなくもないけど、
礼一郎にとって都合のいい現実は、 やさしい友だちがいるという事実が、 少しだけ、礼一郎を肯定してくれる。 礼一郎がこれまで生きてきたこと。とか。]
(1024) nabe 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……おまえ、ほんと、 良い奴だよな。悔しいくらい。
[ ありがと。ってもう一度だけ言って、 礼一郎は少し、照れたように笑った。*]
(1025) nabe 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[そのときの、誠香の通話の声が>>884 あんまりにも硬かったものだから、 俺も身構えてしまっていたんだよな]
(1026) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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―― デート、じゃない話 ――
[瀟洒なカフェで、向かい合って座る。>>885
デートじゃないという前置きの通りに 誠香の表情はいつになく暗い。 俺は所在なさげに、居心地悪そうに座り、 湯気を立てるエスプレッソを見下ろしていた。
――別れ話、とか。そんな。
お洒落な店内BGMも耳に入らないほどに テーブルの下で緊張のあまり拳を握りしめる]
(1027) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[そうして、誠香の前置きを聞く。>>887 俺の表情は、別れ話じゃなかったという安堵から、 話を聞くための真剣な表情へと変化していっただろう]
うん。聞きたい。
[俺は誠香の問いに、そう即答した>>888]
(1028) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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……これでも、おまえの恋人だし。
誠香が背負ってるものを、 いっしょに背負っていきたいって、思う。
[喉が、乾いた。
お洒落なカフェらしい ほんのりとレモンの味がする水を、 一気に飲み干した]*
(1029) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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─── みっつめのはなし ───
[ あたしは、多分また、ちょっとだけ振り向いていた。 ずっと夢が見られたら良いのにね、って、 そう言った、あの時みたいに。>>1:542
─── でも、それでもだよ。 あたし、また、戻ると思ってしまうけれど、 あの時よりは、まだ、現実世界を歩けていますか。 ]
(1030) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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─── あのね、辰美君。 辰美君がかっこよくて、素敵だからだよ。
(1031) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[ 夢を見たかった少女の世界はは、まず、 紳士に手を取られるところからはじまります。
いつか の あの日、 あなたがあたしに話しかけてくれなければ、きっと、 あたしはこうはなっていません。
異文化コミュニケーション。 随分、ブンカテキになりましたね。 ]
(1032) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[ 紺色の誰かは、きっと、 夜にあたしたちを包む、空のすがたをしている。
夜の優しさ、というのは、……夜、だから、 そりゃあすぐにはわからないだろうけど、きっと、きっと。
誰かが泣いても、笑っても、 安堵しても、待ち続けても、 抱き合っても、怒っても、 あい を 自覚するときでも、
どんなときだって、必ず、 不器用なすがたで 見守ってくれてるんだって、 そう、思います。 ]
(1033) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[ せんせー、たとえば、 そんな夜のお話し、とか、 夜に駆ける 一筋、真白の飛行機雲はお嫌いですか? ]
(1034) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[ 冬の空に、真白はよく映えて、 ]
(1035) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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あのことあなたを、かっこいい、嘘の共犯者と言うなら、 あたしたちは一体、なんと言うのでしょうか。
あなたがいると、生きづらさのひとつ、半分こするような、 そうしてすこぅし、息がしやすくなるような、 そういう気持ちや感覚とか、関係性の名前を、 真っ白なあたしはまだ知らない。
(1036) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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だから、いつか答えが出ると良いですね。 たくさん戻って、たくさん進んだ、その先で。
(1037) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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拝啓、辰美幸俊君。 綿津見まなより、お送りしました。*
(1038) mayam 2020/06/28(Sun) 22時頃
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―― 早未との、あれこれ ――
[化粧品のお裾分け。
その場で彼女が見せた笑顔と、 「嬉しい」って言葉が、>>966 どうにもよそよそしいもので。
俺は、胸にチクリとした痛みを 覚えてしまうのだ]
(1039) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[――まあ、よくある、ことだ。
女装をしていたから、 あの居心地の良い距離感があって。 女装をやめたから、 男女の友達の適正な距離に戻って。
そういうもの、なのだろう]
(1040) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[俺が悪いわけでもないし、 早未が悪いわけでもないのだ。
だから俺は、歯を見せて笑いながら]
早未がもらってくれて良かった。
[そう言って、彼女の席から離れるのだ]
(1041) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[――――……]
(1042) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[ゲーム大会の日。>>736
早未がやって来たことに、少しの驚きを覚えて。 なんでだろう。こういう賑やかな場所が好きな イメージが、あんまりなかったからかな。
隣に座って、コントローラーを握った。 こんなに早未と近くの距離にいるの、 思えば久しぶりで]
(1043) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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あっ、待った!!今のナシ!!! やりなおしを要求する!!
[自然に笑い合って、ゲームをして]
(1044) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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[確かに、それは昔みたいに ふたりで買い物にいくような距離感では なかったけれど。
これはこれで、なかなか、心地の良いもので]
やっぱり、そのチーク。 早未に似合うよ。
[対戦の途中に、そう笑いかけるのだろう]*
(1045) gurik0 2020/06/28(Sun) 22時頃
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―― デート、じゃない話 ――
[ 何の躊躇いもなく即答されて>>1028 唇が少し震えた。
聞いてくれるんだ、という安堵の気持ち。 これでもう逃げ道はなくなった。 全部、話さなければいけない。 その結果、軽蔑されるかもしれなくても。 ……そんな、気持ち。 それでも誠香は話すと決めた ]
……ありがと。
[ 一緒に背負っていきたいという言葉は素直に嬉しくて、 全部、話し終わった後も、 その気持ちでいてくれたらいいな、と思う。 軽蔑されても仕方のないことだけど、 できれば、嫌いにならないでほしいな、と思う ]
(1046) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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僕さ、お兄ちゃんがいたんだ。 僕が中3の時、交通事故で亡くなったんだけど。 ……事故の前、僕、お兄ちゃんに酷いこと言ったんだ。 それで……ずっと僕、本当は、 お兄ちゃんは自殺したんじゃないかって、疑ってた。 ……どうやらそれは、 僕の考えすぎだったらしいんだけど。
[ ラテアートのくまさんは、 誠香が口をつけると歪んでいく。 見るともなしにそれを見つめて、 誠香は小さく息を吐きだす ]
(1047) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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……自殺じゃなくて事故だって、 僕がはっきりわかったのって、つい最近のことなんだ。 どうもお兄ちゃん、僕と仲直りするために、 僕にお菓子を買いに行って事故に遭ったらしいんだよね。 僕がそれを聞いたらきっと気に病むだろうって、 両親はそのことを僕に言わなかったんだ。
[ 両親は悪くない。誠香が悪い。 兄は自殺したのかも。 誠香が両親にそう言ってさえいれば、 即座に否定されていたに違いないのだから ]
(1048) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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それでね、僕はお兄ちゃんに言った酷い一言が、 せめて“嘘じゃなかった”って証明したくなった。 そんなの、何の救いにもならないんだけど、 でもその時はもう、 僕にはそれしか縋るものがなかったんだ。 [ 肝心のことはぼかし続けたけれど、 このあたりで限界だった。 誠香はグラスを手に取ると、 レモンの香る水を一口飲んで、ため息をつく。 覚悟を決めて、顔を上げた ]
(1049) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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……お兄ちゃんの夢は、作家になることだった。 事故の日、僕、模試の結果にイライラしててさ、 のんきそうなお兄ちゃんに八つ当たりしたんだ。 それで、言っちゃった。 ……お兄ちゃんには、才能なんか、ないって。
[ 酷いよな、と誠香は笑う。 ああ、これ、辰美が嫌いな笑い方だよな、なんて思って けれど他の表情が見つからなかった ]
(1050) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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酷いよな。そんな言葉を投げつけたこともだけど、 その言葉が嘘じゃないって証明しようなんてさ。 でもその時はもう、そうするしか逃げ道はないと思って。 それで、応募したんだ。 お兄ちゃんの残した原稿を、僕の名前で。 だって、亡くなった人の名前を使って応募なんて できないと思ったし。 ……才能がないことを証明する、つもりだったし。
……そしたら、証明されちゃった。 お兄ちゃんには、才能があったって、証明されちゃった。
[ はあ、と大きく息を吐くと、 誠香はやっぱり泣き出しそうな笑みを浮かべた ]
これが、高校生作家の正体。 今まで僕の名前で出された本は全部、 お兄ちゃんの残した原稿なんだよ。
(1051) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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[ だから死にたかった、と誠香は言った ]
もう、耐えきれなかったんだ。 お兄ちゃんが僕の言葉に傷ついて、 自殺したかもしれなかったことも、 お兄ちゃんの原稿を盗むみたいにして、 作家になってしまったことも、 お兄ちゃんの残した原稿が、 どんどん少なくなっていくことも、 ……お兄ちゃんはもういないのに、 時々、普通に楽しく暮らしてる自分のことも。 全部、全部、辛かった。投げ捨ててしまいたかった。
(1052) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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[ 本当のことを言うと、 そんな気持ちが全部なくなったわけではなかった。 兄の死が自殺じゃなかったとしても、 あの日喧嘩をしていなければ、という気持ちはあるし、 兄の原稿を盗んで作家になってしまったことに 変わりはない。 なにもかもなかったことにはならない ]
(1053) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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だけど、あの、しおちゃんの作った校舎で、 色んなこと考えたし、 一度、本当に死んじゃったし、 ……怜を置いて死ねないなって思ったし、 向き合う覚悟、決めた。
それで、両親に打ち明けて、 出版社にも、事情を説明したんだ。 なんとか、許してもらえた。 ……いろいろ、条件を出されちゃったけど。 だから、ごめんね、怜。
[ 情けない笑みを誠香は浮かべた。 カプチーノに口をつける。 くまさんは無残なことになった ]
(1054) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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これで、怜も、共犯。 今話したこと全部は、 絶対に漏らしちゃいけない秘密なんだ。 それが、出版社の出した条件の一つだから。
[ 馬鹿みたいだよねえ、と自嘲の笑みを浮かべながら、 出版社の出した条件を伝える。 売れるための美談にすること ]
(1055) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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……ある意味、僕にとっても都合がいいけどね。 本当のことなんか発表したら、 バッシングで僕死にそうだし。 でもこれで、僕はまた、 新しい嘘をつき通さなきゃいけなくなったってわけ。
[ 全部話し終えたタイミングで、 カプチーノの入ったカップは空っぽになった。 空っぽになったカップをしばらく眺めて、 はあ、と誠香は大きくため息をつく。 それから、顔を上げて、微笑んで。 軽蔑した? って、聞いた* ]
(1056) takicchi 2020/06/28(Sun) 23時頃
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[ にじゅうさんてんごセンチ×数年分の歩みと、 にじゅうさんてんごセンチ×数年分の戻りと。
あたしは不器用だから、きっと、そんな風。 まだ、歩みの方が多いといいな。って、時。 ]
(1057) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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─── ちょっとだけ戻ってる話 ───
[ アップルパイの崩れる姿を見ていた。>>837 店内のBGMの代わりに、あたしの声が響いている。
とくべつの無かったあたしと、 とくべつに見えていたしおりちゃん。 ……多分、お互いに、気持ちにより添うのは、 ちょっと難しい気もする。 そりゃああなたみたいに自殺したら、って、 言われたら、やめようってなるよね。 それはわかるよ。あたし流石にサイコじゃないよ。 ]
(1058) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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[ 言葉をどう選ぶか考えている最中、 チョコカステラとアップルパイが交換される。 取引の格好、あたしは乗りましょう。>>840 夢の世界で分けられなかったクレープを思いだして、 あたしは、少しだけ笑った。 ]
(1059) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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みんながすきであること、は、特別なのかな。 ちょっとテツガク的ですか?
(1060) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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[ 現実世界はままならない。 きっと、歩き方を少しずつ覚えても、変わらない。
……変わらないけど、もし、たとえば、 息のしづらさを分け合うような、そういうこと、 この甘いお菓子みたいにできたなら、良いのにね。 ]
(1061) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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…… 人生のシェアは、難しいかも ねー? でも、……なんだろね。
[ 多分、このときになっても、 まだ言葉にし難い関係性を思い出す。>>1036 ]
(1062) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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しおりちゃんが、戻ってきて、 ちょっとでも楽しいって思ったような、 そういう話は、聞かせて欲しいな。
あたしは……それが聞ければ、 多分、うれしいと 思う。
(1063) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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[ そこに、そう。 あたしがいればいいのだろう。
いなくても、あなたが拍子抜けするような、 夕焼けに微かに混ざる紫を見て、 ああ、一日が平和に終わったなと、 そう 安堵するような日々を送っていると、 わかったのなら。
だいすきなあなたが幸せであるならば。 ]
(1064) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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|
あたしが、あの時のしおりちゃんだったとしたら、 の 話、……は、 戻れたのかな、どうなんだろ ね。
しおりちゃんが言ってくれた今の話を、 あたしは知らないから、 だめだな、って、思った気もして、やっぱり。
(1065) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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……でも、だから?もし、 あたしがいつかうっかりしちゃったときは、 今度はしおりちゃんが連れ戻してくれれば、 そっちが、いいな。
(1066) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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そうしたら、現実世界が何事も無く楽しくて、 拍子抜けするよって、教えて欲しい。
(1067) mayam 2020/06/28(Sun) 23時頃
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うっかりしないことが、 きっと誰も悲しまない未来だろうから、 ……だから、ちょっとずつ歩いて行った あたしの行き先で、 あたしの白紙に、 紫がかかる日があればいいな、と、思う。
(1068) mayam 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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たとえば、息苦しさを分け合うように、 薄暗い 真白の "だいすき" を 打ち明けるような、 切り分けて、あなたの胃に収めるような、
(1069) mayam 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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[ 少なくとも、共犯者ではないなあ、なんて。
どんな感情のメタファーとなり得るのでしょう、 アップルパイをまるっと食べたあたしは、 眉を下げて、笑った。 ]**
(1070) mayam 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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――ゲーム大会――
[ コントローラーを一旦他の人に渡して、 観戦しようとしていた時だったかな。 話しかけてきた人の方に、顔を向けた。>>956
その内容に、少しだけ疑問符を浮かべたけど、 すぐにその意味に気付いてハッとする。 きっとこのひとは、 僕……いや、颯が寝不足だったことを、 知っているんだ。]
……うん、寝れてる。 まだ、たまに深夜起きちゃうこともあるけど…… 前よりは、大分良くなったよ。
(1071) はねねこ 2020/06/28(Sun) 23時半頃
|
|
ごめんなさい。 颯が……この身体が寝れてなかったのは、 僕のせいなんだ。 昼間とかずっと内側にいたからか、 深夜に僕が起きるのが習慣になってて…… 颯のこと、心配、してたんだよね。ごめんなさい。 きっともう、大丈夫です。
[ 悪意があったわけではないけど、 それでも、自分のせいなのは変わらない。 だから、ちゃんと頭を下げて謝った*]
(1072) はねねこ 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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[エスプレッソに口をつける暇さえ、 俺には与えられずに]
(1073) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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―― デート、じゃない話 ――
[ありがとう、という 感謝の言葉を皮切りに。>>1046
誠香の口から語られたのは、 亡くなった彼女の兄の話だった。 中学校の頃、俺らが出会う前に 起こった事故のことを、俺が知るはずもなく]
(1074) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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[ごくり、と喉を鳴らした。 俺は誠香から目線を外さずに、 ただその話に聞き入っている。
エスプレッソはいつの間にか、 冷え切っていた。
誠香の後悔>>1048や、懺悔>>1050は、 胸に差し迫るものがあって]
(1075) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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(ああ、だから。 作家の話題を嫌がっていたんだな)
(1076) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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[点と線が繋がって、 今まで胸に抱えていた違和感が 確かに氷解するのが分かった]
……ありがとう。 俺に話してくれて。
[軽蔑した?って、こちらを見つめて ため息をつく誠香に>>1056、首を振って。 ゆっくりと彼女の頭に手を伸ばした]
(1077) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
|
|
つらかったな。
[わしゃりと、誠香の頭をひと撫でして。
それから、どう言葉を続けていいか分からずに、 視線を一瞬彷徨わせたのだった。
俺が何を言ったところで、仲直りをできないままに 誠香の兄が亡くなったという事実は変わらず。 彼女が背負った秘密も、どうにもならず。
だから少しの躊躇のあとに、 俺は滔々と語りだす]
(1078) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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……俺さ。
誠香の出した小説は全部読んでて。 けどおまえがその話題嫌がってたから、 感想を伝えたことはなかったよな。
[確認をするように、微笑んだ]
(1079) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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|
作者は――誠香だと、思ってたんだけど。 家族に愛されて育った人なんだな、って いつも思ってた。
物語を作るときに、 家族の存在って邪魔になることが 多いじゃないか。
だから、親が海外にいる設定だったり。 ひとりっ子だったり。 最近の小説って、そんな感じで。
(1080) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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でもさ。 誠香の兄ちゃんの作品って全部、 家族へのあたたかな眼差しがあるんだよな。
話の筋に絡まない脇役でも、 家族描写に手を抜かないところがさ。 ああ、家族が好きなんだなって。
描写に、作者の経歴って滲み出るから。 そういうところも、 おまえの兄ちゃんの小説、好きなんだ。
(1081) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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ファンなんだぜ。俺。 おまえの兄ちゃんの作品の。
匿名で、ファンレターも送ってたんだ。 ……絶対に知らないだろ?
そういう話、わざとしてこなかったし。
[それから、誠香をまっすぐに見据えて]
(1082) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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……だから、さ。
あんな文章を書ける人だから。 俺はおまえの兄ちゃんが、 おまえを恨んでるとは思わないよ。
(1083) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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良かったら、 誠香の兄ちゃんの墓参り、行かせてくれないか。 ファンとして、感想のひとつも伝えたいし。
――それに。
[歯を見せて、笑った]
(1084) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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あんたの妹さんをもらいます、って 挨拶もしなきゃだしな。*
(1085) gurik0 2020/06/28(Sun) 23時半頃
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TO:紫織さん ------------------------------------ おかえり〜_(:3 」∠)_
ちょーお寝坊じゃん! ------------------------------------
(1086) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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── 少し先:お見舞い ──
[ 病院ってマジでチョー静かだな。って、 その日、喜多仲郁斗は思っていた。 ]
おはよぉ、紫織さん。 元気して…なかったかぁ! そりゃそーじゃん!ウケる!
あっ!つーか、見て見て! じゃーん!がおー!! これぇ!チョーかわいくね?
[ お見舞い品はライオンの顔のケーキ。 自分の分も合わせて、二個。 あ、ホールケーキじゃなくて、 ちっちゃいやつだよ、ちゃんと(笑) ]
(1087) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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|
[ ケーキ、食べていいって言われてただろうか。 まあ、ダメなようだったら 持って帰って家族にあげるだけだ。
食べれたとしても、持って帰るとしても、 どっちにしても、ずかずかと上がり込んで ベッド近くの椅子に図々しく座った。 ]
病院って暇じゃねえ? なんか漫画とか持ってくる〜? ゆーて、もー退院だっけ。
(1088) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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|
[ クラスの誰かが言っていたような気もする。 記憶を掘り起こすけど、 正確かどうかは分からなかった。 ]
……そーいやさ、 なんでもしてくれるって言ったよね。
だったらちょっとだけ、 おれの話聞いてほしいんだけど。
[ 足をぶらぶらさせながら、郁斗は話し出す。 ]
(1089) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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おれさあ、ずっと都合良い夢見てて。 …あ、夢って夜寝てみる夢ね!
まー、そーゆー自分にとって良い夢見てた。 現実では叶わないことがおきて、 代償も支払った気になって、 おれの思い通りにできる世界なんだよね。
マジ楽しくってさ、しんどくもあるんだけど、 見るのやめられなくって。あはは!
(1090) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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でもさあ、紫織さんが作った世界の中じゃ なんもうまくいかなくって。 ナツミなんか…マネキンになっちゃうし? マジ怖くて苦しい目にも合うし?
ゆーて、そんなん、当たり前じゃん。
だっておれの夢じゃないから。 紫織さんだって、おれのこと そんな深く知らねーもん。
(1091) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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おれの世界じゃない夢はさ〜、 おれのウソで塗り固めた世界とは違ってて、 これが現実なんだな。って思った。てゆーか。
なんかさー、すげー目が覚めたんだぁ。 あっ、チョーいい意味で!
あの世界の、あの校舎の中。 紫織さんにとって自分で作った夢の、 ウソで虚構の世界だったかもだけど、 おれにとってはけっこう、本当の世界だったよ。
(1092) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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だから、 おれに本当のこと教えてくれて、 ありがとー。って。
…あはは、なんか照れんね!
[ 喜多仲郁斗は笑っていた。
もう、夢の中でしばらく 死体の紫織は出てきていなかった。 ]*
(1093) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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―― ―― [――――……落下する感覚で目を覚ました。]
(1094) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
|
|
[光化学スモッグ警報が出そうなくらい、晴れているのにどこか霞んだ空を落ちていた。 乾いた地面に降り立つと、遊具の林の間で、滑り台の影に隠れるように、1人の子供が泣いていた。]
……おい
[なんで泣いてんの。声をかける。手を伸ばす。――ぐしゃぐしゃになった顔がこちらを見る。
…………俺だ。 ガキの頃の俺だった。わかってもぎょっとするもんだな。 今よりずいぶん小さい手が、迷ったように俺の手をとって、明るい場所に出てくる。 そのまんま乾いて少しひび割れたベンチに腰かけて、誰もいない公園を見てる。]
(1095) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
|
|
……なぁにそんなに泣いてんだよ。
『おにいが、……おいてって……』 あーもう……
[要領を得ない泣きごとばかりを小さい俺が繰り返している。こんなんだったっけな。困り切って、何か気を紛らわせるようなものがないか探した。 スマホ。……駄目だろ。もう少しいいもの。
ようやく一つ、ポケットの中に固いものを見つけて取り出す。]
(1096) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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|
これでもやるから舐めてろ。
『……あめ……』
[小さい手のひらに握らせたのは、檸檬キャンディー一つ。 パチパチと包装が破られる音。丸い頬が飴一つを食む。直後、「う」とうめき声が聞こえた。]
『…………すっぱい…………』
忘れんだろ。泣きたかったこと。
[砂埃の薄く舞う公園をぼんやり見ている。泣き止んだガキの俺は不服そうに飴玉を転がして、唇を引き結んでガリゴリと飴を噛んでいた。]
(1097) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
|
|
『おいしくない』
そのうちおいしくなる
『……おいしくない!』
……はいはい。よくまあそんなにわめいたり泣いたりできんな
[にらみつけてくるガキの俺と目が合う。よくもまあそんなに泣けるもんだ。そういう感想が思わず口をついていて、――ガキの俺は、それを聞いてきょとんと目を丸くしていた。]
『なんで?』
……なんでっつか
『なきたいときはなくよ。 わらいたいときはわらうよ。へんなの』
(1098) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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[ガキの俺はベンチから降りて、空を仰ぐ。 仰いで、くるりと振り向いて、俺の目を見て
――まくしたてた。]
(1099) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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『おにいちゃんがいじわるしてくるからかなしい。 おとうさんがおにいちゃんのことばっかりいうのやだ。 もんげんをまもらなかったら、おこるおかあさんがこわい。
たまにみえるこわいものも、やだよ。 あたまがおかしくなったみたい。
だからおれ、ずっとずっとずっとないてる。 ないておこられてる。それは、やだ。 よわいおれは、やだ。』
『……でも、なくのだけがまんするの、むずかしいよ。 うれしいこともぜんぶ、がまんしちゃう』
[ガキの俺の口調が、ほんの少し変わっていくのを、 俺は何も言えずに見ている。 静かに風が吹いている。]
(1100) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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『七星にいたずらしたらたのしいし。 ワカバヤシにおこられたらちょっとはずかしーけどうれしかったよ。
れーといっしょにいるのすごくうれしいし ひむろとふくずみがしあわせそうでもうれしい。
わだつみとはなしたらあたたかくてほっとするし はののうそはきらいだけど、わらってくれたらしあわせ。
きたなかとはやてといっしょにいるとげんきになるし まこともそこにいたら、すっごくうれしい。
はやみがおなじほんをよんでたらうれしいし えのみやのごはんをたべたらほっとしたの』 『……ぜんぶダメ? ぜんぶ、がまんしなきゃダメだった?』
(1101) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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『おれ、きらいなものにも、すきなものにも、 うそつきたくなかったよ。 ……だいじなもの、おっことしちゃいそうで、こわかったよ』
(1102) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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[ガキの俺がまっすぐ、俺の目を見ている。 ね、と言って微笑んでいる。
…………いや。これは、本当に子供の頃の俺か?
困り果てながら黙ってその目を見つめ返す。視界がどうにも滲んで困る。]
『…………なんでそんなにないてるの』
………うるせえよ
[光化学スモッグ警報でも出そうな、晴れた空。 どこにも雲が見当たらないのに雨ばかりが落ちて 俯いた俺を、子供の俺がのぞき込んでいる。]
(1103) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時頃
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『おれがなにおとしてきたかなんて、わかってるでしょ
……うそつくの、そろそろね。そろそろ、やめときなよ。
あ。――れーくんだ。 じゃあね、おじさん。』
おいこら、誰がおじさ…………
[顔をあげる。 突き抜けるような青空の中、そこには誰もいなくて、 ――――――――――……直後、視界が暗転した。]
(1104) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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―― 未来の話 ――
[スマホが鳴る音で目を覚ました。 ……メールが一件届いている。 どうでもいい日常の話だった。
メールボックスの中には、 友人を映画館に誘うメールや、 或いは、家族が引っ越す友人を気に掛けるメールが散らばっている。]
(1105) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[夢を見た気がした。 ひどく懐かしい夢だったのに、内容が思い出せなくて 辰美は頬に落ちていた涙を不思議そうに拭った。
誰に首を絞められることもない、 少しだけ遠い町に借りた部屋の中。 大学もバイトも休みだった辰美は、 スマホを手に取ってベッドから身を起こした。
窓を開ければ、 降りしきっていた雪は穏やかな陽光に溶けて、 暖かい風が吹き込んだ。
その風に巻き込まれて桜の花がひとつ、ふたつ。 部屋の中に紛れ込んで、飲みかけの薬だったり 読みかけの『ゴーストライター』に落ちる。]
(1106) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[暖かな日差しを浴びながら、 半分覚醒した頭で、辰美幸俊はスマホを触っている。
クラスメイトを家に招いたあの日、 『撮らせて』と全員に頼んで撮った写真を取り出しては 思い出に浸るようにそれを眺めた。
気まぐれのように過去へとアルバムを遡る。 日常の景色。故郷の景色。 そういったものが過って、
――ふと、その指を止めた。]
(1107) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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……あれ。
(1108) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[……ほんの一瞬、 あの校舎の黒板に記されていた ”みんな”の文字が映った気がして>>5:18
辰美はそれを懸命に探そうとしたのだけれど 結局、その写真はどこにも見つからなかった。
真実を嘘に。嘘を真実に。 あの不思議な出来事が本当にあったかなんて 今や、あの時間を共有したクラスメイトの胸の中にしかない。]
(1109) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[辰美は息を吐いてベランダから外を見る。 飛行機雲のかかる夜ではなくて、 色鮮やかに桜が照り映える昼だった。 もう一度スマホに指を滑らせ、あの日の共犯者にメールを打った。]
(1110) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[それを送信した直後、スマホがせわしなく震える。 ……今度はなんだ、と確認してみれば、 それは兄からの電話だった。
元気にしてるか。 俺はちょっとずつ回復してる。 随分遅れたけど、大学も行けるはず。
そんな言葉に辰美は穏やかに相槌を打つ。
元気だよ。 回復おめでと。 俺より一個下の学年じゃん。勉強教えようか。
長くもなく短くもない会話のおしまいに、兄は言う。]
(1111) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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『お前さ、丸くなった?』
……なんのことだよ。うっせ。
『まさか故郷離れて寂しいんじゃねえだろうな』
……。ばか。
(1112) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[辰美は思わず噴き出した。
確かにここには、辰美が『だいすき』だったものはない。 あの日に笑っていたともだちはここにはいない。 スマホの中に、確かにあったものとして写真が残るだけ。
高校を卒業してしまえばそれぞれの人生があり 別れを惜しむ心を置き去りにして、時間は進む。
けれども、――と、ほんの少し夢見がちな男は言う。]
(1113) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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すこし寂しいけど、だいじょーぶだよ。
(1114) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[切れやしないって信じているから。 切らしやしないって、想っているから。]
(1115) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[兄との通話が終わった後。
ほんの少しだけ眦に滲む涙をごまかさずに、 眠たげな狼……むしろ、犬、のようにあくびをすれば 流し足りなかったらしい涙が頬を伝った。
辰美はそのままゆるゆると微笑んで 晴れ渡る窓の外を眺めている。
雪解けを迎えた春爛漫。
やさしすぎるあたたかな風が、 しずかに1人の男の頬を撫でていった。**]
(1116) さねきち 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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―― デート、じゃない話 ――
[ 軽蔑した? って聞きながら、 肯定されたらどうしようと思っていた。 否定の言葉を期待しながら、 虫のいいことを考えているなと思う。 だって、誠香だったらきっと軽蔑する。 全部自滅の自業自得じゃん、と思ってしまう。
それなのに、返ってきたのは 思いがけない感謝の言葉。>>1077 誠香は思わずきょとんとして、 それから意味を理解すると苦笑した ]
……お礼を言うことじゃないよ。 僕の嘘に、巻きこんじゃったのに。
[ 頭を撫でる手に、 怜は僕に甘すぎだ、なんて思う ]
(1117) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 感想を伝えられたことは確かになかった。>>1079 あの雪の日に、 初めて読者だったことを知って驚いたくらいだ。 だから誠香はうんと頷いて、 僕は、と言った ]
僕は、そのことに感謝してたよ。
[ 正直、知り合って間もない頃に小説の話をされていたら、 仲良くなれたか怪しいとすら思う ]
(1118) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 初めて怜から聞く兄の本への感想に、>>1081 誠香は目の奥が熱くなった。
兄は優しい人だった。 兄は、優しい文章を書く人だった。 誠香は、兄が好きだった。 兄が書く文章が好きだった。
そう、兄に才能がないなんて、そんなはずなかった。 そのことを、誰よりも誠香は知っていたはずだったのだ ]
(1119) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ うん、うん、と涙をこらえながら、 誠香は相槌を打っていたけれど、 ファンレターを送っていた、と聞いて>>1082 ぽかんと口を大きく開けた。 そんなこと、知らなかった。 全然、気づかなかった ]
なにそれ……知らない。 うそ……まじで?
[ ファンレターは、もちろん全部読んだ。 大切に取ってあるけれど、読むたび誠香は胸が痛かった。 その感想を受け取るべき人は、誠香ではなかったから ]
(1120) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ だから、兄は誠香を恨んでいない。>>1083 その言葉に、表面張力ぎりぎりだった、 誠香の瞳の涙が、とうとうあふれてしまう ]
そう、かな……? おにーちゃん、許してくれる、かなあ……? 僕……僕、おにーちゃんのこと、好きだった! 大好きだった! おにーちゃんに才能がないなんて、 ひどい……ひどいうそついた! それでもっ、許して、くれる、かなあ……?
[ きっと誠香は涙でぐちゃぐちゃで、酷い顔をしている。 両手で顔を覆ったけれど、 指の隙間から涙があふれて止まらない。 墓参り、という言葉に、>>1084 声にならずうんうんと頷いた ]
(1121) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 思い出したのは、あの校舎でのこと。 あの時誠香はわんわん泣く怜を慰めたけれど、 今は完全に立場が逆転していて。 きっと今、誠香はとてもブサイクだ。
こんな恥ずかしいとこ見られたら、 女だったら嫁にいけないとこだった。>>2:52
そんな言葉を思い出したタイミングで、 怜が何か言った>>1085 ]
いやそれは気が早すぎだろ!?
[ 食い気味でツッコんだ誠香はきっと悪くない。 驚きのあまり涙も止まっちゃったよ!!* ]
(1122) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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―― ニセモノ作家の進む未来 ――
[ 誠香の書いた、最初で最後の小説が世に出た。 出版社の力の入れようはそれはもうものすごく、 今まで世間を欺いていたことを告白する自伝的小説、 という内容も世間の注目を集めた。 どうやら本当に映画化の話まであるらしい。
嘘が真実になっていく現実を、 誠香は黙って受け止めていた。 誠香はそれだけのことをしたのだし、 その道を選んだのは、誠香自身だ ]
(1123) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 最初で最後の小説、という約束だった。 これで作家は終わり。そのはずだった。 ふつーの大学生に戻ります! ちなみに進学先は海星大学だ。 国公立への進学はやめた。 もともと、そこを第一志望にしたのは、 そこが兄の入学した大学だったからだ。 兄の陰を追いかけるのは、もうおしまい。 あと、美貌の彼氏に群がる女どもを ちぎっては投げちぎっては投げするためには、 やっぱり近くにいたかったので。
そうしてふつーの大学生になった、はずだったが、 出版社は諦めが悪かった。 誠香の書いた小説が売れたので、欲が出たらしい。 暴露本みたいなものだから話題になっただけだよ、 と誠香は思っているのだが ]
(1124) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ その日も、出版社に呼ばれていた。 出版社あてに届いたというファンレターは開封済みで、 批判的な内容の手紙は弾かれたのだろうなと知れた。 正真正銘誠香の小説に宛てられた感想の手紙だ。 ありがたいとは思うけれど、 まだどこか、現実味がないというか、 信じられないような気持ちでいる。 ……本当だったとしても、あの小説の内容は、 誠香が一生つき通す嘘なのだけど ]
「あと……そうそう、これ、見てください」
[ 相変わらず誠香はエゴサはしない。 きっと誠香のついた嘘への批判なんて、 山ほど出てくるだろうし。 受け止める勇気は正直なかった。 受け止めようとしたら、ごめんなさいと叫びながら、 今度こそ死にたくなってしまいそうだ ]
(1125) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 出版社の人が示したディスプレイに、 気のない顔を向けた誠香は、 目に飛び込んできたものに大きく目を見開いた ]
(1126) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ それは、CG作品だった。 重苦しいフクロウの幻影がほどかれて、 その中から翼を広げた白鳥が出てくるような>>733 ]
「このCG描いた子、福住さんと同い年らしいですよ。 それで……」
[ 出版社の人が何か言っていたけれど、 誠香の耳には届いていなかった。 食い入るようにディスプレイを見つめる誠香の目から、 ぱたぱたと透明の雫が零れる ]
(1127) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 怜があの世界から持ち帰った何枚かの写真。>>75 その中に、深緑色のフクロウを描いたCG作品を>>5:56 撮影したものは含まれていただろうか。>>5:256 見たことがあればすぐにわかったし、 見たことがなくても、同い年のHN『Hanon』の名に、 きっと誠香は察しただろう。 あの時は、気づけなかったけれど。>>0:1192 察したというより、きっとそうだと信じた、という方が 正しいかもしれない ]
(1128) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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……ひとつだけ、書いてみたいお話があります。
[ 涙を拭った誠香は、顔を上げて出版社の人間を見つめた。
悩みを抱えた人々が、自らの悩みと向き合いながら 仲間と手を取り合って前に進んでいく物語。 それなら、書けるかもしれないと思った。 それなら、書いてみてもいいと思った ]
ひとつ、条件を出してもいいですか? 表紙のデザインを『Hanon』さんにお願いしたいです。
[ 作者と同い年の若手デザイナーが表紙を手掛ける。 出版社の好きな“話題性”という意味でも、 悪くはないはずだ ]
(1129) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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おにーちゃん。 おにーちゃんと違って、私には才能なんか、ないけど。 それでも、作家になったよ。 きっと一生、おにーちゃんには敵わないけど。
(1130) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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[ 真実になってしまった大きな嘘を一つ胸に抱えたまま、 白鳥はもう兄のいない未来へと羽ばたく** ]
(1131) takicchi 2020/06/29(Mon) 00時半頃
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―― デート、じゃない話 ――
……うん。うん。
[嗚咽を漏らす誠香の頭を、 ぽんぽんと優しく撫でてやる。>>1121 彼女が、落ち着くようにと。
涙にぐちゃぐちゃになった顔も可愛いって こんなときも思っちゃうんだから、駄目だよな。
そうして、ごく自然な流れで 遠回しに愛を伝えてみたのだが――……]
(1132) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃
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えっ!? 早い!?!?
俺はもうふたりの未来を 見据えているんですけど!?
[その前に受験を見据えろよ、という ツッコミがそこかしこから飛んできそうだが、 今の俺は鋼のハートだから響きません]
(1133) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃
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[お洒落なカフェでふたりのカップルが えんえん泣いたり、 いきなり食い気味に言い合ったり。
「あの〜、お客様」と 迷惑そうな顔をした店員がやってくるまでに そう時間はかからなかった]
……すみません。
[頭を下げて、きっとふたりは店を後にする]
(1134) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃
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もうあのお店、 入れなくなっちゃったな……。
[未練がましく、お洒落なカフェを見つめて]
場所、変えよっか。
[誠香の手に、自分の指を絡めて歩き出す]
(1135) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃
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[デート、じゃない話。
――――改め。デートのお話]**
(1136) gurik0 2020/06/29(Mon) 01時頃
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―― デート、じゃない話? ――
[ 誠香は知る由もないことだが、 あれが“ごく自然な流れ”で “遠回し”のつもりだとしたら>>1132 怜の直球って何だろう。 知る由もなくてよかった。 知ってたら戦慄を禁じ得ないところだった ]
早いよ!? 僕たち、まだ高校生だし! これから大学生! 学生! が・く・せ・い!!
[ 未来を見据えてくれている、というのは、 嬉しくないわけではないのだが、 それよりやっぱり 「気が早すぎぃ!」という気持ちが勝るのは 仕方のないことだと思う ]
(1137) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃
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[ こんな展開、予想していなかった。 誠香はずっと隠してきた秘密を打ち明けるつもりで、 それは、怜以外には絶対聞かれてはならないことで、 だから落ち着いたこの店を選んだのに。 まさか迷惑行為になるほど 自分たちが騒ぐ羽目になるなんて、 思ってもみなかったのだ>>1134 ]
すみませんすみません。
[ まだ泣きはらして赤い目元を ハンカチで誤魔化し(誤魔化せてない)ながら、 ぺこぺこと頭を下げて、お店を出る羽目になった ]
(1138) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃
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……まあ、このお店、ちょっと遠いし。
[ 絶対知り合いには会わないように、遠めの店を選んだ。 だから、行きつけにするには少し不向きだ。 未練がましく店を見つめる怜に>>1135 誠香はそう言って笑う。
場所変えよっか、という言葉に少し驚いたように瞬いて、 それからふにゃっと笑みを浮かべた。 これで解散、ではないことが嬉しくて ]
(1139) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃
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……って、これじゃ、デートじゃん! 僕、デートじゃないって言ったのに!**
(1140) takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃
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鉄血の福音 セイカは、メモを貼った。
takicchi 2020/06/29(Mon) 02時頃
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— 少し未来の喫茶店 —
[チョコレートと、アップルパイのシェアをしながら。 人生はうまくいかなくても、甘いものの交換ぐらいはできる。 そのありがたさは享受しなきゃね。]
そう、ねー……。 あの校舎に残るよりも、帰ってきてよかったって話。 いくらでもできるから、聞いて?
[大学生になるまでの時間を使って、 心の整理も多少はできまして。
そういう話を友人と共有することも、 こうして共に時間を過ごす目的としてはいいのかな。>>1063]
(1141) myu-la 2020/06/29(Mon) 03時頃
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…………。
[>>1066一瞬、フォークの手が止まってしまう。 チョコとアップルの味を別々に楽しんでいたはずなのに、 口の奥で混ざってしまうような複雑さを少し覚えて。]
……うっかり、しないでね?
[そんなのは起こらないほうがいいよ。って、 やんわり止めてみたりもするけれど。
ああ、でも、 あの校舎を作り上げてしまったわたしとしては、 他の子に言えそうにないことも言えてしまいそうだなあ。]
(1142) myu-la 2020/06/29(Mon) 03時頃
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まなちゃんの作り上げる場所、が、 どんなところか、じっくり見た上で、 ちゃんと連れ帰ってあげるから。
[それこそ、鍵のかかった扉を蹴破ったり、両手を掴んだりしても。 だから大丈夫、いつでもうっかりしていいよ。 ……いやいやいやごめん、うっかりしないで。お願い。 例えばの話です。
そんなことが起こりもせず、ずっとずっと白いままの予定の紙に、 紫色のインクの染みを残していいのなら、喜んで。]
(1143) myu-la 2020/06/29(Mon) 03時頃
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――未来の話、もしかしたらのお話――
ぬ、ぬぬぬう……
[ 俺が、1枚の名刺を見ながら唸ること、1時間。]
(1144) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ あれから。 唯一苦手だった英語は 委員長にスパルタ教育してもらったりして、 無事、志望していた大学に合格した。 実家から通える、偏差値がそこまで高くはない大学。
偏差値が高くないところを選んだのは、 俺、颯が勉強好きではないのもあるけど、 高い大学を選んで、 真が勉強についていけなくても困る、 というのが主な理由だ。 真は実質、高校の授業は ほとんど受けていないようなものだから。]
(1145) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ 大学は、そこそこいい感じに楽しんでいる。 授業は、俺と真で、それぞれ受けたい授業、 得意な授業を分担して受けていた。 つまり精神的には、 普通の大学生の半分の授業で済むというわけ。 いやあ、二重人格って便利ですね! 今では、人格が変わっている間の 記憶もばっちりあるし。
大学の同級生や先生にも割と最初から 二重人格ってことはオープンにしている。 秘密にして後からバラす方が気まずいし。 だからまあ、「あの人、二重人格らしいよ」 なんて噂されることも多くて、 大学ではちょっとした有名人だ。]
(1146) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ でも。新しい友達が何人も出来たから、 あまり辛くはない。というか楽しい。
「二重人格だからって関係ない。 遠巻きになんてしないよ」
って言ってくれた奴もいるし、
「二重人格?へえ、おもしれーじゃん」
なんて感じに友達になってくれた奴もいた。
真はまだちょっと引っ込み思案だけど、 精神年齢が周りより少し幼いからか、 友達兼、みんなの弟みたいな感じで可愛がられている。]
(1147) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ ああ、そうそう。 話しかけないと今どっちが表に出ているか分からない、 というのは、周りにとって面倒な気がして。 眼鏡を、使い分けることにした。
颯が表に出ている時は赤い眼鏡。 真が表に出ている時は水色の眼鏡。
水色を選んだのは、 あのCG作品の、赤い眼鏡をかけた水色の兎が、 印象に残っていたから。 俺は赤が一番好きだけど、 真は水色も結構好きみたいだったし。]
(1148) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ ともかくそんなこんなで、 楽しい大学生活を送っていたわけなんだけど。
ある日の帰り道、知らない人に声をかけられた。 否、高校の文化祭後も、一度会った人。
芸能事務所の、スカウトの人だった。]
(1149) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ 文化祭後、初めて会った時は、 「文化祭で役者をやる君を見て、 是非うちに入ってほしいと思った」 と言われたけど、迷う余地なく断った。
二重人格とか以前に、あの頃の俺は いつか自分は消えると思ってたし。 文化祭で役者をやったのは本当に楽しかったけど、 受ける、なんて選択肢があるわけなかった。
未来なんてないと思ってたから。 将来の夢、なんてものもなかったし。]
(1150) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ そして大学生になった今も、 「もう一度だけ考えてみてくれないかな?」 と、再び声をかけられたわけだ。
近くの喫茶店に入って、ちょっとだけ話をした。 二重人格なんですけど、とも、しっかり言った。 でも、「こちらは君たちさえ良ければ問題ないし、 しっかりサポートする」と言われて。
だから、「考えるだけなら」と、 名刺だけ受け取って、家に帰った。 具体的な将来なりたいものは未だになくて、 役者、楽しいかも……なんて気持ちも、 正直あったから。
だがそれは、あくまで俺の、颯の話だ。 この身体は、俺だけのものではない。 真は芸能の仕事なんて興味ないだろうし、 断る、というか連絡なんてしないつもりでいた。]
(1151) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ しかし。 真の意見は予想外の「受けてみればいい」で。 名前決め以来の、筆談と伝言を使った議論が始まった。]
「え?なんで?二重人格で芸能活動とか無理じゃね?」
『事務所の人はサポートしてくれるって言ってたよね?』
「いや、だって、真はそういうの興味ないだろ?」
『やってみたら案外楽しい、かもしれないし』
「楽しい楽しくないの前に苦手だろ?」
『経験詰めば化ける、かもよ? それにしばらくはそういう活動する時、 颯が表に出ればいいんじゃない?』
「まあ、俺の劇見てスカウトしてくれたんだし、 そうなるとは思うけど……」
(1152) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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「なんかこう、二重人格でのスキャンダル?とか……」
『最初から二重人格だって明かしてれば そうはならないんじゃないかな。 大学と同じだよ。』
「……ていうか単純に、俺のやりたいことに お前を付き合わせるの、申し訳ない」
『僕だって、僕のせいで君がやりたいことを 諦めるの、やだ』
「……無理してない?」
(1153) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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『してないよ。大丈夫。 だって、何があっても僕達は一緒でしょ。 ふたりなら、何があっても、きっと大丈夫。
それに颯は、 今まで僕のために色んなことしてくれた。 二重人格の変なやつって言われないよう、 僕の振りをしたり。 僕が混乱しないように、 日記に色々なことを書いてくれたり。 部活に入るのも、女の子と付き合うのも、 ずっと我慢してくれてた。
僕だってね。恩返しがしたい。 もう、僕の為に我慢なんてしてほしくないんだよ』
(1154) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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『……あと、もう一つ。 もし僕達が、二重人格の芸能人として、 有名になることができたら。
前の僕達みたいに悩んでる、 解離性同一性障害の人達に、 勇気を与えることができるかもしれない。
消えたいって思わなくてもいいって、 協力して、こんなに楽しく生きていけるって、 受け入れてくれる人はいっぱいいるって、 教えてあげたいんだ』
(1155) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[『僕の気持ちは伝えたから。 最後に決めるのは、颯だよ』
そう言われて、今。 1枚の名刺を前に、唸っているわけである。
真の気持ちは嬉しいけど、やっぱり申し訳ないし。
ていうか入ってみたって全然売れなくて、 入り損、時間の無駄、みたいになるかもだし。
でも。あの文化祭。 他の役者の皆や裏方の皆と一緒に、 舞台を作り上げて、演技して、 たくさんの歓声を受けて。 また、あんな気持ちを味わえたら――]
(1156) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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……もしもし。 あの、連城颯真ですけど―― .
(1157) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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[ これは、まだ確定していない、 もしかしたらの未来のお話。
例えば、衣装係の友人やよく観客席にいた友人が 思い浮かべていたみたいに>>0:1427>>3:824 赤を纏ったヒーローを演じたかもしれないし。
偽物から本物の作家になった友人が書いた 自伝的小説が原作の映画>>1123に 出演したかもしれない。
いや、それとも、その次回作の、 過去自分達が経験したような、 悩みを抱えた人々が、自らの悩みと向き合いながら 仲間と手を取り合って前に進んでいく物語>>1129を 原作にしたドラマや映画の方に、出演しただろうか。]
(1158) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
|
|
[ 二重人格だということを最初から明かしている、 眼鏡をかけた役者、連城颯真。 上手く売れることが出来たなら、 きっと最初に表に出てくるのは颯の方だろう。
真は、役者の練習はしてみても、 多くの人の前で身体を使って 演技するのはやはり苦手で――
でも、例えば。 声だけの演技でなら、 作品に出演することがあるかもしれない。]
(1159) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
|
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[ 消えてしまいたいと思ってた。 誰も僕なんて見ていないと思ってた。
消えてしまった方がいいと思ってた。 俺が存在していいのか分からなかった。
でも、未来では、 そんなふたりでひとりが、 大勢の人の目に映って、 楽しく笑顔で、活躍しているかもしれない。
これは、そんな、もしかしたらのお話**]
(1160) はねねこ 2020/06/29(Mon) 03時半頃
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— お見舞い:喜多仲くん —
[静かな病院の空気を、鉄パイプ持ってぶち壊すような賑やかさ。 喜多仲くんがお見舞いに来てくれた日は、そんな感想だった。>>1087
持ってきてくれたライオンのケーキを見る。かわいい。 とてもありがたく受け取って、美味しくいただくつもり。]
うわー、かわいい!
ライオンってネコ科なんだよね。 そう考えると恐いよりも可愛いよね。
[ね? と同意を求める。 そう、例え大きく口を開けて食べようとしているライオンが背後にいようとも。 かわいいものはかわいい。かわいいよね?]
(1161) myu-la 2020/06/29(Mon) 14時頃
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[なんでもする、に対するリクエストとして、 聞かされた夢の話には、不思議な顔をして相槌を打った。
喜多仲くんがずっと見てた夢。 わたしの作った世界の中とは違う夢の話。 自分の夢と他人の夢は違うってこと。 どういうことだろう、って思いながら話を聞いてた。
まあ、彼もきっと他のみんなと同じように、 あの世界で何かのきっかけを掴んだのかなって思うけど、 やっぱり、お礼を言われるとムズムズするんだよな。]
(1162) myu-la 2020/06/29(Mon) 14時頃
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わたしは何も教えてないからなぁ。 きっと、喜多仲くんの中にあったものじゃないかな。それは。
[これからは夢に魘されることもないのなら、 それに越したことはないのだろう。]
……おはよう。かな?
[夢から醒めたのなら、それを出迎えるための挨拶は、 それしか無いよね、って、思ったので。**]
(1163) myu-la 2020/06/29(Mon) 14時頃
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──パフェのはなし──
[ ちょっとしたジョーク、ぐらいの気持ちで>>932 まさかそれが実現するなんて思ってなかった。
もちろん、実現したらいいな──くらい 軽い気持ちではあったけれども、 試しにいけるんなら、嬉しいことで。 YESを嬉々として返していたことだろう。 ]
(1164) panda_yuuu 2020/06/29(Mon) 18時頃
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わぁ……!
[ テーブルの中央に、ドンと置かれたパフェ。 辰美くんや阿東くんのやり取りには気付かず>>939 心乃は、連城くんと一緒になって、>>951 薄い瞳を開いたつぶらな眼をきらきらさせていた。
カシャカシャと、写真に撮られるのを見たら>>961 心乃も記念に一枚、と写真に残す。 喜多仲くんみたいに、映えには撮れなかったけど。 ]
(1165) panda_yuuu 2020/06/29(Mon) 18時頃
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ちーちゃん、これどうぞ
[ ちーちゃん分に、と。 彩り豊かなフルーツたちを 取り分けた小皿を差し出して笑う。
食べ過ぎなければ、 これくらいならきっと大丈夫。 そうでしょう? ]
(1166) panda_yuuu 2020/06/29(Mon) 18時頃
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[ ホットココアをお供に添えて、 パフェ用のスプーンを用いて食べてゆく。
ぱくぱくぱく、っと 生クリームも、アイスも、スポンジも 合間にフルーツも口の中に放り込んで、 頬に掌を添えたなら、 ]
おいしいね〜
[ フードファイターと化している せいかちゃんやなっちゃんたちに、 にこにこと笑いかけていた。
それに何より、 みんなで囲んで食べてるのが楽しいな。 これが、私が見たかったものであってるよ! ]
(1167) panda_yuuu 2020/06/29(Mon) 18時頃
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阿東くん、もっと食べよう?
[ 辰美くんに褒められているところへ 苦手だとかは知らないのでもう一声! **]
(1168) panda_yuuu 2020/06/29(Mon) 18時頃
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[卒業と共にリセットされるはずだった人間関係は、 幸か不幸か、たぶんあの校舎の件を切っ掛けとして、まだ続いていく。
見捨てられるまでと決めて飛び込んだ延長戦が、 終わる気配は未だやって来ない。]
(1169) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[——虚言癖。
それは正式な病状の診断名ではない。 自分の身や精神を守るために、無意識のうちに嘘を吐き、 向き合うべき責任からとことん逃げ出す、性格の問題。
人から信用を得ることは難しく、誰からも愛想を尽かされ、 軽い気持ちでさらりと吐いた嘘が巡り巡って自らの首を絞める。 やめろと言われても、やめることができたら苦労なんてしない。 どこかで矯正しなければいけなかった致命的なバグ。
それを抱えながら、わたしはこれからも生きていく。 生きていくことにしたので。]
(1170) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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— それから —
[芸術大学でグラフィックアートを学んで、 それと並行して、SNSに趣味の作品も投稿し続けていた。
『Hanon』のアカウントはフォロワー数も加速度的に増えて、 4桁を通り越して5桁に差し掛かろうとしている。 やりたいことをやっていただけなのに、自分でもビビってしまう。
あの校舎でのことを忘れたことはない。 わたしの精神が作り上げたインクまみれの校舎と、増設される虚構、 そしてわたしの中にあった思い出のすべてを描いた、動物たちの作品。>>5:56]
(1171) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[現実で自分の手であれを作り上げたわけではないから、 記憶を頼りに、『連作』という体で、少しずつ再現していった。 >>5:256氷室くんがカメラで撮影したものを見せてもらうこともできたけど、 まあ、あくまでも自分の中にある作品だからね。プライドというやつです。
>>5:56それぞれの色と動物のイメージはほぼそのままに、 >>733フクロウは白鳥に差し変わり、兎は2匹になり、 おまけとして茶色いチベットスナギツネも増えたりしたけれど。
それが、完成版。 虚構から再現した真実の作品。 ……これによって『Hanon』の正体は、気付ける人は気付くだろう。]
(1172) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[大学を卒業してからの進路。 どうしようかなーと、ふわふわ悩んでいた。 デザイナーのことを考えると、どうしても元親友の顔がチラついてしまうから。
いいのかなぁ。どうしようかなぁ。 わたしに、背中を追いかける資格はあるのかなぁ。
そんなことを悩んでいた時期に、 >>1129舞い込んできた話があった。
『Hanon』宛に、小説の表紙のデザインの依頼。 作者は同い年の女の子で、「ゴーストライター」の……。]
(1173) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[嘘のような本当の話が、あるものなんだなぁ。 ただのちっぽけな嘘吐きには予想できなかったよ。
嘘が真実になってしまう瞬間を知っている。 ……うん、そうだったね。]
(1174) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[それを切っ掛けとして、 わたしは『Hanon』の名義でフリーのデザイナーになることを決めた。
嘘を、虚構を、美しい真実に仕上げるのが仕事。
現実離れした色彩と動物の作風を持つその人物は、 出版社の作り上げた話題性と、元々のアカウントのフォロワー界隈での噂が作用し合って、 より複雑な存在感が練り上がってしまったとか。
デビュー作の表紙デザインを切っ掛けとして、 >>1158その作品が原作として映画化した際も、 ぜひ美術協力や宣伝に関わりたいと要請した。 その話が通れば、きっと新進気鋭の俳優を中心に据えてCGを合成したポスターが、 全国の映画館やホームページから広まったかもしれない。]
(1175) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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若菜ちゃん、見てくれてるかなぁ。
[ここまで来ればきっと、嫌でも伝わるだろう。 わたしがデザイナーになったこと。 でも決して、あなたの背中を追いかけただけじゃないということも。
わたしが持っている縁は、高校を卒業してからも切れていない。 見捨てないでいてくれる人たちがいる。
だから大丈夫、若菜ちゃん。 あなたがいないのは寂しいけど、あなたがいなくても大丈夫。 またいつか、機会があったら会いましょう。 その時がいつか来ると祈って。]
(1176) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[わたしの思い出の中にある、 夕陽が差し込む小さな部室には、もう誰もいない。]
(1177) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[嘘で壊したかけがえのないものがあって、 嘘で得たかけがえのないものがある。]
(1178) myu-la 2020/06/29(Mon) 18時半頃
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[ぐるぐると繰り返し悩んでも、それが葉野紫織のすべて。]
(1179) myu-la 2020/06/29(Mon) 19時頃
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[尻尾で極彩を描く紫色のリスはみんなの色をたくさん浴びて、 赤色などひとつもない青い空を仰ぐ。**]
(1180) myu-la 2020/06/29(Mon) 19時頃
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── /パフェの話──
[ ジョークだったなんて、>>1164 礼一郎はちっとも気づかなかった。
もし気が付いていたら? それでも、やりたいならいいよって、 変な見栄を張った気もするし、 なんだかんだで楽しそうでよかった。
──って、スマホを構える友人たちを、 礼一郎は数歩引いて見ていたわけで、]
(1181) nabe 2020/06/29(Mon) 19時半頃
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イクト、ここ店、店。 恥ずかしいから声……
[ バエのよくわからない礼一郎は、 パフェの角度より店員の目が気になる。
楽しそうでなにより。 その笑顔を見ているだけで、 礼一郎はおなかがいっぱいです。 ……で、何枚撮んの? そろそろ食べない?
みんながスプーンを手にしてしばらく、 礼一郎は平和においしいねって、 パフェを食べてる人たちを眺めていた。>>1167]
(1182) nabe 2020/06/29(Mon) 19時半頃
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[ 愛宮が満足したならなにより。 その傍らに置いてあるのが、 ホットココアだと気づくまで、>>1167 礼一郎は穏やかにその光景を眺めてられた。 ……気づいた今は少しだけ怖い。
ちまちまと皿の上のものを食べてたら、 あっけらかんと戦線を離脱したやつが一名。>>963]
ええ……甘党だろ、イクトおまえ、 こう、もうちょっとさあ……
[ 思わずそんなことをつぶやいたとき、 がんばれって言う前に声が飛んでくる。>>1168]
(1183) nabe 2020/06/29(Mon) 19時半頃
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[ ……甘いもの、苦手なんだけどな。 この状況でまあ言えるわけないよね(笑)
悪気のなさそうな顔で愛宮は笑ってて、 前線で戦ってる辰美のフォローは望めない。 ……というか、どんなフォローが入ったって、 絶対すげえダサくなるやつだから、やだわ。
わははーって礼一郎は笑って、笑いながら考えて、]
(1184) nabe 2020/06/29(Mon) 19時半頃
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──もうちょっと! な!
[ もっと、はハードルが高いです。 明るく元気にさりげなく言葉を挿げ替えて、
自棄を起こしたみたいに。というか、 実際わりとそうだったんだけど、 前線に乗り込んでえいやっと山を切り崩す。 手を付けたからには食べるよ、ちゃんと。
……それからしばらく、 礼一郎は写真でもキツイって呻いて、 ファミレスでもメニューを絶対に開かなかった。*]
(1185) nabe 2020/06/29(Mon) 19時半頃
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[ 別れの季節が訪れる。]
(1186) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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── /卒業──
[ 惜しんだってそのときはやってくる。
その制服に袖を通す最後の日も、 礼一郎はふつうに学校に行った。
配られたアルバムをぺらぺらと捲って、 過去の話をしきりにしている。
イベントや部活、クラスのページを辿り、 たとえば、文化祭の終わったあと、 フリフリをつけた二人とつけてない二人。 ──が、並んで収まっている写真を指さしては、 礼一郎は懐かしいなって笑っている。]
(1187) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 相変わらず礼一郎は、 堂々としているのが後ろめたく、 前ほど企画したがりではなくなったけど、
卒業パーティーくらいはできたらいいよね。 もしも誰かが言い出してくれたら、 礼一郎はきっと自分にできることは懸命にした。 最後になって他力本願な委員長でごめんね。
元気でなってみんなに声をかけて、 卒業式の日の写真の中でも礼一郎は笑っている。
きっとみんな揃って、先生も一緒に、 ちょっと泣きそうになりながら撮ったそれを、 写真立てに入れて新居に持ってった。
……って言ったら、笑う? 軽蔑する? それでも、礼一郎はあの日々が本当に楽しかった。]
(1188) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 生活はつつがなく進んでいく。]
(1189) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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── / ──
[ 春。礼一郎は大学生になった。
入学式で偶然隣になったやつが、 同じ学科で、さらに元サッカー部で、 フットサルサークルに入ろうと誘われた。 髪を明るく染めた陽気な男だった。
受講登録の説明会で前に座った男が、 どう見ても服の外側にタグをつけていて、 礼一郎は思わず声をかけてしまう。 逆じゃね。と言ったら、確かに。と言われて、 気の抜けるやつだなと礼一郎は心配になる。
一緒にアルバイトに採用された女は、 元気なのはいいがそそっかしくて、 礼一郎は昨晩も一緒になって、 散らばったグラスの破片を集めてやった。]
(1190) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 一人目の男に連れられていった新歓で、 際限なく注がれる酒に途方に暮れていたら、 隣の女がさりげなくそれを飲み干してくれた。 こちらを見て鼻で笑った気の強そうな女に、 礼一郎は礼を言おうと……や、カチンときて……、 ……そのあとの記憶が礼一郎にはあまりない。
安くて近いという理由で選んだアパートの、 隣の部屋には同じ学部の男が住んでいる。 バイトで稼いで貧しい実家に金を送りたいと言う。 仕送りを受けて生活をしている礼一郎は、 やさしいな、と同時に、なるほどとも思った。
上級生に声を掛けられ流されるがままに、 礼一郎は学部の学生自治会の一員になっていた。 隣で活動内容についての説明を受けていた、 長身で痩せた眼鏡の女が、よろしく。と言う。]
(1191) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 友だち。と呼べる人間が、 いつの間にかそれなりにできていて、 礼一郎はそれに気づいたとき、ゆっくりと息をする。]
(1192) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 礼一郎はたぶん、ふつうに生きていけるのだ。]
(1193) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ふつうに。毎日楽しく、笑って。]
(1194) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ それが、歪であれど影の落ちるはずの昼間の話。]
(1195) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……夜の話もしようか。]
(1196) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ときどき、礼一郎の生活圏に妹が現れて、 声高に礼一郎を糾弾する。という夢を見る。]
(1197) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 正夢にはならない。けど、]
(1198) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 糾弾してくれないかな。と、礼一郎は思う。 妹じゃなくてもいい。そのことを知っている誰かが。]
(1199) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……じゃないと忘れちゃいそうだよ、俺。]
(1200) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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(1201) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ これからの人生が、礼一郎は少し怖い。 怖い。の含む意味が、少しだけ増えた。]
(1202) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ まだ先の長い旅路。 せめて前方に残された分くらい、 正しく、胸を張って生きていたいんだよね。]
(1203) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ それで何が許されるわけじゃなくても。]
(1204) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……日が傾き始めている。]
(1205) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ はじめてバイト代が振り込まれたころだった。 全額そのまま封筒に移し替えながら、電話をする。 妹の代理人からもらった名刺を久々に取り出して。]
(1206) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 償うべきとはわかっているが、 償いたいと思っているわけじゃない。 その方法もわからないでいるうえ、 重ねた15年は何も変わらない。消せない。]
(1207) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 堂々巡りもつつがなく継続中。]
(1208) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……いや、つつがなくねえんだわ。]
(1209) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ さすがに、一か月ちょっとじゃあな。 先に音を上げたのは礼一郎だったかもしれない。
だとすれば礼一郎はほんの少し悔しい。 ……別になんの勝負でもないんだけどさ。
そこそこ横暴な礼一郎が、 返事を待ちもせず玄関から出たら、 ちょうどバイト帰りらしい隣人と鉢合わせた。
どっか行くの。と言われて、 礼一郎はふつうに、友だちんとこ。って言う。 友だちの話をする。くらいの仲にはなっていて、 つまり彼は大学生になった礼一郎の友人だ。]
(1210) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ そいつは礼一郎の顔を見て笑った。 いいなあ、たのしそうだね。ってにっこり。]
(1211) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ そうなんだよね。]
(1212) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 声に出そうとして、喉でつかえた。]
(1213) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ そうなんだよね。 どうすりゃいいんだよ。 礼一郎だって変わりたかった。]
(1214) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ でも、やり直しがきかねえんだから、 取り戻せないものもあるんだからさ、 この先どう生きるか、感情ではなく行動を、 自分の手が届く範囲で定めていくくらいしか、 礼一郎にはもう思いつかないんだよ。なあ。]
(1215) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ それが今後の正しいやり方なんじゃないの。]
(1216) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 礼一郎には信じることしかできない。]
(1217) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 言葉に詰まった礼一郎に、 友人は不思議そうな顔をしている。 礼一郎はゆっくりと笑みを浮かべた。]
(1218) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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そうだよ。 楽しすぎて怖いわ。
(1219) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ わはは。ってどちらともなく笑っていた。 気のいい隣人は明日の出欠を気にしてくれて、 礼一郎はもしかすると頼むかもって笑う。 じゃあまたねってあたりまえに手を振って、 その瞬間から、礼一郎は足早に歩き出している。]
(1220) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ バタンと扉の閉まる音が背後でした。 鍵の閉まる音が耳に届く前に、 礼一郎は地面を蹴って駆け出している。
恐ろしい何かから逃げ惑うなんて、 礼一郎にはまったく似合わないはずなんだけどな。 小心者の礼一郎が易々と正しく生きていくには、 それなりに息がしづらい、やってらんない世界だった。 それが現実ってやつだった。
罪からも、過去からも、自分からも、 逃げようったってそうはいかないから、 たまにはそうやって行き場のない気持ちを抱えて、 逃避の真似事をしてでも生きていこうよ、礼一郎。]
(1221) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ だって生きたいんなら、そうするしかないよ。]
(1222) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……それにさ、 少なくとも、礼一郎には、 大きく何かを欠いた礼一郎なのに、 友だちがいてくれて、よかったね。 そうじゃなきゃ、走り出すこともできない。 君たちがいてくれて、本当によかった。
それはさ、礼一郎がこれまで、 家の外でだけだったとしても、 ちゃんと生きてきたから。
──ってことにするのは、 ちょっと礼一郎に都合がよすぎるかな。]
(1223) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……やっぱりそれも、 礼一郎には信じることしかできないな。]
(1224) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 最寄駅のロータリーが見えて、 ようやく礼一郎は速度を落とした。 少し息が上がっていて、 礼一郎はゆっくりと呼吸する。
傾き始めた日に晒されて、 歪な影が礼一郎の足元に落ちている。 礼一郎はそれをじいっと見下ろして、
また一つ、ふたつと呼吸を重ねる。 少しだけ冷静になって、 礼一郎はゆっくりと顔を上げる。]
(1225) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ そうして、また。 震える足で一歩を踏み出す。]
(1226) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ これからの人生が、礼一郎は少し怖い。 自分の背負っていくべきものの重みも、 それとどう向き合うのかということも、 全部投げ出してしまえそうな、自分も。]
(1227) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 本当に恥ずかしい話だけど、 罪の意識を覚えない自分を、 そのときになってはじめて、 戸惑いでも、諦めでもなく、 少し怖い。と礼一郎は思う。]
(1228) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ だから何。って君たちなら思うかもしれない。 礼一郎は君たちの知らないことをよく知っていて、 君たちには礼一郎には見えなかったものが見えている。
その隔たりが永遠に埋まることのないものだとしても、 礼一郎はこちら側で笑って、君たちのことを見てるね。 時々、崩れそうな縁にそうっと足をのせたりしながら。 そちら側へつながる道なんてないってわかっていても。]
(1229) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ ……だから、]
(1230) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 人の流れに潜り込むように、 礼一郎の背中は駅の構内へと消えていく。]
(1231) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 今は、全然平気じゃない。]
(1232) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ でも、大丈夫。]
(1233) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 礼一郎はこれからも生きる。]
(1234) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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[ 正しいと信じる道を、生きる。 ** ]
(1235) nabe 2020/06/29(Mon) 20時頃
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―― パフェの話 ――
なにやってんの喜多仲! 甘いもの好きって言ったじゃん! その程度でギブなど許されんわ! 食え! もっと食え!
[ いつの間にかパフェ攻略はスポ根と化していた。 ソファに沈んでいる喜多仲に 容赦なくツッコんだ。>>963 なんだよローズティーって。オシャレか!>>962
マカロンを摘まんでいるまなには何も言わない。>>-919 誠香は基本的に女子には甘い ]
(1236) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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何のことだと!? 一から十まで説明してやろうか!? あの場違い感半端なかった
[ 辰美の雄姿を! とか言ってやろうかと思ったが、 がっつり皿に取る姿を見て途中で止めた。>>950 無事の情けである(?) ]
(1237) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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うん、美味しい! だからこそ美味しい間に食べ切らないとね!
[ にこにこしながらパフェを平らげていく心乃には>>1167 そう頷く。 そう、美味しいのだ。 だからこそ、アイスが溶けてまじりあい、 すべてがでろでろになって見た目も味も台無しになる前に なんとしても完食せねばならぬのだ。 心乃のパフェのお供のドリンクは見なかったことにした。 あれはさすがに誠香の理解を超えている ]
(1238) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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[ 阿東は頼りにならないなあ、と、 ちまちまと食べる姿に>>944 誠香は割と失礼なことを考えていた。 まさかパフェ会を呼びかけた本人が 甘いものが苦手だなんて>>1184 夢にも思わなかったのだ。 ちょっとは連城を見習えよ! という気持ち。>>952 嬉しそうに食べる姿は気持ちがいい。なんか癒される ]
(1239) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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さすがここのん……!
[ そんな阿東だったが、心乃に勧められて>>1168 やる気を出したようだった。>>1185 そうか、これが北風と太陽……! 北風のような己の対応を思い返し、 誠香はちょっと反省した ]
喜多仲ならもっと行けるって! 僕、信じてるから!
[ にこっ☆ 心乃を見習って太陽っぽく振舞ったつもりだったけれど、 絶対なんか違う* ]
(1240) takicchi 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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-- 未来/ゲーム大会 --
[ 知っている人に話しかけたら、>>-992 明るくもう大丈夫って言うかもなあと思って。 話しかけたのは、真に。 あ。やっぱり知らない人だ、と千夏は思う。 見詰める先に浮かぶ表情は、>>1071 知っているものとはずいぶん異なるように見えた。 ]
……よくなったなら、 連城くんが眠れているなら、よかった。
[ 千夏の言う連城くんは、 飽くまで颯真であり、目の前の彼とはきっと違う。
謝罪の言葉を聞いて、>>1072 千夏は久しぶりに涙がこみ上げそうだった。 ]
(1241) aki_nano 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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[ 二重人格、に知識が深いわけじゃないけど、 たぶんそれはきっと所謂病気で。 病気になったのは、彼が悪いのか、 とぐるぐると疑問が頭を駆け巡っていく。 ]
(1242) aki_nano 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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……君は、悪くないよ。 責めるような物言いしてしまって、 ごめんなさい。
君も、連城くんも。 ゆっくり休めるようになったみたいで、 私は嬉しい、です。
[ 急に知らない人間が話しかけてきて、 なんでか理解もできないだろうけど、 目線が泳ぎに泳いで、声が震えているなんて、 君も不運だなあ、なんて。 自分を俯瞰する千夏は思うけど、 うまくコントロールもできそうになくて。
ごめんね!と言ってお手洗いに逃げた。 ]
(1243) aki_nano 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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[ ……初対面はこんな感じ。 とても、あんまりいいとは言えないけど、 ゲーム会自体の楽しい印象に、 謎のクラスメートは掻き消えてしまってくれたら幸い。
知らない君が、 知っている君になる日もきっと遠くない、はず。* ]
(1244) aki_nano 2020/06/29(Mon) 20時半頃
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生きてる私は、偉い。
(1245) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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生きてるだけで、偉い、と思いたい。
(1246) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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-- 早未千夏 --
[ 時計を睨みつけるようにして、スマホを見詰めていた。 近寄らないようにと家族が気遣いをしてくるのも、 すこしだけ煩わしかった。 いつも通りに邪魔してくる愛猫には、 しょうがないなあって顎の下を撫でる。 ]
……32、548
[ 並んだ数字の羅列に自分に宛がわれた番号を探す。 スクロールして、スクロールして。 積み重ねた努力が結果を産むのだと信じつつも、 でも駄目だったら。と考えてしまう。 ]
(1247) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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あ、……った!
[ やったじゃん!ちか。 おめでとう千夏。第一志望だね。 受かると信じてたよ。 にゃああ。
と家族からのお祝いに、 気持ちは弾けて千夏は笑った。 積み重ねたものは実を結ぶ。 ]
(1248) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 国立大学に入学するにあたって、 家から毎日通える距離ではないから、 一人暮らしをすることになる。
母は当たり前のように千夏を心配する。 受かったのは嬉しいよ。 でも千夏は一人で生活できるのか……。 食事だって一人で作って毎日食べられる? 注射のことを聞かなかったら忘れてしまわない? ]
(1249) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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私は第一志望にせっかく受かったから通いたい。 お母さんがついてくるわけもいかないし、 一人で頑張ってみる。
心配なら、食事も、血糖値も写真撮って送るから。
[ ね、と千夏は母に提案する。 じと見詰めてくる母は、考えた末に頷いた。 ]
(1250) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 食事を作るといっても、 あまり今まで手伝ってこなかったから、困った。 どうしよう。と千夏は悩む。
解決法は案外すぐに現れる。 医師に大学合格のことを伝え、 今後は月一の受診が難しいことを伝えれば、 一人暮らしのために栄養指導を受けてみては、と。 ]
(1251) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 目から鱗が落ちた。 ]
(1252) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 食べなければ食べない程いいと思っていたし、 甘いものは低血糖にならなければ、 絶対に欲しくとも口にしなかった。 ]
(1253) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 一日に必要なエネルギーはこれだけ。 毎日はよくないけど甘いものも食べていい。 と言われて。 びっくりして泣きそうだった。
もともと小食なのもあってか、 今までとっていたエネルギーは、 栄養士に提示されたそれに満たない。 ]
(1254) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 千夏はいつだって正解を選べない。 ]
(1255) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 知りたくもない世界を学んだつもりで、 しっかりと学べていなかった。
……自分で都合のいいように、 教えてもらったことを塗り替えただけかも。 ]
(1256) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 今までの事はなんだったのかなあ、と思う。 病気になったのは、千夏のせいじゃないけど、 そのあとの3年間苦しかったのは千夏のせいだった。 ]
(1257) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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[ 今まで、やつあたりで。 しんじゃえ、って思っていてごめんなさい。
みんなには生きていてほしいです。* ]
(1258) aki_nano 2020/06/29(Mon) 21時半頃
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―― ある夜に ――
[――いいよ。って、 「笑」の文字を打つ前に送り出した。>>-1078]
(1259) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[薄い月が昇る前、
人と人が会うには遅い時間に届いたメールを一瞥して、 俺は「ごめん」と一言、最近できた友人に 今日の集まりを欠席する旨を伝えた。
しょうがねえな、後で金は払えよ、と メッセージを送ってくれる友に もう一度「助かる」とだけ伝えて軽く着替えた。
桜も散華しかけた春の事。 高校の頃に買いに行ったコートはそろそろ着るにも暑くて 次第に落ちてくる日を見上げながら、 最寄り駅まで歩いていく。]
(1260) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[実を言うとそろそろ音をあげそうだったから いつ来る、ともわからない急な連絡は嬉しかった。
……嬉しかったけれど少し心配でもあった。
平気じゃないけど大丈夫。 いつかのその言葉は、信じても大丈夫かって不安になった。]
(1261) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[駅前の公園。 自販機でレモンティーを二個買って、 流れていく人と、流れていく電車を眺めている。
罪も罰も何もかもをかかえて、 そ知らぬふりで生きていく人々を見ている。
……そうしながら、少し、考えていた。]
(1262) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[妹に暴力をふるっても平気なこと 『なんで平気なの』と校舎であいつは言ったけど、>>3:553 そう生きてしまったから、でしかないんだろうな、とか。
散々考えてはみたけれど、 やってしまったことをなかったことにするのは難しい、とか。 平気じゃないけど大丈夫。 そう言ったあの時のあいつは、 多分正しいと思うんだよな、とか。]
(1263) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[……まともそうな人間に混ざって生きてくのって、 どんな感じ。とか。]
(1264) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[あいつについての考えても仕方のない事を考えて、 ちゃんとまともな人間ぶった俺は、 公園のベンチに座っている。]
(1265) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[メールに書きかけた文字の羅列を 送ることなく一気に消去した。 ……ぜってぇ嫌な顔するだろうな、って想像がついたから。
でも、できるなら何か肩代わりしてやりたかった。 ずっと苦しそうなのに俺はどこまでも当事者じゃない。 それが苦しい。 ――苦しい、って思えるくらいには好きだった。
マフラーをかけてくれるのだって、 遊びに付き合ってくれるのだって、
他人には愛想いいくせに友達の扱いが ちょっと雑なところだって、
過去の行いがどれだけクソだと言い切れようが 俺は、あいつが好きだった。]
(1266) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[......被害者ぶるつもりはねえんだよな。 てか、できねえし。
そういう生き方を認めて、見守っている時点で 俺も同罪みたいなもんで あいつの妹にまとめて呪い殺されたっておかしくない。 そういう行いを許せない奴に責められるのが正しい。
それが嫌なわけじゃなくて、 ただ、あいつが苦しそうなのが辛いだけ。 なんで?ってずっと思ってる。 友だちじゃなかったら、なんて思考の選択肢は俺には無い。]
[……本当に、人の頭をぱかりと開けたら、 中身が矯正できたりしねえかなって思うんだけど。]
(1267) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[…………あー。]
[いっそ落ちきっちまえば楽だったかも。
……もしくは友達を全部失って たった一人になってしまえれば、 なんで平気なの?って思うあいつも多少納得がいったかも。
少なくともあいつの過去を知ってる俺がいなくなれば 多少、気が楽なのかなと思わなくもねえけど。]
(1268) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[でも許さねえよ。俺。 あいつが道を踏み外すのは許せないし 独りにするのも許せないし、 いなくなるなんて、できるわけないし。
……じゃ、これは意味のない考え事だったな。]
(1269) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[月を見上げて、静かに懺悔する。]
(1270) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[礼一郎。 あの校舎でお前にかけた呪いに気付いたら、怒っていいよ。 責めてほしけりゃそう言えばいいし、 慰めてほしけりゃ頼っていいよ。 横暴でいいじゃん。好きなタイミングで。
苦しい道を生きろ、ってエゴを貫いたのは俺の方だし 呪いを吐いて正しい道に縛ってんのも俺の方だった。
気付いて苦笑いが出る。すげえ偽善者のエゴイストじゃん。 …………笑えねえなあ。]
(1271) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[聞きなれた騒音が響いて、 見慣れた電車がホームに入ってくるのが見える。
人ごみがまた駅からあふれてきて、 もう夜も近い時刻。月もぽっかりと浮く頃合いに、 きっとそいつは、駅の中から現れるんだろう。 「息ができない」みたいな顔して。>>1225
だから俺はただ笑って出迎えてやるつもり。
あいつにとって知らないはずの街で、 昔みたいに笑って。]
(1272) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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おかえり。れー。 ……んだよ、寂しくなった? だいじょーぶか?
(1273) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[どこが「おかえり」だよ、って言われんのを待ってる。
あいつの息がしやすいように、 ちゃんとヤなことひっくるめて全部、思い出せるように。 ここにいるから、深呼吸していいよ。]
(1274) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[まっとうに生きてる阿東礼一郎が好きです。 お前が苦しいのは嫌なのに、 苦しい方向へ押し進めようとする俺です。
……ともだちとしては 割と最悪なやつに分類される自覚があんだけど お前の事が好きだから仕方ねえよな。
善人の顔をしてお前の罪の片棒くらい担ぐから これからも末永くよろしくな、ともだち。]
(1275) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[――――あ、 ごめんな、だけはぜってぇ言わねえ。]*
(1276) さねきち 2020/06/29(Mon) 22時頃
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-- 未来/パフェ会 --
[ 心乃に誘われれば、>>932 礼一郎奢りの会に参加することとなる。 どれだけ巨大なのかとか、 巨大なそれのお値段はいくらなのかとか、 気になることはいっぱいで当日を迎える。 ]
……これは何人前の想定なんだろ。
[ 集まった皆の顔を順に眺めて、 机の真ん中におかれた大きな器に盛られている、 乗りに乗っている甘味をじと見詰める。 ]
(1277) aki_nano 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[ 写真撮影が終われば、 隅に座る千夏に小皿がひとつ差し出される。>>1166 心乃には、本当はね、と打ち明けていたから。 食べ過ぎなければ大丈夫なんだって、と。>>1254 ]
ここちゃん、ありがとう〜。 みんなで食べれてうれしいな。
[ そういえば、クレープの甘い夢を一緒にみた三人も、 今日の会に参加しているなと、千夏は嬉しくなる。
心乃が取り分けてくれたフルーツだけじゃなくて、 マカロンなんかもつまんだかもしれない。>>-919 ]
(1278) aki_nano 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[ 好きな甘いものを食べて、 みんな楽しそうで、千夏も楽しい。 ]
(1279) aki_nano 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[ みんながきゃいきゃい食べているのを眺めて、 千夏はひとつ気が付いたことがある。 真はチョコがかかった部位を選んで食べている、 ような気がすると。>>952
あの時も、チョコを選ぶと言っていた。>>3:63 味覚はもしやおんなじなのかな。 好きな味も一緒なのかな。と一人で感動する。 きっと知っている連城くんになっているから、 がんばれーって声援を飛ばした。 ]
(1280) aki_nano 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[ あまり千夏は戦力にはなれなかったけど、 幸俊、誠香、颯真、心乃たちが 特に頑張ってくれたんじゃないかとおもう。
きっとまっさらに掬われたお皿を見て、 記念にと千夏は写真を一枚撮った。* ]
(1281) aki_nano 2020/06/29(Mon) 22時頃
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[――その日は、呆気なくやって来た]
(1282) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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―― 卒業式 ――
来なくていいって、言ってんのにさ。 はずいんだよ。 高校生にもなって親が来るの。
[卒業証書の筒で肩をポンポンと叩きながら、 俺は両親に唇を尖らせる。
――もちろん、照れ隠しなんだけどさ。
俺は、男子高校生の制服を着て、 ここに立っている]
(1283) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[悪運だけは、昔からすごいんだぜ。俺って。
補欠からの繰り上がり合格。 春からは俺は、第一志望の海星大学に通う。
周りからは奇跡の合格、なんて囃されてさ。 本当に失礼しちゃうよな。 実力だよ実力。……たぶん]
(1284) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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ちょっと、今日は。 紹介したい子がいるんだ。
[あらまあ、と両親は顔を見合わせる。 彼女でも出来たの、とニヤけた顔をされたので 図星を突かれた俺は]
そーだよ、めっっっちゃ可愛い彼女。
[やっぱり照れくさくて、 両親から視線を逸らした]
(1285) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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だーーーっ、もう。うるせえな。
[ねえねえ、どの子どの子。
あんまりにも両親がうるさいものだから、 遠くの方でクラスメイトと談笑する誠香を 躊躇いがちに指し示した。
あら〜〜〜〜〜、と両親はまた盛り上がる]
(1286) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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ちげーーーーよ! そっちは早未。別のクラスメイト! 誠香はあっちで……って。
はーーーー。もう帰れ帰れ。
[呆れたように踵を返そうとしたところで、 ぽんっと唐突に。軽い調子で。 その質問は両親から投げられた]
(1287) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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「そういえば。 怜はどうして女装してたんだ」
(1288) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[俺はきょとん、と目を丸くして。 しばらく呆けたように立ち尽くしていたけれど。
やがて、ふっと頬を緩めて 歯を見せて笑ってみせたんだ。
このやさしく愉快な両親は 俺が女装を始めたときも、女装を辞めたときも、 何も俺に聞いてこなかったっけ]
(1289) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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|
なあ。今更、それ聞く?
[口調は、どこまでも軽く。
さてさて、どこから話したものやら。 両親を振り返り、青空を仰いだ。 あたたかな春風が、校舎から吹き抜けていった]
(1290) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[――――……]
(1291) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[教室の黒板には、 俺の書いた整った文字が大きく踊っている。
「祝、卒業!」
書記としての最後の仕事だからな。 それぐらいはやりますとも]
(1292) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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葉野〜。 CGだけでなくアナログ絵もいけるんだろ?
[なんて無茶ぶりをして、 桜の木をチョークで描いてもらおうとして]
……あ。記念にこれも。
[黒板に1枚1枚、写真を貼ってゆく]
(1293) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[それは、クラスメイト達を模した動物たちの写真。 あの冷たい校舎での出来事が、 確かに起こったことだと伝えるもの。
オレンジ色の金糸雀。黄色い羊。空色の豹。 白色の子鹿。深い青色の牛。黒い馬。 深緑色のフクロウ。水色の兎。紺色の狼。
――そして最後に、桃色の熱帯魚の写真を>>5:56]
(1294) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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葉野の作品、 みんなに見てもらった方が良いだろ。
[にっ、と歯を見せて笑う]
(1295) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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いいんちょー! ほら、黒板をバックに写真撮ろーぜ!
[手を振って礼一郎を呼んで撮った写真には、 きっと素敵な笑顔がおさまっている。>>1188
文化祭の打ち上げの時は逃げ回って、 辰美に無理矢理撮らされた写真>>0:1402にしか フレームにおさまっていなかった俺が、 今は色んなクラスメイト達と肩を組んで写真を撮りあう。
――少しは、前向きになれたのかな。どうだろ]
(1296) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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辰美、肩貸せ。
[あの時の仕返しとばかりに、 無理矢理に肩を組んでやる。
パシャリ、と音がして。
俺は辰美の制服のポケットに、 撮影の隙に1枚の写真を捻じ込んだ]
(1297) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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アンニュイな辰美もいいけど。 しょーじき、今の表情の方がずっといいぜ。
[無理矢理ポケットに捻じ込んだ写真には、 あの冷たい校舎で撮られた>>0:1366 アンニュイな表情をした辰美が写っている。
悪戯に笑って、辰美から離れた]
(1298) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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はーーーい! 注目! クラス全員で記念写真を撮りまーす!!
[写真部から勝手に持ち出した三脚を 教室のど真ん中に置いて、声を張り上げる]
(1299) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[――――パシャ]
(1300) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[これは終わりじゃなくって、 俺たちの日々はこれからも続いてくんだ。 全然寂しいことじゃないって分かってるけど、 写真を見て、時々昔を懐かしむことを どうか許してほしい]
(1301) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[色々……本当に色々、あったけれど]
(1302) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[なんだかんだ仲間に恵まれた 最高の高校生活だったって。
その写真を見るたびに、きっと俺は思い出す]**
(1303) gurik0 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[ あのときわらったあたしは、今、 淡いラベンダー色のネイルで、 キーボードを打っている。>>-1049 ]
(1304) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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あのこ 嘘をついたフクロウが白鳥になるまで
─── 海神マナ 或る雑誌にて
(1305) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[ ─── 「ゴーストライター」の特集を開いて。
先ず目に飛び込んでくるのは、 数ページにわたって延々と語られている、 感想、評価、期待、なにもかも。
原作の表紙から始まり、装丁、内容、>>1123 映画の構成や削られた部分や追加された部分、 美術観点、ポスターへの色彩、>>1175 話題となった俳優の真実を踏まえた、演技力。>>1158 それから作者への、次回作への期待。
ネットあがりの文章は幾分か修正されているが、 内容と熱量は きっと、 真っ白な誰かが観客席から叫んでいたのと、 なにひとつ変わりない。 ]
(1306) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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[ ライター:『海神マナ』
XXXX年、某SNSにて、 自身のアカウント(旧名:うみへび)にて投稿された感想の、 「一般人」目線の表現と熱量が評価され、バズる。※ 以来、小説、漫画、映画に留まらず、 投稿されている感想の視点が話題を集めている。
今回の特集は「fuseraretter」にて投稿された内容に、 『海神マナ』本人へのインタビューを交えたもの。
※バズるとは:……… ]
(1307) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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……はろー、はろー、こんばんは、おはよう。 だいすきなみんな、元気ですか?
(1308) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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今日の空は青いですね。 静かな空色から、水色になって、 太陽が黄色の光で照らしてくれて。
きっと夕方にはくるっと変わって、 赤の混ざる夕焼けになります。 ちょっと元気なオレンジ色になったりして。 それもそれで良いものだね。
夜は、深い青色へと移り変わってから、 黒と紺色の混ざる空へと変わるでしょう。
……なんだか天気予報っぽくなっちゃったかな? きっと、桃色の実を付けた深緑の木々が、 幻想的な雰囲気にしてくれるよ。
(1309) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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やさしい一日でしたか?息苦しい一日でしたか? あたしは相変わらず、行ったり来たりしています。
(1310) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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大学生になったあたしは 夢らしい夢なんてなかったし、ないのに、
いつか、観客席でたくさんの"だいすき"を語ったみたいに、 ネット上でわあわあたくさん叫んだら、 なんか、いつの間にか話題になっちゃって、 講義が終わったら充電が切れちゃってたよ(笑)
(1311) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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ネットの異文化コミュニティは広いもので、 あのあと、オトナから名刺も渡されたけれど、 あたしは渡せるものもないまま、 舞台の上に立ってしまった気分です。
アカウントは捨てるに捨てられなくなっちゃって、 いつのまにやら うみへびは海の神様になりました。
(1312) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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ホップステップを飛び越えてジャンプした先は、 エンドロールを書こうとした先じゃなくって、だから、 あたしは相変わらず真っ白の紙の上でうろうろしてます。
(1313) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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紫を、白ですこーし混ぜたような、 そんなラベンダー色のネイルは、 今、手探りでエンドロールを打っています。
(1314) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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みんなはこの先にいるのかな。
(1315) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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……あたし、思うんだ。 あたしはあたしから与えられるもの、無かったし、 今でもあんまりないって。
たとえば、あの雑誌の特集だって、感想だって、 みんながいなかったらできてないよ。
(1316) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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最初はね、やりませんって言って、 アカウントも戻れるうちにまるっと消そうと思った、 ……ん、だけど。
(1317) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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……なんだろね、たぶん、 真っ白なあたしから、色を与えられなくたって、 どこかに色があれば、 あたしはその上を歩けるんじゃ無いかなって、 なんだかちょっと、テツガク的なことを、 同時に思った気がして。
きっとね、ひらめきだったんだよ。 てんけー?っていうのかな。 目の前の境界線が、 嘘から作り上げられたものを切欠にして、 飛び越えられるんじゃ無いかなって、
……そんな感覚がした。かも?
(1318) mayam 2020/06/29(Mon) 22時半頃
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どきどきするでしょ?主張すること。 どきどきしたよ。主張すること。 どきどきしながら、息を大きく吸うの。 観客席でしたときみたいに、拍手を大きくするときみたいに、
(1319) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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だいすきなみんなはこういう色をしてます って、 それを伝えるために、息苦しい現実で声をあげるよ。
(1320) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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それがあたしの、生き方だと思います。 たくさんの色に染まった、真白のにんげんのすがたです。
(1321) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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たとえば、 トモダチのありかたが少し違ったとしても、 名前の付け方がわからない距離感であったとしても、 遠くから眺めているだけの線引きが、 いつかは あったとしても、
みんながいるから、あたしはあたしがすきです。
(1322) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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すきだよ、だいすき。
(1323) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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いつか、死にそうなぐらい 雑踏に押し潰されそうになった、 あの 色とりどりの夢でも、それは思ったけれど、
未来の、ここにいるあたしは、きっと、 ほんとうの意味でみんながだいすきって、 言える、はずだよ。
(1324) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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いまのあたしは、みんなの色をしています。 そうしてたまに、一筋、真白を残していくのです。
(1325) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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だから、紙面でのテレパシー、受け取ってくれますか。 ラブ・コールはいつだって、 教室の真ん中、白紙を抱えたあの席から叫びましょう。
(1326) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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三年八組、出席番号ラスト、 *みんながだいすきな 綿津見まなでした。*
(1327) mayam 2020/06/29(Mon) 23時頃
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-- 卒業式 --
[ 新しい生活が、待っている。 今の生活とは一旦お別れとなる。
嬉しさと寂しさが混じる卒業の日。 この日に向けて、>>1188 卒業パーティ―を礼一郎に企画を頼んだり。 千夏自らクラスメイト全員へと、 真っ白なメッセージカードを配ったりした。 ]
長めの休みとかには、 帰ってくるからまた一緒にあそぼう!
[ 友人たちにはそう声をかけて、 互いに無事に高校生活を終えることを讃えあう。 えらかったよね。よく三年間学びました。 あともう何年か学びに大学へ行きましょう。 ]
(1328) aki_nano 2020/06/29(Mon) 23時頃
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[ 配られた卒業アルバムを捲って、 一枚一枚を目で追って、千夏は目を輝かせる。
千夏が写っているものは、 やっぱりみると理想と違って悲しくなるけど、 もう戻れない瞬間が切り取られていると思えば、 それも嬉しさにいつか変わるだろう。 ]
(1329) aki_nano 2020/06/29(Mon) 23時頃
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[ また一瞬、時間が切り取られる。>>1299 初めて眺める11匹の動物たちを>>1294 千夏はなんだか知っているようで、 あの日を共有するみんなの顔を見詰める。
きっと千夏はとびきりの笑顔で写真に写り込む。 ]
(1330) aki_nano 2020/06/29(Mon) 23時頃
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[ 卒業パーティ―を終えて、 千夏はいつもの準備室へと足を運ぶ。 ]
若林先生。 1年お世話になりました。
これ、先生のぱしりの庶務から。
[ クラス皆から、我が3年8組の担任へ。 千夏が配ったカードには、 皆各々に書き込みをくれた、はずだ。 カードをまとめたファイルを差し出す。 ]
(1331) aki_nano 2020/06/29(Mon) 23時頃
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[ 千夏は悪戯っぽく笑って、 ]
お返しといってはなんですが、 誕生日プレゼントは今でも受付中です。
[ ちゃっかり誕生日プレゼントをねだった。
クラスメートのみんなにも、 担任の若林にも千夏は感謝している。 3年8組に所属できて、庶務ができてよかった。 と春の風を感じながら、早未千夏は噛みしめる。* ]
(1332) aki_nano 2020/06/29(Mon) 23時頃
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――卒業式の事――
[呆気なくやって来たその日、 辰美幸俊はなんとか泣きそうなのを堪えて、 やや無表情気味の笑顔で写真に写り込んでいた。
感情を制御しなくてもいいとはいっても こんなとこで男泣きすんのはやばい。
最後のホームルーム、 氷室が書いた「祝、卒業!」の文字を目を細めて眺め 貼られゆく写真たちに瞬いた。]
(1333) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時頃
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……それ。
[あの場所で見た絵だ。 辰美は驚いた様子で貼られゆくそれらを見て、 嬉しそうに目を細めては、 「俺も」とこっそり、黒板の端にそれを貼った。]
[......コンビニのケーキでお祝いをされる若林先生と、 映り込む、当時のクラスメイトの写真。 スマホで撮られたそれは 本当はワカバヤシに直接押し付ける気でいたけれど]
(1334) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[そのいたずらに静かに微笑んでいると、 氷室に強引に肩を組まされ、「なんだなんだ」と振り向いた。]
肩? いーけど。 ンだよ。撮られるのスキになった?
[軽口を叩きながら辰美はばっちり氷室と肩を組んで、 ピースを添えて、笑った。 パシャリ、と音がする。
直後、かさり、とポケットの中に入ってくるものがあって なんだ、とそちらに意識が持っていかれる。
――聞こえた言葉に瞬く。>>1298]
(1335) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[入っていたのは雪景色を無表情に見る辰美自身で、 それを驚いて見ればいいのか、 今渡された言葉に動揺すればいいのか、 どちらを優先すべきか、辰美にはちょっとわからない。]
うっせ、…………ばーか。 ありがとよ。
[ブサイク、と添えようとして、 半泣きになった辰美は、照れて赤くなった顔を隠すように 笑顔を氷室に向けた。]
(1336) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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……お前も、いー顔してる。 前よりよっぽど。
[鏡で見せてやりたいくらい。]
(1337) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[やがてクラス全員で写真を撮ります、と呼びかけられれば 辰美は後ろの方で立って、 やっぱり不器用にピースをしてみせた。
……写真に写ったのは泣くのを堪えた ちょっとブサイクな笑い顔だけれども。 氷室にバレていなければ、いい*]
(1338) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ やあ、こんばんは。 こんな時間にごめんね。]
(1339) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 本当は全部、目と目を見て、 当人の口から伝わればいいんだけど、 そうもいかないから、たまにはさ、 こういうおかしなやり方でもいいよね。]
(1340) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ まともそうな人間に混ざって生きるのは、 礼一郎が思っていたよりも簡単です。]
(1341) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 思ったよりも難しいことではなくて、 家に帰って現実に揺り戻されることもなく、 友人が急に来ても隠すべきものがないから、 なんだか少し、まともになった気がします。]
(1342) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ まともになった気がしてしまいます。]
(1343) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ……それが、へーきではないです。]
(1344) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ そんなひどいことできるわけないじゃんね。]
(1345) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 送信エラー。]
(1346) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ……もう少しちゃんと言葉を話そうか。
たとえば人の頭をぱかりと開いて、 今の君の頭ン中を覗けたら、
礼一郎はおまえの話を詰めとけよって、 少しムッとしたような顔をして……、 それから、いくらか絶望すると思う。 どうやらあんまりうれしくはない。
あのさ、呪いだなんだというけど、 ここまでいくと呪文で縛ったのは、 礼一郎のほうだったんじゃないかな。]
(1347) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 騒音。]
(1348) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 開かれた口から人間が吐き出される。]
(1349) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ たどりついた見知らぬ場所を、 まともそうな人間の中に混ざって、 ようやく正しく出口まで歩いていける。]
(1350) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ そいつが空に何を見ていたのか、 礼一郎が気づくことはないまま。>>1270]
(1351) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 息がしづらいくらいなんだから、 歩きづらいに決まってる。
ゆっくりとした足取りでやっと、 礼一郎は突っ立ったまま見下ろす。
笑って、様子を見に来た。とか、 ……言うつもりはさすがになかった。
ほら、礼一郎も案外、 見た目には分かりづらいらしいし。 笑って、思ったより平気じゃねえって、 情けないとこ見せるくらいのつもりは。
……ただ、おかしいな。 帰ってこいと言ったのは、 確かに礼一郎だったはずなのに。]
(1352) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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……た、 ただいま。
(1353) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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全 っ然、 だいじょーぶじゃ、ない……
(1354) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ゆっくりと息を吸って、吐く。
ごめんね、突っ込み待ちだったかな。 また今度もう一度やってもらっていい? 普段はもうちょっと大丈夫だからさ。 そのときにでもちゃんと笑って拾うよ。
たぶん、呼吸のしかたもじき思い出すから、 それまで少し、レモンティーでも飲んで、 あともう少しだけ待っていてほしい。]
(1355) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ それから、少し怖い話をしよう。 この期に及んでやさしさをアテに、 ふらふらやってくる最悪な友だちの話だ。]
(1356) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ それから、そいつが怖いものの話だ。聞いてくれる? ]
(1357) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ つーか、聞いてね。]
(1358) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ その話の最後の部分は、 ごめんじゃなくてありがとうで括るから。*]
(1359) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ 現実 ─→ ]
(1360) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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── 未来:大学 ──
…ん〜〜ねみいぃ……。 うー……講義終わったぁ…? あーだる…。 次の教室まで連れてってー……。
[ のっそり。なんて言葉が似合う。 たぶん、いまの郁斗には。
早くしろ。置いてくよー。って言いながら、 何人かの友達が後頭部をぺしぺし叩いて 次の教室に向かっていく。
痛い!サイテー!って郁斗は喚いた。 ]
(1361) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 引っ張って。って手を投げだせば、 寝起きの郁斗を待ってくれていた 面倒見のいい奴が引っ張るのだけれど。
手があっつい!ジメジメする!ヤダ! ってそれすらも文句を言う。 ]
つーかさあ!オマエらが潰れるから おれが世話してチョー眠いんじゃん!!
センパイの手前置いて帰れねェし! てかセンパイの相手もおれしたし!! だりぃ!フツーにありえねーから! 順番に昼奢れよマジで!
(1362) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 郁斗の叫びに、友達のみんなは ごめんね。って申し訳なさそうにしたり 酒強い奴の宿命ってヤツだよ。って笑ったり 金欠だから無理でーす。って言ったりする。
ふざけんな。って郁斗は数歩走って トロトロした歩みの集団に突撃した。 ]
次からはぜってー置いてくから!
[ ぎゃん!って怒って、あはは!って笑う。 窓から吹くぬるい風が郁斗の髪を撫でる。 ]
(1363) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 大学からの友達の死体は見たこと無い。
喜多仲郁斗は、 十二年間友達の死体と一緒だった郁斗は、 それがなんだか寂しいような 時折、苦しいような気持ちになるけれど。
きっと良いことなんだって思いたい。 思いたいから、思っている。 ]
(1364) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ 講義後 ─→ ]
(1365) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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ハア?合ってっし! マルだよマル〜!! まだ教えてねぇのに超すげーじゃん!
[ 郁斗の目の前には 小さくてまんまるな頭がある。
間違えた?って伺うようにこちらを一度見て、 今は照れたように一心にプリントに向かう その小さな頭をわしゃわしゃと撫でる。 ]
(1366) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ こんなに賢くてかわいいこどもを どうしてキッチンの下に隠せるんだろう。
友達だったひとのことを思い出す。 今でもワタリさんとはたまに会う。
何していますか。変なことしてませんか。 定型染みた、確認みたいな言葉を吐く。
郁斗はワタリさんに会うと毎回 自分がどんなに喋るのがへたくそで、 心が冷たくて、憎しみを飼っていて、 笑顔が錆びた人間なんだと思い知る。 ]
(1367) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ごめんなさい。も、 ありがとう。も、 泣いている顔も、 腹が立って仕方がなかった。
ワタリさんに殴りかからなかった自分を 喫茶店から出た郁斗は自分で褒める。 誰にも話せないし、チョー褒めとく。 ]
(1368) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 会わない方が良いのかもしれない。 実際、警察には会うな。って禁止された。 ワタリさんにも、子供にも。
でも施設っつー現場の管理は緩いし、 警察だってチョー忙しいし。 会いたいから会った。別にいいじゃん。
ただ。
消した方が良いかな。なんて請うから、 別にいいんじゃない。って無視したけど、 彼女のSNSが、何もなかったみたいな顔で 更新されるたびに、死んでしまえと思う。 ]
(1369) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ……楽しい話に戻ろうぜ(笑) ]
(1370) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 学校にも行ってないみたいだったあの子に 勉強を教えさせてください。
って、預けられた施設を調べた郁斗は (超ストーカーみたいだったよ、おれ) 頼み込んで、まあ、なんとかこぎつけた。 ]
ん〜?そこはさあ、…そーそー。 分かってんじゃん! おまえ賢い子だなあ、ランラン!
[ 名前も知らないあーちゃん。改め蘭君。 あの時は髪が伸びていて分からなかったけど、 フツーに男の子だった。びっくりした(笑) ]
(1371) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 蘭だけではなくて、 ほかの子の勉強も見てあげたりもする。
なんか知らねーけどよく来るヤツ。って 認識になった郁斗は、結構馴染んだ。
……基本的なノリが、 子供たちと一緒だったからかもしれない。 ]
(1372) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ ボランティア後 ─→ ]
(1373) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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そーそー!それでさあ、 おれチョー大変だったんだよ? 吐くヤツいるしぃ寝るヤツいるしぃ ちょっと泣きそーだったもん!マジで!!
(1374) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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あ!そーいえば、この前の試験! おれすげー良い評価貰っちゃったァ!! まじ徹夜明けで頭働いてなかったけど! ここで念じてたからかもしんねえ!
(1375) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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あと、ランランが今日賢くって〜。 なんかさあ、自主的に自習?してたらしぃの! おれが寝不足だったからって! やべ〜!すげー感動したんだけど〜!
(1376) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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んー……今日はそんくらい?かな。 ね、あーちゃん。
(1377) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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──……。
[ 合わせた手を解いて、郁斗は目を開けた。 綺麗にされている石の塊がある。
その下にあーちゃんは横たわっている。
石の眠る、いくつもの骨のなかの ひとつがあーちゃんのものだった。 ]
(1378) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ぼんやりと佇んでいたら、 郁斗君、そろそろ時間じゃない?って、 最早顔見知りの管理者に声をかけられる。
スマートフォンの画面を見て、 郁斗はぎゃっ。と短い声を上げた。 ]
やべー! フツーに遅刻すんじゃん! バイバイ!また来るー!
[ 郁斗は手を振って、走りだす。 ]
(1379) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ お墓参り後 ─→ ]
(1380) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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FROM:喜多仲郁斗 ------------------------------------ ひさしぶりに 花火大会みたいーーー
フツーに平日だけど 集まれる奴一緒に行こ〜? ------------------------------------
(1381) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 河川の、がたがたした地面を蹴る。
待ち合わせしているひとはきっと複数で、 集団で待ってくれているから たぶん、すぐに見つけることが出来る。 ]
あははっ!やべー! セーフ?セーフじゃん?
[ なんて、間に合ってなくても郁斗は笑う。 ]
(1382) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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ごめんってばあ。 あ、見て!ラムネ買ってきた! めちゃめちゃ夏じゃね?てか遅れたの、 これがチョー重いせいなんだって!
なんでこんなん買ってきた…って、 だってさあ、チョー楽しくね? 青春?みたいな? つーか酒弱い奴多いしぃ〜。
(1383) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 何処で見ようか。って話になって 綺麗に見れる穴場があるよ。って話になって それが、聞き覚えのある橋の名前だったから 郁斗はたぶん、一瞬息の仕方を忘れた。 ]
(1384) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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それに、おれ、友達とさあ ここでラムネ飲むの、夢だったんだぁ。
(1385) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ でも、生きているから、 次の瞬間には息をしていた。 ]
(1386) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ やがて、大きな音と共に 夜空に光が咲き始める。
久しぶり。かもしれない旧友たちと 橋の上で郁斗は、それを眺めている。 怖くはなかった。寂しくもなかった。 ]
(1387) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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やべー!すげーキレー! おれ、ずっと見てたいなー。
(1388) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ きっと、そう思えるものは これからも、これからも沢山あって。
それを見るためには、たぶん 今まで以上に苦しい思いや辛い思いも、 知らなくていい事を知って泣いたりも、 するのかもしれないのだけれど。
喜多仲郁斗は笑っている。 楽しくて、幸せだから笑っている。 だから彼の人生は、これからも ]
(1389) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ つづく。 ─→ ]**
(1390) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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── /卒業式──
[ 働き者で気が利く庶務がいてよかった。 気を回してくれた早未の言葉を受けて、>>1328 きっと礼一郎も卒業までよく働いた。
真っ白なメッセージカードを前に、 何を書こうかうんうん悩むとき、
礼一郎はやっぱり、 あの風変りな担任が好きだなって思うし、 その担任のもと、3年8組で1年を過ごせて、 本当によかったなあ。と思ってしまう。
提出したメッセージカードは、 礼一郎には珍しく文字のサイズが不均等で、 それは、濡れた跡を隠すため。]
(1391) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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―― ――
[ごめんな。]
[……なんてやっぱり、全然言えねえな。]
(1392) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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……なァに、なきそーな顔して。
[揶揄するでも嘲るでもなく、>>1354 しょーがねえなって、俺は笑った。
後ろの方でまともな人間たちを乗せた列車が再び動き出す。 まともってなんだろうな。 だいじょうぶ、ってなんだろうな。
問いかけておいて答えを持っていないので、 俺はただ笑って、おいでよ、って隣を示してる。 ここくらいまでなら、 息ができなくても泳いでこれんだろ。]
(1393) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 卒業したくないなあ、って。 その瞬間は後ろめたさも忘れて思う。]
(1394) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[それから、二つ買ったうちの一つをその手に押し付けて 月が見える公園で、パチリ、とペットボトルの栓を開けた。]
(1395) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ それでも、当日。
教室を卒業式バージョンにするため、>>1293 書記の氷室がせっせと黒板に向かっていた。
ふと、広げられていく写真に気づき、>>1294 礼一郎は増えていくその絵から目を離せない。
……見たことのない絵のはずなのに、 不思議と、懐かしくて、なんかさ。
黒板に絵を描けって、 無茶ぶりをされている葉野>>1293に、 礼一郎も、笑って無責任な声を飛ばす。]
(1396) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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桜なんかより描くもんあんだろ。 ……これじゃ、ひとり足りねえじゃん。
(1397) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[いーよ。って、俺は二度目の言葉を放ってる。 >>1356>>1357 レモンティーを一口飲みながら。 月あかりを見上げながら。]
[月に釘づけにしてしまえない、 怖いものの話を聞いてる。]
(1398) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ だってさみしくない?
……なんのことかって? 礼一郎にもあんまりよくわかってないよ。 でも、そのときただそう思っただけ。
カメラを向けられて、>>1296 礼一郎はうんと楽しそうに笑っている。
願わくば、その背後に映るのが、 12匹の鮮やかなどうぶつたちでありますように。]
(1399) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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|
[ そして今後も、この場にいる君たち全員が、 笑って、しあわせに続いていけますように。]
(1400) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[……怖くねえよ。 お前の口で、お前の言葉で語ってくれるなら。
ちゃんと聞いてるからゆっくり話せよ。 そしたらちゃんと言うから。
――それでも話してくれて、 ありがとうって。 生きてくれて、 ]**
(1401) さねきち 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 隔たりのこちら側より、嘘ひとつなく信じています。*]
(1402) nabe 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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──みらいのはなし──
[ 女の子のからだの成長って、 ほとんどの女の子は随分と前に止まってるんだ。 愛宮は発育のいい子だったので、 これ以上縦に大きくなることはない。
170と少しの身長は既に打ち止めされている。
でも、横に大きくなるのは永遠のもので 一定の大きさ以上になるのを打ち止めてくれるなんて 都合のいいようなことは、決してないんだよね
それに加えて、 愛宮心乃はとんと痩せにくい。 ]
(1403) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ ダイエット、はいくつもしてきたけれど。 単純に合わなかった可能性もあるかもしれないけど、 痩せた実績はこれまで、なかった。
筋肉がつきにくくて、脂肪ばかりついていく。 遺伝子レベルでの肥満、だったから。
でも、見た目がもうちょっとどうにかなれば、 もっと自信が持てるのになあ、って思いもする。 愛宮心乃は、やっぱりどうしても認められたい その気持ちには、代わりがなかった。 ]
(1404) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ それから、ある日の食卓でのこと。
妹の器にだけ、嫌いなピーマンは乗っておらず 白米も小指の先ほどしかなくって、 見るからに貧相な食事は妹の好き嫌いを避けている。 両親の甘さゆえ、だった。
心乃の器には、 代わりにピーマンがたくさん入っていて 白米も茶碗にこんもり盛られていた。 妹のお残しの残飯処理をするのは、 昔から姉の仕事だった。 ]
(1405) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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……まこちゃん、ごはん残しちゃダメよ
[ これまでは、受け入れてきたけれど、 心乃はいつもとは違って、抵抗を示した。
両親も妹も驚いた顔してる。 でも、批判するでもなく糾弾するでもなく ただ、それを受け入れてくれていた。
父も、母も、妹までも。 おねえちゃん、ごめんなさいって言うの。 ]
(1406) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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そんなんじゃあ、まこちゃんには、 おねえちゃんがまだまだ必要ね
[ まこちゃんは言う。 おねえちゃんに頼らなくても大丈夫だよって、 言いたかっただけなんだって。
おねえちゃんに甘えてばかりじゃ、 ダメだって回りのみんなに言われたから、って。 ]
(1407) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ そんなことか、って拍子抜けしちゃった ]
(1408) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ 全部、心乃が劣等感を抱いていたせいだった。 ちゃんと向き合ってお話しをすれば分かるような 本当に単純なお話し、だったの。
妹は私を見捨てたわけでもなければ、 両親だって私を愛していないわけがなかった。
よく食べる私のこと、 かわいいって思ってくれてた、みたい。 そんなの知らなかったよ、 言ってくれなきゃわからないじゃない。 ]
(1409) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ あのとき、冷たい校舎の中で。 お互いに支え合うように過ごした時間の中で これまで見えてこなかった色んな世界に気づけて 私がいかにみんなのことちゃんと見れてなかったか それが、と〜っても、露呈しました。 それと一緒なのかな、って思った。
3年8組では、みんな、 ママ、って慕ってくれてたのに 失格じゃない? でもね、 合格ラインに届くように、がんばりたいなあ。
それにね。だれも、私の体型なんか気にしてないし 氷室くんはただのナルシストなだけだった。 外見を誰よりもコンプレックスに思って、 劣等感を抱いて、落ち込んでたのは私だけだったの。 笑えちゃうでしょう? ふふ。
いまさら、こんなことに気づくなんてなあ。 ]
(1410) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ 愛宮心乃は、やっぱり幸福≠ナした ]
(1411) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ 優しい父親に、美しい母親 愛嬌たっぷりの可愛らしい妹 とても素敵な家族に囲まれている。
ただ、すこーしだけ運動が苦手で、 ぽっちゃり体型がコンプレックスなだけの なんでもない、ただの幸せな女の子。
それが、愛宮心乃でした。 ]
(1412) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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だからこの瞬間も、しあわせでいたいと思います
(1413) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ 時が過ぎ、春が来る。 心乃は、外国語大学へと進んでいた。 自宅から通えなくはない範囲の距離で、 8組のみんなと集まろうと思えば集まれなくはない。
そして、やっぱり体型は変わりっこなくって、 身長が高くて身体もおおきいぽっちゃりさん。 けれど、そんなことを気にする人はおらず、 グローバルな学生たちだったから、 心乃以上に身体の大きな子も大勢いた。 でも彼女らはそんなことを気にするそぶりもなく 連日、大きく口を開けて心乃を笑わせてくれている。
痩せたら妹みたいになれる? そんな夢をみれるほど、もうおバカじゃないよ。 それよりももっと、めざしたいものがあるんだ。 ]
(1414) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ ───愛を与えられる人、になりたいな。 今度は偽善じゃなくて、こころから。 ]
(1415) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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愛宮心乃にとって、人生とは───
(1416) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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悲劇でも、苦労でも、義務でも、なかった
(1417) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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神様から与えられた愛、だといいな
(1418) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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次は何のボランティアに参加しようかなあ
[ 愛宮心乃は、今日も微笑んでいる。 あの日、撮られた写真の中と変わりなく。>>1299 深い愛情を捧げるように。** ]
(1419) panda_yuuu 2020/06/30(Tue) 00時頃
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―― 花火大会 ――
自分が招集かけといて遅刻するとはいい度胸だな! アウトだ! 完全にアウト!
[ あの冬からちょっと伸びた髪を後ろでまとめて、 誠香は仁王立ちしている。 チョー重い、と示された ラムネがたくさん入っているらしい袋に>>1383 あの校舎で、教室に食べ物を運んでいた喜多仲を 思い出した ]
今日は腕もげるー! って言わないんだな。
[ 仕方ない。ラムネに免じて許してやろう、 なんて偉そうに。 だって仕方ない。こうして集まると、 誠香はどうしたって テンションが上がってしまうのだもの ]
(1420) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ 橋の上でみんなで花火を見た。>>1387 やべー! とはしゃぐ喜多仲に、>>1388 いつもならうるさいこれ食べてろ! と 飴の一つでも投げつけるところだったけれども、 今日は花火の音の方が大きくて、 そんなに気にならなかった。 ……嘘。誠香も同じくらいはしゃいでいた ]
(1421) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[ 次々に打ちあがる花火を眺めながら、 ぷしっとラムネのビー玉を押し込む。 ……と、
ぶしゃああああ、とラムネが噴き上がってきて ]
喜多仲ああああああ!!
[ そりゃがたがたした地面を走って持ってきたら そうなりますよね。>>1382 花火の音をBGMに、 お約束の展開に誠香の怒声が響くのだった。 ラムネ噴きこぼれるけど許す? ナンノコトデスカ** ]
(1422) takicchi 2020/06/30(Tue) 00時頃
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— 卒業式 —
[賑やかな空気は、別れの悲しさや寂しさを誤摩化すものであればいい。
その日、最後の思い出を交換する時間。 >>1293桜のイラストを黒板に、とリクエストされたので、 腕を振るって紅白のチョークを削っていたところ、 >>1294黒板に並べられた写真に、少し動きが止まる。
あの世界は虚構のはずだったのに。 たしかに、真実としてここに持ち帰られてしまった。]
(1423) myu-la 2020/06/30(Tue) 00時頃
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ひとり足りないって?
[>>1397手についたチョークの粉がぱらぱら落ちる。 すっとぼけた反応。
……いや、まあ、わかってます。 だってそりゃあそうでしょう。 あの世界はわたしの世界だったから、そんなものは無かったのに。]
(1424) myu-la 2020/06/30(Tue) 00時頃
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[これらのCG作品の『完成版』は、 >>1172しばらくの時間をかけて再現していくのだけど。
この場に何かを描き足すべきだ、と言われれば。]
……なんの動物がいい?
[何がいいかな。 それを聞き届けた上で、わたしは紫色のチョークを取り上げて、 尻尾の大きな小動物を、みんなの輪の中に添えるのだった。*]
(1425) myu-la 2020/06/30(Tue) 00時頃
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