255 【ヤンストP村】private eye+Violine
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
タツミは下働き ピスティオに投票した。
フローラは下働き ピスティオに投票した。
ヌヴィルは更なる前進 ココアに投票した。
ワカナは更なる前進 ココアに投票した。
ピスティオは更なる前進 ココアに投票した。
セイルズは更なる前進 ココアに投票した。
イルマは更なる前進 ココアに投票した。
ココアはビール配り フローラに投票した。(ランダム投票)
ロイエは更なる前進 ココアに投票した。
ココアは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
セイルズが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、タツミ、フローラ、ヌヴィル、ワカナ、ピスティオ、イルマ、ロイエの7名。
[握りしめてくる手をそっと握り返してやり、
大丈夫と微笑みかける。
縋れるモノはただ自分だけ。
心の枷は次第に作られ、枷から伸びる鎖が繋がったよ。
体を貫き穿つモノは楔となり、
薬により溺れる身を深き洞へと沈みこませるかのように]
ノッカ、初めてで気持ちいいなんて……
きっと自分と、相性がいいのですよ
これはねーー
|
― 朝 ―
[その日の病院はきっと朝から忙しかっただろう。 最初に飛び込んできたのは若い男だった。
『痛い…!背中が痛い…!』
首元から背中まで真っ赤に腫れあがり、湿布も、包帯も少しでも肌に何かが触れると痛いと叫び声を上げた。
(0) 2018/12/08(Sat) 07時頃
|
|
次に真っ青な顔をして飛び込んできたのは子どもを抱えた母親だ。
『子どもが…!風邪気味っていうから毛布を掛けたら急に泣き出して叫び出して身体が真っ赤になって…!触っても痛いっていうのよ!どうしたらいいの!ねえ、どうしたらいいの!』
抱かれた子どもは泣き叫びすぎて今はもうひゅうひゅうと荒い息だけを吐いていた。
(1) 2018/12/08(Sat) 07時頃
|
|
その後に、女性が運び込まれた。 手と足先が焼けたように赤くなり、同じく激しい痛みを訴えたが、彼女が一番軽傷だった。 女性に自警団が事情を聴く。 昨晩外に干していたストッキングを履こうとし、深く手足にかけた途端に激痛が走ったという。
共通するのは、昨晩外に干していた洗濯物を着ようとした事。 そして、同じ種類の何かの薬物に対する症状である事、だった。]
(2) 2018/12/08(Sat) 07時頃
|
|
『…薬屋に、症状の確認を依頼しよう。』
[暫くののち、タツミへと自警団から連絡が行くだろう。 それとほぼ同じタイミングで、各人の庭やベランダの片隅から、放置された薬瓶も発見された。 それは、見る者が見れば、どのような店での取り扱いがあるものかすぐにわかるだろう。 在庫と帳簿とを突き合わせれば、どの店で紛失したかがすぐわかるような劇薬であることも。]**
(3) 2018/12/08(Sat) 07時頃
|
[囁くように、呟くように、蝕むように。
偏執的な愛を囁いて、反対の手もしかりと捕らえて逃げられぬように手を結べば、
また一つ鎖が繋がりがんじがらめ]
もっと気持ちよくし差し上げますよ
ずっと、ずっとね?
[そうして自分はノッカ穿つケダモノを動かしてい。
その動きは遅く、焦らすように内側から支配するように、
まずは僅か腰を引いては突き入れて、
突き入れては奥でケダモノを振り回して媚肉を擦りつけ、
己の住処を変えていく**]
|
……あ、?! え、そうだったの……兄さん、 ごめんなさい
[しまった。と申し訳なさを顔に。 思わず、しゅんっとしてしまって。その後すぐ それから、山羊の頭が来たとかあったって確認をとる。 ふるっと肩が震えたのは、怖さゆえか>>4:190
衣服の話になれば、首を振って]
(4) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
…うん。欲しかった ほら、兄さん、ああいうの好みかなって。 気にするよ、素敵な下着だったら 気分が上昇するし。
[あなたが、酷い事をいうから。 心が落ち込んだ。>>4:198なんていえないから。 もうひとつの真実も話す。
でも、兄さんが選んでくれたのなら 嬉しいかなって小さなはにかみをのせたのだけど]
(5) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
みせる相手? そんなのいないんだよなあ
[思わず、下を向いてしまうのは 恋人のいない、妹の反応だろう。兄さんめえと恨めし気 薄気味悪い男については、ちょっと怖いが私は知らず 発つ前に、挨拶をなんていうけど。 その事に対しては不自然なほど指摘せず]
(6) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[世間体なんてよくわからない。 ただ、普段と違う兄さんの言葉にそうなの。って 奮発にかんしては気にしなくていいのに。と心の中で思う。 兄さんったら、変なの。っていうのはもう言わなかった
けど、義母の名を発する店長の妻に 兄の口から、笑みが消えるのがみえて。
そっと目を逸らした]
(7) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[聞こえてきたのは、 こわい声だ。睨まれて唇の笑みは消える。 ごめんなさいって、かぼそく。怒らないでってお願い。 冷静さの欠如を、不快だったと聡い妹は気づく
そうだねって誤魔化すように。
でも、でも]
(8) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[たくさんのお肉、 兄さんは、いやだったようにも 感じたけど、でも、席についてくれた。 お茶を用意したり、野菜を次足したり、色々あるのだけど。 衣類を持ってこなければ、という声にそうだねって
兄さんに、頷きつつ。]
大事なものとかももってきたいかも 何かあると不安だしさ。
[――とられたら。 どうしようなんて、そんな考え かえるグッズ、ぬいぐるみとかも手元に欲しく]
(9) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
うん、そうしよ 兄さんも家にあるもので必要なのとかあるでしょ
よろしくお願いします
[慌てて、兄さんと一緒に頭を下げれば 店長はいいよ、いいよとかるい。いつもの長話がないぶん。 ずっとずっとスムーズだ。口を閉じろと言われれば 私は黙っただろう。けどそれは加速を促す
だから、この穏やかな時間は貴重だった>>4:204]
(10) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[――そう、表面上は穏やかに]
(11) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[農園暮らし、あの頃はとても楽しかった。 あの頃は何もしらなかった。兄さんの口に肉が吸いこまれる どうかなってどきどきわくわく。今はあの頃に近い
そんな気がする。父さんと母さんと― 兄さんと
ああ、そうだ。そうだって気づく。 けどその事実にお口をチャックして、見守った。 おいしい肉は、あの頃とは味が違うけど、やっぱり美味しく
良かった。>>209兄さんも気に入ったんだ]
(12) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
ほんと、美味しい? よかった、やっぱり素材がいいんだね。
[――兄さんが、大好きなもので作ったから。 兄さんが、作った罪で作ったから
兄さんが望んだ、とおり
うれしい、うれしいなと顔がほころぶ]
(13) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
山羊さんさまさまだね
[これは山羊だよ。>>4:208]
(14) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[貴方が、食べたのは
―――人のではなく
『山羊』の肉だから]
(15) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
いいんだよ、 私は兄さんがいっぱい食べている姿がすき
兄さんが、食べてくれたらそれで
[いいんだって思う。 大きくなれなかった方がいい。 大きくなりたくなかった、知らなかった事を知る前。 幼く、小さく、無知だったころのようにまんま
ああだけど、その言葉が]
(16) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
え――――
[私に突き刺さる。 貴方がなくしたものを理解する。>>4:214 息を飲んだ、だけど。彼があまりに幼いから、手はのびた。 ゆっくり笑みを作る。彼の為に作ったお肉を差し出す
―――アナタの、かえるばしょ]
もう、そんなにがっついたら駄目だよ
(17) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
………みんなで?
[みんなで。なんて、そんな 私は手を震わせ、匙を器にのせる。肉が嘲笑うようで 涙を浮かべる彼に愕然とした。私の望む家族は
貴方が、望む家族と違う]
(18) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[全ては遮られた>>4:218]
あ。あ
兄さんまって外はあぶな
[戸口に向かう兄は目が覚めたようだ。 いいところだったのに。ううん、これでよかった。 けど、あせる兄に、何処が火事かもわからないって告げ
制止しようとする。だが―――>>4:220]
(19) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
え
[兄を追いかけるはずが 肩を掴まれた。
―――しあわせは。
対価は>>4:221>>4:222降りかかる]
(20) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
兄さんっ
[店長の弟さんが肩を掴む お前はこっちだと、手をひっぱられる。 店長は、奥さんは―――起きない。今は眠っていて。 2階の、寝室に。ひっぱられる。
この人は……]
[店長の弟さんじゃない]
(21) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[店長と、奥さんを呼ぶけど 眼を覚ますことはない。助けてって必死に抵抗する。 兄さん、兄さん――、いやっと怖さに悲鳴をあげ続けた。 でも、兄は此処にいない>>4:224
兄にとって、私は大事じゃないから 兄にとって一番大切なのは]
(22) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[蟲籠から逃れた蝶が ――ひらひらと舞うようで。 手が煩い口を、押えようとするのに気づき、噛みついた。 急いで2階の一室、物置に入る。直ぐに鍵をかけ ドアを椅子でふさいだ。どんどんと叩く音
ひぃっと声を震わせて、必死で
兄にメールを送ろうとした]
『兄さん――――助けて』
[兄さん。――。兄さん。 なのに、携帯が電波障害を起こしているのか 孤児院が燃えているせいか、回線がパンクしているのか。
メールが送れなくて、何度も送信失敗と出た]
(23) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
………いや、兄さん。兄さんっ
[――自警団に連絡することも 電波が届かず繋がらず。
漸く、兄の元にメールが届くのは
はやくて早朝だろう]
(24) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
『たすけて』 『兄さんっ』
『今、花屋の二階にいる』
『怖い――』
『しらない人が、いる』
(25) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
『男のひとが―――』
(26) 2018/12/08(Sat) 11時半頃
|
|
[早朝、一階には 倒れた花屋夫婦と、消えた鉢植え。鍋のあとがあっただろう 証拠を全部持ち去った。それは約束が果たせなくなる その事を、嫌った男の指示。二階の物置部屋は
固くかたく閉ざされて―――]
(27) 2018/12/08(Sat) 12時頃
|
|
―朝―
[同じ頃、サッカーボールが、 公園の銅像の髭のような、ものを蹴っ飛ばしたと。
火事の興奮さめやらぬ少年が、やってしまったのだという 街でおこった2件の火事の方が重要で。
傷みを訴える人たちの方が、大事で
――ああ、でも、これはあの連中の像だ。]
(28) 2018/12/08(Sat) 12時頃
|
|
[だから、 子どもを守るために 子ども以外の犯人が必要だ――]
『この像の作者は誰だ』**
(29) 2018/12/08(Sat) 12時頃
|
― 陽だまりパン工房 ―
[血だまりの中、いやいやと首を振って。
嘘だ嘘だって。
でも、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。
懐かしい、その呼び名。
懐かしい――あの人がいた頃の、呼び名]
セイルズ、さん……
[呆然として焦点の合わなかった目が合わさる。
セイルズさんを視界に入れて。
縋るように見上げた]
お願い、嘘だって言ってください……、
あの人は、生きてるって……、
ねえ……、
[うわ言のようにそう言って。
でも、誰もそれに答えてくれない。
私の望む言葉を、誰もかけられない。
沈黙がそのまま肯定に変わり、押し寄せ。
私の希望を殺していく]
[言葉の代わりに肩に手を置かれて、
包帯の巻かれた指を握ってくれて。
それがとても、温かくて、温かくて。
泣きはらした目からまた涙がぼろぼろと零れ落ちる]
うっ、ひぅっ…、
セイルズさん…、セイルズさん…
[セイルズさんの胸に飛び込んで顔を埋めて。
シャツの胸元に皺を作って、
そうして私、セイルズさんの温もりに縋っていたの。
ふるふると体が震えて。
現実が、温かさと共に胸に染み込んでいく。
もう、あの人はいないんだって――。**]
|
[フローラが少し様子が変だったこと 美味いけれど山羊とは思えない肉を食したこと 母親の幻覚を見たせいで良い歳こいて 子供のようなことを――子供のような願いを 思わず、口にしてしまった事。
それらは、記憶として曖昧になった。 フローラの手にしていた皿が割れたのと 二階に居る筈の人物の叫び声で―― 何もかも、醒めはしても。 断片しか今のアポロの記憶には、無い。
幻覚と幻聴から立ち直らせた起因の一つが 、、、、、 ブティックで声をかけていた男のものであるとは フローラの呼び止めようとする声を聞いても>>19 構わず出て行ったアポロが察知づく余裕など無かった]
(30) 2018/12/08(Sat) 12時頃
|
|
[消火作業は深夜から早朝にかけて続いた。
崩れた建物の残骸を検証した結果 今のところは店主の遺体は見つからない。 崩壊した天井や柱の下を 全ては確認出来ていない為 確実なことは言えないが――――
留守だったのかもしれないと 自警団員は口にする。] そうか……引き続き検証を頼む。
[もう自警団ではない上 両足がなくて役に立たない男は、 彼らの仕事に加わることは許されない。]
(31) 2018/12/08(Sat) 12時半頃
|
|
頼む、出てこないでくれ……。
[骨や、――生焼けた身体が。 そうでなければこうも考えられる。
今日は店を休んでいて。 パピヨンは写真家の男の家に泊まっており 自分の店が火事になった事を気づいていないと。
けれど。 携帯に何度も着信を残せど留守番電話になるのは 随分と“お楽しみ”が過ぎる。 祈るように拳を握り、パピヨンの無事を祈っていた。]
(32) 2018/12/08(Sat) 12時半頃
|
|
[その時だった。 フローラからのメールが届いたのは。>>25>>26
―――アポロの不安を取り除いてくれる唯一の、 パピヨンからのメールだと思うも フローラの名前が受信メール欄の 受信元に表示されており、落胆の息をつく。]
なんだ………、
[ が。
内容を開いてみてから、ぎょっとする。]
(33) 2018/12/08(Sat) 12時半頃
|
|
[なんだこれは―― なんだこれは。
まさか不法侵入した人物が花屋にまで?]
(34) 2018/12/08(Sat) 12時半頃
|
|
[その場で調査を続ける自警団にでも 協力を依頼しかけて、――出来ない。
今は火事の調査や近隣住人が野次馬して それらの対応に当たっているからだ。]
くっ……。
[せめて屯所に電話をかけながら、 車椅子を動かし、花屋へ向かう最中に 通報を入れたところ。]
(35) 2018/12/08(Sat) 12時半頃
|
|
[ミナモトよりも上の。 現在の団長にあたる人物に電話を取り次がれた。]
あの、……実は、
[しかし、花屋でフローラが何者かに 襲われそうになっていると告げようとして。 遮られてしまった。
公園の像に欠陥があったと。>>25 頑丈な材質だから本来早々壊れるものではなく 製作者のミスではないかと通報があったと。>>26]
(36) 2018/12/08(Sat) 12時半頃
|
|
[此方の伝えたい事>>25>>26は伝えられず 像の損傷について>>28>>29審議にかける為、 話を聞かねばならないと。
任意同行――ではなく。 拘留措置。
キングスの像だからこそデリケートな問題で、 自警団はキングス政府の狗の意味があり 召集に掛かりにくいのは>>0:507 キングスにとって区画を律するのに都合が良いからだ。
だからこそ、調書を取り。 召集の日まで身柄を拘束させて貰うと。]
(37) 2018/12/08(Sat) 13時頃
|
|
[それは―――――]
嫌、です。
確かに俺ぁ、製作協力のひとりではあるし 若い頃からあんたに、… 自警団に世話になって恩もあるけれど。 [きっと、いくらでも喜んだ。 自警団に拘束されていれば、 出立までフローラの嘆きを聞かなくて済むから]
俺は、せめて最後くらい フローラの傍に居てやりたい――
[彼女の身に危険が迫っている内容のメールもある。 ただ、きっとそれだけじゃない。 家族の“ようなもの”、家族“みたいなもの” そうやって区別していた少女は、]
(38) 2018/12/08(Sat) 13時頃
|
|
……妹の傍に……
[アポロの望む家族じゃなくても>>18 母親に報告しなければと思ったから。>>4:217
母親を裏切った男ではあるけれど。 父親はどこまでも自分の父親で、 よその女は他人であるしどこまでも他人だが 愛情が結びついて生まれたこどもだから>>1:6
だから、 フローラだけは、
ようなもの、みたいなものではなく、 家族だったのだ。 その答えに辿り着くのが今なんて ――遅すぎるけれど]
(39) 2018/12/08(Sat) 13時頃
|
|
『それを聞いても、ヌヴィル。 私は部下らを守る為にも 君を手配にかけなければならない』
[分かっていた答えが返ってくる。
もう、自警団を頼ることは出来ない。 それどころか、身を隠さねばいけない。
もしも、捕まってしまったら、 あと数日で到着する“ふね”の召集まで 拘留所に閉じ込められることで ―――此処での余生を潰される。]
(40) 2018/12/08(Sat) 13時頃
|
|
[通話を切る。 花屋はもう、目の前だ]
ミナモトと飲めなくなっちまったな…。
[メールでやりとりしていた約束の日は 今日の夜であったが、もう連絡は取れない。 後輩は自警団員で、副団長。 団長の決定に逆らうことは出来ないし>>40 会えば、捕縛されてしまうことになるから。]
(41) 2018/12/08(Sat) 13時頃
|
|
[花屋に到着し、施錠は無かったゆえに中へ入る。]
あれ…? [来たときと何かが違う気がした。 鉢植えの有無の差。 あの鉢に蝶の頭部が沈んでいるなんて、 到底、気が付く事は出来ないまま。
二階とは聞いていたがこの足で上がるのは困難で 一旦台所に向かえば。 床で倒れている夫妻を揺り動かす。>>27]
すみません、起きてください…! っ……いつまで寝てやがる、 とっとと起きろよ……!!
[ううんと唸るばかりで二人は直ぐに目覚めない。 苛立ちを籠めて店主の頬を張った事で 一応は覚醒したようだが動きは鈍く。]
(42) 2018/12/08(Sat) 13時頃
|
|
[―――待っていられない。
二階に続く階段の前まで車椅子で向かい、 腹部と椅子を留めているハーネスベルトを外し、 両腕を伸ばして階段に飛びつく。]
っは……くそ……。
[膝から下が無いのだ。 両腕と上半身の筋力のみで上がるしか方法がない。 絵や造形に没頭する三年間ではあったけれど 上半身はせめて団に居た頃のように 鍛えておこうとダンベルで運動くらいはしていたが。
まさか、こんな所で登攀するのに役立つとは。]
(43) 2018/12/08(Sat) 13時半頃
|
|
[一段一段片腕ずつ伸ばして、階段を掴む。 手の力だけでは困難で。 それに、汗で滑ってしまう。 何度も失敗して上に上がれずに居たが]
落ち着け……しっかりしろ。 [冷静を己の身体に言い聞かせ、 肩や腕の筋力を使うのを試みて 一段、また一段と上り、]
っう……!?
[コツを少しずつ掴んで上階に近くなり あともう少し―――という所で。 下半身から滑ってしまいそうになり。 板に爪を立て、必死にしがみつく 中指の爪が罅割れて激痛が走ったが耐えた。]
(44) 2018/12/08(Sat) 13時半頃
|
|
[汗が伝い、呼吸も乱れる。 ほら、だから足がないと――――。
階段の上り下りさえまともにひとりでは出来ない でも、フローラを助けらるのは、 今は、自分しかいない。 足がなくても>>3:235助けられるのは今は、自分だけで]
はぁっ…はぁ……っふぅ……
[階段を越えて―― 上半身だけの力ではなくて 腰に力を入れて、大腿に力を入れ、 膝から上を這いずらせる。 赤ん坊のハイハイ程度ではあるけれど]
(45) 2018/12/08(Sat) 13時半頃
|
|
どこだ、……どこだフローラ!
[メールにあった男が傍にいるのならば 声を上げるべきでは無いと判断しかけたが 階段を登る物音は既に立ててしまった、意味がない。
物置部屋の付近で、>>27流石に疲れが出る。 腹ばいのままであるのは変わらないが 腕縦伏せのような状態で身体を支え引きずっていたが 床についていた手のひらが、 更に前進しようとした時、汗で滑り。 惨めにうつぶせになってしまった。]
ッう……
[階段の下には車椅子は置き去り。 身体はかなり疲れていて、でも。]
(46) 2018/12/08(Sat) 13時半頃
|
|
フロー…ラ……
[顔が――見たい]
(47) 2018/12/08(Sat) 13時半頃
|
|
[アトリエや自宅には、家宅捜索が入っている。 自警団が手配を掛け、 アポロ=ヌヴィルを探しているのだ。 商店街へ聞き込みに回ることも あるのかもしれない。 閉店している花屋は優先度が後となるも]*
(48) 2018/12/08(Sat) 13時半頃
|
|
かじ、孤児院もって……兄さん
[携帯で情報を仕入れれば寒気がした ピスティオくんはどうしただろうって友達の事を考える
こわいよぉ。こわい。 何処までも怖がりな私が顔をだす部屋の中。 男が去った気配を感じても、動けなかった。あんなことを。 やってはいけないことをやったのに、精神は子どもの 幼い子のように戻ってしまう。
いくつも重ねたのに、物置のなかで疼くまって どれだけ経っただろう。孤独のなか]
(49) 2018/12/08(Sat) 15時頃
|
|
………ぁ
[――音がした。>>42 それはイヤホンよりも鮮明で。 最初、私は、やつが来たと思った。いやだまたきた。 今度はきっと扉を破ってしまうんだって。
足が、手が震えた 青白い顔に、振り解く際、髪はみだれ 兄の事を待っていた病室でいたときよりもずっと
醜い。]
(50) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
|
|
[耳を塞いでいた手を遠ざける。 あの男だとしたら、変だった。何かを引きずるような>>44 這いつくばるような>>45音のかずかず。イヤホンから 声が聞こえなくなって久しく。
兄の声を聞いた>>46]
……兄さんっ?
[兄さん。と顔をあげる。 それが他の誰かの声だなんて思わない。 扉の前、抑える為に置いた、椅子をどかして。
鍵をかちゃって開いて。]
(51) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
|
|
兄さっんっ!!!!!!
[―――貴方を、見た]
(52) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
|
|
[ボロボロと流れる涙が 視界を歪ませる。それでも分かる、うつぶせの姿。 兄にとって、階段を上るなんて容易じゃない。
いや、容易じゃないどころじゃなく ―――真っ白になった。血がでている>>44]
兄さん、兄さんっ、こわかった…こわか
[兄の足がなくなったときのように。 いや、そのときとは違う。ほっと安堵するような思いが あった。無責任、自業自得なのに、 心は兄の助けをもとめて 抱き着いた。]
(53) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
|
|
ごめんなさいっ
[心配をかけて。その事しか謝れない
私は、わんわんと泣いた。
まだ、兄に手配が掛かっているなんてしらなくて*]
(54) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
|
|
[もう一度上体を立てねばと腕に力を入れかけて 疲労した身体は、それ以上動かなかった。 その間――無視をしていたが着信が入っている。 パピヨンからの折り返しであれば良いけれど おそらく、そうではないのだろう。
自警団。 大学。 事情聴取に応じた商店街の住人。
あちらこちらから電話が掛かっているのだ。 煩い――うるさい。 今は、それどころではないのだ。
その時、携帯の着信音に紛れて、 背後から鍵の開く音がして、>>51 妹の声が聞こえ――肘をつき、振り返る。 髪は乱れて>>50けれど無事な姿。>>53]
(55) 2018/12/08(Sat) 16時頃
|
|
ッ、フローラ、無事だったか……!
[何処かに連れ去られては、居なかった。 肉塊に変わり果てては、居なかった。 焼かれても居なかった。 案じた彼女は―――― “何故か彼女だけが無事”
だが、違和感に首を傾げはしない。 無事であったのが奇跡だというのなら 奇跡を呪うことなど、あろうか。]
(56) 2018/12/08(Sat) 16時頃
|
|
良かった……。 [手の爪は罅割れた中指以外も折れかけていて
それに――見えない部分も痛い。]
ぅ、ぐ………。
[階段の段差を乗り越えるのに 何度もぶつけた両脚の太腿も膝も痣だらけ。
安堵を契機に痛みを認識し、 抱擁する彼女をよそに、顔を顰め苦痛に唸る。]
(57) 2018/12/08(Sat) 16時頃
|
|
[泣いている間も携帯は鳴り続けている。>>54 いいや、フローラの携帯も鳴るだろう。 自警団からの情報提供を求める電話が。] フローラ……
その、な…。 自警団に追われていて……、 公園の像に、故意の欠陥をつけられたと 反キングスの容疑が、
[どう話を纏めれば良いものか。 悩みながら、泣いている彼女の手を握り 今、己の置かれている状況を妹に伝えようと。 パピヨンの店が燃えてしまい、 無事であるかも解らないだけに 冷静ではいられず、唇が震える。]
(58) 2018/12/08(Sat) 16時頃
|
|
[肩を捻り、上着のポケットに押し込んだ携帯を見る。
着信は丁度途切れており、着信履歴をみれば 自警団の番号や、 幾つかの商店―― アトリエに近い方から履歴がある。]
此処もおそらく、時間の問題だし。 花屋に入るところを見てる住人が居たら……
[此処の二階で匿って貰うことも考えはした。 けれど、変に助力して 営業停止を食おうとする商売人もおるまい。 それに、悪質行為をしていた何者かが 花屋に妹を預けた事を突き止めているのなら。 長居することを得策とは、思えなくて。]
(59) 2018/12/08(Sat) 16時頃
|
|
でも、何処に隠れたらいいのか分からねえ。 パピヨンなら、力になってくれたかもしれねえが…。
[頼みの彼女の店は焼け落ちてしまった。 それどころか、五体満足かも解らない。 アポロが、呪ってしまったせいで―――、
人道的な仕業であると目を醒ませそうなものだが 怪奇現象に近い出来事の数々が思考力を狂わせる。]
それでもせめて捕まる前に、 こうして無事を確かめられて良かった…。
[恐らくはもう、逃げ道がない。 そう踏んで、達観したように苦く笑った。
しかし、アポロが拘留されてしまったら 誰がフローラの身を守ってくれるのだろうと 自警団に頼れなくなった今、光明は見えず。 顔色は仄暗く、希望が見出せない]*
(60) 2018/12/08(Sat) 16時半頃
|
[蜘蛛の糸が、
あたしを絡めとっていく。
逃げ出せない。抜け出せない。
握った手も離せない。
縋れるものが、そーさんしか居ないから。
あたしが縋れるのは、もう]
ぁ ………… 、
[囁かれた言葉に。
ああ、そうだったんだって。
あたしの惚けた瞳が、瞬いた]
[だから、気持ちいいんだ。
初めてのはずなのに、身体がおかしいんだ。
ぐずぐずに蕩けてしまった思考は、
それを肯定することしか、できない]
ぁう、 あっ……、 ふぁ、 っ
[あたしのナカでそれが動けば、
もう、言葉を紡ぐことも難しく。
口から飛び出すのは、嬌声ばかり]
ひあぁ、 やっ、
[あたしの悦いところが、
ゆるやかに擦られていく。
ぐちぐちと鳴る水音が、
さらに大きく聞こえる気がするのは。
あたしがもう、
その行為にしか思考を割いていないから]
そー、 さん、
[焦らすような、ゆるやかな動き。
『なにか』を求めるあたしの身体は、
それじゃあ、満足してくれない]
[熱い息を、吐き出して。
泣きそうな声で、甘えるような声で、
あたしはそーさんを求めた**]
|
─朝─
[煙を吸い込むというのは、 予想以上に後に残って厄介らしい。
気付けば、治療院の天井が視界にあった。 運ばれた記憶がない。 ついでに言えば何時から天井を見上げていたか、 それすらあやふやで自信がないと来る。
身動ぎをしようとして痛んだ足首と、 擦れた腕が繋がる肩が軋んで眉根を寄せた。
捻った足首も、這った腕も、体重を支えた肩も、 何で痛いかを思い出しはしたが、指まで痛い。
焦点の定まりきらない視線をそこに落とすと、 未だ、固く携帯を掴んでいるのが原因だった]
(61) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
あれ……
[喉が焼けたかのような感覚の中、 言葉は辛うじて紡がれて吐息の様な音を出す。 充電切れ寸前の携帯はメールの着信がいくつか。
気付かなかったソウスケやタツミの物も、>>4:155 孤児院の子供たちのものもある。 ついでに夜から朝までの着信履歴もいくつか。
最新は子供たち。 次がタツミ、そうしてソウスケ……
遡ってもとのメールを思い出そうとする最中、 不意に、赤い人形が脳裏に浮かんで飛び起きた。
跳ねたかのような動きがそのまま肩と足に響いて、 ベッドの上で蹲るほどの痛みと格闘すること数分]
(62) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
あ、誰か……
[掠れた声音で人を呼ぶ。 扉の向こう側の気配は慌ただしく、 朝日を見れば相当に早い時間なのに盛況らしい。
まさか昨夜、 他の場所でも火事があったなど知る由もなく。
大声を響かせるほど喉の調子はよくない。 動けるほどには傷が癒えてもいない。
せめて誰かが気づいてくれるまで、 出来ることと言えば──]
(63) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
[震える指が携帯の通話を押して、 後数分の命であろう充電を消費させてコールする。
子供たちに預けた端末の番号。 夜中に何度か此方にかけようとしていた形跡。
つまり生きてはいるとわかってはいるけれど、 実際、声を聴くまでは安心できない]
(64) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
[通話は繋がった。
ただし子供たちではなく、 その世話をする大人の一人に。
声を出さずとも子供たち全員と、 半ば焼けたが孤児院自体の無事を教えて貰った。 消火隊が火元の己の部屋を改めているらしいことも、 自警団も調査に来てくれたことも。
なら良かったと安堵したら、 異様な程に厳しいお叱りの言葉が飛んできた。 それと何があったかと尋ねる言葉も]
(65) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
いや、俺にもちょっと……
[原因であろう人形が頭に過る。 アレの全ては焼け落ちてしまっただろうか。 どのみち事情は話すべきなので、 わからないなりに昨夜のことは全て話すつもりだが。
少なくとも、今は混乱の中にいた。 こんな混乱した状態で話す内容でもなく、 それに、喉が痛くて綴れない]
(66) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
[通話が途切れたのはそんな時だった。 無情にも充電切れを示した文字が画面に出て、 続いて電源が落ちて画面は真っ暗へ。
こうなるともうどうにもできない。 看護師の誰かか、或いは医者か、 それを呼ぶために枕元のコールボタンを押した*]
(67) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
|
|
― 深夜・治療院 ―
[電話の鳴る音で飛び起きた。 掛けてきたのは同僚で。]
えっ!?
[内容に驚いて私は大きな声をあげて。 時間を思い出して慌てて声を潜める。]
孤児院が火事って……。 被害は? 建物じゃなくて、子供達は……?
ああ、無事なんですね、よかった。 勿論今すぐ行きますよぅ。
[孤児院で火事があり。 巻き込まれた子供達とピスティオが運ばれたらしい。]
(68) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
|
[私はそれを聞いてすぐに着替えて家を出る。 死者は出ていないらしいが。 何せ人数が多いから手伝ってほしいとの事で。 勿論それに否を唱える事はしない。
治療院に着けば事情をあれこれ聞かされる。 子供達はあらかた診終わった後だった。 皆怪我もなく煙もほとんど吸っておらず。 至って健康体との事だ。]
ああ、よかった。 皆無事でよかった……っ
[眠そうにしている子供。 興奮状態の子供。 泣いている子供。 慰めて気丈に振る舞う子供。 様々だったけど私が姿を表せば。 わっと近寄ってきた。]
(69) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
|
うん、大変だったね。 ピスティオには私がいるから大丈夫だよぉ。 皆はお家に帰ろうねぇ。
[頭を撫でたり抱き締めたり。 涙を拭ってやったりしていれば。 子供達も落ち着いてきた。]
眠いでしょう? 寝る前に帰らなきゃ、でしょ。
[ピスティオの容態を気にする子供を宥めすかし。 孤児院を預かる大人達へと子供を託した。]
(70) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
|
[ピスティオの寝ている部屋へと入る。 すっかり寝ている姿は思っていたより綺麗だ。 あちこち怪我はしているようだけど。 特に大きな火傷を負っているようではない。 医師が言うには喉にダメージがあるらしいが。 それも時期に治るだろうとの事だった。]
無事でよかった……。
[そっと手を伸ばして頬を撫でた。 目の端がじわりと涙で滲む。 私はずっとピスティオについていたかったけど。 治療院はひっくり返るような忙しさで。 後ろ髪を引かれながら院内を奔走する事になる。]
(71) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
|
― 朝・治療院 ―
[ピスティオのコールに出向いたのは。 噂好きの中年の看護師だった。]
『あらあら起きたのね。 イルマったらすっごい心配してたのよ。 ちゃんと謝りなさいよ?
お水が欲しいのかしら。 喉を痛めているから湯冷ましを持ってくるわ。』
[言いたいだけ言うとさっさと部屋を出て。 中年看護師はイルマを捕まえると。 これを持って行けと湯冷ましを渡され。 私は素直にそれに従った。]
(72) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
|
おはよう、ピスティオ。 湯冷まし一人で飲める? ここに置くね。
[湯冷ましをベッド脇のサイトテーブルに置いた。 それからスツールに腰掛けて。 ピスティオの手をぎゅっと握る。]
心配した。 死んじゃうんじゃないかって。 でも、生きててよかった……。
(73) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
|
[涙ぐんで。 でもほっと安心した様に微笑んだ。]
ご飯はちょっと我慢して。 喉の調子をお医者様が診てから。 大丈夫そうなら持ってくるよ。
後……言いにくいんだけど。 自警団の人がちょっと……。 私は無実を信じてるから。 だから気を強く持ってね?
[自警団はどうもピスティオを疑っている。 そんな話をちらほら聞いている。 でも私は彼の無実を信じているから。 だから大丈夫だと握る手に力が籠もった*]
(74) 2018/12/08(Sat) 21時頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/08(Sat) 21時頃
|
―朝―
[男は区役所にいた。 あの人が散歩をするのは昼だと聞いている。 ならば、朝一番に向かえば遭遇はしないだろう。 治療院と繋がりがあるお陰で、予防接種の日取りもある程度わかっている。 もう既に、予防接種の補助金申請は締め切られた頃のはずだ。>>1:181]
火事、か。
[道中に聞いた騒動のあらまし。 自警団も消防団も駆り出された騒ぎだったらしい。 それも二件。片方はピスティオの孤児院だ。>>4:188
思い出されるのは昨日のメール。 あの半端なメールは、寝落ちたと思っていたのだが、 もしかするとその火事が原因である可能性もある。]
(75) 2018/12/08(Sat) 21時半頃
|
|
――いや、大丈夫だろう。
[伝え聞く話では、孤児院で死者は出ていない。>>65 ならばピスティオも無事だろう。 最悪の想定はないのだと、首を横に振り、 待ち合いのソファで、書類提出の順番を待つ。
だが、怪我をすれば労働の役目を果たせない可能性はある。 その点では心配だ。]
(76) 2018/12/08(Sat) 21時半頃
|
|
[もう一件の火事は酒場。 鎮火するまでにかなり時間を要したらしい。>>31 記憶が正しければ、ノッカはあの方角から早朝の薬屋へ顔を出していたか。
と言っても、あの辺りは店が多い。 だが、"幸いにも"、延焼はないと聞いている。>>4:221>>4:222 一軒だけ、燃えたのだと。 彼女が笑顔で出立するためにも、通っていた店でないといいが、 聞いたかもしれない店名は、見事に記憶にない。]
『3番でお待ちの方、 4番の窓口へお願いします。』
[右手に持つ番号札を確認して、ソファから立ち上がる。
治療院が賑わい出す頃だった。>>0]
(77) 2018/12/08(Sat) 21時半頃
|
|
[家財整理の書類は、 記入箇所の確認さえ終わればすぐに提出が完了する。 基本的に孤児院へ匿名での寄付。 名前は残そうか悩みはしたが、やめる事にした。]
ありがとうございました。 よろしくお願いします。
[受理されたら出来る限り急いで区役所を出て行く。 あの視線は浴びたくないから、周りもあまり見ずに。 たとえセイルズとすれ違おうとも、 あちらから話しかけられない限り気付かない。*]
(78) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
そうです……ノッカ、分かってくださったのですね。
嬉しいですよ。
[縋り、求めて、気づいた時には囚われのお姫様は逃げられぬようになっていた。
惚けた瞳が瞬くと、ノッカの中もまた変わったかのように自分の熱を包み込んでくる。
肯定しかできない思考は、それを「正しい」というように快楽の波を次々に感じてしまい最早間違いがないと思えるほどにしてしまおうか。
ノッカの中を動く熱は不規則に媚肉を掻き乱し、
悦いところを認めるとそこを中心に擦っていく]
もっと、ですか
自分もです、自分も、もっと、愛しますよ?
[身を乗り出し、唇を重ね合わせて腰を引く。
熱の先端が蜜壺から抜けきる程に引き抜かれ、
次の瞬間には先よりも重厚な水音を奏でて一息に奥まで突き入れてしまう]
|
―薬屋―
[店に帰ると、シャッターを開ける。 ハーブティーの準備をして、出せる在庫も出した。 それでも品切れとなった棚は空き、この店の終わりを感じさせる。 出立までの準備も考えると、営業は今日が最後となるだろう。
最後に札をopenに変え、 男はいつもの定位置であるカウンターへと入っていく。 その後ろの劇薬の棚は空。 全て売る事で処理を終えた。
そのはずだった。*]
(79) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
[けふ、と咳き込むだけで響く痛み。 現れた看護師に頷いて見せるも、>>72 イルマの名前が出れば苦笑を滲ませてしまった。
心配させたに違いない。 そもそも彼女の仕事場にいる以上、 怪我の程度も全て筒抜けだろうから、 何をどう言い訳しても誤魔化しようもない。
そのうち病室に来てくれるだろう。 まさかその想像が、 直後だったとは想像しなかったが]
(80) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
大丈夫、だと、思う
[喉の調子は未だ底辺で、 辛うじて絞り出す声音は微かなものだ。 だが、手を握られてしまう距離なら。>>73 指先がまだ痺れていたせいか感覚は暫くなく、 じんわりと体温が伝わってきて漸く自覚する。
温かいな、というよりも、熱い。 血の巡りが僅かだったそこに体温を移されて、 顔を上げてイルマの顔を覗き込んだ]
(81) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
あ── 足、は……どれくらいで、治る?
[ありがとう、の言葉を差し替えて、 手を軽く握り返し、懸念を口にした。
自警団の取り調べを気にしたわけじゃない。>>74
寧ろそちらはどうでもよかった。 子供たちの無事は確かめられたし、 その子供たちが住む場所だって残っている。
この季節に住居を失えば凍えるのは明らかで、 頼れる場所などない孤児がそうなったらどうなるか。 寄付やらでどうにかなる問題ではないだろう]
(82) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
[込められた力に視線を落とし、肩を震わせた。 喉のせいでその笑いは密やかに、 継ぐ言葉はまるで内緒話のような小声。
表情はどうだっただろうか。 想いを告白するような神妙さはあったとは思うが、 境遇を悲んでいるようではなかったと我ながら感じる。
子供が無事だと確かめた後だ。 安堵した響きがどこかあったのかも知れない。 現状を意味することに思考を至らせても、 どのみち連想するだろうし隠す意味がない]
(83) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
俺のことはいいよ、アイツらが無事なら。 それでいい、……本当に、皆、無事で良かった。
でもさ、イルマ。
[ふう、と息を吐く。 手は握られたままならそこに力を籠めて、 喋るたびに調子を少しずつ戻す喉を震わせる]
(84) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
ノッカ、ココもいいですよね?
嗚呼、ココもだ
[媚薬とケダモノの熱に犯され、
運命の相手と信じ込まされた相手の愛を受け入れさせられて、
先刻まで乙女であった身では感じ難いはずのナカでさえ「キモチイイ」の連鎖が止まらぬだろう。
そうしてノッカが感じていれば自分もまたキモチイイ。
熱く締め付ける中の具合も、
蜜が滴り湿り、滑る媚肉との協奏も、
浮かべる表情も、その声色も。
嗚呼――]
ノッカ、ノッカッ、
いっぱい感じてますか?
ほら、わかりますか?
自分のが、大きくなってますよ
[ノッカの腰に自分の腰を打ち付けるようにケダモノを操り、
その熱は蜜をとろりと蕩けさせてしまい、
思考すらもその毒牙でもうじゅくじゅくと消えていく頃合いか。
自分のケダモノが膨らむのは、種付けるためだ。
雄が雌を、身重にするための行為。
身を擦り寄せ、問いかけよう――]
ほら、孕んでしまいましょね?*
|
招集、もうすぐだけどさ…… 足、それまでに治ると思うか?
[喉の痛みは這って進んだおかげで、 重症というほどでもなく、暫くすれば癒える。 這った傷もただの擦り傷だし、すぐに消える筈だ。
ただ、足は歩くに不自由な捻りが入った。
今だって痛いし、腫れを感じている。 歩けたら這ってなかったのだから、 煙を吸い込まなかったという観点では良かったが。
労働用には向かない身体の治療が済むまで 召し上げる上級種が待ってくれるかどうかはわからない。
他にも労働に耐えうる男は街にいるのだし]
(85) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
[視線を上げて、イルマを見た。 へへ、と笑った顔はどう映っただろうか。
子供の頃と同じような笑いは、 どこか泣きそうな溜息に変わって手を離すと]
(86) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
飲み物、ありがとな。 自警団の人らがきたら起こして欲しい。 これも預かっておいてくれ。
[そういえば携帯の調査とかもするんだろうか。 事前に子供たちを逃がそうとした通話記録、 火事の通報、もっと遡れば薬屋へ体調不良の相談。 自警団がどう判断するかは分からずとも、 まあ判断の一環にはなるだろうかと眉根を寄せて。 端末を預けて、水に手を伸ばし喉を潤して、 ベッドに潜り込んだ姿勢で誤魔化し笑いをもう一度]
(87) 2018/12/08(Sat) 22時頃
|
|
[私は私が無事な理由を知っている けど、けどそれは今、口に出すことじゃない。 ただ兄の姿が見えた事に涙を流した。奇跡は此処にある。 あれほど、天秤がぐらぐらと揺れていたのに。
貴方を見れば、全てかわっていく>>55>>56 酷い状態だと近づけばよくわかった。 だきしめたら聞こえる
呻き声に、はっとした。兄さん兄さん]
(88) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
……ごめんなさいっちゃんと話きいてれば 酷いけが、治療院にいかなきゃ
……え。
[―――それは、涙眼を丸くするに充分]
そんな、どうして。そんな
[携帯が鳴る。 かえるがけろけろと鳴った。 それが、自警団から情報提供を求める聲だった。 真っ青になってしまう、握りしめられた手をぎゅって 抱きしめる。だって、兄が自警団として 活躍していたのを知っているから]
(89) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
[食用になるかも知れないのか、と。 押し寄せてきた不安からそっと目を逸らす。
我ながら動機のなさが他も保証される程度には、 孤児院に対して寄り添っていた現実があるだけに。 自警団の疑いは特に気にはしていない。
それよりも昏い未来に気づいてしまった、 そのせいでもあるのだけれど*]
(90) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
……そんな、『おかしい』
[種が私の知らぬ処で芽吹くなど。 震える身体は、手を離れたことで凶事の恐ろしさ 恐怖を覚え、兄の手をぎゅっとぎゅっと
強く握り続ける。離れたくない 車いす越しに聞いていた事は知っていて知らない]
(91) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
……いやだ。そんな 兄さんが捕まったら、私、わたし。
[―――××される。]
パピヨンさん、兄さんのすきなひと…
[貴方の逃げ場を私は奪う。 貴方が願った事を叶えたのに、貴方は今も尚 彼女をたよろうとする。叶わないと胸をさす痛みは、狂気を 狂いを確かに呼ぶのに。達観したように。 逃げ場がないと、貴方が笑うから。
いやだって、手に。額を押し付けた]
(92) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
もしかしたら、 助かるかもしれない
兄さんはいやかもしれないけど。
[それは蜘蛛の糸だろうか それとも、別の悪夢へのいざないだろうか。 欠落は私の心に確かに存在してしまい。
そっと声を潜める。店長たちはまだ階下]
(93) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
とりあえず、兄さん 手当するから、…それと、薬か何か 治療院は駄目だよね
[焦る、けど 涙を拭って兄を隠そうとする。 これ以上兄の奪われないようにごしごしと顔を拭いて。 それから、手にハンカチをまきつけ、]
(94) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
店長にはちょっとだけってお願いするから
待ってて…
先輩のところで、薬もらってくる
[今は兄の躰をあまり動かさない方がいいだろう 近くの壁に兄の上半身をあずけるように 女の細腕でどこまで出来るか 分らないけど
それから、下におりれば まだぼんやりしている店長と奥さんがいて 二人に声をかける。まだきっと、夢は冷めていないから たとえ、自警団がきてもすぐには兄の事を言わないだろう]
(95) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
[倒れた車椅子をなおし 飲物と救急セットを持ってくれば 兄の元に。何もはいっていない水と消毒液。 それらで、応急処置をおこない
一度街にでよう。自警団からの連絡はスルーして。
ただ、もう一件のメールには]
『どうすればいい』
[と尋ねる文をのせ。*]
(96) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
[ココアは名を呼べば振り返り、こちらへ焦点を合わせてくれた。認識されたということが少しばかり胸を温める──酷い姿だったのだ。自警団員たちのように、呼びかけても聞いてくれない可能性だって、十分にあった]
[傍にゆっくりと近付いて、間近で彼女の瞳を見下ろす。
──けれど、彼女に求められても黙ったまま。
首を横に振りはしなかったけれど、頷いてみせもしない]
[数字と事実を扱ってきたセイルズは、元より推測も嘘も口にする方ではなかった。これまでだって招集者の死を肯定せず、それはつまり、招集者の生を肯定できないという事でもある]
[彼女への回答は、沈黙が肩代わりしてくれていた。
ぽろりと涙が零れ、胸元で彼女を受け止めた時、彼女を労る言葉の代わりになったのは背を撫でた腕。動きにはココアへの感情が自然と乗って、今度は彼女を宥める様に発露する]
[優しく、ゆっくりと。細かな震えを感じながら。
彼女が現実に追いつく時間を、傍で待つ]
[とはいえ十分な時間を置いたところで、周囲の状況を見れば、落ち着いたかとも大丈夫かとも口に出来るはずがなくて]
……一旦、ここから離れないか。
[こんな時でもやはり、前置きの全てがするりと落ちる]
―――― ッ!!
[あたしの嬌声は、
そーさんの口に塞がれて消える。
ギリギリまで引き抜かれたそれに、
名残惜しさを感じるよりも前に。
一気に貫かれたあたしの腰が、跳ねた。
―― 息が、詰まる。
頭では処理できない、初めて知った刺激は、
あまりにも甘く、熱く]
自警団は今動けない、から
私の家に来ればいい。
少し眠るにしても
ここでは、心が休まらないだろう
[二階に累が及んでいなくとも、出入り口はこの1階。ベッドに籠もっている間は離れられようと、例えば水を飲むというだけのことで、再びここを訪れ、何度もこの、踏み躙られた居場所と砕けた希望を、直視する事になる]
[順当に行けばまずは自警団の事務所を頼るべきだろうが、彼らは今、火事によって出払っている]
あっ、あっ、
そこ……、 そこぉ……っ!!
[そーさんの優しい問いかけ。
あたしの理性を飛ばしてしまう程に
気持ち良いものだから、
何度も何度も、頷いてしまう。
息を吐く間も無い、
絶え間なく与えられる刺激。
あたしの肉壁は、
そーさんのそれを手放したくないと言うように、
何度もきつく締め付ける]
[低く囁いた声は、音量の割に良く聞こえた。
辺りに人も、動くものもない為に。
無理もないだろう。時間が時間だし、他者が見に行くのであれば、遠くからでも火の手が見える火事の側で──勿論、自警団と同じくココアが頼るべきである義妹も、この場にはいない]
[抱きしめていたから、彼女の反応は見えなかった。
また顔を赤くしているのかもしれない。
けれど今度は、そのまま引き下がるつもりもなかった]*
|
―街中→―
[街中にでれば 色々な話が聞こえてきた。 パン屋がふたたび襲われたことも、 孤児院が、燃え。その犯人が友人ではないかと
そんな、と唇を抑える。そして、公園の彫像についても 段々と噂話が、拡がっているようだ。
走って路地を選んで向かう先。 其処には薬屋がある
ただ、>>79openの先がどうなっているか 私にはわからないことだ*]
(97) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
やっ、 やあっ、 ぁ、 ひぃ っ、
そーさんのっ、おっきぃ、 ……っ!!
[止まらない刺激の中では、
カタチを感じることは出来ないけれど。
あたしを貫いているそれが大きいことだけは、
蕩けた頭でも、わかってしまう。
それが更に質量を増したことも。
そして、あたしが期待してしまってることも。
もう、認めることしか、できないから]
|
[握った手がじんわりと熱を伝える。 温かい、だから生きている。 それを伝えてくるよう。
顔を覗き込まれて。 私はぱちりと瞬いた。]
足は、どうかな。 骨に異常はなさそうだから。 多分二週間もあれば大丈夫だと思うし。 無理せず歩くだけなら一週間もあれば きっと大丈夫だと思うよぉ?
[まるで内緒話をしているような小さな声。 喉の調子はあまりよくないのだろう。]
(98) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
どうでもよくないよ。 子供達も大事だけど、私にとって一番大事なのは
[ピスティオだから、と言えなくて。 言葉が詰まってしまう。]
大事なのは、皆だけど……。
[結局そう言って言葉を濁した。 私の中で優劣は決まっていて。 最上にピスティオがいる。 その他の大切なものは犠牲にしてもいいと。 勿論心は痛むけれど。 何よりも大事な物の為ならば簡単に切り捨てられる。]
(99) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
[端末を預かった。 預かったこれをどうしたらいいのか分からないけど。 大事に仕舞っておいたらいいのだろうか。]
招集に間に合わなかったらどうするの? どうも出来ないよね。 だから今はそれを気にしたらいけないんじゃないかなぁ。
あんまり心配する必要はないと思うんだよねぇ。 だって治るもん、それ。 無理しなきゃ、の話だよ。 無理せず安静にしとく、これだけ。
(100) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
私が、変わってあげられたらいいのにね。
[ぽつり、と呟いた。 変われるものなら変わってあげたい。 これは偽らざる本音。 でもそれは今は叶わない思いだ。]
(101) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
ひ、あぁ……、
あかちゃん、 できちゃう……っ
そーさんの、 っ
[これが『子供をつくる行為』ってこと、
あたしは知ってる。
あたしの、身体は。
そーさんの種を受け入れる準備が、
出来ているんだって。
荒い息を、吐き出した*]
|
今はゆっくり休んでねぇ。 あんまり考えすぎちゃ駄目だよ。
(102) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
[私はこそっと彼の耳元で囁いた。
考えすぎたら隠したくなっちゃうから。 ああ、いっそ隠せばいいのかな。 誰かのものになるくらいなら。 私だけのものにしてしまいたいから。]
先生呼んでくるね。
[先生を呼んで診察が終われば。 朝食を運んで。 それから自警団が来て話を聞いて。 そういたら寝る以外の何が出来るだろう。 もし、彼が帰りたいと訴えても。 彼の部屋はもう燃えてしまったから。 戻る場所なんてない*]
(103) 2018/12/08(Sat) 22時半頃
|
|
[帰り際、聞こえたのは、 孤児院の火事の犯人がピスティオではないかと言う物。>>74
ないだろう、とは思う。 それでは男にメールが来た理由がわからない。 寝ている時刻の出火とは、 つまり孤児院の子どもを焼き殺す目的が少なからず含まれる。
ピスティオが腹の中で何を考えているか等知らないから、動機がない等とは言えないが、 "子どもを助けかねない薬屋"へ、 夜間メールをする事は不要だ。
ため息をついて、その思考を打ち消す。 すると、扉の前に人影が出来た。>>97]
(104) 2018/12/08(Sat) 23時頃
|
|
開いてるぞ。 今日で最後だ。
[声を掛ける。 別に張り上げてはいないから、扉の外まで聞こえるかどうか。 男は手元の薬学書のページを捲る。
彫像の事件は、まだ知らない。*]
(105) 2018/12/08(Sat) 23時頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/08(Sat) 23時頃
そう、そうですよ……
自分とノッカの愛の結晶です――実に素晴らしい
[自分のケダモノにより翻弄されきり感じ続けてしまっているノッカ。
その奥すらもいつしか物欲しそうに熱に吸い付こうとしてくるようになっていた。
受け入れる準備は整い期待するモノが自分の中から競りあがってくるのを感じていた]
くっ、はは、孕んだらエル・ドラードを目指しましょうね
踏破する手立てはありますから
そこで、そう――ッく……
あの絵のように暮らしましょう
[あの絵、ヌヴィル先輩の絵にあるように、皆で。
そうした未来を作るために、目指すために。
自分はケダモノをそれこそ獣のように奮い立たせノッカと共に高みへと昇っていく]
嗚呼、ッ、中に、だしますよ
[ぎうと手を強く握りしめ、
身体で覆いかぶさり逃げられぬようにベッドへと縫い付けて、
自分のケダモノをノッカの一番奥まで穿った。
そうして奥の小部屋の入り口へと熱の噴出口を押し付けると留めていた栓を抜き――
自分でも感じたことのない吐精感を味わいながら、
熱い白濁を解き放った。
幾度も幾度も熱は震え、震える度に白濁は吐き出されていった*]
[じっと、セイルズさんの瞳を見上げる。
――ああ、この人は嘘は言わない。
真っ直ぐな目は何よりも雄弁。
あの人は、もう、生きてはいないのでしょう]
う、うぅ……、ひっく…、
[セイルズさんの胸元で泣いて、泣いて。
宥める手が温かい。
受け止めてくれる優しさが頼もしい。
だから私、子供のようにたくさん泣いたわ。
三年間堪えていた涙を出し切るようにして]
[そうして、涙も枯れて、疲れ果てて。
もう、何も出ないほど泣きつくした後で。]
セイルズ、さん……、
……は、い…、
[ここを離れないかって言われて促されるまま頷くの。
ぼうっとした頭で、
耳から入る言葉は何処か遠く聞こえて。
とにかくここを離れたいって。
セイルズさんの家に連れて行ってくれるって。
それだけを、なんとか理解する]
[低く囁く声が、耳に心地いい。
大丈夫、セイルズさんについて行けばいいんだって。
もう、怖い事はないんだって。
――そう、信じ込ませてくれる、今、この時だけは]
ついて、いきます……、
[抱き締めてくれる腕の温もりに今は縋って。
周囲の火事も、夫の死さえどこか遠く。
夢の中を歩いているようなぼうっとした顔で。
ただ、頼れる貴方に付き従うの。*]
|
[扉の前、 様々な事がおきすぎて、はっとしたのは 今日が最後という言葉のせい。
一瞬ためらったのち、私は>>104薬屋の扉をあけた 先輩とせっぱつまった顔で。一応、血のついたエプロンは 脱いできたから、髪の毛がぼさぼさなこと以外は 多分、おかしくないと思うのだけど]
……先輩、あの、そのこんにちは
[まだ先輩は彫像の事件を知らないのだろうか 兄の顔が過る。本当は、治療院で見てもらわないと ダメだって分かっているのだけど]
(106) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
あの、その……薬ありますか 痛み止めとか、化膿どめとか
えっと、怪我にきくやつです
[薬学書のページをめくる彼に>>105 おそるおそる尋ねていく。今日で最後。 こんな日じゃなければ、もっと話たいことがあったのに それなのに、手はスカートを掴むことしか出来ず]
(107) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
……おねがいします
[兄さんが、と小さく呟く声は震えていた*]
(108) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
[結局の所どうなるかなんてのは、 キングスの精神性が不明な以上想像でしかない。
端末を預けて外と繋がるものが手元になくなって、 まるで現実から切り離された感覚に目を閉じた。
そもそも充電が切れてはいたが、 火事、怪我、その重さに気がついてしまえば、 せめて僅かな間だけでも日常から遠く居たい。
そう思って頼っても理由までは口にはしない。 こんな逃避などイルマには、 知られないままで居て欲しいのだから]
(109) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
そこはさあ、一番大事なのは俺なの! っていうところじゃねーの?
[冗談そのものの口調で濁した先を継ぐ。>>99
彼女の内心など知らないまま幼馴染の気安さで、 それでいて言葉が終わる頃には柔らかく笑って。
元気づけてくれる幼馴染へ。 だから何時も頼りすぎてしまう、 そんな自省も含む複雑な双眸で見ながら。
安静は望む所だった。>>100 自分だって食用にはなりたくはないし、 労働で役に立たないからと、 自分ではなく他を選ばれたら目も当てられない]
(110) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
なぁ、イルマ
[耳元に降りる言葉よりも、 言葉に添う吐息に擽られて頬を緩ませる。
熱いな、と他人事のように思って。 案の定遅れて頬の熱が籠もってくるのを知るが、 今更、滑り出した舌は止められなかった]
(111) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
ありがとう。 お前がいてよかった。
[別れのセリフみたいだと思いはしたけど。 外の慌ただしさが伝わる限り、 診察が済めば帰れるだろうから間違ってはいまい。
部屋は焼けたならどこに泊まるべきか、 野宿は論外だし子供たちの部屋でが妥当な所か。
そう考えながら先生とやらの診察を待った]*
(112) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
[エル・ドラード。
父さんが言っていた、母さんが描いた、
あの、おとぎ話。
『ある』って信じたくて、
けれど、『あるはずもない』って
期待を抱かないようにしていた、それ。
本当に、あるのなら。
かつてのように、幸せに ]
あ、 あっ、 きちゃうっ、
きもちいの、 きちゃうのぉっ!
[ぐずぐずと、蕩けてしまうほどの熱。
奥深くまで潜ったそれを、
あたしの肉壁は、逃すまいと]
ひ、 ――――――!!!
[ぴんと、つま先が伸びる。
また、あたしの頭の中で、
何かが弾けるような感覚が。
すぐに、頭の中が、真っ白になって。
―― しあわせな、あの日が。
嬌声を漏らすあたしの頭の中に、過る]
ぁ、 あ………………、
[腹の奥に、吐き出された熱。
一滴も取りこぼすまいと、
肉壁が、きゅう、と収縮する。
今日、何度目かの初めての感覚。
流し込まれた熱量に、
あたしの身体は悦びに震えた]
そー、さん…………、
[惚けた声で、そーさんの名前を呼ぶ。
思い出したかのように、
握りしめられた手をまた、やさしく握り返して。
あたしに覆いかぶさるそーさんの肩に、
甘えるように擦りついた*]
|
[一番大事なのはピスティオだ。 兄がいなくなって存在がどんどん大きくなって。 今は一番大事で大切で失くしたくないもの。]
私は、貴方がいてくれてよかった。
[いなければきっと私は一人ぼっちだった。 別れの言葉のようなこれも。 私にとっては甘い睦言のよう。
そっと手を伸ばして彼の頬をするりと撫でて。 それから口付けを頬に落とした。]
(113) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
[何時までもこうしていたかったけど。 同僚に呼ばれてしまったから。 名残惜しいけど部屋から出ていった。 変わりに入ってきたのは医師。]
『元気そうですね。 喉はやっぱりまだ調子が悪そうだけども。 それも時間が解決してくれるよ。
足? 足はすぐには無理だよ。 骨は折れてないからね、安静にしているのが一番。 ああ、でも君は招集されるんだったか。 ならテーピングのやり方教えておくね。 テープで固定すれば多少は痛みを緩和出来るから。』
(114) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
[その後、医師と入れ替わりにベテラン看護師がきて。 足首をきっちりと固定するテーピング術とやらを。 それはそれは丁寧に教えてもらえるだろう。]
『まあ、でもこれはあくまで応急措置ですからね。 痛みが軽減したからといって走ったらいけません。 安静にしているのが一番の薬だってこと。 忘れないでくださいね。』
[ベテラン看護師はきっちりと釘を刺していった**]
(115) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
[今日が最後、 だから欲しい物があるのなら早く来た方がいい。
店の扉を開けたのはフローラだった。 そう言えば、召集を受けた事を話してから、会っていなかった。
あの時とは違い、髪は乱れており、その表情は張り詰めている。 何があったかは知らない。 ただ、ただ事ではないと、そう感じた。>>106
薬学書を置いて、彼女を見る。]
(116) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
薬なら、あるが……
[常備薬となる消毒液は期限も長く、在庫となっているものの一つ。>>107 化膿止も痛み止めも同様に。]
――傷の度合いによっては、俺は治療院を勧める。 その傷は、応急処置で済むものなのか?
[処方箋なく男から出せる薬等限られている。 適切な処置を期待するなら、その方が良いに決まっていた。]
(117) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
薬は出せはする、 だが、それで治るなんて無責任な事は 俺は言えない。
[兄さんが、と呟く彼女を見、>>108 告げるのは残酷だが真実。 治したいと思ってるのだろう、怪我をしたヌヴィルを。
兄の存在を告げても言及しない事で、 彫像の事件を知らないと察せるか。 高ぶる感情では不可能かもしれないが。]
(118) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
[面倒だからと治療院へ行かない馬鹿ではない。 ヌヴィルも、フローラも。
気休め程度の処置しか出来なくても良いならと、薬を売りはする。 治療院へ行かない理由を話さないなら、 「応急処置が終わったら行け」と、念を押したろう。*]
(119) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
|
[フローラが帰った後、男の元に自警団が訪れる。 この間、窃盗の調査にも来ていた団員だった。]
薬物の症状?
[何でも、今朝から同じ症状の患者が治療院を訪れているらしい。>>0>>1>>2 皮膚が赤く腫れ、痛みが引かない。 強弱はあれ、全く同じ症状で。]
(120) 2018/12/08(Sat) 23時半頃
|
ふふ……ノッカ、随分と気持ちよくイケたみたいですね?
[高らかに細く白い喉が鳴らした嬌声は天使が歌う讃美歌のようであり、
内包する蜜壺は地獄の坩堝の様に精を貪ってくれる。
達しきり悦びに震える身に自分の身体をすりつけて、
手は握りしめたままに人肌の温もりを与えあう。
動きは動から静へ。
安らかなる平穏の中ベッドの上で自分は甘えてくるノッカをあやすように目元や頬に唇で触れていく]
ノッカは自分のイヴです。
意味は、わかりますね?
[もし分からなければ、また教えてあげなければならない。
もし分かっていたらイヴの役割をしてもらおうか。
そう――いずれにせよ『エル・ドラード』を目指すその時まで、
ノッカは自分から片時も離れることはできないのだ*]
|
[―――嫌な予感がした。 ごくりと唾を飲む。]
[眉間に皺を寄せて、自警団の話を聞く。 被害者の家から、薬品の瓶も見つかり、>>3 薬品の扱いのある店に聞いているのだと。 だが同業者に引取を断られる程度には、この街で劇薬の取扱いが少ない。 要するに、ここに彼が来た時点で意味する事は、症状の確認だけに留まらない。
これは、黙っている場合ではあるまい。 覚悟を決めねばならなかった。
溜息をついた後、男は店の帳簿を取り出す。]
(121) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
|
[……堂々としていれば、良い。 "恐らくバレはしない。" 再び深呼吸をして、重い口を開いた。]
……すまない。 あれから薬品棚を詳しく調べたら、その薬品が消えていた。 恐らく、窃盗にあった時に盗まれたんだと…思う。
[見せたのは最新ではなく、その前の帳簿。 最新の帳簿には売却の文字しかないのだから仕方ない。 その直前、出荷前の帳簿には、該当の薬物の記載が唐突に途絶えている。]
本当ならすぐに連絡を入れるべきだった。 ……申し訳なかった。
[そう言って頭を下げる。 鼓動は心臓が破裂しそうな程に煩い。]
(122) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
|
……"召集の事もあり、連絡が遅れた。"
[嘘なのだが。 召集日まで見つからなければ、真実が消えると考えていたのだから。
だが、召集前にはやる事がある。 出立自体の準備、家財整理や各種申請。 店を持つなら引き継ぎや商品の処理。 人によっては感情の整理に親しい人との最後の思い出作り。 ……それを知らない人間はこの街に居ないだろう。 男も立て込んでおり、また、自警団も忙しかった。
だからといって責任が蒸発する訳でもない。 少しでも男の――この店の罪を軽くするための方便だ。 頭を下げるのは、誠実さを見せるためと、 男の今の表情を見せぬため。
冷や汗が、床に落ちた。]
(123) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
|
[どちらにせよ、その罪が丸ごと男に降りかかるわけではない。 盗まれるような管理は責められるだろう。
だが、薬屋から劇薬を盗み、 他の家に侵入をして、薬を振り撒く、 その犯人が最も悪辣である事は日の目を見るより明らか。 ――だと男は思っている。 だから、]
犯人を早く捕まえてほしい。 協力は惜しまない。
[呼吸を整えた後に、顔を上げて告げる。 その必死さは、責任感から来るものだ。 受取方はきっと、男の内情を知らない団員に見分けはつくまい。]
(124) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
|
[――それに、3人の被害者と、 その場に捨てられた瓶の数。
もう、事件は起こらない。 帳簿を見れば、誰の目にも明らかに。**]
(125) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
── 自宅 ──
[着いてすぐ彼女を導いたのは、リビングルームのソファだった。
傍に立ち、彼女を深く腰掛けさせる]
茶を入れよう。少し待っていてくれ。
[セイルズはそのまま床に膝を付くと、彼女の瞳を覗き込んだ]
[ひとときの動揺ではなく、何年も掛けて胸中に積もっていたものを、すべて流しているのかと思う程、彼女の涙は長い間続いていて──それ故に体力も削られてしまったのだろう。家に行こうと促したときも、歩いている最中も、どこか茫洋としていた]
[だから、安心して良いと、すぐに戻って来ると、きっちり伝わるようにじっと見つめる]
|
[今日が最後なんて 聞きたくないと喚くには私に時間がなく 余裕がない。薬学書を置いた先輩を、見つめ。 ある、という言葉に少しほっとした。
けど、続く言葉に声を詰まらせる]
…治療院はだめ 応急処置で済むかは分からないけど。
[母の実家であれば いわゆる、自警団と繋がらない医者を知っているかも だが、今治療院に行くのは危険だった。 首をふる。無責任を言わない先輩に]
(126) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
[そうして台所に向かうと、極力手早く用意をした。
湯を沸かしている間に茶葉とポットを出し、二人分の茶葉を量っておく。また薬入れを探し出し、取り出したのは睡眠薬。片方のカップだけにころりと入れた]
[──普通に飲んで貰っても良かったのだけれど。
力ない今の彼女に、来て直ぐ薬を飲めと言うのは憚られた]
[沸いたお湯をポットに注ぎ、蒸らすこと数分。やや濃く淹れたミントティーをカップに注ぎ、砂糖入れを添えて持っていく]
|
分かってます。 でも、私が兄さんのいう事を聞かなかったから
襲われて、……兄さん
私を見つける為に怪我を
[気持ちを落ち着ける為に言葉を選ぶ。 先輩、と小さな声。>>118気休めでもなんでもかまわず 薬を受け取るだろう。お代を払い。そのあと]
(127) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
砂糖は多めに入れた方がいいだろう、
きっと落ち着くから。
[リビングテーブルにカップを並べると、敢えて彼女の隣に腰掛けた]*
[深く息を吸って、吐き出して。
浅かった息も、なんとか落ち着いて行く。
今までずっと燻ぶっていた熱は、
気付けばあたしの中から発散されていて。
ただ、まだ。
あたしのナカに吐き出されたものは、
熱いまま]
…… イヴ、
[そーさんの言葉を繰り返す。
あやされているあたしは、目を、細めて]
|
……兄さん、指名手配されているんです だから。
[念を押される前に。 先輩に小さな声でつげる。誰かが彫像を壊したのだと。
―――この街に漂うものを示唆するように]
(128) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
|
[先輩に、お礼はかならず。 と、いう言葉は、切実に兄の無事を祈るもの**]
(129) 2018/12/09(Sun) 00時頃
|
………… そーさん、は、
[ふと、浮かんだ疑問。
行為の後だからこそ、
浮かぶ疑問であったのかもしれない]
だれでも、よかった?
[あたしじゃなくても、
『イヴ』になれたのか、って。
伏し目がちに問いかけた**]
|
『はあ、まあ、ねえ…』
[頭を下げるタツミ>>122に意見聴取をした自警団が少しあきれた声を出す。]
『ほんと、その通りですね。 前からこんな風でしたっけ、こちらのお店。 厳しいことを言わせてもらいますが、杜撰ですよ。』
[招集の事もあり、という言>>123を聞くと、さすがに自警団も一旦黙る。 が、その話は続いた。]
(130) 2018/12/09(Sun) 00時半頃
|
[ノッカが落ち着いていけば自分は改めて腰を引き、
中に埋めていた雄の証を引き抜いた。
蜜と精に塗れたソレをノッカのお腹に当て擦り、
問いかけに首を傾げて見せた]
誰でも?
それはありえませんね
[細めた目元へと唇を触れ、そのまま耳たぶに唇を寄せた]
|
『事件性の面で言えば、どうやら店で使っていた瓶がそのまま現場に落ちていたようですから、私見では犯人がタツミさんである線は薄いとは思いますよ。 だけどね、被害が例えば赤ちゃんに及んでいたりしたら、下手すると死人が出ていましたよ。 そういう想像力は働きませんか。 せめて事前に連絡をくれていれば多少なりとも何かできたかもしれないのになあ…』
[本当に何かできたかはわからない。 しかし、責任の所在を他に押し付けられるなら、押し付けたいという気持ちは自警団も同じくだった。 あからさまにため息をつく自警団は、彼の言葉>>124を聞いて最後にこうも付け加えた。]
『ありがとうございます。 しかし、貴方もまだ容疑者の一人であることはお忘れないように。
さて、医師の方で概ね治療方針を確立できたそうです。 一旦、帰って構いませんよ。 どうせこの町からは招集される以外逃げようがありませんから。』*
(131) 2018/12/09(Sun) 00時半頃
|
だから誰でもではありませんね。
自分の股間がノッカをモノにしろと言ったのです
初めてのことですよ、こんなこと
[視線を伏せてしまっているならば耳を声で犯してしまおう。
誰でもなんて反応するわけではないのだ。
幾つもの条件が重なった結果、自分のイヴにしようとしたのはノッカだけだ]
その答えでは不服ですか?
不服なら、分かるまで伝えようと思いますが……。
[そう――理解してもらえるまで話し合うのは大切なことだ。
ちゃんと伝わるまで伝えよう。
耳元から顔をあげると、微笑んで見せた。
ノッカがどちらと答えるのか。
それはそれで楽しみで**]
[ほうっとした顔のまま貴方に付き従って。
着いたお家は一人暮らしにしては大きかった。
導かれるままソファに深く腰掛けて]
あ……、
[――私を置いてどこかに行くの?って、
いかないでって、
そんな思いが過って泣きそうな目をするの。
でも、跪くみたいにして膝を折って瞳を覗き込んでくれる瞳に、嘘はない。
どこまでも誠実に、私を守ってくれる人。
それが、じっと見つめられて分かるから]
[泣き腫らした赤い目元、それでも柔らかく微笑んで]
は、い……、
[ぎゅっと両手を握りしめて頷くの。
そうして、待っている間にお部屋をぐるりと見渡して。
――穏やかな、世界。
ここには恐ろしいものなんて何もない。
怖い便箋も、夥しい血も、脅迫者の魔の手すら。
ここには存在しないって、そう思えて]
……、……っ
[思い出したように、また涙が一筋、零れた。
怖い事を、辛い事をたくさん思い出して]
[そうしていれば、ふわりと良いミントの香り。
私、慌てて目元をハンカチで拭うの。
イルマさんに借りたハンカチ、後で洗わなきゃって、そう思いながら]
……ありがとう、ございます。
[カップを受け取って、砂糖を4杯。
多めに、多めに言われるままに入れましょう。
さらさらと。
悲しみも苦痛も全てすべて溶かし込むように。
くるくるくるくる、かき混ぜる。
そうして一口飲み込んで――]
……あたたかい。
[甘さが、優しさが、温かさが胸に染み込んでいく。
味わうようにもう一口。
こくりこくりと飲み干して。
空になったカップを膝の上に置いてほうと一息]
ありがとう、ございます……、
私、わた、し……、
[何か話そうとすればまた涙が溢れそうで。
隣に腰かける貴方に申し訳なく呟いて、
俯いた間、静寂が過る]
[窓から差し込むレースのカーテン越しの朝日が美しい。
静かで、穏やかな時間。
そっと触れる手に、びくりと震えて]
ほんとう、ですか……?
[ここは荒らされない、安全な場所だと顔を上げて。
でも、迷惑じゃないかしらと過って。
でも、でも――]
ごめん、なさい……、ありがとう、ございます。
[弱い私を守ってくれて、頼りきりになってしまって。
そう思うけど、今の私には貴方しかいないの。
お世話になりますって、そうか細く呟いて――]
ごめん、なさい……、
[ずっと傍にいたいと思ってしまって、ごめんなさい。
私、私……そう、思って。
貴方の肩に身を寄せて。
やがてうとうと眠気が襲ってきて目を、閉じるの。*]
[手を柔らかく撫でてくれる感触が心地いい。
どこまでも穏やかで、優しい世界。
(そう言えば、聞き忘れていたわ。
どうしてここまで優しくしてくれるのって――。)
聞きたいけれど、知りたいけれど。
でも、今は眠くて、ねむくて。
貴方の温もりにただ身を委ねる、だけ。*]
|
[頬に触れる指が、掌が、 熱い頬の輪郭を撫でる感触。>>113
軽口を言い合って、 頼ったり頼られたりそんな間柄だった。 意識しなかったとは言い切れないが、 少なくとも挨拶以上の触れ合いしかない。
頬に落ちた柔らかな感触を、 揺れる鳶色の双眸が揺れて受け止めた。 この柔らかさをどこかで知るはずなのに、 記憶はさっぱり抜け落ち、錯覚と認識する。
つまり、この接触は、つまり、その。
旗から見ても呆れる程に混乱した視線が、 落ち着くことなく迷子のごとく彷徨って]
(132) 2018/12/09(Sun) 02時頃
|
|
……え
[迷路から現実に引き戻されたのは、 部屋を出る音が扉の音が響いてからのこと。>>114
傍にいた幼馴染の姿はもうなく、 入れ替わるように診察に訪れた医者に、 間の抜けた顔を晒したのは言うまでもない。
テーピングの指導が終わるまで、 大人しくというか言うがままというか、 普段の己を知るのなら驚く態度で無言を貫いた。
配達先として常時あった治療院だからして、 知り合いはイルマも含めて多く、居た堪れない。
それに招集を知られている上に怪我とくれば、 同情するような視線がちくちく痛く]
(133) 2018/12/09(Sun) 02時頃
|
|
あ、松葉杖借りれますか。
[同情に乗る形で申し訳なかったが、 無料で借受けることができて安堵しながら。 帰る許可が出るまで大人しく待つこと半刻程。
自警団の事情聴取は、 怪我の具合も鑑みてか病室で行われた。 厳しい視線が突き刺さることに首を傾げるも、 此方は素直に話すだけだ。
最近の不審者のこと、奇妙な贈り物のこと。 幸いなことに院に通う大人に相談していたし、 配達された荷は商会に確認して欲しいと念押しして]
(134) 2018/12/09(Sun) 02時頃
|
[ココアは緩やかに眠りへと落ちて、静かに傍にいてくれる。
触れ合う身体が温かい]
[頬に落ちた彼女の髪は、細い絹糸のようだった。髪と遊び、頬へ触れる──そこは預けられた身体より尚柔らかく滑らかだった。
そうしていても瞼は開かれない。薬の効果が主因ではあろうけれど、警戒をされていないからこそ、すっと眠ってもくれたのだろう]
[暫くそうした後、離れ難さを堪えながら──彼女をそっと抱き上げた]
[運ぶ先は、叔父が使っていた寝室。
柔らかいベッドに彼女を寝かせ、布団を掛ける。差し込む日差しはカーテンで遮った。サイドテーブルには先程淹れたミントティーを持って来る。ボトルに入れ替えたその中身には、再び睡眠薬が溶けている]
“少し仕事に出掛けてくる。
昼前には戻る。
部屋からは出ないで、カーテンもそのままで。
危険があってはいけない“
[区役所の仕事だけであれば、今の薬が効いている内に済むだろうが、万が一彼女が目覚めた時のために、部屋にあったメモ帳を使い置き手紙をした。
そうして、部屋の扉にも、玄関の扉にも鍵を掛けていく]
|
[尤も自警団副団長へのメールと、>>3:31 実際に自警団へ不審者について相談していた。>>3:121 その事実が揺らがない以上、 己の自作自演を疑われるほうが矛盾が大きい筈だ。
火事が起きて通話した順番も、 まずは子供の安全確保、それから火事の通報。
体調が悪い証拠となるかは微妙だが、 それを訴え相談するメールも残っている。>>>4:134
というか副団長に孤児院の後を頼みますと、 直々に頭を下げ、約束した事実だってあった。
過多だと区役所で雑談されるほどの寄付を、 毎月、欠かさず続けてもいて──
我ながら呆れるほどに孤児院尽くしの生活だった。 だから自警団の疑い自体は怖くはない]
(135) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
[再び鍵が開かれるのは、区役所から戻ったセイルズが、食事の支度を終えたとき]
[鍋の中にはオートミール、フライパンには鶏胸肉の香草焼。
ココアがいつ起きてもいいように、コンロの上で待っていた]**
|
……あの。 俺、何で疑われてんスか。
[尋ねたのは、疑問からではなく『恐怖』から。
疑う理由があるから疑うのだろう。 自分が現場に近かったから疑うなど、 自警団のことを無能だとは思ってはいない。
匿名の誰かの通報だろうか、と、 悪意の存在を強く感じて背を震わせて。
赤い人形から吹き出す煙が部屋に渦巻くのを思い出し、 標的は子供ではなく、己なのではないかと認識し]
(136) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
|
[死人のように青ざめていたのか、 顔を覗き込まれて、肩を優しく揺すられた。
促されるように顔を上げ、自警団の誰かを見る。 虚ろな双眸に映る男の細い目。
その黒い目の中に映る己が、 唇を結んで強張っているのを自覚しながら、 まとまらない思考を、少しずつ言葉にしていく]
(137) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
|
昨日はめっちゃ具合悪くて、動けなくて……、 普段は飲まない栄養剤と珈琲の飲み合わせかって、 買った薬屋にメールした後は、 たぶん気絶するように寝落ちしたんだと……
気づいたら変な血塗れ人形が傍にあって。
前日の荷物の中に仕込針の人形が入ってたんで、 またその類だろうと中を探ったら…… その中から機械が、そこから、煙と、火が
(138) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
|
[状況を説明する、辿々しい言葉。 記憶を探る前進のたび溢れてくるそれの、 ひとつひとつの意味を頭で繋ぐのに時間がかかる。
起きれば人形は傍にあった。 その人形が火元であることは間違いなく、 ”人形の”目的は火事だったのだろう。
だけど”犯人”の目的が、 その火事でどうしたかったのかが分からない。
恨まれる記憶が己には全くないが、 仮に、誰かに殺意を向けられていたとして。
部屋に侵入することができながら、 無防備に眠る自分を他所に、 仕掛けの入った人形だけを置いていく犯人。
ナイフ1本あれば充分に殺せた筈なのに、 それをしなかった理由が不可解すぎて──]
(139) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
|
[──矛盾が生じて、だからこそ怖かった。
理論が成り立っていれば予測も付くし、 対応だってそれなりに練れるからこそ不測が怖い。 夜中に目を覚まさなかったら、 人形の悪意で死んでいただろうとは思う。
綿がぎゅうぎゅうに詰められた人形。 血で濡れた、湿った綿。 火で炙れば程よく煙も焚けるし、 煙を出し切れば綿は火口となるはず。だ。
部屋に充満する煙を吸い込めば動けなくなるし、 古い倉庫などよく燃える──死ぬだろう、確実に。
けれど、記憶を辿る先にある違和感が囁く。
部屋の扉は『開いて』は居なかったか? 鍵がではなく、風が通る程度の隙間はなかったか?]
(140) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
|
す、みませ……ん、 子供らの警護ってつけられませんか。 ミナモトさんにも前からお願いしてたんですが……
もし、自分がまだ疑いの余地があるとかなら、 招集まで、俺、拘束して貰って構わないンで。
[唐突な申し出に快く頷いてくれるはずもない。 が、子供の保護に関してだけは、 少なくとも同意を得られたらしく約束を得られた。
副団長へ相談済みだったのもあるのだろうか。 疑い云々は兎も角として、 保護の観点において子供との接触を禁じられたのは、 眉を顰めたが皆の安全のためなら仕方ない]
(141) 2018/12/09(Sun) 02時半頃
|
|
うん、よろしくお願いします。 燃えた部屋にある金庫、 区役所で譲渡の手続きが済んでるんで……。
開くようなら院の先生に託して、 壁なんかの修復に当てて貰うよう伝言お願いします。
[今までの流れを振り返れば、 標的が孤児院の子供たちとは思えないとはいえ。 手段にされている以上は、会わないほうがきっといい。
感情の上では反発が沸き起こるが辛うじて飲み込んだ。 想像でしかないが犯人が悪意を向けているのは己だと、 感覚が訴えている以上は接触するのは危険なのだし。
だから、伝言を頼む言葉の最後には、 笑顔を作り出して、深々と頭を下げもしている]
(142) 2018/12/09(Sun) 03時頃
|
|
[開放はそれから数分後。 覚えていること全てを話し終えて、 ひとまず自由を得てベッドの上から起き上がる。
安静を言い渡されたが、 安静にできる場所がない。 とはいえ病院のベッドをいつまでも占領もできず。
看護師を呼んで帰ると告げて、 それがイルマなら携帯を返して貰って。 仕事が終わる頃にまた来るから、 大事な話があると伝えて、苦く笑いながら。
杖に頼って病院を出ようとするだろう]**
(143) 2018/12/09(Sun) 03時頃
|
|
そんな大したもんじゃねえ。 描かなきゃならないもんも…無駄になったしな。
[イアンに届ける意味があれば描いただろう。 だが、モデルであるパピヨンが 今も生きているか分からず イアンも“本物”であれば いつか、帰ってくるかもしれない。
昨日のぞっとする時間を思い出せば 生きているとは思い難くとも。
急いで絵を仕上げるなら治療は施す方がいい。 けれど、どうせ食用になる身体だ。 労働用でも無いし、五体満足である必要は きっと、何処にもないから。 それに――行けない理由がある。>>89]
(144) 2018/12/09(Sun) 03時半頃
|
|
多分……。 誰かが故意に壊したんだろうよ。
完成してから二十年も経っていないし、 定期的な補修作業はしてたんだ。
[欠けたりしないように石膏を塗り固めた。 余程強い衝撃を与えない限り大丈夫だろうが]
けれど、証拠がない。
[勝手に壊れたと証言されてしまっては、 管理不届きや製作時の欠陥を見逃したと レッテルを貼られても仕方がない。 フローラの言うおかしいは、 別の意図を孕むとは気が付けない。>>91]
(145) 2018/12/09(Sun) 04時頃
|
|
現状では、どうにも。 像の状態を見れば外的要因なのか 中から崩れたかの違いは解る。 ただ、確かめるにも公園に行かなきゃなんねぇ
[現在はバリケードが張られており、 立ち入り禁止状態で自警団が見張っているだろう。 指名手配を掛けるくらい大事にするからには]
一時的な拘留と事情聴取になるだろうが 一時的ってのは数日は掛かるって事だ。 [製作者としての検証や見解を述べたところで その間身柄を拘束されるのは間違いない。 まさか、あの冗談が本当になるなんて>>0:575 どれだけ不運が続いているのやら。]
(146) 2018/12/09(Sun) 04時頃
|
|
[自警団に連れて行かれる事を嫌がるのは 身内としては当然だろうけれど。 妹と残された時間を過ごしたいという願望と このまま逃亡を続ければ 一体、どうなるかを天秤に掛ける。] 俺だって行きたくねえし、 出来るならお前の傍に居てやりたい。
だが、拒み続けたら――
[いや、現時点でも既にその可能性はあるが]
(147) 2018/12/09(Sun) 04時頃
|
|
お前が召集に掛かりやすくなる。 反キングス思想の人間は 当人や身内が召集に掛かりやすいって噂はあるんだ。
[アポロは誰かのように研究を重ねたり 統計を取ったりはしていないものの あそこの住民はどうだとか出版物が云々、 事実、一家全員が召集に掛かるケースもある。 ―――ノッカの家のように。]
それは……困る。
お前が、宮廷行きになって くたくたになるまで働かされるのも 母さ、……化物の孕腹にされるのも。
俺ぁ、いやだ。
[妹が義母の血筋により、 迫られている現実を知らず。]
(148) 2018/12/09(Sun) 04時頃
|
|
……?
[だから、自警団に出頭するのが最善かもしれない。 そう考えていると方法があると妹は告げる。 曰く、義母の家筋を頼れると。 富豪の出自だとは聞いていたものの]
お前、知ってたのか……?
[その話題は一切出さないという話だった。 複雑そうな表情を浮かべ、黙り込む。]
(149) 2018/12/09(Sun) 04時頃
|
|
……内容にもよる。 俺を匿うことでお前に関わるなら どんな好条件でも頼れない。
[フローラの置かれている状況を知らないが アポロはのうのうと妹の倍を生きてはいない。
区内で指名手配をかけられた政治犯を 俗縁のよしみといっても 喜んで一時預かりを引き受けるなんて 正直なところ、思えないからだ。
まして、家柄や確執を重んじる名士なら 尚の事普通は嫌がるものだろう。 何のリスクもなく見返りだけ与える――― その様なうまい話はあると思えない。 アポロが義母の実子ではないだけ、余計に。]
(150) 2018/12/09(Sun) 04時半頃
|
|
[壁に凭れさせる介助には肖るも>>95 流石に足二つ無いからといっても 妹とアポロでは体格や体重に差がある。
階段を降りる介助は流石に男でなければ 不可能だろうから、 店主が起き出してから背負って貰う以外 今のところ、考えつかない。]
……大丈夫だ、いいから。 [ハンカチを巻いてくれる事には素直に応じるも>>94 薬が必要だと口にする妹に首を横に振る。 花屋の常備薬で事足りるなら兎も角、 そうでないのなら、足が付く可能性も高く。]
(151) 2018/12/09(Sun) 04時半頃
|
|
フローラ。 行かないでいい! [下手な事をするとフローラまで手配が掛かる。 重要参考人として。 薬屋に行くと言い出す妹を制そうとするも 言葉以外で引き止めることも出来ない。
階段を一人で下るのは困難を窮めて、 結局、呼び止める声よりも 妹の心配や責任感が勝ったか 妹は――行ってしまった。
それに緊張や寝ていない事、 無理な階段上りをした事で 普段使わない筋肉が悲鳴をあげているのか 倦怠感と眠気に襲われ、意識が遠ざかる。]
(152) 2018/12/09(Sun) 04時半頃
|
|
[うつらうつらとしていると、携帯が鳴る。 着信が今後も続きそうだが電源は落とせない。 パピヨンからの連絡があるかも知れないのだから。
―――もう、ないのに。]
……、っん
[届いたメールに気をやれば、妹からで。]
…あれば、いいのにな…
[返信を打つには爪が痛い。 ただ、黙って読むのみに留め。]
(153) 2018/12/09(Sun) 04時半頃
|
|
[そういえば――、 花屋の店主の弟はどうしているのだろう。 昨日の夕食にも姿を現さなかったようだが。
そう思っていた時。
背後でドアが開く物音を聞いた気がした]**
(154) 2018/12/09(Sun) 04時半頃
|
―飛行艇―
[キングスの知らない言葉、持ち得ない感覚のひとつに、『哀れみ』がある。
籠の少年のように、綺麗に歌う子の目をわざと潰し、哀れみを乞い、金を得るというもの。
傷付ける事の影響を知らない訳でもなかろうに。
召集までの生き道は自由に認めているとはいえ、腑に落ちない点でもあった。]**
|
―街中―
[朝早くに目覚めたからと、散歩に出たのが間違いだった。 テレビの占いでも最下位だったのに、ラッキーカラーを身に付けなかったせいかもしれない。]
っ!
[花壇へと撒いた水が引っ掛かり、服が濡れた。 当てがわれたタオルと貸してくれた服で肌が爛れた。
良くない話ばかりか耳に飛び込んでくる。]
……ただの事故、なのかしら。
(155) 2018/12/09(Sun) 09時半頃
|
|
[誰が、何を、購入したのか。
誰に、何を、売却したのか。
ロイエへの問い合わせは―――ない。]*
(156) 2018/12/09(Sun) 09時半頃
|
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/12/09(Sun) 09時半頃
|
[描かなきゃいけないもの。 その言葉にはっとする。彼が思い浮かべていたのは きっとパピヨンや、イアンだろう。だが、私は違った。 大学に置かれたままの絵、それが過った。
あの絵は、もう完成していた。けど 私にはどうしても、未完成に見えてしまった。 兄の手を握る手が震えるのはきっと]
(157) 2018/12/09(Sun) 12時頃
|
|
………それなら。 …兄さん、ごめんなさい、私 段々訳がわからなくなってきている。
[植えたはずの種が 勝手に芽を出した。誰かが花を咲かせた。そんな気分だ。 首を振るのは、兄の出した証拠がないという言葉に そんな、というよう。本当にどうして。 分らないと手は震えており]
(158) 2018/12/09(Sun) 12時頃
|
|
それなら、私がいけば 私だって像の現状みれば少しぐらい。
…先生にたのんでも。
[いくつもの可能性。 けど、自警団がそれをしないわけがなく。 問題は、キングスの銅像が壊れたことにあるのだと。 内心わかっていた。キングスを、模したものが いけないんだと支配されてる現状に 唇を途中でかみ。]
(159) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
そんな、数日って 兄さんが船にのせられちゃう
[船に乗せられたらアウトだ。 さぁぁと血の気がひく。そして、彼の言葉に。 身体の奥が、悲鳴をあげた。いきたくないと言ってくれた。 その事実が嬉しいのに、どうしようもなく
私を刺して、息を吐かせた]
(160) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
わたし が――――
[私が、召集にかかりやすくなる。 だ、なんて兄さんが、心配している事も、 今までの行動から分かってもいいはずなのに。 なんでだろう、自分に自信がなかったせいか、分からず。
一瞬きょとんとした。でも、ああでも]
(161) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
[何度目だろう、首を振るのは]
………わたしだっていやだ 決まったことだって、いやだよ。
[どうしようもない。なんて むりだ、倖せになりたい。誰と、家族と。 兄と、その倖せになりたいという想いすらも、
簡単に奪われるこのちっぽけな街が、『嫌い』だと はっきりと思ってしまった]
(162) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
[けど、それでも、力に頼るしかない]
うん。3年前 …私に、オズワルドって人があいにきた。 兄さんの意識がないときに
たぶん、狙っていたんだとおもう
[複雑そうな表情の兄に。 こくんっと頷いた。今思えば、私に投石をしたのは あの人だった。きっとあの人はこうしたかった。 ――過ったのは母の貌]
(163) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
私のことはいいの。 それに、たぶん、兄さんのほうがきっと
………ごめんなさい
[私の携帯におちた。 お困りですか、という文章。私だってわかる。 善意からじゃないことを。私が頼ったものの恐ろしさを。 あのひとたちは、母に復讐したかったのでは 兄にはいえない。何処までも曖昧に。
けれど、私はいいんだって。]
(164) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
[兄を置いていく事に不安はあった だが、このまま何もせずにいたくなかった。 正常な判断なんて、もう何もできない自覚はあった。 兄が制止するのを嬉しいだなんて思うのに。
けどこのままじゃ駄目だって。 何もせずぐずぐず泣いているような女は]
(165) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
[花屋を訪れる男は
―――>>154昔、誰かに恋をした。 花屋の主人と妻の間をくぐりぬける 彼らもまた、二人を引き裂いた原因のひとつだ。
昔、叶わぬ恋に泣いた。恋いした人を
奪われてそれからずっと願っていた。呪っていた
復讐の機会を*]
(166) 2018/12/09(Sun) 12時半頃
|
|
[壁に靠れながら――考える。 制止を振り切って出かけた妹が不意に零した話を。
自身が意識不明の間に義母方の親戚が 訪れていたなんて知らなかった。>>163
ただ、何を狙っているかという事は 今一要領を得なかった。
自警団の英雄は副あの時現場指揮を取り その功績で副団長に昇格するミナモトだが 前妻の息子であるアポロが何かを狙われる理由は 正直なところ、何も思い当たらない。 強いて言えば命になるのだろうけれど…… 義母がヌヴィル家に嫁いだ為、 良家の資産相続権は存在しないと言って良い。 フローラは序列が低い権利もあるかもしれないが それでも良家の家名を継ぐ者らが 全員死ぬか召集に掛かる以外に有り得ない。]
(167) 2018/12/09(Sun) 13時頃
|
|
[だから、フローラ自身が狙われた、 と受け取るも、それなら何故今なのだとも思う。
アトリエを持つようになってからは 実家に帰らない事が多かった為に アポロの留守を狙う事は難しくなく フローラを脅かす機会など幾らでもあったろうに その前提がそもそも狂っており 義母が何かしらを零す相手だと>>0:151 ――― 思いつく事が出来ない。]
(168) 2018/12/09(Sun) 13時頃
|
|
[もう一度考えてみる。
それでも相続権の絡む話にアポロの出る幕はなく キングスの酸を浴びて 健常な身体機能の一部を失われたとて。 不幸なことだ、で終わる話だった。
実子でもなければ良家の恥として “親戚”に忌まれることもなく 家督も財産も彼方が遥か上なのだから 唯一価値があるとする命を奪う―― 始末する理由にはならない。
聞いた話だけでは親戚であるのか 従者であるのかすら理解及ばなかった事もある。
そして、やはり手配者を匿う理由が見つけられず。 妹は嫌がっていたが>>162掴みどころの無い話には 乗るべきではないというのがアポロの見解で。]
(169) 2018/12/09(Sun) 13時頃
|
|
[だって、金持ちほど損得に敏感だ。 少し貧乏なくらいが分け合う心をもっている。
だからアポロは金持ちの女が嫁いでくるのは 反発を覚え、警戒心を働かせた。
そして、事実そうだった。>>166 何かしらの利益を求めて人は動く。 単にそれが――
家の名誉や家督と無関係であった、という話。]
(170) 2018/12/09(Sun) 13時頃
|
|
[杜撰、と言われればその通りだろう。 今まで一度もなかったのだから。 その指摘は仕方ない。>>130 ここに来ての油断は男としても手痛い。 ――期待を裏切っている、その意識は深い。
だが、犯人の線は薄いと聞こえれば、安堵はする。>>131
火事と、それに彫像の事件。>>128 パン屋の事件もまだ解決してはいないだろう。 召集を前に慌ただしいのは何も召集対象者のみではない。]
……その点は理解している。
お疲れ様でした。 お気をつけてお帰りください。
[話が終わったのなら、店の入り口まで見送り、扉を閉める。 そのまま扉に背中を持たれさせ、ため息をついた。*]
(171) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
|
|
……なっ、
[花屋の店主の弟――にしては年齢が合わない。 まして、服装も家人にそぐわなかった。 そうと思えば侵入者だと思うのが道理。
この男が妹を襲い、 これまで悪質行為をしていたのだろうか そう考えるも、 アポロはこの人物に“会ったことがない”。 清掃業者に変装していた人物と直面はしていないが 少なくとも配達業者に紛していた男とも 生徒らに混じり声を掛けてきた男とも別人だと解る。 年齢、声、雰囲気、どれも一致しない。]
(172) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
|
|
なんだあんた……?
見ず知らずの相手に介護される謂れはない。 [フローラが寄越したならメールにそうと添えるだろう。 嫌がらせをして来た男とは別人としても 不審者には変わりなく、背負おうと促す腕を拒む。 この状況で警戒しないほうがおかしい。 それにしたって此方は両足が無い。 まして体力も底を尽きかけてろくな抵抗は出来ないが そうして手酷い“搬送”となろうとも 拒絶の姿勢を変えはしない。]
(173) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
|
|
……お嬢様?
[囁かれた事情の説明に首を捻る。 父親にお世話になったお嬢様――となると]
クロリスさんの事か?
[義母を母親と呼べない理由は二つある。 彼女が自身と年齢が5つくらいしか 変わらなかったこと。 そして、心から母親とは認められなかったからだ。]
(174) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
|
|
[しかし、次の一声で全ての点が一本に繋がる。 疑心に強ばっていた顔は、 確信に変わり敵意に満ちる。
この男が告げているのは礼ではない。 ――― 少なくとも感謝の意を籠めた礼では。 業者に扮して不法侵入や大掛かりな盗難をするのも 一個人の手筈で出来るものなのかと勘繰っていたが
――――この男が手を回していたのではないか。
義母方の関係者であれば財力もある。 人を雇うのも困りはしないだろう。
そして。]
(175) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
|
|
あんただな、倉庫室を開けたのは。 [仮面を持ち出したのは“別の誰か”とは気がつかず、
けれど。 死んでから――なんて勿体ぶった言い回しは “お嬢様”を呪う痕跡を見たからこそだろうと。]
何を疑ってるかしらねえが、 あんたのお嬢様は病死だ。 [そう、ほんとうに―――病死だった。]
(176) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
|
|
[“あれ”を見れば――― 日々少量の毒を飲まして殺したのだとされても 弁解できるのはアポロの舌のみだ。
潔白を示す物証は医者の判断しかないが 金を包んで口を封じる事ができないとは“いえない”
真実を知る遺体はとっくに 墓の中で骨だけ残し、分解されているのだから]*
(177) 2018/12/09(Sun) 14時頃
|
ぁ、
[あたしを穿っていたものが、
ずるりと引き抜かれた。
内側を擦っていく感覚に、息を吐いて。
問いへの、こたえ。
耳元に囁かれる低い声に、身体が揺れる
ぼうっとする、あたしの頭。
疲れてるんだろうなって思う。
―― けれど、]
じゃあ …………、
[不安が、胸の中を渦巻いているから]
あたしは子供を産むための、道具?
[召集されたあたしは、
子を産むための道具になる筈だった。
なら――、 今は?
護るって、言っていたけれど。
そーさんが本当に欲しいのは、
子を産むための腹なんじゃ、ないかって。
そんな、不安が。寂しさが。恐怖が。
あたしの胸の内に、ある]
[面倒くさいって、思われてるかもしれない。
でも。
あたしを愛してる、って
言ってくれたとしても。
求められているのは身体だけで、
心がはおまけだったとしたら。
あたしの心は、どこで生きれば良いのだろう。
―― って、思ってしまって。
この場所から逃げられないのなら。
せめて、せめて。
『道具』じゃない、あたしになりたいから]
………… ひとりは、さみしいの。
[心がひとりぼっちなのは、嫌だって。
ちいさな本音を、発露した**]
|
[携帯が鳴る。それは薬屋からの帰りか 焦る手は、慌てて画面を見た。
息を飲んだのは早まるタイムリミットのせい。 『お迎えにあがりました』と告げるメッセージ 息があがった、急ぎ足で街中をいく。
どこまでと切実に。]
(178) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
あ、…ごめんなさい
[――ぶつかったのは、散歩中のロイエさん>>155 慌てる身はそのままごめんなさいを繰り返し走りさろうと して、でも怪我をしていないか心配で
少し様子を伺って>>156離れただろう*]
(179) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
―花屋―
[男が笑う。 何を、おっしゃいます。と。 損と得なら後者のほうがずっとあった。ずっとずっと。 血族は、すでにないのだから。そう
今の社長以外誰もかれも>>167 どうして誰もいなくなったかを明かさずとも 絶える前に欲するのは道理。
―――迎えの男は、彼の言い分に笑う]
(180) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
[それは一方的な愛ゆえに。>>174 うなずくことも返事することもなく>>176
ただただ笑う。]
(181) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
[――倖せになるのだと ラッキーなのだと。 笑ったお嬢様。ああそのお嬢様がどうして悩むのだろう。 幸せに結婚したはずなのに、なのに。 誰かが、その倖せを陰らす
病死だといわれて、誰が信じるだろう>>177]
『関係ないのですよ』
[そう。 死んでから、奪われた尊厳を。 お嬢様は、再び殺されたのだと手は拳をつくり 彼にむかって、一瞬怒気をのぞかせた。>>176 嫁がれたときに一度しんだ。 理想の、お嬢様は。
鉾を収めろといわれ、]
(182) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
『私がどれほど見守っていたか
……ああ、でも>>175』
[ひとつ間違えていますよ]
(183) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
[そう告げれば、]
『貴方の「妹」さんからの
お願いですよ』
[したがわないのなら。 それこそ、若い女を欲しがる男はどこにでもいると 彼に告げる。ぱたぱたと階段を上がる男たち
そのまえで男はただの、案内役の仮面をかぶり 怒りも憎しみも隠してしまう]
(184) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
[その中には、あの配達業者>>172の姿 洋服屋で彼に囁いた声の主も
――学校帰りに声をかけた男も、
すべてが、居て]
(185) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
………兄さん。
[―――妹が、花屋の前に息を切らせ たっていた。**]
(186) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
|
|
[同じ頃、
自警団によって、大学にかかった絵が剥がされた 一時的な処置だという。この絵を描いた男には 反逆罪の容疑がかけられているから
―――だから、押収されると**]
(187) 2018/12/09(Sun) 15時頃
|
|
―少し前―
[ヌヴィルの傷は治療院相当らしい。 それをフローラは理解している。>>126 理解をした上でなお、応急処置の品を求めていた。
彼女は自分のせいだと責める。>>127 言いつけを守らず、飛び出した、そして襲われた。 ならば自警団に…と開きかけた口は、その後の言葉によって閉じられる。>>128]
――は、ヌヴィルが?
[その小さな声は確かに聞こえた。 理解出来ないとでも言いたげに、片眉をつり上げる。 "何故"より、"どうやって"が先行してはいるが。]
(188) 2018/12/09(Sun) 15時頃
|
|
[ピスティオ同様、ヌヴィルとて、腹で何を考えているかは知らない。 ただ、ピスティオよりも動機は理解出来る。 彼の召集が食用なのだから。自棄にもなるだろうと。 だがあの足で彫像を壊せるかと言えば、首を横に振る。 彼の詳細な罪状までは読み取れなかったから、考えられるのはそこまで。>>36]
フローラが…… ……無理はするな。
[街を包む異様な空気は感じ取れる。 ――それが男にも迫っている事は、その時はまだ。
その必死さに半ば押されるように、彼女の求めるものを準備する。]
――気を付けろよ。
[男に礼を言うには、まず彼女が無事でなければならない。 襲われたのがフローラならば、細心の注意を払うべきなのは彼女に違いないのだから。 そう言葉を付け足し、見送った。>>129*]
(189) 2018/12/09(Sun) 15時頃
|
|
なんだ、いい歳こいて夢見がちな男だな。 金勘定する方が得意そうな面構えをしているが 案外、空想論主義者か? 冒涜なんて死んだ人間に届く訳がない
そんなに土いじりの得意な男に盗られるのが嫌なら 鎖でも付けておけば良かったんだ。
あんたは“お嬢様”を飼い猫か何かと 勘違いしてるんだろう?
[父親の肩を持つつもりは一切ないけれども、 父親と後妻の間に恋愛感情が強く存在したのは 間違いなく、確かなことだ。
父親が誑かして一方的に連れて行かれた―― シャム猫を盗んだような話にも聞こえ 怒りを顕にした男に油を注ぐよう皮肉を浴びせる。]
(190) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
散々脅かしてくれやがったな。 危うくちびるところだったぜ、糞野郎め。
[呪い―――などでは無かった。 あのアトリエの何処かに盗聴器やカメラでも 仕掛けてあったのかもしれないし。 此方の位置を特定して嫌がらせをしていただけあり 車椅子にも何かが仕掛けてあると想像は出来る。 ただ―― 一つ気がかりで、一つ、不穏がある。
足同然に傍にあった車椅子に仕掛けをする。
、、、、、 そんな機会が全くの他人にあるのだろうか。]
(191) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
[謝る度に、構わないと言ってくれて撫でてくれる。
優しい人、温かい人。
私、すっかり甘えて身を委ねてしまうの。
夢見心地に感じる指先。
触れられるとそれだけで落ち着いて、
ゆったりと眠りに落ちていくの。
そうして全て忘れて眠って――、
夢も見ないほどの深い眠り。
覚ましたのは、鍵の開く音。]
[ぼうっと目を覚まして、
いつもの自室の天井じゃないって思って。
セイルズさんのお家に来たんだって、思い出して。
辛い事もたくさん、思い出して]
…………。
[私、動く気力もなくぼうっと天井を見上げていたの。
でも、顔を横に向ければサイドテーブルにメモを見つけて、手を伸ばす。
私の事を心配してくれる気遣いが嬉しくて。
そのメモを胸の上に置いて、目を閉じるの]
[でも、セイルズさんが帰ってきたなら挨拶しなきゃって。
ベッドの上に身を起こすの]
あ……、もうお昼、ですか……?
私、わたし……、
[食事の支度がしてあると知って。
私、昨日からまともに食事をしていないのを思い出すの。
お腹が空いたのを思い出して]
ありがとう、ございます。
何から何まで……、
[ぺこりと頭を下げて。
用意してくれた食事を頂く事にしたの。**]
|
[そして。>>183 その違和感は形になる。
デスマスクを所持はしていない――― 部下が保管しているという意図では無かろう。
ならば他に欲するのは想像する限り一人で、 妹の存在をちらつかされ>>184 この男が妹の告げた人物
――オズワルドだと思い至る。]
(192) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
あいつを、……唆したな。
[おかしいと思っていたのだ。 ただ、そのおかしさを考えたく無かっただけ。
花屋の夫妻は怠け者に非ず 翌朝まで泥酔するほどだらしない印象は無い。 酔っ払っていたと告げたのは妹で、 大事な話をするのに、普通に考えれば 妹が共に料理をするほど傍に居たなら―― 深い飲酒は、止めるだろう。
妹がオズワルドというこの男を頼った ――そうかもしれない。 だが、こうも考えられる。 オズワルドが私怨に妹を巻き込んだ ――そうであったら、 この男を赦してはおけない]
(193) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
― 昼前・通勤 ―
ふわー なんか疲れが取れないなー
[歩きながら欠伸をする。 今日は少し寝坊してしまった。 とはいえ最近は店を不在にしている時間も多いため、大体いつもと同じと言ってもいいだろう。と思っている。
少し背伸びをしつつ、歩いて本屋へと向かう途中、商店街を通り抜けようとする。]
(194) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
…騒がしいわね
[昨日も大分見回りの自警団が増えたな、と思っていたが、今日は更に、商店街の店先で、人々が集まって何かを話している。 話をしているおばさんたちに声をかけた。]
おはようございます。 なんかあったんですか?
[情報が遅いわよ〜と言われながら店のおばさんたちに聞いたのは、 近頃商店街やその周りで起きている、様々な事件についてだった。]
(195) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
え、パン屋さんが? 窓を割られて、硝子を…手紙も? なんて酷い嫌がらせ。 自警団の人が多いと思っていたら、そんなことがあったのね。 ココアさん、大丈夫かしら…
で、ヌヴィルさんが?まさか… 像の件って、それで手配ってありなの? でも、本人が出てこないってのが少し怖いわ…
それに変なものが配達されてくるって… で、火事?ぼや?酒場に…孤児院が? そこってピスティオさんの… なるほど、確かに関係があるのかもね。 全部関係してくるとしたら犯人は…
(196) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
あ、そうそう、薬屋さんの盗みの話は聞きましたよ。 えーと、包帯と、消毒液を盗まれたとか。
[と、こちらも知っている話題を出したところで、ここだけの話だけどさ…と一人のおばさんが小声で話し出した。 今日の朝、治療院になんらかの毒物の被害者が複数人運び込まれた。 それがその薬屋にあった劇薬が原因らしい。
盗まれたならなんでそんな重要なことを言わなかったんだって話だし、実際盗まれてないなら犯人は… やだわー、と噂話に参加しているおばさんたちが声を上げる。]
(197) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
…そう。 ありがとう。
[ぽつりとつぶやくと、噂話の輪を離れる。 商店街は自警団の出入りも多く、情報のターミナルでもある。 きっとここで流れる噂話は、商店街を出入りする者たちによって、拡散されていくことだろう。]*
(198) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
―商店街―
[噂は飛び交い、真実と嘘も交じり合う。 店のおばさん達の視線の先、ロイエの姿があれば。
あの店の裏手から、車椅子が――…と、ひそひそ話。 いやいや彼女も被害者なのだと、薬害の話も出て。>>195>>196]
(199) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
いったい何を考えてるんだ? 野良いじりの血が半分流れてたって 半分はあんたの可愛がっていた シャム猫の血が流れてんだぞ。
あいつを穢すのは、 あいつを生んだ母親を穢すのも同然だろうが。 [どうして妹を男に襲わせるのかが理解できない。 だが、理解する前に 駆けつける足音が階下から響き、 見覚えのある顔が二人ほど混じっている。]
(200) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
[首元の白は包帯にも見え。]
(201) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
|
…………。 俺はどうしたっていいんだ。 どうせ最後には、加工工場でミンチになるんだからな。
けれど、あいつだけはもう自由にしてやれ。
社会の裏もしらない無知な小娘が 溝に汚れていくのを見るのは、そんなに楽しいか? 俺ぁ、哀れにしか思わないね。 流れている血が同じ色なら、理解しろ。
[それを合意と取ったか、――― 通気口のある紙袋を被せられ拘束される。 この顔が自警団に見られても問題はあるのだろう。 きっと、妹が駆けつけた際には>>186 黒いワゴン車が一台停留している。]
(202) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
ロイエは、ワカナに会釈をした。**
2018/12/09(Sun) 15時半頃
|
[車椅子も運んで貰えたようではあるが。 紙袋を被せられていたアポロには、見えなかった。
妹の姿も―――
これから何処に運ばれるかも、だ。]*
(203) 2018/12/09(Sun) 16時頃
|
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/12/09(Sun) 16時頃
ワカナは、ロイエにお辞儀をした。
2018/12/09(Sun) 16時頃
|
― 薬屋前 ―
[商店街を抜けて、一旦本屋へと向かう。 珈琲を飲んで一息ついたあと、向かったのは薬屋だった。
薬屋の前に行くと、特に今のところ薬には用の無さそうな若い男女…大学生だろうか?が店の前から店内を覗きこむようにしている。 どうやら通りがかりの野次馬のようだ。 じろじろと店を見ながら話をしている。]
『ここが例の薬物事件の薬置いてたとこらしいぞ。 自警団が出入りしてったって。』
『わたしここでお茶とか飲んだことある。 そんな怖い薬置いてあるなんて知らなかった。』
『俺も行ったことあるけどさ…なんか…やっかいだよな』
『何が』
『存在が』
(204) 2018/12/09(Sun) 16時頃
|
|
『ちょっと、中まで聞こえてるんじゃない?』
『いや、あの人招集されるんだろ? 自警団も招集先の店ばかりどうたらとか言ってたし。 じゃあどーせ死ぬし別にいまさらって感じ。 前の人も招集されてるしなんかそういう雰囲気ももうやっかい』
『招集される、からよ。 優しくしてあげなきゃ可哀想でしょ。』
『お前、顔が良いからってあいつのこと庇ってね? 言っとくけど普通に犯人かもしれないんだからなあいつ』
『何言ってるのよー 嫉妬?』
[さすがにため息をつくと、2人に声をかけた。]
すみません。 店に用があるんですが、どいてもらえますか?
(205) 2018/12/09(Sun) 16時頃
|
|
[2人は少しびっくりしたようにこちらを見たが、黙ってそのまま大通りを歩き出した。 薬屋の扉を軽く叩く。]
こんにちは。 いらっしゃいますか。
[店の中に向けて声をかけた。]*
(206) 2018/12/09(Sun) 16時頃
|
|
―現在―
[今日は比較的客は少ない。 閉店が近いと話が広がっているのだろう。 開いているかわからない店には、確かに寄り辛い。
だが、来る者はいる。 フローラ然り、そして今も。 扉から音がする。 いっこうに入って来ないから、男はカウンターから出ていった。]
(207) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[客ではなく、自警団だった。>>48 先程とは顔触れが違う。]
三番街の蝶…ヌヴィルか その居場所の心当たり?
[フローラが言っていたのはこれの事なのだろう。 本当に指名手配を受けているらしい。]
アトリエか大学、その辺りか。 以外は思い付かないな。
[フローラの勤め先も過るが、彼女はアルバイトの身だ。 店主に迷惑を掛けてまで匿うとは思えない。 恐らく誰しも考え得る回答をした。]
(208) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[他にヌヴィルの買った薬について聞かれるのならば、 栄養剤と睡眠導入剤の購入を告げるだろう。
ただし、フローラの買い物の事は伝えない。 そちらは聞かれてないのだから当たり前だ。
聞き込みが終われば、男はまた店内へと戻った。 薬学書は、恐らくもうすぐ読み終わる。*]
(209) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[客は少ない。 自然と静まり返る店内には、本のページを捲る音と、 そして外の雑踏が聞こえていた。>>204
悪評に、自然とページを捲る手は止まる。 厄介、――つまりはいらない。 存在が、――ここに居る事自体が悪だと。]
悪いのは犯人に決まってるだろ。
[その小さな呟きは外まで聞こえまい。]
(210) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[犯人かもしれない、――それが聞こえて何度めかのため息をついた。>>205
噂は勝手だ。 嘘が紛れる事は多い。 実際、ノッカの言った「パン屋の閉店」はデマだった。 彼女を責めるわけではない。 悪意なく広がる事はあり得る。
だからこそ、細心の注意は払って来たのに。 腹立たしい。 己の油断が。 だが広がった噂はどうしようもない、諦めるしかない。 もう薬はない。犯人が捕まるまでの辛抱だ。 苛立ちは止めようもなく表情に浮かび、ますます接客には向かないが。
そんな折、外から声が掛かる。>>206]
(211) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
開いてる、見てわからないか。
[少し苛立ちが滲む。 薬学書の文字は、暫く頭に入りそうにない。**]
(212) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[花屋を訪れた男は妄執に生きた。 だからこそ、勘違いを気にせず話をきかなかった。 間違いなく狂人。
―――彼はただしく、狂い咲いた花だった。 花というには随分、年老いたけど。>>190
目の前にいるのは、憎い男の化身だ。 その男が、妹を誑かしたという言葉に反論はない。 ただ微笑みはひどくなった。>>191>>192>>193
やはり]
(213) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
『関係ないですよ―――』
『私が愛するのはひとりだけ』
[あいたい。 ああ、死人の貌が、酒場の女主人を呼んだように。 彼ら兄妹を取り巻く愛は、ひどく凶器的で
歪んでいる。
いくつもの顔に囲まれて。 まるで『デスマスク』の群。 この箱庭の縮図のよう]
(214) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[花屋にたどり着いた足が止まった。 止まった先にみたのは]
兄さんっ、兄さんっ
……まって!!!
[無駄になってしまう。 兄の傷の手当をするはずだったのに。それなのに。 折角先輩にもらった薬が手から落ちた>>202
―――>>203待って。と何度もさけぶ]
(215) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
[先輩こそ。 最近ぶっそうですから。と>>189 私はちゃんと言えただろうか。もう先はないのに。 まだ、私はこの薬屋が開く事を願って。 その場を後にした。
ありがとうございますと、頭を下げ ――兄の事を、通報すると言わなかった先輩に>>209*]
(216) 2018/12/09(Sun) 16時半頃
|
|
―治療院―
[紙袋に覆われたままの男を 黒塗りの車が運ぶ。
窓の外から中身は見えない。 今日は街が騒がしい。パン屋の窓が割られ 酒場と孤児院が、焼かれた。自警団の手がどれだけ多くとも 薬物の事件まで重なれば自然と穴があきはじめる。
此処に重要参考人がいるとはいえ>>143 彼は大人しい。のだから。]
(217) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
|
『急患だ』
[と告げた、相手の医者は よくよく分かっていた。金を握らせ。 そうして、紙袋をかぶったままの、下半身が動かないものを 見せても口は噤むだろう。 権力も金の力も偉大だ ――ただの女には薬を手にいれるのがせいいっぱい
ただそのまま入院とはいかない。 簡単に治療すれば車は 出発するが
――杖に頼って病院を出ようとする 誰かにみられるかもしれない]
(218) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
|
[治療ちゅう 紙袋はとっていた。男が望むなら ――一足はやく、この街から、ひっそりと消えていく 男の望む場所にぐらい、足は運ぼうと オズワルドは声をかけるだろう
携帯をその際、使ってもいいという。]
(219) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
|
―花屋―
[水色のニットのワンピース。 膝下まで隠れるのを確認
それから、薄い桃色のエプロンを。 汚れていない、それを着て。くるりと鏡の前で回る。 店長とその奥さんは二階の寝室で眠っていてもらっていた。 大丈夫かいと心配そうな声に罪悪感が募る 彼は何もしらないのだ。
記憶があいまいな夫婦は何も。]
(220) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
|
[濡れた髪を整える 簡単にシャワーをかりたのは内緒でもなんでもない けど、大分、綺麗になったと思う。
内心がとても、醜くても。 それでも私は、花屋から離れる。 ――手にとったのは、ドライフラワー。 一度、落としてしまった薬を、再度手にして
ラベンダーの香りとともに。**]
(221) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
|
[内から帰ってきた声は、いら立ちの滲むものだった>>212]
(222) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
|
…失礼します。
[店に入ると、扉を閉めた。 店内は置いてあった商品も大体片付き、大分すっきりしている。>>79
彼に近づいていくと、カウンター越しに立ったまま話しかけた。]
事件のことをききました。 …わたしは、タツミさんが犯人じゃないと思っています。 信じます。
でも、何故、わたしに嘘をついたんですか? 盗まれたものは包帯と消毒液だけ。 そうじゃなかったんですか?*
(223) 2018/12/09(Sun) 17時頃
|
[ノッカの言葉に自分は瞼を瞬かせた。
「子どもを産むための道具」とは中々どうして的を得た言葉だ。
『繁殖用』として招集されれば確かに道具であるし、 自分もまた『繁殖用』として選ばれた理由を探るべくという意味も含んだ行動だったからだ。
つまり現状は正しく、心はおまけ、である。
自分はノッカと繋いでいた手を、両手とも離してしまう。
片方の指先で自分の顎に触れ、
もう一方の手はノッカの脇の下辺りでベッドについて、
身を乗り出した]
独りは寂しくて、ノッカはどうしてほしいですか?
[自分は親指を己の唇に触れ、その親指の腹をノッカへと伸ばし先ほどまで美しい声を奏でていた唇に押し当てた。
独りは寂しい。
なるほど、――自分にはなかった考えだ。
自分は寂しいと思うよりも、キングスを駆逐する未来を描いていたのだ。
憎悪は心を動かす原動力であり、身体は心に従い動いていた。
寂しいと思う暇などなかったのだ]
ノッカ、心の空虚は身体の触れ合いで埋められます。
寂しさもまた、心の空虚。
家族を失った空虚は、さぞや寂しかったでしょう。
[唇に押し当てていた指先をずらして、頬を撫でる。
優しく、丁寧に、ゆっくりと。
益々と身を乗り出しては自身の股間の品をノッカの腹に擦り付けて、
ノッカの瞳を覗きこむ]
同時にね、身体の触れ合いは、
心の繋がりを強くします。
[脇の下辺りについていた手を折り、肘で身体を支えて前腕をノッカの背へと回していく。
背へと腕を回せば身体を抱き寄せて、
頬にあてていた手は首筋をなぞり項に触れた]
家族というのはね、そうやって繋がりを持っていくものです。
ほら、産まれた子は母親に抱かれて育つでしょう?
あれも触れ合いです。
育てば、父親に頭を撫でられたり、抱っこされるでしょう?
あれも、触れ合いです。
[『道具』であっても長年使えば愛着は湧く。
人への愛着も、ペットへの愛着も、『道具』への愛着も。
今回の理は変わらぬことだ]
ノッカ、こうして触れ合い続ければね。
自分とノッカは家族になれる。
一月で足りなければ、一年でも。
一年で足りなければ、三年でも。
三年で足りなければ、数多でも千代に八千代に。
ノッカが寂しいと感じなくなるまで、
ずっと一緒にいてあげますよ。
そう――
独りにはしませんよ?
[微笑みすらも浮かべずに、
自分はとても、とても、真顔でそう告げていた**]
[キングスに憐憫の情があるかは
わからないけれど、
少なからず気に入るものは
あるだろう。
その『お気に入り』が飽きられた時。
その『役割』を果たせなくなった時。
人間は、死を迎える。
じゃあ―― あたしは?
あたしが、子を産むという『役割』を
果たせなくなってしまったら。
そーさんが、あたしへの興味を失ったら。
あたしが迎える、未来は]
[―― 何も変わらない。
あたしを支配する者が、
人間か化け物かの違いだけ。
幾度も身体を重ねたとて
そこに心が伴わないのならば。
あたしに対する感情が、
『愛玩道具』に対するものならば
あたしの心が満たされることは、ない
そーさんは愛してくれるって言うけれど。
瞬いた瞳に。思考する様子に。
本質のかけらを、拾い取る。
このひとは、『あたし』を見てくれない。
あたしが持つ『何か』を、見てるだけ]
[あたしの瞳は、そーさんをじっと見上げる。
ひとりは、こわい。
けれど、独りにはしないっていう、
そーさんの言葉は。
父さんと母さんが育んだような
穏やかな愛は無く。
あたしが欲しいと言ったから与える、
そんなように思えて]
………… そーさん。
あたし、シャワー浴びたいです。
[そーさんの言葉に返事はせず。
あたしは笑みを浮かべて、言葉を紡ぐ。
その表情は、かつての――
諦めを抱いた、笑顔*]
|
[オズワルドという男の目的を聞いても、 恨みつらみはそれ以上出て来ず>>214 何を条件に潜伏場所を提供しようとしているのか、 全容ははっきりしなかった。>>213 この三年間ともに過ごす時間を減らした妹が どうしてこの男の利に動いていたのか 悪質行為の助力をしていたのかも皆目見当がつかない。
ただ、ひとつだけ想像ができる。 父親と義母に悪感情を持っていた事を きっとオズワルドという男に知らされたのだろう。 だとすれば――皮肉なものだ。
漸く妹だと思えるようになって 向こうからは信頼を失っていたなどと。
実際はもっと複雑化した情念が起因とは ――解るはずもない。 娘と父親くらいに歳の差がある“女”の思考など。]
(224) 2018/12/09(Sun) 21時頃
|
[やれやれ、と。
見上げてくる瞳が映すは困ったように微笑みを浮かべた自分であろう。
「愛してあげる」とは言ったものの自分はノッカが求めた解答を知らぬようだ。
自分の与える愛は無機質なものなのだろう。
それもまた研究か――。
研究に明け暮れた自分が与える愛など高が知れている]
……嗚呼、今、連れていこう。
[ただ――その笑顔は見たくはなかった。
胸の奥が疼くような痛みを生み出し、
その痛みは更なる執着を生み出してしまう。
花のように笑ってくれたならば、
いっそ興味を失ったかもしれないけれど]
|
[外に連行される間、妹の叫ぶ声を聞いていたが>>215 それに応じられる言葉は無かった。 今の妹が何を考えているのか、 ほんとうに――本当にもう、解らなかった。 オズワルドの口車に乗せられていたというのなら 何故、慕うのだろうかという矛盾。 もしかしたら、嫌がらせの一切は知らずに 兄を心配する心を利用されて 行動範囲を監視する手伝いをしただけなのかもしれない。
そう思い立ち紙袋の中で口を開くも――
なんと声を掛ければ良いか解らなかった。 それに、騒ぎを起こして 自警団に特定されるのを避けたというのもある。]
(225) 2018/12/09(Sun) 21時頃
|
―― シャワー室 ――
[「連れていく」の言葉通り、自分はノッカから一度身体を離すと横へと移動した。
背中へ回す手はそのままに、膝裏へと手を入れて横抱きに抱き上げてしまう。
自分が告げたこともあるが、
今、ノッカを独りにするつもりはなかった。
それはプライベートも何もあったものではないものだが。
仮眠部屋を出るとそこは大部屋になっている。
大部屋には何も置かれておらず、伽藍としていた。
床を見れば何かが置いてあった痕跡がいくつもあり、
それらが更に奥の扉へと向かった跡が見て取れるだろう。
つまりここは、引き払う準備が済まされている部屋だった。
ノッカを連れ込むのはその反対側。
大部屋から続く扉の一つを開けるとシャワールームになっている。
シャワールームは一人用でそれほど広いわけではないが二人いても少々窮屈なだけである]
[ノッカを床に下ろして、扉を閉めれば狭い空間に二人きり]
はい、ここがシャワールームですよ。
独りのほうがいいかもしれませんが……
[ゆるりとノッカの方へと手を伸ばす。
その手はノッカではなくその向こう側のコックを捻るために伸びたのだが、
ノッカにはどう見えたことだろう*]
|
[担架に乗せられ、白いシーツで上から覆われる。 流石にこの異様な格好でそのまま、とはならない。
紙袋がシーツの端から微かに見えているだろうが>>218 担架で運ばれる先は、様子と話し声を聞く限りでは 治療院であるようだった。
診察室の一つに搬送された後、 紙袋を取り外され、不快を明るみに睨みつける。>>219 医者は何も言わず、爪先の消毒をしたり 爪根まで至った傷は一部を除去し対処にあたる。]
っい゛……!
[鋭く染みる痛みに奥歯をき、っと噛み締め、 目をつぶり、顔を逸らす。 悶絶しそうな両腕を抑えて貰わねばならない。]
(226) 2018/12/09(Sun) 21時頃
|
|
[腫れを防ぐ軟膏の定期塗装、 ガーゼや包帯は雑菌が繁殖しないように 取り替えるよう診断を受け、――それから。
下衣を捲られ、両足の打撲箇所に 湿布薬が張られる。
そうする間、投げかけられた“寄り道”には 替えの衣服は必要だとだけ告げた。
何処に立ち寄るにも自警団の足が付く可能性は有り その可能性は出来る限り排除したい。]
(227) 2018/12/09(Sun) 21時頃
|
|
[大学に連絡を取る事も考えたが―― それも避けておいた。 反キングス思想と容疑がかけられているからには 展示品の絵画も取り外されるのだろう。>>187 発禁になった絵本同様、芸術性は社会性に殺される。]
……大学に、“一家”という絵を寄付した。 そいつは、妹にやることは出来ないか?
[今は何の意味もない絵だ。 ありふれた何処かの家族を描いたもの。
それが押収されることも、破られることもなく ギネス講師が隠してあることは知らないが。]
(228) 2018/12/09(Sun) 21時頃
|
|
[帰ると告げられた>>143 私は心配で眉が寄る。]
……入院してもいいんだよ。 子供達だけ帰してピスティオが入院なんて。 そんな事しないのは分かってるけどぉ。
[はっきりと確認したわけではないけど。 どうも孤児院の火事は放火らしく。 自警団はピスティオも容疑者の一人に数えて。 でも彼がそんな事をしない事は知っている。 誰よりも子供達を大事にしているのだ。 そんな事をするわけがない。]
(229) 2018/12/09(Sun) 21時半頃
|
|
[本当にそうだろうか。 収集される。 収集されて未来は潰される。 それは子供達も同じだろう。 彼らには未来がない。 年頃になれば労働を強制される。 年頃になれば孕み腹として身体を暴かれる。 役に立たぬ子供は喰われてしまうだろう。 そんな目に合うくらいならば。 いっそ今殺してしまえば。 辛い目に合わずに一緒に天国に行けるのなら。 そんな事を考えるのもかもしれない。]
(230) 2018/12/09(Sun) 21時半頃
|
|
[そっとそんな事を囁いた。 その言葉に看護師達は眉を潜めて。 看護師に聞いた自警団は厳しい顔をして。
ひっそりと、しかし確実に疑いは広がっていく。 その様子に私は悲しそうな顔をしてみせて。]
ピスティオはそんな事しないですよぉ。 多分、なにもしない。
でも、
子供達のためなら、 なんでもするんだろうなぁって、 うん、なんでもするんだろうな。
[悲しそうな顔をしながら呟いた*]
(231) 2018/12/09(Sun) 21時半頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/09(Sun) 21時半頃
[きっと、この人は。
あたしの知る愛を、持ち合わせてない。
知らないのか、忘れてしまったのか。
あたしには分からないけれど。
ラベンダー畑で笑い合うあの頃の、
家族の愛に満ちた、些細な一日を
穏やかな、愛を。
それさえあれば。
あたしの心は、生きていけるのに]
|
[それから、医者の方を一度見て。]
イルマに伝えといてくれよ。 ピスティオに優しくしてやれって。
[あれからピスティオに会えていないので 仲直りが出来たのかどうか、解らないけれど。 そう告げれば孤児院の火事の件や 先程まで治療と指導に当たっていたという 話を聞かされる。>>133 それと――自警団に目を付けられている事も。]
(232) 2018/12/09(Sun) 21時半頃
|
[歩く体力だってなかったし、
腹の中の精がまだ残っているから。
運んでもらうことを、甘んじて受け入れる。
―― つかれた。
初めての行為に、
疲労を覚えるのは当然のことで。
閉じそうになる瞼を必死に押し留める。
何もない部屋。
そこに何が置いてあったのか、
なにを奥の部屋に移動させたのか、
あたしには、知らないことだけど。
寂しい部屋を通り過ぎて、
辿り着いた先は、シャワールーム]
|
孤児院も火事…? 同日の事件だろう それなら、酒場の火事と同一犯じゃねえのか……?
[それとなく口にしたが、 アポロの目はオズワルドに向いていた。
願いは叶ったと伝えた男が部下だったという事は 少なくとも火事の件は何かしら噛んでいると見て。 ただ、孤児院を狙う意図は全く見出せない上、 違うでしょうね、と肩を竦められてしまったが。]
(233) 2018/12/09(Sun) 21時半頃
|
ひとりでも、
[大丈夫なのに。
そう呟いても、そーさんは
あたしをひとりにする気はないようで。
深い息を吐き出して、
シャワーの方を向こうとした、ときに。
こちらに手が、伸びてきたものだから。
反射的に、ビクリと。
身体を跳ねさせて、しまった。
情事の前。
怯えるあたしに伸ばされた手を、思い出して*]
|
[薬屋の件やパン屋の件も聞いてみようとしたが それらもオズワルドのアポロに対する 私怨との関連性がゼロであることに気づいた。
本当に――この街はどうなっているのだろう。 ほんの数日前と違う街になってしまったかのよう。 召集者の周囲で不穏な出来事が起こる。 例年にこのような事は無かった。 アポロが知っている範囲には限られるけれど。]
で、何処に連れて行かれるんだ。
[治療が終わった後に尋ねてみたが、 再びワゴン車に搬送する為に 紙袋を被せられる末路があるのみか]*
(234) 2018/12/09(Sun) 21時半頃
|
[鍵を開き、静かに作った隙間から覗いた先には、去る前と同じ布団の膨らみがあった。傍に置いたボトルにもまだ触れられた様子がなく、だからきっと彼女は深い眠りに落ちていたのだろう。
材料ならば他にもあったが、消化の良い物と栄養のある物それぞれを用意して、きっと正解だった]
[布団がもぞりと動いたのを見て、屋内へと足を踏み入れる。
身を起こしたのは、かつての住民ではない。
──ココアが、そこにいる]
まだ正午は過ぎていない。
──おはよう。よく眠れただろうか。
[薄暗い部屋の中で挨拶と共に向けていたのは、微かな微笑み]
[食事も出来ているのだと伝えれば、彼女はまた、恐縮したように礼を告げた。気にせずともよいのにと、セイルズは再び口を開く]
どうか、気にしないで欲しい。
……私がしたくてしている事だ。
[全てを委ねられたって、むしろ望む所なのだ]
[食卓へと彼女を招き、二人分の食器に食事をよそう。香草焼の隣にはミニトマトを添えて、牛乳で煮込み塩で味を調えたオートミールには、胡椒を一振り。足りなければお代わりもあった]
ひとりには、しませんからね?
[呟きに、しかりと応えて手を伸ばした。
ここまで大人しくしていたノッカだったが、
伸びた手に身体を跳ねさせていた。
自分の手はノッカを素通りしてコックを捻る。
ぱらぱらと天蓋から降り落ちる湯は熱くもなく温くもない適温で、
肌に触れるとその上を滑り落ちていく。
髪事湿りゆくので乾かすのが大変であろうけれど、
浴びれればいいと作ったものなので融通が効かないのだ]
ノッカ、今、また抱かれると思いました?
[返す手でノッカの背に触れ、抱き寄せてしまう。
肌と肌が触れ合えばより情事の前を近づこうか]
もう眠そうですし、今はしませんよ
それよりお身体洗って差し上げましょうか?
それとも自分で洗います?
[洗うにしても間近であるから、ずっと見ているわけだけれど。
自分は目を細めて、努めて優しく微笑みかけた*]
[セイルズの椅子はココアの向かいで、食器は見分けが付くよう色違い。元二人暮らしの家は、今も二人で使いやすいように整えられたまま。
そうして最初は黙々と、食器を慣らしていたセイルズだが──オートミールの器が半分に減った辺りで、静かに口を開いた。
寝室で見せた姿とは違ういつもの真顔に、どこか緊張を滲ませながら]
この後、なのだが──
……貴女には、外へ出ないで、
ここに居てほしい。
自警団からの連絡があった場合は
私が対応する。
今日、私はこの後仕事がない。
不安ならば傍にいるし、
必要なものがあれば買ってこよう。
手続きの類も代行する。
[食間にさらりと告げるにしては少々重い“親切”だった。
それこそ、どうしてそんなに、と問われそうな程。
けれどそれが望みであるセイルズは、表情にやや緊張こそ滲めども、さも当然のことだとばかりの言いぶりだった]*
[頭上から、温かな湯が降り注ぐ。
ぐちゃぐちゃになったあたしの身体を、
洗い流してくれるように]
………… おどろいた、だけ、
[情事の前を思い出したなんて
言いたくもなくて視線を逸らす。
触れ合った肌。
聞こえる鼓動はひとのもので、
あたしを落ち着かせてくれた]
|
[入って来たのは、やはり客ではなさそうだった。>>223 ここ最近、ワカナは頻繁にこの店を訪れる。]
俺が自警団に聴取されたのは、 もう本屋にまで広がってるのか。
[彼女が商店街の噂の中央に居る事は男は知らない。>>195 いつ行っても閑古鳥が鳴いている本屋にまで話が広がるなら、 もうそんなデマが他の知り合いの耳にも届いているのだろう、と。 自嘲気味に笑みを作る。]
信じてもらえるのはありがたい。 俺は薬品を盗まれた被害者に過ぎないからな。
(235) 2018/12/09(Sun) 22時頃
|
|
[しかし、この女は何を言っているのだろう。 あの時は手帳を手に入れる為に言わなかった。 そして今は]
特に言う必要を感じなかったからだが。
[いくらサイラスと親しいからと言って、男とは別に親しくはない。 そして、秘密を打ち明ける、悩みを相談する、 そんな間柄になった記憶も無い。>>223
不思議そうな表情をして、ワカナを見る。 不機嫌を隠しもせずに。*]
(236) 2018/12/09(Sun) 22時頃
|
いい、です。自分で……。
[やる、って言いかけたけど。
行為の後処理をどうすれば良いのか、
少しだけ、悩む。
掻き出せばいいのだろうかと、
股に力を入れてみれば、
中に残っていた精がどろりと流れ出してきた]
…………っ、
[その感覚に慣れなくて、あたしは眉を顰めたけれど。
流れ続けるシャワーがそれをも流してくれたから、
良かったのかもしれない]
[その間も、そーさんはすぐ傍にいる。
行為をしておいてなにを今更と言われそうだけど、
やっぱり、シャワーを浴びる姿を見られるのは、
それはそれで恥ずかしいもので。
本当はもっとしっかり身体を洗いたいけれど、
急いで、終わらせてしまおうと*]
|
[男は、彼をモノのような目で見た。 悶絶しそうな、その姿を見下ろして、留飲を下げた。 どれほど、>>226このときを待っていたか。
替えの衣類に確かに。と笑うだけ>>227 彼の事など、おかまいなしだ。]
『……ああ、それなら もう押収されたと話しがありましたよ』
[連絡では、そう聞いている。 だから、彼にそう告げた。実際誰かが隠したかどうか この男にとっては興味のないことだったから。
破られるだろうと勝手をのべ 反応を伺うほうが楽しみだった]
(237) 2018/12/09(Sun) 22時頃
|
|
[彼の伝言は医師によって伝えられるだろう ただ、他にも暗躍する影は>>232 自分たちを動きやすくさせた
そういう意味では孤児院の火事>>233は 有り難かったですよ。という反応はあっただろうが そう、薬屋や、パン屋の件も同じように>>234
自警団は大忙しだ]
(238) 2018/12/09(Sun) 22時頃
|
|
[―――そうですね。 これは、私の意思ではないのですが。と 治療後彼に再び、袋を被せ、告げるのは少しばかり 忌々し気な、声色だ。
『誰か』の命で動く男の怨嗟が滲む。 彼を再び、男たちの手で車にのせれば何処かへと向かう]
(239) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
|
―農園―
[私は、其処に居た。 ちかくのラベンダー畑は、今季節ではないから ひどく寒く寂しい処に見えて、何もない枯れた草の上。 スカートを抑え、腰を下ろした。
其処にドライフラワーを備える。
―――何もない、土のうえ。だけど、遠くに]
……兄さん。
(240) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
|
[―――男は、彼を車椅子に乗せ。 開放するだろう。正確には、農園にて、おろす。 倒れた衝撃ですこしばかり傷はついていたかもしれない。 だが、動くはずだ。だから、この先にいけばいいと。
再会を望む、女の元をさす]
『逃げてもいいんですよ』
[その足ではどこにも行けないだろうけど。 さげすんだ目が、懐中時計を取り出し。 迎えにきますとだけ、
苛立ちをみせて、一度立ち去った*]
(241) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
そうですか……?
[そう言うことにしておきましょうか。
自分は一度、ぽむりとノッカの頭を撫でる。
肌が触れ合えば情が生まれる。
鼓動の音は安らぎだ。
ヒトとヒトはそうやって絆を深めていくものであるし、
ホルモンがそう思わせるように働くのだ。
――だから肌を重ねていればと告げたのだが、
そういう事ではないらしいのであっさりと身を離して、
自分の身体を洗いながらノッカの痴態を眺めていた]
ふぅむ……今のは蠱惑的ですね。
実に素晴らしい。
ですが我ながらよく出したものです。
[ノッカが力み、流れていく白を見て感慨深気にそう口にして、
急いで洗うあまりに洗えていない処が目に入りノッカのほっぺを両手で包み込んだ]
ノッカ、いけません
足とか洗えてないでしょう?
嗚呼、足あげたら自分に見えてしまいますか……。
至極いいですね、愛らしい――
でも自分が洗ってしまいますからね?
[自分は身を静めるとノッカの前に膝立ちをなる。
ノッカに自分の肩に手を乗せるように告げて、
ボディソープを乗せた手でノッカの足を洗っていく。
足指の間や足首、ふくらはぎや膝裏を――
丁寧に丹念に指を這わせて早く終わらせたいであろうノッカを焦らすように、綺麗にしていってしまおう*]
|
[悪意が己の影を踏んている、 或いは、寄り添われているかのような感覚。
携帯を返して貰って暫く俯いていた。 掌で弄ぶそれの充電は未だ満ちず、 どこかで充電しなければただの黒い塊だ。
イルマは預けたこれを、 自警団には差し出さなかったらしい。 別段、信頼の秤にしたわけではないが、 あの言葉は真実だったと知った。>>74]
(242) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
|
入院は、さ。 ココまで巻き込むかもしんねーし……
[子供の世話は古くから院に通う大人に託し、 警護も自警団に頼んで、ひとまずは安全だろう。
問題は此方側だ。 犯人の目的が何か不明だからこそ、 周囲を巻き込む可能性があるなら避けるべき。
逃げ道などはないのを知っている。 そもそも自警団が開放してくれたのも、 招集以外では街から出られない事実があるからだ。
だから、これからどうするかを尋ねられたなら、 ただただ言葉に詰まるしか無いのだが──]
(243) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
|
[どうしようかを迷う傍ら、 イルマの言葉を視線を合わさずに聞く。>>229
頬の感覚が痺れたようで、痛い。 顔に出ない分、熱くないだけマシだろうか。 あんな接触など初のことだし、>>5:113 不意打ちもあって未だに尾を引いている]
(244) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
|
だからこれから自警団のとこで、 拘束でもしてもらおうかなと思ってる。 まあ足のテーピングとかを買ってからだけど。
ホントはあとで伝えようと思ったんだが──…
[ふぅ、と溜息を一つ。 地面に落ちていた視線をイルマに戻して、 懐から鍵を取り出し、手渡した。
数日前は弾かれ床へ落ちた鍵だ。 今は輪に赤い紐が器用に結ばれている]
(245) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
|
これ、渡しておくから、頼む。
こんな事態だから俺は近寄れないし、 たまに見に行ってやってほしい……頼むよ。
[また拒否られるだろうか。 だとしたら鍵を自警団に預けるだけだが、 子供たちを託すなら、 子供も信頼している相手のほうがいい]
(246) 2018/12/09(Sun) 22時半頃
|
PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/09(Sun) 22時半頃
[声の方に顔を向ければセイルズさんがいる。
まだぎこちなくだけど、私も笑みを返すの]
……ええ、よく、眠れましたわ。
こんなによくしてくださって、
なんとお礼を言っていいのか……、
[気にしないでと言われても、気にかかる。
戸惑うようにセイルズさんを見つめて。
案内されるまま食卓につくの]
[食卓を見て、パンがないからほっと一息。
今はパンを見たくなかったから。
辛い事を思い出してしまいそうだから。
オートミールと鶏の香草焼き。
美味しそうにできているのを見て]
セイルズさん、お料理も出来たんですのね。
それに……ふふっ、
本当に鶏肉がお好きなんですね。
[お店でよく鶏肉のパンを買ってくれるのを思い出して。
思い、出して。 俯いて。
静かにご飯を食べ始めるの]
[向かい合って食べる食卓、色違いの食器。
この食器は誰のかしらって、
セイルズさんはこのお家に一人なのかしらって、
次々に疑問が浮かぶ、けど。
踏み込んでいいお話なのか、分からなくて。
結局もくもくと食器を動かしてたの。
そうして、半分ほど食べ終えた頃]
外、へ……?
[緊張した面持ちのセイルズさんを前にして、
私、戸惑うように見つめるの]
[だって、飛空艇の到着予定日は明日なんですもの。
一日だけの滞在。この街での最後の一日]
あ、の……、イルマさんへ、
イルマさんへ連絡してもいいです、か?
きっと心配していると、思いますから。
それ、に……、
[あの人の死を、伝えるべきかどうか。
悩んで、思い出して、目を伏せて]
せめて、居場所だけでも……、
[控え目に、そう申し出る]
[それさえ出来れば、もう何も問題はなかった。
最後の日、お別れの日。
でも、今は誰にも会いたくはない。
パンを作れない私は、
みんなを笑顔にできない私は、
もうどこにも、居場所なんてないのだから。
――そう、この世のどこにも。
だから、外に出れなくても気にならなかった。
むしろその気遣いがありがたく感じる。
セイルズさんは私の欲しいものをなんでもくれた。]
[黙っていてくれれば良いものを、
そうやって触れるから。
あたしの口が、への字になる。
今、あたしが元気だったなら、
デリカシーが無いって言ってたと思う。
それを言う元気もなかったし、
早く終わらせてしまいたかったから、
むっとするだけに留めたのだけど]
っ…………!!
[その顔が両手で包み込まれた、から。
また、あたしの身体が跳ねる]
待って、自分で洗うって……っ!
[一人用のシャワールームでは、
逃げる場所も無い。
シャワールームから出るための扉も、
そーさんの背後にある。
そんなあたしにも構わず、
あたしの足を洗い始めるものだから。
転げそうな身体を支えるために、
しぶしぶと、そーさんの肩に手を置いた]
ありがとうございます、セイルズさん。
本当にお優しい人。
私、あなたに出会えて、本当によかったわ。
どうか、私がいなくなっても元気で。
[せめて最後くらいは笑顔でと。
弱々しくでも、笑みを向けて。
そうして、そうして――最後に願うのは]
[ぎゅっと痛む右手を握りしめて。
使い物にならない人間の末路を思って。
力なく目を伏せ、寂し気に笑うの]
……セイルズ、さん。
どうか、頭を撫でてくださいな。
そして「大丈夫だよ」って……、
そう、言ってくださいまし。
それが私の最後の、お願いです。
そうしてくれれば、後は貴方の言う通りにしますわ。
[こんな事を頼んでしまってごめんなさい。
でも貴方の温もりが欲しかった。
懇願するように、セイルズさんを見つめるの。*]
…………っ、
[ぬるりと、ボディソープを纏った手が、
あたしの足を丹念に洗っていく。
そこまでする必要がないってほど、
丁寧に。執拗に。
くすぐったいような、
けれどどこか情事を思わせるその手つきに、
あたしは、小さく息を呑んだ*]
|
特にいう必要を感じなかった、ですか。 じゃあ、あの時もう既に薬が盗まれていることは自覚していたんですね。
[彼にもう少しだけ近寄って囁いた。]
(247) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
[そして続ける。]
それに、理由、ほかにもありますよね。 変なタイミングでわたしの印象を悪くしたくなかったんでしょう。 …わたしの持っている手帳が、欲しかったんですね。 どうしても。嘘をついてでも。
[そして少しだけ表情を歪めた。]
そんな嘘なんかつかなくても、タツミさんが言ってくれれば、わたしはあんな手帳いくらだって見せたし、渡したのに。
(248) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
[と、次の瞬間、ふっと店の横の窓を見た。 人影が、動いている。]
(249) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
[タツミに目線で窓の方を示しながら、小声で囁く。]
…タツミさん、これからもここに居るつもりですか? 気が付かなかったかもしれませんが、さっき、店の前で野次馬に会いました。 きっと、暫くは、こうですよ。
[彼らは犯罪を犯すわけではない。 ただ、人の生活を土足で踏み荒らすだけだ。]
(250) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
[今はまだ与り知らない噂だが、>>231 確かに子供たちのためなら何だってしただろう。
嘗て招集で失って穿たれた穴を少しずつ埋め、 義理とはいえ家族として繋がった子供たちの為に。
大事な友人も。 出来うる限り巻き込みたくはない。 だから、こうしてイルマと会うのだって──]
ココアさんのことで忙しいだろうに、 最後まで頼ってすまない。
[買い物の後は自警団に行くよ、と伝えて。 杖を突き、不自由に病院を出ていく──
狂気に染まった噂も、視線も、 その時に知ったが背は伸ばし堂々として。 配達時のいつもの笑顔で挨拶を置いて]
(251) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
[治療院を出た後は、少しだけ考えていた。
あの絵が処分されたと聞いた時は>>237 妹の為に描き遺したものであった為 良かったような残念であるような 複雑な感情に陥っていた。
その頃にはもう、紙袋が被せられ>>239 ワゴン車のシートに横たわった状態であったか。]
………?
[口ぶりでは何処かに寄るつもりらしいし、 不本意な寄り道であるようだが 具体的に何が言いたいのか要領を得ず、 車椅子に下ろされ、座らされて>>241 最後に紙袋を取り外された。]
(252) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
[ほっぺを包み込んだ時のノッカの表情から、
なるほど、触れないほうがいいのかと学び取る。
身体が跳ねたのは身体で抑えてやり、
驚いただけという体を残しておいた。
自分で洗うという言葉は却下して、
肩に置かれた手に笑みを浮かべて上を見上げた。
ノッカの瞳を見つめたら、視線を戻そうとして秘所で一度視線が止まってしまったのは仕方のないことである。
洗う時は丹念に。
綺麗になれば心もあらわれるというものだ。
自分の指先は情事を思わせる手つきではあったものの、
その逆で感じやすい処はなるだけ避けていっていた。
それがかえって、「焦らし」となってしまったかもしれないが――]
どうか、されましたか?
[息を吞んだノッカを見上げて、問いかける。
問いかけながらも洗う足を変えて、
そちらも指先からその間、踵から脹脛と丁寧に清めていった**]
|
─大通り─
[病院を出る間際、不審なものを見て。>>218 何だと眉を寄せて眺めるも影になってよく視えない。
治療でもしているのだろうか。 たしかに人の気配はする。 だが、何故、あんな人目を避けるように?
その車が去るまでは見守っていたが、 不審だからといって、 今の己にそれをどうこう出来る筈もなく。
暫し考え込んでいたが何も浮かばず、 杖をゆっくり、確かめるように、 足をこれ以上痛めないように、大通りを抜けていく。
包帯に湿布、塗り薬、痛み止めは数日分。 それを得に薬屋へ赴こう。 買い物くらいなら他人を巻き込むこともあるまい]
(253) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
[懐かしい田園風景―――、 下ろされているのは畦道で、鬱蒼と茂る芝生を見渡せた。 周囲を覗えば、指し示された先に妹の姿>>240。 外で過ごす事が出来なくなってしまうから こうして猶予を与えた、という事だろうか。
そういえば、言っていた。 農園に行かないか>>1:378―――と。
だからこれは、妹の願いだというのが解る。]
(254) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
逃げた所であいつのことを どうにかするって言うんだろう? 生理中の女みたいな面して 得意になってるんじゃねえぞ。
[言われなくても、どうする事も出来ない。
レバーで自動運転の車椅子だが、 舗装されていない路を通るのだから 車輪の僅かな蛇行は免れない。 ましてや、衝撃で車輪が少し歪んでいるらしいし。
そうして――
畦道の中程まで至り、フローラの背を見守る。 目を凝らせば、褪せたラベンダー色が見える。 水色のワンピースと店で使っているのであろう 優しい色のエプロンを身につけた妹が其処に居た。]
(255) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
─薬屋─
[閉店を懸念したがまだ開いていてくれた。 店の中を覗き込んで中を確かめる。
声を上げるには未だ喉が痛く、 動きも杖に慣れてないせいでぎこちない。
少ない在庫が閉店の予感を確信に繋げて、 けれど、だからこそ、 街で起きてる様々な事件の一端が、 ここにも飛び火しているとは考え付かない]
すいませ、ん……
[枯れた喉が呼気混じりの声を響かせた。 店主がいるなら届くか微妙な程度の小声だ、 痛い、と言わんばかりに眉を顰めている]
(256) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
なんだ……似合ってるじゃねえか。
[着替えを済ませ、髪も整ってはいた。 既にオズワルドと話はついているのだろう。 兄の所在を必死に探していた、 ――と、いう様には見受けられず。
それ以上の言葉はつっかえて出てこない。]*
(257) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
|
喉飴、包帯、湿布、あと…… 擦り傷の塗り薬、火傷の薬もあったら……
[それでも要求だけは述べ切って安堵した。 懸念は、金が足りるかだったが祈るしかない*]
(258) 2018/12/09(Sun) 23時頃
|
なんでも、ない。
[ふるふると首を横に振るけれど、
あたしの顔は、少し熱い。
たぶん、見れば紅潮してるんだと思う。
洗う足が変われば、
くすぐったさに、その感覚に、
あたしは軽く身を屈めてしまう]
そこまで、丁寧にしなくても……、
[兎に角、この時間が早く終わってほしい。
恥ずかしいし、
また、熱が燻ぶってきてしまいそうで。
あたしの口は、むっとしてへの字型*]
|
……兄さん。
[――兄の声に私は振り返る。 大好きな兄さん、彼に会うからって 化粧は大げさにしてこなかった。
彼の好きな女の姿じゃなく、彼の妹として>>257 兄が選んだ服を着て、首をふる。]
(259) 2018/12/09(Sun) 23時半頃
|
|
[近づくのを一度躊躇い それから、一歩、いっぽと車いすの元に
幼い頃の事は昨日のことのよう、なのに>>254 あの頃とは随分と変わってしまった。
大学で見た、絵はすでに、―>>252叶わず それでもまだ傍にいていいだろうか]
……ごめんなさい、兄さん。
[私は、兄に謝ってばかりだ。 泣いてばかりの貌を俯かせ、兄の傍。 スカートを握りしめた。このラベンダー畑には何もない。]
(260) 2018/12/09(Sun) 23時半頃
|
|
私、わたし ……兄さんが、母さんを、父さんを
恨んでいるんだって、知って。
[それで。ああ、その先が続かない。 似合っている、といってくれた服なのに。 手で握りしめ、しわくちゃにしてしまったのも、
全部ぜんぶ、私が悪いのだから]
(261) 2018/12/09(Sun) 23時半頃
|
|
…憎いって思ったんだ。 でも、続かなかった。
……兄さんのことすきだから
[目を合わせられないまま。 其処までいって、はっと彼の手当された身体に気付く。 漸く、気づいたことに自虐の笑みをうかべ 顔をあげ]
先輩から薬買ったのに 意味なかったね…………私じゃ
[私だけじゃ、やっぱり何も出来なかった。 兄さんからどんな言葉を投げられても、覚悟はできている*]
(262) 2018/12/09(Sun) 23時半頃
|
[告げた望みは、受け容れられた]
[戸惑いもあったのだろう、義妹の名を挙げるまでにも空白はあった。セイルズも、まだ隠した事柄によって言葉選びが歪んだことには自覚的。それ故に──ココアが最後に言い添えた条件はやっかいだったけれども、それよりも、受け容れられたことへの安堵が勝った]
──判った。
けれど、貴女が義妹に連絡したことを
他者に伝えないよう、言い添えておいて欲しい。
[それはココアの行く先を隠すための対応で、まだ捕まらぬ“犯人”がパン屋の次にココアを襲えないよう、身を護るための手段とも言える]
[ココアがここに居てくれるための事ならば、出来る限り受け容れたかった。外への連絡には危険が伴うけれど、それでも叶えたい。ここがココアにとっての全てになるように尽くしたい。ここを居場所としてほしい、と]
[だからこそ──別れを前提とした言葉が、辛い]
……わたし、は
[ココアが感謝を告げた瞬間、鏡を見ずとも、自分が酷い顔をしたのが判る。苦痛に喘ぐような、拒絶を示す様な。他者に安堵を与えたいときには、絶対にそぐわないもの。
けれど今は、嘘でだって、ココアの言葉に応じられない。一度は言えた言葉だって、セイルズはもう、口に出来なくなっている]
[彼女は弱々しくでも、笑顔を向けてくれているけれど。
いなくなっても──だなどと、そんな]
[がたん、と椅子が鳴る。
続く最後の願いを受けて、座ってなどいられなかった。机の反対側に回り込み、ココアの腕を引く。加減をする余裕など無い。彼女の身体を抱き竦め、後頭部へと片手を回した。寂しげな笑みも、懇願する眼差しも、己の身体で覆ってしまう]
[動悸が酷い。
彼女の後頭部を撫でる腕は、朝と違ってぎこちない]
……だいじょうぶ、だ。
貴女は……大丈夫だ、から。
[食事が冷めてしまうとしても、自分からは離れがたい。
セイルズの心臓が落ち着くのと、彼女が何か声を上げるのと──一体どちらが早かっただろう]*
|
[ラベンダーは咲いていないけれども。 この農園で過ごしたいつかの日と 同じ色のワンピースを身につけた妹が居た。>>259
妹がどんな気持ちで選んで欲しかったのか。 解らない――けれど。 好みの女性、理想の女性を宛てがわないチョイスは 妹にとって、一つの解を提示している。
アポロにとって、彼女は女性ではなく。 少女でしかなくて。
そして、妹でしか無い、という解を。]
(263) 2018/12/10(Mon) 00時半頃
|
|
いいよ、――もう謝るな。
[それは本心だった。 オズワルドに踊らされていただけだとしても。 そうでなく、 彼女自身が選んだ選択であったとしても。>>261 結局のところ、掛ける言葉は変わらない。]
そうだな、言わなかったし 言えなかったからな。
(264) 2018/12/10(Mon) 00時半頃
|
|
正直なところ、憎くて仕方が無かった。 お前の母親も、親父もだ。
お前にとっては他人だが――… 俺にとっては母親が全てだった。
かあさんが一人不幸になって ――不幸をかあさんだけに押し付けて。 そんなことは、あってはならない。
[家族のひとりを生贄にした。
そう言いたいのだ。]
(265) 2018/12/10(Mon) 00時半頃
|
|
俺と親父がかあさんを居ないものとして 別の家族をつくるなんて、耐えられなかった。 事情を知っても親父と所帯を持とうとした お前の母親のことも赦せなかった。
教えはしたが、言い訳じゃない。 理解されたいから伝えてる訳じゃない。
お前が俺を今どう思っていても、 それは仕方のない事だ。 謝る必要はない。
[だから赦してくれという話ではないと。 ただ、事実を有りの侭に伝えているだけ。]
(266) 2018/12/10(Mon) 00時半頃
|
[イルマさんに連絡してもいいって言ってくれるから。
ほっと一息つくの]
ありがとうございます。
なら、後で連絡する事にしますわ。
[私を護ろうとしてくれる気持ちはすごく伝わるもの。
だから、その優しさを大切に胸に抱いて。
そうしてお別れの挨拶をするの。
その時の貴方の顔は、とても辛そうで。
せめて、笑顔を送りましょう。
これが最後になってもいいように。
私のありったけの想いを込めて]
[最後のお願いをしたのなら。
貴方が急に席を立ってこちらへと。
私、びっくりして見つめて、そして――]
あっ……、
[腕を引かれて声が上がる。
抱きしめる強さは驚くほど強くて。
胸元に身を寄せて、
ぎこちなく撫でてくれる手の感触を感じて。
私、私――]
[気付いてしまったの、セイルズさんの気持ちに。
ここまでされて、気付かないはずがないわ。
セイルズさんは私を、好きでいてくれたのね。
温かい、離れがたい、愛おしい。
目を閉じて、貴方の胸の鼓動を聞くの。]
……嘘のつけない人、優しい人。
私、貴方の事が大好きでしたわ……。
[どうか、お元気で、なんて。
今の貴方に言うのは、辛くって。
私、そのまま貴方の温もりを感じていたの。**]
|
………そうか………。
[それでも、好きだからと言い添えるのなら まだ、兄として見てくれているのだろうか。>>262 彼女を妹以上の何かとは感じていないアポロは、 その本質を見抜けてはいない。]
うん? ああ、タツミの所にやっぱり行ったんだな。 あいつが巻き込まれていなければ――良いんだが。
[フローラが立ち寄った事を誰かが見ていたなら、 変な疑いを掛けられても可笑しくはないから。]
(267) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
包帯したまま放置していると 黴菌や雑菌が繁殖するから 薬は塗るように言われたし、 包帯は定期的に変えろって。
だから、その薬や包帯を貰えるなら、
[包帯を巻かれた両手の十指を見下ろしてから、 言いかけた言葉をそこで区切る。 喋りすぎて喉が渇いた訳じゃない。
気落ちした薄ら笑顔が、目に入ったから。]
(268) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[困ったように笑う。]
……その、匿われている間。
お前が、やってくれるなら。
[ずっと――三年間何かと理由をつけて遠ざけた。 だが。 それがきっと、妹を傷つけていた。 今のアポロにはそれが――解る。]**
(269) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[神経を逆なでするような事を言う。>>247 男が苛立っているのを楽しんでいるかのようだ。 同時に図星でもあるから一層質が悪い。>>248 掌握されているようで、 言葉が、表情が、薄気味悪く、男に這い寄る。
何故男に喜んで手帳を見せられるのか。 言っている事を、理解できない。]
(270) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
噂なら聞こえてる。 だから、なんだ。
自警団が真犯人を捕まえれば 俺への疑いも晴れるだろ。
たとえ俺がこの街にもういなくても。
[暫く――とは言えあと数日の辛抱だ。>>250 その後に男はこの街と切り離される。 新天地で、サイラスと同じ地で今までと同じ職に就くだけだ。]
(271) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[ああ、そうだ。 宮廷へ行けばこの街の悪評も関係ない。 サイラスも居なければ"あの一族"もいない。 本当の意味でこの街から、呪いから、解き放たれる。
ワカナの"提案"に否を叩きつけようとしたところで、 その視線の先に、影が映り――そうして盛大に声を上げた。
―――"赤子の、泣き声だ"]
(272) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
『――ここに住んでいるのは犯罪者ですって。 怖いですねぇ、 お前はこんな風になっちゃいけませんよぉ?』
[赤ん坊をあやす、年老いた女の声がした。]
(273) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[男が次に必要とされている場所は、宮廷だ。 こんな街ではない。 ……ないのだから。]
『――ねぇ、タツミ。
お前は私を何処まで苦しめれば気が済むんだい』
[そんな呪詛、今更、聞きたくも、ない。]
(274) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[薬学書を、女の影に向かって投げた。
その目は、その目だけは、もう見たくない。 店の情報前を通り過ぎ、もう見えないはずの視線を消すために投げた本は、 窓に当たり、そのまま床へと落ちていく。
投げた男は肩で息をしていた。]
(275) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[そうして、苛立ちをそのままに、 ワカナへと言葉を叩きつける。]
誰が行くか。 俺はこの店にいる、 お前の手なんか借りない!
――出て行け。
[サイラスの友人と言えど。 男に敵意を向けるのなら、その誘いに応じるはずもない。 言葉に従わないのなら、そこは無理にでも扉の前まで押し出すだろう。*]
(276) 2018/12/10(Mon) 01時頃
|
|
[ワカナを追い出した後、 ――もし、まだ居るのなら無視をして、 ようやく客を迎え入れる。>>256
細い声だった。 喉が焼けてしまったような掠れ声は、 咄嗟に彼の声と結びつかなかった。
見るからに酷い怪我だった。 これでピスティオが犯人だと言うのなら… やはり街の人間の目は節穴だ。]
大丈夫…じゃないな。 無事とは言い難いが、生きてるなら良かった。
(277) 2018/12/10(Mon) 01時半頃
|
|
[いや、良くないか。 今から召集日までが勝負だ。 召集され、役立たずの烙印が捺されれば、頭脳労働ではなさそうな彼は食用になりかねない。 さすがの男も、その点には気遣う、男自身が嫌な事だからだ。
だが、ピスティオはまだ若い。 きっと回復も早いだろう。]
喋れないんなら手で量を示せ。 湿布はいくつだ? ……あぁ、包帯は少し在庫が心許ない。 足りなかったらすまないな。
[喉飴にはハーブ入りの清涼感のある物を。 代金は多少値引きはした。]
(278) 2018/12/10(Mon) 01時半頃
|
|
[少ししか"おまけ"をしなかった理由は知らなくていい。 店の売り上げは全て孤児院へ回る。
彼の金が、孤児院の再建に繋がるだろう。]
召集日までに治せよ。
[柄になく励まして、ピスティオを見送った。**]
(279) 2018/12/10(Mon) 01時半頃
|
[おずおずと、貴方の背に腕をまわして抱き締めて。
そっと目を閉じるの。
せっかくのお料理が冷めちゃうけれど、でも。
お別れの時はもうすぐそこまで来ているんですもの。
だから、もう少しだけこのままで。**]
[包帯を巻かれた傷は直ぐに治るもので、セイルズはパンを焼けないココアにだって助けられていて──そもそも、怨恨を疑われる域であった封筒だけれど、あれに彼女から仕事を奪う心は込もっていなかったのだ]
[だから気付かない。
彼女が、居場所を失ったと感じていることを。
それ故に、“使い物にならない人間”の行く先を、見据えていたことを]
[彼女はセイルズを引き離すでもなく、腕の中の温もりは、セイルズの心拍が落ち着くまでの間、ずっとそこにあった。それどころか彼女の腕がおずおずと此方の背に回されて、抱きしめ返してくれる。瞬間胸に湧いた暖かな感情が、痛みと混じって溢れ出しそうだった。抑えきれず身体が一度震えたのも、彼女にきっと伝わっただろう]
[そうして、セイルズの吐息と彼女の呼吸音が重なり、腕の中の身体と鼓動が交わるのを──一体何分聞いていただろうか]
……す、まない。
冷めてしまったな……
[漸く身を離した時には、時計の針も明らかに進んでしまっていた]
[食事はその後も少し続いたけれど、折角の時間だというのにココアが最初に話し掛けてくれたような会話はあまり出来なくて、そのまま手早く済ませてしまう。彼女が黙ってしまった話以外にも、この家の話だとか、セイルズ自身の話が出来る時間ではあったのに]
[どうやって彼女を引き留めようか──そればかり考えていた]
[だから、食後に取った手段も半ば無理矢理だった。
珈琲か紅茶かミントティーか、食後の飲み物を尋ねて、後でと言っていた義妹への連絡が済まされたのかどうか確かめないままに、小さなクッキーと共に供した飲み物へは睡眠薬を二錠入れて]
[ただ片付けるだけの時間も、待ってもらう事が不安になっていた。
だってもし、彼女が出て行ってしまったなら。
言う通りにしてくれると言ってはくれたけれど、地下の倉庫にいる時は、上の事が良く判らないから──セイルズが見ていないうちに、彼女が最後の支度をしに出掛けることだって、不可能ではないのだ]
[地下に置いていた工具類を上の物置へと移動させ、叔父のベッドをばらして、地下に運び入れて、地下倉庫を人が休める状態にする。半日はかかるであろうその仕事の間、そのままで目を離しているのは耐えられない]
[食器を流し台へと運んだあと、工具箱の所へ行って真っ先に探し出したのは──彼女の足を戒められる、鋼製の鎖だった]*
姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/12/10(Mon) 06時半頃
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る